『White Paper of Star Chamber』 (GM:ヤヒロギンジ) 本編 / 雑談


本作は、「F.E.A.R.」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ダブルクロス The 3rd Edition』の二次創作物です。
(C) FarEast Amusement Research Co.Ltd.
掲載の一部画像はAI生成イラストを加工したものです。

登場PC

PC1:晶月モノ キャラクターシート
PC1
PC2:消石シズル キャラクターシート
PC2
PC3:籟ミズキ キャラクターシート
PC3
PC4:アリト・ザファル・モリアーティ キャラクターシート
PC4

INDEX


OP:1/『環境管理会』
OP:2/『龍の癇癪』
OP:3/『これも一つの成り行きだよ』
OP:4/『セクシーギャルでお願いしたいのですが』
 
MD:1/『セイクリッドピラー混戦』
MD:2/『星室庁』
MD:3/『シオンの議定書』
MD:4/『空想特撮映像センセイマン』
MD:5/『地雷原要注意』
MD:6/『男の人が好きな物』
MD:7/『烈!覆面過劇団』
 
CMX:『新星の瞬きを超えて』
 
ED:1/『ふたりの宿題』
ED:2/『隣に座っていただけますか?』
ED:3/『夕陽の見えるカフェ』
ED:4/『先生』

プリプレイ

□トレーラー

───ノヴァリス。

FHが主導する『ノヴァリス計画』によって造り上げられた超巨大学園都市。
世界中からセルの垣根を超えて生徒が集められ、レネゲイドに関する最先端の研究と教育を行っている。
FH最大の社会実験場として厳重な管理下にあったが、ここでは近年、大きな異変が起こっていた。
自由を求めた生徒達が団結。反乱を起こして管理者を排除し、FHからの独立を宣言したのだ。

君は、激動の時代を迎えたノヴァリスの住人だ。
君は、この街で育った一人の生徒として、仲間達との少々物騒な青春を謳歌することができる。
君は、学園都市有数の特記戦力として、その青春を脅かす陰謀に抗い立ち向かうことができる。
君は、この街に招かれた来訪者として、彼女らと共に戦い、学び、未来へと導くことができる。
この街の秩序は脆く、闇は深い。奇跡のように保たれた日常を、君は守らなければならない。
いつか、全てが虚しく終わるとしても、明日へ進むことを諦める理由にはならないのだから。
                    
ようこそ。楽園の東、神芽吹く新生の庭へ。
種は蒔かれた。さあ、君の物語を始めよう。


Double Cross The 3rd edition
『White Paper of Star Chamber』

ダブルクロス───それは裏切りを意味する言葉。
GM:というわけで始まります!セッションが!
GM:みんな~!透き通ってるか~い!!
晶月モノ:きゃー--っ!!
アリト:ピャアーッ
籟ミズキ:スケルトン~
晶月モノ:【実際透明な】【激しく透き通ります】
GM:ワシもじゃ……ワシもじゃ……
GM:このセッションは特別ステージ『オーヴァード・ノヴァ』を使用したセッションとなります。
GM:詳しくはプレイエイドを見てね。
GM:諸々の試運転も兼ねているので、変なところや気になることがあったら遠慮なく言って下さい。
GM:それでは早速自己紹介から行ってみよう!
GM:PC1のモノ君!よろしくおねがいします!
キャラクターシート
晶月モノ:おっしゃあ!
晶月モノ:もろたでPC1!元FHチルドレンのモノくんでーす!
晶月モノ:実験によって作られたクローン兵士であり、しかも予定とは違うシンドロームが発現してしまった番外個体の出自。
晶月モノ:そのため他のクローンたちから激しい虐待にあい、施設の管理者からもガス抜きのためにそれを黙認される始末。
GM:かわいそう…
晶月モノ:結果ボロボロにグレていましたが、なんやかんやあって施設は崩壊
晶月モノ:その際に脱出を協力しあった姉を名乗る変なクローンの説得を受け
晶月モノ:世の中捨てたもんではないなという気分になり、現在は広い世界で旅をしています。
晶月モノ:詳しくはこのログを読め!
GM:色々あったんですよこの子も(姉)
晶月モノ:以上宣伝でした。
晶月モノ:今回は自分の暮らしていた閉鎖空間とも近いFH製プラントにやってきたということで
晶月モノ:その辺り経験者?として話をしたりしなかったりしようかなと思ってます。
GM:ヘッ、ヨソモノには厳しい街だぜ此処はよォ…
晶月モノ:だったら満足するしかねえ
晶月モノ:性能は抵行動値アタッカー!PL手番の最後に単体で殴るだけ!
晶月モノ:そんなとこかな!以上!よろしくお願いします!
GM:はい!ありがとうございます!モノ君の満足ハンドアウトはこちらです!
PC1:"キリギス"晶月モノ
シナリオロイス:雨月夜カナン
君は世界各地を放浪する、FHの元実験体だ。
ある日、目を覚ますと君は学園都市『ノヴァリス』の薄汚い路地裏に転がっていた。
状況を把握する暇もなく、君は『枷狩り(クロスハント)』を名乗る不良集団に囲まれてしまう。
しかし彼女たちは、君の頭上に生徒の証である『十字冠』が存在しないことに気付くと、
一転して君のことを救世主、約束の子、神の使徒と崇め称え、勝手に盛り上がり始めたのだ。
熱狂する信奉者達はやがて暴徒と化し、事態を重く見た最高生徒会は鎮圧に乗り出すのだった…。
GM:モノ、神になれ(親父)
晶月モノ:スラムのガキから神になっちゃった
晶月モノ:抜くか、聖剣……
GM:過酷な聖剣抜刀でエクスカリバーを出してくれ
晶月モノ:笑うな!!
GM:というわけでよろしくお願いします!
晶月モノ:しゃい!
GM:続いてPC2!シズルさん!
キャラクターシート
消石シズル:はいな!
GM:恐ろしく気合の入った立ち絵…オレじゃなきゃ見逃しちまうね
消石シズル:えへへ、透け透けの透け
消石シズル:消石シズル、ジェネシスインダストリアルアカデミー所属。
消石シズル:環境管理会の副会長で兵種はタクティカルサポート(T.S)だよ。
消石シズル:コスト9で戦車を呼び出して戦います。
GM:対抗戦で必須レベルの人権ユニットの匂い
消石シズル:それで、我が所属の環境管理会についてなんだけど……
消石シズル:設立者にして現会長であるAIのマインドモデルになったモナちゃん……最中ミユキはあるとき結論を出したんだよね。
GM:それはいったい…?
消石シズル:「ノヴァリス三強と呼べる巨大校、このパワーバランスが崩れた時……最終的に三校全てが崩壊する!」
消石シズル:「その崩壊の波はやがてノヴァリス全土に波及するだろう」
消石シズル:ってね。
GM:な、なんだってーーーっ!!?
消石シズル:というわけで、この世界を守るためにわたしたちが人知れず頑張っているってわけ。
GM:素晴らしい活動ですねぇ
消石シズル:まあ、生徒会の意向や学園の利なんてバンバン無視するから認可下りないんだけどね、なので独自資本で頑張ってるよ。
GM:(それって非公式組織では……?)
消石シズル:ククク、さあてね~
消石シズル:性能としては先に触れたように戦車を呼び出して戦うよ、その硬さを活かしてのカバーリングなんかも得意かな。
GM:コストが貯まる前にタンクを落とせるかが勝負の分かれ目やな…
消石シズル:この戦車は会の備品なんだけど、わたしは副会長だから己の単独承認で運用できるんだー。
消石シズル:それじゃー、今日も守っていきますか、平和。
消石シズル:消石シズルでした、よろしくね~。
GM:ありがとうございます!ノヴァリスの明日はどっちだ!
GM:そんなシズルさんのハンドアウトはこちらです
PC2:"模造正義の秤"消石シズル
シナリオロイス:"カルヴァリア"
君は『ノヴァリス』のパワーバランスを保つため独断で奮闘する『環境管理会』の一員だ。
『調整活動』から帰還した君は、会長の『最中ミユキ』から次の任務を言い渡される。
それは、最高生徒会が新たに設立した調停機関『星室庁』への参加命令だった。
問題は、非公式な組織である君たちに対して生徒会からのオファーなど来るわけがないことだ。
ここは直接出向いて、君の『調整能力』を知らしめる必要があるだろう。
GM:向こうが来ないならこっちから出向いてやるんだよぉ
消石シズル:突然どうしたんだろうね、きな臭いな~
消石シズル:でも会長の言うことだしきっと正しいよね
消石シズル:というわけで、知らしめてやりますよ。
GM:ソウダヨー
GM:はい!よろしくお願いします!
GM:ではPC3、ミズキさんどうぞ!
キャラクターシート
籟ミズキ:参ります
籟ミズキ:籟(らい)ミズキ。崑崙山中等専門学校所属、生徒会「五星君」の一員です。
籟ミズキ:兵種はFRONT/STRIKER。引いてもリセマラ継続だ。
GM:思わず顔を埋めたくなるムレムレタイツですね
籟ミズキ:な、なんという破廉恥な……!
籟ミズキ:崑崙山の特記戦力であり、曲がったことが許せない性格。
籟ミズキ:「弱きを助け強きを挫く」をモットーとしており
籟ミズキ:そのためしばしば武侠ひしめく崑崙山を離れて非認可の自警活動・破壊行為を行っているぞ。
籟ミズキ:他学区にとっては迷惑な存在です。
GM:素晴らしい活動ですねぇ(この世界こんなんばっかだな)
籟ミズキ:幻想種『竜』のキュマイラ因子を持ち、ツノが生えています。
籟ミズキ:攻撃タイプ《白兵》/《射撃》のアタッカーであり、
籟ミズキ:マシンピストルを連射しながら敵陣に乗り込んで2体の敵に攻撃力分のダメージを与える他、ダークテスタメントで得た暴走中リアクション権と引き換えの《復讐の刃》で反撃を行うことが出来ます
籟ミズキ:ミズキさんのスキル紹介はこちら(上のキャラシ)です。ぜひご覧ください。
籟ミズキ:以上! 透き通っていきます。この白タイツのようにな。
GM:さっさとメモロビで汗だくになりな!
GM:そんなミズキさんのハンドアウトはこちらだよ
PC3:"歳星雷"籟ミズキ
シナリオロイス:"セレブロ"
君は『ノヴァリス』の武術家の頂点に立つ達人集団『崑崙山五星君』の一員だ。
日頃から弱者救済に余念がない君は、不本意にも悪事の片棒を担がされようとしていた。
君に助けを求めて来た”弱者”は、実はブラックマーケットの悪徳金融であり、
差押えに応じない債権者との抗争に君の武力を利用しようと企んでいたのだ。
君は裏切りの代償を血で贖わせたが、その過程で債権者に助太刀した善意の生徒もKOしてしまう。
彼女は動けない自分に代わって『星室庁』の招聘に応じるよう、君に要求するのだった。
籟ミズキ:拝領しました。
GM:ブラックマーケットの大人は狡猾ですからね。こういう時もあります
籟ミズキ:許せません。
籟ミズキ:戦いには犠牲がつきもの……しかし無辜の方々を傷つけてしまったとあらば
籟ミズキ:不肖このミズキ、償いに奔走するにやぶさかではありません!
GM:解き放て、怒りを
籟ミズキ:どういった任務なのかはよく分かりませんが、悪いやつをやっつければ解決するでしょう。
GM:そうです!よろしくお願いします!
籟ミズキ:吉報をお待ち下さい!
GM:そして最後はこの人!アリト先生、今日もお仕事ご苦労さまです(変な訛り)
キャラクターシート
アリト:PC4、アリト・ザファル・モリアーティです。
アリト:職業はフリーランスの教師で、前の職場を壊滅させてしまったので……無職のところをノヴァリスに雇ってもらいました!
GM:すごい経歴だ。ノヴァリスにピッタリの人材ですね
アリト:以前は”ギルド”に所属し、犯罪隠蔽部門を担当していましたが、こんな陰険で暗い職場もうやってられないね……と思い立ち、
アリト:リーダーである立場を利用してチームを解体!おかげで転職にも成功し、新しい職場に希望を持って向かっています!
GM:大変だったんですねぇ
アリト:見た目からはわかりませんが、想像を絶するポジティブ思考で、自分をとっつきやすくて明るいタイプの人間だと確信しています。
アリト:能力的には、あくまでも「みなさんの可能性を拡張する」という方向にポテンシャルを伸ばしています。
GM:理想的な先生と言えますね。
アリト:直接的な達成値アシストは基本的には存在せず……ダイス増加やC値マイナスで、「できるかもしれない」を強化する方針です。
アリト:明らかに達成値完全アシスト型と比べるとスペックはアレなんですが、こういうゲームにふさわしいエフェクト構成になったんじゃないかと思います!
アリト:Dロイスは「特権階級」!最強のDロイスの一つ……なんと他人に自分のロイスを使用できる! カバーリングされるほど自軍のリソースが有利になるのだ!
GM:大人の……特権!
アリト:このDロイスを活かし、皆さんの学園生活をサポートしたいと思います。以上、宜しくお願い致します!
GM:はい、素晴らしい教育方針でした。そんな先生のハンドアウトはこちらです!
PC4:"ムーンレイカー"アリト・ザファル・モリアーティ
シナリオロイス:"ラハブ"
君は外の世界から『ノヴァリス』に赴任した先生だ。
君がどのようにして元の居場所を離れ、『ノヴァリス』に流れ着いたのかを知る者はいない。
唯一確かなのは、君が、最高生徒会長の遺した採用試験を突破した初めての人物ということだ。
最高生徒会長『雨月夜シオン』の遺言により、機動法廷『星室庁』を任される事となった君は、
自らの行いによって、生徒達に正義とは、大人とは何たるかを示し続けなければならない。
まずは中央市街で暴動を起こしているカルト集団を鎮圧してみよう。
GM:チュートリアル戦闘が発生するみたいです
アリト:カルト集団の鎮圧……説得が重要ですね!任せてください!
アリト:初めての教師活動……がんばり!ます!
GM:ノヴァリスの未来を頼みます!先生!!
GM:といったメンバーでやっていきます!
GM:みなさんよろしくお願いします~!
籟ミズキ:よろしくお願いします~
アリト:お願いします!
晶月モノ:おにゃーしゃー!!
消石シズル:おしゃいや!!
GM:では、OPに入っていきましょう。

GM:ここで、オーヴァード・ノヴァの侵食に関する特別ルールについて説明します。
GM:皆さんのうち、ノヴァリスの生徒であるシズルさんとミズキさんには、【十字冠】という無料アイテムが配られています。
籟ミズキ:お得!
GM:これはノヴァリスの生徒の頭の上に浮いてるハイロ…的なアレで、生徒に対する安全装置兼拘束具のようなものです。
消石シズル:無料!
GM:詳しくはプレイエイドを読んでね。
GM:このアイテムを持っていると、セッション中以下の効果を受けます。
【ノヴァリス生徒】に該当するキャラクターはユニークアイテム【十字冠】を自動で取得する。
このアイテムを所持している間、そのキャラクターは以下の効果を得る。

・侵蝕率が100%を超えた状態でHPが0になった場合、即座にそのシーンから退場する。
・侵蝕率が100%を超えた状態では、新たにシーンに登場することはできない。
・侵蝕率が100%を超えている間、シーンの終了時に侵蝕率を-[10+1D10]する。
・このアイテムは破棄できず、エフェクトやアイテムの効果によって破壊されない。
・これらの効果はクライマックスフェイズでは適用されない。
GM:クライマックスに入るまではどうやっても100%を超えないよということですね
GM:まあ普通にプレイしてる分には関係ないと思います。毎シーン戦闘するようなことにならなければ。
籟ミズキ:恐いこと言わないで
GM:一応頭の隅にうっすら留め置いておいて下さいね
籟ミズキ:はーい?
消石シズル:大丈夫だよAP返ってくるから
GM:石を割ってレベル上げを加速させよう!
GM:というわけでOPに参りましょう。
 

 OP:1/『環境管理会』

GM:最初はシズルさんです。登場侵食をお願いします。
消石シズル:ハイナ~~
消石シズル:38+1d10
DoubleCross?:?(38+1D10)?→?38+2[2]?→?40


学園都市ノヴァリス。この街において、学校とは教育機関であると同時に国家である。
FHがUGNとのレネゲイドウイルスを巡る暗闘に勝利し、全人類がレネゲイドの恩恵を享受するに至った未来……。
エンドラインの先を見据えて作られたこの都市は、新時代に敷くべき法を見定めるための壮大な実験場でもある。
ヒトが持つ汎ゆる欲望は肯定されるべきである、それがFHの唯一絶対の理念なのだから。
組織を構成する無数のセルが、各々の理念に従って自由に振る舞うことを、FHは認めている。
しかし、新時代にかける理想はセルの数だけ存在し、その全てが相容れることは有り得ない。
勝利の栄光の後に訪れるのは、間違いなく身内同士の骨肉の争いだろう。
city
なればこそ今、教育と証明を同時に行うことには意味がある。
セルの理想を体現した教育を受けた子供達が、互いに競い、争った末に、新時代に君臨する権利を勝ち取るのだ。
オーヴァードだけで成り立つこの都市は来るべき世界の縮図である。此処で出された結果こそ、純粋で、正しく、効率的な答えとなる。
我々”理事会”は指導者ではない。”完全なる人間”は、誰に助けられることもなく立ち上がるものだ。
我々はただ、彼らの成長を見守り、闘争を裁定し、勝利を見届け、王者を送り出す者である。

                               ~ノヴァリス理事会初代会長“マッドパロット”の遺稿より抜粋~


■キングダム/メサイア学区緩衝地帯

GM:邪悪なFHの支配に対して、ノヴァリス全土の生徒が力を合わせ一斉蜂起した【八月革命】から一年。
GM:自由を手に入れた学園都市は、全く平和になっていなかった!
GM:ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!!!!!!!
GM:夜明け前。戦車の砲撃を受けて、スラム街の一角が吹き飛ぶ。
スケバン:「オイイイイイイ!!??どうなってんだ!!安全な武器取引じゃなかったのかよ!!??」
チンピラ:「どこの風紀委員だ!?トランペッターか!?それとも勧善懲悪委員会!?」
傭兵:「いや、ありえねえ……キングダムもメサイアも、気付いたとして間に合うはずが……」
スケバン:「てことは……!ヤベェ!!今すぐ逃げろ!!!!」
スケバン:「"環境管理会"だ!!!!」
sizu
消石シズル:「やっほー、ご明察」
消石シズル:ギャリギャリギャリ、壁を噛み砕いて戦車と共に登場。
消石シズル:「えへへ、来ちゃった☆」
傭兵:「な、なんでジェネシスの奴がこんなとこまで来てんだよ……!」戦車に威圧されて後ずさる。
チンピラ:「知らねえのか……?アイツらにはそんな事関係ねえ!」
スケバン:「目的達成のためならキングダムともメサイアとも平気で正面からやり合うジェネシスの狂犬」
スケバン:「"環境管理会"!!噂はマジだったのかよ……!」
消石シズル:「会じゃなくてわたしのポリシーとして」眼下の不良生徒たちを見回し人差し指を立てる。
消石シズル:「納得感って結構大事だと思うから、一応説明しておくね」
消石シズル:「武器取引によるパワーの増減、きみたちが不良であること、これが違法な行為であること……」
消石シズル:「は、今回の場合特に関係なかったの」
チンピラ:「そうなの!?」
傭兵:「じゃ、じゃあ見逃してくれよ!アタシたちは清く正しい密輸ブローカーなんだ!」
傭兵:「何もやましいことはしてねえよ…へ、ヘヘ……」
消石シズル:「だ・か・ら~~」
消石シズル:「やましいかやましくないかは関係ないんだって♪」
消石シズル:「モナちゃん曰くこれが成立すると相場が結構動くらしくて」
消石シズル:「それがまずいらしんだよね~~」
消石シズル:「だから、お掃除しちゃおうって……はるばるやってきたよ」
消石シズル:キュイーン、多脚戦車が腕をあげる、装着されたプラズマキャスターが唸りをあげる。
消石シズル:元々は工事工作機械であるそれが最も得意とするところは、解体作業。
スケバン:「ヒィイ~~~~~~ッ!?」
傭兵:「お、横暴だ!」
消石シズル:『あー、あー、こちら消石、こちら消石、今からここら一帯見晴らしよくするので五分後に航空支援をよろしくねー』
消石シズル:「それじゃー、お仕事・しますか」
環境管理会員:『ラジャー。支援開始します。ご安全に』
消石シズル:「アハハ、効かないよ~~~ほらほら~~」ドゴォォォン
消石シズル:こうして消石シズルと環境管理会は今日もお仕事を頑張った!今夜のご飯もきっと美味しいだろう。
消石シズル:「良いことをすると、気分が良いよね」
GM:悪党たちの断末魔は爆撃の音に掻き消された。
GM:環境管理会の朝は早い。今日も朝日が綺麗だ。
GM:澄み渡る空気を肺一杯に吸い込んで、君達は帰還した。

■ジェネシス学区 環境管理会指令室(高等部第27倉庫)(無断占拠)

最中ミユキ:『朝の調整活動お疲れ様でした。シズルさん』
最中ミユキ:戦車から降りた君を出迎える小柄な人物。
最中ミユキ:環境管理会の会長。最中ミユキだ。
消石シズル:「おはよ会長、まあ楽な相手だったよ」
最中ミユキ:よく見るとその体は半透明で青みがかって、所々ノイズが走っており
最中ミユキ:ホログラムによるものだということがわかる。
mona
最中ミユキ:『私の演算に狂いはありません。必要な軍備を整えたのだから当たり前です』
最中ミユキ:最中ミユキは、正確にはジェネシスの生徒ではない。かつて存在した同名の生徒が作り上げた高性能環境シュミレーター。彼女はその端末だ。
消石シズル:「そうだね、会長はいつだって正しい」いまいち表情の薄い顔で、褒める。
最中ミユキ:『その答えは1万時間前に証明済みです。わかり切った事象を何度も確認する必要はありません』
最中ミユキ:『我々は常に進歩を続けなければなりません。刻一刻と変わるこの街の環境を守るために』
消石シズル:「そうそう、誰に頼まれることもなく、時には罵声を浴びせられようとも」
消石シズル:「世界のために、ヒーローだねぇ」
最中ミユキ:『そうですとも。貴方もようやく自覚が出てきましたね、シズルさん』
最中ミユキ:ショッキングピンクに蛍光グリーンのメッシュが入った頭を揺らして、誇らしげに小さな胸を張る。
最中ミユキ:『というわけで次のお仕事を用意しました』
消石シズル:「ヒーローに休みなし、だね」
最中ミユキ:『それが宿命なのです。近頃は"オフィサー"も学び方改革だの何だのと日和った事を口走っていますが』
最中ミユキ:『私達環境管理会は非認可組織。非生産的な規則に従う義務はありません』
消石シズル:「規則を破るのは、最も学生らしい行為だもんね」
消石シズル:「今日も、明日も、らしくやってこー」
最中ミユキ:『その意気です。ドメスティックかつエコロジカルに頑張りましょう』満足気に頷く。
最中ミユキ:『時に、シズルさん。"星室庁(スターチェンバー)"の件はご存知ですか?』
消石シズル:「うーん?聞いたことある、ような……」
消石シズル:「最近情報処理はサボってたからなー、そういうの全部会長に任せてたほうが良いし」
最中ミユキ:『演算通りですね。では説明します』
最中ミユキ:『星室庁は、最高生徒会が新たに設立する調停機関です』
消石シズル:「また作るんだ、新組織」
消石シズル:「ちょっと迷走してるよね、あのひとたち」
最中ミユキ:『そうとも言い切れません。これはシオンの置き土産とのことですから』
消石シズル:「へぇ……」その瞳が薄く絞られる。
消石シズル:雨月夜シオン、最中ミユキが唯一同格と見なした相手。
消石シズル:唯一の。
最中ミユキ:『ノヴァリスの諸問題に迅速に対応するため、最高生徒会が持つ裁判権を全面的に委任し、陪審員なしでの即時裁決を可能とする特務機関』
最中ミユキ:『要するに、超法規的機関ですね』
最中ミユキ:『ミト=コーモンみたいなものがやりたいのでしょう』
消石シズル:「ゴローコゥ」
消石シズル:「時代劇みたいにうまく行けば良さそうに聞こえるけど、そううまく行くものかな」
最中ミユキ:『ここまで言えば、もうおわかりですね?シズルさん』
消石シズル:「会長お得意の『新規の不確定要素』だね」
消石シズル:「これも、演算にあったことなのかな?」
最中ミユキ:『私は、ノヴァリスのすべての環境を100年先まで演算しています。アゲハチョウの羽搏き一つが引き起こす変化まで、すべてです』
最中ミユキ:『その私をもってして、想定外の不確定要素とは何か』
最中ミユキ:『そう、外来種です』キメ顔を作る。
消石シズル:「なるほど」
消石シズル:「うん、わかった」
消石シズル:「わたしが中継器ハブになるよ、そういうことでしょ?」
最中ミユキ:『それでこそシズルさん。我が環境管理会の副会長です』ニヤリと笑う。
消石シズル:「雨月夜シオン秘蔵の計画なんか解析し尽くして、一緒に新しい平穏な世界の設計図を作ろうね、モナちゃん」
最中ミユキ:『気が早いですよシズルさん。まずは見極めてからです』
最中ミユキ:『既に各校の実力者に向けて、星室庁への強力要請が届いています』
最中ミユキ:『当たり前ですが、非認可の私達にはそのようなパイプはありません』
最中ミユキ:『ですがご安心下さい。私の演算によれば、指定の日時にセントラルへ赴けば自ずと道は開けるでしょう』
消石シズル:「うん、わかったよ」
消石シズル:「会長の言うことだから、それで良いんだろうね」
最中ミユキ:君の端末が情報を受信する。
最中ミユキ:『頼みましたよ。シズルさん』
最中ミユキ:『シオン会長が見出した、"先生"とやらが、この都市の環境にいかなる影響をもたらすのか』
最中ミユキ:『まずは観察、解析、演算……そして』
最中ミユキ:『調整です。できることなら、彼の人がこの街に根付いてくれる事を祈りましょう』
消石シズル:「うん、それじゃ……良い調整を」
消石シズル:通信が切れる。
消石シズル:「先生……」
消石シズル:「大人、かぁ」すっかり日が昇った青空を見上げる。
消石シズル:「どんな人なんだろ」

GM:シーン終了!ロイスが結べます。
消石シズル:会長に結ぶよ。 ○信仰/畏怖
GM:宗教…
GM:では次!
 

 OP:2/『龍の癇癪』

GM:続いてはミズキさん!侵食をふって下さい
籟ミズキ:籟ミズキのHPを1d10(→?8)増加?(24?→?32)
籟ミズキ:間違えました
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→?5)増加?(34?→?39)

■ニルヴァーナ学区 再開発区域

闇金業者:「ひ、ひいいいいいいいっ!?お助けぇえええええ!!!!」
闇金業者:黒スーツをまとった人型機械が、素っ頓狂な声を上げて尻餅をつく。
籟ミズキ:鍵のかかった扉が、コン、コン、とノックされる。
籟ミズキ:「そこにいらっしゃるのは分かっています」
籟ミズキ:「出てきて話をしませんか」
闇金業者:ここノヴァリスにおいて、経済活動の担い手の大半は人型躯体を持つAIだ。
闇金業者:最初は単機能の物言わぬ機械だった彼らは、10年の歳月の間に驚異的な学習、自己変革を繰り返し
闇金業者:殆ど人間と違わぬ拡張性と情緒を獲得した、ノヴァリス第三の市民である。
闇金業者:「い、いえ……ここで結構です……へへ……」
闇金業者:頭部の液晶モニターに顔文字の愛想笑いを浮かべる。
籟ミズキ:「……そうですか」
籟ミズキ:「残念です」
籟ミズキ:足音が扉から遠ざかる。
籟ミズキ:そして、突如。ぴしり、という音が響いた。
籟ミズキ:通路側の壁の一点を中心に、渦のような罅が入り。
籟ミズキ:直後、爆散する。
闇金業者:「いやあああああああああああ!!??」
闇金業者:オイルを漏らしながら四つん這いで逃げ回る。
mizu
籟ミズキ:粉塵の向こうに立っているのは、中華風の意匠が施された学生服を纏う少女である。頭部には東洋の龍を思わせる角がある。
籟ミズキ:突き出した手には極端な短銃身のピストルを携えているが、一見してその細腕と拳銃で今の破壊を齎せるようには思えない。
闇金業者:「ゆ、許してください!!貴方様があの五星君とは露知らず……!!」
闇金業者:「その辺のチンピラだと思ってたんです!!報酬は契約の倍払いますから!!」
籟ミズキ:「私が崑崙の5つの稜を成す武功を持つこと」
籟ミズキ:「あなたが私の力を個人的な搾取行為に利用したこと。何か関係がありますか?」
籟ミズキ:「私、そういう曲がった物言いが一番嫌いです」
闇金業者:「か、関係はありませんが……こ、個人的と言うのは間違いです!!」
籟ミズキ:「ほう」
闇金業者:「元々この地域はインペリアル社の再開発計画がずっと前から決まっていたんです!」
闇金業者:「私は、立ち退きに従わない債務者の説得を請け負っていただけで……」
闇金業者:「私は真面目に職務を遂行しただけです!悪いのは会社なんです!!」
籟ミズキ:「確かに……法に則った手続きは重要と言えるでしょう」
闇金業者:「そ、そのとおりです!やはり貴方様は話の分かるお方……」工業用アームで器用に揉み手を作る。
籟ミズキ:「あなた方インペリアル……あなた方の使っていた名義がダミーであり」
籟ミズキ:「正しくはインペリアルコーポレーションであることは、私はつい5分ほど前に知ったのですが」
闇金業者:「ンンッ……!」
籟ミズキ:「法の穴を突いて人を騙そうというのは、正当な手続きとは言えません。」
籟ミズキ:「公的な治安維持機関であれば看過せざるを得ないのでしょうが……『道の道とすべきは、常の道にあらず』と言います」
籟ミズキ:「ルールがあるから好き放題していいということではありません。分かりますよね?」
籟ミズキ:要するに、私は非合法に力を振るっているので、そういう言い訳は聞きませんと言っている。
闇金業者:「うぐぐ……」その場にうなだれて
闇金業者:「わ、わか……」声を絞り出す。アームで砂を握り込んで……
闇金業者:「わかったような口を聞いてんじゃねェ!!このダボがァ!!!!」君の顔めがけて目潰しの砂を投げつける。
闇金業者:「今だ!撃ちまくれ!!」
地上げ屋:「オオオオオオ!!!!」
地上げ屋:隠れていた手下たちが君に向けて機関銃を斉射する。
闇金業者:「やったか!?」
闇金業者:マシンアームでガッツポーズを作りかけて
籟ミズキ:砂と火線の舞う位置に残されているのは、上着だけだ。
籟ミズキ:極端な低架式──内家拳の体幹訓練の賜である。地上げ屋の視界から外れて、既に接近している。
籟ミズキ:「形意拳においては、龍形の特質は蛇体のもたらす螺旋の動きと解釈されています」
籟ミズキ:先程の壁のように、螺旋が刻まれた床が砕け、抜ける。
籟ミズキ:舞い踊るが如く流麗なる螺旋の剄の解放。そのインパクトの瞬間を銃撃に託すことによって、施条ライフリングすら切り詰められたごく短い銃口から発射される弾丸は、通常銃身を優に上回る貫通力を発揮し──
籟ミズキ:さらに短銃身ゆえの激しい発火炎マズルフラッシュが、激突をより苛烈なものとするのだ!
闇金業者:「あっ、えっ?」ガクン、と体制を崩す。
籟ミズキ:「やぁ────!」
籟ミズキ:崩壊する社屋を縦横無尽に駆け回り、一人また一人と昏倒させてゆく。
闇金業者:「アッ、アガッ、アガガガガッ……」
籟ミズキ:そしてその足運びがただ一人に狙いを定めた時。
籟ミズキ:銃撃と旋棍を思わせるストックの殴打の嵐が、八方から地上げ屋のボディをめちゃくちゃに破壊した!
地上げ屋:「アバッ」「ギャッ」地上げ屋が持つにしては高級な最新式の装備、装甲が、飴細工のように砕け、溶解し、血に倒れ伏していく。
籟ミズキ:「しばらくは安物のボディで過ごしてもらうことになるでしょう」
籟ミズキ:「この借用書は……私が処分させてもらいますので」
地上げ屋:「ピガ……ピガガ……」発声機関を破壊され、無様にピコピコ音を発しながら転がっている。
地上げ屋:まとめてその辺に置いておけば明日には回収業者が助けてくれるだろう。
籟ミズキ:「……」
籟ミズキ:「…………うう」
籟ミズキ:「また騙されてしまうとは、不覚……」
籟ミズキ:几帳面に手際よくロボの体を並べています。整理整頓の癖があるのだ。
音川ナツミ:「……おーい」
音川ナツミ:すると、君の遙か後方から声がする。
籟ミズキ:「!」
音川ナツミ:「終わった……?」
音川ナツミ:漆黒のセーラー服を着た、ショートボブの少女。君と同年代だろうか。
natsu
音川ナツミ:地面に仰向けに倒れたまま、未だ動けない様子で顔だけを君に向けている。
音川ナツミ:「よくわかんないけど、一応お礼言っといた方がいいのかな?」
籟ミズキ:「やや、大丈夫ですか?」
籟ミズキ:「まさか……」さっと血の気が引く。
籟ミズキ:「私の癇癪に巻き込まれて!?」
音川ナツミ:「お陰様で、しばらく起き上がれなそう」
籟ミズキ:「ひゅっ」
籟ミズキ:「も、申し訳ありません! 無関係な方に……お礼?」
籟ミズキ:そこで、先程の気になる一言を思い出す。
音川ナツミ:「いや、覚えてないの?流石に傷つくな……」
音川ナツミ:「ええと、自己紹介するね。私はニルヴァーナ高校の音川ナツミ」
音川ナツミ:「"ビート・スケバン"って言ったらこの辺じゃちょっとは名前が知られてるんだけど……まあそれはいいや」
音川ナツミ:「さっきの地上げ屋が立ち退かせようとしてたラーメン屋さん。私の行きつけなの。後輩もバイトしてるし」
籟ミズキ:「あ、ああ~! あの時の!」
音川ナツミ:「それで、なんとかしなきゃって用心棒を買って出たんだけど」
音川ナツミ:「向こうが呼んで来たアンタに、秒でノされて……」
音川ナツミ:「もう終わりだ~っ店長ごめん~ってなったら、急にアンタが怒って戻っていって……」
籟ミズキ:「そ、そうだった……私はなんということを。どうやってお詫びすれば……?」
籟ミズキ:おっかなびっくり音川さんを抱き上げる。「とりあえず安全なところまで運びましょう」
音川ナツミ:「ん、ども……」
籟ミズキ:とぼとぼと件のラーメン屋へ歩いてゆきます。
GM:実際立ち会った結果から言うと、音川ナツミはかなりの使い手だった。君の実力をもってしても、極度の集中で記憶が曖昧になる程度には
GM:えてして、達人同士の決着は一瞬でつくものである。決して君が普段からぼんやりしているわけではないので安心して欲しい。
籟ミズキ:なるほど。そういうことなんだなあ。
音川ナツミ:「本当になんでこうなったかはわかんないけど、まあ、一つだけわかったことがあるよ」
音川ナツミ:ラーメン屋へ向かう途中で語りかける
籟ミズキ:「わ、わかったこと……!?」ギャワーン
音川ナツミ:「アンタはかなりいいヤツらしいってこと」
籟ミズキ:「そんな……私など、まだまだ未熟を痛感するばかりです」
音川ナツミ:「そこにつけ込むようで悪いんだけど、一つ頼まれてくれないかな」
音川ナツミ:「ほら、一応勘違いで殴られたみたいだし、その慰謝料代わりっていうか……」
籟ミズキ:「はい! なんなりと」
音川ナツミ:「わ、即答」
籟ミズキ:「無辜の方に手を上げた汚名、雪がずにはいられません」
籟ミズキ:鼻息強く言い放つ。
音川ナツミ:「あー、でも、話は最後まで聞いて判断した方がいいと思うよ?いくら自分に負い目があってもさ……」
籟ミズキ:「いいえ! 絶対になんとかします。ぜひお話を聞かせてください」
籟ミズキ:「それで、何をすればいいのでしょう?」
音川ナツミ:「あ、うん……そんでね」
音川ナツミ:「実は私、この後セントラルに行かなきゃいけなくて」
音川ナツミ:「最高生徒会に呼び出されてるんだ」
籟ミズキ:「最高生徒会に……」
籟ミズキ:「むむ、恒ならぬお話の気配。それはどのようなご用向で」
音川ナツミ:「……ただ顔出すだけじゃ意味ないんだよね」
音川ナツミ:「この体じゃ正直しばらく無理そうで……」
籟ミズキ:「……なるほど」
音川ナツミ:「えっわかったの!?すごいね……」
籟ミズキ:「皆まで言わずとも結構です! ナツミさんほどの手練」
籟ミズキ:「それを求めての招聘。その穴を私に埋めよと!」
音川ナツミ:「ま、まあ……おおよそそんな感じなんだけど」
籟ミズキ:「お安い御用です。私も拳法家として、これでも少しは名の知られた身」
籟ミズキ:「完璧な成果をお約束しましょう! 吉報をお待ちいただければ!」
籟ミズキ:そう言って乙川さんをラーメン屋の待合ベンチに横たえると、風のように走ってゆく。
籟ミズキ:それから一瞬で戻ってきて。
音川ナツミ:「え、あの……」
音川ナツミ:「あ、戻ってきた」
籟ミズキ:「名乗り返さぬは武侠の名折れ。"歳雷星"籟ミズキと申します」
籟ミズキ:「それではっ!」
音川ナツミ:「あ、うん。ありがとうミズキ。それでね……」言っている間に君の姿が地平線の彼方へ消える。
音川ナツミ:「相手の担当者の……名前、とか……」
音川ナツミ:「………」
音川ナツミ:「不安だ……」
GM:豚骨スープの芳醇な香りが漂ってくる。
GM:次に会うことがあったら、一杯くらいは奢ってやるかと溜息を付いて、音川ナツミはベンチに突っ伏した。

GM:シーン終了。ロイスが取れます。
籟ミズキ:話を聞かずに飛び出してしまってまだシナリオロイスの名前が出てないんだよな……
GM:そのうち出てくるから安心していいよ
籟ミズキ:ナツミさんに取るかどうか迷っています 取りたいが……
籟ミズキ:取っちゃお 音川ナツミ/強者/罪悪感○
籟ミズキ:いじょ!
GM:OK!

 

 OP:3/『これも一つの成り行きだよ』

GM:続いてはPC1のOPです。登場侵食をお願いします
晶月モノ:1d10+32
DoubleCross?:?(1D10+32)?→?3[3]+32?→?35


■ノヴァリス中央市街

GM:最高生徒会は、全ての生徒会の頂点に立ち、ノヴァリス全体の運営を統括する、行政と司法の最高機関である。
GM:その本部が置かれている中央市街区は、ノヴァリスで最初に都市開発が行われた歴史ある区域だ。
GM:どの学区の影響下にもない完全な中立地帯であり、各分野の重要施設が集まる学園都市の心臓部。
GM:天高く聳える”セイクリッドピラー”を中心として、四方に伸びた大通り沿いに白亜の建築群が立ち並び、区画全体が神殿の如き荘厳な威容を誇る。
GM:D.C.(District?of?Central)、或いは単にセントラルとも呼ばれるこのエリアこそ、ノヴァリスの繁栄と自由の象徴、永久不落の秩序の牙城なのである。
GM
GM:―――ドッ
GM:        ッッッッッ
GM:                 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!
GM:その中央市街は今、混沌の坩堝と化していた!!
デモ隊:「最高生徒会の専横を許すなーッ!!」
暴徒:「ギャハハハハハハハハハハッ!!道を空けろやッ!!停滞主義の豚共がァ~ッ!!」
落ちぶれた生徒:「会長の遺志を踏み躙る執行部を吊るせーッ!!!!」
GM:汚い野次と怒号を飛ばしながら、プラカードと携行重火器を携えて通りを練り歩く不良生徒の群れ。
GM:至る所でC4爆弾が白亜の壁を吹き飛ばし、発煙筒の煙でカラフルに染まる蒼穹へ向けて、自動小銃の5.56㎜弾が軽快にばら撒かれる。
暴徒たち:「ワッショイ!!ワッショイ!!」
GM:暴徒達の先頭には、一際異様な集団が存在する。トランス状態に陥った生徒達が、廃材で組まれた即席の神輿を一心不乱に担いでいた。
様子のおかしい生徒:「おお!見よ!救世主はここに降臨せり!!」
様子のおかしい生徒:「彼女こそ”冠なき者”!!”シオンの予言”にある約束の子!!」
様子のおかしい生徒:「喝采せよ!!喝采せよ!!今こそ贖罪は果たされん!!」
様子のおかしい生徒:「”黄金時代”の到来じゃぁああああ!!」
暴徒たち:「ワアアアアアアアアアアアアアアアッ」「ワアアアアアアアアアアアアアアアアッ」
GM:神輿の頂にちょこんと座らされ、狂乱状態の群衆達の崇敬を一身に集めながら、手持ち無沙汰に陥っている一人の少女がいる。
GM:そう、それこそが君、晶月モノである。
晶月モノ:「わーっしょい!わーっしょい!ばんざーい!」
晶月モノ:「あははは!すっごいね、人が吹っ飛んじゃってるし」
晶月モノ:「君たちっていつもこんな感じなの?」
晶月モノ:お神輿を支えている暴徒たちに聞く。
晶月モノ:「毎日楽しそうでいいなあ」
暴徒たち:「救世主様がお声をかけてくださった!」「天使か……」
雨月夜カナン:「ど……」
雨月夜カナン:意外とノリノリの君の隣で手錠を嵌められ、項垂れるもう一人の少女。
雨月夜カナン:「どうしてこんなことに……………」
GM:“ヴェンデ・ラ・ブルー”雨月夜カナン。事の発端は、君と彼女との出会いまで遡る。
GM:………
GM:……
GM:…

■メサイア学区郊外 聖マグダレナ学園跡地

GM:抗争に敗れ、廃校となった学校の跡地。数時間前、君はここの一角で一人目を覚ました。
GM:瓦礫を伝う水滴が、君の頬に落ちる。
晶月モノ:「うーん……むにゃむにゃ」
晶月モノ:「鰻とカバに何の関係が……そのカバじゃないの……?」
晶月モノ:「はッ」
晶月モノ:むくりと起き上がる。
晶月モノ:「くあぁ……おはよーございます」
mono
晶月モノ:「今日もいい朝だ」眠たげに目をクシクシ
晶月モノ:「どこだろここ」
GM:見慣れない通りだ。そもそも、眠る前自分はどこにいて何をしていたのか
GM:ここ数日分の記憶が、すっぽりと抜け落ちている。
GM:残っているのは服に染み付いた蒲焼の香ばしい香りだけだ。
GM:食欲をそそる匂いが、思いの外空いた腹に辛い。
晶月モノ:「えーっと、三丁目のオオタキさんの所に猫を届けたところまでは覚えてるけど」
晶月モノ:こめかみに細枝のような指をぐりぐりと当てて考える。
晶月モノ:色素の薄い、小柄な少女だ。全体的に肉付きが少なく、枯れ木か針金細工のような印象の佇まい。
晶月モノ:小動物めいたきょろりとした目つきは、左右で色が違っている。
晶月モノ:「まあいいや」
晶月モノ:「こういう時は、なるようにしかならないってね」
晶月モノ:「いつも通り、普通にやっていこう」
晶月モノ:ぐーっと伸びをしてから、人を探して歩きだします。
GM:そうしていると、狭い路地の向こうから大勢の足音と、怒号が聞こえてくる
晶月モノ:「……誰か怒ってる」
クロスハンター:「オラ待てェッ!!」「逃がすな!周りこめ!!」
晶月モノ:「喧嘩かな」
晶月モノ:「面白そう!」
晶月モノ:声の方へにこやかにたったかと走り出します
雨月夜カナン:「ハァ……!ハァ……!……げっ……」
雨月夜カナン:息を切らして追われていた少女が立ち止まる。
GM:交差した道の真ん中。三方向に暴徒たちが、残る一方から君がやってきて、挟まれた形になっている。
雨月夜カナン:「万事休すか……」
雨月夜カナン:銀髪の少女は、薄汚い裏路地に似つかわしくない純白の制服の上から、派手なフード付きのジャケットを羽織っている。
kanan
雨月夜カナン:その二の腕には腕章が取り付けられている。
雨月夜カナン:書かれている文字は、"Supreme Student Council"……"最高生徒会"。
晶月モノ:(頭の上に、何か浮いてる)
晶月モノ:(オーヴァードかな、けどあのマークはUGNでもFHでもない)
クロスハンター:「もう逃げられねえぞォ!最高生徒会の犬がァ!」
クロスハンター:「何をコソコソ嗅ぎ回ってたか知らねえが……関係ねえ!」
クロスハンター:「ウチらの"枷狩り(クロスハント)"を邪魔するなら、容赦はしねえぞォ!」
晶月モノ:「あー、ちょっと待ってくれる」
晶月モノ:挙手しながら、ハンターたちとカナンの間にのこのこ割り込んでいく。
クロスハンター:「あん?」
雨月夜カナン:「……?」
晶月モノ:「私はただの通りすがりなんだけど」
晶月モノ:「ちょっと聞きたいことがあって、質問してもいい?」
クロスハンター:「何だてめえ。見世物じゃね~んだよ!失せな!」
晶月モノ:「なんでそんなに怒ってるの?」
晶月モノ:「これってどういう喧嘩?」
晶月モノ:「このままそっちのヒトが君たちにリンチされて簀巻きにして沈められちゃったらさ」
晶月モノ:「両方から確認するタイミングがなくなっちゃうじゃん」
晶月モノ:「事が終わった後に片方だけから聞いても意見が偏るし」
晶月モノ:「スッキリしないよ、だからこのタイミングしかないかなって思って」
晶月モノ:2組の間を行ったり来たりフラフラ歩きながら淀みなくとつとつと話す
クロスハンター:「急に難しいこと言ってんじゃねえぞコラァッ!!」
晶月モノ:「難しい?難しいかなこれ……」
晶月モノ:「普通のことだよね、どう思う?」
晶月モノ:白制服の方を振り向く
雨月夜カナン:「ゴメンね……そいつら学校行ってないから」眉間を揉みながら。
雨月夜カナン:「それより、今の本当?アイツらの仲間じゃないんだよね?」
晶月モノ:「そうだよ、私はただの成り行き任せの通りすがり」
晶月モノ:「いつもそういう感じなんだよね」
晶月モノ:「だから君たちの成り行きに任せようかなーと思って、聞いたんだけど」
晶月モノ:「答えてくれないんじゃ、困るよね」
雨月夜カナン:「……?君も退学になったってこと……?それとも廃校か……確かにその服の校章は見たことないけど」理解しきれていない様子で
雨月夜カナン:「まあいいや。代わりに説明したげる」
雨月夜カナン:「つっても、"クロスハント"の噂なんて皆知ってると思ってたけど……」怪訝な顔をしながらも、言葉を続ける。
晶月モノ:「全然知らない。何それ」
雨月夜カナン:「アイツらは、他人から"十字冠クロスクラウン"を奪おうとしてる」
雨月夜カナン:自分の頭の上を指差す。
雨月夜カナン:彼女の頭上には、十字架と茨を組み合わせたような意匠の発光体が浮遊している。他の者も、デザインこそ異なるが一様に同じものを持っている。
晶月モノ:「頭の上のそれ?」
晶月モノ:「奪われたらどうなるの?」
晶月モノ:「とりあえずがっかりするよね、ピカピカしててかっこいいし」
晶月モノ:「私もちょっと欲しいかも」
雨月夜カナン:「君、本当に何も知らないの……?」驚いた様子で
雨月夜カナン:「いい?そもそも奪えるもんじゃないんだってばこれ。最初から言ってることメチャクチャなの」
雨月夜カナン:「壊されたことだって数えるほどしかないし、そもそもこれなくして生きてる奴なんて……」
雨月夜カナン:そう言って、君の頭の上に視線を移して、固まる。
晶月モノ:「?」
雨月夜カナン:「……ないっ!?」
晶月モノ:「ないよ?」
クロスハンター:「えっ」「えっ」「えっ」「えっ」「……えっ?」
クロスハンター:取り囲む全員の顔に驚愕の色が浮かぶ
晶月モノ:「……」
晶月モノ:そちらを振り向いて
晶月モノ:すかっすかっと頭の上に手をやるジェスチャー
晶月モノ:「ありません」
クロスハンター:「……う、うわああああああああああああああ!!!????」
クロスハンター:「十字冠がねェ!!??何もんだコイツ!!??」
晶月モノ:「あはははは!ちょっと面白い」
晶月モノ:「そんなに驚くことなんだ」
クロスハンター:「どうすんだよこれ……」「怖……」「まさか本当にいるとは……」「お化け……ってコト!?」
クロスハンター:狼狽しざわつくハンターたち。
晶月モノ:「ああ、そうだよね。これナシじゃ生きられないとか言ってたし」
晶月モノ:「……オバケ―ッ」
晶月モノ:舌をべーっとしながらおもむろに先頭のハンターへしがみつく!
クロスハンター:「うわああああああああああああああああああああ!!???」大声を出し、周囲が後ずさる。
クロスハンター:「やめろよそういうの!」「心臓止まるかと思った」「どうすんだこれ……」
晶月モノ:「あははははは!あははは!」
晶月モノ:しばらくゴロゴロと転がりまわり
晶月モノ:スッと立ち上がる
晶月モノ:「飽きちゃった」
クロスハンター:「ゴクリ……」
晶月モノ:「なんかグダグダになっちゃったね、どうしよっか」
晶月モノ:白制服の方を向いて
晶月モノ:「もうちょっとこの子から聞きたい話もあるし」
晶月モノ:「今日は解散でいい?」
晶月モノ:クロスハンターたちの方へ
雨月夜カナン:「……」冷や汗を流しながら考えていたが、静かに口を開く。
雨月夜カナン:「いいね、そうしよう。ただし、君は私と一緒に……」
長老(アダ名):「うろたえるな!!!!!!お前たち!!!!!!!!!!」
クロスハンター:「長老(アダ名)……!」「長老(アダ名)だ……」「長老(アダ名)がどうしてこんなとこに……」
tyoro
長老(アダ名):ハンターたちの列を割って、長老と呼ばれた生徒が前に出る。ボロのローブと杖以外は長老らしい要素はない。
晶月モノ:「老いてない」
長老(アダ名):「予言の通りじゃ……」
晶月モノ:「予言?」
長老(アダ名):「"冠なきもの"……"二つの眼に異なる色を映す"……」
長老(アダ名):「シオン会長の予言にあった、約束の子……ノヴァリスを楽園へ導く救世主!!」
晶月モノ:「救世主?」
長老(アダ名):「ついに降臨なされたのじゃァ~~~~~ッ!!!!」
晶月モノ:「なんかわかんないけど、おめでとう?」
晶月モノ:首をかしげながら手をぱちぱちする
クロスハンター:「きゅ、救世主!!」「そうだったのか……」「真実(マジ)かよ長老!!」「そうだったのか……」
雨月夜カナン:「まずい……」
晶月モノ:「他のみんなに有るものが無くて」
晶月モノ:「それが特別で、いいことなの?」
晶月モノ:かつて自分がいた実験施設のことを思い出す。マーキングのために片目を抉られた激痛が遠くの方にぼんやりとよみがえる。
晶月モノ:「そういうコトもあるんだなあ」
長老(アダ名):「まさしく!十字冠こそは我々生徒をノヴァリスに縛り付ける枷!!この都市の罪の証!!!!」
長老(アダ名):「おおおお罪なき者よ!我らをお導きくだされ~~~~~!!」
晶月モノ:「……ふむふむ」
晶月モノ:「わかった!」
晶月モノ:「導きましょう!」
晶月モノ:「みんな私についてこーい!」
晶月モノ:雄々しく拳を突き上げる
クロスハンター:「う………」気圧されていたハンターたちが進み出る。
クロスハンター:「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!祭だあああああああああああああああああああ!!!!!」
クロスハンター:「救世主バンザイ!!」「救世主バンザイ!!」「救世主バンザイ!!」
長老(アダ名):「お前たち!何をボサッとしておる!!」
長老(アダ名):「神輿をもてぇい!!!!今こそ決起の時じゃあ!!!!!」
晶月モノ:「あははは、すっごいハイテンション」
晶月モノ:「じゃあまず最初に救世主からの思し召しなんだけど」
晶月モノ:「ここイワシの缶詰ってある?イワシが好きなんだよね」
晶月モノ:「それと」
晶月モノ:「この子は私がいいと言うまで危害を加えてはいけません」
晶月モノ:白制服を指さす
晶月モノ:「イケニエなので好きなときに食べます」
雨月夜カナン:「……」ちょうど手錠をかけられた所だった。
クロスハンター:「ハッ!仰せのままに!!」
晶月モノ:「やたら手際がいいなあ」
晶月モノ:「じゃあそういうことで、今後ともよろしく」
晶月モノ:「私はモノだけど、君の名前は?」
雨月夜カナン:「……」色々と渋い表情を作っていたが、諦めたように嘆息して
雨月夜カナン:「……カナン。雨月夜カナン」
晶月モノ:「カナンごめんね、折角色々教えてもらったのに」
晶月モノ:「でもあの人たちに聞いてちゃんとした説明帰って来なさそうだし」
晶月モノ:「下手に突っついたら危なっかしいでしょ、あの数は」
晶月モノ:「これも一つの成り行きだよ」
晶月モノ:「そういうわけで、堪えてね」
雨月夜カナン:「うん……意外と考えてくれてて安心した」
雨月夜カナン:「いいよ。しばらく乗っておいて。チャンスが来たら私も助けてあげる」
雨月夜カナン:「それはそれとして……」だんだん視点が高くなっていく
クロスハンター:「ワッショイ!!ワッショイ!!」
晶月モノ:「あはは」
晶月モノ:「ワーッショイ!ワーッショイ!」
晶月モノ:「折角だし楽しんどこうよ!」
雨月夜カナン:「どうしてこうなった……!」
GM:暴動はあれよあれよという間に巨大化し、あわや八月革命以来の中央失陥の危機となるのだった。

GM:シーン終了!ロイスが取れます。
晶月モノ:はーい!
晶月モノ:もちろんカナンちゃんに取ります!
晶月モノ:親切〇/大変そう
晶月モノ:以上です!
GM:OK!
 

 OP:4/『セクシーギャルでお願いしたいのですが』

GM:お待たせしました!先生!(変な訛り)
GM:侵蝕を降って下さい
アリト:1d10+33
DoubleCross?:?(1D10+33)?→?3[3]+33?→?36

アリト:tap!

■ここではないどこか

GM:あなたの薄ぼんやりしていた意識が徐々に覚醒する。
GM:さっきまで何をしていただろうか?
アリト:(しまった……)
アリト:(スタミナの消費が間に合わない。このままでは……)
アリト:(もっとも恐れていた事態が発生する……!) 立ち上がり、ポケットを探る。
GM:FGOの周回中に寝落ちしていた君が今いるのは、自室のベッドの上ではない。
GM:もちろん、ポケットにスマホも入っていないのである。何故ならば……
学生服の少女:「アリト・ザファル・モリアーティさん」
学生服の少女:「席におかけ下さい」
学生服の少女:「これより、最終面接を開始します」
アリト:「ああ」 ――そうか。
アリト:「よかった。その言葉で安心しました、どうもありがとうございます」
アリト:安堵のため息とともに、腰を下ろす。
GM:そう、ここは面接室。スマホの持ち込みはマナー違反だ。
学生服の少女:「はじめまして。私の名前は雨月夜シオン」
sion
雨月夜シオン:「学園都市"ノヴァリス"の、最高生徒会長です」
アリト:「はじめまして、シオンさん。あなたは人を安心させる能力に長けているようですね、先ほどは助かりました」
アリト:「私はアリト・ザファル・モリアーティ。フリーランス……の……フリーランスの教師です」
雨月夜シオン:「成程。フリーランスの」
雨月夜シオン:「あなたの経歴については、履歴書で拝見させて頂いております」手元に書いた覚えのない履歴書が浮かび上がる。
雨月夜シオン:「素晴らしい実績をお持ちですね」
アリト:「お言葉、ありがとうございます。そうですね。実績。」
アリト:「実績があまり役に立つとは思えませんが、お気持ちはとてもありがたい」
雨月夜シオン:「ノヴァリスは今、貴方のような人材を必要としています」
雨月夜シオン:「ノヴァリス、ご存知ですか?」
雨月夜シオン:「あ、知らなくても大丈夫です。あとで私の部下が説明してくれますので」
アリト:「それは助かります。何しろ……世間知らずなもので」
アリト:「SNSの区別もついていません」
雨月夜シオン:「安心して下さい。世間知らずでは私達も負けません」
雨月夜シオン:「それにSNSも一種類しか普及してせんからね」
アリト:「では良かった! 様々な不見識でいままで様々なフリーランスを転々としてきました」
アリト:「それが問題にならないとあれば、こちらから大いに売り込みたいところです」
雨月夜シオン:「この最終面接にたどり着いた時点で、先生の能力に疑う所はありません」
雨月夜シオン:「今回私が確認したいのは、二つだけです」
雨月夜シオン:「一つは先生のご意思」
雨月夜シオン:「貴方は、子供たちを導く仕事に興味がお有りですか?」
アリト:「それはさらに良かった……いや、幸運です。私自身の能力には、実績同様、ほとんど意味はありませんが――」
アリト:「私は、少しはマシなことがしたかったんだ」
アリト:「何か意味のある、ちゃんとした、明るい希望を……何か少しでもマシなことを……」
アリト:「……それができるなら、すべてを賭けてもいい」
雨月夜シオン:「では、採用です!!」
雨月夜シオン:パン!!!!机の下からクラッカーを取り出して勢いよく紐を引く
アリト:「あ、どうも」 手のひらを叩き合わせ、クラッカーに似た音を鳴らす。
アリト:「私も持って来ればよかったな……」
雨月夜シオン:「くす玉もあります」くす玉が割れて"アリト先生、ノヴァリスへようこそ"という垂れ幕が落ちてくる
アリト:「私も……持って来ればよかったな……!」 唇を噛む。
雨月夜シオン:「フン……」勝ち誇る
アリト:「次に会ったら覚えておいてください。絶対にお返ししますからね」
雨月夜シオン:「ああいえ、もう会うことはないでしょう」
雨月夜シオン:「私はもう死んでますので。この私は面接限定生徒会長なのです」
アリト:「それは……」
アリト:「……それは、本当に最後の最後まで、わかりませんよ。何かの間違いが起きるかも」
雨月夜シオン:「ポジティブシンキングはいいことですね。私も見習いたいです」
雨月夜シオン:「ところで、都合のいい間違いならどんどん起こってくれていいのですが、悪い間違いはなるべく避けたい所です」
アリト:「世間知らずですみません。……と、いうと……」
アリト:「さっそく仕事ですか」
雨月夜シオン:「その前に、先生の適性を確認させて頂きます。それが二つ目の質問です」
雨月夜シオン:「能力ではなく、性格の話です。どんなお仕事を任せるべきか、今決めておかないといけないので」
アリト:「なるほど。任せてください。犯罪に関わらないことなら大歓迎です」
雨月夜シオン:「ありがとうございます」ガサゴソと机の下を漁ってマークシートを取り出す。
雨月夜シオン:「ではいくつか質問しますので、"はい"か"いいえ"で答えてくださいね」
アリト:(トレーナー、マスター、司令官、殿、王子、ドクター……様々な職業のシミュレーションは完璧にこなしてきた……)
アリト:(やれないはずがない!)
雨月夜シオン:「これは非常に的中率の高い診断なので、思いつくまま答えて下さい」
雨月夜シオン:心なしかうきうきした様子でシートをめくる。
雨月夜シオン:「問1.あなたにとって人生とは退屈なものですか?」
アリト:「NO。確実ですね」
雨月夜シオン:「なるほど……では問2.困った人見るとつい助けてあげたくなりますか?」
アリト:「確実にYES。私の長所ですね。そろそろ鶴とか猫とかが恩返しに来る頃だと思っています」
雨月夜シオン:「素晴らしいことです。問3.色んなことを考えて眠れなくなってしまうことがよくありますか?」
アリト:「NO。睡眠はきっちりと。そうでなくては自分の人生や他人の人生にコミットできません。私の持論です」
雨月夜シオン:「自己管理は社会人の基本ですね。では問4.何もしないでいると退屈で退屈でたまらなくなりますか?」
アリト:「YESですね。積極的に『何もしない』を選択していれば別ですが……」
アリト:「やるべきことは常にどこかにあるものです」
雨月夜シオン:「そうですね。ノヴァリスも活動的な生徒が多いですから、頼もしいです」
雨月夜シオン:「問5.体を動かすのは好きですか?」
アリト:「YES。好きです。なぜか驚かれますが……なぜ驚かれるのか理解できないのですが……」
アリト:「非常に好きです」 サーフィンをしている写真をポケットから取り出す。
雨月夜シオン:「フフ、私は最初から活動的な方だと見抜いていましたよ。問6です。少しのことでもすぐにイライラしてしまう方ですか?」
アリト:「NO。苛立ちは百害あって一利なし。もちろんそれを楽しんでいる方もいますが――」
アリト:「私は人生の短さを甘く見ていません」
雨月夜シオン:「耳が痛いお言葉です……」
雨月夜シオン:「残り少なくなってきましたね。問7.どんな理由であれ一度交わした約束を破ってしまうのは許されないことと思いますか?」
アリト:「……」
アリト:「NO」
アリト:「コメントは割愛しますが、私はね。そう思います」
雨月夜シオン:「むむ……気になりますが、"はい"か"いいえ"でいいと言ったのは私ですからね……深くは聞きません」
雨月夜シオン:「おや、少し遠回りになりましたね。はいと答えていたら神の在否を問うて終わりだったのですが」
雨月夜シオン:シートをめくり「問8. 一つのことを始めると周りが見えなくなることがよくありますか?」
アリト:「NO。……と、自分で言っている人間が信用できるかは別として……」
アリト:「私はマルチタスクです。自己アピールですね」
雨月夜シオン:「大切な適正です。ノヴァリスはとにかく生徒が多いですから、体がいくつあっても足りません」
雨月夜シオン:覚悟してくださいね。と笑って付け足し「では、問9」
雨月夜シオン:「何があっても守りたいと思う大切なものがありますか?」
アリト:「YES。ない、と答える人は自己矛盾的ですね。……YESですよ。私は単純な人間ですからね」
雨月夜シオン:「成程……」パタン、とシートを閉じる。
雨月夜シオン:「ありがとうございました。先生、次が最後の質問です」
雨月夜シオン:「その前に、少し場所を変えましょうか」
雨月夜シオン:面接室の景色が、徐々に違うものに替わっていく。
アリト:「場所を……」 顔を上げる。
アリト:「なるほど、シーン変更……」
GM:このあたりで、もしかすると君は気がついてしまうかもしれない。
GM:さっきまでの質問……ドラクエ3の性格診断だ!ということに。
アリト:「……この一連の事実から導き出される答えは……」
雨月夜シオン:「ええと……場所は城ですね……」カンペを読み込んでいる。
雨月夜シオン:「むっつりスケベは……ふむふむ」
アリト:「私、自分で性格選んでもいいですか?」
雨月夜シオン:「えっ!?」
雨月夜シオン:「だ……だめですよっ!!」慌てた様子で机から立ち上がる。
雨月夜シオン:「私のせっかくの楽しみが……絶対ダメです!!」
アリト:「あの……私の研究だと、セクシーギャルがベストなので」
アリト:「ぜひセクシーギャルでお願いしたいのですが」
雨月夜シオン:「セクシーギャル!?FC版にはそんなのなかったですよ……!」シートを見て
雨月夜シオン:「追加されてる……」
アリト:「はっはっはっ。不断の勉強の結果です」
雨月夜シオン:「……先生のご希望は聞き受けました」
雨月夜シオン:「ですが!現実はゲームとは違うのです!!今見極めているのはあくまで、先生の"先生"としての在り方……」
雨月夜シオン:「真剣に、素直な気持ちで選ぶべきでしょう」
雨月夜シオン:「それが、先生と、何より生徒たちのためです」
アリト:「確かに……真剣な、素直な気持ちは大事なときがありますからね……」
アリト:「得意分野です」
GM:景色が完全に切り替わる。
GM:……この後、君がどのような選択をし、どのような結果が出たか、君はおぼろげにしか覚えていない。
GM:わかっていることは、君は確かに、雨月夜シオンの最終試験に合格し
GM:学園都市ノヴァリスにおいて唯一の、そしておそらくは、初めての。
GM:"先生"となったのである。

■ノヴァリス中央市街 セイクリッドピラー

ホン・シュエメイ:「……先生?聞いていらっしゃいますか?先生?」
ホン・シュエメイ:エレベーターの中で、白い制服の少女が君の顔を覗き込む。
アリト:「あ」 顔を上げる。 「しまった……」
syue
ホン・シュエメイ:最高生徒会執行部首席執行官。”サングィニア”ホン・シュエメイ。
ホン・シュエメイ:かつての生徒会長、シオンの右腕であり、彼女亡き後の生徒会業務を取り仕切るNo.2。
ホン・シュエメイ:本日赴任した君に、ノヴァリスについての基礎知識を説明していた所だった。
アリト:「きみの言う通りです。ありがとう、シュエメイくん。チュートリアルはよく聞いておくべきですね」
アリト:「もっとちゃんと思い出せそうな気がしたんですが……最後に、私が選んだ選択肢は……」
アリト:「私がセクシーギャルになるために、とても重要な要素だったはずです」
ホン・シュエメイ:「セクシー……?は、はあ、そうですか……」よく分かっていない様子。
ホン・シュエメイ:「会長がどんなおふざけをしたのかはわかりませんが」
ホン・シュエメイ:「先生には、これから星室庁(スターチェンバー)の顧問として着任して頂きます」
アリト:「そうですね。コンシエーリ……ではなく……顧問として私も全力を尽くすつもりです」
アリト:「最初の業務はなんでしょう? 授業ですか? 授業……ですよね、先生と言えば?」
ホン・シュエメイ:「いえ、一般的な意味での授業を先生にお願いすることはおそらくありません」
アリト:「……え?」
ホン・シュエメイ:「今の時代は、睡眠学習と機械講座でおおよその知識を修められますから」
ホン・シュエメイ:「実技に関しては、専門技能を持つ生徒やAIが既にいますし」
アリト:「”人”という字の成り立ちを説明しようと思っていた私の準備が、いま一瞬で無駄になりましたね」
ホン・シュエメイ:「まあ、どうしても知識の定着が悪い生徒の補習授業くらいは、お願いするかもしませんが……それもレアなケースでしょう」
アリト:「では……私は何を主な業務とするのでしょうか?」
アリト:「野球部の顧問などですか?」
ホン・シュエメイ:「そうですね。簡単に言うと、審判役でしょうか」
ホン・シュエメイ:「星室庁には、本来生徒会が持つ司法権を全面的に委任しています」
ホン・シュエメイ:「そして、本来必要な陪審員なしでの即時判決が許可されている。つまり」
ホン・シュエメイ:「ノヴァリスでなにか揉め事が起きたら飛んでいって、仲裁して頂きたいのです」
アリト:「……なるほど。では、当面のところは、業務がなさそうですね」
ホン・シュエメイ:「……」
アリト:「見てください。平和な学園ですねえ……天気もいいし……」
アリト:「野球部の練習とか見に行こうかな……」
ホン・シュエメイ:「ぜひ行って下さい……ですが、その……」
GM:ホン・シュエメイ:恐ろしく長い時間乗っていたエレベーターが、一階に到着する。
GM:自動ドアが開いた瞬間
GM:ドゴオオオオオオオオオオオオォォン!!
GM:ピラーのエントランスに投げ込まれた爆弾が巻き起こした黒煙が、エレベーターの中に流れ込む!
アリト:「……花火かな?」
ホン・シュエメイ:「いえ……」袖で口元を覆って
ホン・シュエメイ:「早速で申し訳ありませんが、お仕事です。先生」
アリト:「私も、なんとなくそんな気がします。いや、これは幸運ですね……ゲホッ!」
アリト:「着任早々、生徒と直接かかわり、業務を遂行する機会が訪れるとは思い……ゲホッ。思いませんでした……!」
アリト:「これって、常日頃から私の行いがいいせいですかね?」
GM:答えは爆炎と怒号に掻き消された。

GM:シーン終了。ロイスを結べます!
アリト:まずは、ここは生徒会長に。 雨月夜シオン/好意〇/悔悟 です!以上!
 

 MD:1/『セイクリッドピラー混戦』

GM:合流シーンです。全員登場!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (39 → 49)
アリト:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 1[1]+36 → 37

籟ミズキ:さすが先生……
晶月モノ:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 5[5]+35 → 40

消石シズル:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+4[4] → 44


GM:では、早速ですが……
GM:ミドル戦闘を開始します!!!!!!
晶月モノ:www
晶月モノ:勢いがあるなあ
アリト:ですよね!!
GM:まずはマップを見て下さい。
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
   丨       ★暴徒集団C[3]   ★”セレブロ”[6]
丨          丨           
10m        10m          
丨          丨           
★”カルヴァリア”[1] アリト[12]      
籟ミズキ:なんか色々おる!
消石シズル:ワオワオワオ
GM:モノさんと先生が対峙し、ミズキさんとシズルさんがそこに向かっている形ですね。
GM:結構距離が離れていますが、アリト先生は生徒会のサポートとかで全員を視認できていることとします。
アリト:やったあ 了解!
GM:さて、一部のユニット名の先頭に★マークが付いているのが見えるでしょうか?
籟ミズキ:ヤヒロちゃん! これは一体……
GM:この★マークは、PCに対して敵対しているキャラクターを示したものです。
消石シズル:えぇ~~、わたしに楯突く生徒~~~??
GM:本来はNPCにしか付きませんが、現在モノさんが敵集団の首魁として祀り上げられているため、例外的に敵対PCとなっております。
GM:というわけで、ここで『オーヴァード・ノヴァ』ステージの特別ルールが追加されます。
【説得】
オートアクション。“先生”のキャラクターのみが行うことができる。
敵対するキャラクターを対象に含むメジャーアクションに組み合わせて発動する。
<交渉>または<意志>で対決し、勝利した場合、対象を友好キャラクターに変更できる。
尚、この効果の対象、範囲、難易度はエフェクト優先となる。
例えば、難易度:自動成功のエフェクトと組み合わせた場合、説得も自動的に成功する。
GMは特定のキャラクターに対して説得を行えないことにしても良い。
アリト:うおおお… なるほど……!
晶月モノ:敵だね。
晶月モノ:俺たちの目標は変わった……目標は優勝だ!!
GM:チュートリアルで仲間にしよう!
GM:尚、モノ君以外のエネミーは聞く耳を持ちませんのでご注意下さい。
籟ミズキ:先に教えてくれる やさしい
GM:チュートリアルだからね。特別だよっ
アリト:それはそうでしょうねw 聞く耳などあるはずがない…
晶月モノ:1人で3人倒すだけでノヴァリスが俺の物になるのか
晶月モノ:全員 殺す
消石シズル:人喰い反社どもめ!!
アリト:支援のタイミング、逃しません!
籟ミズキ:規則違反者! 規則違反者です!
晶月モノ:悲しみも怒りもすべて因数分解してくれるわ!
GM:活きが良いのが揃っているようね
GM:では、戦闘を始めていきますよ~
GM:◇第1ラウンド
GM:セットアップから!ある人は宣言しな!
暴徒集団:ありません
アリト:なしです!
晶月モノ:ない!
籟ミズキ:▼PS『龍形八卦掌』 怨念の呪石を起動
籟ミズキ:籟ミズキのHPを3(→ 3)増加 (24 → 27)
籟ミズキ:間違えました 侵蝕52 攻撃力+2d 暴走!
消石シズル:コーリングシステムで戦車を呼び出し、搭乗するよ。
消石シズル:「法馬号、出勤ですよ~」
GM:そんな名前なんだ…
GM:では…
?????:《電撃の檻》LV6 シーン中シズルのエンゲージを封鎖する。このエンゲージに入るか、離脱するか、クリンナップまで留まった場合、そのキャラクターは8D10のHPダメージを受ける。
晶月モノ:なにーっ!
晶月モノ:しずちゃんが、監禁されてしまった!!
籟ミズキ:でかい戦車ごと!? なんてこと……
消石シズル:うわ~~
????:《狂騒の旋律》LV6 ラウンド中攻撃力+18 暴走。
GM:演出を挟みます。謎のエネミーとの接敵シーンです。

GM:消石シズルが中央市街区へと訪れた時には、暴徒集団は既にセイクリッドピラーの麓へと到達しようとしていた。
最中ミユキ:『おかしいですね……進軍が速すぎる』
最中ミユキ:戦車の通信機から声が聞こえる。
消石シズル:「"おかしい"だなんて久々に聞いたよ、どうやらそのようだね」
最中ミユキ:『気をつけて下さい、シズルさん。どうやら不確定要素は一つではないようです』
最中ミユキ:『この状況は既に調整対象であると判断します。速やかに環境を正常化して下さい』
消石シズル:狂騒は既に目視の範囲内だ。
消石シズル:「突撃!あとは臨機応変に~~、ヨォソロ」
?????:「……」
GM:しかし、戦車を走らせる君の眼前に、突如障害物が姿を表す。
GM:純白のローブを身に纏った、細身の人型機械だ。ステルス性能を踏まえて設計された流線型のボディ、背面には巨大なアンテナユニットが浮遊している。
GM:ノヴァリスで一般的なワーキングロボットではない。PMCに配備されるような、電子戦向けの軍用躯体だ。
?????:「"環境管理会"か」
?????:「ここは通行止めだ」
消石シズル:「おやおや、穏やかじゃあないなぁ」
?????:不明機体の周囲に浮遊していたドローンが君の頭上に移動し、戦車の周りを取り囲むように金属の杭を投下する。
?????:地面に突き立ったそれらは、瞬時に展開して互いに高圧放電ワイヤを張り巡らせ、電撃の柵を作り上げて君の進路を塞ぐ。
?????:「尤も、引き返す道もないがな。暫く大人しくしていろ」
消石シズル:「大人しく?それはわたしを"環境管理会"だと知っていたら出てこない言葉だね」
消石シズル:「まぁた整備科に怒られちまうね、じゃあいつもみたいに」エンジンが唸りをあげる!
消石シズル:「障害、なんのその、突・撃だ」
?????:「……身の程知らずが」
最中ミユキ:『シズルさん。不明機体の身元を特定しました。ですが、これは……』
消石シズル:「(珍しい、ほんとに困惑してるみたいだ)」
?????:「……」
最中ミユキ:『ノヴァリスで製造されたAIは、一体一体が固有の識別コードを持ちます。あの機体のコードは”ME010073F_Calvaria”』
最中ミユキ:『"カルヴァリア"です。通常は閲覧不可能なマスクデータですが、ネットワーク上であれば、私なら容易く剥がせます』
最中ミユキ:『3日前、ジェネシスのサーバーにあの機体がハッキングを仕掛けた痕跡がありました。まあ、その時は私が撃退したのですが』
消石シズル:「ふうん」
消石シズル:「それって、アレ、"聖人殺し?"」
消石シズル:「ネットのオカルトじゃ無かったんだ」
最中ミユキ:『おそらくアレは……』
■■■
"カルヴァリア":"カルヴァリア"と呼ばれた機体が手を翳す。
"カルヴァリア":《通信支配》
最中ミユキ:ブ ツ ン
最中ミユキ:前触れもなく、最中との通信が途絶する
消石シズル:「なにー」
消石シズル:「えー!もしもーし、……モナちゃんお手製の回線チャンネルが」
消石シズル:「なんてこったぃ、あとでよくそんなに口が回るなって盛大な言い訳聞けちゃうよ、どうしよ」
"カルヴァリア":「ペラペラとよく喋る……予定変更だな」
"カルヴァリア":「お前達を残すと計画に支障が出そうだ」
"カルヴァリア":「消えてもらうぞ、環境管理会。小賢しいガラクタと一緒にな」
消石シズル:「計画、ね」目を細める。
消石シズル:「最中ミユキが未だ至れぬノヴァリスの神秘事項」
消石シズル:「やはりシオン絡みなのかな、どいつも、こいつも」
消石シズル:「未来なんて、解析し尽くして……はやくみんなを安心させてあげなくちゃね」

GM:一方その頃……
GM:籟ミズキが中央市街区へと訪れた時には、暴徒集団は既にセイクリッドピラーの麓へと到達しようとしていた。
GM:火の手が上がる市街の中心へと急ぐ君の前に、異様な光景が現れる。
籟ミズキ:「ちょあああーーーっ!!」
籟ミズキ:猪のごとき猛進、だが目を凝らせば、足はほとんど地面から離れておらず、肩もほぼ動いていないことがわかるだろう。
籟ミズキ:並走して目を凝らすことができれば、だが。
籟ミズキ:「何事!」
籟ミズキ:急制動。土埃はほとんど起きない。
????:「チッ、また来たのか」
????:それは、2mを超える巨躯を持つロボットだ。
????:やや前傾姿勢の二足歩行、強靭な四肢と尻尾型のマニュピレーターを備えた、人間とトカゲの中間のような攻撃的なフォルム。格闘戦仕様の軍用躯体だろう。
????:ロボットの足元には数十人の生徒が倒れ伏し、意識を失っている。
????:その顔ぶれは、大通りで暴れている暴徒たちの仲間と思われる不良生徒もいれば、その鎮圧に出動したであろう治安部隊の生徒もいる。
????:眼の前のロボットに、見境なく倒されたことは明白だった。
籟ミズキ:「…………聞きましょう。何のために、これを?」
籟ミズキ:倒れた生徒たちを見遣りながら問いを発する。
????:「何のためって、そりゃあ」
????:その光景は、君の常識では本来ありえないことだ。
????:落ちこぼれも含まれるとはいえ、ノヴァリスの生徒は全員が戦闘訓練を受けたFHチルドレンであり、例え軍用であっても、一対多の状況で彼女達を制圧できるAIなどノヴァリスには存在しない。
籟ミズキ:(……強い)
????:「楽しいからだよ。殴り合いが」
????:「こいつらは期待外れだったけどな」
籟ミズキ:「……なるほど」
籟ミズキ:「では、私にも一手ご教示いただきましょう」
籟ミズキ:いつの間に取り出したか、その両手に肩撃ちストックの取り付けられた二丁拳銃が回転する。
????:『こう来なくっちゃ……と』ロボットの持つ通信機から声が聞こえる。
"カルヴァリア":『巫山戯ている場合か。"セレブロ"』
"カルヴァリア":『計画遂行を優先しろ。こちらも接敵した。そっちのフォローはしないからな』
"セレブロ":「……悪いな。相棒は気が短くてよ」
籟ミズキ:「大丈夫です、短慮と短気では負けません!」
籟ミズキ:元気よくはきはきと返す。
籟ミズキ:「話は終わりましたね。では」
■■■
"セレブロ":「ああ……改めて、"セレブロ"だ」
"セレブロ":「命令通り、さっさと終わらせるが……」
"セレブロ":「できるだけ長く保ってくれよ?」
籟ミズキ:「"歳星雷"」
籟ミズキく、つむじ風が駆ける。

GM:イニシアチブ
GM:最速はアリト先生とミズキさんですが……
"カルヴァリア":《マグネットムーブ》LV5 シズルを自分のエンゲージに引き寄せる。
アリト:誘拐だ!
"カルヴァリア":イニシアチブでシズルさんを移動させます。そして……
"カルヴァリア":電撃の檻の効果が発動!8D10のダメージを受けな!
消石シズル:ひーん
消石シズル:8d10
DoubleCross : (8D10) → 46[8,8,4,1,10,1,9,5] → 46

"カルヴァリア":HPダメージなので装甲も効かないんだぜ
消石シズル:大破ァ!どやされるよぉ~~
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
★”カルヴァリア”[1]―★暴徒集団C[3]―★”セレブロ”[6]

10m  

アリト[12]
GM:続けていきます。
GM:何故なら……エネミーの手番が続くから!
"セレブロ":《スピードフォース》LV4 イニシアチブにメインプロセスを行う。
晶月モノ:何ィ
アリト:なにっ
籟ミズキ:きょあーっ!
"セレブロ":マイナーで暴走を解除。
"セレブロ":メジャー、《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4 素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)でミズキを攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。
"セレブロ":そう……ドッジを行えない。つまり……
籟ミズキ:こいつらメタゲーム上手いぞ!
籟ミズキ:復讐の刃が……!
籟ミズキ:うう、暴走中ドッジ権を得ることができずリアクション不能
"セレブロ":ドッジ以外のリアクションを行えない貴様は復讐の刃を使えんのだ~っ
"セレブロ":6dx7+6
DoubleCross : (6DX7+6) → 10[2,2,8,8,9,10]+10[2,6,8,9]+10[6,10]+2[2]+6 → 38

籟ミズキ:ダメージをどうぞ
"セレブロ":4d10+23 装甲無視
DoubleCross : (4D10+23) → 31[10,6,6,9]+23 → 54

籟ミズキ:ウェポンケース起動しても無理! 普通に食らってしにます! リザレクト
籟ミズキ:助けてくれ
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を10(→ 10)に変更 (62 → 10)
籟ミズキ:HP10です
GM:OK!順番に演出しよう

"カルヴァリア":機械碗を翳すと、君の乗る戦車がいとも容易く空中に浮き上がる。
消石シズル:「ナンダトォーーー!!」
"カルヴァリア":強大な電磁力。超重量を無視するかのように、作用するそれは、
"カルヴァリア":"カルヴァリア"がマニュピレータの指先をクイと動かすだけで、凄まじい勢いで戦車を彼の方へと吸い寄せる。
"カルヴァリア":その軌道上に設置された電磁柵が君の戦車を絡め取り、高電圧がコクピットまで到達する。
消石シズル:「わ~~~~!」バリバリバリ
消石シズル:「わ、げ、すご!あー色々イカれた!!」必死にコンソールをバチバチ
消石シズル:「ええいこなくそ!」
消石シズル:リザレクト!
消石シズル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8

消石シズル:回線は死んでいる!信号弾を打ち上げる!
消石シズル:近場で待機中の支援組から補修パーツが投下される、コスト8を支払い再起動!
消石シズル:「お、のれ~~」
消石シズル:「ひっさびさに骨の折れる相手みたいですね」
"カルヴァリア":「指揮官がいなければこの程度か……」落胆したように呟く
消石シズル:「い、言いたい放題だなぁ」
消石シズル:「環境管理会は最中ミユキと、あとはそのついで」
消石シズル:「なんかじゃあないことを、わからせてやりましょうか」

"セレブロ":「ラァッ!!!!」
"セレブロ":前傾姿勢から、一瞬で君の眼前へと巨体が跳躍する。
籟ミズキ:素早く足先が動き、四肢の間をすり抜けようとする。
籟ミズキ:……否。フェイントだ。ほとんど前触れ無く体の向きが90度転換する。
"セレブロ":巨躯に見合わぬスピード。それでも、超振動を纏った拳は君を捉えきれず空を切る
籟ミズキ:「平起平落──」踵への重心の僅かな差だけで、変幻自在に体を入れ替え、拳を放つ。
籟ミズキ:銃口の激突とともに、器械の足の一本をへし折ろうとし──
"セレブロ":「!!」
"セレブロ":その君の横っ腹を、視界外から迫った丸太のような何かが激しく打ち据える。
籟ミズキ:「ご」吹っ飛ぶ「──ふっ!」
籟ミズキ:道路を挟んだ向かいのビルに叩きつけられ、コンクリートがクモの巣状に割れる。
"セレブロ":尻尾型のマニュピレータ。常に死角にあったそれが、絶好のタイミングで君を迎撃した。
"セレブロ":「残念だったな。こっちもフェイントだ」
籟ミズキ:「ず。ずるいですよ! 私にも生えてないのに!」
籟ミズキ:「ドラゴンなのに…………!」
籟ミズキ:げほ、と一度噎せる間に調息が完了する。
"セレブロ":「へえ……他の奴らとは一味違いそうだ」
"セレブロ":表情のない機械が、嗤うような唸りを上げる。

GM:イニシアチブ
GM:ようやくPCの出番です!
GM:アリト先生、ミズキさん、どちらからでもどうぞ
アリト:はい!支援のため、先に動いてもいいですか!>ミズキさん
籟ミズキ:お願いします!
アリト:では、先に行動させていただきます!
GM:どうぞ!
アリト:では、戦術的な意味はほぼないのですが、まずマイナーで戦闘移動。のこのこと移動してモノさんのエンゲージに入ります!
晶月モノ:なんかきた!
GM:ノコノコ来るとはね
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
★”カルヴァリア”[1]―★暴徒集団C[3]―★”セレブロ”[6]
アリト[12]
アリト:で、メジャーでコンボ:最高のジョーク。アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破。対象は3人……
アリト:当然、モノくん・シズルくん・ミズキくんです
籟ミズキ:や、やった~! 助かります
消石シズル:わーい!
晶月モノ:おっとぉ
晶月モノ:私はまだ敵だぜ~
晶月モノ:敵に塩を送るとは
晶月モノ:とんだ甘ちゃんだねえ!
アリト:その際、モノくんには《説得》を試みます。
晶月モノ:何ィ―ッ
GM:でた…!先生の《説得》!
晶月モノ:ぜ、絶対に絆されたりしないッ
アリト:やるしかねえーッ
アリト:ということで、全員のダイスが+5個、C値-1、攻撃力+9です。
GM:通常、説得を行う場合<意志>または<交渉>での対決となりますが……
GM:今回は自動成功のエフェクトと組み合わせているため、説得も自動成功!
アリト:そう……! これは、自動成功のやつ!
晶月モノ:ウワァーッ!
晶月モノ:はい晶月モノ宙に浮きます……
アリト:そういうものなのかな~w
アリト:問題なければ演出したいです!
GM:これが大人の話術なんですねえ
GM:どうぞ!

アリト:「――あの、すみません。申し訳ないのですが、そこのきみ」
アリト:あまりにも無造作に、瓦礫を頼りなく踏み分けながら、一人の男が近づいてくる。――晶月モノに向かって。
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「ああ、おじさん危ないからどいといた方がいいよ」
晶月モノ:「あれ、でも」
晶月モノ:神輿の上で頭を捻る
雨月夜カナン:(大人の男の人……?もしかして……)
晶月モノ:「カナン、今までの説明だと」
晶月モノ:「これっておかしいよね」
晶月モノ:目の前の女の子から聞き取ったメモを眺めている
晶月モノ:「ノヴァリスには大人の男の人はもういない、十字冠もないし」
暴徒集団:「な、なんで大人がいんだよ!?」「理事会の生き残りか……!?」突然のこのこ現れた男に狼狽している。
雨月夜カナン:「うん……ノヴァリスに大人はいない」
雨月夜カナン:「全員追い出した。一年前に、私達が」
晶月モノ:「ていうことは」
晶月モノ:「ねえ、おじさーん」
晶月モノ:「おじさんってどういう人?キングダム、メサイア、えーっと、歌劇団?」
晶月モノ:「どこから誰に言われて来た人なの?」
アリト:「……?」
アリト:「申し訳ないことに、私はそれらの所属を知りません。……おそらく、どれでもありませんね」
アリト:「だから、あいさつは……こうかな。……初めまして。私はアリト・ザファル・モリアーティです」
アリト:「皆さんの先生として着任しました」
雨月夜カナン:「……やっぱり」
晶月モノ:「知ってる?カナン」
雨月夜カナン:「ノヴァリスには大人がいない。けど、生徒だけの自治じゃ限界があることは、まあ……この状況見てればわかるよね?」
晶月モノ:「話を聞く限りだと」
晶月モノ:「この最高生徒会長って人が今もいれば違うんだろうけどね」
晶月モノ:メモにクルクルと丸をつける
晶月モノ:「いない人のことを考えてもしょうがないから、そうだね」
雨月夜カナン:「だから、ずっと探してたの。FHの連中とは違う……ちゃんとした大人を」
雨月夜カナン:「私達の"先生"になってくれる人を」
晶月モノ:「カナンたちが、つまり」
晶月モノ:「最高生徒会が探してた先生」
晶月モノ:「それがあの人?」
雨月夜カナン:「多分」小さく頷く
アリト:「多分、ではないですね。ご認識の通りです」
アリト:「私は先生として着任しました。ちゃんと面接も通っていますから確実です。ええ……多分」
アリト:「なので、状況をお聞かせいただきたいのですが、何がどうしてこうなっているんですか? ええと、こういうときは……」
アリト:「暴力行為のみによる問題解決は、あまり良くないですよ」
暴徒集団:「余計なお世話じゃー!!」「ムカつくやつ殴って何が悪い!!」「帰れー!!」
晶月モノ:「そうだね、よくないと思う」
晶月モノ:「まず先生がやるべきことは」
晶月モノ:ばきん、と傍らのカナンの手錠を事も無げに握りつぶして破壊する
晶月モノ:「はいパス」
晶月モノ:そのままひょいとカナンを片腕で持ち上げて投げつける
雨月夜カナン:「わっ」
アリト:「あっ、歓迎されていない雰囲気……これは早速、……あっ」
晶月モノ:「その子を守ることだよ、最高生徒会なら味方だよね」
アリト:「まあ、一応」 受け止めようとして、ほとんど失敗して下敷きになる。
アリト:「味方です」 下敷きになったまま、親指を立てる。 「……みんなの味方ですからね」
雨月夜カナン:「うわっ!?ととっ……痛……」
雨月夜カナン:「あ、す、すいません……」先生から離れる
晶月モノ:「みんなの?ふふっ、面白い」
雨月夜カナン:(大丈夫かなこの人……)
アリト:「大丈夫です。お気になさらず、怪我がなければ良かった。とりあえずは……」
晶月モノ:「分かってる。少し待ってて、今この子たちにこれ止めさせてみるから」
アリト:「ですね。皆さん殺気だっているようで、自己紹介どころではないと思いますので」
晶月モノ:「ありがとう」
晶月モノ:神輿から身軽に着地して、パシパシ手を叩く
晶月モノ:「ちゅうもくちゅうもーく」
暴徒集団:「救世主様……?」「一体どうなされたのです……!?」
晶月モノ:「みんな、残念だけど大騒ぎはここでおしまい」
晶月モノ:「後片付けとごめんなさいの時間だよ」
晶月モノ:「私も一緒に謝るから、これ、もうやめよう」
暴徒集団:「えっ……えっ……!?」「今さら何言ってんだよ!!」「ピラーはもう目の前なのに……!」
晶月モノ:「違うよ」
晶月モノ:「ピラーなんて関係ない、だってそれを手に入れてどうするか誰も決めてないんだもん」
晶月モノ:「ただ除け者にされてるみたいで、寂しくて、悔しかったんでしょ」
晶月モノ:「ここまでやったら、それはここの人たち全員に伝わったと思う。だからお終い」
晶月モノ:「今やめるのが一番いいよ」
暴徒集団:「そうかな……そうかも……」「救世主様がそう言うなら……」「私、何してたんだろ……」
暴徒集団:君の声を直接聴いた者たちに、動揺が走る。しかし……
後ろの方の暴徒集団:「ガタガタ喋ってんじゃねえ!!」「祭りはこれからだあああああああ!!!!」「進め~っ!!ブッ殺せ~~っ!!!!!」
GM:焼け石に水。暴徒たちの勢いは最早言葉では収まりそうにない。
アリト:「だいぶ興奮していますね」
晶月モノ:「うーん、やっぱりダメかな」
晶月モノ:「シキみたいにはいかないや」
晶月モノ:首を捻っている
アリト:「一度、鎮圧した方がいいでしょう。支援します」 スマートフォンを取り出す。
晶月モノ:「素直だし悪い子たちじゃないんだよ、さっきも言ったけど」
晶月モノ:「きっと寂しいだけだと思う」
晶月モノ:「だからあんまり痛いことはしたくないんだよね」
晶月モノ:「先生はその辺得意?」
アリト:「……ええ。任せてください。この作戦……は、何もリソースがない中では、ベストだと思います」
アリト:「多分」
雨月夜カナン:(本当に大丈夫なのかなこの先生……)不安げに見上げる。
アリト:「では、点呼から始めましょう。宜しくお願い致します」 深く礼をした。
晶月モノ:「1番。モノだよ、よろしくね」
晶月モノ:「ちょっとダジャレみたいになっちゃった」枯れ枝のような腕を上げてにへっと笑顔を作る。
雨月夜カナン:「……」2人を見比べ、諦めたように点呼に応じた。

GM:イニシアチブ
GM:ミズキさんの手番です!
籟ミズキ:はい!
籟ミズキ:マイナーなし。
籟ミズキ:▼NS『螺旋崩拳』
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》
籟ミズキ:オートアクションでウェポンケースを起動しダークテスタメントを装備。行動-2、装甲+8、暴走中ドッジが可能になり攻撃ダメージ+5、さらに全判定ダイス+4。
籟ミズキ:"セレブロ"を攻撃します
"セレブロ":本気だ…
籟ミズキ:14dx6+8 命中
DoubleCross : (14DX6+8) → 10[1,2,2,2,3,3,4,6,7,7,8,10,10,10]+10[1,2,6,6,8,10,10]+10[1,2,4,4,9]+10[8]+10[9]+10[7]+10[6]+10[10]+10[6]+1[1]+8 → 99

籟ミズキ:マジ?
アリト:すごい……C値減少がスーッと効いてる…
"セレブロ":オイオイオイ
"セレブロ":《切り払い》白兵で回避
"セレブロ":6dx+6
DoubleCross : (6DX10+6) → 10[4,5,7,10,10,10]+7[5,6,7]+6 → 23

"セレブロ":無理!ダメージをどうぞ!
籟ミズキ:10d10+5d10+17 まずはダメージロール!
DoubleCross : (10D10+5D10+17) → 46[3,4,9,3,7,2,8,1,7,2]+19[1,6,5,2,5]+17 → 82

籟ミズキ:1,2を振り直し
籟ミズキ:2d10+79 装甲有効
DoubleCross : (2D10+79) → 16[6,10]+79 → 95

籟ミズキ:対抗種バックファイア HP7に。侵蝕66
"セレブロ":当然耐えられない!HP0!
"セレブロ":《瞬間退場》
"セレブロ":戦闘から離脱します。
籟ミズキ:これが……先生の力……一生ついていきます!
アリト:演出入るなら、最初にちょっと発言させてください!
籟ミズキ:お願いします。

アリト:『えー、戦闘中の生徒の皆さんにお知らせです』 拡声器で最大限に拡張された声が、各所に設置されたスピーカーで増幅されて響き渡る。
"セレブロ":「あァ……?」空を見上げる。
籟ミズキ:「この声は……!」
籟ミズキ:「知らない人!」
籟ミズキ:(ですが、少なくとも生徒のものではない────"セレブロ"どののような通信越しの声でも)
アリト:『いますぐ戦闘を中止して、頑丈な建物、……か、地下などに避難することをお勧めします。なぜなら……』
アリト:空中に、ピースサインをした男のホログラム映像が投射される。その顔の下には名前と、デッド・オア・アライブの文字がある。
アリト:『私がいま、金塊輸送車を運転しながらこの一帯を移動している生死問わずの賞金首であり』
アリト:『私を狙って各武装組織が砲撃などを行ってくることが予想されるからです。避難を強くお勧めします』
アリト:――そうして、砲撃が飛んでくる。粉塵が舞い上がるだろう――。
"セレブロ":「……どうなってんだこりゃ」粉塵を尻尾の一振りで晴らす。
暴徒集団:「な、何言ってんだ……!」「銀行強盗……?」「マジかよ……銀行強盗はヤバいだろ……」「イカれてやがる……」
籟ミズキ:「な、なぁっ……!?」
籟ミズキ:「なんという無秩序にして傲慢なる喧伝! 許してはおけません!」
籟ミズキ:自在に飛び回りながら、時に銃の反動を用いて、"セレブロ"の攻撃を、そして銃撃を苦しくも躱していた。
籟ミズキ:それが突如、声の方へ向けて砲弾のように駆け出そうとして。
"セレブロ":「チッ……」
"セレブロ":「逃がすかよ!!」凄まじい敏捷性でその進行方向へ回り込む。
籟ミズキ:「────はい」
籟ミズキ:対峙した。翻った袖の中に、右腕が完全に隠蔽されている。
籟ミズキ:突き出されるのは縦拳である。『ひねり』を加えぬが故に、それは最も敵へと届くのが速い。
"セレブロ":回し蹴りの動作。獣脚で薙ぎ払うと同時に、一拍早いタイミングで尻尾が飛来する二連撃。
"セレブロ":しかしそのどちらもが、遅い。
籟ミズキ:『崩拳』と呼ばれる技だ。起こりを意識するよりも速く、それは戦闘機械の尾を捉えた。トリガーを引く。
籟ミズキ:ぎゅうん!と、世界が回転した。ように、"セレブロ"のカメラには感じられただろう。
籟ミズキ:螺旋だ。足元から腰へ、腰から肩へ、肩から腕へ。
"セレブロ":「ガっ!?……な、にぃ!?」
籟ミズキ:縦拳と切り離され全てが弾丸へと伝達した龍種の螺旋剄が、尾を巻き込んでロボットの巨体を舞い上げ、凄まじい勢いで地面へと叩きつける!
籟ミズキ:「お返しです!」
"セレブロ":「ぐ……」分厚い装甲に覆われた尻尾が中程から千切れ飛ぶ。更に、格闘機動を支える関節の駆動系が甚大なダメージを受けていた。
"セレブロ":「どうなってやがる……急に動きが……?」
籟ミズキ:「私はセントラルへ向かわねばならないのに──くっ……そういえば集合時間を聞くのも忘れていました」
籟ミズキ:びしい、と"セレブロ"を指差す。
籟ミズキ:「最も強い武器は、最も強い不吉を喚起するものである」
籟ミズキ:「これに懲りたら、戦いに酔うのはやめることです!」
籟ミズキ:たったった、と。さきほどの声のもとに駆け去ってゆく。
"セレブロ":「トドメも刺さずに行きやがった……」
"セレブロ":「……ま、いいか。どうせこれじゃあ計画も大幅修正だろ」
"セレブロ":「先に戻ってるぞ、"カルヴァリア"。久々に体動かしたからいい気分だ」
"セレブロ":短く通信を飛ばした後、スモーク弾を撒く。
"セレブロ":数秒後、周辺に破壊の跡を遺して機械は姿を消していた。

GM:イニシアチブ
GM:シズルくんが戦車に乗ったので、行動値3、モノ君!
晶月モノ:あいよ!
晶月モノ:マイナーで猛毒の雫、メジャーでコンセ+獣の力+獣王の力!同エンゲージの暴徒にパンチ!
暴徒集団:ひええ
暴徒集団:くるならこい!
晶月モノ:15dx6+6
DoubleCross : (15DX6+6) → 10[1,3,3,4,4,5,5,6,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,2,5,6,6,6,7,9]+10[4,5,6,8,10]+10[4,9,10]+10[2,6]+5[5]+6 → 61

晶月モノ:オラッ
暴徒集団:C値低下め~~~~っ
暴徒集団:実は"暴走"してるのでリアクションできません
暴徒集団:見ての通り
晶月モノ:www
晶月モノ:説得力がある
晶月モノ:7d10+16+9-5
DoubleCross : (7D10+16+9-5) → 46[3,9,6,10,5,7,6]+16+9-5 → 66

晶月モノ:諸々有効!
アリト:出目がいい!
暴徒集団:まるっと粉砕されます!HP0!
暴徒集団:復活も無いよ!

晶月モノ:「めちゃくちゃするなあこの人」
晶月モノ:アリトが起こした爆炎の中を駆け回る
アリト:「ええ。というわけで……」
アリト:「私を守ってください、お願いします」
暴徒集団:「オラァ!銀行強盗がなんぼのもんじゃ!!」「アタシらはもう止まれねーんだよォ!!」
暴徒集団:暴走する暴徒たちが、雪崩のように押し寄せる。
晶月モノ:「あはは!これが作戦?」
晶月モノ:「面白いこと考えるね、先生」
晶月モノ:「でも確かに名案かも」
晶月モノ:押し寄せる暴徒たちの目前に着地し
晶月モノ:転がっていた神輿の残骸に手をかける。
晶月モノ:めぎり、と異様な音がする。細い指が木材に食い込んでいる。
暴徒集団:「ああ!神輿がっ!!」「徹夜で作った神輿が……」
晶月モノ:「これもっ」
晶月モノ:「今日でおしまい!」
晶月モノ:どごぐしゃあああああッ!
晶月モノ:そのままハンマーのように、目の前の地面へと派手に打ち付ける。
晶月モノ:衝撃波と破片の散弾が、暴徒たちを吹き飛ばす!
暴徒集団:「う、うわあああああ~~~~~~~~~~~~~~っ!?!!!!!?????」
暴徒集団:「なんだ!?前の方で何が……」「痛っ、痛い!なんか飛んできてる!!」
アリト:「おお」
アリト:「いい肩をしていますね」
GM:ビシッ……
GM:暴徒集団の歩みが止まった瞬間
GM:先程からの砲撃で脆くなっていた地盤が、君の一撃でついに耐久限界を迎え、大きな地割れが走っていく。
晶月モノ:「わわっ」
晶月モノ:「やりすぎた?」
暴徒集団:「う、うわああ~~~~~~~~~!!!???」
GM:ガラガラと崩れる幹線道路。その瓦礫の波に、暴徒たちの隊列がまるごと飲み込まれていった。
晶月モノ:「あー……」
晶月モノ:「先生」
晶月モノ:「やっちゃった」がっくり肩を落とす
晶月モノ:「後で掘りだすの手伝ってくれる?」
アリト:「大丈夫」
アリト:「骨は一度折れてこそ強くなる、こともあるそうです。だからその……つまり……」
アリト:「計算通りです」 ピースサインを引っ込める。 「ガンガンいきましょう」
ホン・シュエメイ:『すごいです先生!先程からの一見出鱈目な砲撃にはこんな狙いがあったんですね!!』通信越しに興奮気味に語る。
晶月モノ:「先生はむやみに前向きだなあ」
晶月モノ:「ちょっと姉さんと似てるかも」

GM:イニシアチブ
GM:行動値2、シズルさんの手番です!
消石シズル:いえい!
消石シズル:EXスキル:法馬号、出勤! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》、"カルヴァリア"に突撃ーー! 侵食+4
"カルヴァリア":フン……来るなら来い
消石シズル:18dx6
DoubleCross : (18DX6) → 10[1,1,2,2,2,2,2,2,4,5,6,6,6,8,9,9,9,10]+10[1,3,4,4,6,6,9,10]+10[1,1,7,9]+10[6,9]+10[4,7]+10[8]+10[9]+10[7]+5[5] → 85

"カルヴァリア":こいつら~!
消石シズル:ヨォソロ!
アリト:これはアドヴァイス関係なく強いw
"カルヴァリア":8dx ドッジ
DoubleCross : (8DX10) → 9[1,1,2,3,5,5,7,9] → 9

"カルヴァリア":無理!ダメージください!
消石シズル:9d10+20+9
DoubleCross : (9D10+20+9) → 45[2,6,6,5,1,8,9,6,2]+20+9 → 74

"カルヴァリア":む、無理だ……実は装甲が14あるけど耐えられるわけがない!
"カルヴァリア":HP0!
"カルヴァリア":《瞬間退場》
"カルヴァリア":こちらも離脱します。
消石シズル:ふっふふ、"調整力"ってものですよ、これが
アリト:演出するなら、最初にちょっと発言させていただきたいです……!
消石シズル:はいなー
GM:お願いします!

消石シズル:「え、何、さっきの放送」
消石シズル:煙をあげる戦車から補修アームがニョキニョキ、支援パーツを取り込んでいる。
アリト:『……現在、私はピラー中央通り西部、4番街路を時速67kmで走行中……』
アリト:『付近の生徒は非常に気を付けてください。多量の砲撃と、降り注ぐ瓦礫が想定されます……ので』
アリト:『本当に気を付けて。救護体制を整えてお待ちします』 爆音。振動。頭上から、瓦礫が降り注ぐ――
消石シズル:「こっちに……近づいて?」
消石シズル:「うわーん、今度は何~~~?!」降り注ぐ瓦礫!周囲一帯が破壊に包まれる!
消石シズル:慌てた顔とは裏腹に、手元は淀みなくコンソールを操作する。
"カルヴァリア":「煩わしい……」飛んでくる瓦礫を磁力操作で払い除ける。
消石シズル:「(補修完了、動力70%で再起動、今の衝撃で電子柵に破れを観測、えっと、えっと、えっと……)」
消石シズル:「ひーーー!」
消石シズル:こういう時、消石シズルは慌てるのが仕事である。
消石シズル:多脚戦車、『法馬号』の電脳と接続した消石シズルその第二の思考回路はこの間にも正確な答えを弾き出している。
"カルヴァリア":「興が削がれたな。これで終いにする」
"カルヴァリア":カルヴァリアの周囲のドローンがレールガンを展開。銃口を一斉にシズルへ向ける。
消石シズル:"調整モード"に移行する。これにより、消石シズル自身が動揺や混乱を全て引き受ける外付け回路になることで『法馬号』は何よりも冷静沈着な"調整機構"と化すのだ。
消石シズル:「と、と、と」
消石シズル:「突撃ィーーーー!!!」
消石シズル:多腕が縦横無尽に駆け巡る。
消石シズル:杭を引き抜き、投擲、瓦礫を蜘蛛のように飛び跳ね、殴打、殴打、纏ったプラズマが空気を焦がす。
"カルヴァリア":「なっ…」
"カルヴァリア":斉射されたレールガンが、尽く躱される。
"カルヴァリア":(急に動きに無駄が無くなった……いや、これはまるで……)
"カルヴァリア":「見えているのか……?未来が」
消石シズル:ガガガ、ドガァ!
消石シズル:「えっと、ええと、えこ、そこぉ!?」まさしく未来予知めいた軌道で腕々が襲い来る!
消石シズル:「わっ、わっ、へこんだ、いたそ……」
"カルヴァリア":「ぐ……!ぐぁあ……!!」
消石シズル:「ご、ごめんね~~~」
消石シズル:謝罪の間にも"調整"という名の暴力は止まることはない!
消石シズル:「あ、だめそれ、あたったら痛い」レールガンをむしり取り、握りつぶす。
"カルヴァリア":「くそッ……こんなふざけた奴に……!」
"カルヴァリア":ベコベコに凹まされた装甲をパージする。その瞬間、内部から磁力の波が弾け、シズルを押しのける。
"カルヴァリア":一度限りの緊急脱出機構。無理矢理に距離を稼いだ隙に、身軽になった躯体をビルの間へと翻らせる。
消石シズル:「のわーーー!爆発した!!!」
消石シズル:「あーーー!ずる!ずるだ!」
消石シズル:「にーーーげーーーるーーーーなーーーーーー!!!!」
消石シズル:「卑怯卑怯卑怯!!!!」
消石シズル:幼稚な罵倒を繰り返す。
"カルヴァリア":君の声を背に、白い影は瞬く間に索敵圏を外れていった。
消石シズル:「ハァハァ……」
消石シズル:「ふぅ……」(すっきり)
最中ミユキ:ザザ……
最中ミユキ:「シズルさん?……無事のようですね」
消石シズル:「あ、会長」何事もなかったかのように、平時の態度で。
消石シズル:「おかえり、撃退したよ、結構強かった」
最中ミユキ:「そのようですね。我々の回線が遮断されるとは、失態でした」
消石シズル:「会長の失態なんて年にそう何度も見れるもんじゃないからね、ちょっと得した気分かも」
消石シズル:にんまり笑う。
最中ミユキ:「意地が悪いですね……もっとも、私のサポートなしで撃退できたのは流石と言うべきでしょう」
最中ミユキ:「よく頑張りましたね」
消石シズル:「ふふ、仮にも副会長だもの」
消石シズル:「こういう時、決められないようじゃあ立つ瀬がないってね」
消石シズル:「でも、結構危なかったな」
消石シズル:「あの横やりが無かったら突破口を開けなかったかも……ねえ会長、やっぱ事前にあれこれやられてたっぽいよ」
最中ミユキ:「やはり、"先生"ですか」
消石シズル:「そうだ横やり……うん、大人……」
消石シズル:「えっと……」
消石シズル:「すっごい変な人!」
消石シズル:「大人って皆ああなの?」
最中ミユキ:「さあ、どうでしょう?いくら私でも、ノヴァリスに無かったもののことは知り得ません」
最中ミユキ:「だからこそ、あなたに見て来て欲しいのですよ。シズルさん」
消石シズル:「ま、助けられちゃったからにはこっちも恩を売り返さないとね」
消石シズル:「バランスバランス」
消石シズル:「それも調整だよね」

GM:中央市街区を襲った暴徒達の反乱は、こうして鎮圧された。
GM:生徒達の救助と市街の復旧は、急ピッチで行われ、一週間も立たない内に街は普段の姿を取り戻した。
GM:そして、この反乱で延期されていた"星室庁"の立上げのためのミーティングが、ピラーの麓で執り行われようとしていた。
GM:そこに呼び出されたのは、消石シズル、籟ミズキ、そして、事件の後最高生徒会に保護された晶月モノ。
GM:何れも、アリト・ザファル・モリアーティからの直々の指名だった。

GM:シーン終了!
GM:ロイス、購入が可能です。
アリト:晶月モノ:好意〇/緊張 でまずはとります!
アリト:何か特に欲しいものがある人は言ってね!
アリト:ここに……大人のカードがある!
GM:オトナだ…
消石シズル:ラーメン大盛りにちゃーしゅー、乗っけても良いんですか??
アリト:特盛でもちゃーしゅー3倍でも……任せてくださいよ~ッ
アリト:いや、その前にクリスタルシールドかな…アリトが節約するロイスは、みんなのために使うことができる
アリト:3dx+1>=25
DoubleCross : (3DX10+1>=25) → 10[1,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗

アリト:回った。財産12点使ってクリスタルシールドを購入。38→26
アリト:装備してターンエンド!以上です。
晶月モノ:ロイス!アリトさんにとっときます!
晶月モノ:アリト先生/関心〇/不信感/ロイス
晶月モノ:でもってダメ元アームドスーツ
晶月モノ:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 3[3] → 3

晶月モノ:無論ダメ!
晶月モノ:とりあえず以上!
籟ミズキ:ロイスは……保留!
籟ミズキ:2dx+2>=15 アームドスーツにしよっかな
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 2[2,2]+2 → 4 → 失敗

籟ミズキ:まあ無理。ダークテスタメントを脱いでウエポンケースにしまいます。以上。
GM:汗だくのダークテスタメントがケースに…
消石シズル:先生に結ぶよ。 変な人…。/○変な人…。
消石シズル:応急手当キットにしよー
消石シズル:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 9[1,9]+1 → 10 → 成功

消石シズル:おっけー
GM:OK!
 

 MD:2/『星室庁』

GM:合流の続き!全員登場して下さい。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 5)増加 (66 → 71)
消石シズル:56+1d10
DoubleCross : (56+1D10) → 56+3[3] → 59

アリト:1d10+47
DoubleCross : (1D10+47) → 7[7]+47 → 54

晶月モノ:1d10+49
DoubleCross : (1D10+49) → 6[6]+49 → 55

GM:高まってきたわね

GM:さて、皆さんはこれから"星室庁スターチェンバー"のメンバーとして活動していただくわけですが……
GM:ぽっと出の新組織に好き勝手させてくれるほど、このノヴァリスは甘くありません!
消石シズル:え~~
消石シズル:先生の大人の力でなんとかならないの~~??
GM:ダメです
アリト:駄目か~
消石シズル:ぶーーぶーーー
GM:なので皆さんにはまず下積みからはじめてもらい、ノヴァリスの生徒たちに認められる必要があります。
GM:簡単に言うと、彼女達の悩みを解決したり、手伝いをして好感度を稼ぐ必要があるのです。
籟ミズキ:任務だ
晶月モノ:チュートリアル終わって一気にやることが増えるやつ!
GM:というわけで、今回の星室庁のミッションはこちらだ!
アリト:任務だ!
□ミッション一覧

【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(3/7)     依頼者:最高生徒会   
【ファーストミッション受諾後に選択可能】達成率(0/1) 依頼者:???
【ファーストミッション受諾後に選択可能】達成率(0/1) 依頼者:???
【ミッションを1件クリア後に選択可能】達成率(0/1)   依頼者:???
【ミッションを2件クリア後に選択可能】達成率(0/1)   依頼者:???
晶月モノ:www
晶月モノ:マジでソシャゲじゃねーーーか!!
アリト:理解度■■■■■■■■■■ 100%
晶月モノ:言葉ではなく心で理解できた
消石シズル:全部クリアすると石が1200個貰えるやつだ!!!
籟ミズキ:先生……1200個の石で新しい子を引いちゃうんですか……?
アリト:ちっ違うんです!これは……1200個溜まったから仕方なく…!
籟ミズキ:既に3集まってる
消石シズル:なんか良いよね、既にいくつかあるの
籟ミズキ:すごい『わかり』を感じます
GM:というわけで、最初はチュートリアルとして最高生徒会から【7つの聖冠片を探し出そう!】の任務を受けてもらうよ。
GM:一緒に皆の顔合わせや、いろいろな説明もしていきます。
GM:では皆の理解を得たところでロールに入っていきましょう。

■星室庁オフィス 第一会議室

ホン・シュエメイ:「先生。先日の暴動鎮圧では大変お世話になりました。お陰でD.C.の機能も粗方修復が完了し、こうして集まって頂くことができました」
ホン・シュエメイ:会議室に集まった君達を前にして、挨拶する。
アリト:「ありがとう。やってよかったです」
ホン・シュエメイ:「改めまして、最高生徒会執行部主席執行官のホン・シュエメイです。どうぞ、よろしくお願いしますね」
ホン・シュエメイ:「それで……」先生の後ろに座っている面々に不安げな眼差しを向ける。
ホン・シュエメイ:「本当に、この子たちでよろしいのですか?」
消石シズル:「ご挨拶だね、最高生徒会」(キラーン)
籟ミズキ:目をぎゅっとつぶって恥ずかしそうに縮こまっています。
アリト:「もちろん。私もこの数日、ソシャゲとまとめサイトばかり巡回していたわけではありません」
アリト:「慎重な検討の結果です」 スマートフォンを操作し、「今週の占い」のブラウザを閲覧履歴とともに消去する。
ホン・シュエメイ:「先生がそうおっしゃるのでしたら……」
ホン・シュエメイ:「星室庁への協力員の任命権は、先生に一任されています。今後も、先生のご判断で生徒をスカウトして下さって結構です」
ホン・シュエメイ:そわそわした様子で入口の方をチラチラ見ている。
籟ミズキ:「うう……先日は見事な機転で事態を解決に導いてくださった先生に卑劣な犯罪者などと……失礼な言葉を吐きかけてしまい」
籟ミズキ:「このミズキ汗顔の至りです……ご容赦を……!」
アリト:「ありがとう。……ですが、どうかみなさんぜひリラックスして聞いてください。これから、なぜみなさんをお呼びしたのか、ご説明したいと思います」
籟ミズキ:「は、はい! いえ、私はナツミさんの代理として現れたわけで、ですが…………」
アリト:「とりあえず、点呼から始めましょうか」
アリト:「自己紹介を兼ねて。どうでしょう?」
籟ミズキ:「大変よろしいかと……!」
アリト:「では、私から。私はアリト・ザファル・モリアーティ……もうご存じかもしれませんが、先日より着任した教員。教師、先生です」
籟ミズキ:(大人だ……男の人だ…………)まじまじと見ています。
アリト:「どうぞよろしく。ということで……まず、席順で。あなたのお名前は?」 シズルに手の平を差し出す。
消石シズル:「どうも、消石シズル、ジェネシスの"環境管理会"副会長」
消石シズル:「腹芸とかそういうの、得意じゃないからね」
消石シズル:「そういうので大人に勝てるとも思えないし、卑怯なんでしょ?大人って、だからさ、隠してないで言っちゃうけど」
消石シズル:「監視に来たんだよね、ここの」
籟ミズキ:「なんということを……!」人の自己紹介中なので小声。
アリト:「ははは」
消石シズル:「雨月夜シオン肝いりの特務機関、外部からは中身が観測不能な変数の箱」
消石シズル:「困るんだよね、そういうのわたしたちの活動にとっちゃ、さ」
ホン・シュエメイ:「"オフィサー"には、くれぐれも彼女達は関わらせないで下さいと通達していたのですが……逆効果でしたね……」眉間を揉んでいる。
消石シズル:「困った時、わたしたち結構強引な手段とかとっちゃうからさー」
消石シズル:「そういうのお互いに困るでしょ?」
消石シズル:「仲良くしようよ、せんせ?」にこやかに、手を差し出す。瞳は笑ってはいない。
アリト:「はっはっは」
アリト:「覇気にあふれたいい発言です。私も仲良くしたいと思っていますよ。宜しくお願いします」 握手をする。
消石シズル:「ふふ、大人の人も男の人も見るのはじめて」ぶんぶん。
アリト:「元気があるのは、基本的にはいいことです。というわけで……」
アリト:「そちらの方は?」 ミズキさんに手を差し出す。
籟ミズキ:「はい!」
籟ミズキ:「崑崙山は生徒会、五星君の末席、籟ミズキと申します。本来"星室庁"の────多分"星室庁"のですよね? 多分……」
籟ミズキ:「招聘を受けておられた音川ナツミさんを心ならずも昏倒させ、作戦行動不能に陥らせてしまい」
籟ミズキ:「本人から委任されて参りました!」
ホン・シュエメイ:「はい……その件については、ニルヴァーナ救済委員会より連絡を受けています」
ホン・シュエメイ:「まあ、シズルさんは戦闘力の面ではノヴァリス屈指と言う他ありません。ニルヴァーナへの資金援助も、契約通り行いましょう」溜息
籟ミズキ:「腕っぷしでは彼女に引けを取らないものと自認しています。うう……誰かとの協働は得意とするところではありませんが……」
籟ミズキ:「粉骨砕身の所存で頑張ります。よろしくお願いします」
アリト:「こちらこそ、よろしく」
アリト:「なるほど。ナツミさんではなくミズキさんでしたか……道理で、顔写真と違うわけですね」
消石シズル:「何いってんのかなこの人……」流石に少々困惑。
アリト:「うん。やる気もテンションも意欲もあるようですし、絶対大丈夫でしょう」
消石シズル:「大丈夫かなー、言うこと聞かないよ、その子」
アリト:「大丈夫、私も他人の言うことを聞かないレベルでは相当な自信があります。問題はないと思います」
籟ミズキ:「むむ、シズルさんとは初対面のはずですが」
籟ミズキ:「そうですか。私の武名もはるばるジェネシスまで……」
消石シズル:「あなたもあなたで随分なご挨拶ですね籟ミズキ……」
消石シズル:「いつぞやは『この恩は生涯忘れはしません!』とか元気に言っていたものを」
消石シズル:「でもその次は『不倶戴天の仇敵として刻みました!』とか吠えてましたよね」
籟ミズキ:「はい? そんなことを忘れるわけが……ああ、あああ…………!」
籟ミズキ:ガタンッ、と立ち上がる。
籟ミズキ:「この声! あの戦車の!」
籟ミズキ:「そういえば環境管理会という名乗りも聞いていた気がします……その節は!」
籟ミズキ:「でしたら信頼できます。よい作戦行動になるでしょう」
籟ミズキ:ぱあっと知り合いを見つけたことに顔を輝かせ、握手して手をブンブンと振る。
消石シズル:「どうも、今日も調子が良いですね」なすがまま。
消石シズル:「はぁ……、チキン屋のカーネルおじさんと食い倒れ太郎の区別がついてないような人だってことは重々承知してるから今更怒ったりはしないけどね……」
アリト:「仲、良さそうですね。友人同士でよかった、話が早い」
ホン・シュエメイ:(いいのかなぁ)
アリト:「あとはもう一人……いるはずなんですが」
ホン・シュエメイ:「ああ、はい。そうなんです」
アリト:「もう一人呼んでいましたよね。欠席なら仕方がないので、ピザの宅配でも頼みましょうか」
アリト:「宅配に来た方を確保して、手伝ってもらうということで……」
消石シズル:「何いってんのかなこの人……」
籟ミズキ:「欠員がいる状態で囲むピザはおいしさも半減ですからね」
籟ミズキ:「一石二鳥のすばらしいアイデアです」
ホン・シュエメイ:「真面目に考えてらっしゃいますか……?」少し苛立ち始める
消石シズル:「お?苛ついてる?苛ついてる?ねぇねぇシュエメイちゃんは何のピザが好きなん?」
籟ミズキ:「ちなみに私は明太もちチーズですが……」
晶月モノ:丁度その時、入口扉が開く。
晶月モノ:「いやー、ありがとねカナン」
晶月モノ:「あの子たちの受け入れ先のこと、色々手配してもらっちゃって」
晶月モノ:「またなんかあったら教えてよ、多分私の話なら聞いてくれるから」
晶月モノ:紙束を抱えて部屋に入ってくる。
雨月夜カナン:「ん。……すみません、遅くなりました」モノと一緒に入ってくる。
アリト:「おっと、よかった」
アリト:「ピザの配達……じゃなかった、お呼びしていた方ですね」
晶月モノ:「あ、先生がいる、せんせーい」
晶月モノ:にへっとした笑顔で手をふりふり
アリト:「どうもどうも」
籟ミズキ:「おお、最後の方ですね!」
消石シズル:「……」
晶月モノ:「もう揃っちゃってるね。遅刻遅刻」
晶月モノ:席について
消石シズル:「何その子……ゾンビ?」まじまじと見る。
晶月モノ:「ちがうよー、モノはこれで健康体なの」
晶月モノ:「もっとナイスバディになりたいんだけど、お肉がつかない体質なんだよね」
晶月モノ:「シュエメイさんみたいにムチムチになれたらいいのになあ」
ホン・シュエメイ:「……」実は体重を気にしている。好きなピザは食いしん坊ミックスだ。
消石シズル:「いや冠消えてるのに動いてるんだけど……ホロ研の新迷彩とか?」
アリト:「どうやら興味津々のようですね」
アリト:「ぜひ自己紹介してあげてください」
ホン・シュエメイ:「彼女は、先日生徒会で保護した、暴動の……首謀者?……です。名前は……」
晶月モノ:「自己紹介?じゃあ、はいこれ」
晶月モノ:シズルとミズキに白いカードを渡す
晶月モノ:『何でも屋くびきりぎす 晶月モノ』と書いてある
籟ミズキ:「あ、これはどうもご丁寧に」
アリト:「便利屋だったんですね」
晶月モノ:住所と電話番号は……ここではない、どこかの国の物
晶月モノ:「先生にも渡さなかった?」
アリト:「自営業とは思いませんでした。私はてっきり生徒で部活動とばかり」
消石シズル:「"外来種"……」
消石シズル:「道理で会長がああまで読み外すわけだ」
消石シズル:「我々の最初の活動はこの子をどうやって外へと送り返すか」
消石シズル:「そういうことなのかな?先生」
アリト:「活動の目的はぜんぜん違います」
アリト:「まずは仲良くすることです」
籟ミズキ:「……えっと……」聞いたことのない地名に目を凝らし
籟ミズキ:それから、モノの頭上にあるべきものがないことに気づく「……ええ!?」
晶月モノ:「あはは!びっくりした?」
晶月モノ:「そうだよ、おばけだよ~」
晶月モノ:手をフラフラさせている
籟ミズキ:「ええ!!??」
籟ミズキ:「そんな……外の世界の方かと思ったのに、おばけだなんて…………!」戦慄!
晶月モノ:「だいぶ面白いなあ、崑崙山のミズキちゃんだよね」
籟ミズキ:「こ、応えません! ご容赦を!」
籟ミズキ:「おばけに返事をするとそれはもう恐ろしいことになると、他の五星より忠告されておりますので……!」適当な話を吹き込まれている。
晶月モノ:「ひどいなあ、それっておばけ差別だよ」
晶月モノ:「ミズキはおばけの人権を認めないの?傷ついちゃうなあ」
籟ミズキ:「うう……確かに……! でも……いえ……!」
籟ミズキ:ごくり、と生唾を飲む。「籟、ミズキです……!」
晶月モノ:「うん、よろしくー」満足げ
籟ミズキ:「ひぃ、よろしくお願いします」一礼して名刺を懐にしまう。
晶月モノ:「それでそっちはジェネシスのシズル。資料は貰ってるよ」
消石シズル:「はい、シズルです、じゃなくてちょ、ちょっと待って下さい!」
消石シズル:「最後のメンバー?この子が?!」
晶月モノ:「なんだってさ」椅子に座って足をプラプラ
晶月モノ:「私も私がなんでここにいるのか知りたいし」
晶月モノ:「同じタイミングで連れてこられた先生のことも気になるし」
晶月モノ:「あの子たちのこと面倒見ないといけないし、最高生徒会にいるのが一番都合いいかなって」
籟ミズキ:(あの子……よく怖い話で使われる指示語……!)
消石シズル:「不確定要素が2名も、冗談じゃない!」
消石シズル:「無理してでも今すぐ外に叩き返すべきですね」
消石シズル:「環境シミュレーターがめちゃくちゃになるよ、このままじゃあ……」
晶月モノ:「ひどいなあ、それもおばけ差別なの?」
晶月モノ:「先生も言ってるし、私は二人と仲良くしたいな」
晶月モノ:ニコニコしている
籟ミズキ:「うう……しくしく。おっしゃるとおりです。死なば諸共……!」
雨月夜カナン:「……ノヴァリスは今、外部とのゲートを閉ざしてるから、すぐに送り返すわけにはいかない」
雨月夜カナン:「それに、先生はともかくモノは本当にどういうルートで入ってきたのか不明だから、まずは原因をはっきりさせないと……」
アリト:「ははは」
消石シズル:「(くそ、押し通すつもりだこいつら……)」
雨月夜カナン:「えと、そういうわけで」大凡の自己紹介が済んだことを察して、進み出る。
雨月夜カナン:「私から、皆の活動についての詳しい説明をさせてもらってもいいかな」
アリト:「ぜひお願いします。何しろ……」
アリト:「私も全貌を把握していませんからね」 生徒たちの側に着席する。
消石シズル:「……はぁ、どうぞ」
消石シズル:不承不承の態度。
籟ミズキ:涙を拭き、背筋を正す。
雨月夜カナン:「ありがとうございます」ホワイトボードの前に立つ。
晶月モノ:「カナンは説明してばっかりで大変だなあ」
晶月モノ:「あ、シュエメイさん、このお菓子食べていいやつ?」
晶月モノ:テーブルの上にあった茶菓子をかじりながら聞く構え
ホン・シュエメイ:「ご自由にどうぞ。ここは皆さんのオフィスですので」
晶月モノ:「わーい」
晶月モノ:「サクサクしている」
籟ミズキ:「実体に干渉してる……ポルターガイストだぁ…………」
消石シズル:「(本当に大丈夫なのかなこのメンバー……)」
雨月夜カナン:「……まず私からも自己紹介。最高生徒会、星室庁付補佐官の雨月夜カナンです」ぺこりと頭を下げる。
雨月夜カナン:「みなさんへの連絡とか、任務のサポートをさせてもらうよ」
籟ミズキ:「よろしくお願いします」
アリト:「うん。宜しくお願いします」
晶月モノ:「カナンは説明が上手いよ」
消石シズル:「(説明じゃなくて煙に巻くのがうまいんだよ、こいつらは……)」
消石シズル:「どうも」
雨月夜カナン:「どうも……それで、この"星室庁"の目的だけど」
雨月夜カナン:「基本的には、最近多発してる行き過ぎた学区間紛争の調停役です」
雨月夜カナン:「これまでは、学区同士の揉め事はそれぞれの治安維持組織に任せてたんだけど」
雨月夜カナン:「皆さん知ってる通り、それだと落とし所がないまま力で叩き潰すってことになりやすいんだよね」
雨月夜カナン:「これまではなんとかなってたけど、最近どんどんそれがエスカレートして来てます。このままじゃ第三次ノヴァリス紛争が置きかねない」
籟ミズキ:「……なるほど」
籟ミズキ:「関係ない者がどちらも叩き潰してしまえば」
籟ミズキ:「問題は起きないということ、ですね! 任せてください。得意です」
消石シズル:「そういうのが起きないためにわたしたちが普段から活動してるんじゃあないですか」
雨月夜カナン:「……」こいつら……と言う顔。
晶月モノ:「強い方が弱い方をやっつけるだけだと、恨みが残るし、繰り返しでお互い疲れちゃうからカナンたちはやり方を変えたい」
晶月モノ:「それをシズルにも一緒に手伝ってほしいってことでしょ」
晶月モノ:「ここを平和にするっていう最後の目的は同じなんだから、やっぱり最高生徒会と環境管理会は仲良くしたほうがいいよ」
雨月夜カナン:「モノの言うとおりです。叩き潰すのではなく、ちゃんと双方の言い分を聞いて、揉め事を納めてくれる第三者機関として、星室庁を立ち上げました」
雨月夜カナン:「その時間をできるだけ短縮するために、先生には独断での即時裁決権が与えられています」
雨月夜カナン:「そして、先生を守るために、あなた達の力を借りたい。ということです」
雨月夜カナン:「ノヴァリスの危機に即応し、紛争の種を速やかに摘み取る機動法廷。それが星室庁の役割となります」
アリト:「利害に関係の無い第三者が必要とされている。問題は、我々がそうであることを証明する点ですが――」
アリト:「あふれ出る誠意と情熱があるので大丈夫でしょう。やれると思いますよ、このメンバーなら」
籟ミズキ:「おぉ……」
晶月モノ:「先生、そういうの得意そうだもんね」
晶月モノ:「目立つし、すごく勢いがある」
消石シズル:「そのための、大人、か」
消石シズル:「ちゃんと双方の言い分を聞いてる時間に、爆破のスイッチが押されちゃうのがノヴァリスだよ」
消石シズル:「それがわかってるから、苦肉の策ですって上っ面作って強引に武力鎮圧してきたんでしょ?きみたちも」
晶月モノ:「棘があるなあ」
晶月モノ:「シズルは先生とか最高委員会の人たちのこと、そんなに嫌い?」
晶月モノ:「みんないい人たちだと思うけどな」
消石シズル:「良いよ、わたしたちもクレーマーじゃあない」
消石シズル:「実際、大人の先生、そのちからについては何も知らないんだ」
消石シズル:「こんな組織まで立ち上げるくらいだ、納得させるだけの何かがあるんでしょ?」
消石シズル:「何せ雨月夜シオンの息がかかってる」
晶月モノ:「……どうなの?」
晶月モノ:先生に視線を送る
アリト:「もちろんです。私には、皆さんに負けないくらいのあふれ出る情熱とやる気があります」
アリト:「よって、うまくいくという算段です」
晶月モノ:「だって」
晶月モノ:「やっぱり先生面白いなぁ」
晶月モノ:クスクス笑っている
消石シズル:「(本心が全く読めない……これじゃあ会長のがまだわかりやすいくらいだ)」眼前の"大人"を見つめて。
籟ミズキ:「…………」
籟ミズキ:双方の言い分を聞いて、揉め事を納めるというカナンの言葉を聞いてから黙考している。
籟ミズキ:「先生」
籟ミズキ:ぽつり、とつぶやく。
アリト:「はい?」
籟ミズキ:「先生は、外の世界で、戦ったことがありますか?」
アリト:「あります。あまり意味の無い戦いではありますけどね」
籟ミズキ:「意味のない戦い、ですか」
籟ミズキ:それから、また少し考え込む。
籟ミズキ:「勝利の高揚も、感慨もなかったということでしょうか」
アリト:「その瞬間に限って言えば、なかったとは言えませんが……」
アリト:「でもやっぱり、あまり意味はありませんでした。勝利の高揚と感慨こそが戦いに意味を与える、と考える方は別かもしれませんけどね」
籟ミズキ:ぱちくり、とまばたきをする。
籟ミズキ:「ありがとうございます」
籟ミズキ:「シズルさん、私、先生は私達を率いるにふさわしい方だと思います」
晶月モノ:「先生はただの勝利じゃないものが欲しい人なんだね」
晶月モノ:「それが多分、みんなのなかよし、なんじゃないかな」
晶月モノ:「私も先生はこの話にぴったりだと思う」
晶月モノ:「この人が主役だ」
消石シズル:「……」
消石シズル:「意味のない行為なんて、ないよ」思わず、こぼれ漏れたように言う。
消石シズル:「ちっちゃな武器取引が、相場をおっきく動かして……やがてそれがでっかい抗争を引き起こすように」
消石シズル:「何かに影響し得ない事なんて、わたしたちできやしないんだ」
消石シズル:「だから、未来が良くなるぞって、会長を信じて頑張ってるんじゃないか」
消石シズル:「ミズキにとってはそうなのかもしれないけど」
消石シズル:「わたしの先生にふさわしいとは思えないな、まだ」
アリト:「では、それがシズルさんにとっての意味の在り方なんでしょう。とても豊かな感受性が内在している」
アリト:「ぜひ自分や誰かを幸せにできるような形で成長させてほしいと思います」
アリト:「以上。私の意見でした」
消石シズル:「……」
籟ミズキ:「ふふ」バカのくせに意味ありげな微笑みをシズルさんへ返します。
雨月夜カナン:「実際の所」
雨月夜カナン:「ノヴァリスの生徒の大半は、シズルさんに近い意見を持ってると思う」
雨月夜カナン:「先生に対しても、星室庁に対してもね」
雨月夜カナン:「それまで自分達なりに頑張ってやってきたのに、急に出てきた連中に指図されたくないでしょ?」
雨月夜カナン:「いきなり星室庁が調停活動を行うのは……結構ハードルが高い」
雨月夜カナン:「だから最初は、少しミッションの範囲を広げてもらいます」
雨月夜カナン:「皆の悩みを解決したり、手伝ってあげたりして、それぞれの学区にパイプを作ってもらう」
雨月夜カナン:「地道だけど、そういうことからスタートしてもらうことになるかな」
アリト:「皆さんの得意分野のようですね」
アリト:「期待しています。どうぞよろしく」
籟ミズキ:「困っている方々を助ける。なるほど」
晶月モノ:「草の根活動ってことだ」
晶月モノ:「そういうのが得意だよ、猫探しでも浮気調査でも」
晶月モノ:「何でも屋くびきりぎすをどうぞよろしく!」
消石シズル:「こちらも、折角だから期待はしておくよ先生」
消石シズル:「そうじゃなきゃ、こうしてわざわざ出向してきた甲斐がない」
ホン・シュエメイ:「では、早速」会議室の照明が落ち、プロジェクターが起動する。
ホン・シュエメイ:「最高生徒会から、最初の依頼をさせて頂きます」

GM:シーン終了。ロイスが取れます。
アリト:しまった、シナリオロイスに取得することを考えると残り1枠しかない……!
アリト:ここは保留するしかないッ……
消石シズル:保留!
籟ミズキ:消石シズル/共感○/反目 一方的な共感を持ちます
消石シズル:わーい!(?!)
籟ミズキ:私もこれであと1枠しかない……おばけにも先生にも取りたいが……
晶月モノ:おばおばおば
籟ミズキ:アリト・ザファル・モリアーティ/信頼○/好奇心
籟ミズキ:これで!
晶月モノ:シズルちゃんにとっとこ
晶月モノ:親愛〇/隔意 一方的な親愛を抱きます
消石シズル:わーい!(!!)
 

 MD:3/『シオンの議定書』

GM:続きのシーンです。シーンプレイヤーはアリト先生。他登場自由。
GM:侵蝕が怖いならトイレ行ったことにしてもいいよ
アリト:1d10+54
DoubleCross : (1D10+54) → 8[8]+54 → 62

晶月モノ:1d10+55
DoubleCross : (1D10+55) → 2[2]+55 → 57

消石シズル:1d10+59
DoubleCross : (1D10+59) → 3[3]+59 → 62

消石シズル:でちゃお
籟ミズキ:うーん迷うぜ
籟ミズキ:じゃあ休みまーす
GM:はーい
GM:出たくなったら途中で帰ってきていいからね

■星室庁オフィス 第一会議室

GM:先生の机の上に、丸い形をした液晶端末が置かれる。
GM:グリッド上に区切られた画面に映っているのは、ノヴァリスの地図だろうか。数カ所がピコンピコンと点滅している。
アリト:「これは……」
ホン・シュエメイ:「クロスレーダーです」
GM:すごく既視感のあるデザインだ
アリト:「……クロスレーダー……つまり……」
消石シズル:「クロスなレーダーだね」
晶月モノ:「マンガみたいでワクワクするね」
晶月モノ:「七つ集めたら願いが叶うのかな」
アリト:「名案です、モノくん。その感じでいきたいですね」
晶月モノ:「でも一つしか叶わないバージョンと三つ叶うバージョンで話が違うよね」
晶月モノ:「特に三つのバージョンだったら呪文がいるし」
ホン・シュエメイ:「願いが叶うかまでは保証できませんが……はい。皆さんにはこれを使って」プロジェクターの画面が切り替わる。
ホン・シュエメイ:「7つの聖冠片を集めて頂きます」
ホン・シュエメイ:画面には、砕けた十字冠の欠片が映されている。
晶月モノ:「マジだった」
消石シズル:「聖冠片……」
アリト:「それは『ありがとうバッチ』のようなものですか? あの、生徒がお互いに送りあうような……?」
ホン・シュエメイ:「いえ、聖冠片は……」
晶月モノ:「誰かの十字冠だったの、これ?」
晶月モノ:「誰の?」
ホン・シュエメイ:「……前最高生徒会長、雨月夜シオンの、砕け散った十字冠の欠片です」
晶月モノ:「……やっぱりそうなんだ」
アリト:「シオンくんの……、……ふむ」
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 3)増加 (71 → 74)
籟ミズキ:「シオン会長の!?」
籟ミズキ:やかましい声で転がり込んできます。
アリト:「おお」
晶月モノ:「ミズキだ」
晶月モノ:「どこ行ってたの?」
雨月夜カナン:「トイレ、早かったね」
籟ミズキ:「先生の前ですよ! オブラートなど!」
晶月モノ:「大丈夫だよ、おしっこなんてみんなするんだし」
晶月モノ:「チームなんだから気にすることないない」
籟ミズキ:「おばけでも!?」
晶月モノ:「するよぉ」
籟ミズキ:「……失礼」
籟ミズキ:「シオン会長の名を耳にしてつい気の逸ったエントリーをしてしまいました。ファンなので」
晶月モノ:「それで、そう話は戻るけど」
晶月モノ:「なんで生徒会長の十字冠が欲しいの」
晶月モノ:「遺品整理……って感じでもないよね」
晶月モノ:ちらりとカナンの方へ視線をやる
雨月夜カナン:「……」バツが悪そうに目をそらす
消石シズル:「(会長なら何か知ってるかな……)」
消石シズル:「(内緒で隠し持ってるまであるな……)」
ホン・シュエメイ:「そうですね、当時の事情を知らない方もいますし、順を追って説明します」
ホン・シュエメイ:「このノヴァリスが、かつてFHの実験都市として作られ、一年前の『八月革命』によって、その支配を脱したことは、もうお話しましたね」先生に向かって
ホン・シュエメイ:「当時の最高生徒会長であった雨月夜シオンが先頭に立って反乱を指揮し、命を落としたことも」
ホン・シュエメイ:「ところで、先生は不思議に思いませんでしたか?」
ホン・シュエメイ:「シオン会長が亡くなってから一年が経つと言うのに、なぜ次の最高生徒会長がいないのか、と」
アリト:「そうですね……」
アリト:「生徒会選挙で決まるものかと」
籟ミズキ:「それは私も気になっていました」
ホン・シュエメイ:「……」お前もなのかという視線をミズキに向けつつ
籟ミズキ:「盲目に大人たちに従わざるを得ず……やがて盲目に革命に追従した方々は」
籟ミズキ:「自分たちを導くリーダーの不在に途方に暮れてしまいましたから」
籟ミズキ:それが今のノヴァリスの惨状に続いています、と独りごちる。
ホン・シュエメイ:「確かに、本来ならすぐに次の会長を決める選挙を開くべきです」
アリト:「うん。リーダーがいなければ、誰かが名乗り出てもいいし、みんなで決めてもいい」
アリト:「本来ならね」
ホン・シュエメイ:「ですが、革命当時のノヴァリスの結束は、シオン会長の絶大なカリスマがあってのもの」
ホン・シュエメイ:「はっきり言って、新しい会長に他の学区が従う可能性は非常に低かったのです」
籟ミズキ:「確かに……そういうことだったのか……」
晶月モノ:「そうだね、ハンターの子たちなんて学校に行ってないのにシオンのことが大好きだったみたいだし」
晶月モノ:「今もみんなから悲しまれてる」
晶月モノ:「凄いひとだったんだ」
ホン・シュエメイ:「会長もそれを懸念したのでしょう。彼女は事前に、革命達成後に行うべき主な政策を書き残していました。その分量は実に一年分」
ホン・シュエメイ:「この一年の生徒会の執務は、彼女が遺した政策……『シオンの議定書』の内容を、忠実に遂行することでした」
ホン・シュエメイ:「見ず知らずの新会長より、シオン会長の遺言ということにした方が、各学園も聞く耳を持ったと言う訳です」
アリト:「だとすれば、そろそろ限界のようですね」
ホン・シュエメイ:「はい。議定書に記された内容で、遂行されていないのは二つ」
ホン・シュエメイ:「一つが、『星室庁の設立』。これは晴れて今日達成されましたが」
ホン・シュエメイ:「もう一つが、ノヴァリス中に飛び散った聖冠片を集めることなのです」
消石シズル:「……ちょっと待って」
消石シズル:「それが、書かれていたの?」
晶月モノ:「自分が死ぬことが織り込み済みだったのも、すごいけど」
晶月モノ:「どう死ぬかまで分かってたってこと?」
ホン・シュエメイ:「彼女は別に、未来を予知する能力を持っていたわけではありません」
ホン・シュエメイ:「ですが、自分が死ぬとしたら、どういう死に方をするか。それは予想がついたでしょう」
ホン・シュエメイ:「彼女の十字冠は特別でした。だからこそ、彼女にしかやれないことがあったのです」
アリト:「特別な十字冠。だから、それを集めるべきということですか」
アリト:「あるいは、それがシオンくんの遺志を継いだことを示すということにもなるでしょうか」
ホン・シュエメイ:「そうですね……それに、市井に残されたままだと余計な火種を産みかねません」
ホン・シュエメイ:「先日の暴徒集団の中心だった"クロスハント"……聖冠片の一つは、彼女達の御神体にされていました」
ホン・シュエメイ:「別に何のご利益もないんですけどね、旗印としては十分な力があるのです」
アリト:「ああ、なるほど」
消石シズル:「(死んでも退場をやめないだなんて、ほんと厄介な奴……)」
雨月夜カナン:「ちなみに、その聖冠片は私が回収したよ」
籟ミズキ:「おお、流石です……では、火種とならないために残りの破片も集めるということなんでしょうか」
ホン・シュエメイ:「現在、生徒会は3個の聖冠片を回収済みです」
アリト:「では、もう達成したも同然ですね。私の計算が正しければ、あとはたったの4個」
ホン・シュエメイ:「そうなのですが……残りの4個は、何れも他学区の自治圏内にあり、簡単に手出しができません」
ホン・シュエメイ:「ですので、星室庁の力を借りたいのです」
ホン・シュエメイ:「通常の任務と並行して、出動先の学区で聖冠片を探して頂きます」
アリト:「理解しました。絶対大丈夫です」
籟ミズキ:「お任せください。忘れるまで覚えています」
籟ミズキ:「会長の遺品ですしね」
ホン・シュエメイ:「……」すごく不安な視線を二人に向ける
晶月モノ:「生徒会長はどこまで先のことが分かってたのかとか、気になることもあるけど」
晶月モノ:「そうだね、やってみよう」
晶月モノ:「そういう思い出は、家族の所にあるのが一番だ」
晶月モノ:カナンの方を少しだけ見る
雨月夜カナン:「……」
アリト:「夕ご飯までには終わらせましょう。まあ……うまくやれば、すぐに片付きますよ」
ホン・シュエメイ:「……頼もしいです。探索は、このクロスレーダーと」
ホン・シュエメイ:「より近くに行けば、彼女がその在り処を見つけてくれるでしょう」カナンの方を指す。
晶月モノ:「分かるの?」
ホン・シュエメイ:「彼女はシオン会長の妹ですから。ある程度形質の高いレネゲイドを感知できます」
雨月夜カナン:「……ん、そういうこと」
雨月夜カナン:「身内のことに巻き込んでごめん。よろしくお願いします」皆に頭を下げる。
晶月モノ:「別にいいよ、私はカナンに助けてもらったし」
晶月モノ:「身内っていうなら、ここの人たちみんなが生徒会長の身内みたいなものでしょ」
晶月モノ:「だからこれはみんなのことでもあるんじゃないかな」
アリト:「我々は、生徒の皆さんの問題を解決する機関です」
アリト:「それはここにいる皆さんも例外ではない。よろしくお願いいたします」
籟ミズキ:「ややー。身内と名乗るのは恐れ多いですけどね~」ちょっと嬉しそう。
籟ミズキ:「頑張ります」
晶月モノ:「シズル?」
晶月モノ:「どうしたのさっきから難しい顔して」
消石シズル:「……いえ、何でも……」
消石シズル:「(聖冠片、おそらく会長は知っているだろうな)」
消石シズル:「(そして、色々と承知の上でわたしをここへと送り込んだ)」
消石シズル:「(だから、それを集めることが会長のためになる、結果的に)」
消石シズル:「(そう、なんだけど)」
消石シズル:「(会長とシオンは互いを利用していたから……それは、そう、なんだけど)」
消石シズル:「(会長がわたしを使うのは良い、わたしはそのための駒だから)」
消石シズル:「(ただ、シオンがわたしを使うのは……なんかやだな)」
晶月モノ:「?」
晶月モノ:その表情を覗き込んで、首をかしげている
消石シズル:「ええ、上等じゃないですか、ノヴァリスと生徒たちのための活動」
消石シズル:「わたしたちの理念に近いよね、張り切ってやっていこうか」
晶月モノ:「うーん……あ、分かった」
晶月モノ:ひょいとラスクを一枚摘まみ上げて
晶月モノ:「食べる?」
晶月モノ:シズルの口元に差し出す
消石シズル:「……いえ、結構」
晶月モノ:「そう?」
晶月モノ:「おなかが空いてるんじゃないかと思ったのに」
晶月モノ:「じゃあ先生にあげるね」
晶月モノ:「あーんして、あーん」
アリト:「ありがとうございます。いただきます」
消石シズル:「きみは色々と単純で楽そうだね……」ため息。
アリト:「カロリーの補給は大事ですよ」
晶月モノ:「かわいいよね」
晶月モノ:先生の口元をハンカチで拭ってニコニコしている
消石シズル:「(いや、単純なのはわたしだ)」
消石シズル:「(難しいこと、考えること、全部会長に任せてただただ仕事をこなす駒をやる)」
消石シズル:「(なのに、何で楽になんないんだろ……)」
消石シズル:「(大人は……、その答えを知ってるのかな)」

GM:シーン終了!
GM:ロイス、購入が可能よ。
籟ミズキ:ロイス保留
籟ミズキ:3dx+2>=15 強化素材
DoubleCross : (3DX10+2>=15) → 9[2,9,9]+2 → 11 → 失敗

籟ミズキ:金が全く無いので以上です
籟ミズキ:生徒会としての活動は全くしていないが……生徒会としての権力基盤も特にないのだ
アリト:ロイスは保留せざるを得ない カツカツだよ~
晶月モノ:こっちも保留かな
晶月モノ:動いてないのに暑いよ~
晶月モノ:アームドスーツ”!
晶月モノ:いやまずこっちだな
晶月モノ:伸縮性警棒!
晶月モノ:ジェネシフトもしとこう
アリト:モノくんが失敗したら優秀な警棒を買ってあげよう
晶月モノ:1d10+57
DoubleCross : (1D10+57) → 4[4]+57 → 61

晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 10[4,10]+4[4] → 14

晶月モノ:ゲッツ!所持しておきます
晶月モノ:以上!
GM:なんてジェネシフトが上手いんだ
アリト:成功していた……じゃあUGNボディアーマー!
アリト:4dx+1>=12
DoubleCross : (4DX10+1>=12) → 10[5,7,10,10]+10[8,10]+5[5]+1 → 26 → 成功

アリト:これが大人のカードの力なのか……購入&装備!
籟ミズキ:すご
晶月モノ:これが大人…!
アリト:以上、ターンエンド!
消石シズル:晶月モノに結ぶよ。 ○能天気/なんだかモヤモヤ
消石シズル:もういっこ買っておこうかなメディカルセットを
消石シズル:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[9,10]+2[2]+1 → 13 → 成功

消石シズル:げっちゅ、以上で!
晶月モノ:皆さんのための補給品!
GM:OK!
 

 MD:4/『空想特撮映画センセイマン』

GM:お待ちかねのミッションスタートです
GM:シーンプレイヤーはシズルさん。他登場自由。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (74 → 82)
晶月モノ:ミズキーっ
籟ミズキ:助かりたい
晶月モノ:ものもない
アリト:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 8[8]+62 → 70

晶月モノ:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+9[9] → 70

消石シズル:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+7[7] → 69


GM:ここからのシーンでは、新規ミッションを一つ選んで解決に当たってもらいます。
GM:現在のミッションはこちら!
□ミッション一覧
★受諾済み【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(3/7) 依頼者:最高生徒会 
【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(0/1)          依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
【未開区域を探検しよう!】達成率(0/1)           依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
【ミッションを1件クリア後に選択可能】達成率(0/1)     依頼者:???
【ミッションを2件クリア後に選択可能】達成率(0/1)     依頼者:???
GM:現在受諾できる依頼は二つです。好きな方を選んで下さい。
晶月モノ:どうしよっかな~
消石シズル:わたしとしては、未開区域かな。
晶月モノ:気になるよな
アリト:未開区域の探検なんて楽しそうじゃないですか
籟ミズキ:ジェネシスのシズルちゃんがそうなら賛成です
晶月モノ:依頼主が絶対ボンクラだし
晶月モノ:データは嘘をつきませんからね
晶月モノ:探検隊で決まりだ!
アリト:やりましょう!【未開区域を探検しよう!】!
晶月モノ:ウィーピピ!
消石シズル:元より暗黒領域のデータ収集はわたしたちの仕事のひとつだしね
消石シズル:ただ、チャンドラグプタ探検隊かぁ……
消石シズル:あいつらは……いや、会えばわかるか
消石シズル:じゃ、そういうことで
晶月モノ:不穏なことを
GM:わかりました
GM:それではミッション1【未開区域を探検しよう!】スタート!

■ノヴァリス南方未開区域 密林

GM:鬱蒼と茂るジャングル。おぞましい獣の遠吠え。噎せ返るような熱気。
GM:太古の密林を切り分けて、前人未到の死の世界へと挑む者達がいた。
アーニャ・チャンドラグプタ:「……現在我々は、ノヴァリス南方で独自の文化を気付いているという、少数学区……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「通称、ホニャポラタ自治学園への潜入を試みています」小声で語る。
アーニャ・チャンドラグプタ:「一節によると、彼女達はおぞましき"人喰い"の風習を残しているのだとか……」
籟ミズキ:「ひえぇ……!」震えている。
アーニャ・チャンドラグプタ:「……!見て下さい、人の足跡です。まだ新しい……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「きっと、この近くに集落があるに違いありません!気をつけて進……」
GM:その瞬間、アーニャの足元から網が持ち上がり、彼女を吊るす!!
アーニャ・チャンドラグプタ:「な!!??こ、これは!!???」
籟ミズキ:「アーニャさっ──」
晶月モノ:「わー」
晶月モノ:「食い込んでるね」手でひさしを作って眺めている
アリト:「大変なことになっちゃっていますね」
消石シズル:「……先生、わたしのそばを離れないでくださいね」そそくさ
消石シズル:「馬鹿みたいな様子だけど……未開学区はほんとにヤバい……ことがある」
アリト:「できれば私も皆さんと離れたくないです」
アーニャ・チャンドラグプタ:「た、大変です!!人喰い部族の卑劣な罠が、探検隊を襲う!!!!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「く、くそー!!!!はなせ~~~!!!!人喰い反社どもめ~~~っ!!!!」
GM:と、言ったところで
GM:画面いっぱいにタイトルが表示される。
『チャンドラグプタ探検隊Part.36 未開区域の密林に潜む恐怖!!人喰い部族は実在した!!!!』
晶月モノ:www
晶月モノ:探検隊だ!!!!!
GM:デデーンッ、という古めかしい効果音とともに、映像が終了する。

■ジェネシスインダストリアルアカデミー 第8撮影スタジオ

アーニャ・チャンドラグプタ:「っていう番組をね。放映してるんだけどさあ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「なーんか最近マンネリ気味なんだよね~」
消石シズル:「……ほらね」
消石シズル:「こういう人たちなんです」
消石シズル:「あと何でわたしたちをCG合成して作ってるんですか」
消石シズル:「訴えるぞコラ」
アリト:「そうでしょうか。楽しい番組だと感じましたが……」
籟ミズキ:「このような過酷な取材が、マンネリ……? 凄まじい功夫を積んでいるのですね……」
晶月モノ:「見て見て!」
晶月モノ:「ゴライアスハナムグリ!ゴライアスハナムグリだよこれ!」
晶月モノ:その辺で拾ってきたデカい虫に興奮している
アリト:「あと、私のCGもっとかわいくなりませんか? もうちょっと小顔にしたり……」
消石シズル:「先生はそっくりだよ、ドローンカメラによるフル取り込みだもの」
アリト:「そんな……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「これねー、その場で合成して番組に出演できる体験型アトラクション。子供に大人気だったんだよ~」
籟ミズキ:「ほあー……ジェネシスインダストリアルアカデミーの技術力は流石ですね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「USJ(ユニバーサルスタジオジェネシス)にも入ってたんだから。まあ去年潰れたけどねUSJ」
晶月モノ:「エンターテイメントは厳しい競争社会なんだなあ」
晶月モノ:でかい虫の背中をしゃがんでこちょこちょしている
消石シズル:「USJ2作るって話じゃないですか、何なの2て……」
消石シズル:「いやそんな話じゃなくてだな」
消石シズル:「わたしたちに、何用で?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「よくぞ聞いてくれました!」
アーニャ・チャンドラグプタ:彼女は、チャンドラグプタ探検隊の隊長、“ラクシャーサ” アーニャ・チャンドラグプタ。
アーニャ・チャンドラグプタ:ノヴァリスの南方に広がる未開地域の探索を行う組織の長であり、
アーニャ・チャンドラグプタ:その資金調達のため、南方探索を題材にした映像作品を多数制作するクリエイターでもある。
アーニャ・チャンドラグプタ:「いやー最初はかなりウケてたんだけどさ~。最近売上伸びなくてねぇ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「ネットの一部じゃヤラセじゃね?なんて言われちゃったりして」
アーニャ・チャンドラグプタ:「怖いよね~SNSって。一回炎上したらずっとそのイメージが付いて回るじゃん?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「そんでまあ……スタッフがね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「やめちゃったんだよね……大量に……」急に表情が沈み込む。
籟ミズキ:「なんと……」
晶月モノ:「世知辛いなあ」
晶月モノ:「よしよし」
晶月モノ:背中をさすっている
アーニャ・チャンドラグプタ:「ありがとねぇ」
消石シズル:「このままだと新学期に承認下りないから部解散の危機だね」
アリト:「なるほど。人手不足ということですね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「そう!まさに人手不足!!」突然立ち直る。
籟ミズキ:「わっ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「けどせっかくだし、ここは発想を転換して」
アーニャ・チャンドラグプタ:「心機一転、新しい人材に、自由な発想で作品を作ってもらおうかなってね」
アリト:「新しい人材で自由な発想で一発逆転……そういうことですか。完全に把握しました」
消石シズル:「うちの生徒が発想の転換って言い出す時、大体"突飛なことを言いますが"と同意義なんだよね……」
晶月モノ:「面白そう!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「もちろん監督はあたしがやるから、わかんないことは教えるよ~」
アーニャ・チャンドラグプタ:「残りの脚本演出演技撮影編集販売諸々は全部おまかせするねっ!」
アリト:「地に足のついた堅実な発想は、着実に歩みを進められますが……突飛な発想は空を飛ぶこともできます」
アリト:「がんばりましょう。皆さんの発想に期待します」
籟ミズキ:「それはいいのですが、あの……スタッフが大量にというのは……」
籟ミズキ:「もしやあなた以外の全員という意味ですか?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたし以外の全員……?いやいや、何いってんのさ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたしがいればチャンドラグプタ探検隊は終わらないよ?」
籟ミズキ:「うう、そのような苦境の中にあって、この明るさ……」
籟ミズキ:「探索にかける情熱、健気さ、しかと理解しました!」
晶月モノ:「いやー」
晶月モノ:「ひとつめから楽しそうな仕事でよかったね。大当たりだ」
晶月モノ:ぱちぱち拍手している
アリト:「いい意気込みです」
雨月夜カナン:(ひとつ目からヤバい仕事引いちゃったなあ……)
消石シズル:「怖いですね、無軌道な青春の情動って」
消石シズル:「大人はそれに責任をとるのが仕事なんですって?こわいな」
消石シズル:「わたし子供でよかったなー」
アリト:「ははは。……シズルさんの感受性が生み出す発想力にも期待していますからね」
アリト:「我々なら絶対大丈夫。です」
消石シズル:「すごい自信だなあ」
消石シズル:「しかし、映像作品か……」
消石シズル:「好き勝手やっていいなんて……結構、そそるね」
GM:と、いうわけで!
GM:今回の判定項目はこちらです。
『脚本執筆』<芸術:演劇><意志>難易度9
成功すると、興行収入に+達成値/2点。

『怪獣操演』<白兵>難易度12
成功すると、興行収入に+達成値/2点。

『編集作業』<芸術:映像制作><意志>難易度10
成功すると、興行収入に+達成値/2点。

『SNS発信』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス>難易度12
成功すると、興行収入に+達成値/2点。

『興行収入』
上記4つの判定で得た興行収入を、財産ポイントとしてPCが獲得する。
収入の分配は自由。山分けしても良いし、一人がまとめて受け取っても良い。
GM:皆さん自由に判定して下さい
籟ミズキ:巨匠持ちがいるのが超心強い
晶月モノ:うおおお
晶月モノ:怪獣は任せろ!!
晶月モノ:LETs them fight!!
晶月モノ:11dx+6
DoubleCross : (11DX10+6) → 10[1,2,4,5,5,7,8,8,9,9,10]+6[6]+6 → 22

晶月モノ:ぎゃおー-!
GM:大怪獣だ
籟ミズキ:すごいぜ
アリト:SNS発信をやりましょうかね!
アリト:この溢れる《精神》でSNS戦略…成功させてみせましょう
アリト:6dx>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[2,5,5,5,7,10]+1[1] → 11 → 失敗

アリト:ぜんぜんだめでした
GM:財産点使ってもいいよ
アリト:えっ!やった!
GM:広告にはお金がかかるからね
アリト:ありがとうございます!財産1点つかって、成功させます!
アリト:財産26→25
晶月モノ:めっちゃカネモチ
籟ミズキ:感覚派だから執筆か編集だなあ
消石シズル:じゃあわたしが編集行ったほうがいいのかな
籟ミズキ:お願いします!
籟ミズキ:では難易度低い方を。脚本はお任せください!
籟ミズキ:7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) → 10[1,1,4,6,7,9,10]+2[2] → 12 → 成功

籟ミズキ:そこそこ
消石シズル:巨匠の記憶を使うよ、侵食+2
消石シズル:13dx>=10
DoubleCross : (13DX10>=10) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,8,10]+4[4] → 14 → 成功

アリト:全員大成功だ!
晶月モノ:制作順調!!
消石シズル:がっぽがっぽだぜ
GM:皆さん成功しましたね
GM:作品の興行収入は……
GM:60の半分で、30点!
GM:財産点30ポイントを進呈します。
アリト:大金だ~~~~!
籟ミズキ:すごすぎ
晶月モノ:でっか!!
消石シズル:ガポ……
GM:好きなように分けてね~
アリト:アリトはじゅうぶんもってるので、3人で10点ずつ持っていた方がいいかと思いますね
晶月モノ:ありがた~~い
晶月モノ:何故ならとんでもない貧乏人だから
消石シズル:お小遣いだ
籟ミズキ:やった~ ありがとうございます 財産12
晶月モノ:財産点が12点まで上昇!
消石シズル:むしゃむしゃ、12
アリト:山分け……完了!

■~チャンドラグプタ探検隊 10周年記念作品~

ナレーション:デデデー
ナレーション:でっでっでっでっでー
ナレーション:『空想特撮映像 センセイマン』
ナレーション:マーブル模様が溶け合う背景にでかでかとタイトルが映し出され
ナレーション:鬱蒼とした密林の中に佇む赤白ジャージの男をカメラが映す
sasie01
アリト:「……」
アリト:「ヤハッ」 鳴き声。
晶月モノ:そこへ!
晶月モノ:めきめきと木々をなぎ倒して近づく影!
晶月モノ:「もんぎゃーーーー!」
晶月モノ:-黒バッタ怪獣・モノゴン-
アリト:「プルルルル!」 警戒音。
晶月モノ:よれよれの着ぐるみをかぶって、のしのし向かっていき
晶月モノ:もたもたと寄りかかるように肩をつかむ
アリト:「ム……ムグ……」 すでに大変。もた……もた……と組み合い、持ち上げようとする。
晶月モノ:「もぎゃー!?」
晶月モノ:明らかに中に人が入っていない着ぐるみが
晶月モノ:だらんと持ち上がる
アリト:「ムンハッ!」 投げる。本人は力いっぱい……全力で……やっている!
晶月モノ:ボガーーン!!
晶月モノ:崖下で派手に爆発四散!!
晶月モノ:発泡スチロール片が舞う!
ナレーション:一つの戦いが終わった……しかしヒーローに休息の時間はない!
ナレーション:凶悪な気配が藪の中から迫る!
籟ミズキ:「ぐるるるるる」
籟ミズキ:-普通の虎-
籟ミズキ:耳が垂れてそういう犬みたいになっている虎の気ぐるみが窮屈そうな四つ足歩行で向かっていきます
消石シズル:「ぽち」台風災害シミュレーション用サーキュレーターのスイッチを入れる。
アリト:「プ……プルルッ」 疲れた警戒音
ナレーション:センセイマンの眼鏡が赤く点滅した!
ナレーション:これはピンチのサインなのだ!!
ナレーション:体を動かした経験の少ないインドア派のセンセイマンは
ナレーション:地球上で3分間しか戦うことが出来ない
ナレーション:すぐヘトヘトになってしまうからだ!
籟ミズキ:吠え声のSE! ただし口が開いたりはしない。
籟ミズキ:べったりと上からはたくように前脚をセンセイマンに振り下ろそうとするぞ!
アリト:「ェェ……イィァァ~……!」 前脚を防ぐ。かすれた奇声で虎に掴みかかる。
籟ミズキ:バランスを崩しており、半ばもたれかかるような動きで打ち合います。
アリト:(この……虎の打撃…… 確実にめちゃくちゃ手加減してもらっているけど……)
アリト:(なんか……内蔵に響く……!)
籟ミズキ:先生を持ち上げて……転がして……
籟ミズキ:その勢いで自分が転び、センセイマンの下敷きになる。
籟ミズキ:「ギャオオ~~!」
ナレーション:今だ!チャンスだセンセイマン!!
ナレーション:がんばれ!鳩尾の痛みは気にするな!
アリト:「ワァ……」 ふらふらと立ち上がり、掴み……そして……
アリト:「ソィヤ」 転がす!これがいまできる全力のフィニッシュムーヴだ!
籟ミズキ:ごろごろと転がって画面外に消えていきます。
籟ミズキ:ここで場面転換。謎の崖が映り……
消石シズル:「そりゃ」火薬のスイッチを入れる。
ナレーション:ぼがーん!
籟ミズキ:落下、爆散!
消石シズル:「あ、分量ミスった?」
消石シズル:「まあいいか、ミズキ頑丈だし」
ナレーション:なんかノイズ交じりの変な音声が入ったが
ナレーション:気にしてはいけない。
ナレーション:ぱーっぱーっぱー♪
ナレーション:勝利のBGMが高らかに鳴る
ナレーション:ありがとうセンセイマン!
アリト:「ヤ……」 拳を突き上げる。
アリト:「ワァ……!」 その場に座る。
消石シズル:――――――
消石シズル:~豪華版特典映像より抜粋~
消石シズル:「ホウ砂を……通販でいっぱい注文した」
消石シズル:「既に次回作の構想は練ってある」
消石シズル:「人喰いアメーバを、出す、何故なら『ブロブ』は最高の映画だから」
消石シズル:「既に水泳部を脅h……説得して大プールの使用を取り付けてあるので」
消石シズル:「先生、よろしくお願いしますね」満面の笑み
消石シズル:――――――
GM:スタッフロールが流れる中、まばらに拍手の音が響く
晶月モノ:「いや~~」
晶月モノ:「最高の一本が出来たね!」
消石シズル:「歴史に……残ってしまうかもしれない……」
アリト:「私もそう思います」
アリト:「みなさん、迫真の演技と演出です。お疲れさまでした」
雨月夜カナン:(これで良かったのだろうか……)遠くを見つめている。
晶月モノ:「ミズキがちょっとだけファンキーアフロになっちゃったけど」
晶月モノ:「あ、戻ってきた」
籟ミズキ:「フ、フフ……仲間の負傷すら厭わぬ映像への真摯な姿勢」
籟ミズキ:「受け取りましたよ……」
籟ミズキ:髪はまだアフロだ。
晶月モノ:「あはは、もすもすしてる!」
晶月モノ:「でもさー、シズルも一緒に映ればよかったのにね」
晶月モノ:もすもすしながら
晶月モノ:「楽しいよ怪獣!」
籟ミズキ:「ひええ……取り憑かれるぅ……!」
消石シズル:「出てますよ、ほらココこっそり合成して」
晶月モノ:「ほんと?あ、ほんとだ」
消石シズル:「今後皆わたしのカメオ出演を一生懸命探すことになるでしょう」
晶月モノ:「遊び心ってやつだね」
籟ミズキ:「なるほど……やりこみ要素ですね」
籟ミズキ:「虎を入れたのは我ながらいいアイデアでした」
籟ミズキ:「やはり英雄好漢であるならば虎を倒せるパワーラインを持っていることは明示しておかねばなりませんからね」
消石シズル:「(リアリティラインが混線してるような……まあいいか)」
アリト:「すでに様々なサブスクリプションで配信されることになっています。その契約料でしばらくはやっていけるでしょう」
アリト:「サブスクリプションは契約した段階で、実際の視聴数に関わらず入金されるのがいいですね」
アリト:「皆さんが楽しそうなところが一番よかった。ご苦労様です」
晶月モノ:「えへへ、だよね」
晶月モノ:「ミズキも、シズルも」
晶月モノ:「すっごく楽しそうだった、いいことだ」
晶月モノ:「これを観たみんなもきっと楽しくなるよ」
籟ミズキ:「えへへ……そうだと良いですね……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「いや~皆ありがと!今までにない一本が撮れたよ!!」左団扇で歩いてくる。
アーニャ・チャンドラグプタ:「また出演したくなったらいつでも言ってね!!報酬はちゃんと口座に振り込んどくよ~」
籟ミズキ:「どうですか! 新入部員は」
籟ミズキ:「もう10人くらい……来てしまったのでは……!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「新入部員……?何言ってるのかな……?」
籟ミズキ:「へ?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「チャンドラグプタ探検隊はあたしで、あたしがチャンドラグプタ探検隊だよ?」瞳孔が開いている
晶月モノ:「そういえば、スタッフとしか言ってなかったね」
晶月モノ:「叙述トリックっていうんだっけこれ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたしが……あたしさえいれば……」ぶつぶつ
籟ミズキ:「は……はい…………なるほど…………」
籟ミズキ:すすす、思わず三歩さがる。
消石シズル:「この人のドキュメンタリー撮るだけでホラー一本作れるんじゃないの?」
アリト:「これからのご活躍をお祈りしています」
晶月モノ:「帰ろっか、身の危険がありそう」
雨月夜カナン:「……うん。帰ろう。目当てのものも見つかったし」
雨月夜カナン:発光体が入ったガラスケースを握りしめる。
消石シズル:「目当てのもの……?」
消石シズル:「あ、いや、うん」
消石シズル:「忘れてない、忘れてないよ」
消石シズル:「あはは……アハハハ……」
籟ミズキ:「あ、それは! 一体どこに?」
雨月夜カナン:「ミズキさんが落ちた崖の下にあった」
雨月夜カナン:「爆発で崩れた所から……出てきた……」
晶月モノ:「やったね!」
籟ミズキ:「よかった……十字冠は尋常の手段では破壊できませんからね」
籟ミズキ:「必要なのは、十字冠以外の全てを破壊するエネルギー……さすが調整委員会です。そこまで考えて火薬を……」
籟ミズキ:シズルにキラキラした視線を向けている。
晶月モノ:「さすがの計算力だなあ」
消石シズル:「え、ああ、うん……」
消石シズル:「これもまた調整だよね……」しどろもどろ
消石シズル:「(なんでまたそんなとこに……)」
アリト:「さすがですね。この調子でいけば、あっという間ですよ」
アリト:「このチームワークで次もがんばりましょう」
-MISSION RESULT-
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(4/7)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)

GM:シーン終了!ロイスと購入が可能です
アリト:ロイスは限界なので購入だけ……!
アリト:応急手当キットでも回収しておこう 水分と応急手当キットはいくら摂っても摂りすぎるということはない
アリト:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 6[3,3,4,6]+1 → 7 → 失敗

アリト:財産1点使って購入!ターンエンド!
籟ミズキ:ロイ保 お金増えたけど買えて凄い嬉しいみたいなものは無いんだよな
籟ミズキ:4dx+2>=15 照準器で固定値9にするか
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 10[6,6,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功

籟ミズキ:わぁ。ストライクハーケンを使用した攻撃達成値+1です。
籟ミズキ:以上
晶月モノ:最後のロイス枠!ミズキちゃんに取ります!
籟ミズキ:やった~~
晶月モノ:愛着〇/脅威で!
晶月モノ:でもってアームドスーツ
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 8[3,8] → 8

晶月モノ:出目がいい!
晶月モノ:財産7点使ってゲットだ!装着!
晶月モノ:以上!
消石シズル:籟ミズキに結ぶよ。 ○気のいい人/視線が痛い
消石シズル:さらなるメディパックを購入
消石シズル:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[6,10]+7[7]+1 → 18 → 成功

GM:以上かな!では次のシーン……
 

 MD:5/『地雷原要注意』

GM:シーンプレイヤーはアリト先生。他登場自由です。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (82 → 83)
消石シズル:71+1d10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+9[9] → 80

アリト:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 3[3]+70 → 73

晶月モノ:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 5[5]+70 → 75

GM:ミッションに突入する前に、先生の単独シーンが挟まります。
GM:突然ですが、先生は休日何をして過ごしていますか?
アリト:ソシャゲや漫画や動画視聴やまとめサイト巡回の合間に書類仕事してますね
GM:インドア……
GM:では、外に出るのはコンビニに寄る時くらいでしょうか?
アリト:そうですね。栄養ドリンク買いに行きます!
GM:成程!ではそのシーンにしましょう。

■コンビニエンスストア インフェルノ24

GM:休日、書類を投函するついでにコンビニで栄養ドリンクを調達した君は、その出口でふと声をかけられた。
???:「失礼。少しお時間よろしいでしょうか」
アリト:「おや」 両手にビニール袋を抱えて、足を止める。
???:黒いビジネススーツに身を包んだ男。もちろん君以外の人間の成人男性は存在しない。
???:その男の頭部は、ノヴァリスでは一般的な四角いマシンヘッド。AIだ。
アリト:「どうも、こんばんわ」
???:「こんばんは。アリト先生」
アリト:「私に御用でしょうか?」
???:「ああ、すみません。アリト・ザファル・モリアーティ先生でよろしかったですよね?」
アリト:「ええ。間違いなく。もしかして、なんらかのご相談ですか?」
アリト:「ゲームの話ならお力になれるかもしれません。キャラクターの運用についてとか……」
???:「そちらも興味深いですが、また今度に」朗らかな声色。
???:「申し遅れました。私は"ラハブ"と申します」
"ラハブ":「お会いできて光栄です。アリト先生」
アリト:「”ラハブ”さん。ご丁寧にどうも。」
アリト:「申し訳ないのですが、お仕事のご相談でしたら窓口を経由していただいた方がよいかと……」
"ラハブ":「早速ご活躍されているようで。近頃は生徒だけでなく、我々の間でも先生の話題で持ちきりですよ」
"ラハブ":「ああいえ、仕事の話ではないのです」
"ラハブ":「私はただ、どんな方なのか直接会ってお話したかっただけです。有り体に言えば……」
"ラハブ":「そう、友誼を結びたかった、と言ったところでしょうか」
アリト:「まるで面接のようですね。得意ですよ、面接は」
"ラハブ":「よかったらどうぞ」缶コーヒーを君に渡す。
アリト:「あ、これはどうも。……。……」 ヨーグルトスムージーを見つめる。
アリト:「「こちらもよかったらどうぞ」
"ラハブ":「おや、これはご丁寧に」遠慮なく受け取る。
"ラハブ":「この街の機械技術は目覚ましいもので、ちゃんと我々にも有機物から動力を得る機能が備わっているんです」
"ラハブ":「停電やパイプラインの停止は日常茶飯事ですからね、機械もサバイバル能力が求められます」
アリト:「ですね。そうでなければ、この規模の飲食店は生徒たちやAオーヴァードだけでは成り立ちません」
アリト:「つまり、我々は同じ街に暮らす仲間というわけです」
"ラハブ":「そう思っていただけるのなら何より」嬉しそうな声色
"ラハブ":「時に先生、唐突ですが豆知識を披露してよろしいでしょうか」
アリト:「豆知識は私も好きです。ぜひ互いに披露しましょう。お先にどうぞ」
"ラハブ":「この街が、FHによって作られたのはご存知ですね。では、ひとつ疑問には思いませんでしたか?」
"ラハブ":「十字冠です。ジャームとオーヴァードを区別しないFHが、なぜ生徒がジャーム化しない措置を取っているのか。と」
アリト:「ふむ。外部から見た私の所感ですが、FHというのはとても奇妙な組織なので――」
アリト:「そういう奇特なセルも存在するのかな、程度には思っていました」
"ラハブ":「実は10年前、この学園都市が設立される当時に提唱された、ある学説に由来しているのです」
"ラハブ":「ジャームは確かに強力なレネゲイドへの親和性を持ちますが……それは発生した瞬間に完成してしまう」
"ラハブ":「つまり、ジャームは『経験によって成長しない』と言われています」
アリト:「それには同感です。簡潔に言うと、ジャームには未来がない」
"ラハブ":「はい。ですから、曲がりなりにも教育機関であるこの都市にはそぐわないと考えられたのでしょう」
"ラハブ":「来るべき未来を担う者を育てるには……」
"ラハブ":「"完全なる人間"を生み出すには、そうでなければならないと」
アリト:「ジャーム化は防ぐべき。私もまったく同じ考えです」
アリト:「ジャームは最終的にすべてのオーヴァードを死に至らしめる。オーヴァード絶滅論を提唱した博士もいましたが――」
アリト:「私はもう少し穏健なやり方で、未来を変えていくことに期待したいと思います」
"ラハブ":「……それを聞いて安心しました」
"ラハブ":本当に安堵したような声色を返すと、男は君に背を向ける。
"ラハブ":「立ち話に付き合わせて申し訳ありません。先生」
"ラハブ":「またお会いしましょう。次はそうですね、ランチでもごちそうしますよ」
アリト:「いえ。最後に私からも一つ、豆知識をお返ししておきましょう」
"ラハブ":「おや?」足を止めて
"ラハブ":「それはぜひ拝聴したいですね」
アリト:「”完全なる人間”について。私が知る限り、そういう存在がいるとしたら……」
アリト:「とてもつまらないと思いますよ。ジャームと同じように、未来はない」
アリト:「そうならないように、気を付けなければいけません」
アリト:「以上です」 頭を下げる。
"ラハブ":「……」
"ラハブ":言葉を返さず、同じように会釈してからその場を去った。

GM:というわけで!
GM:二回目のミッションをはじめていくよ~!
アリト:ウオオオオーッ
晶月モノ:ひゃっほー!
籟ミズキ:やるぜやるぜ
GM:選択可能なミッションが増えて、現在の一覧はこちら!
消石シズル:なんだろ~~
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(4/7)  依頼者:最高生徒会   
【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)      依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(0/1)     依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
NEW【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(0/1) 依頼者:メサイア学園 合コン委員会
【ミッションを2件クリア後に選択可能】達成率(0/1)   依頼者:???
晶月モノ:www
晶月モノ:またとんでもないのが出てきちゃったな!!
籟ミズキ:このノヴァリスで何やってる委員会なの!?
アリト:まずは廃棄農地を開墾していきましょう
GM:堅実ですね
籟ミズキ:そ、そうですね……
アリト:農地開墾からやっていくと収入も増えてwin-win
アリト:信長もそう言っていた
晶月モノ:オーライだぜ!
晶月モノ:モテるためには……農業!!
消石シズル:合コンってなんだろ(素直)
GM:それではミッション2【廃棄農地を開梱しよう!】スタートです!

■アップルシード学区 廃棄農地

アリア・リッケンバッカー:「農耕は!!!!爆発だ!!!!!!」
GM:平原いっぱいに響き渡る大声を発する生徒の背後で、おびただしい数の爆発が起こる。
アリア・リッケンバッカー:「みなさん!!本日は我々"農地再生組合"の活動に強力して頂き!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「誠にありがとうございます!!!!!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「私は、組合長の”ストラトキャスター” アリア・リッケンバッカーです!!!!よろしくお願いします!!!!!!!」
籟ミズキ:「よろしくお願いします」
消石シズル:「声も音もでっかい人たちだなあ」
晶月モノ:「すっごい花火!」
アリト:「TNTですかね。綺麗なドーム型だ」
晶月モノ:「花火研究会の人たちだっけ?」
アリア・リッケンバッカー:「違います!!!!!!」
晶月モノ:「違うんだ」
アリア・リッケンバッカー:「アップルシード開拓農学校は、北のクリムゾンと並ぶノヴァリスの一大食料基地を管理しています!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「その中で我々農地再生組合は、文字通り様々な理由で廃棄せざるを得なかった農地を再び使えるようにする活動を行っています!!!!」
晶月モノ:「農学校……」
晶月モノ:「そういうことなんだ、面白いなあ」
晶月モノ:「これがいわゆる焼畑農業?」
晶月モノ:首をかしげている
アリア・リッケンバッカー:「そして、今回皆さんに開梱して頂くこの農地ですが!!!!」
アリア・リッケンバッカー:足元の石を拾い上げ、後ろに放り投げる。
アリト:「あ」
GM:石が落ちた場所から、瞬時に爆炎が上がる。
籟ミズキ:「わきゃっ」
晶月モノ:「おおー」
アリア・リッケンバッカー:「地雷原です!!!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「皆さんには、この農地の地雷撤去を手伝って頂きます!!!!」
消石シズル:「……」
消石シズル:「素直に諦めたら?農地化……」
アリト:「感圧式ではない地雷ですね。かなり高性能だ」
籟ミズキ:「先生はお気をつけてくださいね。我々と違い、死にすぎると死んでしまう」
アリト:「ははは。全くその通り。赤外線か、微細な振動を感知していると思われますので、迂闊に動けませんね」
晶月モノ:「先生詳しいね、地雷好きなの?」
アリト:「まったく好きではないですね。皆さん、あまり私から離れないでください。危ないです。……私が!」
籟ミズキ:「はい」ぴったりと先生に寄り添う。
晶月モノ:「えへへ、了解了解」反対側からぴったり。
晶月モノ:「シズルは?」
消石シズル:「そんなんじゃあ気休めでしょうに」
消石シズル:「先生、わたしの戦車に乗ります?呼べますけど」
晶月モノ:「あ!ずるい!」
晶月モノ:「独り占めになっちゃうよ~」
アリト:「それではあまり開墾できないので……、もう少し概要を聞いてから作戦を考えましょう」
アリト:「我々は何をすればいいのでしょう。ぜひチュートリアルをお願いします」
アリア・リッケンバッカー:「はい!!!!!皆さん、やる気たっぷりですね!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「作業自体は、一般的な地雷撤去と同じです!!!!機材は我々が貸し出します!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「ですが、お気をつけ下さい!!!!この平原は、第二次ノヴァリス紛争時にキングダムとメサイアの激戦地となった場所!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「埋設されているのは、ただの地雷ではありません!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「キングダム魔法局謹製の凶悪兵器、魔導地雷ルーンマインです!!!!!!!!」
籟ミズキ:「キングダムの魔導地雷…………!」戦慄!
消石シズル:「げ、今は製造禁止のやつじゃん」
アリト:「道理で感知能力が並外れているわけですね」
晶月モノ:「魔法局……そんなのがあるの?」
晶月モノ:「やっぱり箒に乗って空飛ぶの?」
晶月モノ:「気になるなあ、気になることばっかりだ」
消石シズル:「飛びますよ、まあたぶんきみが想像している箒と同一のものじゃあないけどね」
アリト:「なるほど、魔法局の……魔導地雷……。魔法局の、魔導地雷」
アリト:「完全に理解しました」
消石シズル:「(ほんとかなぁ……)」
アリア・リッケンバッカー:「素晴らしい!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「場合によっては戦闘もありえますので、入念に準備して挑んでくださいね!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「それでは!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:言うだけ言って、農地の向こうへすっ飛んでいく。
晶月モノ:「行っちゃった」
アリト:「場合によっては戦闘もある……」 広大な土地を一望する。
アリト:「どうやら、心をこめて開墾する必要がありそうですね。がんばりましょう」
籟ミズキ:「そうですね……魔導兵器の撤去は一筋縄にはいかないと言います……」なんとなく声を潜めて先生の耳元でささやく。
籟ミズキ:「あっと、別に声は問題ないのでした。アリアさんが実演して見せてくださったように」
晶月モノ:「どっかんどっかん爆発してるとこで喋るから大声になったのかな?」
消石シズル:「魔導地雷の撤去は……わたしが知る限り2通りの方法があるね」
アリト:「……」 直立したまま、首を少し傾げる。
アリト:「ちなみにそれは?」
籟ミズキ:「見つけるか踏み抜くかです」
消石シズル:「ひとつは、通常の地雷として器械的な撤去を行う方法で」
消石シズル:「もうひとつは、魔術的なものとして解除を試みる方法だね」
晶月モノ:「4つあるけど」
消石シズル:「地鎮祭を行うことで50×50mの浄化が可能だったはずだけど……」
消石シズル:「先生はそういうのどっちが得意かな?」
籟ミズキ:「シズルさんは賢いですね……」
アリト:「……ミズキくんのアイデアはユニークかつ、誰にでも実践可能ですね。シズルくんの方法は安全に配慮した発想です」
アリト:「今回は機械的な除去をメインにしていきましょう。どうしても難しい場合は……」
アリト:「ミズキくんの作戦を採用していく。両面作戦というわけです」
晶月モノ:「出たとこ勝負だよね、それ」
GM:と、いうわけで
GM:今回の判定内容はこちらとなります。
『地雷の埋設位置を特定する』 <知覚><知識:地雷撤去> 難易度10
成功した場合、『地雷を安全に処理する』判定の目標値が20下がる。 

『邪魔な木々を伐採する』 <白兵><知識:地雷撤去> 難易度10
成功した場合、『地雷を安全に処理する』判定の目標値が20下がる。 

『地雷を安全に処理する』 <RC><知識:地雷撤去> 難易度???
達成値に応じて地雷を撤去する。地雷には複数の種類があり、撤去できる目標値が異なる。
目標値に届かない地雷は暴発する。
晶月モノ:どーら、オラに任せな
晶月モノ:このストロングモノに
晶月モノ:伐採いきまーす
籟ミズキ:頼んだぜ!
晶月モノ:11dx
DoubleCross : (11DX10) → 10[1,2,3,3,4,7,8,8,8,9,10]+10[10]+6[6] → 26

晶月モノ:メープルリーフクラッチ!!
アリト:これは3人が判定してから、最後の一人が地雷処理を担当する形になりますかね?
アリト:あ、めっちゃうまくいってる
GM:すごい
GM:ひとつの項目につき判定できるのは一人までですね
GM:判定以外のメジャーアクションはもちろん行えます
籟ミズキ:知覚いってみようかな
籟ミズキ:7dx+1>=10 では埋没位置の特定 知覚
DoubleCross : (7DX10+1>=10) → 9[1,1,2,3,6,8,9]+1 → 10 → 成功

籟ミズキ:あぶない
アリト:どうしようかな。最後の地雷除去はシズルくんにお任せしたいな~
消石シズル:そうだね、そうしようか
アリト:なので、埋没位置の特定をやります。
アリト:アリトとミズキくんが埋没位置を特定し、モノくんが伐採する…… ある意味最強だ
アリト:6dx>=10 埋没位置の特定、知識:地雷撤去
DoubleCross : (6DX10>=10) → 10[2,6,7,7,10,10]+4[1,4] → 14 → 成功

晶月モノ:絆が深まるんだ
GM:なるほど…やりますね
GM:三人が成功したので、撤去目標値が60下がります
GM:これでかなりの数が自動的に撤去できるでしょう
アリト:60も下がれば、成功したも同然!
晶月モノ:やったれシズちゃん!
GM:さあ仕上げの撤去しな!
消石シズル:地雷……失敗――死
消石シズル:なんとかなれー
消石シズル:巨匠の記憶を使うよ、侵食+2
消石シズル:14dx
DoubleCross : (14DX10) → 10[2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,8,9,9,10]+1[1] → 11

消石シズル:あう
晶月モノ:どうだ…!?
GM:おやおや
GM:コンセを挟んでおけばよかったですねえ……
籟ミズキ:マジか……!
晶月モノ:ちゅどーん!
消石シズル:なにを~~
GM:もしコンセ有りが本来の想定なら、振り直しも許可しますが……
GM:このまま行きます?
晶月モノ:おおっ
消石シズル:いいのー?
晶月モノ:寛大なるGM……!
消石シズル:お言葉に、甘える!
晶月モノ:いっちまおうぜ!
GM:仕方ないなあ
消石シズル:やったー、だいすきー!
籟ミズキ:やった~
GM:オラッ振り直しな!
消石シズル:あいあい、更に侵食を2上げて
消石シズル:14dx7
DoubleCross : (14DX7) → 10[1,2,3,3,3,4,4,4,6,6,7,8,10,10]+3[2,2,2,3] → 13

消石シズル:んふw
籟ミズキ:マジ?
アリト:なんでじゃああああ!
晶月モノ:www
晶月モノ:あるあるすぎる
GM:www
晶月モノ:潔く爆発しよう!!
GM:では、仕方ないですね。
籟ミズキ:ユウカちゃん!?
GM:まずは無事撤去できた地雷から、詳細を発表します。
◇撤去成功

『ルーン・ボム』 処理難易度45→0
別名、侵蝕地雷。
物理的な爆発ではなく、レネゲイド活性物質を撒き散らして対象の侵蝕率を引き上げ、
十字冠のセーフティを発動させて無力化する事を目的とした地雷。
暴発効果:PCの侵蝕率を+1D10する。

『ルーン・スライム』 処理難易度50→0
武装破壊に特化した地雷。
人体に無害で、金属や合成繊維のみを溶解させる特殊な粘液を撒き散らす。
暴発効果:PCが装備している防具を強制的に取り外す。シーン中、PCは新たに防具を装備できない。

『ルーン・ローパー』 処理難易度60→0
進軍妨害用地雷。
地中から大量の触手が生えて対象を縛り上げる。
暴発効果:PCに硬直のバッドステータスを付与する。また、戦闘中にPCが初期エンゲージから移動した場合、5D10のHPを失う。
晶月モノ:www
晶月モノ:エロトラップじゃねーか!!
アリト:ルーン・スライム! ルーン・ローパー!
消石シズル:なんてこったい
GM:エロトラップ農場です
晶月モノ:ふざけてんのか
晶月モノ:DLsiteの同人ゲーにしか存在しない文字列だよ
籟ミズキ:なるほど こういうシステムで撤去できなかったぶんが爆発するんだ
籟ミズキ:キングダム連合学院……なんだかとっても応援したくなってきたな……
晶月モノ:入学しようかな
GM:それでは、撤去に失敗した方の地雷も発表しますね。
籟ミズキ:うう……
◇撤去失敗

『ルーン・バニー』 処理難易度80→20
弱体化地雷。
置換術式によって対象の装備を魔法局謹製の拘束衣バニースーツに変更する。
暴発効果:シーン中、対象が行うあらゆる判定のC値を+1する。

『ルーン・くま』 処理難易度100→40
決戦用地雷。
物凄く強いクマを召喚しすべてを薙ぎ倒す。
暴発効果:ルーン:くまとの戦闘が発生する。
消石シズル:???
籟ミズキ:何?
アリト:ルーン・熊
晶月モノ:www
晶月モノ:頭おかしくなりそう
籟ミズキ:ドラクエ11でもやってた?
消石シズル:なんてこったい
晶月モノ:エロトラップ農場がくま牧場になっちゃった
晶月モノ:入学やめます!!!!!
GM:クマは強いんだよ
GM:というわけで皆さんにはバニースーツに着替えてクマと戦ってもらいます。
晶月モノ:何言ってんだ???
晶月モノ:支離滅裂な思考・発言
籟ミズキ:仕方ないですね……
消石シズル:しょうがないなあ……
アリト:しょうがないですねえ
晶月モノ:しょうがないかなぁ~~~???

消石シズル:「まあ見ててくださいよ」
消石シズル:「この環境計算機最中ミユキ簡易版を使い、全ての地雷の位置を割り出すよ」
消石シズル:「ほい、ほい、ほい解除」
消石シズル:「ふん、楽勝だね」
消石シズル:「それでほい、ほい」
アリト:「大丈夫ですか?」
アリト:「その辺り、なんとなく地面がへこんでいるような」
消石シズル:「ほい、あ、」
消石シズル:「しまっ――」
籟ミズキ:「えっ」
晶月モノ:「縞?」
GM:ポンッ!!!!
GM:モワモワモワモワ~~~~
GM:今までと違うファンシーな音を発して、君達を白い煙が包み込む。
消石シズル:「ぎゃわーーーー!!」
GM:その煙が晴れた時、君達は気付くだろう。
GM:なんか肩や手足がスースーしていることに
bunny
籟ミズキ:「な、な、な」
籟ミズキ:「なんですかこれ~~~!!」
消石シズル:「バニボム!!!ひーーー、もうだめだーーー!いかがわしいお店で働かされるーーーー!!」
晶月モノ:「お?お?おおー」
晶月モノ:「バニボムって名前なの?あ、ほんとだ」
晶月モノ:「うさぎの耳だね、ぴょんぴょん」
籟ミズキ:「私のドラゴンつのの上に兎の耳をつけるなんて……! むぐぐ、取れない…………!」
籟ミズキ:「あいた!」ハイヒールに慣れていなさすぎて転ぶ。
晶月モノ:「あはは、無理に取らなくてもいいでしょ」
晶月モノ:「似合ってるよミズキ」
籟ミズキ:「似合ってる……? そ、そうですか? えへへ……モノさんもお可愛らしいですよ」
晶月モノ:「どうかな、先生?うさぎさんだよー♪」
アリト:「すごい地雷ですね」
アリト:「まさか衣装を分解・再構築するとは……しかし、露出度が高すぎませんか? 健全ではなさそうな気が……」
PC4
アリト:「健全でないだけではありません。これは、おそらく……」
アリト:「すごく動きにくい」
籟ミズキ:「せ……先生! 先生までなんて格好を、あわわ……」
籟ミズキ:「じゃあありません、こういう地雷は、私達を動きづらくするのが目的なので────!」
GM:そして、おいしそうなバニーの匂いにつられたのか
GM:君達の前方で、ひときわ大きな爆発が起こる!!
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
ルーン・くま:爆発の中から、巨大なグリズリーが現れる!
消石シズル:「熊だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?!」
アリト:「熊ですね」
晶月モノ:「うわっほんとだ」
晶月モノ:「見せびらかしてる場合じゃなさそう」
消石シズル:「た、た、食べないでぇ」
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ルーン・くま:君達を見つけたクマは、一心不乱に襲いかかってくる!
アリト:「落ち着いて。冷静になって戦えば、相手は熊……」
アリト:「もしかしたら撃退することができるかもしれません。絶対大丈夫!」
消石シズル:「せ、先生はここの熊を知らないからそんなことが!」
消石シズル:「わたしたちは強化された人間だけど、あちらも強化された熊!」
消石シズル:「同じ強化された存在なら、人間が熊にかなう道理はないんですよ!!」
籟ミズキ:「それは確かに塵埃の常識ではありましょう、しかし武林の常識ではありません」
籟ミズキ:「人食い虎ではありませんが……熊!」
籟ミズキ:「倒しておくといい具合に武名が上がりそうな予感がします!」
晶月モノ:「どうせ今から逃げても遅いしね」
晶月モノ:「つまり予定通りの出たとこ勝負だ。しまっていこー!」
消石シズル:「ひーーん、かいちょぉ、先立つ不幸をお許しくださいぃ」
アリト:「そう……さっきは虎と怪獣にも勝ちましたから、熊もどうにかなる道理です」
アリト:「新しい道理を作っていきましょう。では、実践!」
籟ミズキ:「このミズキ、見事熊を倒してご覧に入れまぶへーーーっ!!」
籟ミズキ:真っ先に突っ込んで軽く吹っ飛ばされている。
籟ミズキ:「失礼、全員で当たりましょう」
晶月モノ:「鼻血が出てる」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:マップはこちら!
ルーン・くま[5]

5m

PC
GM:単純なマップですね。
GM:早速第一ラウンドから始めましょう。
GM:セットアップ!
ルーン・くま:《野獣本能》《破壊の爪》LV12《完全獣化》LV5《剛身獣化》LV5《フルパワーアタック》LV5 素手の攻撃力を30に変更、肉体判定ダイス+7、装甲+15、ラウンド中攻撃力+25、行動値を0に変更。
アリト:クソ強い
籟ミズキ:これがレネゲイドくまの力
晶月モノ:www
晶月モノ:くまヤバすぎる
GM:皆さんはバニーの効果でC値+1のデバフを受けています。
消石シズル:もう終わりだーー
晶月モノ:もしやここで死ぬのか?
GM:他にセットアップある子はいないかな?
晶月モノ:なし!
アリト:こちらは何もなし
消石シズル:戦車を呼び、搭乗!
籟ミズキ:あっすいませんあります!
籟ミズキ:怨念の呪石使用。攻撃ダメージを+2Dして暴走。侵蝕86まで!
GM:OK!
GM:続いてイニシアチブ
GM:行動値12、先生かミズキさん、どちらからでもどうぞ
アリト:先に行きます!
籟ミズキ:よろしく!
アリト:C値上昇のフォロ~をします。というわけで、先に!
アリト:マイナーなし。メジャーでコンボ:最高のジョーク。
アリト:アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破、を、モノくん・ミズキくん・シズルくんに付与!して、ターンエンド。
籟ミズキ:いただきます!
アリト:全員、ダイス+5、C値-1、攻撃力+9です。
アリト:侵食率73→83
晶月モノ:うおお先生の力が流れ込んでくるぞい!
籟ミズキ:ゆきます!
消石シズル:ゆけい!
晶月モノ:つぶせー!
GM:ヤッチマイナ~
籟ミズキ:マイナーで移動。くまに接敵
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》射撃攻撃です。ウェポンケースでダークテスタメントを装備
籟ミズキ:16dx7+9
DoubleCross : (16DX7+9) → 10[1,2,3,3,5,5,6,6,8,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,3,4,5,6,7,10]+10[6,9]+2[2]+9 → 41

晶月モノ:回った!!
ルーン・くま:《復讐の刃》LV3 リアクションを放棄し反撃。
晶月モノ:やっぱりじゃん!!
籟ミズキ:やっぱりあったー!
アリト:邪悪!
ルーン・くま:13dx7
DoubleCross : (13DX7) → 10[3,3,4,4,5,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,3,4,4,7,9]+10[1,8]+1[1] → 31

籟ミズキ:5d10+5d10+17+9 装甲有効
DoubleCross : (5D10+5D10+17+9) → 29[2,10,9,3,5]+26[8,6,9,1,2]+17+9 → 81

籟ミズキ:お互いにダメージを与え合おうってワケ!
晶月モノ:ファイトクラブだッ!
消石シズル:えらいこっちゃ
ルーン・くま:いくぞ!
ルーン・くま:4d10+55
DoubleCross : (4D10+55) → 31[10,10,9,2]+55 → 86

ルーン・くま:互角…!
籟ミズキ:風鳴りで1,2を振り直し
籟ミズキ:2d10+78
DoubleCross : (2D10+78) → 9[5,4]+78 → 87

籟ミズキ:まあまあ!
晶月モノ:しゃあっ
ルーン・くま:上回った…
ルーン・くま:おもったより痛くて死にそうです。しかしまだ立ってる
籟ミズキ:やるわね
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (83 → 91)
籟ミズキ:籟ミズキのHPを3(→ 3)減少 (8 → 5)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
籟ミズキ:リザ!以上です
GM:続いてのイニシアチブ
GM:シズルくんの手番!
晶月モノ:しずちゃん浸蝕高いし
晶月モノ:カバーもする予定だから軽めのパンチでいいと思う
消石シズル:ではマイナーで移動、接敵してパンチパンチ
消石シズル:EXスキル:法馬号、出勤! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》、"ルーン・くま"に突撃ーー! 侵食+4
ルーン・くま:《復讐の刃》LV3 リアクションを放棄し反撃。
消石シズル:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,1,2,2,2,4,4,4,4,5,6,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,3,3,3,4,6,10]+1[1] → 21

ルーン・くま:13dx7
DoubleCross : (13DX7) → 10[2,2,2,4,4,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,4,9,10]+10[6,7]+10[7]+5[5] → 45

消石シズル:なんかきみ最近調子悪いね
ルーン・くま:ダメージ
ルーン・くま:5d10+55
DoubleCross : (5D10+55) → 22[1,1,4,6,10]+55 → 77

晶月モノ:くま強すぎる
消石シズル:受けます、大破ァ!
消石シズル:3d10+20+9
DoubleCross : (3D10+20+9) → 11[2,5,4]+20+9 → 40

ルーン・くま:ぐうう……
ルーン・くま:HPは80ありました。戦闘不能。
ルーン・くま:復活もなし!
アリト:やった…!
晶月モノ:やったぜ
籟ミズキ:勝った……!
消石シズル:ハァハァ、勝った!
GM:PCの勝利です

ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ルーン・くま:口角から泡を飛ばして咆哮し、大木の丸太のような腕を君達に振るう。
晶月モノ:「クマってそう鳴くんだ」
消石シズル:「ひーん、すーすーする!!」
消石シズル:「もうダメだー、ここで運良く生き残っても地下クラブで金持ちのエロ生徒に一生お酌する生活が待ってるんだーーー!!」
籟ミズキ:「ふ……ヒールのせいで 泥歩が出来ない……武術を知る前はどうやって歩いていたんでしたっけ……」遠い目をしている。
アリト:「まずは落ち着きましょう。たしかにいまのきみたちは、その意匠のせいで動きにくく感じるかもしれない……」
アリト:「ですが、己の状態をよく分析してみてください。いまのきみたちはすでに動きやすさではない、別の武器を手にしています」
籟ミズキ:「とは言っても、先生──別の武器?」
アリト:「それはバニー衣装がとても可愛くて想定上に似合っているということです。私もそう思います」 自撮りをする。
アリト:「なので、いつも以上にテンションを上げて戦闘できるはずです」
籟ミズキ:「なっ、先生……!」顔を赤くする。「いえ、なるほど!」
アリト:「客観視してみましょう。その衣装で華麗に熊を圧倒したら……」
アリト:「絶対にカッコいいので、がんばれるということに気づくでしょう! 絶対大丈夫!」
消石シズル:「ほ、ほんとぉ?」
アリト:「ほんとマジほんとです」
消石シズル:「う、ぐず、が、んばる」
消石シズル:既に要請は済ませてある、環境管理会所有の多脚戦車『法馬号』との電脳接続も既に終えていることからそれが近くまで来ていることがわかる。
籟ミズキ:熊の掌を、こちらも掌底で受け止める。
籟ミズキ:「わかりました。見ていてください! 我々の魅力あふれる勇姿!」
籟ミズキ:八卦掌の歩法の要訣は、踵である。
籟ミズキ:踵の接地方法によって、瞬時に体を入れ替える……それさえ思い出せたなら、踵へとかかる力を一点に集中する破壊不能のヒールは必ずしも拘束具ではない。
ルーン・くま:「クマ!?」
晶月モノ:「クマってそう驚くんだ」
籟ミズキ:「踵と同じように──掌底……正しくは小指側の掌の底部」
籟ミズキ:「これも体躯から繰り出す力を一点に集めるのに適した場所。今の私の体は」
籟ミズキ:やがて熊が、激痛とともに身を捩り、手を離す。
ルーン・くま:「クゥゥゥゥ……マッ!!」
ルーン・くま:シズルを叩き潰すように、鋭い爪を振り下ろす。
籟ミズキ:「まっすぐと伸び、一本の杭のようになっています」
籟ミズキ:「やぁ──────!」
籟ミズキ:「口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ口黒ハイ!!!」
ルーン・くま:「クマ!?クマ!?クマ!?クマ!?クマ!?」
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアア!?!?」
ルーン・くま:クマの巨体が宙に浮かび上がる。
籟ミズキ:怯んだ隙に全力でたたみかけ、激突の衝撃でがたがたになった体を軋ませながら一瞬のリードを奪う!
籟ミズキ:「今です!」
消石シズル:土煙を巻き上げ到着した多脚戦車。
消石シズル:ルーン・くまがミズキとやりあっている間に先生とモノの手を借り準備は済ませてある。
消石シズル:「や、野生がなんぼの、も、ももももも」
消石シズル:「生身ならまだしも、技術と叡智と纏った以上人間に負ける筋は無い」
消石シズル:「か、会長ならきっとそう!!言、!!!!」
籟ミズキ:やがて熊の手に弾き飛ばされる。掬い上げるように殴られれば、今のような対処は通用しない。が。
籟ミズキ:(役目は果たしました、頼みますよ、シズルさん!)
アリト:「うーん、ファンタスティック」 スマートフォンで録画している。
消石シズル:「と、突撃ィーーー!!」
消石シズル:"準備"によって戦車へと大量に括り付けられた、先ほど解除した地雷の数々。それが巨熊目掛けて疾走中!
ルーン・くま:「クゥマッ……!!」苦し紛れの攻撃がようやくシズルを捉えた瞬間
消石シズル:「クマ公がーーーー!エロトラップを喰らえーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
消石シズル:「戦場…のッ」
消石シズル:「バニー……――」
消石シズル:「ちょい、やァーーーーーーーーーーー!!!」
消石シズル:ぎゃりぎゃりぎゃり、キャタピラが唸り声をあげ突貫。死なばもろとも!
ルーン・くま:「ク、クマア!!??」
ルーン・くま:突然現れた戦車に狼狽し、出鱈目に腕を薙ぎ払う。しかし同時に……
消石シズル:砕け散る装甲、ジャンクと化したパーツと共にシズルが宙を舞う!
消石シズル:しかし同時に……
消石シズル:地雷群が炸裂!体毛を溶かし、ピッチリとしたスーツを着せ!触手の群れが殺到する!!
ルーン・くま:「ク……マァァ……♥」
アリト:「……えー、ここからは不健全な映像になりそうなので……」 「カットです」
アリト:「以上、星室庁からお送りしました」
ルーン・くま:「……オエッ」
ルーン・くま:見せられない感じになったクマが事切れる寸前、口の中から何かを吐き出す。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:胃液でべとべとのそれを拾い上げる
雨月夜カナン:『……あったね。聖冠片』
雨月夜カナン:遠隔のドローン越しに、それを確認する。
アリト:「とんとん拍子に5つ目ですね。素晴らしい」
籟ミズキ:「会長の遺留品が……くまの体液でべとべとに……」
晶月モノ:「洗ってこよっか」
籟ミズキ:「後でそうしましょう」と言いながら、バニーの耳で胃液を拭う。
消石シズル:「わ、わたし死んだの、ここが死後の世界??」もがもが、ガラクタの山に埋もれて。
消石シズル:「こわいよー、あの世はまっくらだよー」
晶月モノ:「そうだね、シズルを引っ張り出さないと」
籟ミズキ:「おっしゃる通り……シズルさんっ!」
籟ミズキ:残骸の中に飛び込む。
晶月モノ:「うんしょ、うんしょ」
晶月モノ:「先生も手伝ってー」
アリト:「シズルくん、無事ですか?」
アリト:「無事ならバニー的な鳴き声をお願いします」
消石シズル:「はれェ、みんなも死んだぴょん?」ぐるぐる。
籟ミズキ:「大丈夫ですか……!」
籟ミズキ:「それより先程聞き捨てならないことが……このようないかがわ……趣味嗜好的な衣装に身を包んだ生徒が」
籟ミズキ:「奉仕を強要されている地下施設が存在するのですか!」
晶月モノ:「ミズキ落ち着いて。剣幕すごいから」
籟ミズキ:「それは環境管理会の調査結果なのですか!?どうなんですか!」
籟ミズキ:「しっかりしてください」ビンタ!
消石シズル:「はうあっ!」ばちーーーん!
消石シズル:「……」
消石シズル:きょろきょろと周囲を見回す。
消石シズル:「無事倒したようだね、これも計算機のおかげかな」
アリト:「いいえ」
アリト:「みなさんの努力の成果です。お疲れさまでした」
晶月モノ:「先生って」
晶月モノ:「結構、女たらしの人だよね」
-MISSION RESULT-
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(5/7)
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)
GM:シーン終了!ロイスと購入ができます
アリト:ラハブ/好意〇/脅威 でとります!シナリオロイスが……でてきたッ!
"ラハブ":フフフ…
アリト:応急手当キットは1個余っているので、必要な人は使ってね!差し上げます
アリト:応急手当キットをさらに1個購入
アリト:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 8[4,7,7,7,8]+1 → 9 → 成功

アリト:合計2個になってターンエンド
アリト:次はブルーゲイルでも買おう おわり!
晶月モノ:ロイスは埋まって購入!
晶月モノ:ダメ元ブルーゲイル
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 7[2,7] → 7

晶月モノ:無理み!以上!
籟ミズキ:うーん購入するか 応急
籟ミズキ:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[2,3,5,10]+10[10]+8[8]+2 → 30

晶月モノ:超高級応急手当
籟ミズキ:なんやねん シズルちゃんにあげよう ガード屋だし
籟ミズキ:以上でーす
消石シズル:引き続き応急セット!
消石シズル:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[3,7,7,9]+1 → 10 → 成功

消石シズル:入手!そしてドラゴン応急キットありがたくいただきます!
消石シズル:忘れないうちに使っちゃお
消石シズル:今使っても良いのかな
GM:いいよ!
消石シズル:あいさ!
消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 3[2,1] → 3

消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[9,1] → 10

消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[10,1] → 11

籟ミズキ:ポンコツ手当キット渡しちゃった
消石シズル:とりあえず1個残して24回復で!
GM:では次!
 

 MD:6/『男の人が好きな物』

GM:次のミッションです。シーンプレイヤーはモノ君、他登場自由
アリト:行くぞッ
アリト:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 8[8]+83 → 91

籟ミズキ:十字冠あるし出~ちゃお
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (95 → 96)
晶月モノ:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 3[3]+75 → 78

晶月モノ:イイ感じ
籟ミズキ:ナイス登場
消石シズル:88+1d10
DoubleCross : (88+1D10) → 88+2[2] → 90


GM:すべてのミッションが開放されました。
GM:一覧はこちら!
◇ミッション一覧
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(5/7)  依頼者:最高生徒会   
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)   依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)      依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(0/1)    依頼者:メサイア学園 合コン委員会
NEW【盗まれた展示品を取り戻そう!】達成率(0/1)    依頼者:キングダム連合学院 大ノヴァリス博物館
晶月モノ:合コンを先にやりましょう
アリト:合コンやっておきますか
籟ミズキ:ゴクリ……行きますか……
消石シズル:出会いに飢えてる
晶月モノ:単純に気になるのと
晶月モノ:合コンで遺品を回収してクライマックスに突入するの、ダメだろ
晶月モノ:カナンちゃんもいたたまれない
晶月モノ:あたかもすべてシリアスな流れだったかのような空気でいきましょう
アリト:いくぞっ
GM:やはりそうなりますか。
GM:わかりました
GM:それではミッション3【男の人が好きな物を教えてください 】スタート!

GM:このミッションでは、判定フェイズが二回に分かれています。
GM:まず一回目、これはアリト先生しか判定できません。
GM:突然ですが、アリト先生は女の子にもらって嬉しいプレゼントってなんですか?
アリト:謎めいた古地図……ですかね……
GM:そんなものが……?
アリト:「埋蔵金の地図」のような贈り物ですね
GM:な、成程……
GM:はい……じゃあ、先生の項目はこちらです。
『謎めいたの古地図を買い漁る』<調達>難易度12
GM:成功すると会話パートに移行します。
アリト:やるしかない!
アリト:買うぞッ
アリト:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 6[1,5,6,6,6]+1 → 7 → 失敗

GM:財産も使えるよ
アリト:財産点5点を使って強制成功!
アリト:財産24→19
GM:OK!
GM:では、少しの間アリト先生との移動しながらの会話パートになります。
GM:他の三名は現地集合という形になりますので、ちょっとだけ待ってね。

■メサイア学区 アムレス川沿い

GM:黄昏時、君は合コン部の少女たちに囲まれて、川岸を歩いていた。
GM:君の隣にいるのは、”サニーサイドアップ” 三城郷ミチカ。合コン部の部長だ。
三城郷ミチカ:「先生。今日は一日付きあっていただいてありがとうございました」
三城郷ミチカ:「いつもは、クッキーとか、ケーキとかを作るんですけど……」
三城郷ミチカ:「男の人の好みって、よくわからなくて」
アリト:「ははあ。なるほど」
三城郷ミチカ:「でも、こんな古い地図、何に使うんですか?」
三城郷ミチカ:彼女達の手には、君が古本屋や骨董店で見繕った古地図が握られている。
アリト:「私はもともと、えーと……そう。世界史の教師なので、歴史に興味があるんです」
アリト:「だから、こうして古いノヴァリスのランドマークを確かめ、散策することも好きということです」
三城郷ミチカ:「なるほど~」
アリト:「かつてここで何があったのか。どんな場所が存在していたのか。それが一つの……手がかりになるはず……」
アリト:ぶつぶつと呟きながら、地図を太陽にかざしている。
三城郷ミチカ:「私も世界史好きなんです。ノヴァリスだと、外の世界の歴史は役に立たない娯楽みたいな扱いですけど」
三城郷ミチカ:「やっぱり、昔の人がその時どうやって生きて、何を選択してきたかって、ロマンですよね」
アリト:「え……あ、はい。ロマンですね。私もそう思います。世界史の教師ですからね。ははは」
アリト:「ははは……」
三城郷ミチカ:「あ、あれ……?私なんか変なこと言っちゃいましたか……?」慌てる。
アリト:「いえ、全然。まったく問題ありません。世界史に興味があり、歴史を学ぶ道に進むなら、応援しますよ」
アリト:「いやあ、教師らしいことをしているなあ」
三城郷ミチカ:「そ、そうですか……?なら良かった~」
三城郷ミチカ:「あ、それじゃあ今度、私達に歴史の授業してくださいよ」
三城郷ミチカ:「AIの授業って教科書読んでるだけで味気なくて」
三城郷ミチカ:「やっぱり、先生の生の心がこもった授業の方が、身も入ると思うんですよね~」
アリト:「ええ! それはもちろん。いつでも授業をしますよ。ご都合のよい時間に伺います」
三城郷ミチカ:「ふふ、絶対ですよ?すっぽかしたら起こりますからね~?」
GM:そうして君達が談笑しながら歩いていると
GM:……次第に、辺りが暗くなっていることに気づく。
GM:日が落ちたのではない。君達が、日の当たらないところに潜っているのだ。
アリト:「あっ。暗い」 地図が良く見えなくなってくる。
三城郷ミチカ:「足元、気をつけてくださいね。濡れて滑りますから」自然な仕草で君の腕を支える。
アリト:「お気遣いありがとうございます。ですが、なぜ地下に?」
アリト:「学園や寮の方向とは異なるように思いますが」
三城郷ミチカ:「あれ?言ってませんでしたっけ?」
三城郷ミチカ:「今からが、私達"合コン委員会"の活動の本番なんです」
アリト:「合コン委員会……」
三城郷ミチカ:「本当にすみません。こんなところまで付き合ってもらっちゃって」
三城郷ミチカ:「でも、助かります。結構な力仕事なので」
アリト:「そういえば活動目的をあまり確認していませんでしたね」
アリト:「何をする委員会なのですか? 合コンというと、合同……合同の何かでしょうか?」
アリト:「外の世界には合コンというと男女の出会いをサポートする会合のことを意味する場合もありますが、このノヴァリスではその需要は薄いかと思っていました」
三城郷ミチカ:「え?」呆気にとられた顔で君を見上げて
三城郷ミチカ:「男女の出会いを……サポート……?なんですかそれ?」
アリト:「あっ。やっぱり。違うようですね」
三城郷ミチカ:「私たちは……」
GM:そうしている間に、開けた部屋に出る。
GM:部屋の中には、いくつもの磨かれた石碑と、その前に手向けられた花束が置かれている。
三城郷ミチカ:「"合コン委員会"。正式名称───」
三城郷ミチカ:「"合同カタコンベ保全委員会"ですけど?」
アリト:「合同カタコンベ保全委員会」
三城郷ミチカ:「はい!」元気良く答える
アリト:「なるほど。あの、すごく重要なところなのですが、それはどういう趣旨の活動で……?」
haka
三城郷ミチカ:「ここは、ノヴァリスで唯一の共同墓地」
三城郷ミチカ:「設立以来、わずかしかいない、ノヴァリスで命を落とした生徒たち」
三城郷ミチカ:「その尊い魂を悼み、鎮めるための施設なんです」
アリト:「ふむふむ」
三城郷ミチカ:「そして、私達はここを保全し……」
三城郷ミチカ:「たまに迷い込む浮浪者やテロリストから、この神聖な場所を守る墓守……ってところですねっ」
三城郷ミチカ:可愛い仕草で銃を構える。
アリト:「なるほど、それは良かった」
アリト:「歴史に深い興味を持っていることは合っていましたね。私も嬉しいです」
アリト:「では、活動について何か問題でも……? 何か私たちに手伝えるといいのですが」
三城郷ミチカ:「ああ、いえ。そんな大したことじゃないんです」
三城郷ミチカ:「今日はちょっとした行事があって、その準備でお墓の清掃を行うので」
三城郷ミチカ:「それを手伝っていただけたらと。ちょっとこの前の暴動で人手が足りなくなっちゃって……」
アリト:「それならば、お安い御用です」
アリト:「我々で十分に支援できそうですね。存分に頼っていただいて大丈夫です」
三城郷ミチカ:「ありがとうございます!あ、他の皆さんはもう中にいるみたいですよ」
アリト:「おっと、もう先に……」
三城郷ミチカ:「私達も行きましょう!先生!」
アリト:「承知しました。がんばりましょう!」
三城郷ミチカ:自然に君の腕に手を絡めて歩いて行く。
GM:と、いうわけで!
GM:二回目の判定です。
GM:このシーンからは、判定補助としてNPCカードが開放されます。
【NPCカード:雨月夜カナン】
ラウンド1回、判定の直前に使用する。その判定のダイスを+3する。
籟ミズキ:普通に助かるけど何をやらされるんだ……
消石シズル:伝統的な妙に露出の多い衣装を纏って鎮魂の舞をやらされるんだ……
GM:合同カタコンベには、過去の事件を悼む慰霊碑が残されています。
GM:その記述を読むことで、皆さんはノヴァリスで起こった過去の事件について知ることができます。
GM:項目はこちら!
『手前の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度6
成功で【楽園の三百人】の情報を入手

『奥の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度9
成功で【雨月夜シオン】の情報を入手

『川岸の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度12
成功で【漂流学区ノドス】の情報を入手
GM:オラッ!判定せい!
アリト:この判定、アリトも参加できるんでしょうか!
GM:先生は……そうですねえ
GM:他の三人が失敗してからならOKです
アリト:では、見守っています……
アリト:皆さんに預けた財産ポイントがあれば、きっとうまくいきます!がんばって!
消石シズル:じゃあ川行こうかな、カナンパワーは奥に回して良さそう
晶月モノ:よろしく!
晶月モノ:肉体労働以外なーんも出来ないので
晶月モノ:カナンちゃん頼りです
籟ミズキ:社会1だけど実はコネで案外ダイス振れるから
籟ミズキ:カナンなしで奥いけるかも
晶月モノ:頼んだ!
籟ミズキ:5dx+1>=9 情報:ノヴァリス
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 8[1,1,2,5,8]+1 → 9 → 成功

籟ミズキ:ギリだった
GM:さすがね
GM:どんどんいきな
消石シズル:大事を取って巨匠にCも噛ませるよ、侵食+4
消石シズル:15dx7>=12
DoubleCross : (15DX7>=12) → 10[2,2,3,3,3,4,4,4,7,7,7,9,9,10,10]+10[3,4,4,6,7,8,9]+10[5,6,9]+10[9]+2[2] → 42 → 成功

晶月モノ:回ったァ
晶月モノ:知り尽くしている
GM:知識の泉かよ
消石シズル:わかる……わかるぞ……全てが……
消石シズル:そうか、河川とは、ノヴァリスとは……
晶月モノ:虚無っちゃった
晶月モノ:システム上ミドルからエフェクトガンガン使えるのいいなあ
GM:残り一個!
アリト:モノ!あんたの力を見せてやりな!
晶月モノ:手前の慰霊碑いきまーす!
晶月モノ:カナンちゃん力を貸しておくれ!いくぜ!
晶月モノ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 9[3,5,5,6,9] → 9

晶月モノ:危なげなく突破!
雨月夜カナン:私のおかげだね
晶月モノ:さすがだぜ
アリト:Wow wow
GM:では、順番に貼っていきます
【楽園の三百人】
スリーハンドレッド・ロストナンバーズ。
4年前の第二次ノヴァリス紛争で犠牲になった300人の戦没者の通称。
ノヴァリスの生徒たちは十字冠のセーフティ機能によりジャーム化と致命傷から守られているが、
この紛争では初めて『十字冠を破壊する兵器』が投入された。
犠牲者の中には、環境管理会の会長、最中ミユキの名前もある。
紛争終結後、理事会はこの兵器の開発、所持、使用を全面的に禁止する条約を締結した。
その結果、この禁忌の技術は理事会に独占される事となり、彼らの支配を強める一因となった。

【雨月夜シオン】
第八代ノヴァリス最高生徒会長。
それまでお飾りの追認機関だった最高生徒会を改革し、互いに敵対関係にあったノヴァリス全土の学園を説き伏せ同盟を実現。
『八月革命』を成功に導いた立役者。
ノヴァリスの統括システムの深部に繋がる特別な十字冠を持ち、全生徒の中で唯一、十字冠のセーフティの一部を限定解除する権限を有していた。
侵蝕限界を超えて活動できることから常に革命の戦闘に立って戦い続け、
理事会が七度投下した『十字冠を破壊する兵器』をすべて身を挺して抑え込み、これを製造技術ごと消滅させた。
革命達成と同時に限界を迎えた十字冠は砕けて飛散し、彼女は八月革命唯一の戦没者となった。

GM:そして、【漂流学区ノドス】については、ロールの中で明かしていこうと思います。

GM:合同カタコンベの入り口に立つ白い石碑。
GM:その後ろに連なる幾つもの墓標は、第二次ノヴァリス紛争の戦没者のものだ。
GM:そのうちの一つ、最中ミユキの墓の前。君達二人は墓石を綺麗に拭き上げ、花を供える。
籟ミズキ:「この場所に来たのは一度目ではありませんが」
籟ミズキ:「いつも非常に恐ろしい気分になります」
籟ミズキ:墓所に入り込んだころから、肩が小さく震えている。
籟ミズキ:「詮無い泣き言ですが……」
籟ミズキ:「私たちは死から隔離されて過ごします」
籟ミズキ:「自らの死からだけではない……」
籟ミズキ:「眼の前の人間の死から守られているのです」
籟ミズキ:「だから、心無い暴力を」
籟ミズキ:「殺人の道具と意識せずに振るってしまう」
籟ミズキ:「だから、恐いんですよ」
籟ミズキ:「墓所とか、おばけとか、そういったもの」
籟ミズキ:途方に暮れたように、柔らかな燐光を落とす天井を見上げる。
籟ミズキ:「……この中にいらっしゃるのが、環境管理会の……」
籟ミズキ:視線を戻し、花瓶に水を足す。
籟ミズキ:「と、私が横で感慨にふけっているのも、居心地が悪いでしょうか」
消石シズル:「……」
消石シズル:ここに来てから、一言も発することなく、ただ淡々と作業的に事を成す。
消石シズル:この場所に足を踏み入れるのは、初めてのことだ。
消石シズル:できることなら、来たくはなかった。
消石シズル:「ここが、嫌いでした」
消石シズル:「こんなものが無いと、思いを寄せることのできない、あなた達が嫌いでした」
消石シズル:言って、己の言葉に呆然とした表情を作る。
籟ミズキ:「……それは申し訳ありません」
消石シズル:「いえ、……ち、ちがう……」
消石シズル:「何を言ってるんだろ、こんなこと……」
消石シズル:「そんなつもりはなくて……だから来たくなかったのに……」
籟ミズキ:「……」
籟ミズキ:「何故来たくなかったのか、質問しても?」
消石シズル:「思い知らされる……。さっきの言葉は忘れてください、謝罪します」
消石シズル:「きみたちが正しい」
籟ミズキ:(──思い知らされる、か)
消石シズル:「これは、向き合うためのものです」
消石シズル:「わたしには、それができない」
消石シズル:「……する気もない」
籟ミズキ:「浅学な私には、ミユキ会長が完全に亡くなったと言えるのか、まだ生きていると言えるのかはわかりませんが……」
籟ミズキ:「あなたがそうお考えなのは少々意外でした」
消石シズル:「難しいこと、考えたくないんだ」
消石シズル:「それにしたって、これは、難解過ぎる」
籟ミズキ:「矛盾していますね」
籟ミズキ:「意味のない行為なんてないと言ったのはあなただ」
籟ミズキ:「なにかに影響し得ない事はない。それなのに戦いを続けていて」
籟ミズキ:「考えることが厭なのですか?」
籟ミズキ:「考えなしに、AIのミユキ会長の言葉に?」
消石シズル:「ええ」
消石シズル:「愚かなんです、わたしは」
消石シズル:「あのひとに比べたら、だいたいの人は愚かだ」
消石シズル:「なら、いいじゃないですか」
消石シズル:「考えたって、"意味がない"……」
籟ミズキ:「……!」
消石シズル:「確信犯なんですよ、わたしは」
消石シズル:「信じてると言えば聞こえは良いけど、甘えてる」
籟ミズキ:「シズルさん。あなたは今、お気持ちが弱っています。ここへの招聘を蹴る手もあった」
籟ミズキ:「先生は認めてくださいましたよ。でも、来た」
籟ミズキ:「お言葉を訂正するなら今です」
籟ミズキ:「……今ですよ。訊かなかったことにしても良い」
籟ミズキ:「…………それとも」
籟ミズキ:語気が、なお弱る。
籟ミズキ:「私に失望される程度、どうでも良いですか…………?」
消石シズル:「……」
消石シズル:「雨月夜シオンは、まるで未来が見えていたかのように、先生とこの組織を用意していた」
消石シズル:「会長……最中ミユキもまた、彼女がその口で言ってのけたように未来を見通していた」
消石シズル:「なら、これは……何なんですか」震える声で、石碑を見る。
消石シズル:「これも、計算のうち?」
消石シズル:「わたしは、一生懸命考えました」
消石シズル:「愚かなりに考えて、考えて」
消石シズル:「あのとき、はじめて……」
消石シズル:「会長の指示を、無視した」
籟ミズキ:「…………」
消石シズル:「その結果が……これなんだ」
消石シズル:「じゃあ、これは……わたしのせいなの?」
消石シズル:ちがう。
消石シズル:「ちがう」
消石シズル:「そんなはずはない」
消石シズル:「愚かなわたしのことなんか、計算できてないはずがない」
消石シズル:「じゃあこれは、今の、この現状は会長が望んだ未来なの?」
消石シズル:「わたしの罪悪感が欲しかった?今のわたしが欲しかった?考えることをやめた、言いなりの手駒が」
消石シズル:「そんなこと、考えてどうなるんですか……」
消石シズル:「それに、何の意味があるっていうんだ……」
籟ミズキ:「『八月革命』」
籟ミズキ:ぽつり、とつぶやく。
籟ミズキ:「あの時、理事会との総力戦で、私たちは、戦えば人を殺めるということを知ってしまった」
籟ミズキ:「多くが勝利に沸きました。そしてシオン生徒会長の死を嘆きました」
籟ミズキ:「血の実感は、それらに掻き消され忘れられていった……きっと恐ろしかったからです」
籟ミズキ:「勝利の実感、それに付随する栄光は、本来起きたことを抹消してゆく」
籟ミズキ:「……何の話がしたいのかわからないでしょうが、もう少し良いですか?」
消石シズル:「……」返事はない、拒絶か、先を促しているのか、それすらもわからない。
籟ミズキ:「私があの時、アリト先生に質問したことの話です」
籟ミズキ:「彼が『意味のない勝利だった』と言ったこと」
籟ミズキ:「あなたが『意味のない行為などない』と言ったこと」
籟ミズキ:「私には近しい言葉に思えました」
籟ミズキ:「戦いの勝利を喜ぶべきではないない。栄誉とすべきでない」
籟ミズキ:「それは殺人を喜ぶことに繋がるから。血に酔った者が人生を全うすることはない」
籟ミズキ:「老子の言葉です」
籟ミズキ:「八月革命で、始めて少し意味が分かりました」
籟ミズキ:「だから。活淡に事を成し、名誉も栄光もない……あなた方とは反目することもありましたし、看過できぬ狼藉も多いですが」
籟ミズキ:「あなた方のことを信じていましたよ」
籟ミズキ:「勝利が人を狂わせるなら、私のほかは誰も勝利しなければいいと思っていますが」
籟ミズキ:「……これでも、かつてあなたのことは終生のライバルとして認めた身です」
籟ミズキ:「的はずれな事を口走っているのは分かっています。ですが、私にはこういった話しかできない」
籟ミズキ:「シズルさん」
籟ミズキ:「あなたは、あなたが思っているほど弱い人ではないと思います」
籟ミズキ:「私が思っているほど強い人でもなかったみたいですけどね」
消石シズル:「忘れていたくせに」呆れたように、笑う。
籟ミズキ:「戦車に乗って現れてくだされば即座に思い出していましたとも!」
消石シズル:「あなたは、わたしが思っているより色々と考えている人みたいですね」
籟ミズキ:「概ねは、みなさんの思っているとおりですよ」
籟ミズキ:「ただ、みんな人の話を聞きませんから」
籟ミズキ:「どうせそうであるなら、誰にも認めてもらえず、ついてきてもらえないような理屈で戦うべきだと、今は思っています」
消石シズル:「すごいね」
消石シズル:「自分の正義を信じてる」
消石シズル:「わたしには、会長しか無いから」
消石シズル:「それしか信じられるものがないから」
消石シズル:きっと、自分というものを、信じたくはないから。
消石シズル:「だからわたしは……"模造正義の秤"なんだ」
籟ミズキ:「本当にただ信じているのなら、そんな言い方にはなりませんよ」小さく笑う。
籟ミズキ:「あなたがあなたの認める在り方を探したいとお考えなのなら──」
籟ミズキ:「きっと、先生が力になってくださいます」
籟ミズキ:「だからどうしろと言うことは、私にはできませんが」
消石シズル:「……」
消石シズル:「こんなわたしでも、助けてくれるかな……」
消石シズル:助けを求める?どうして?会長の言葉に従っていれば間違いなどあるはずがないのに?
消石シズル:「もう、ぜんぶわかんないや……」
消石シズル:「だから、難しいこととか……考えたくないのに……」
籟ミズキ:「助けて下さいますよ。間違いありません」
籟ミズキ:「何と言っても、あの方には」
籟ミズキ:「あふれ出る誠意と情熱がありますから」
消石シズル:曇りの無い笑顔を、眩しそうに見る。
消石シズル:わたしは、どうしたらいいんだろう。
sizu
消石シズル:ねぇ、会長、答えてくれますか?
消石シズル:ねぇ、先生、教えてくれますか?

GM:カタコンベの最奥、大きな慰霊碑の真ん中に、ぽつんと一人分の名前が刻まれている。
GM:雨月夜シオン。八月革命で唯一人命を落とした、当時の最高生徒会長。
晶月モノ:「救世主、って」
晶月モノ:「いやに物々しくて古めかしい言い方するなと思ってたけど」
晶月モノ:「あの子たちがそういう言葉に取り憑かれるのもちょっと分かるよ」
晶月モノ:「こんな人、本当にいたら他にどう表現すればいいのか分かんないよね」
晶月モノ:「出鱈目な話だ」
雨月夜カナン:「……言っとくけど、"シオンの予言"のことなら、質の悪いデマだよ」
雨月夜カナン:「議定書のことを知った誰かが、面白おかしく付け足して言いふらしただけ」
雨月夜カナン:「そんなんで私もモノも散々振り回されたんだから、ホント嫌になっちゃうけどね」
雨月夜カナン:呆れたように言う。目元は見えない。
晶月モノ:「だけど、ここに書かれてることは本当なんでしょ?」
晶月モノ:「仲間の弔いと生き延びたみんなのために、パニック状態の中で誰かがやらなければいけないことをやった」
晶月モノ:「それも自分から前線に出て倒れるまで」
晶月モノ:「周りの人たちが期待し続けるのも仕方ない……いなくなった後でも、光っていうのは目に焼き付くんだ」
晶月モノ:「けど」顔を上げる
晶月モノ:「カナンはお姉さんの話するとき、元気少ないね」
雨月夜カナン:「あの人は……カッコつけてただけだよ」
晶月モノ:「……そっか」
晶月モノ:「それがカナンの知ってる、雨月夜シオンなんだ」
晶月モノ:「もっと知りたいな、シオンのこと」
雨月夜カナン:「……別にさ」
雨月夜カナン:「私だって、そんなに知ってるわけじゃないんだよ。お姉ちゃんのこと」
雨月夜カナン:「もしかしたら、生徒会長として正面から向き合ってきた人たちよりも、全然知らないのかもしれない」
雨月夜カナン:「疎遠っていうか、深くは干渉しないっていうかさ」
雨月夜カナン:「たまに外ですれ違って、へえ、ああいう顔もできるんだ……って、そんなかんじ」
晶月モノ:「お姉ちゃんのことが、好きじゃない?」
雨月夜カナン:「わかんないな。嫌いじゃあなかったけど」
雨月夜カナン:「好きって言えるほど、よく知らないもん」
雨月夜カナン:「向こうもきっとそうだったんじゃないかな」
晶月モノ:「答えが出る前にいなくなっちゃったんだ」
晶月モノ:「それは寂しいね」
雨月夜カナン:「寂しい……ああ、そうかも」
雨月夜カナン:「別に怒ってるわけじゃないけど、寂しくはあったのかな」
雨月夜カナン:「せめて死ぬ前に一言くらいあってもいいよね。実の妹に対してさ」
晶月モノ:「……寂しいって気持ちはゼロとは違う」
晶月モノ:「ただのマイナスでもない」
晶月モノ:「それが埋め合わされた時に、何かが産まれる」
晶月モノ:献花を墓前に置いて、振り返る
雨月夜カナン:「……モノはさ」
雨月夜カナン:「ここに来たばっかなのに、まるで全部見てきたみたいに言うよね」
雨月夜カナン:「会った時からからずっとそう……」
晶月モノ:「似てるからじゃないかな?」
晶月モノ:「私が産まれた所と、ここが」
晶月モノ:「馴染みやすい場所なんだと思う」
雨月夜カナン:「はは、こんなとこ滅多にないと思ってたんだけどな。世界は広いや」
晶月モノ:「ここよりかなり住みにくいところだったけどね」
雨月夜カナン:「ふぅん……そういえば、詳しく聞いたことなかったね。モノのいた場所のこと」
雨月夜カナン:「モノにも、お姉ちゃんがいたんでしょ?」
晶月モノ:「クローン施設だったんだよ、みんな同じ顔をしてたから」
晶月モノ:「周りと違う証が欲しくて、相手に傷を付けたりしてた」
晶月モノ:「安心したかったんだろうね」
晶月モノ:「私のこっちの目は、それで取られちゃったんだよ」
晶月モノ:金色の瞳を指さす
雨月夜カナン:「……」その瞳を見て
雨月夜カナン:「……他人事みたいに言うの、良くないよ」
晶月モノ:「ふふ」
晶月モノ:「カナンは優しいね」
雨月夜カナン:「そう言うんじゃない……」拗ねたように顔を背ける
晶月モノ:「でも大丈夫、これはもう割り切ったことだから」
晶月モノ:「乗り越えさせてくれた人がいた」
晶月モノ:「……この眼は、お姉ちゃんから貰った眼」
雨月夜カナン:「……」
晶月モノ:「それで広い世界を見て来いって、送り出してくれた」
晶月モノ:「私の寂しさはその時に埋まったんだよ」
雨月夜カナン:「そっか……いいお姉ちゃんだったんだね」
雨月夜カナン:「誰かさんとは違って」
晶月モノ:「……カナン」
晶月モノ:「信じるっていうのは、いま見えてる要因からいい未来を想像することだと思う」
晶月モノ:「カナンがお姉ちゃんの話をすると不機嫌になるのは、信じたがってるってことじゃないのかな」
雨月夜カナン:「信じたがってる?……何を?」
晶月モノ:「シオンのこと」
晶月モノ:「だから私がここにいるんじゃないかと思う」
晶月モノ:「まだカナンが見えてないものを、この眼で見つけるために」
晶月モノ:「カナンの寂しさを埋める手伝いをするために」
晶月モノ:「そういう順番が来た。そんな気がする」
雨月夜カナン:「……なんだか」情けない顔で笑う。
雨月夜カナン:「モノって時々、アブナイ雰囲気になるよね」
雨月夜カナン:「優しいけど、寄りかかったらだめになっちゃいそう」
雨月夜カナン:「意外と向いてたんじゃない?教祖サマ」
晶月モノ:「あはは、褒めてくれてる?」
晶月モノ:「ひかえおろー!」
雨月夜カナン:「ははーっ」
雨月夜カナン:ふざけた調子で跪く。
晶月モノ:「やっぱりしっくりこないや」
雨月夜カナン:「えー、人にやらせといてそれ?」
晶月モノ:「私にとって、人のためになるってこういうことじゃないから」
晶月モノ:「もっとなれなれしくて、バカっぽいやつがいいよ」
晶月モノ:「えーっとね」
晶月モノ:わしっと
晶月モノ:おもむろに首に腕を巻き付かせてくっつく
雨月夜カナン:「うわっ?」
晶月モノ:細い枯れ枝のような体だが、体温は高い。
晶月モノ:骨の上に乗った、薄く柔らかな感触がある。
雨月夜カナン:「……ちゃんとご飯食べてる?」
晶月モノ:「太れない体質なんだってば」
雨月夜カナン:「わかったわかった……それで?」
晶月モノ:「んー……」
晶月モノ:「特に考えてないよ」
晶月モノ:「でもこうしてると暖かいでしょ」
晶月モノ:「そういう感じなの」
雨月夜カナン:「なにそれ」呆れたように笑う
雨月夜カナン:「ん……まあ」
雨月夜カナン:首に回されたモノの手を握る。
雨月夜カナン:「そだね」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「そだよー」
晶月モノ:幼い笑顔ではにかむ。
雨月夜カナン:「あー、わかった」その笑顔から、恥ずかしそうに顔を背けて
雨月夜カナン:「モノが信じてるのはこれなんだね」
晶月モノ:「貰い物だけどね」
晶月モノ:「おすそわけだ」
雨月夜カナン:「どうも」
雨月夜カナン:「……きっと、みんなそうだよ。最初から持ってたものなんて、きっとない」
雨月夜カナン:「ねえモノ、お姉ちゃんは……」
晶月モノ:「ん?」
雨月夜カナン:「雨月夜シオンは、一体何を信じていたんだろうね」
晶月モノ:「……そうだなあ」
晶月モノ:墓標の方に目をやって
晶月モノ:「この人に信じていたものがあるとすれば」
晶月モノ:それは『みんな』のことではないかと思って
晶月モノ:「ううん、私が言うことじゃない」
晶月モノ:「確かめにいくんだから、そうでしょ」
雨月夜カナン:「え~……」
雨月夜カナン:「ケチ」
晶月モノ:「ケチじゃないよ」
晶月モノ:「その方がワクワクしない?」
晶月モノ:「何かを探しに行くのは、楽しいよ」
晶月モノ:「だから、ね?」
雨月夜カナン:「……ん」
晶月モノ:「……それに」
晶月モノ:「先生あのひとがいると、もっと楽しそうだ」
晶月モノ:「そう思わない?」
雨月夜カナン:「ちょっと頼りないけどね」意地悪く笑って
雨月夜カナン:「そろそろ掃除に疲れて、座り込んでる頃かも」
晶月モノ:「あはは」
晶月モノ:「体力ないからね、肩でも揉んであげようよ」
晶月モノ:「じゃあいこっか」
晶月モノ:細い指でカナンの手を握って、歩き出す
雨月夜カナン:「……そだね」
雨月夜カナン:手を引かれるままに歩き出す。嘗て、本当に小さい頃に、誰かにもそうされた気がして。
雨月夜カナン:「……」やがて、勢いをつけて彼女の隣に並ぶ。
雨月夜カナン:「ん、やっぱこっちで」
雨月夜カナン:「一応、この街じゃ私が先輩だからね」
雨月夜カナン:そうして二人は、足早に階段を登っていった。

GM:地下墓地を抜けた先にも、地上へと昇る階段がある。
GM:その先は、ノヴァリスの北東を流れるアムレス川の川岸へと繋がっており
GM:岸辺にはぽつんと、石造りの黒い石碑が佇んでいる。
GM:地下にあったものよりも大きく、全高は君の背よりも高い。
GM:それだけ、刻まれた犠牲者の数が多いことを意味していた。
アリト:「これも、墓碑でしょうか」
三城郷ミチカ:「……はい、そうです」
三城郷ミチカ:「いえ……墓碑と言うには、少し違うのかもしれませんね」
三城郷ミチカ:「ここに名前のある人達には、遺体が見つかっていませんから」
三城郷ミチカ:「ただ、決別の証ではあるでしょう」
三城郷ミチカ:「彼らのことを忘れて、前に進むための……」
アリト:「忘れる必要はないと思いますよ。ここにこうして記されて、清掃して、彼らがいたことを思い出す人がいる」
アリト:「だから、墓碑と呼んでいいと私は思います」
GM:そう答える君は、気がつくだろう。いや、もしかすると、とっくに気がついていたのかもしれない。
GM:祠堂アキト、諫山ハルオミ、カルロス・ハント、デイビッド・ウィンフィールド……
GM:墓碑に刻まれた名前は、すべて男性の名前だ。
三城郷ミチカ:「ノヴァリスになんで女の子しかいないのか、先生も疑問に思ったことがありますよね?」
三城郷ミチカ:墓碑の名前をなぞりながら呟く。
アリト:「男子生徒は意図的に除外されたのか。それとも事故か、事件があったのか……」
アリト:「亡くなっていたのですね」
三城郷ミチカ:「そんなとこです」
三城郷ミチカ:「設立当時、ノヴァリスの男女比率は50:50でした。その数はおおよそ5000人」
三城郷ミチカ:「ですが、その頃から男女は完全に隔離されて教育され、理事会の承認を受けた時しか会うことはできませんでした」
アリト:「……」
三城郷ミチカ:「家畜の牧場を思い起こしてもらえれば、わかると思います」
三城郷ミチカ:「理事会は、将来的には私達の交配も管理下に置きたかったのでしょう」
三城郷ミチカ:「もっと言うと、男女が一緒になって、このノヴァリスにコミュニティを築くのを恐れたのかもしれません」
三城郷ミチカ:「ここはあくまで彼らのための苗木を育てる箱庭。根付かれては困るでしょうから」
アリト:「……FHという組織は、傍から見ていると、非常に変な組織です。支離滅裂といってもいい」
アリト:「極端に合理的かと思えば、遊んでいるとしか思えない行動をとる。傍から見れば、UGNとよく似ている……」
アリト:「ここに描かれているのは、すべての男子生徒の名前なんですね。彼らは死ななければならなかったのでしょうか?」
三城郷ミチカ:「わかりません……」
三城郷ミチカ:「だって、誰が殺したのかも、わからないんです」
三城郷ミチカ:「隔離されているとは言っても、かつては、物理的に会う手段はいくらでもありました」
三城郷ミチカ:「理事会の許可を取り付けるのは大変でしたけど……そうですね、半年に一回くらいは」
アリト:「それは、真犯人不在の、完全犯罪……。完全な犯罪……。……」
三城郷ミチカ:「……弟がいたんです」
三城郷ミチカ:河の向こう岸を指差す。
アリト:「弟さんが」 河の向こうを見る。
三城郷ミチカ:「メサイアとキングダムの間を流れる大河、アムリス」
三城郷ミチカ:「その中間にある三角州。そこがノドス学区。男子生徒が押し込められていた場所でした」
アリト:「成長期の男子生徒には、いささか狭そうな空間ですね」
三城郷ミチカ:「ふふ、そうですね。弟も文句ばっかり言っていました」
三城郷ミチカ:「けどもうありません。8年前、どこかに消えたんです」
アリト:「消えた。それは、物理的な意味で?」
三城郷ミチカ:「おそらく……何らかの実験の失敗か、ノヴァリスに隠された未知の現象か」
三城郷ミチカ:「詳しい原因は、理事会も解明できなかったようでした」
三城郷ミチカ:「唯ひとつ、確かなことは、この川の向こうには絶対にたどり着けなくなったこと」
三城郷ミチカ:「これまで何回も、ノドス捜索の船が出されましたが、みんな成果無く戻ってきました」
三城郷ミチカ:「あの海賊王ロード・バッカニアの船ですら……」
アリト:「なるほど……クローズドサークルに……消失点……」
三城郷ミチカ:「それが、ノドス。彷徨せし不毛の地」
三城郷ミチカ:「"漂流学区ノドス"です」
アリト:「ご説明いただいた内容は把握しました。……一つだけ聞いておかなければならないことがあります」
アリト:「あなたは、まだ探しているのでしょうか?」
アリト:「どこかに消えた彼らを」
三城郷ミチカ:「それは……」ふわりと、笑みを浮かべる。
三城郷ミチカ:「もちろん、そうですよ」そう言うと、君が見繕った古地図を
三城郷ミチカ:丸めて、小瓶の中に入れる。
三城郷ミチカ:その小瓶を、河に向けて放り投げる。
三城郷ミチカ:小瓶は、頼りなく波間を漂いながら、霧深い対岸の方へと流れていった。
三城郷ミチカ:「私達の誰も、本当に彼らが死んだなんて思ってません」
三城郷ミチカ:「いつもは、クッキーやケーキを焼いて詰めるんですけど」
三城郷ミチカ:「……見つけたら、喜んでくれると思いますか?」
アリト:「それは、再会できたときにわかると思います。本人たちから直接聞く方がずっと早い」
アリト:「きみが願うことはすべて実現することができる。……いいですか、秘密ですよ。これは私が知っている、とっておきの、外の世界の真実です」
三城郷ミチカ:「あはは……なんですかそれ?」困ったように笑う。
三城郷ミチカ:「そんな事言われたら……はい」
三城郷ミチカ:「もう少し、信じてみたくなっちゃいますね」
アリト:「それは結構。では、清掃して戻りましょうか」
アリト:「皆さんが待っているかも」
三城郷ミチカ:「はい。ありがとうございました。先生」
三城郷ミチカ:河に背を向けて、地下への階段へと向かう。
アリト:「本当なら、名探偵が出てくるべき案件ですね。生徒の大量失踪……行方不明……」
アリト:「では、たとえばその名探偵が殺害され、すでに誰かがその死を完全に隠蔽していたとしたら?」
アリト:「責任重大だな」 小声で呟いて、後に続く。


■深夜 共同墓地

GM:星室庁と合コン委員会の面々が去って暫く後、誰もいなくなった墓地に、再び足を踏み入れる者がいた。
雨月夜カナン:「………」
GM:一度、仲間と共に帰還した筈の雨月夜カナンは、単身、この場所へ戻ってきていた。
雨月夜カナン:墓地の奥、シオンの慰霊碑の前まで歩いていき
雨月夜カナン:そこに置かれていたガラスケースを拾い上げる。
雨月夜カナン:その中には、淡く輝く発光体……聖冠片が納められていた。
雨月夜カナン:「……」それを鞄にしまい、苛立たしげに溜息を吐いて
雨月夜カナン:「どういうつもり?」
雨月夜カナン:暗闇に向けて言葉を放つ。
"セレブロ":「どういうつもりとはご挨拶だなオイ」
"カルヴァリア":「あのまま行けば欠片が墓守に見つけられていてもおかしくなかった。だから先んじて回収したまでだ」
"カルヴァリア":「こうして返したんだ。問題はないだろう」
雨月夜カナン:ピラー襲撃事件で現れた不明AI。その二体に冷たい視線を向ける。
雨月夜カナン:「余計なことしないで。アンタ達の指示は守ってるでしょ」
"セレブロ":「それは有り難いんだけどな。けどまあ、俺らとしても釘の一つや二つは指しときたいのよ」
"カルヴァリア":「忘れるな。お前は既にこちら側だ」
"カルヴァリア":「例えノヴァリスの裏切り者となろうとも……」
"カルヴァリア":「我々の計画に協力することが、結果的に最善の道を選ぶことになる」
"カルヴァリア":「それこそが、雨月夜シオンが道半ばで果たせなかった願いを、叶えることになるのだからな」
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:口を噤んだまま、彼らを一瞥して墓地を後にした。
-MISSION RESULT-

★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(6/7)
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)
★達成済【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(1/1)
GM:シーン終了!購入とロイスが取れるよ!
晶月モノ:わーい!
晶月モノ:カナンにロイスを取り直します
晶月モノ:心配〇→友情〇
晶月モノ:購入どうしようかな
晶月モノ:一応応急
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 9[3,9] → 9

晶月モノ:ゲッツ
アリト:ロイスは……あと1枠しかないので、保留!
アリト:購入は一応ブルーゲイル買いに行こうっと
アリト:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[2,5,8,9,9]+1 → 10

アリト:やめときます
アリト:以上で!
籟ミズキ:シズルくんのロイスNを心配に変更
籟ミズキ:3dx+2>=8 応急でいいや
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 6[3,5,6]+2 → 8 → 成功

籟ミズキ:自分で使います
籟ミズキ:2d10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 9[2,7]+5 → 14

籟ミズキ:以上
消石シズル:ロイス保留!
消石シズル:応急!
消石シズル:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 6[1,2,4,6]+1 → 7 → 失敗

消石シズル:以上!
 

 MD:7/『烈!覆面過劇団』

GM:泣いても笑っても最後のミッション……シーンプレイヤーはモノ君
GM:他登場自由です
消石シズル:94+1d10
DoubleCross : (94+1D10) → 94+2[2] → 96

アリト:ウオオオーーーッ 出てやるッ
アリト:1d10+91
DoubleCross : (1D10+91) → 2[2]+91 → 93

アリト:ハァッ ハァッ いけた……やれるぞ!
晶月モノ:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 7[7]+75 → 82

籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (96 → 100)
籟ミズキ:100に……なっちゃった……!
消石シズル:わ、わぁ
晶月モノ:あっついに発動した
晶月モノ:目玉ギミックが!!
GM:でたわね
GM:ミズキさんはこのシーンで戦闘不能になると即退場。シーン終了時に侵蝕を-[10+1d10]してもらいます
GM:まあ、戦闘になるかは……お楽しみですね
◇ミッション一覧
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(6/7)  依頼者:最高生徒会   
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)   依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)      依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
★達成済【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(1/1)    依頼者:メサイア学園 合コン委員会
【盗まれた展示品を取り戻そう!】達成率(0/1)      依頼者:キングダム連合学院 大ノヴァリス博物館
GM:もう一つしか残ってません。
晶月モノ:うおおおおお!
晶月モノ:突然ですがこれは気合の雄たけびです!
消石シズル:ぬおんぬ
晶月モノ:大ノヴァリス博物館!行かせていただきますッ!
GM:その意気やヨシ!!ミッション4【盗まれた展示品を取り戻そう!】スタートです!!

■ノヴァリス横断鉄道 インペリアル・バレット・トレイン 最後部車両

GM:ノヴァリスを東西に横断する巨大鉄道。
GM:学区間の微妙なパワーバランスにより、道路敷設に膨大な労力を要するノヴァリスでは、鉄道が最も安定した輸送手段だ。
GM:多くの大企業が現金や機密書類の輸送に高速鉄道を用いる。ノヴァリス有数のコングロマリッド、インペリアルコーポレーションも例外ではない。
GM:すなわち、今回の君達の任務は……
ルクレツィア:「列車強盗です」
ルクレツィア:ルクレツィア・ド・メディシス。大ノヴァリス博物館の学芸員が、人数分の目出し帽を用意して言い放つ。
消石シズル:「おっけー、理解した」(キラーン)
籟ミズキ:「ごっ強盗!? "星室庁"を捕まえて開口一番になんということを……!」
アリト:「なるほど……」
アリト:「世のため人のため、正義の泥棒行為ですよね?」
晶月モノ:「正義の泥棒行為、初めて聞くけど」
晶月モノ:「やったことないからワクワクするね!」
籟ミズキ:「む、確かに。我々に依頼するということはつまりそういうこと……」
籟ミズキ:「お話を聞かせてください!」
籟ミズキ:目出し帽にツノ用の穴を開け始める。
ルクレツィア:「先日、我が大ノヴァリス博物館の至宝が盗難の憂き目に会いました」
ルクレツィア:「先住市民文明の遺産、古代ノヴァリス王朝のファラオのミイラです」
アリト:「ファラオ。この領域にも存在したんですね。実に面白い。つまり……それを取り返したい、と?」
ルクレツィア:「はい。下手人は既に捕えましたが……肝心のミイラはブラックマーケットに流れてしまった後でした」
籟ミズキ:「貴重な文化遺産を……許せません!」
晶月モノ:「ミズキはミイラ大丈夫なの?」
晶月モノ:「蓋を開けたら起き上がってきたりして」
晶月モノ:「あばばー」
籟ミズキ:「ぎゃーーーっ!!!」
籟ミズキ:ガタガタガタンッ!
籟ミズキ:「うう……考えないようにしようとしていたのに……」
籟ミズキ:「あの、呪いの曰くとか……ないですよね……?」
ルクレツィア:「あります」
籟ミズキ:「あ~~よかった。やっぱり……」
籟ミズキ:「ある!?!?!?!?!?」
アリト:「おお、あるんですね」
アリト:「……なんで?」
晶月モノ:「ほんとにあった」
晶月モノ:「怖い話だね」
籟ミズキ:「ひぃ~~~っ」
籟ミズキ:目出し帽をぎゅっと被ってがたがた震えています。
消石シズル:「大丈夫、呪いには然るべき対処をすれば問題ない」
ルクレツィア:「ファラオの発掘に関わった人間は……10年以内にその半数が抗争に巻き込まれ、重症を負いました」
ルクレツィア:「恐ろしい呪いです……」
籟ミズキ:「ウワァァ~~~~~~~」
晶月モノ:「……それってさ」
晶月モノ:「ノヴァリスに抗争が多すぎるだけじゃないの?」
アリト:「……ええ。まあ……ですが、事実として抗争に発展したのなら、気を付けて事に当たらねばなりませんね」
晶月モノ:「それもそうか」
晶月モノ:「どっちにしたって厄物だね」
ルクレツィア:「そのとおりです。……話を戻します」
ルクレツィア:「流通ルートを洗い出し、ようやく判明した最終購入先が、インペリアルコーポレーション」
ルクレツィア:「この列車には、かの企業の機密物資が多数積み込まれています」
ルクレツィア:「行き先であるインペリアル銀行の貸し金庫に納められてしまえば、手出しはできません」
ルクレツィア:「なんとしても、ここで奪い返さなければならないのです」
アリト:「移動するターゲットを奪う。うん。いいプランだと思います」
アリト:「世のため人のための泥棒行為は初めてで、楽しみになってきました」
消石シズル:「まあこういうのは経験がないわけでもないし……任せて」
籟ミズキ:「うわ~ん!! 頑張ります……!」
晶月モノ:「泣きながら意気込んでる」
ルクレツィア:「ターゲットは、この列車の先頭車両」
ルクレツィア:「相手は軍需産業にも手を出している大企業です。そこに至るまでに幾重もの迎撃機構が待ち受けているでしょう」
ルクレツィア:「皆様、くれぐれもお気をつけ下さい」
アリト:「ははあ。結構頑丈そうですねえ」 CGで作った車両の立体映像をぐるぐる回転させる。
晶月モノ:「よーっし」
晶月モノ:舌をぺろりとさせて腕をグルグル回す
晶月モノ:「カナンもバックアップよろしくね」
雨月夜カナン:『敵の情報はこっちからも逐次報告していくからね』ドローン越しに声が届く。
雨月夜カナン:『……気をつけて』
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「うん、わかった」
晶月モノ:「そうだ、折角だしさ」パチンと手を叩く。
晶月モノ:「名前つけようよ、ワイルドバンチとかキャッツアイとか」
晶月モノ:「先生、そういうアイデア得意?」
籟ミズキ:「確かに! スターチェンバーと名乗っては、正体が我々だとバレてしまいます」
アリト:「生徒の活動に、私が名前をつけるべきではないかと」
アリト:「ぜひみなさんのアイデアで、素敵な名前をつけてあげてください」
籟ミズキ:「てんしんランラン団というのはどうでしょう」挙手。
晶月モノ:「いったん保留……シズルは?」
籟ミズキ:「ふむ、そうですね……シズルさんのアイデアが聞きたいです!」
消石シズル:「…ううむ」
籟ミズキ:「あ」少し意地悪に目を細めて
籟ミズキ:「ミユキ会長に考えさせちゃダメですよ?」
消石シズル:「えぇー、わたしそういうの考えるのとか苦手で……」
消石シズル:「覆面過劇団?」
籟ミズキ:「なるほど……」
籟ミズキ:「劇場の過客……強盗をそのように表現するとは」
籟ミズキ:「風のように仕事を終えてゆき過ぐ、縁起のいい名前なのでは」
晶月モノ:「うーん、悪くないひびき」
晶月モノ:「そっちにしよっか、先生はどう?」
アリト:「いいですね。たったいまから、我々は覆面過劇団です」
晶月モノ:「やったー!」
雨月夜カナン:『……じゃ、頑張ろっか。覆面過劇団』
籟ミズキ:「覆面過劇団……おお……なんだかミイラにも負けない気がしてきました」
籟ミズキ:「流石ですね、シズルさん」
晶月モノ:「そうだね、ナイスセンスナイスセンス」
消石シズル:「そ、そうかな……」(テレテレ)
アリト:「鮫のように襲い掛かり、鰐のように食いついてスクリューし、アナコンダのように優雅に財宝を奪い去る……」
アリト:「盗まれたミイラを必ず取り戻しましょう」
huku1
huku2
GM:君達、覆面過劇団は、意気揚々と先頭車両に向けて進撃を開始した。
GM:しかし……この時はまだ、君達は気付いていなかった。
GM:この列車を狙う強盗団は、一人ではない。
GM:第2……第3……
GM:第4……
GM:第5……そのあたりまでの、血に飢えた猛者達が
GM:君達の前に立ちはだかろうとしていたのだった……!!

GM:はい、というわけでね
GM:皆さんにはこの先、車両ごとに乱入するバ……強盗団を
GM:撃退するか、懐柔するかしながら進んでもらいますよ
GM:具体的に言うと、このような判定になります。
『強盗の正体を見破る』<知覚><情報:ノヴァリス>難易度9
成功すると『列車から叩き出す』または『手を組む』の難易度を10低下

『犯行動機を解明する』<意志><情報:ノヴァリス>難易度10
成功すると『列車から叩き出す』または『手を組む』の難易度を10低下

『列車から叩き出す』<白兵><射撃><RC>難易度30
成功すると、ミッションクリア時の報酬が増える。

『手を組む』<交渉>難易度30
成功すると、シーン中のあらゆる判定ダイスを+3する
GM:上記の判定を一ラウンドとして、車両ごとに行ってもらいます
GM:そして、愚かにもこの列車にエントリーしてきた猛者達……それがコイツら!
6号車『覆面過激団』

5号車『目出し帽の強盗団』
ニットの目出し帽で素顔を隠した五人組の列車強盗。

4号車『仮面の強盗団』
優雅なヴェネツィアンマスクで素顔を隠した三人組の列車強盗。

3号車『ヘルメットの強盗団』
フルフェイスのバイク用ヘルメットで素顔を隠した二人組の列車強盗。

2号車「マスクとスーツの強盗団」
原色で色分けされた、全身を覆うマスクとスーツで正体を隠した五人組の列車強盗。
晶月モノ:凄い量の素性不明人間だ
晶月モノ:要するになんもわかんねえじゃねーか!
消石シズル:どんどん野生の不審者がポップする
籟ミズキ:カイテンジャーいる!!
籟ミズキ:カイテンジャーだけは殺しましょう
アリト:始末しておくべき
籟ミズキ:BDが落ちるかもしれないし
晶月モノ:www
晶月モノ:適正レベルギリギリで返り討ちにされた憎悪を感じる
籟ミズキ:何度ボコられたかわからない あんな奴らに
晶月モノ:デデデデッデ
籟ミズキ:カイテンジャー!
GM:それじゃあ早速5号車に突入してもらおうか!
晶月モノ:よーっし
晶月モノ:ラウンド進行だから手番順?
GM:あっうーん
GM:いえ!自由でいいです!
晶月モノ:わーい!
雨月夜カナン:カナンの効果も使えるよ
晶月モノ:助かる~~!
アリト:やったね!もうすっかり5人目の味方だ!
晶月モノ:ズッ友だょ
消石シズル:じゃあ項目順にでいいかな
晶月モノ:そうですね
GM:手を組むと叩き出すは、どちらかしか選べません
GM:なので慎重に選ぶべきでしょう
籟ミズキ:なるほどね
アリト:1回目は「手を組む」コマンドを使った方がお得だと思います 後になるほど何か…イレギュラーがあるかもしれないので
GM:基本的には、『強盗の正体を見破る』『犯行動機を解明する』を開いた後
GM:手を組むか叩き出すか決めるといいでしょう
晶月モノ:最後に控えてつまみ出し役やるので
晶月モノ:交渉までは他の三人に任せようかな
籟ミズキ:じゃあ知覚で正体を見破ってみます
晶月モノ:おなしゃす!
籟ミズキ:8dx+1 えいっ
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[1,3,4,5,8,8,9,10]+6[6]+1 → 17

籟ミズキ:これが崑崙五星君の聴勁よ
消石シズル:じゃあわたしは解明かなー
消石シズル:巨匠にコンセも入れちゃうぜ、使うためにあるんじゃーい!+4
アリト:ダイス数の底上げのために、1回目はこのわたくしめにお任せを!モノ様!
消石シズル:15dx7>=10
DoubleCross : (15DX7>=10) → 10[1,1,1,1,1,2,5,6,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,3,3,4,5,7,10]+6[5,6] → 26 → 成功

アリト:すごいっ
籟ミズキ:ナイス
GM:さすがですね……
GM:では、まずは2つの情報を開示します
アリト:あっ重要情報だ これを見て決めるべき
◇『目出し帽の強盗団』の正体
【ニルヴァーナ救済委員会】
廃校寸前の零細学校『ニルヴァーナ高等学校』の生徒会。
生徒会と言っても、彼女達五人の他には在校生は一人もいない。
日本の古風な不良文化が根付いており、他校を追われたスケバン達の最大の受け入れ先だった。
理事会の圧力を受けて多くのスケバンが野に下った事は、ノヴァリスの治安悪化の一因となっている。
晶月モノ:www
晶月モノ:お前らかよ!
籟ミズキ:まあそうだよね
GM:彼女達はなぜ、このような犯罪に手を染めてしまったのか……
GM:その理由がこちらです
◇【ニルヴァーナ救済委員会】の犯行動機
星室庁への協力報酬として受け取った援助金を使い、ニルヴァーナ高校の大規模改修を
試みた救済委員会だったが、竣工した学校はあちこち欠陥工事だらけの手抜き物件だった。
工事を担当したインペリアルビルディングが費用を着服し、軍事部門のインペリアルPMCへ横流ししていた事を知った彼女達は、
営業機密を奪取し不正の証拠とするため、インペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
消石シズル:騙されるのがお上手どすなあ
アリト:説得しましょう。構いませんねッ!
籟ミズキ:無論よ!
籟ミズキ:許せないぜインペリアル
GM:お優しい…
アリト:「手を組む」の難易度は20下がって、いま10ですね。
GM:そうです!
晶月モノ:やったれ!
晶月モノ:大人の力
晶月モノ:カナンちゃんも先生どうぞ
アリト:なので、カナンさんの協力を使えば……ダイス+3で、いける!
アリト:8dx+1>=10
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 10[3,6,6,7,7,7,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功

雨月夜カナン:流石です
アリト:ヤッタネ
GM:では、シーン中以降の判定ではダイス+3となります
GM:簡単に遭遇ロールをしていきましょうか

■インペリアル・バレット・トレイン5号車

GM:パリィイイインン!!!!
GM:ブシュワァァァアア………
GM:窓の外から投げ込まれた催涙弾が、君達の視界を遮る。
覆面のニルヴァーナ生:「大人しくしろ!!抵抗すれば撃つ!!」
晶月モノ:「けほっ!こほっ!急になに?!」
消石シズル:「しまった!呼吸を止めて1秒あなた!」真剣な目
晶月モノ:「なんにもいえないよー」星屑ロンリネス
アリト:「なかなか手際がいいですね。初手牽制、脅迫……」
籟ミズキ:「ふっ」即座に深く息を吸い込み、目を閉じ、視覚と呼吸を遮断して踏み込む。
音川ナツミ:「ヤバ……兵士以外にも乗ってたのか……」
音川ナツミ:覆面の少女の一人から、聞き覚えのある声がする
籟ミズキ:煙に紛れて射線が定まらぬようにしながら、敵影の元へと迫り──
籟ミズキ:ど! ぱらたたたたた!
籟ミズキ:2丁拳銃を連射して殴りかかる!
音川ナツミ:「悪いけど急いでるんで、邪魔するなら……」
音川ナツミ:「シッ」
音川ナツミ:巧みなステップで射線を外し、襲撃者へとカウンターのワンツーを叩き込もうとするが
籟ミズキ:「む、このフットワーク──」
音川ナツミ:「ん?えぇ!?」
籟ミズキ:「ナツもごっ」
籟ミズキ:名前を言いそうになって口を塞ぐ。
晶月モノ:「あれ?」
晶月モノ:「もしかして知り合い?」
アリト:「お知り合いですか?」
音川ナツミ:「ミズキ……?なにしてんのこんなとこで」
籟ミズキ:「知らぬ名ですね……今の私は籟ミズキではありません」
籟ミズキ:「覆面過劇団の3号とは、私のこと……」
音川ナツミ:「ノヴァリスには、頭隠して角隠さずということわざがあってね……まあいいか」
籟ミズキ:「それより貴女こそ、どうしてこんな……ハッ、まさか」
音川ナツミ:「うん。どうやら、私とアンタの目的は同じみたい」
籟ミズキ:「同じ依頼をうけてミイラを取り戻しに……?」
音川ナツミ:「えっそれは違う」
音川ナツミ:「……色々事情があってね」
消石シズル:「インペリアルか……」
消石シズル:「調整要請が入っていてね、今こっちが忙しいから他の子達に任せてきたんだけど」
消石シズル:「なかなかどうしてきみたちも大胆だね」
音川ナツミ:「そう、ミズキが約束を守ってくれたおかげて手に入ったお金を、騙し取られちゃった」
音川ナツミ:「ここには、それをやったインペリアルの、不正の証拠を手に入れるために来たってわけ」
籟ミズキ:「ええーっ!! それは大変です!」
籟ミズキ:「いえ、私は籟ミズキではありませんが……」
晶月モノ:「名字までは言ってないよ3号」
籟ミズキ:「ど、どうしましょう先生……?」オロオロ
晶月モノ:「3号が喧嘩したくないなら」
晶月モノ:「1号はそれに賛成かな」
消石シズル:「面倒だし今は帰ってもらう?先生」ピストルを抜き放つ。
アリト:「いえ、むしろ状況は好転しました」
アリト:「我々の目的は競合せず、一致するということです」
アリト:「我々はファラオのミイラを取り戻したい……きみたちは不正の証拠を入手したい……」
アリト:「お互い手を結べば、まさに千人力。ある意味”最強”です」
晶月モノ:「だよね」
晶月モノ:「それにこういうの、大勢の方が楽しそう!」
籟ミズキ:「確かに……」
アリト:「協力して事態を打開しましょう、ニルヴァーナの方々」
覆面のニルヴァーナ生:「ふぅん……アレが"先生"」「思ったよりカッコいいですねぇ~」「ひ弱そう」ナツミの後ろで値踏みするように見ている。
アリト:(組織の実力者幹部仕草だ……)
消石シズル:「でも相手は札付きのスケバン、少数精鋭で悪名轟くニルヴァーナだよ」
籟ミズキ:「では、我々崑崙山と同じですね」
籟ミズキ:「いえ、我々ではありません! 我々じゃない崑崙と同じ!」
晶月モノ:「それもう気にしなくていいんじゃないかな」
消石シズル:「ヤクザの事務所をだまし討ちして壊滅させたって話もあるくらいだしそう簡単に背中を預けて良いのかなあ」
音川ナツミ:「あんま知った口聞かないでもらえるかな。環境管理会」
消石シズル:「知ってることしか喋れないけどね。救済委員会」
消石シズル:「まあ、責任をとるのが先生だって言うなら、わたしは従うけどね」
消石シズル:「言われたことをやるのは、得意だし」
アリト:「噂は噂ですよ。背景にどんな事情があるかわかりません」
アリト:「シズルくんが賛成しても反対しても、私は嬉しいのですが。どうでしょう?」
アリト:「彼女たちと協力するというプランは?」
消石シズル:「ふーん」先生を見上げる。
消石シズル:「それはただ命令に従うんじゃなくてわたしに意見を出してほしいってこと?」
アリト:「そういうことです。楽しいですからね、意見を言ったり聞いたりするのは」
消石シズル:「じゃあ賛成かな」
消石シズル:「どっちに転んでも先生の手腕ってやつを観察できることになるわけだからね」
音川ナツミ:「はあ……OK。こっちもわかったよ」手を上げる。
音川ナツミ:「ウチらは誰の下にも付く気はない。けれど」
音川ナツミ:「ダチとは喧嘩しない。今回は、ダチのダチくらいなら許容範囲ってことにしとこうか」
籟ミズキ:「え、えと。私が友達……ですか……? ご迷惑をおかけしたのに……」戸惑い半分に、その言葉を咀嚼する。
晶月モノ:「よかったね、ミズキ!」背中をポンポンしている
アリト:「意見を言っていただいてありがとうございます、シズルくん。」
アリト:「犯罪組織の……あっ。違う、共に危険を冒すチームの鉄則は――」
アリト:「満場一致ということです。それでなければ、共謀関係はうまくいかない」
アリト:「みなさんもありがとう。行きましょうか!」

GM:5号車突破!
GM:しかし、第三の強盗が襲いかかります。
4号車『仮面の強盗団』
優雅なヴェネツィアンマスクで素顔を隠した三人組の列車強盗。
GM:果たしてその正体やいかに!
晶月モノ:一難去ってまた一難だぜ
晶月モノ:先ほどのフォーメーションでいきましょう!
籟ミズキ:賛成
アリト:おねがいしゃす!
籟ミズキ:8dx+1>=10 うおー! 知覚!
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 9[2,3,3,5,6,6,6,9]+1 → 10 → 成功

籟ミズキ:セーフ
籟ミズキ:難易度9だった まあ成功
晶月モノ:完璧調整
消石シズル:+4!
消石シズル:15dx7>=10
DoubleCross : (15DX7>=10) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,7,8,9,9,10]+10[3,4,5,6,8]+5[5] → 25 → 成功

GM:やるわね
晶月モノ:つよすぎ
晶月モノ:オラッ情報だせっ
GM:貼っていきます。正体を
◇『仮面の強盗団』の正体
【アンジェリカ歌劇団・風組】
アンジェリカ音楽歌劇学校所属の四大歌劇団の一つ。
時と場所を問わず、現実と地続きのエンターテイメントを提供する超体験型歌劇団。
彼女達の『演劇領域』に囚われた観客達は、食事中だろうが仕事中だろうが例外なく素敵なショーにご招待されてしまう。
各学区の治安維持組織からは新手のゲリラテロとして警戒されている。
晶月モノ:www
晶月モノ:大物じゃねーか!!
GM:一体彼女達にはどんな悲しい動機があるのか……
アリト:嘘をつけっ
GM:それがこちらです
◇【アンジェリカ歌劇団・風組】の犯行動機
新作演劇、『ワイルド☆パンチ~俺達の明日は何処?~』の初公演に向けて、演出家の鞠瑠璃マリエは悩んでいた。
「何かが足らへん……せや!」
最終リハーサルとして、列車強盗シーンを実際のセットで練習することを提案された風組男役トップ3の面々は、
二つ返事でインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
籟ミズキ:バカ!!!!
アリト:モノの姉御!
アリト:やっちまいましょうぜ~~~~っ
アリト:モノ様のビッグ・インパクトで!
籟ミズキ:ためらいが無いぜ
GM:そんな~
晶月モノ:はい!!!
晶月モノ:白兵だオラ!
晶月モノ:コンセ+獣の力
晶月モノ:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[2,2,4,5,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,4,8,8,10]+10[2,4,7]+10[9]+4[4]+6 → 50

晶月モノ:出ていけぇ!
アリト:星になる威力
GM:星になりました
アリト:スターになっちゃった
消石シズル:演技ではないホンモノの暴力ってやつを
消石シズル:教えてやりやしょうぜぇ~~ゲッヘッッヘナ
晶月モノ:救いはないね
GM:ではサクッと退治してもらいましょう

■インペリアル・バレット・トレイン4号車

GM:チャンッ!チャッ、チャッ、チャッ、
GM:チャラララリラタッ、ッターーーーーーーンッ
GM:ムーディーな音楽と共に何処からともなく照明が焚かれ、ステージを照らす。
覆面のアンジェリカ生:「らららーーーらららー」
覆面のアンジェリカ生:「るーるるるーーーるるーー」
晶月モノ:「わあ、楽しそう」
覆面のアンジェリカ生:きらびやかな衣装にテンガロンハットを被った役者たちが、朗らかに歌いながら
覆面のアンジェリカ生:ガトリングガンを君達に突きつける
晶月モノ:「なに?」
覆面のアンジェリカ生:「オレたちゃ気楽なアウトロォ~~~」
覆面のアンジェリカ生:「今宵はこいつで皆さんおぉ~~~~」
覆面のアンジェリカ生:「「「素敵なショーに~~~~ご招~~~~待~~~~い~~~~」」」
覆面のアンジェリカ生:美しいハーモニーとともに、弾丸が発射される。
晶月モノ:「愉快で乱暴!」シートの影に隠れて身を縮める。
アリト:「ミュージカルウェスタン部の方々ですか?」
アリト:「すみません。私、銃撃されると舞台を汚してしまいそうなので」
アリト:「なんとか止めていただけますか? あと、なぜこんなことを……?」
晶月モノ:「なんでいきなり撃たれたのかな」
晶月モノ:「どこも怪しいところなんて……あるか」お互いの覆面顔を見合わせて
消石シズル:「う、うそでしょ……」
消石シズル:「あ、あの声は……そんな……」
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「今度はシズルの知ってる人?」
アリト:「友人がたくさんいていいですねえ」
消石シズル:「うー、わー!」
消石シズル:「制服に風組の硝煙の匂いついちゃった……どうしようもうこれ洗えない!!」
晶月モノ:「???」
晶月モノ:「洗わないときたないよ」
消石シズル:「どうしよーー!」モノの襟首をつかんでガクガクと揺さぶる
晶月モノ:「あうあうあうあうあうあ」
消石シズル:「ふ、覆面にサインとかお願いしたらくれるかな……」ぎゅううう。
籟ミズキ:「ららら~~」
籟ミズキ:よく伸びる声でいつの間にか一緒になって歌っている。
籟ミズキ:「ああ、先生~ あなたは悲しみをさらってゆくけれど~」
籟ミズキ:「私を止まり木にしては~くれない~の~~」
覆面のアンジェリカ生:「まとわり付くこと風のごとし、それが風組のモットー」
アリト:「なるほど、アイドルグループ」
アリト:「大人気のようですね」 その場に突っ伏し、両手を頭の上で組んでいる。
晶月モノ:「とりあえず二人の様子も変だし」
晶月モノ:「撃ってきてるからやっつけちゃおう」
覆面のアンジェリカ生:「さあおいで子猫ちゃん。君を素敵なショーにご招待するよ」
消石シズル:「は、はひ 」フラフラ……
晶月モノ:「あ、行っちゃダメだよシズル危ないよ」
晶月モノ:「……いや」
晶月モノ:ひょい
晶月モノ:「やっぱり行っていい」
晶月モノ:ぽいっ
覆面のアンジェリカ生:「ハァン…?」
晶月モノ:近くにいたシズルを掴んで
晶月モノ:先頭のアンジェリカ生に投げつける!
晶月モノ:どしゃーっ!衝突!
覆面のアンジェリカ生:「おぅっふ……!」
消石シズル:「わひゃ~~~」
アリト:「POWER」
晶月モノ:「いまだっ」
晶月モノ:そのままダッシュで大砲のようなドロップキック!
晶月モノ:ばごぉーん!一人を車外に弾き飛ばす!
GM:ガッシャアアアアアアン
覆面のアンジェリカ生:キラキラしたエフェクトを飛び散らせて窓の外へ飛んでいく。
晶月モノ:「よいしょ」
晶月モノ:ぶんぶんっ!
晶月モノ:残りの生徒を次々に窓から放り出し
覆面のアンジェリカ生:「ハハハハハハハハハハッ」プリズム状に反射するガラス片とともに、谷底へ落ちていく。
晶月モノ:「あとは……ん」
晶月モノ:とことこ歩いて最後にぽちりとスピーカーのスイッチをオフにする
晶月モノ:「これでよし」ぱしぱし
アリト:「うーん、素晴らしい腕力ですね。……車両内、クリアです」
覆面のアンジェリカ生:「タララッタラッタラーーーーーッ」
覆面のアンジェリカ生:谷底に落ちた三人が、気球に乗って浮上し、空の彼方へと去っていく
消石シズル:「あ~~待ってーーー!!」窓の外を追って飛び出そうとする。
籟ミズキ:「……はっ、私は何を……シズルさんっ!」ビターン!
籟ミズキ:足を捕まえて二人で倒れる!
消石シズル:「はうあッ」ズシャア
消石シズル:「は、離してぇーーゲリラはチケットセンターじゃ買えないのに~~!」じたばた
消石シズル:「あぁ~~~、行っちゃうぅ~~」ハンカチをひらひらと振る。
籟ミズキ:「す、すみません、危険だと思ってつい……」
晶月モノ:「シズルもミズキも知ってたみたいだけど、なんだったんだろあの変な人たち」
晶月モノ:「先生はどう思う?」
アリト:「私の推理では……」
アリト:「おもしろダンシングコスプレミュージカル部の皆さんですね」
晶月モノ:「なるほど」
晶月モノ:「先生は賢いね」
晶月モノ:ポムと手のひらを叩く
消石シズル:「もう駄目、ショックで一歩も動けない、おぶってください」大の字で天井を眺めている。
雨月夜カナン:『……すてきーなー……』密かに画面の外でリズムを取っていた
雨月夜カナン:『……っと、よし、次行こうか』

GM:4号車突破!
GM:しかし、君達をさらなる強盗が襲う!
『ヘルメットの強盗団』
フルフェイスのバイク用ヘルメットで素顔を隠した二人組の列車強盗。
晶月モノ:いくぜ!
晶月モノ:俺たちのアルティメットフォーメーション!!
籟ミズキ:8dx+1>=9 みやぶります
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 8[1,1,2,2,5,6,6,8]+1 → 9 → 成功

アリト:完璧
GM:ジャストフィット
消石シズル:列車と同じでこうなったらもう止まれねえからよ +4
消石シズル:16dx7>=10
DoubleCross : (16DX7>=10) → 10[1,2,4,4,4,4,5,6,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[2,5,6,6,10,10,10]+10[2,7,9]+10[9,9]+10[3,10]+10[7]+3[3] → 63 → 成功

消石シズル:全てが見通せる
アリト:ワァーーー
晶月モノ:鬼無双
籟ミズキ:シズルくんの侵蝕がどんどん上がっていく……
GM:なんだコイツ!
GM:では開示していきます
◇『ヘルメットの強盗団』の正体
【シモンズ探偵事務所】
メサイア学区で活動する非認可の探偵事務所。
探偵としては半人前の二人だが、エグザイルの融合能力を飛躍的に強化する遺産を有しており、
力を合わせた時には絶大な戦闘力を発揮する。
毎回都合よく凶悪事件の現場に居合わせるため、各校の治安部隊に警戒されている。
晶月モノ:2人で1人の名探偵!!!
消石シズル:なんで発揮するのが推理力じゃなくて戦闘力なんだよ
消石シズル:スリッパでしばき倒してやるからな
晶月モノ:マジでその辺にあったもんそのまま出してない???
GM:ちゃんと食べてから出してます
晶月モノ:ゲロりやがった(ダブルミーニング)
晶月モノ:どうしましょうこいつら
アリト:何か深い事情があるのかも
籟ミズキ:まだ事情わかってないからほら
GM:一応探偵のハードボイルドな動機も見ていきな
籟ミズキ:一応って言った……
◇【シモンズ探偵事務所】犯行動機
「インペリアル社に騙し取られた研究成果を奪還して欲しい」という美女の依頼を、二人の探偵は二つ返事で請け負った。
しかし、それは二人を亡き者にしようとするインペリアル社の卑劣な罠だった。
そんなことは露も知らない彼女達は、完全武装の対OV戦闘AI一個中隊が待ち受けるインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
消石シズル:そっかぁ
アリト:摘まみだせッ!
籟ミズキ:薄い本の導入?
晶月モノ:www
晶月モノ:依頼主のクソ女ヨシ!!
消石シズル:きみらと相乗りする勇気はねぇ!
晶月モノ:じゃあ事情聞いてつまみ出しましょう
晶月モノ:いくぜっ
晶月モノ:コンセけもの
晶月モノ:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,3,4,5,5,5,5,7,7,9,9]+10[2,6,7,7]+10[2,8]+4[4]+6 → 40

晶月モノ:うみゃ~~
籟ミズキ:メチャメチャ叩き出してる
GM:ふっとばされてしまった
GM:残念ながら切り札は私のもとには来なかったようですね
晶月モノ:お前の罪を数えろ!!
GM:サクッと倒してしまいましょう

晶月モノ:「うーん、話はわかったけど」
晶月モノ:「多分それ、二人は騙されてるよ」
晶月モノ:「首元のタトゥーをやたら隠そうとするのと、やたらと隠れて電話しようとするのと」
晶月モノ:「やたらとおっぱいを押し付けてくるくだりがすごく怪しかったんだけど」
"ライトファング":「「はっはっはっは、そんな馬鹿な」」
"ライトファング":見た目だけは理知的な探偵からは、二人分の声が重なって聞こえる。
"ライトファング":「「もしかして、君"も"名探偵なのかな?アッハッハッハ」」
晶月モノ:「私は違うし、あなたも違うような気がする」
籟ミズキ:「いや……しかし、ここまでの話からして、インペリアル社の悪事の憂き目に遭った女性というのは十分あり得る話では……?」
消石シズル:「……ふむ」
消石シズル:まるででっけぇ達成値でも出したかのように全ての事情に思い当たるものがある。
消石シズル:「あの、つかぬことをお聞きしますが……お二人の依頼人というのはこの女性で?」小型のタブレットを操作し、写真を見せる。
"ライトファング":「「そうそう。この素敵なレディだったよ」」
アリト:「生徒名簿に存在しない方ですね」
消石シズル:「あー、これはうちでも前から追ってる件で、ねー」
消石シズル:「この人……いやコレの名前は『保田瀬ツツモ』……インペリアルの開発したハニートラップ型アンドロイドです」
籟ミズキ:「なんと……」
晶月モノ:「ああー」
晶月モノ:「タトゥーじゃなくて首元にあるのはバーコードだね、これ」
晶月モノ:「よく出来てるなあ」
晶月モノ:写真を覗き込んでいる
消石シズル:「まあ……しょうがないですよ、膨大な機械学習の手管を前に思春期の女学生など…フ……フフ、プ」
消石シズル:「クク……失礼…フ」
"ライトファング":「「フッ……オイオイ、僕を馬鹿にしてるのかい?」」
"ライトファング":「「AIが真似ていいのは人間の骨格まで、人工皮膚を含む完全人型義体は条約で禁止されているはずだろう」」
"ライトファング":「「犯罪だよそんなものは」」
アリト:「犯罪ですねえ」
籟ミズキ:「あの、私が言うのもなんですがあなた方は犯罪があるのを前提とした部活なのでは……」
消石シズル:「ええ、犯罪ですから、外部パーツなんですよ」涙を拭いながら。
消石シズル:「穴をつくために本体はかなり歪な形をしています」
消石シズル:「えっと、見ますか……?」スイスイと操作。
消石シズル:「……はい」衝撃の画像。
晶月モノ:「めくれてる」
晶月モノ:「中身はこうなってるんだ」
"ライトファング":「「フッ……」」その画面から目を逸らして
"ライトファング":「「お嬢さん、真のハードボイルドな探偵っていうのはね」」
"ライトファング":「「絶対に依頼人を裏切らないものなんですよ」」
"ライトファング":「「例え自分が……裏切られたとしてもね」」
"ライトファング":満足気に夕日を睨む
籟ミズキ:「なるほど!あっぱれなお考えです」
消石シズル:「すごい、ある意味尊敬するプロ意識だ」
消石シズル:「ああありたいものですね、わたしたちも……」うんうんとうなずく。
アリト:「そうですね、見事な志です。では……」 その場に伏せる。
アリト:「これ以上の詐欺被害の拡大を阻止するため」
アリト:「お願いしました」
晶月モノ:「えい」
晶月モノ:どすっ
晶月モノ:目を離した隙に首に手刀
晶月モノ:昏倒させる。
"ライトファング":「「ああっ」」
晶月モノ:「幸せそうな顔してるなあ」
籟ミズキ:「モノさんもなかなかの美少女ですからね」
籟ミズキ:「咄嗟に反撃できなかったのでしょう。助かりました」
晶月モノ:「単にこの人がすごくぼんやりしてるだけじゃないかな」
"レフトストーム":「……やるじゃねえか」
"レフトストーム":シュバッ
晶月モノ:「!」
"レフトストーム":瞬時に分離したもう一人が、幸せそうに眠るライトファングを抱きかかえる。
"レフトストーム":「今日はこの辺にしといてやる!」
"レフトストーム":そのまま、列車の外へと身を投げ出す。
アリト:「あ、はい。どうも」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「あっちの人はちゃんとしてそうなのに、なんで止めてあげないんだろうね?」
アリト:「それはもちろん、リスクを冒す行為の鉄則」
アリト:「満場一致で行為に及んだからではないでしょうか」手を振っている
晶月モノ:「名コンビなんだなあ」
籟ミズキ:「仲良きことは美しきことです」ふむん。
籟ミズキ:手を振って見送ります。
消石シズル:「しっかし、忙しい列車ですねこれ……」
消石シズル:「なんだかインペリアルに同情の気持ちが塩粒ほどに湧いてきたよ」
籟ミズキ:「そうですね、そろそろ警備とか来ないんでしょうか……」
籟ミズキ:(あるいは、この先の車両も別の混乱によって警備どころでは……いえ、考え過ぎですね)

GM:3号車突破!
GM:遂に2号車までやってまいりました。これが最後の戦いだ!
『マスクとスーツの強盗団』
原色で色分けされた、全身を覆うマスクとスーツで正体を隠した五人組の列車強盗。
GM:果たしてコイツラは何者なのか……!
アリト:例のコンビネーションだッ!
GM:黄金のコンビネーションを見せてやりな
籟ミズキ:殺ります
籟ミズキ:8dx+1>=9
DoubleCross?:?(8DX10+1>=9)?→?10[3,3,4,4,5,8,9,10]+3[3]+1?→?14?→?成功

アリト:ミズキっち!シズりん! 任せたぜ~~~~っ
晶月モノ:おめえっちのナイフに任せるぜ!!
消石シズル:いくぜいくぜ
消石シズル:+4
消石シズル:16dx7>=10
DoubleCross?:?(16DX7>=10)?→?10[1,1,2,3,5,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,1,1,1,2,2,3,5,7,9,10]+10[2,7,9]+5[4,5]?→?35?→?成功

晶月モノ:つよすぎる
GM:じゃあ開示してくね
◇『マスクとスーツの強盗団』の正体
aniM-usアニムス
ノヴァリス全土で活動しているスクールアイドルユニット。
外の世界でも正体不明のヴァーチャルアイドルとしてカルト的な人気を得ている。
アイドルでありながら本格的な演奏技術を持ち、逆にダンスは下手。体を張った企画に定評がある。
ノヴァリス中を股にかけて活躍する彼女達にはもう一つの顔がある。
それは、“オフィサー”の密命を受けて暗躍するシークレットエージェント。
ジェネシス屈指の制圧力を誇る戦闘集団である。
GM:まさか列車強盗がアイドルだったとはね…
アリト:多い多い多い
アリト:要素が
消石シズル:戦隊も出てきたし
消石シズル:ここは……ニチアサ???
晶月モノ:www
晶月モノ:ちょっとどうすんだよシズルちゃん
晶月モノ:君んとこのえらいさんやぞ
消石シズル:そんなこと言われても……わたしたち生徒会とかじゃないし……
晶月モノ:面白そうなので交渉してみませんか
GM:安心して下さい。ちゃんと理由もあります
籟ミズキ:気になるぜ
◇【アニムス】の犯行動機
ライブのリハーサル中に指令を受けた彼女達は、止むを得ずステージ衣装のまま現場に急行した。
目的は先頭車両の物資の奪取、及びすべての敵対集団の排除。
いつもながら多くを語らない”オフィサー”の態度に辟易しながらも、彼女達は冷静沈着にインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を敢行するのだった。
晶月モノ:ダメだわ
晶月モノ:めっちゃかち合うわ
晶月モノ:放り出しましょう
籟ミズキ:でも先生なら……!
アリト:摘まみだすしかないですね
GM:そして、この車両だけは判定難易度が変わります
籟ミズキ:なんだって
アリト:なにっ
『列車から叩き出す』<白兵><射撃><RC>難易度80
成功すると、ミッションクリア時の報酬が増える。

『手を組む』<交渉>難易度30
成功すると、シーン中のあらゆる判定ダイスを+3する
GM:手を組むは据え置きですが、叩き出すのはすごく難しいです
消石シズル:つよい
晶月モノ:ゲェ~ッ
晶月モノ:マジで武闘派じゃねーか
晶月モノ:これは先生パワーに任せた方がよさそうですね
アリト:説得するか~
アリト:説得しましょう!成功率は……低くない!
晶月モノ:きわめてたかい!!
消石シズル:かんぺき~~
晶月モノ:頼んだ!
GM:やってみな!
アリト:ダイスケイサンチュウ
GM:ピポパポ
アリト:カナンちゃんの支援を使います
雨月夜カナン:頑張って…!
アリト:13dx+1
DoubleCross?:?(13DX10+1)?→?9[1,2,3,3,3,4,5,5,6,6,6,7,9]+1?→?10

アリト:よ、よかった……!
アリト:なんでこれで1回も回らないのか不思議だけど、10に到達した!
GM:やりましたね、先生
アリト:話せばわかる!

雨月夜カナン:『……確認した。次の車両で敵は最後だよ』
雨月夜カナン:二号車の扉の手前でアナウンスする。
晶月モノ:「結局全部の車両に違う人がいたね」
晶月モノ:「すし詰めだ」
雨月夜カナン:『思った通り、ファラオのミイラが入ってると思われるコンテナの中に聖冠片の反応も見つけた』
雨月夜カナン:『達成までもうちょっと、頑張ろう』
アリト:「なるほど。では、がんばって到達しましょう」
籟ミズキ:「敵が……? 気配らしきものは、いえ……」
籟ミズキ:「だとすれば、かなりの手練です」息を呑む。
アリト:「まあ、次も大丈夫でしょう。調子もいいみたいですし……」
晶月モノ:「絶好調だよ」
晶月モノ:「正義の犯罪行為、楽しいね!」
消石シズル:「ところで、わたしにはもう予感があるのだけど」
消石シズル:「こうなるともう、お約束と言うか……」
アリト:「犯罪行為ではなく、これは公務執行に近いもので……お約束?」
籟ミズキ:「どうしたのですかシズルさん」
籟ミズキ:「強敵が待ち受けていると分かれば、躊躇で後手に回るべきではありません。たのもう!」
籟ミズキ:バカーン! 扉を蹴り砕く!
晶月モノ:「話が早いのがミズキのいいとこだ」
晶月モノ:「たのもー」
晶月モノ:後に続く

■インペリアル・バレット・トレイン2号車

GM:扉を蹴破った君達の頬を、跳弾が掠める。
GM:サブマシンガン、重機関砲、火炎放射器、爆弾。
GM:ありとあらゆる銃火器の火力が、ある一点に向けられている。
アリト:「……」 両手を頭の上で組んでその場に伏せる。
アリト:「オーバーキルでは???」
晶月モノ:「さっきから思ってたけどこの車両頑丈すぎるよね」
晶月モノ:座席の影にかくれる
幾原シヅリ:「ちょっと~!どうなってんのこのオジサン~~~っ!!」
幾原シヅリ:高級寿司戦隊ニギレンジャーの一人、ブリィブルーの衣装を身に纏った少女は、遮蔽物の座席シート越しに銃撃を続けている。
幾原シヅリ:「ぜんっぜん当たんないんだけど!!」
消石シズル:「やっぱり~~~!!って、げ、あいつら……」
晶月モノ:「あ、またこのパターン」
晶月モノ:「知り合いのやつ」
GM:2号車の床は、夥しい数の機械の残骸で埋め尽くされている。一個中隊にも及ぶ戦闘用AIは、その殆どが彼女達アニムスによって制圧されていた。
GM:その中で未だ一体のAIが、銃弾の雨を踊るように躱し、或いは捌き、1号車への扉を守り続けている。
"ラハブ":「おや?」
"ラハブ":銃撃を受けていたAIが君達に気付く。見知った顔を見つけたからだ。
アリト:「あ。どうも」
"ラハブ":「ご無沙汰しています。先生」
アリト:「こちらこそ。お邪魔してます」
"ラハブ":朗らかに挨拶するその男のスーツには、煤一つ付いてはいない。
"ラハブ":ただ一箇所、頭部の液晶に穿たれた弾痕からは、その内部構造を僅かに覗くことができる。
"ラハブ":そこには、基盤や配線の代わりに、緩やかに脈動し明滅する、粘菌のようなものがびっしりと張り巡らされている。
籟ミズキ:「ええと……これは……?」
晶月モノ:「先生も知り合い?」
晶月モノ:「知ってる人ばっかりだね」
アリト:「いやあ、知り合いがいて良かった……大変そうですが、業務中ですか?」
アリト:「この列車の護衛か何かで?」
"ラハブ":「ええ、そうなります。彼女達が解放してくれなくて」
"ラハブ":「女子生徒に追いかけ回されるのも考えものですね。先生の苦労が身に沁みてわかりました」
消石シズル:「ぶっ飛ばそう、あいつらに説得は通じない」げんなりした顔。
消石シズル:「流石に難しいかもだけど……先生の指揮があれば……」ゴクリ
籟ミズキ:「あちらの方は列車の護衛ということですから」
籟ミズキ:「謎の覆面女子高生集団と我々と反目する理由はないように思えますが──」
アリト:「これだけ猛攻しても、彼が健在である以上……」
アリト:「我々だけでの突破も困難と言えるでしょう」
晶月モノ:「そもそも誰なのあれ?」
晶月モノ:「シズルは知ってるんでしょ」
幾原シヅリ:「何あいつの中身キモっ!!……って、あれ?シズちゃんじゃ~ん!!」
幾原シヅリ:銃撃を浴びせる側も、見知った顔に気付いて声をはずませる。
アリト:「シズルくん。ほら、手を振ってあげて。同じ学校の友達同士、仲良しできませんか」
晶月モノ:「そうだよね、同じ制服だし」
幾原シヅリ:「アハハハハハ!何その変な覆面!!ウケる!!」
籟ミズキ:「覆面の上からでもわかるとは。なかなかの友好度と見受けられます」
幾原シヅリ:「えー、匂いでわかるよ!匂いで!」
消石シズル:「シズちゃんじゃ~んじゃないシヅリ!友達ヅラすんな!」フシャー
晶月モノ:「こっちの友好度が低そうだけど……どういう関係なんだろ」
消石シズル:「『法馬号』がうちの最高戦力だとしたら」
消石シズル:「”オフィサー”の最高戦力が他ならぬあいつら」
消石シズル:「仇敵ってやつだよね」
晶月モノ:「ああ、ジェネシスの偉い人たち」
晶月モノ:「シズルたち環境委員会とは仲が悪いんだよね」
アリト:「ですが、友好的な雰囲気ですよ」
消石シズル:「あいつは誰に対してもああなの!」ぷんすか!
晶月モノ:「そうなの?ジェネシスの……えっと、シヅリ?だよね」
幾原シヅリ:「な、何を言ってるのかなぁ~!?」口笛を吹く
幾原シヅリ:「私達、何処からどう見ても高級寿司戦隊ニギレンジャーですけどぉ……?」
晶月モノ:「うーん、友好的なのもあるし」
晶月モノ:「恐らくいい人そう」
籟ミズキ:「……はっ、思い出しました」
籟ミズキ:「『高級寿司戦隊ニギレンジャー』……遭遇したことはありませんでしたが、ノヴァリスを騒がせる犯罪集団の一派です」
籟ミズキ:「寿司をモチーフにした覆面を被り、凄まじく強いという……まさかジェネシスの懐刀だとは」
アリト:「なるほど。ですがなぜエージェントが強盗などを?」
アリト:「反社会的な行為のように思えますが……」
幾原シヅリ:「あ、マズイ……別の誤解が発生してる……!」
消石シズル:「サビ火薬が多すぎるんだよ!パチモンが!」
晶月モノ:「途中で入ってくると途端に話がややこしくなるのがミズキのよくないとこだ」
籟ミズキ:「すみません、決断的に黙ります!」
晶月モノ:「話が早いのはいいとこ!……とにかく、この人たち味方だと思っていいよね」
晶月モノ:「先生の友達の人には悪いけど、向こうも仕事なら手伝ってはもらえないし」
晶月モノ:「あっちはどいてもらうしかないよね」
消石シズル:「あーーーもう、わちゃくちゃだ……先生に任せるよ、とりあえず」
アリト:「ええ。こういうときは譲り合いの精神です。向こうが道を譲ってくれるなら……」
アリト:「……あとでヨーグルト2本を進呈することにしましょう。いまこそ協力のとき」
アリト:「飽和射撃でファイトです」
幾原シヅリ:「うーん……OK!!」残りの4人にハンドサインを送る。
幾原シヅリ:「とりあえずあのオジサンを叩き出すまでは協力しよう!」
幾原シヅリ:「GO!GO!」
GM:君達とアニムスの共同戦線が、一斉に攻撃を仕掛ける。
"ラハブ":「うーん、流石に旗色が悪いでしょうか」
"ラハブ":そう言いつつも、銃撃を紙一重でいなしながら。
"ラハブ":「ところで先生。ご存知でしたか?」
"ラハブ":「ちょっとした豆知識です」
アリト:「ぜひ伺いたいですね」
"ラハブ":爆風を転がっていた機械兵士の残骸で防ぐ。
"ラハブ":「このノヴァリスでは、少なくない生徒が、普段から動物の耳や尻尾、角や羽根を生やしています。これ、何故だと思われますか?」
アリト:「……面白いファッションだなあと思っていました」
"ラハブ":「おお、ご明察です。さすがは先生」
"ラハブ":「正解は、”かわいい”からです。つまり、ファッションですね」
晶月モノ:「えっ」
晶月モノ:「そうなの!?深い理由とかないの!?」
晶月モノ:さすがにびっくりする
消石シズル:「(というか外の人ってそういうのできないんだ……)」
"ラハブ":移動地雷をステップで避ける。
"ラハブ":「彼女たちは高度なRコントロールの訓練を受けていますから、自らの獣化や変態を制御出来ないなどということはありません」
"ラハブ":「ですが、そもそもこの街では、日常生活でオーヴァードであることを隠す必要がありませんから」
"ラハブ":「自然と、自己表現の一種として普段から体の一部を変化させるのが一般的になっていったのです」
"ラハブ":「キュマイラやエグザイルでなくとも、耳を尖らせる程度なら練習すれば簡単にできるようになりますよ。先生もいかがですか?」
アリト:「なりたいようになれる。ということですね。私は……」 頭を撫でる。
アリト:「キリンの角について前向きに検討させていただきます」
アリト:「私からも豆知識を一つ。」
"ラハブ":「ほう?」
アリト:「ええと……飽和射撃の目的は、相手を粉砕する以外にもあって……」 モノくんに目配せをする。
アリト:「本命以外の遊撃に気づいていても、対処する余裕があまりなくなるということです。お願いします、モノくん」
晶月モノ:「気になるからもうちょっと聞いてたかったけど」
晶月モノ:「ごめんね、先生が言うことだから」
"ラハブ":「君は……」モノの頭の上、無冠の様に気付いて
"ラハブ":「ふむ……成程」一人納得する。
晶月モノ:「よ……いしょ!」
晶月モノ:素早く回り込んで無造作に腕を振り上げ、叩きつける!
晶月モノ:直撃すれば昏倒は必至だ!
"ラハブ":その拳を容易く受ける。しかし、一転に集中していた破壊の力は逃しきれず
"ラハブ":結果として、その体ごと、窓の外に弾き出される。
晶月モノ:ごばん!!
晶月モノ:「うわっ!」
晶月モノ:発生した反動衝撃波に吹き飛ばされ、逆方向へ
アリト:「うーん。強い」
晶月モノ:「あー!先生ごめーん!」
晶月モノ:どしーん!
晶月モノ:アリトさんに直撃します
アリト:「ぐぶう」 受け止め――ようとして、結局は下敷きになる。羽交い絞めするような形だった。
"ラハブ":「少々不甲斐ない結末ですが……」飾らない仕草で腕の時計を見て。
"ラハブ":「うん、役目は果たしました。後は彼らに任せましょう」
"ラハブ":「それではさようなら。またお会いしましょう。先生」そのまま、日が落ち初めた景色の中へと姿を消した。
アリト:「ええ。また……いずれ」 まったく動けない。
晶月モノ:「いたたた……わ、ごめんね先生」
晶月モノ:「大丈夫?」
晶月モノ:ぺたんことした姿勢で体の上に座っている
籟ミズキ:「先生~~~!」ぴゃっと泣く。
消石シズル:「あれは……何者?」
晶月モノ:「先生の友達でしょ?」
晶月モノ:楽な姿勢に座りなおして
アリト:「どうでしょうね。カテゴリとしては、そうなるかもしれません。ならないかもしれません……つまり」
アリト:「私にも彼が何者でどこの所属なのか、まったくわからないということです」
晶月モノ:「そうなんだ」
晶月モノ:「でも向こうは先生が好きみたいだよね」
晶月モノ:「やっぱり人たらしだなあ」
消石シズル:「いや、それより今は……」
消石シズル:ピストルを構え、残る5名を睨みつける。
晶月モノ:「あっ、そうだった」
晶月モノ:立ち上がって向き合う
籟ミズキ:「そうですね……悪は去りましたが」打ち付けられた先生の肩をさすりながら、ニギレンジャーを見る。
籟ミズキ:「やりますか? 寿司戦隊」
消石シズル:「なんだか楽しそうだね、ミズキ」
消石シズル:「でも残念ながらあれ偽物だよ」
籟ミズキ:「えっ」
消石シズル:「こっちは残念じゃあない情報かもだけど……本物より強い」
籟ミズキ:「ははあ。なるほど、それは……」
アリト:「偽寿司戦隊……」
幾原シヅリ:「ニセモノジャナイヨー」
籟ミズキ:「ええ!?」
籟ミズキ:「そんな……どちらの言うことを信じれば……」
晶月モノ:「ちょっと似てるよねこの二人って」
晶月モノ:「それはそれとして……シズルは向こうを嫌いみたいだけど向こうはそうじゃないみたいだし」
晶月モノ:「仲良くできるならした方がいいと思うけど」
消石シズル:「元よりジェネシスは実力主義」
消石シズル:「仲良かろうが悪かろうが、力で筋を通したものが正義です」
アリト:「なるほど。一種の体育会系的ですね」
幾原シヅリ:「アハハハ!ま、とにかくおつかれ~!助かったよ~」
幾原シヅリ:「そんで、これからどうしよっか~?一応依頼はウチラ以外は一人残らず殲滅ってことになってるんだけど、正直……」
GM:そうしていると
ウニレッド:「クッソがああ!!」
GM:ガンッ!!と、1号車の方で硬いものを蹴る音がする。
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「どうしたんだろ」
晶月モノ:1号車を覗き込みます
アリト:「運動中でしょうか?」
ウニレッド:「クソックソックソッ!!"オフィサー"のクソども~~!!クソいいように騙されやがって~~~!!!!」
ウニレッド:「クソッ!死ねッ!!」
ウニレッド:物凄く少ない語彙で怒り散らしている。
晶月モノ:「キレ散らかしてるね」
消石シズル:「口悪ッ」
アリト:「大丈夫ですか? 飴、舐めます?」
幾原シヅリ:「あ~、やっぱそんな感じかぁ」
幾原シヅリ:「途中からそれっぽいなとは思ってたんだよねぇ……明らかに手抜いてたしあのオジサン」
幾原シヅリ:「あ、ありがと先生!」アリト先生が持っている飴にそのまま齧りつく。
アリト:「あ。飴が……。……。とりあえず、確認しにいきましょうか」
アリト:「ウニレッドが大変そうです」
幾原シヅリ:「そうだね、早く行ったほうが良いと思うよ?」
幾原シヅリ:「多分、そっちのお目当ても怪しいかも」
籟ミズキ:「よく分かりませんが……目的のものがこの場に無かった? という運びでしょうか」
籟ミズキ:「ミイラがあるのかも不安になってきました! 御免!」
籟ミズキ:1号車に突っ込んでいきます
晶月モノ:「ここからだとよく見えないから、そうだね」
晶月モノ:がちゃと扉を開けて1号車へ入る
消石シズル:じとりとシヅリらを睨めつけながら、先生の後ろにぴったりとついて殿を務める。
晶月モノ:(威嚇だ……)
GM:1号車のコンテナの中には、君達が奪還を依頼された古代のヴァリス王朝のミイラが安置されていた。
GM:鮮やかな青と黄金の装飾に包まれた威容も、そのままだ。
籟ミズキ:「よかった~」
晶月モノ:「でもここから動き出したら?」
籟ミズキ:「恐いこと言わないでください……!」
晶月モノ:「あばばー!」
籟ミズキ:「ぎゃ~~~~~~~っ!」
GM:しかし、もう一つの目標。
GM:"聖冠片"は、何処にも見当たらない。
アリト:「これは……」
晶月モノ:「あはは……ん?どしたの先生」
アリト:「ミイラを取り返せたのは良かったのですが、欠片がありませんね」
晶月モノ:「あ、そうだね」
晶月モノ:「コンテナはこれだけだし、どこかの物陰に入っちゃってるとか」
晶月モノ:「カナン、詳しく分からない?」
GM:君達が渡されたクロスレーダーには、変わらず1号車の位置が点滅している。
GM:しかし、現実問題として、それらしきものは何処からも見つけられなかった。
GM:そして、もう一つ。
GM:クロスレーダーの情報を補正、更新していたのは、雨月夜カナンであり
GM:彼女は、先程からずっと、通信に応答していない。
晶月モノ:「カナン?」
晶月モノ:「カナン……?」
籟ミズキ:「どうしたんですか?」
アリト:「カナンくんとの応答がないようですね」
籟ミズキ:すばやく周囲を見聞して回っている。欠片は見つかりそうにない。「それは心配ですね」
アリト:「通信不調とか、カナンくんの機嫌が悪くて答えたくないならいいのですが……」
晶月モノ:「そうだね先生、なんだか」
晶月モノ:「いやな感じがする」
消石シズル:「……」
GM:返事はない。
GM:しかし、しばらくすると、別の回線からのアクセスが君達の端末に届く。
アリト:「おっと。シュエメイくん、どうしました?」
ホン・シュエメイ:ザザッ…『先生!皆さん!!』
ホン・シュエメイ:『今すぐこちらに帰還して下さい!!』
ホン・シュエメイ:『その積み荷は囮です!!』
晶月モノ:「!」
籟ミズキ:「わぉ」
ホン・シュエメイ:通信の背後からは、確かに銃撃戦の音が聞こえる。
アリト:「交戦中」
アリト:「……攻撃を受けている?」
籟ミズキ:「そんな! 我々もいないのに──」前回の襲撃の時も、結構えらいことになっていたはずだ。
ホン・シュエメイ:『私は大丈夫です……!しかし……』
ホン・シュエメイ:『……その列車が発車する前、一つの荷が降ろされ、ピラーへと届けられたんです』
ホン・シュエメイ:『それが、本物の聖冠片。それを受け取ったカナンさんは』
ホン・シュエメイ:「突然、保管されていた残りの欠片を持って、ピラーの中枢へと向かいました」
ホン・シュエメイ:「そして……それと同時に」
GM:君達の端末に、ピラーの全景が映し出される。
GM:最上階が見えないほどの超高層タワーの中腹。白亜の壁に一点、シミのように黒く染まった箇所があり、そこから黒煙が舞い上がっている。
GM:巡航ミサイル。ピラーを狙って射出されたそれが、深々と突き刺さっていた。
籟ミズキ:「……そうです。破片を集めるのがカルト集団に利用されるのを防ぐためかと聞いた時、是とも非とも答えはなかった」
籟ミズキ:「あの時から、もしかしたらカナンさんは。……端倪すべからざる事態です」
ホン・シュエメイ:『ピラー中枢、会長任命室“オルターボード”に、適性勢力の侵入を確認しました』
ホン・シュエメイ:『"カルヴァリア"、そして"セレブロ"』
ホン・シュエメイ:『カナンさんが向かったのもそこの筈です』
籟ミズキ:「"セレブロ"……」かつて拳を交わし、忽然と消えていた遠隔ロボットの操縦者だ。
アリト:「七つの聖冠片があると……ピラーにおいて、何が可能となるのでしょう?」
晶月モノ:【「別に怒ってるわけじゃないけど、寂しくはあったのかな」】
晶月モノ:【「せめて死ぬ前に一言くらいあってもいいよね。実の妹に対してさ」】
晶月モノ:墓地で聞いた彼女の言葉がリフレインされる。
晶月モノ:「……そっか」
晶月モノ:「わかった」ばきゃん!
晶月モノ:無人操縦室の扉を、むしり取るようにこじ開ける。
晶月モノ:「次の停車駅を待つよりこっちの方が早いよ」
晶月モノ:「シズル、止められそう?」
晶月モノ:覆面を脱ぎながら促す
アリト:「そうですね。急ぎの用件ができました」
消石シズル:「ちっ……」覆面を脱ぎ捨てる。
消石シズル:「いえ、モノ」
消石シズル:「それには及ばないよ」
晶月モノ:「……そうか。そうだね」
晶月モノ:「そっちの方が、もっと早い」
晶月モノ:シズルに頷き返す
消石シズル:「……雨月夜カナン、シオンの妹」
消石シズル:「はじめから、わたしたちは体よく利用されていた……あの亡霊に」
消石シズル:「そういうことなのかな?先生」
アリト:「亡霊に……。……そうでもないですよ。私は、彼女がピラーを破壊したいと思うのなら、それはそれでいいと思います」
アリト:「問題はいつも動機です。誰がなぜ、どんな経緯で、どうやって、そうするに至ったのか」
アリト:「本人に聞いて検証しなければ。情報が足りていないでしょう?」
晶月モノ:「そうだね先生」
晶月モノ:「まだ要因が足りてない」
晶月モノ:「カナンの所に行こう、私はカナンを信じたいから」
消石シズル:「大人なご意見どうも」
消石シズル:でも、わたしは子供だ。
消石シズル:腹の底で憤懣がぐるぐると渦巻いている。
消石シズル:――確かめないと。
消石シズル:「(会長に連絡しようか――?いや、この事態を把握していないはずがない)」
最中ミユキ:その時、シズルの端末に一行のコードが発信される。
最中ミユキ:ジェネシス第81自動工廠。君達が今いる地域から、最も近いジェネシスの兵器製造基地。
最中ミユキ:そのアドミニストレータ権限を一時的に書き換えるコードだ。
最中ミユキ:一緒に、戦車用の滑空強襲揚陸ユニットのマニュアルが添付されている。
消石シズル:「さすが、会長」
消石シズル:ガゴォン!車両が揺れる。
消石シズル:バキバキと天井の裂ける音と共に、陽光が差し込む。
消石シズル:「列車強盗だよ、逃走の手配を任されていたのは……誰だったかな?」
アリト:「これはお見事。……シズルくん。後でいいので教えてください」
アリト:「きみが”すんなりと飲み込めない”と思っているのは、誰の、何に対してなのか」
アリト:「私はそれを聞いてみたい。みんなもそうではないかと思います」
籟ミズキ:固唾を呑んで事態を見守っていたが、唐突に諦めたように、ため息。
籟ミズキ:「──私はシズルさんが、全部馬鹿馬鹿しくなって手を引いてくれたほうが嬉しかったですけどね」
籟ミズキ:「足が用意できなければ、一人で向かう理由ができますから……ですが、ええ」言葉を切って、破顔。
籟ミズキ:「こうなれば、最後まで付き合って貰うほかありませんね!」
晶月モノ:「シズルにも確かめたいことがあるなら」
晶月モノ:「一緒に行こうよ」
晶月モノ:「私も、あの子のことを確かめなくちゃ」
籟ミズキ:どことなくはしゃいだように床を蹴り、天井の穴へ身を躍らせる。
晶月モノ:こちらも身軽に天井の穴を飛び出していく
消石シズル:工作用アームが容易く列車装甲を割り開き、今では馴染みとなったその威容が現れる――『法馬号』。
消石シズル:「……そんなの、わたしの方が教えて欲しい」どこか疲れたように、困ったように。
消石シズル:「先生が、生徒に教えてくれるんじゃないの?……そっか、わたしが先生に教えるんだ……」
消石シズル:「それが課題ってやつなのかな」
消石シズル:わからない、今はまだ何も。
消石シズル:考えたくもない、難しいこと全部。
消石シズル:ただ――眼の前の大人。
消石シズル:このひとがわたしに向ける、真っ直ぐな信頼の瞳。
消石シズル:それを裏切ることを考えると――なんだかとてもたまらない気持ちになるのだ。
消石シズル:差し入れられたアームに飛び乗り、手を差し出す。
消石シズル:「行きましょう、先生」
消石シズル:「会長が準備を済ませてくれています」
消石シズル:「あのタワーに、答えがあるのかもしれない」
消石シズル:「そうなんですよね?」
アリト:「きみがそう感じるなら、私も賛成です」
アリト:「その答えはきみのものですから、絶対に」
アリト:(答えを求めるのは)
アリト:(問いを求めるよりもずっと簡単なことだ。問いを発した時点で、もう辿り着けるとわかっている……本当に凄いな)
アリト:(素晴らしく優秀だ)

GM:シーン終了!
GM:まずは十字冠の効果を適用してもらいます。
GM:ミズキさんとシズルくんは、侵蝕を-[10+1D10]してね
籟ミズキ:やった~
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10+10(→?12)減少?(100?→?88)
籟ミズキ:健康~
消石シズル:112-10-1d10
DoubleCross?:?(112-10-1D10)?→?112-10-2[2]?→?100

消石シズル:ピッタシ
GM:ぴったり
GM:次がクライマックスで良かったですね
消石シズル:ふふ
GM:そして、列車強盗の成功報酬!!
GM:ミイラの回収+二組の強盗を撃退したので
GM:30点の財産点を差し上げます。
籟ミズキ:すごい お金持ち
消石シズル:金だ金だ~~!ひゃァ~~~~!!
晶月モノ:勝ちまくり!モテまくり!!
GM:例によって自由に分けて下さい
アリト:3人で仲良く分け合って使うんだよ!10点ずつね!
アリト:アリトは十分あるから……
籟ミズキ:即断 ありがと~先生
GM:そして、これが最後の購入チャンス!もちろんロイスも取れるよ
晶月モノ:えーっとね
晶月モノ:だれも装備足りてない人っていないよね
籟ミズキ:足りてる~
晶月モノ:あとセットアップ使わない人ってどれくらいいる?
晶月モノ:私は毎R使うからブルゲ持てない
アリト:セットアップ使う派です
籟ミズキ:1Rで使います
晶月モノ:シズちゅあんも使うから
アリト:ブルーゲイル意味ないw
アリト:ロイスは保留!
アリト:装備は足りてる……ブルーゲイルを取りに行きます
消石シズル:"カルヴァリア"に結ぶよ。 強敵/○シオンとグル?
消石シズル:HPはもう大丈夫なんだよね、何買おうかな
消石シズル:買ってほしいものがあったらそれに挑戦するけど。
晶月モノ:誤差でしかない気もするけど覚悟のさらしとか
晶月モノ:あ!!
籟ミズキ:リアクティブシールドとか思ったけどもう盾持ってるもんなシズルちゃん
晶月モノ:この30点
晶月モノ:先生に渡しましょう!!
アリト:エッ
晶月モノ:そしてパワーアシストアーマーを買う!!
晶月モノ:購入60点!!
GM:ワァッ……
消石シズル:ワオw
籟ミズキ:誰がつけるのそれ
晶月モノ:私私
晶月モノ:折角だし一番高いヤツ買おうぜ!!
アリト:じゃあ……買おうかな……
晶月モノ:あ、でも
晶月モノ:行動値0以下になるように防具装備って出来ないんだっけ
GM:モノくんは行動値3だから
籟ミズキ:ブルーゲイル使わないと装備できませんね
晶月モノ:うーむ残念
晶月モノ:ミズキちゃん着る?
籟ミズキ:私ダークテスタメントつけないといけないから
晶月モノ:そうだったわ
晶月モノ:くっそ~
晶月モノ:微妙にシナリオ中散財する機会が薄いんだよなダブルクロスアイテム表
GM:NCの黒雷とかなら着れるよ
アリト:じゃあ普通にボルトアクションライフル買おう
アリト:5dx+1>=15?念のためのボルトアクションライフル
DoubleCross?:?(5DX10+1>=15)?→?9[1,5,6,7,9]+1?→?10?→?失敗

アリト:5点使って購入!以上。 財産19→14
消石シズル:戦闘移動以外のマイナー行動ないし、ブラックアビスに挑戦しておくかなー
籟ミズキ:ロイス取ります! "セレブロ"に。
籟ミズキ:"セレブロ"/敵/期待感○
籟ミズキ:リアクティブコートいくか
籟ミズキ:4dx+2>=24 やっぱコートはむり リアクティブアーマーいきます
DoubleCross?:?(4DX10+2>=24)?→?9[2,3,3,9]+2?→?11?→?失敗

籟ミズキ:13点入れて成功
籟ミズキ:このリアクティブアーマーはシズルくんにあげます 基本2P191の防具の上から装備できる防具であり、普段は行動値が2さがるだけのアイテムですが1度だけダメージを-2Dできます
籟ミズキ:使ったらイニシアチブに脱いでその辺に捨てると行動値が戻ります 別に使って無くてもちょっと早く動きたかったら捨ててね
消石シズル:くれるのー?わーい!!
消石シズル:5dx+1>=20
DoubleCross?:?(5DX10+1>=20)?→?10[1,5,5,6,10]+1[1]+1?→?12?→?失敗

消石シズル:8点入れて買っちゃお~
消石シズル:やったー!
晶月モノ:フルアーマーだ
晶月モノ:覚悟のさらしに挑戦してみよう
晶月モノ:3dx
DoubleCross?:?(3DX10)?→?8[1,7,8]?→?8

晶月モノ:分配財産7点多く貰ってもいい?
消石シズル:足りてるので分配点多めはおっけーよー
晶月モノ:じゃあ7点もらってさらしもゲットー
晶月モノ:これもシズルくんに渡しときます
晶月モノ:リアクティブコートと同じで重ね着可能、こっちは行動値補正ナシ
晶月モノ:バッドステータスの重圧を受けた時に一回限りオートで無効化できます
消石シズル:ウヒョー!ありがとー!十二単じみてきたぜ
晶月モノ:失礼!こっちで装備しときます!改めて以上!
GM:OK!

■Master Scene

セイクリッドピラー中枢 会長任命室“オルターボード”。
GM:嘗ては”理事会”の会長だけが、最高生徒会長、雨月夜シオンの代からは、その座を継ぐ生徒だけが、入ることを許される至聖所。
GM:広大な空間は一面白く塗りつぶされており、その中心に一箇所だけ、小さな教壇とホワイトボードが置かれている。
GM:継ぎ目一つ無い白亜の壁はしかし、今は突如打ち込まれたミサイルによって、大きな風穴を空けられていた。
GM:その残骸の中から、二つの影が降り立つ。
GM:"カルヴァリア"、そして"セレブロ"。AIの常識を外れる戦闘力を持ったアンノウン。
"セレブロ":「……おっ」
"カルヴァリア":「……遅いぞ」
雨月夜カナン:「……うるさいな。色々あるんだよ、準備が」
雨月夜カナン:そこに遅れてやってきた彼女の手には
雨月夜カナン:7つに分かたれたそれを繋ぎ合わされ、光を取り戻しつつある聖冠片……"シオンの十字冠"がある。
"セレブロ":「オーケー、オーケー。ちゃんと持ってきたな」
"カルヴァリア":「……十字冠は、本来人の手に触れられるものではない」
"カルヴァリア":「だが、死者のそれは別だ」
"カルヴァリア":「ひび割れ、光を失った十字冠は、ただの石細工にその位階を堕とす」
"カルヴァリア":「だが……やはりそれは特別だな」
"セレブロ":「ああ、これなら計画通り……」
"セレブロ":「俺達が、最高生徒会長を継承できる」
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:「……そして、このノヴァリスを」
雨月夜カナン:「……ノヴァリスを、解体する」
雨月夜カナン:「それがアンタ達の目的。そうだったね?」
"カルヴァリア":「ああ、その通りだ」
"カルヴァリア":「シオンの十字冠は、ノヴァリスの戒律を無視できる、特別な権限を持つ」
"カルヴァリア":「シオンはそれを、理事会との戦いのために使い切ったが……」
"カルヴァリア":「外に向けて使えば、この都市を形作る律そのものに、楔を穿つことも可能だ」
"カルヴァリア":「この場所なら、それができる」
"カルヴァリア":「“オルターボード”を書き換え、この街のいかれた馬鹿騒ぎを終わらせてやる」
"カルヴァリア":「お前も、望むところだろう?」
雨月夜カナン:「……そうだね」
雨月夜カナン:「私は元々、この街のことなんてなんとも思っちゃいない」
雨月夜カナン:「どいつもこいつも自分勝手だし、うんざりしてるくらい」
雨月夜カナン:「こんな街を、命を捨ててまで守ろうとしたお姉ちゃんのことも、全然理解できなかった」
"カルヴァリア":「彼女には、生徒会長としての責任があった」
"カルヴァリア":「理事会を打倒し、それでも尚生きながらえていれば」
"カルヴァリア":「彼女もまた、この選択を取った筈だ」
雨月夜カナン:「ノドスみたいな場所を増やすとしても?」
"カルヴァリア":「……」
"セレブロ":「……知ってたのか」
雨月夜カナン:「そんな綺麗に上手くいくわけないなんて、誰でも予想付くでしょ」
雨月夜カナン:「ノヴァリスが解放される過程で、いくらか零れ落ちちゃう物があったって全然不思議じゃない」
雨月夜カナン:「それでも、ずっとここに閉じ込められるよりは全然マシ」
雨月夜カナン:「今じゃ何万人かわからない生徒の何%かがいなくなっても、私の知ったことじゃない」
雨月夜カナン:「むしろ、感謝してほしいくらい」そう言って、シオンの十字冠を"カルヴァリア"達の前に掲げる。
"カルヴァリア":「……そうか」
"カルヴァリア":「なら、それを渡せ」手を伸ばして
雨月夜カナン:「……って、思ってたけど」ひょい、と、機械の腕が空を切る。
雨月夜カナン:「ゴメン、やっぱやめるわ」
雨月夜カナン:数歩、彼らから後退る。シオンの十字冠を指先でくるりと回し、肩を叩く。
"セレブロ":「……あ?」
"カルヴァリア":「……どういうつもりだ」
"カルヴァリア":二体の機械の殺気が膨れ上がる。
雨月夜カナン:「……お姉ちゃんは、私に何も残してはくれなかった」
雨月夜カナン:「だから、ムカついてたのかも」
雨月夜カナン:「お姉ちゃんが残したものを、あんなにも楽しんで、満喫してる、馬鹿な連中に」
雨月夜カナン:「それを、楽しいと思えない自分にも」
雨月夜カナン:「今だってそう、全然楽しくない」
雨月夜カナン:「けどさ……不機嫌になるのは、信じたがってるってことじゃないのかな」
雨月夜カナン:「外から見てるだけじゃ、分からないものってあるよ」
雨月夜カナン:「例え何年、隣りにいたってさ。触れてみないと良さがわからないものって、結構あるみたい」
雨月夜カナン:「私は、この街の事、好きでも嫌いでもない。心底どうでもいい」
雨月夜カナン:「けど、愛想は尽きてなかったみたいだから」
雨月夜カナン:「もう少し、確かめないと」
"カルヴァリア":「……御託はそれで終わりか?」
"セレブロ":「ご立派に講釈垂れてくれたがよぉ……状況見えてねえんじゃねえの」
雨月夜カナン:「ああ、ごめん、あんたらの手じゃわかんないよね」
"セレブロ":「あ?……テメェ、言っちゃならねえコト言ったぞオイ……!」
"カルヴァリア":「………」
雨月夜カナン:「私が一人でここに来たのは、その責任があるから」大きく深呼吸して、二体の侵入者の前に立ちはだかる。
雨月夜カナン:「そして、アンタらを追い出す手段も」
"カルヴァリア":「何……?」
雨月夜カナン:「お姉ちゃんは、私に何も残してくれなかった……」
雨月夜カナン:「ってのは、実はちょっと正しくない」
雨月夜カナン:「私は知っている。きっと、生徒の中で私だけが」
雨月夜カナン:「雨月夜シオンが、どうやって最高生徒会長になったのかを」
"セレブロ":「テメェ……まさか……!」
雨月夜カナン:シオンの十字冠を、自らの頭上に掲げる。
雨月夜カナン:「教えてあげる。シオンの十字冠が特別なんじゃない」
雨月夜カナン:「最高生徒会長、雨月夜シオンの十字冠は二つあった」
雨月夜カナン:「生来のものと、"これ"と」
雨月夜カナン:「アンタたちは見てなかったんだから知らないよね?」
雨月夜カナン:「けど、この街のみんなは知っている。革命の日、お姉ちゃんと戦った子たちは、皆、その目に焼き付けている」
雨月夜カナン:頭上の十字冠クロス・クラウンが重なり、眩い光を放つ。
DX
雨月夜カナン:「どんな困難を前にしても、見上げた先に輝いていた、二つの星」
雨月夜カナン:「神聖二重冠ダブルクロスを!!!!」
 

 CMX:『新星の瞬きを超えて』

GM:クライマックスです。全員登場!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (88 → 95)
晶月モノ:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 2[2]+86 → 88

アリト:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 9[9]+93 → 102

消石シズル:100+1d10
DoubleCross : (100+1D10) → 100+10[10] → 110

消石シズル:豪勢

■ノヴァリス西部 上空

GM:フロンティア・オーヴァード・ブースト。通称FOB。
GM:超長距離間の強襲兵力投入手段としてFHが開発中の、弾道輸送システム。
GM:その実証ユニットを製造していたジェネシスの軍需工場をジャックした君達は、これを消石シズルの愛機"法馬号"に装着。
GM:超音速で空中を滑空しながら、ノヴァリスの中心、セイクリッドピラーへと急いでいた。
消石シズル:「現場は雲を貫くピラーの中腹、現場についたとして……階段を駆け上がるのは気の長い話だ」
消石シズル:「たとえエレベーターが機能してたとして、そんな悠長、事が終わっちゃうかもしれないよね」
消石シズル:『法馬号』に運転席はない。
消石シズル:運転手であるはずのシズルは壁に背を預け、だらりと足を伸ばしその膝にタブレットを置き、皆を見ている。
消石シズル:「現場へ直で送ってあげるよ、安全性は保証しないけどね」そう言って、目をつむる。
アリト:「なかなか高速ですね」
アリト:「ここまで速い乗り物に乗ったのは初めてだと思います。こういうのはノヴァリスでも珍しいのでしょうか」
籟ミズキ:「FOV……見たことはありましたが、実際に乗り込む側になるのは初めてですね」
籟ミズキ:「ご安心を! 不時着になったとしても先生は守ってみせます」
籟ミズキ:どん、と胸を叩く。
晶月モノ:「したくない想定だなあ」
アリト:「ありがとうございます。ですが……ミズキさんは、大丈夫ですか?」
籟ミズキ:「ふふ、何を仰るかと思えば」
籟ミズキ:「我々は皆、死ねないのですよ。この学園都市を出るまでは……」
アリト:「いえ、無事かどうかという話ではなく、ミズキさんはあまり好きではないように思えましたから」
アリト:「戦うことが」
籟ミズキ:「…………」笑顔が強ばる。
籟ミズキ:「どうして、そうお思いに?」
アリト:「楽しんでいる人は、そんなに緊張感に溢れていないのではないか。と、思ったからです。なんというか」
アリト:「とてもがんばって戦っている気がしています」
籟ミズキ:「…………うぅ」
籟ミズキ:わずかにたじろいで。
籟ミズキ:「そ、そんなに不自然でしたか……?」
籟ミズキ:「ええと……」
籟ミズキ:目を泳がせる。
アリト:「はい。けっこう、だいぶ」
籟ミズキ:「そうですか……」
籟ミズキ:観念したように眉根を寄せ、はぁー、と息を吐く。
籟ミズキ:「楽しんでいないというのは。少し精確ではない気がします」
籟ミズキ:「知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かずという言葉がありますが──」
籟ミズキ:「私はこれでもノヴァリス有数の拳客として通っており、そうですね……」
アリト:「なるほど、有名人」
籟ミズキ:「しかしいつしか、戦いを楽しむことが、私の中の正義に反するようになりました」
籟ミズキ:「人を壊す技ですから。そんなこと、知らなかったはずがないのですけどね」
アリト:「そうですね。基本的には、スポーツでない戦いと言うのは、誰かを傷つけるものです。……しかし、ミズキくんにはほかに目的が?」
籟ミズキ:「……目的」
アリト:「楽しむ以外の、目的です」
籟ミズキ:「殺人を喜ぶ者が、人生の目的にたどり着くことはない──」過去の偉人の言葉を諳んじる。
籟ミズキ:「革命で、人を殺めました」
籟ミズキ:「シズルさんには他人事のように語りましたが……」
籟ミズキ:ふっ、と。酷薄に笑う。それまでの彼女のイメージとは全く異なった表情で。
籟ミズキ:「私はもう、どこにも行けないのですよ」
籟ミズキ:「やがて待つであろう"セレブロ"どのとの命のやり取りのことだって」
籟ミズキ:「腹の裡にふつふつと期待が蟠っているのを、消し去ることはできません」
籟ミズキ:「シズルさんのことも、モノさんのことも好きになりましたから。そうなって欲しくはないなと思います」
籟ミズキ:「皆、殺し合いをするべきではありません」
籟ミズキ:私のほかは、と、小さく呟く。
アリト:「きみは他人を思いやることのできる人ですね。広い視野と責任感を持っている」
籟ミズキ:「いいえ」
籟ミズキ:否定してから、自分の言葉に驚いた。
アリト:「そうですか?」
籟ミズキ:どうにも、先程から、自分のことを彼に理解されたがっているように感じた。
籟ミズキ:不可解に頑なに浅慮に無分別に、戦わなければいけないのに。
籟ミズキ:「目の前のことだけですよ」
籟ミズキ:「目の前のことだけ、見ています。先生とは違う」
アリト:「自分の中のことで精いっぱいな人も、たくさんいますよ。少なくとも目の前は見えています。ただ……」
籟ミズキ:「ただ……?」
アリト:「引き返せない道とか、取り返しのつかない間違いは、あると思いますか?」
籟ミズキ:「? はい。あると思います」
籟ミズキ:「命も、こころも、一瞬の感動も、ささいな切掛で永遠に失われてしまうものです」
籟ミズキ:「今も私たちは皆、かけがえのないものを失い続けています」
籟ミズキ:そう考えている。
籟ミズキ:……でも。
籟ミズキ:「先生は」
籟ミズキ:「…………先生は、どう思うんですか?」
籟ミズキ:訊いてしまった。それは疑っているということだ。他ならぬ私が、消石シズルへそう言った。
アリト:「私は、起こしたことを起きていなかったことにする。間違いを取り消す。そういうことを繰り返してきました」
アリト:「悪い意味で、引き返せない道とか、取り返しのつかない間違いというのは、存在しないです。……悪い意味でね」
籟ミズキ:目を丸くして驚いている。
籟ミズキ:「……ずいぶん、簡単に言い切るんですね」
アリト:「きみが取り消せない間違いであると感じている、その過去そのものが、きみの心を大きく広げていると思います。それがあったから」
アリト:「いま、シズルくんやモノくんのことを心配したり、何か正しいことをしようと思うことができていると考えることもできます」
アリト:「私は良いと思います」
アリト:「そう考えると、少しポジティブな気持ちになれませんか?」
籟ミズキ:「────」
籟ミズキ:そんなことは考えたこともなかった。
籟ミズキ:膝に置いた拳に、水滴のような感触が落ちる。
籟ミズキ:「……あれ」
籟ミズキ:ぽろぽろと、涙がこぼれていく。「あれ……えっと……」
アリト:「あ、すみません。不愉快な気分にさせるつもりはなかったです」
籟ミズキ:「すいません……そうじゃないんです」
籟ミズキ:「なんだか……ずっと、私はこうすればいいって思って、やってきたけれど…………」
籟ミズキ:「一人で、戦ってきたんです。今回は、ナツミさんの件で、例外で…………」
籟ミズキ:こんなに簡単に、救われたいと感じていたと分かってしまう。
籟ミズキ:それが無性に悔しくて、情けなくて、抗いがたいことのように感じて。
アリト:「困りましたね。何か……面白い道具は……」 ポケットを探る。
アリト:「……はい」
籟ミズキ:「ぐすん……はい?」
アリト:「飴とか、舐めますか? これの他には……知育菓子しか持ってなくて……」
アリト:ねるねるねるね、グミの木などのラインナップが顔を出している。
籟ミズキ:「…………はは…………」
籟ミズキ:「いただきます」
籟ミズキ:包み紙を剥がして、口の中に押し込む。
アリト:「よかった。ミズキくんの戦いが、心の底から嫌悪して戦っているわけではないのなら」
アリト:「一種のボランティア活動と呼ぶこともできます。ぜひ、その力でみなさんを助けてあげてください」
籟ミズキ:「ううう゛~~~~」
籟ミズキ:ずびび、と鼻をかむ。
籟ミズキ:「困ったな……着くまでに泣き止むでしょうか。少なくともシズルさんには絶対に見られたくないんですが……」
アリト:「はっはっは」
籟ミズキ:「わ、笑わないでください! 貯めに貯めた涙なんですよ」
籟ミズキ:「先生が……先生が…………悪いんですから…………」
籟ミズキ:「うわ~~~ん」
アリト:「私ですか……たしかに私は悪ですが、ええと……」
アリト:「……困ったな……本当に……」

晶月モノ:「ねえ、シズル」
晶月モノ:進行方向の景色を見つめながら、おもむろに口を開く。
消石シズル:戦車側面に装着されたカメラ・ドローンを外を見る。
消石シズル:遠く、ピラーが見える。その中ほどから吹き上がる黒煙も。
消石シズル:「……?」片目を開け、何かと首を傾げる。
晶月モノ:「カナンは、シオンに動かされてるわけじゃないよ」
晶月モノ:「亡霊とか、そういうのじゃない」
消石シズル:「随分と、カナンに詳しいんですね」
消石シズル:「この短い間に、専門家にでもなったんですか?」棘の交じる口調。
晶月モノ:「ふふ」
晶月モノ:「時間だけで友達になれるわけじゃない」
晶月モノ:「大事なのはお互いのことを見ようとする姿勢とか、態度だと思う」
晶月モノ:「もちろん、他人の気持ちなんて全部が分かるわけじゃないけど」
晶月モノ:「カナンは少しだけ、自分のことを見せてくれたから」
晶月モノ:「それで判断して、信じてるだけ」
消石シズル:「例え、カナン本人にそのつもりがなくても……」
消石シズル:「彼女を動かすことはできる」
消石シズル:そう、雨月夜シオンにならば……。
消石シズル:「できないはずがない……」
消石シズル:先ほどから……。
消石シズル:わたしは何を言っているんだろう。
消石シズル:それこそ、カナンとシオンの何を知っているのだ。
消石シズル:この、脅迫されてるかのような薄暗い確信は。
消石シズル:誰のことだ。
消石シズル:"誰"と、"誰"の事を話している?
晶月モノ:「シズル」
晶月モノ:「カナンはきっと、シオンのことが分からなくて、寂しくて」
晶月モノ:「ずっと戸惑っていて、こんなことをしたんだと思う」
晶月モノ:「それはカナンの心だから、シオンの物じゃない」
晶月モノ:「カナンのことを見てあげてほしい、今ここにある心のことを」
晶月モノ:「それで……カナンのことを許してほしい」
晶月モノ:「間違うのは、生きている人間だけだし」
晶月モノ:「それを許して受け入れられるのも、生きてる人間だけだと思う」
晶月モノ:「私はカナンと友達になりたい」
晶月モノ:「シズルとも、なりたいよ」
晶月モノ:前だけを見つめながら、静かに言葉を紡ぐ。
消石シズル:「許すも何も……わたしは別に彼女のしたことに怒ってなんかいませんよ」
消石シズル:それならば、この怒りは何だ。
晶月モノ:「怒ってるよ」
晶月モノ:「シズルはずっと怒ってる」
消石シズル:「それに、"模造正義の秤"は断罪の裁定機でもない」
晶月モノ:「違うよ」
晶月モノ:「秤になんて、なれっこない」
晶月モノ:「シズルも、カナンも人間だ」
晶月モノ:「誰かに動かされてるわけじゃない」
晶月モノ:「……シズルはもう、分かってるから」
晶月モノ:「そういう言葉を使うんでしょ」
消石シズル:「わたしは……ただの、銃弾です」
消石シズル:「まっすぐに、ただ目標へ飛んでいくだけの……」
消石シズル:狙いをつけるのも、引き金を引くのも。わたしには荷が重すぎるから。
消石シズル:『それはカナンの心だから、シオンの物じゃない』
消石シズル:「わたしは、環境管理会は、『法馬号』は最中ミユキのものです」
消石シズル:「それでいいんです、会長はいつだって正しいから」
消石シズル:ああ、そうか、この怒りは……。
消石シズル:雨月夜カナン、きみは"わたしと同じ"はずだったのに……。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「……すーてきーなショーに~~~」
晶月モノ:「ごしょおた~~~~い~~~~♪」
晶月モノ:唐突に歌いだす。
消石シズル:「……なんですか急に」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「ミズキに聞いたんだ、あの人たちってショーをやってるんだよね」
晶月モノ:「私はまだ、この場所のことがよくわかってないから」
晶月モノ:「チケットのこととか、どうすればいいのか分からなくて」
晶月モノ:「だからシズルと一緒に行きたいな。行ってみようよ」
消石シズル:「……はぁ」ため息を。
消石シズル:「わたし、映画をよく見ます」
消石シズル:「"外"のことは、だいたいそこから学びました」
消石シズル:「よく怪獣や宇宙人や、同じ人間なんかと戦っているから」
消石シズル:「まあ、こことそう変わらず闘争に満ち溢れた世界なんだなってわかるよ」
晶月モノ:「ん?んんー?」
晶月モノ:やや首をかしげつつ
晶月モノ:「そうかな、そうかも」
消石シズル:「けど、その一方で呆れるほどに平和な世界で、ちっぽけな悩みに右往左往しているやつもある」
消石シズル:「モノ、きみはきっとそっちの世界から来たんだろうね」
消石シズル:「呆れるほどに、能天気だ」
晶月モノ:「そうだよぉ」
晶月モノ:「成り行き任せのその場しのぎ」
晶月モノ:「でもいいんだ、やってるうちに気に入る場所が見つかるから」
晶月モノ:「歩くのが好きなんだよ」
消石シズル:「わたしは……歩くのは嫌いです」
消石シズル:「だって、あの人とわたしは歩幅が違うから……」
消石シズル:「きっと、立ち止まって待ってくれることもない……」
消石シズル:「だから、何も考えずに……がむしゃらに走るしかなくって……」
消石シズル:「きみが……きみたちが羨ましい」絞り出すように、言う。
消石シズル:「ひとりで立って、歩けるきみたちが……」
消石シズル:そして妬ましい。
消石シズル:わたしを置いて、歩いていってしまう雨月夜カナンが。
消石シズル:その先には、ひどいことしか待っていないかもしれないのに。
消石シズル:自分よりずっと賢い、偉大な人に従っていれば、間違いなどないはずなのに。
晶月モノ:「……シズル」
晶月モノ:「顔を上げて」
晶月モノ:「周りを見て」
晶月モノ:「いま私たちの歩幅は揃ってる」
晶月モノ:「一人じゃないよ」
晶月モノ:体重を預けて寄り添う。
晶月モノ:同じ方を向いて。それ以上の言葉はない。
消石シズル:「……」何か、返そうとし。
消石シズル:言葉は出て来ない。
消石シズル:この返事はなにか、大事なものな気がしたから。
消石シズル:このぐちゃぐちゃの頭のままじゃ、出してはいけない気がしたのだ。
消石シズル:「……もうすぐ、到着しますよ」
消石シズル:身体の重みを、跳ね除けることはなく。
消石シズル:お得意の、問題を先送りに。
消石シズル:目前のピラーに意識を切り替えた。
GM:燃料を吐き出したブースターが切り離される。
GM:全身に伸し掛かっていたGが弱まる感覚。
GM:突入の時だ。

■セイクリッドピラー中枢 会長任命室“オルターボード”

GM:──────カランッ……
GM:聖室を満たした極光が収まる頃、それは乾いた音を立てて地面に転がった。
GM:“シオンの十字冠”。先程まで纏っていた輝きを失い、弱々しく明滅している。
雨月夜カナン:「…………え……?」
雨月夜カナン:決意に満ちていた瞳が、驚愕と焦りの色に染まる。
雨月夜カナン:「そん……な……?……え……?どうして……!?」
雨月夜カナン:二つの十字冠が重なった瞬間、確かに桁違いの密度のレネゲイドが流れ込み、心身を満たす感覚があった。
雨月夜カナン:しかし、その励起状態は数秒と続かず収束、無尽蔵に思えた力は瞬く間に霧散した。
雨月夜カナン:「嘘……でしょ……?私じゃ、だめだっていうの……?」
雨月夜カナン:「お姉───」
"セレブロ":ド ゴ ッ ! !
"セレブロ":予備動作もなく突進してきた巨体が、狼狽する少女に浴びせられる。
雨月夜カナン:「ごッ!?あがッ、……ぐぅぅうう……!!」数度バウンドしながら弾き飛ばされ、力なく床に這いつくばる。
"カルヴァリア":「……」それを横目に、転がったままのシオンの十字冠を拾い上げる。
雨月夜カナン:「待……っ、それ……返、せ……!!」貼ったまま”カルヴァリア”へ向けて振るえる手を伸ばすが……
"セレブロ":「おっとォ」丸太のような脚で、伸ばされた腕を踏み砕く。ごきんっ、という嫌な音が響いて、彼女の肘関節があらぬ方向に捻じ曲がっている。
雨月夜カナン:「ぎッ!?ぐ、……ぁあああああああああッ!!???」
"セレブロ":「ク……ハハハハハ!!いや、ワリいワリい!テメェがあんまり健気なもんだからよ、つい大げさに驚いちまった」
"セレブロ":「こうなるってこたぁ分かってたのになァ」
雨月夜カナン:「なん……で……?」事態を呑み込めないまま”セレブロ”を見上げる。
"セレブロ":「あー、まあ気を落とすなよ。別にテメェにその資格が無ェって訳じゃあない。話はもっと単純でな」
"カルヴァリア":「……我々が、お前が裏切る可能性を全く考慮していなかった筈がないだろう」呆れた様子で言う。
"カルヴァリア":「十字冠は人の手に触れられるものではないが、死者のそれは別だ。だからこそ、こういった詐術が通用する」
"カルヴァリア":“カルヴァリア”の掌の上で、シオンの十字冠が再び7つの欠片に分裂する。その中の一つを掴み取り、砕く。
"カルヴァリア":「最初から、偽物が一つ混じっていたということだ。お前の管理する聖冠片にはな」
"カルヴァリア":「本物は……」身に纏うローブの中から、光る欠片が納められたケースを取り出す。聖冠片だ。
雨月夜カナン:「……っ!まさか……」
雨月夜カナン:「墓地にあった欠片が……!」
"セレブロ":「ご明察。さァて、これでもう思い残すこともねえな」
"セレブロ":カナンの首を掴んで軽々と持ち上げる。
雨月夜カナン:「ぃ、ぎっ……か……はっ……」気道を圧迫され、空気を求めて小さな唇がぱくぱくと動く。
"セレブロ":「つっても、そう簡単には死ねねぇんだったか。難儀だなぁこんな時は、無駄に苦しむ羽目になるんだからよ」
"セレブロ":「まあ、折角だ。特等席で見ていけや。テメエのせいでこの街がぶっ壊れる瞬間をよ」 ぎりぎりと、彼女の首を締め上げる力が増していく。
雨月夜カナン:(あぁ……くそ……マジで馬鹿だ……私)
雨月夜カナン:(……ごめん、なさい……お姉ちゃん……)
雨月夜カナン:(ごめん……みんな……)
雨月夜カナン:(ごめん……)苦悶に歪む瞳から雫が溢れ、頬を濡らす。
雨月夜カナン:(モノ……)
晶月モノ:―― バ ギィン !!
晶月モノ:金属音。”セレブロ”の腕を高速で飛来した何かがはじく。
"セレブロ":「……あァ?」
"セレブロ":分厚い装甲がひしゃげ、カナンを掴んでいた手が強制的に開かれる。
晶月モノ:装甲の表面に擂鉢状の弾痕を刻みつけ
晶月モノ:食い込んでいる。それはどこにでもありふれた小さな金属ボルトだ。
晶月モノ:「お待たせ、カナン」
晶月モノ:「また通りがかってみたよ」
晶月モノ:ひらひらと手を振り、間に入る。
晶月モノ:「今度は事情を聞かなくても大丈夫そうだ」
雨月夜カナン:「モ……ノ……?」
晶月モノ:「カナン」
晶月モノ:「この町のこと、この世界のこと」
晶月モノ:「選んでくれてありがとう」
雨月夜カナン:「モノ……ゴメン、私……」
晶月モノ:「いいよ、大丈夫」
晶月モノ:「こうやって間に合ったんだから、それに」
晶月モノ:「同じ生徒を叱る権利があるのは」
晶月モノ:「先生だけだよね?」
晶月モノ:後方を振りむいてウィンクする
"セレブロ":「何処見て言ってやがる。たった一人で乗り込んできたとこで……」
消石シズル:バキバキと、掘削用のアームが壁面の穴(―先ほどモノが飛び込んできた)を広げていく。
消石シズル:「流石はピラー、ちっとも揺れなかったですね。どういう耐震設計なんだか」
"カルヴァリア":「……」小さく舌打ちする
アリト:「先生にだってないですよ」
アリト:「そういうのは友達が言ってあげた方が、よほど耳に入りやすいかと思います」
晶月モノ:「そうかな……じゃあ」
晶月モノ:カナンの体を、華奢な腕で抱き起こす。もう一度抱きしめる。
晶月モノ:「もう一人になっちゃダメだよ、カナン」
晶月モノ:「色んな場所を、一緒に見に行くんだから」
晶月モノ:「……無事でよかった」
雨月夜カナン:「……ったく。格好つかないなあ……」潤んだ瞳を細めて笑う
アリト:「そんなこともありませんよ。助かりました」
アリト:「迷惑な人たちをこうして集めてくれて、足止めをしていただきました」
アリト:「我々ではできなかったと思います」
雨月夜カナン:「ん……やっぱ優しいや、先生は」
消石シズル:「しかし、自分だけ先に『法馬号』の破門槌ドア・ノッカーを使ってこの穴に投げ込めだなんて」
消石シズル:「モノ、きみもしかして怪獣や宇宙人と戦ってた方の人だった?」
籟ミズキ:「その疑いはありますね! 怪獣役もノリノリでした」戦車の上から、ひょっこり降りてくる。目元がわずかに赤い。
晶月モノ:「あはは。私は普通だよ。私はどこにでもいる普通の女の子」
晶月モノ:「でも普通の女の子って、思ったよりパワフルなものでしょ」
晶月モノ:「シズルやミズキだってそうじゃないかな」
晶月モノ:「だからそういう所、見せてあげようよ。この人たちに」
籟ミズキ:「勿論です!」くるくる、すちゃ。袖から飛び出した二丁拳銃を握る。
消石シズル:「そうかな?わたしはこの通り、パワフルなのはあくまで法馬号この子の方だし」
消石シズル:「それにしても雨月夜カナン、ひどいざまだね」眼の前の光景を見る。
消石シズル:「独断専行で自分の意志に従って、案の定ってくらいひどい目に合っている」感情の読み取れない温度で、淡々と言う。
消石シズル:「そういうの慣れてないんでしょ?あんな姉がいたくらいなんだからさ」
雨月夜カナン:「あー、逆に安心する……」
雨月夜カナン:「そう……私は皆を騙して」
雨月夜カナン:「挙げ句、勝手に解決しようとして、なんの役にも立たなかった」
雨月夜カナン:「マジでサイテーの気分……言ってくれてありがと」
消石シズル:「そうだね、最低の気分だろう。でも……、別に最悪って感じでもないなー」
消石シズル:あの時と……わたしの時とは違って。
消石シズル:わたしたちが、ここにいるから。
消石シズル:モノを、彼女をここに送り届けることができたから。
消石シズル:ミズキが、きっと皆を守ってくれるから。
消石シズル:先生が、見ていてくれるから。
籟ミズキ:すう、と。背後で息を吸う音が聞こえる。
籟ミズキ:「我々は! 機動法廷"星室庁"です!」
籟ミズキ:びりびりと大気が揺れる。
籟ミズキ:「あなたたちの狼藉を止めるために参りました、お覚悟を!」
"セレブロ":「声でけえよ。メインマイクがイカれちまう」耳をふさぐ仕草をする。
"カルヴァリア":「覚悟、か……」
"カルヴァリア":「……クク」
"カルヴァリア":「この状況で、なんの覚悟をしろと?」嘲るように答える。
"カルヴァリア":「この程度で我々を追い詰めた気になっているのなら、それは」
"カルヴァリア":「余りにも、知らなすぎる」
アリト:「たしかに。あなたたちは、何者なんでしょう?」
アリト:「教えていただけますか?」
"カルヴァリア":「……アリト・ザファル・モリアーティ」
"カルヴァリア":「お前はこいつらの"先生"なんだろう?」
"カルヴァリア":「なら、我々が教えることなど何もない」
"カルヴァリア":「無知な大人に、存在意義など無い」
"カルヴァリア":「何も知らないまま、諸共に滅びろ。それが……」
"カルヴァリア":「それが、僕達からお前達に捧げる、唯一の慈悲だ」
最中ミユキ:その時、シズルの戦車が緊急のアラートを受け取る。
アリト:「あまり気が進まない提案ですね。我々が滅びるとすれば……おっと」
アリト:「また緊急事態ですか」
最中ミユキ:「シズルさん!!耐衝撃準備を!!」滅多に聞くことのない、切羽詰まったトーンで叫ぶ。
最中ミユキ:「間もなく着弾します!!」
GM:それを聞いた途端、ピラーの外壁に幾つもの飛翔体が衝突し、君達の足元が大きく揺れる。
消石シズル:「ぇ、え、何!?なになに!?!?」
消石シズル:既に法馬号と接続し形成された第二の思考回路はフル稼働。バックファイアが精神の恐慌となって襲い来る。
籟ミズキ:「先生っ!」
籟ミズキ:バランスを崩した先生を即座に抱き寄せて、跳躍する。
アリト:「もが」
晶月モノ:「ミズキナイスキャッチ!」
晶月モノ:こっちもカナンを抱え、床を踏み砕いて跳ねる!
晶月モノ:「掴まっててね!」
雨月夜カナン:「……っ、うん」体の痛みに呻きながら、抱えられる。
雨月夜カナン:「大丈夫、離さない」
籟ミズキ:そのまま転がるようにして衝撃を逃しながら着地し、思い出したように先生からばっと離れる。
籟ミズキ:「みなさん、ご無事ですか! これは──」
GM:ミサイル……ではない。飛翔体は爆発していない。
GM:それは君達を狙った攻撃ではなく、ただ、ここに運ばれてきた物が、燃料を使い切ったブースターを切り離した結果だった。
GM:君達がここに辿り着いた手段と同じ、大出力ブースターによる強襲的戦力輸送、FOB。
GM:それによって運ばれた物資が、投下用ドローンに抱えられて”カルヴァリア”と”セレブロ”の周りに集まっていく。
最中ミユキ:「私がやったことと同じです……兵器工場の管理権限書き換え、そして生産ラインの掌握……!」
最中ミユキ:「ジェネシス第3、21、67自動工廠、キングダム第19、43ルーン・ドック、メサイア第24、48ラボラトリオ」
最中ミユキ:「ノヴァリスの主要な武器製造基地が一斉にジャックされ、受信した未知の設計図を元にオートモデリングが開始されました」
最中ミユキ:「それらは次々と、セイクリッドピラーに向けて射出。現在に至ります……」
最中ミユキ:「……つまり、彼らはまだ、本当の力を見せていなかった」
最中ミユキ:「そこにあるのは彼らの強化パーツです!それも、このノヴァリスの常識ですら測れないオーバーテクノロジー!!」
消石シズル:「えぇえ~~~書き換え反ししたりできないのぉ?!」
消石シズル:慌てた口調とは裏腹に多脚戦車は飛来した瓦礫を正確に掴み取っており、それを握りつぶす。
アリト:「ありがとう、ミズキくん。どうも敵はとても強力なようですね」
籟ミズキ:「はっはい……差し出がましいことを……」
籟ミズキ:かあ、と顔を赤くしながら構える。
晶月モノ:「でもやることは変わらないよね、先生」
晶月モノ:「相手が強いとか弱いとか、ここにいるみんなには関係ないよ」
晶月モノ:「私たちってここまでずっと」
晶月モノ:「出たとこ勝負の向こう見ずでやってきたんだからさ」不敵な笑みを浮かべる。
"カルヴァリア":「勇ましいことだな……だが」
"カルヴァリア":「諦めないだけでは……この先はない!」
"カルヴァリア":「啓け、セトの門。……Amprodias……Baratchial……Gargophias……」
"カルヴァリア":投下されたパーツが、次々と”カルヴァリア”に装着されていく。
"カルヴァリア":全身を覆う純白の追加装甲と、翼を模したフロートユニット。3m以上に巨大化した機体が宙に浮かび上がる。
"カルヴァリア":その背には、後光を思わせる、機体の倍以上の直径を持つリング型アンテナユニットが連結している。
"カルヴァリア":降臨した天使の如き威容。その周囲に、カプセル型のドローンが幾つも落着する。
"カルヴァリア":「機神、戴冠。───”カルヴァリア・タウミエル”」
”カルヴァリア・タウミエル”:宣言と共に、カプセルは瞬時に展開、変形し、甲冑騎士じみた重装の機械兵士となって、主の前に侍る。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「熊よりは強そうかな」
晶月モノ:その威容を見上げて、さすがにちょっとたじろぐ。
籟ミズキ:「人食い虎よりもです!」
"セレブロ":そして、もう一体。
"セレブロ":「啓け!セトの門!!Dagdagiel!Hemethterith!!Uriens!!!」
"セレブロ":こちらはひたすら単純なアップグレード。より強靭で、より巨大で、より堅固、そして、より凶悪に。
"セレブロ":四脚を踏みしめると、バンカーネイルが地面を抉る。背に生えた機械の翼は、推進ユニットであると同時に、格闘戦に対応した二対目の腕でもある。
"セレブロ":工学の常識を無視した異形でありながら。神々しさすら感じるそのシルエットはまさしく、御伽話の悪しき竜。
"セレブロ":「機神、覚醒ェ!!───”セレブロ・オギエル”!!!!」
"セレブロ・オギエル":文字通り、空気を切り裂く衝撃波を伴う咆哮。唸るような駆動音を響かせながら、君達を睥睨する。
籟ミズキ:「こちらも──以前のままでは、歯応えがないと言うもの……!」
籟ミズキ:わずかに気圧されながら。だが口元は獰猛に歪んでいる。
GM:二体の機神から発せられる、圧倒的なレネゲイドの重圧。その中で、君達は視界に映るあるものに気付く。
GM:機神の頭上に輝く、十字の発光体。
GM:"十字冠"。ノヴァリスの生徒の頭上にしか存在しないその証が、確かにそこにある。
GM:現在、”カルヴァリア・タウミエル”"セレブロ・オギエル"の二体には
GM:【Eロイス:究極存在】が適用されています。
GM:PCは、通常の手段で彼らにダメージを与えることができません。
籟ミズキ:なんてことだ……
籟ミズキ:「あれは──十字冠!」
アリト:「……どういう技術なんでしょうね」
アリト:「これは……学びがいがありそうです」
晶月モノ:「むやみにポジティブだなあ」
晶月モノ:「先生はそうでないとね……だけど」
消石シズル:法馬号との合一で形成された計算能力を使わずともとてつもない驚異であることがわかる。全身に震えが走る。
消石シズル:思わず会長に縋りそうになった。
消石シズル:だいじょうぶですよね?なんとかなりますよね?勝てますよね?
消石シズル:大丈夫だ、という言葉をもらえたなら恐怖は立ち所に消え去るだろう。
消石シズル:そうして、『法馬号』は、消石シズルは環境管理会の"備品"としての機能を十全に発揮できる。
消石シズル:しかし……なんとなく、なのだが。
消石シズル:その姿を雨月夜カナンに見せたくはなかった。
消石シズル:全く合理的ではない、幼い怒りに支配されている。
"セレブロ・オギエル":「強がんなよ先生ェ。流石にわかるだろ?」
"セレブロ・オギエル":「どうやっても勝てないってよ」
アリト:「そうですね……」
アリト:「ですが、なんというか……その、私は何か良いことをしたくなったんです」
アリト:「可能性は無限にあると思いませんか? たとえば、あなたたちが同士討ちを始めるとか……」
アリト:「……いまは勝てなくても、勝てる可能性を探してくるとか」
”カルヴァリア・タウミエル”:「有り得ないな」
”カルヴァリア・タウミエル”:「そんなものは希望ではない。ただの妄想だ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「虚言で生徒たちを悪戯に煽ることが、先生の仕事なのか?」
アリト:「私が、湖から月を掬おうとしている愚か者に見えますか?」
籟ミズキ:はっとして、先生を見る。
籟ミズキ:「いいえ──いいえ!」
籟ミズキ:「私には詳しいことはわかりませんが」
籟ミズキ:「かつて悪人であったという、貴方が良いことをしたいと思ったのなら──」
籟ミズキ:「もう奇跡は起きています」
籟ミズキ:「これからも、きっと起きる──そういうことなんですよね?」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……度し難いな」
晶月モノ:「ううん、すごく簡単な話なんだ」
晶月モノ:「先生が私たちをここに連れてきたんじゃない」
晶月モノ:「この人はただ、見ていてくれるだけの人だよ」
晶月モノ:「信じてくれる人だ」
晶月モノ:「だから……私たちも信じられる。勇気が湧いてくる」
アリト:「ありがとう。……やれることをやってみませんか、皆さん」
アリト:「……シズルくんも、ご一緒にいかがですか?」
消石シズル:それでも、わたしは弱いから。
消石シズル:ひとりで立って、歩けないから。
消石シズル:「やれる、んですよね……」抱えきれない不安を吐き出すように。
消石シズル:「言って、あなたが」
消石シズル:最中ミユキではなく、この瞬間、わたしが己の意志で選んだあなたが。
消石シズル:「大丈夫だと、わたしたちは、勝てると」
アリト:「あ、はい。それなら言えます――絶対大丈夫」
アリト:「忘れないでくださいね。皆さんの可能性は無限に広がっています」
アリト:「だから、ここはひとつ――」
アリト:「神秘を信じてみませんか」
消石シズル:『周りを見る』
消石シズル:『いまやわたしたちの歩幅は揃ってる』
消石シズル:『一人じゃない』
消石シズル:――恐怖は立ち所に消え去った。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……もう沢山だ。……"セレブロ"」
"セレブロ・オギエル":「……おう」
"セレブロ・オギエル":竜が顎門を開く。その瞬間、君達の全身に伸し掛かる重力が、その何十倍にも増したかのように錯覚する。
"セレブロ・オギエル":神を名乗るに相応しいレネゲイドの圧力。そのすべてが、君達の命へと狙いを定めている。
GM:衝動判定です。
GM:難易度は9
晶月モノ:うおーっ
晶月モノ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[6,7,9] → 9

晶月モノ:しゃい!
晶月モノ:2d10+88
DoubleCross : (2D10+88) → 14[9,5]+88 → 102

晶月モノ:ぐええ
アリト:がんばるぞ……!
アリト:8dx>=9
DoubleCross : (8DX10>=9) → 8[1,3,3,5,6,7,8,8] → 8 → 失敗

アリト:暴走!
晶月モノ:センセ―ッ
アリト:2d10+102
DoubleCross : (2D10+102) → 7[5,2]+102 → 109

籟ミズキ:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 10[4,5,6,10]+8[8]+3 → 21 → 成功

籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を2d10(→ 18)増加 (95 → 113)
籟ミズキ:助けてくれ
晶月モノ:ミズキ―ッ
消石シズル:7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 8[1,1,3,3,5,5,8]+1 → 9 → 成功

消石シズル:110+1d10
DoubleCross : (110+1D10) → 110+1[1] → 111

消石シズル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4

GM:先程も開示した通り、エネミー2体には【Eロイス:究極存在】が適用されています。
GM:通常の手段では、PCはダメージを通すことはできません。
晶月モノ:インチキ効果も大概にしやがれ!
GM:ですが……
GM
GM:キーーーーーン
GM:      コーーーーーン
GM:             カーーーーーン
GM:                   コーーーーン
GM
"セレブロ・オギエル":「……あ?」
GM:緊張が最高潮に達した戦場に、間延びしたチャイムの音が響く。
GM:それは、機神達の背後、この部屋にポツンと置かれた教壇の方から響いていた。
GM:その教壇の上には、宙に吊り下げられたビビッドな色の球体が存在する。
GM:パカンッ
アリト:「あ」
籟ミズキ:「…………?」
晶月モノ:「へ?」
消石シズル:「は?」
GM:くす玉だ。『祝!星室庁誕生!!』と大きな文字で書かれている。
アリト:「しまった……」
アリト:「まさか……こんなことが……! 完全に、私の負けです……」
アリト:「くす玉……。……常時携行しておくべきでした……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……」
”カルヴァリア・タウミエル”:「………!?なんだと……?」
”カルヴァリア・タウミエル”:それに一瞬気を取られた後、別の事柄に対して驚愕する。
”カルヴァリア・タウミエル”:「何をした……お前」モノを指差す。
”カルヴァリア・タウミエル”:「なぜお前が、それを持っている!!」
晶月モノ:「?」
GM:晶月モノ、君の手には、先程までなかったものが握られている。
GM:"シオンの十字冠"
GM:本物の欠片と融合し、真に輝きを取り戻したそれが、いつの間にか"カルヴァリア"から、君の掌に収まっていた。
晶月モノ:「おお」
晶月モノ:「やっぱりピカピカしている」
晶月モノ:しげしげとそれを眺め
晶月モノ:「どういう理屈かわかんないけど」
晶月モノ:「形勢逆転だね」
GM:「それを、頭上に掲げますか?」頭の中に声が響く。心なしか、視界にも吹き出しが出ているような気がする。
GM
→はい
 いいえ

晶月モノ:「……」
晶月モノ:異なる色彩を称えた両眼を、ひときわキラキラと輝かせる。
晶月モノ:未知への期待。これからはじまっていく物語への、胸の高鳴り。
晶月モノ:「いいね……面白そう!」
晶月モノ:『はい』を選択します。
GM:十字冠が、光を放つ。
GM:それは、今度は収束すること無く。
GM:機神を、星室庁の面々を、"オルターボード"全体を白く塗りつぶし。
GM:そして───

■ここではないどこか

GM:光が晴れた時、君達二人は見知らぬ場所にいた。
GM:そう、二人だ。
GM:アリト・ザファル・モリアーティ。そして、晶月モノ。
GM:あの戦場の中で、君達二人だけがここに招かれた。
晶月モノ:「先生……?」
晶月モノ:「みんなは?どうしたんだろ」
晶月モノ:「それにここ、どこだろ」
アリト:「面接のときに、一度」
アリト:「面接会場だと思ったんですが……おそらくこの場所は……」
学生服の少女:「───また会いましたね。先生」
学生服の少女:「本当に先生の言う通りになりました」
アリト:「ああ、お久しぶりです。……そうでしょう。この世界は、どんな変なことが起きるかわかりませんね」
晶月モノ:「!」
晶月モノ:「誰この人……いや、どこかで会った……?」
晶月モノ:「カナンと、似てる……?」
学生服の少女:白い靄の奥から、学生服の少女が現れる。
学生服の少女:次第に、その表情がはっきりと見て取れる。
sion2
雨月夜シオン:「改めまして。ノヴァリス最高生徒会長、雨月夜シオンです」
雨月夜シオン:「こんにちは、先生。そしてはじめまして。晶月モノさん」
アリト:「はい、こんにちわ」
晶月モノ:「カナンの……姉さん!」
晶月モノ:「はじめましてー、妹さんにお世話になっています」
晶月モノ:ぺこりとお辞儀
晶月モノ:「シオンがいるっていうことは」
晶月モノ:「ここってもしかして天国?」
晶月モノ:「ほんとにおばけになっちゃったのかな」手をゆらゆら
雨月夜シオン:「いやあ、だったら良かったんだけどね~」表情と口調を崩して笑う。
雨月夜シオン:「残念ながら違います。今、私は貴方達の時間のほんの小さな隙間にこの空間を差し込ませてもらってます」
雨月夜シオン:「まあ、夢の世界みたいなもんだと思ってもらえればいいかな」
晶月モノ:「そんなことも出来るんだ」
晶月モノ:「ちょっとすごすぎだね、さすが最高生徒会長」
雨月夜シオン:「ふふん、実際すごいのです」得意げに腕を組む
アリト:「いずれにせよ、お会いできてうれしいです」
アリト:「今日は、どんなゲームを?」
雨月夜シオン:「あいにく、時間のかかるものはできなそうなので、面接の続きを……」
雨月夜シオン:「と、思っていましたが、それはやめました」
雨月夜シオン:「もう先生はセクシーギャルということで良いです。答えがわかっている問いはつまらないですから」
晶月モノ:「先生ってセクシーギャルだったの」
晶月モノ:「バニボムのとき動じてなかったのはそういうことなの」
アリト:「実はそうです」
晶月モノ:「!!」
晶月モノ:驚愕。
アリト:「では、今日は私たちに会いたかっただけ、ということで?」
雨月夜シオン:「会うことが目的の一つではあります」
晶月モノ:「……私もシオンに会えてすっごくうれしいんだけど」
晶月モノ:「カナンやみんながピンチなんだよね」
晶月モノ:「シオンの力でどうにかならないかな」
雨月夜シオン:「うーん、残念ながら現実の私はやっぱり死んでるので」
雨月夜シオン:「そういうデウス・エクス・マキナ的な活躍は期待しないで頂けると……」
晶月モノ:「そんなあ」
雨月夜シオン:「しかぁし!ちゃんと逆転の秘策は持ってきてますから」
雨月夜シオン:「いい子にして話を聞いてくださいね」
アリト:「えっ。それは予想外。どのような?」
晶月モノ:「いい子にするよぉ」背筋をぴんと伸ばす
雨月夜シオン:「よぉ~しよし、それでは……」
雨月夜シオン:「……晶月モノさん」表情を引き締める。
雨月夜シオン:「私は、最高生徒会長として、『来訪者』……いえ」
雨月夜シオン:「『来校者』である、貴方の意志を問いに来ました」
晶月モノ:「先生じゃなくて、私に?」
雨月夜シオン:「アリト先生には、彼女の引率教員として、その選択を承認していただきたく思います」
アリト:「立ち合います」
雨月夜シオン:「ありがとうございます」
雨月夜シオン:「さて、モノさん。貴方は、なんの前触れもなくこのノヴァリスにやってきました」
雨月夜シオン:「招かれた先生とも違う、一切不明の手順で……なぜだと思いますか?」
晶月モノ:「うーん」
晶月モノ:顎に手を当てて、しばし考えて
晶月モノ:「何かを埋めるため」
晶月モノ:「ここは、私が産まれた場所よりはずっと綺麗な場所だけど」
晶月モノ:「やっぱり何かが足りてないんだと思う……信じられる物とか、確かな物が」
晶月モノ:「失った物が多すぎるから」
晶月モノ:「その不安と寂しさを埋める手伝いをするために、ここに来たんじゃないかな」
晶月モノ:「最初は分からなかったけど、今はそんな気がする」
晶月モノ:「私にもまだ、ちゃんとした方法なんて思いつかないけど」
晶月モノ:「探していく『目』は多い方がいいでしょ?」
雨月夜シオン:「成程……十分です。それは立派な、貴方自身の答えでしょう」
雨月夜シオン:「あなたが自分でその答えを出したのなら、それが真実です……何故なら」
雨月夜シオン:「何故なら、私にはどうしてあなたが来たのかさっぱりわからなかったから!!」
アリト:「はっはっはっ」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「それはちょっと、そんな気がしてた」
晶月モノ:「自分で分かること聞くような人じゃなさそうだしね」
雨月夜シオン:「貴方は誰の思惑の下にやってきたわけでもありません、いわば、ノヴァリスに迷い込んだちっぽけなバグ」
雨月夜シオン:「運命に選ばれなかったモノ……正体不明の異物……不審者……」
雨月夜シオン:「……そういった存在です」
晶月モノ:「不審者」
アリト:「仲間ですね」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:何故か先生を見つめ
晶月モノ:スッと握手を差し出す。
アリト:「どうも」 握手をする。
晶月モノ:固い握手が交わされた。
アリト:「では、その不審者のモノくんが、どういう役目を?」
雨月夜シオン:「でも、そんな貴方だからこそ、この問いを投げかけるに値します」
雨月夜シオン:モノの手に、"シオンの十字冠"を渡す。
雨月夜シオン:「それは本来、私の十字冠ではありません」
晶月モノ:「違うの?」
晶月モノ:「ああ……そうか」
晶月モノ:「だから例外だったんだ」
雨月夜シオン:「"ノヴァリスの大十字冠"。この都市のシステムと繋がる、特別な十字冠です」
雨月夜シオン:「自らの冠を持たない貴方は、真の意味でこれを受け継ぐことができる」
雨月夜シオン:「そして、その使い方を、貴方は選ぶことができます」
晶月モノ:「……使い方」
雨月夜シオン:「この力を貴方一人で使うのなら、貴方は本当に、この都市の救世主となれるでしょう」
雨月夜シオン:「そして、すべてを救った後、貴方自身の日常に戻ることができる」
雨月夜シオン:「逆に、それを選ばないのなら……」
雨月夜シオン:「この力は貴方一人の身には余るものです。冠は再び分かたれ、皆に分け与えられます」
雨月夜シオン:「そして、貴方もまた、このノヴァリスの囚われ人となる」
雨月夜シオン:「……前置きが長くなりましたね」
雨月夜シオン:「私の問いはひとつ、これだけです」
雨月夜シオン:「"貴方は、この街が好きですか?"」
GM:ここで、『来校者』に対する特別ルールを開示します。
【来校者】専用ルール

“来校者”のキャラクターは、クライマックス戦闘が始まる前に、以下の効果の中からどちらか一つを選び、自分に適用する。

1.あなたはノヴァリスの生徒になり、【十字冠】を得る。【十字冠】は、通常の生徒と同様に【神聖二重冠】へアップグレードできる。

2.このセッションであなたが行うバックトラックは必ず成功する。侵蝕値による取得経験点は5点とする。
あなたはこのセッションのEDでノヴァリスから外の世界へ帰還し、以後『オーヴァード・ノヴァ』ステージのセッションに参加できない。
GM:どちらか一つを選択して下さい。
晶月モノ:「……うん」
晶月モノ:「カナンがいて、シズルがいて、ミズキがいて、先生がいて」
晶月モノ:「シオンの守ったこの街が、シオンのことを大好きなみんながいるこの街が」
晶月モノ:「私は好きだよ」
晶月モノ:「私の日常は、ここにある」
晶月モノ:1を選択します。
GM:PC1の選択を受理しました。
雨月夜シオン:「……」短い沈黙の後、にんまりと笑う。
雨月夜シオン:「ありがとう」
雨月夜シオン:モノの頭上に、十字の発光体が浮かび上がる。
晶月モノ:「わーっ」
晶月モノ:「やっぱりキラキラしてていいなあ」
GM:それは、シオンのものとも、他の誰のものとも違う。君だけの冠だ。
雨月夜シオン:「先生も、ありがとうございます。見届けてくださって」
アリト:「いえ。立ち合えてよかった。もう一度、きみに会えたことも」
アリト:「モノくんが自分の選択をできたことも」
アリト:「……こういうことをしたかったんです。こちらこそ、ありがとう」
晶月モノ:「ありがとう、シオン」
雨月夜シオン:「良かった、そう言う人を、私たちは待っていたんです」
雨月夜シオン:「はい、どういたしまして」笑って一歩後ろに下がる。
晶月モノ:「あっ」
晶月モノ:「ちょっと待って」
晶月モノ:「最後に、すごく大事なことなんだ」
晶月モノ:「カナンに何か言ってあげてよ」
晶月モノ:「悲しそうにしてるから」
雨月夜シオン:「奇遇ですね。私も、最後に大事なお願いをしようと思っていました」
雨月夜シオン:「ですが……」
雨月夜シオン:「……今更、言えることなんてありません」
晶月モノ:じっと見つめる
晶月モノ:じーっと見つめる
雨月夜シオン:「そ、そんな目で見ないで下さい…!」
アリト:「なんでもいいんですよ」
アリト:「つまらないことでも。きっと、カナンさんは、それがあればやっていけます」
アリト:「あなたの妹としてではなく、あなたという姉を持った雨月夜カナンさんとして。どうかお願いします」
雨月夜シオン:「……困りましたね。今は生徒会長モードなのに……」
雨月夜シオン:「じゃあ、一つだけ、本当につまらない言葉を」
雨月夜シオン:「"……一つだけどうしても謝らせて下さい"」
雨月夜シオン:「"中3の時、カナンちゃんが徹夜で進めてた、クリア手前のセーブデータ……"」
雨月夜シオン:「"間違って消しちゃってゴメン!!!!!!"」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:ぽかん、と口をあけて
晶月モノ:「ぷっ」
晶月モノ:「ふふ……」
晶月モノ:「ふふふふふふっ」
晶月モノ:「先生……ふふふふふっ」
晶月モノ:「あはははははっ!」
晶月モノ:アリトの肩に縋りつくように爆笑している
雨月夜シオン:「ふぅ……言ってしまいました……」
アリト:「はっはっは」
アリト:「できるだけ機嫌のいいときにお伝えします。約束しますよ」
雨月夜シオン:「お願いします……さて、私の役目はここまでですね」
アリト:「ええ。では、また……いずれ」
晶月モノ:「うん……ふふふ」目元の涙を拭い
アリト:「次は絶対に備えておきます」
晶月モノ:「何を?」
アリト:「くす玉とクラッカーです」
晶月モノ:「いいね、そうしよう」
晶月モノ:「またね、シオン!」
晶月モノ:背伸びしながら手をぶんぶんと振る
アリト:無言で頭を下げる。
雨月夜シオン:「ええ、また」
雨月夜シオン:君達の身体が浮かび上がり、空へと消えていく。
雨月夜シオン:「そして───二人共ようこそ。ノヴァリスへ」
雨月夜シオン:「ここは楽園の東、神芽吹く新生の庭」
雨月夜シオン:「けれど、そんな事は別に考えなくていいのです。世界の秘密とか、気にし出すときりがないので」
雨月夜シオン:「どうか、楽しんで下さい。紡いでください。私に、見守らせて下さい」
雨月夜シオン:「貴方達の、青春の物語を」

■ノヴァリス中央市街 セイクリッドピラーの麓

GM:迫りくる暴走無人機の群れをようやく掃討し、ホン・シュエメイは額の汗を拭う。
ホン・シュエメイ:「……?」
GM:そして、ふと見上げた先、突如現れた異常に気づく。
ホン・シュエメイ:「……十字冠……?」
hikari
hikari2
GM:セイクリッドピラーの頂点から、四方に伸びる十字の光。
GM:ノヴァリス全土を覆うその輝きこそ、嘗て雨月夜シオンが継承し、晶月モノによって返された、新たなる契約の証。
GM:"ノヴァリスの大十字冠"


■会長任命室“オルターボード”


GM:眩い光が晴れる。
GM:瞬きにも満たぬ、刹那の邂逅。その一瞬で、すべては変わっていた。
"セレブロ・オギエル":「オイ……どうなってやがる……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「頭上に戴く、二つの星……」
GM:シズル、ミズキ、モノ、そしてカナン。
GM:四人の十字冠の形が変質し、それに伴って凄まじい力が湧き上がってくる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……ダブルクロス!!」
アリト:「真夜中に……密輸業者が、湖に密輸の品を落としてしまった。二人は急いで湖の底を浚おうとする」
アリト:「通りがかった役人が、それを見て尋ねる。『何をしているのか』」
アリト:「機転をきかせた密輸業者は答える。『湖の月を掬おうとしていた』」
アリト:「役人は笑って去った。……このエピソードの重要なところは、密輸業者の機転ではありません」
アリト:「人の行為を笑う者は、真に重要な物事を見落とすということです」
"セレブロ・オギエル":「んだとぉ……!!」
GM:ふと、アリトの携帯端末から場違いな電子音が鳴り響く。
GM:-アップデートが完了しました-
アリト:「あ」
GM:ここで、最後の特別ルールを解放します。
神聖二重冠ダブルクロス
生徒たちが確固たる意志で困難な戦いに臨む時、【ノヴァリスの大十字冠】から権限が分け与えられ、十字冠の制約の一部を限定解除する。
クライマックスフェイズ中に限り、”生徒”のキャラクターが持つ【十字冠クロス・クラウン】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。

あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。

1.このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
2.このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
3.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、HPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
4.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
5.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
6.この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
7.この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
そして、もう一つ。
新星白書ホワイトペーパー
“先生”が行使できる特権を拡張するもの。
クライマックスフェイズ中に限り、“先生”のキャラクターが持つ【携帯電話】またはそれに準ずるアイテムをアップグレードし、以下の効果を加える。

あなたがタイタス昇華で選択できる効果に、以下の効果を追加する。

・あなたが効果を受けているEロイスを一つ指定する。このシナリオ中、その効果は無効化される。
晶月モノ:「私たちが捕まえたのは、月じゃないけどね」
晶月モノ:「これはみんなの、一人一人の新星ほしだよ」
晶月モノ:「本当に、宇宙みたいな眺めで」
晶月モノ:「素敵だ」
晶月モノ:心底、愉快そうに笑う。
雨月夜カナン:「……」頭上の輝きに触れようとして、空を切る。
雨月夜カナン:「……なんかやったな?モノ」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「これでお揃いだね、カナン」
アリト:「シズルくん、ミズキくん」
アリト:「やれますか?」
籟ミズキ:「何がなにやら……モノさんはおばけじゃなくなってますし、それに──」
籟ミズキ:体が軽い。先程までの重圧が嘘のようだ。
籟ミズキ:「──やれます。勿論です」
籟ミズキ:今口にすべきことは、きっとそれだけで。
消石シズル:「ダブルクロス……」
消石シズル:雨月夜シオンによって秘匿されしノヴァリスの大神秘。
消石シズル:会長、見てますか……?
消石シズル:こんなこと、予測してたかな。
消石シズル:面白がってる?悔しがってる?
消石シズル:「やれます」
消石シズル:「先生がそれを信じているのなら、わたしにはそれを成すだけの機能が備わっている」
消石シズル:「先生が、信じていると……わたしも信じている」
アリト:「ありがとう。では、満場一致ですので――」
アリト:「星室庁、開廷」

GM:───クライマックス戦闘開始。
GM:NPCカードが使用できます。
【NPCカード:雨月夜カナン】
カバーリングを行う。
この時、攻撃を行った対象が次に受ける攻撃のダメージを+8D10する。
シナリオに3回まで使用できる。

【NPCカード:最中ミユキ】
対象がリアクションを行う際に使用する。
対象は、「リアクションを行えない」「ガードを行えない」「ドッジを行えない」攻撃に対しても、リアクションを行うことができる。
シナリオに3回まで使用できる。
晶月モノ:カナン!?
晶月モノ:めちゃくちゃ強くなってる…モナちゃん会長もいるし…
籟ミズキ:ミユキ会長助かる~~
GM:エンゲージはこちら!
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
”セレブロ・オギエル”[7]
機械騎士A[3]機械騎士B[3]機械騎士C[3]

10m

モノ[1]シズル[7]ミズキ[12]アリト[12]
GM:それでは第一ラウンドから始めていきます。
GM:---
GM:■第一ラウンド
GM:セットアップ!
消石シズル:セットアップ搭乗のみ!
晶月モノ:うーん、悩ましいが
晶月モノ:敵の耐久が見えてない以上全力で行こう、フルパワーアタックで
晶月モノ:カバーもするからエンゲージはこのままで大丈夫!
籟ミズキ:▼PS『龍形八卦掌』怨念の呪石を使用。侵蝕+3 暴走 攻撃ダメージ+2D
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (113 → 116)
アリト:セットアップで移動したい人いますか~
籟ミズキ:突っ込みます!
晶月モノ:そうですね、ミズキくん前に出しとくと
晶月モノ:復讐で対応できる範囲も広がってよさげ
アリト:ではミズキさんを移動させようかな!
アリト:《空間圧縮》をミズキさんに。戦闘移動できます。 侵蝕109→111
籟ミズキ:ありがとうございます。敵エンゲージへ。
”カルヴァリア・タウミエル”:《クロックフィールド》LV5《オーバーウォッチ》LV5 ラウンド中対象の行動値を+5、メジャー判定ダイス+3。対象はエネミー全員。
"セレブロ・オギエル":《狂騒の旋律》LV6《スタートダッシュ》LV6《波紋の城塞》LV6 即座に戦闘移動しPCのエンゲージへ。ラウンド中攻撃力+18、装甲+18、 暴走。
晶月モノ:交錯した!!
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
機械騎士A[8]機械騎士B[8]機械騎士C[8]
ミズキ[12]

10m

”セレブロ・オギエル”[12]
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
GM:こうなりました
GM:イニシアチブ
GM:最速は15の”カルヴァリア・タウミエル”
晶月モノ:きやがれーっ
”カルヴァリア・タウミエル”:マイナーはなし。
”カルヴァリア・タウミエル”:メジャー《強化の雷光》LV8《解放の雷》LV6《紫電の刃》LV6《フラッシングプラズマ》LV6
”カルヴァリア・タウミエル”:対象が次に行う攻撃のC値-1、攻撃力+12、装甲無視付与、シーン中メジャー判定ダイス+6、戦闘移動距離+5。対象はエネミー全員。
"セレブロ・オギエル":うおー!電気の力がみなぎってくるぞい!
アリト:支援タイプだ!
晶月モノ:ヒエーッ
籟ミズキ:フラッシングプラズマを支援に使うの賢いな
GM:続いてのイニシアチブ
"セレブロ・オギエル":《スピードフォース》LV4 イニシアチブにメインプロセスを行う。
晶月モノ:こやつ~~ッ!
"セレブロ・オギエル":俺達の友情コンボを食らってもらうぜ
アリト:ここで【新星白書】の効果を宣言することで、Eロイス【究極存在】を解除できるのかな
GM:そうなります!
GM:アリト先生には……特権階級があるから!
アリト:セレブロとカルヴァリアの二人が持ってるから、二枚昇華すればいいというわけですか!?
GM:そうなります
GM:大人の特権には……代償が必要……!
晶月モノ:やっちゃおやっちゃお
晶月モノ:先生のロイスは一枚も割らせやしね~からよ
晶月モノ:そうだよなシズル兄ィ!
アリト:じゃあ、ミズキくんが攻撃するタイミングで使用しましょう。そっちの方が良さそうなので
アリト:この攻撃には反撃発生しないだろうし、後に回します!
GM:OK~
"セレブロ・オギエル":《ライトスピード》このメインプロセスではメジャーアクションを2回行う。C値+1
籟ミズキ:ヤバ
アリト:ほげ~
晶月モノ:ザッケンナコラー!
"セレブロ・オギエル":メジャー《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《獅子奮迅》LV6《超振動閃》LV6《荒ぶる爪》
"セレブロ・オギエル":素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)で同エンのPCを攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。二回目も同じです。
"セレブロ・オギエル":一回目!
"セレブロ・オギエル":17dx+6
DoubleCross : (17DX10+6) → 10[3,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,7,8,8,8,8,10]+4[4]+6 → 20

アリト:ガードしま~す
晶月モノ:シズちゃんいま浸蝕高いから
晶月モノ:カバー役はこっちに任せな!
晶月モノ:軍神の守りで先生をブロック!
アリト:カバー……ありがたく!いただきます!
GM:ダメージを出すわよ
晶月モノ:カマンカマン
"セレブロ・オギエル":3d10+28+12+28 装甲無視
DoubleCross : (3D10+28+12+28) → 21[9,7,5]+28+12+28 → 89

"セレブロ・オギエル":ダメージを受けると、ラウンド中の被ダメージが18増えます。
晶月モノ:たっけえなおい!
晶月モノ:初期ロイス『いいこと』を吹っ飛ばして復帰!浸蝕104に!
GM:シズルくんはどうします?
消石シズル:受け、る!
消石シズル:当然保たないのでロイスを使って復帰します。
消石シズル:『法馬号』で!
法馬号:そんな…
晶月モノ:ほまごー-!
GM:二回目もあります
晶月モノ:欲張りさんがよ~~!
"セレブロ・オギエル":17dx+6 コンボは同じ
DoubleCross : (17DX10+6) → 9[1,1,1,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,8,8,9,9]+6 → 15

晶月モノ:びっくりするほど回ってない
晶月モノ:ここアレだな
晶月モノ:かいちょーチャンスだな
消石シズル:ワオワオ
アリト:会長の力でドッジもして、カナンさんにも助けてもらいましょう!
アリト:モノさんは会長の力でドッジ、シズルちゃんはカバーしてもらう
アリト:アリトはどうしよう……アリトもカバーしてもらおうかな…
消石シズル:頼み申す~~
晶月モノ:かいちょーの力を借りてリアクション!
晶月モノ:1枚目だッ!
最中ミユキ:おまかせください
晶月モノ:13dx-2
DoubleCross : (13DX10-2) → 9[2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,8,9]-2 → 7

晶月モノ:ぐひゃーっ
GM:13個もあるのに…
アリト:勝利の女神を使います。
晶月モノ:何―ッ
籟ミズキ:先生~
GM:なに~~~!
GM:ダイスを増やすだけじゃ…ない!
晶月モノ:頼りがいが…ありすぎる!
GM:やっぱバニーじゃん
アリト:ドッジしてね。侵食率111→115
アリト:達成値は+18!
消石シズル:すごいすうじだ
消石シズル:大人のカードってすごい
晶月モノ:ぽわわわーっ(親愛度が上がる音)
晶月モノ:回避成功だッ
アリト:カナンさんのカードを2枚使って、シズルちゃんとアリトは身を守る、でOKですかッ!
アリト:ここで節約したアリトのロイスは誰が復活するときにも使えるからねッ!お願いします!
晶月モノ:いいと思う…ぜ!
晶月モノ:念のために一枚残しといてちょうどいい塩梅
消石シズル:おっけい!
GM:よくばりさんめ
雨月夜カナン:では先生とシズルさんをカバーリング。セレブロが受ける次のダメージを+8D10するよ
雨月夜カナン:二回同時に使うのは想定してなかったけど、今回はダメージ+効果も重複することにしよう
晶月モノ:ヤッター!!
雨月夜カナン:次のダメージ+16D10です
消石シズル:ご馳走だ~~
晶月モノ:バカの数字
アリト:これは…すごいプラスになるやつだ!
消石シズル:かんぺき~~
晶月モノ:バカの人
GM:続いてのイニシアチブ
GM:行動値12組、アリト先生かミズキさん
籟ミズキ:先生! お願いします
アリト:先に撃ちます。
アリト:まずは1枚余っていたので、雨月夜カナンにロイスを取得。 期待〇/不安 で。
アリト:で、改めて【新星白書】の効果を使用。 カルヴァリアとセレブロのEロイス:究極存在を無効化します。
アリト:昇華するロイスは雨月夜カナンと、シオンの姉妹の分です。
晶月モノ:しゃあっ
”カルヴァリア・タウミエル”:グワァ~~~~ッ
"セレブロ・オギエル":ぐぬぬぬ
晶月モノ:これが大人の力だぜ
GM:Eロイス:究極存在が解除。通常通りダメージが通るようになりました
アリト:昇華を二枚にして……改めて行動する! マイナーなし!
アリト:メジャーでコンボ:最高のジョーク。対象はモノくん・シズルくん・ミズキくん!
アリト:次のメジャーダイス+6,C値-1、攻撃力+12です。
籟ミズキ:ありがとうございます!
アリト:よろしくね~! 以上!
アリト:侵食率115→125
GM:では続いてミズキさん!
籟ミズキ:マイナーなし
籟ミズキ:メジャー▼EX『双雷震極』 《コンセントレイト》《風鳴りの爪》《ワンショットツーキル》対象は"セレブロ・オギエル"及び機械騎士A!
籟ミズキ:オートアクションでウェポンケースを起動しダークテスタメントを装備。行動-2、装甲+8、暴走中ドッジが可能になり攻撃ダメージ+5、さらに全判定ダイス+4。
籟ミズキ:14dx6+9
DoubleCross : (14DX6+9) → 10[2,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,8,8,10]+10[2,3,3,4,6,6,8,8,9]+10[1,2,3,4,8]+3[3]+9 → 42

晶月モノ:まわった!
"セレブロ・オギエル":こちらは暴走中だが……破壊の変異暴走!
"セレブロ・オギエル":ドッジできるぜ。やります
"セレブロ・オギエル":《切り払い》白兵で回避
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 9[5,7,9]+6 → 15

アリト:ヒット確認!
籟ミズキ:よしよし(なぜこんなにダイスが少ないんだ……?)
機械騎士:こっちはガード
籟ミズキ:ではダメージ!
GM:どうぞ!
消石シズル:やったれー
晶月モノ:ぶっころせ!
籟ミズキ:4d10+5d10+17+12
DoubleCross : (4D10+5D10+17+12) → 24[10,2,10,2]+30[5,10,5,6,4]+17+12 → 83

アリト:うぉ…
GM:うお……でっか……
晶月モノ:さらにぃ~~
晶月モノ:セレブロ坊やにはカナンちゃん効果も乗るぜッ!
GM:16Dなんて言わなきゃよかった
晶月モノ:www
晶月モノ:お前がはじめた物語だぞ
籟ミズキ:その前に振り直しいきましょう。2,2,4
晶月モノ:イーッヒッヒッヒ
籟ミズキ:3d10+75
DoubleCross : (3D10+75) → 7[5,1,1]+75 → 82

籟ミズキ:減っちゃった
晶月モノ:かなしみ…
消石シズル:んふふ
GM:減っとるやんけ
籟ミズキ:16d10+82 対セレブロ!
DoubleCross : (16D10+82) → 113[10,1,3,5,9,10,10,8,1,9,8,9,10,6,6,8]+82 → 195

籟ミズキ:こっちは上々! 装甲有効です
アリト:おかしいでしょ
晶月モノ:しゃらーっ
消石シズル:わーーははは
GM:嘘でしょ…
機械騎士:こちらはなすすべもなく溶けます
晶月モノ:大分上振れてない?
籟ミズキ:16Dって期待値88だからな……
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を7(→ 7)増加 (116 → 123)
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁バリア》LV6 セレブロのダメージを-[1D+12]
”カルヴァリア・タウミエル”:195-1d10-12
DoubleCross : (195-1D10-12) → 195-5[5]-12 → 178

晶月モノ:なかよしさんがよ…
晶月モノ:付き合ってんのか?
アリト:絶対付き合ってる
"セレブロ・オギエル":ここから装甲とかを引いて……
"セレブロ・オギエル":やった……!生きてる……!
晶月モノ:こいつ~ッ
消石シズル:タフなカブトムシだなぁ
晶月モノ:タフって言葉はセレブロのためにある
GM:では演出

”カルヴァリア・タウミエル”:「舐めるなよ」
”カルヴァリア・タウミエル”:背面のユニットが展開し、広範囲に力場が発生する。
アリト:「あ。高級品……戦術支援ユニット」
”カルヴァリア・タウミエル”:半永続的な動力供給。"セレブロ"、そして従える機械の軍勢の動作がより機敏に、精彩に向上していく。
”カルヴァリア・タウミエル”:「これが……笑わずにいられるか」
”カルヴァリア・タウミエル”:「さっさと潰せ!"セレブロ"!!」
"セレブロ・オギエル":「あいよ!」
"セレブロ・オギエル":キュィイイイイイインン
"セレブロ・オギエル":翼型のユニットを展開する。"カルヴァリア"のパルス照射を受けて、翼膜の周囲に光の輪が浮かび上がる。
"セレブロ・オギエル":ヴ     ン
"セレブロ・オギエル":竜の巨体が、瞬きの間に視界から消える。
晶月モノ:「!」
晶月モノ:「先生、下がって」
晶月モノ:セレブロの方向へと踏み込む。
アリト:「モノくん。もう、半歩前に」
アリト:「回避できない、受けきれないと思ったときは、もう少し前に出てみるのもいいと思います。それで……」
アリト:「完全に加速する少し前にインパクトの打点をずらせる」
"セレブロ・オギエル":それが間に合ったのは全くの偶然か、戦闘者としての嗅覚か、それとも別の不確定要素か。
"セレブロ・オギエル":次元が砕けるような錯覚とともに、突如"セレブロ"の巨体が眼前に現れる。
"セレブロ・オギエル":それは勢いを殺すこと無く、ただ通過するだけで君達を蹂躙し
"セレブロ・オギエル":反転、再度の突入体制に入る。
晶月モノ: ガッ   ギ ン!!
晶月モノ:交差した腕でわずかに軌道を逸らした。
晶月モノ:工業歯車の間に鉄骨を挟み込んだような、重い金属音と共に袖口から血が噴き出す。
晶月モノ:(……ッ!この大きさで……ここまでのスピード!)
晶月モノ:「シズル!撃ち続けて!」
晶月モノ:「自由にさせちゃダメだ!」
"セレブロ・オギエル":「やるねぇ……だが、まだまだオレは止まらねえ」
"セレブロ・オギエル":「テメエら全員ぶっ殺すまでな!!」
"セレブロ・オギエル":スピードはそのままに、今度は空中からの強襲
"セレブロ・オギエル":後脚のアンカーネイルを構え、君達を踏み潰すと同時に串刺しにしようとする。
アリト:「これは忙しい……シズルくん、防御を。カナンくんもぜひお願いします」
アリト:「ミズキくんは、防戦一方でも面白くないので、攻撃に集中してください。こっちは……絶対大丈夫」
最中ミユキ:『シズルさん、制御をこちらに』
消石シズル:『……うん』
消石シズル:『会長、思い切りやってよ、半端は良くないからさ』
消石シズル:『一瞬でいい、あいつの追加パーツ、その権限ごと奪ってしまえば良い』
消石シズル:『大丈夫、わたしと法馬号がハブ中継器になる』
消石シズル:『その程度で焼ききれるような、わたしたちじゃあないからさ』
最中ミユキ:『素晴らしい。ですが半端はいけませんよ、シズルさん』
最中ミユキ:法馬号のコンソールが自動的にプログラムを走らせる。
"セレブロ・オギエル":「……?」
"セレブロ・オギエル":急降下中の僅かな違和感。
"セレブロ・オギエル":完全に最適化された機神の武装は、一時的なハッキング程度では分解されない
"セレブロ・オギエル":しかし、強固な鎧に僅かな瑕疵を刻むことはできる。等の"セレブロ"ですら気づかない程度の、小さな綻びを。
最中ミユキ:『私にできることは、環境を演算することだけです』
最中ミユキ:『整えるのはいつだって、貴方のお仕事ですよ。シズルさん』
消石シズル:慣れたものだ、いつも通りに。
消石シズル:「まさに、機械の神……」
消石シズル:「そう名乗るのにふさわしい威容ではあるけど……纏う衣服は既製品だ」
消石シズル:「それは人が作ったもので、当然脆弱性ってものがあったりする」
消石シズル:既に用意されていた"資料"が頭の中を駆け巡る。
消石シズル:「ほんと、会長は準備が良いや」
消石シズル:高速でそれに目を通し、"攻撃"を行う。
消石シズル:「それはここまでの高熱を想定したものじゃあない、し」
消石シズル:「他にも、他にも」思いつく限りの攻撃策を走らせる、10に1つが通れば良い、今は質より量だ。
"セレブロ・オギエル":「チィ……ッ!」
"セレブロ・オギエル":空中で大きくバランスを崩す。飛行ユニットの機能不全。
"セレブロ・オギエル":狙いを逸れた両足のアンカーネイルが、君達から数m離れた地面を穿つ。
消石シズル:「まあすぐに対策されちゃうだろうけど、今はその"すぐ"の間に事を為せる」
消石シズル:文字列がディスプレイを駆け抜ける。
消石シズル:過剰な負荷を帯びた『法馬号』が煙をあげ、スパークを散らす。
"セレブロ・オギエル":「妙な細工しやがって……けどなぁ!!」
"セレブロ・オギエル":無用の長物と化した翼が変形、関節部が組み変わり、巨大な拳を持つ第3、第4の腕となる。
"セレブロ・オギエル":噴進機構を拳の加速に転用、足元の君たちに向けて四本の碗を振り回し、絶え間ない打撃の嵐を浴びせる。
"セレブロ・オギエル":「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
消石シズル:既に悲鳴をあげている機体が、更に甲高くいななく。
消石シズル:「それも、予測済み……既に情報は揃ってるんだ」
消石シズル:「あとは、組み立て、対抗し、対策し、支配する」
消石シズル:「まあ、支配が及ぶ存在じゃあないのかもしれないけど」
消石シズル:「時間ならば稼げる……」
消石シズル:「根比べだよ、"セレブロ・オギエル"」
消石シズル:完全なる無力化は不可能。
消石シズル:立ち向かえない、敵わない。
消石シズル:わたしたち、ひとりだけならば。
"セレブロ・オギエル":「オラオッ………あ?」
"セレブロ・オギエル":戦車の装甲を砕き貫く寸前、振り上げた拳が動かなくなる。
消石シズル:しかし、そう、今は。
消石シズル:「だから、時間稼ぎなんだってば」
消石シズル:「根比べは、わたしの勝ちだね」
雨月夜カナン:「……間に合った」
雨月夜カナン:"セレブロ"の装甲の繋ぎ目、関節の駆動系、全身の至る間隙から
雨月夜カナン:茨のような発光体が生え、絡みついている。
雨月夜カナン:それは"セレブロ"が"カルヴァリア"から受けている動力供給を奪い取って成長し、更に拘束する力を強めている。
晶月モノ:「カナン、やるね」
晶月モノ:「負けてられないな」
雨月夜カナン:「……勝ち負けじゃないよ」顔をそらす
晶月モノ:「えへへ、すぐ照れる」
晶月モノ:「かわいくて好きだよ、それ」
雨月夜カナン:「……ばか、真面目にやって」
アリト:「素晴らしい」
アリト:「耐える。委ねる。最善を尽くす」
アリト:「ですが、忘れないでください。……世界は我々が思っているよりも、ずっと残酷で、厳しく、何度となく皆さんを挫折させるでしょう」
アリト:「幾たびかの試行の果てに、何もできずに絶望することもある」
アリト:「それが現実の世界であり……」
アリト:「……あれ」
アリト:「あまり面白くなかったですか」 実行が完了している。手元の端末から指を離す。
アリト:「冗談です」
アリト:既にそれは実行されている。ノヴァリスにおいて、「不許可」を決議した機能を停止させる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……貴様……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:機神の十字冠にノイズが走る。
アリト:「諸君は存在するだけで、すでに無限の可能性を手にしている」 絶対の装甲が機能しなくなる。
アリト:「願って実現できないことは何もありません。みんなと居ればね。世界の残酷さはあなたたちの前に敗北すると思います」
アリト:「なので、あとはお任せしました」
籟ミズキ:(──本当に、私抜きで処理能を超過させた)
籟ミズキ:ミズキとてただ見ていたわけではない。これまで、周囲を駆け回りながら何のダメージも与えられない打突を繰り返していた。
籟ミズキ:先生の指示通り、攻撃にもならない攻撃をしていた。おそらくは『攻撃にもならない攻撃しかできない』と印象付ける為──
籟ミズキ:籟ミズキを、本当の意味で”セレブロ”の視界から外すため。
籟ミズキ:(きっと、今だ)
籟ミズキ:左手の銃の天地を回転させ、小指を引金にかける。これまでよりも半歩深く踏み込む。
籟ミズキ:──『我々は! 機動法廷"星室庁"です!』
籟ミズキ:勇気が必要だった。あの言葉を絞り出すのに、自分ではなく、チームであると認めることに。命を預け、預けられることに。
籟ミズキ:かつてない勇気が。
籟ミズキ先生あなたがくれた。だけど、それだけじゃない。
籟ミズキ:私たちみんな、ともに任務をこなしてきた。楽しいことも、はちゃめちゃなことも、困難なこともやった。
籟ミズキ:受け入れれば、呼吸は理解できる。
"セレブロ・オギエル":「は……上等だよ……!!」
"セレブロ・オギエル":「最初に戻っただけだ……正々堂々、殴り合うとしようや!!!!」茨を引きちぎり、拳を振り下ろす。
"セレブロ・オギエル":既にミズキは視界に捉えた。今の身体なら、必中の間合い――
籟ミズキ:「殴り合う──違う」
籟ミズキ:十字勁とは、縮めた肉体が上下左右に開く時に働く力。
籟ミズキ:渦を成して絡み溶けあう方勝紋を纏う光と闇、陰陽の十字ダブルクロス。それがひときわ強く輝いて。
籟ミズキ:両腕の打開とともに逆回転で両の銃口から迸る螺旋。一方は空を掴み、一方は敵を捉え、同時に放たれる。
籟ミズキ:“““震”””
籟ミズキ:銃口を押し当てられた"セレブロ・オギエル"とは逆方向に破滅的な暴風が発生し、騎兵の一団を巻き込んで潰した。
籟ミズキ:五星君は、それぞれが自らの宿星に即した絶招を持つ。
籟ミズキ:"歳星雷"の背負う五星は『木』
籟ミズキ:それは五行において、風と雷の宿る星──転じて、靭やかな体躯に嵐を宿す青龍の螺旋。
籟ミズキ:互いの拳が静止する。
籟ミズキ:「木星の嵐は、赤道では起きず、南北の双極へのみ集中するのです」
籟ミズキ:信じがたい衝撃によって、"セレブロ"の装甲にいびつな渦状の罅が走り
籟ミズキ:「──『双雷震極』」
籟ミズキ:──砕ける。
"セレブロ・オギエル":「なっ……」
"セレブロ・オギエル":ミズキに振り下ろされた拳、翼が変形した4つ目の腕が、根本から千切れ飛ぶ。
"セレブロ・オギエル":その拳の先端は細かな砂状に粉砕され、跡形もなくなっていた。
籟ミズキ:腕の崩落を避けるように跳躍し、”カルヴァリア”たちのもとへ。
晶月モノ:「突き抜けた……!ミズキすごい!」
晶月モノ:目前の暴威を潜り抜けたその姿に、瞳を見開く。
”カルヴァリア・タウミエル”:「チィ……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:配下の機械騎士の一体を磁力で引き寄せ、絶招の衝撃を凌いでいた。原型を留めていない残骸を放り捨てる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「出鱈目を……!」
消石シズル:「まったく、あんなものが終生のライバルだなんて言ってくるんですから……随分と重い荷だよ、ねぇ?『法馬号』」
アリト:「このように……みなさんには、このくらい簡単にできます。そのことを忘れないでくれると私は嬉しいです」

GM:続いてのイニシアチブ
GM:生き残った機械騎士の手番ですね
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
機械騎士B[8]機械騎士C[8]
ミズキ[12]

10m

”セレブロ・オギエル”[12]  
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
機械騎士:ノコノコやってきたミズキさんをフクロにします
晶月モノ:囲んで棒で叩いてくる!
アリト:邪悪!
籟ミズキ:ひえ~
消石シズル:ご勘弁を~~、まだ未成年なんですこいつ!あとでよぉく言い聞かせておきますから今回ばかりは~~!
籟ミズキ:そ、そうです! ボランティアとかしてます!
機械騎士:《アタックプログラム》LV3《零距離射撃》LV1《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV2 大口径機関砲で攻撃
機械騎士:13dx7 ガード不可 Bの方
DoubleCross : (13DX7) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,5,9,10,10,10]+10[1,3,5,8]+5[5] → 25

機械騎士:13dx7 ガード不可 Cの方
DoubleCross : (13DX7) → 10[3,4,4,5,5,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,2,2,4,9]+10[9]+10[7]+10[10]+5[5] → 55

籟ミズキ:では。
籟ミズキ:▼SS『龍形廻身式』 《復讐の刃》 を2発
アリト:反撃のチャンスだ!
晶月モノ:とらえたっ
消石シズル:オラオラァ、ミズキサンてに手ェ出しといてタダで帰れると思っとんのかワレェ!
GM:来やがれ!
籟ミズキ:8dx7-1 命中と打点は射撃パンチよりちょっとだいぶ下がるぜ! まずB
DoubleCross : (8DX7-1) → 10[4,8,8,8,8,9,10,10]+10[2,3,4,6,7,9,10]+10[4,10,10]+10[7,8]+5[4,5]-1 → 44

籟ミズキ:結構いったな
籟ミズキ:8dx7-1 ついでC
DoubleCross : (8DX7-1) → 10[3,4,7,7,8,8,9,10]+10[4,4,5,6,7,7]+6[2,6]-1 → 25

機械騎士:ではダメージ Bから
機械騎士:3d10+33
DoubleCross : (3D10+33) → 22[10,5,7]+33 → 55

晶月モノ:こいつらも火力あるな~
籟ミズキ:5d10+4d10+12+9 反撃ダメージ
DoubleCross : (5D10+4D10+12+9) → 29[8,3,10,5,3]+17[4,4,2,7]+12+9 → 67

晶月モノ:こっちはもっとヤバい
アリト:ワァ…
籟ミズキ:そして当然戦闘不能!
籟ミズキ:セレブロへのロイスを切って復活します。
機械騎士:ぐぬぬ…こちらもBは戦闘不能
GM:続いてCの方のダメージ!
機械騎士:6d10+33
DoubleCross : (6D10+33) → 33[8,6,7,3,7,2]+33 → 66

籟ミズキ:3d10+4d10+12+9 クロスカウンターじゃ! 装甲有効!
DoubleCross : (3D10+4D10+12+9) → 20[8,3,9]+21[4,9,7,1]+12+9 → 62

籟ミズキ:いい出目!
機械騎士:あっくそ……機械騎士のHPは50で装甲が12
機械騎士:ぴったり0、戦闘不能です。
籟ミズキ:あぶなっ
晶月モノ:ひえーっ
晶月モノ:1人で突っ込んでいって全員ぶっ潰しやがった
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (123 → 129)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (129 → 135)
籟ミズキ:戦闘不能。八月革命へのロイスを切って復活します。
籟ミズキ:HP11

”カルヴァリア・タウミエル”:「わざわざ突出してくるとはな……」背部のユニットが振動する。
”カルヴァリア・タウミエル”:「僕が"セレブロ"より弱いとでも思ったか」
”カルヴァリア・タウミエル”:ずしり、と空間全体に重圧が伸し掛かる。
”カルヴァリア・タウミエル”:その間隙をつくように……
機械騎士:周囲を囲んでいた機械の騎士が、騎乗槍を前に構える。
機械騎士:その先端が展開、巨大な砲門が君に狙いを定め、一斉に火を吹く。
籟ミズキ:荷重に強く逆らわず重心を落とす。
籟ミズキ:沈墜勁を移動力に変換して流れるように放火の一方を先に受け、逆側の騎士の元へと吹き飛ばされた。
籟ミズキ:(折れた──リザレクトしない。痛い)
籟ミズキ:経験することは初めてでも、知っている。
籟ミズキ:これは、あの日シオン会長の受けていた痛みだ。
機械騎士:飛んでくる君を待ち構えるように、槍の形に戻った武装の切っ先を突き出す。
籟ミズキ:「私たちは。あの人を守ることができなかった」
籟ミズキ:失敗することで、知ることがあるのだと先生は言った。
籟ミズキ:ずっと過去に囚われていると思っていた。
籟ミズキ:ぐるん、と空中で体を回転させ、鋒を躱す。腕に取り付く。
籟ミズキ:そのまま思い切り体躯を縮める。回転速が上がり、トルクの軋みが武器を取り落とさせる。
籟ミズキ:「 哈はぁ!」
籟ミズキ:カメラのついた顔を蹴り上げた。首を吹き飛ばす。
機械騎士:ぎぎ……と駆動系を軋ませる。焼け付いたシャフトが煙を上げる。
機械騎士:頭部を消し飛ばされ、膝から崩れ落ちる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「甘い!」
”カルヴァリア・タウミエル”:磁力干渉。制御を失ったはずの機械騎士が歪な動きで再起動し、極められていた関節が逆方向に回転する。
”カルヴァリア・タウミエル”:先程とは反対にミズキを羽交い締めにし、動きを封じようとする。
機械騎士:それに呼応するように、槍を構えた他の騎士がミズキの背を串刺しにするべく突進する。
籟ミズキ:「うぐ────」
籟ミズキ:(そうです。ずっと過去に囚われていると思っていた)
籟ミズキ:(でも──)
籟ミズキ:腕が折れている。治ろうとしない。
籟ミズキ:「っ、ああっ!」それは人体関節が物理的に曲がらない方向へ腕を曲げることができるという意味だ。
籟ミズキ:片腕が抜けた。(痛みを知ったことで、得たものもある)
籟ミズキ:(間違いは取り返すことができる)
籟ミズキ:鞭打の要領で折れた腕を叩きつける、それが武器になるとは想定していなかったのだろう、拘束が緩む。
籟ミズキ:するりと、鰻が人の手から逃れるように。激突の瞬間、掴まれた四肢を外し上方へ跳んでいた。
機械騎士:切っ先を並べた槍は、首のない騎士の残骸だけを串刺しにする。
籟ミズキ:「──今度は、私達がノヴァリスを守るのです」
籟ミズキ:「誰の犠牲も、許しません!」
籟ミズキ:無事な片腕が、着地までにマガジンの中身を撃ち尽くす。
籟ミズキ:背後で爆炎が上がった。リロード。
”カルヴァリア・タウミエル”:「く……っ」電磁障壁で爆煙を反らしながら、忌々しげに言葉を漏らす。
”カルヴァリア・タウミエル”:「やはり……イカれているな」
”カルヴァリア・タウミエル”:「痛みを感じないのか……?貴様」
籟ミズキ:「めちゃくちゃ痛いです」
籟ミズキ:つう、と頬を涙が伝う。
籟ミズキ:「でも、一度泣いていいって思ってしまえば」
籟ミズキ:「案外やれるものですね」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……っ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「ふざけるなよ……なら」
”カルヴァリア・タウミエル”:「泣けないやつは……どうしたら良い」
籟ミズキ:「……お話ですか。望むところです」
籟ミズキ:「今すぐ戦いをやめましょう」
”カルヴァリア・タウミエル”:「黙れ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「話すことなど無い……すべて」
”カルヴァリア・タウミエル”:「すべて、終わったことだ。そして、貴様達も」
”カルヴァリア・タウミエル”:「ここで……終われ……!!」

GM:イニシアチブ
”カルヴァリア・タウミエル”:《鼓舞の雷》
”カルヴァリア・タウミエル”:"セレブロ・オギエル"をイニシアチブで行動させます
"セレブロ・オギエル":行動しま~す
籟ミズキ:エーッ
晶月モノ:ばーたれー!
消石シズル:あわあわ
アリト:過労!
晶月モノ:労基はどうなってんだ労基は
"セレブロ・オギエル":マイナーで暴走解除
"セレブロ・オギエル":《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《獅子奮迅》LV6《荒ぶる爪》《神速の鼓動》 素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)で攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。
"セレブロ・オギエル":射程を視界、対象をシーン選択に拡大。PC全員に攻撃します
晶月モノ:何―ッ
消石シズル:ひえ
"セレブロ・オギエル":17dx+6
DoubleCross : (17DX10+6) → 10[1,2,2,3,4,5,6,6,6,8,8,8,8,9,10,10,10]+8[2,4,8]+6 → 24

晶月モノ:ここでカナン切っても残せるロイス枚数は変わらないから
晶月モノ:私が先生カバー、シズちゃんミズキカバーがいいかなと思います!
アリト:そうですね!
アリト:其れでお願いしたいです!
晶月モノ:軍神の守りを先生に!
アリト:昇華が3に達した人はまだいないはず…なのでありがたくカバーいただきます
籟ミズキ:守って~
消石シズル:どうせ吹っ飛ぶならカバーのし得なのね、らじゃーだぜ
籟ミズキ:ありがと♥しゅき♥
消石シズル:サブスキル:大人しくしてなって~ 《砂の結界》+《砂の祝福》 侵食+6
消石シズル:籟ミズキを対象にカバーリングです。
晶月モノ:こっちは先生に軍神の守りで+2
GM:くっ…遠距離カバー…!
GM:ダメージ!
"セレブロ・オギエル":3d10+28+28 装甲無視
DoubleCross : (3D10+28+28) → 10[5,3,2]+28+28 → 66

"セレブロ・オギエル":超振動閃を受けてる人は更に+18
晶月モノ:ぐへーっ
消石シズル:諸共吹っ飛ぶよ。
晶月モノ:吹っ飛んでロイス昇華!初期ロイス『わるいこと』を切ってHP20で復帰
消石シズル:"カルヴァリア"にロイスを取得して昇華するよ。HP12で復活

”カルヴァリア・タウミエル”:「いつまで遊んでいる……"セレブロ"!!」
”カルヴァリア・タウミエル”:"セレブロ"に向けて手を翳す。翼の制御を乱していた最中ミユキの干渉が取り除かれる。
"セレブロ・オギエル":「それやれるんなら早くやってくれや……」
"セレブロ・オギエル":機能を取り戻した翼……片翼だけになった飛行ユニットで、空中に飛び上がる。
籟ミズキ:「!」
晶月モノ:「また来る……!」
晶月モノ:身を低くして、攻撃に備える
"セレブロ・オギエル":「バァーーーカ!!もう行かねえよ!!」竜の顎門が開かれる。口腔から発声機関が突出し、放射状に展開される。
"セレブロ・オギエル":「まとめて消えちまえ!!」
消石シズル:「ッ!」
籟ミズキ:「あっ! ドラゴン的危険察知!」
籟ミズキ:「大変まず──────」声が掻き消される。
"セレブロ・オギエル":咆哮。空間そのものを震わす超振動が、君達に向けて放たれる。
"セレブロ・オギエル":崩壊の波が幾度となく押し寄せる。それは竜の吐息に相応しく、防ぐ術はない破壊の概念そのもの。
晶月モノ:ばっぎん!!
晶月モノ:震脚の要領で床を踏み砕き、せり出した岩盤を壁として
晶月モノ:自分と後方のアリトを防御する。
晶月モノ:「ぐ……!」
晶月モノ:殺しきれないダメージに、唇の端から血が漏れる。
アリト:「まだ。もう少し……耐えれば……」
アリト:「もう少し、お願いします。あと少し!」
消石シズル:「会…長ッ!」
消石シズル:再び、捌く、それを為そうとし――突如通信が乱れる。
消石シズル:かつて見せた通信妨害!しかしそれはこちらも対策済みのはずだ。
消石シズル:アップデートした?今のこの瞬間に!
最中ミユキ:『───っ、───、──────……』
消石シズル:「(どうする、会長は頼れない……)」
消石シズル:どうすればいいかは、自明のことだ。
消石シズル:今までやってきた。何度も、何度も、何度も。
消石シズル:「同じことをする、さっきと」
消石シズル:ただ、それだけのことだ。
消石シズル:法馬号の頭脳と合一を果たした思考回路が悲鳴をあげる。
消石シズル:"ただそれだけのこと"がこんなにも難しい。
消石シズル:「(会長――あなたは普段いったいどれだけの……)」
消石シズル:視界が真っ赤に染まる。全身の血管が破れたかのようだ。実際にはそんなことはないのだろうけど、そうとしか思えない。
消石シズル:「ぐ……ぎ……」
消石シズル:結論から言うと、消石シズル単体にこれほどの攻撃を捌く処理能力は無い。いかな『法馬号』との合一を果たそうと。
消石シズル:ただ己の身を守るために振るわれる力に、それほどの出力はない。
消石シズル:それが今までに得られた厳然たるデータ、判断材料である。
消石シズル:破壊の波が、籟ミズキを飲み込もうとするのが見える。
消石シズル:無我夢中だった。
消石シズル:自分が、何をしたかもわからない。
消石シズル:データログもぐちゃぐちゃで、何が起きたかもわからない。
消石シズル:結果だけがある。
籟ミズキ:怒涛の如き衝撃に、見当識を揺さぶられながら。
籟ミズキ:一瞬、カメラの向こうの彼女と目が合った──ような気がした。
籟ミズキ:気づけば、ほとんど新たな傷を負う事無く、『法馬号』のそばに倒れていた。
籟ミズキ:「…………ほへ?」
消石シズル:「なんとか……なっちゃった」眼の前の光景に、唖然と言う。
消石シズル:「なんで?」助けたはずの少女の声で、外部スピーカーが不思議そうに言う。
籟ミズキ:すた、と跳ね起きる。「シズルさんがなんとかしたんです」
籟ミズキ:「絶対そうです」
籟ミズキ:誰の目にも自明なことだったが、彼女が疑っているようだったから。
籟ミズキ:助かりました、と告げて、頭上の敵を見上げる。

GM:というわけでイニシアチブ
GM:行動値2、シズルさんの手番です
GM:いまのエンゲージはこう!
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
ミズキ[12]

10m

”セレブロ・オギエル”[12]
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
消石シズル:おっけーおっけー、移動を挟まずセレブロパンチで
消石シズル:ノーマルスキル:突撃・だー! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》+《クリスタライズ》、"セレブロ・オギエル"に突撃!! 侵食+8
アリト:C値-1,ダイス+6です!
消石シズル:あいらじゃー!
アリト:☆シズル☆殴り倒して☆
"セレブロ・オギエル":うおおおおお……!
"セレブロ・オギエル":来るなら来い!
消石シズル:21dx6
DoubleCross : (21DX6) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,3,4,5,9,10,10]+10[2,5,8]+1[1] → 31

"セレブロ・オギエル":ドッジ《切り払い》
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 8[5,8,8]+6 → 14

"セレブロ・オギエル":無理!
アリト:こわいことしてくる
晶月モノ:こえーなー
消石シズル:4d10+20+18+12
DoubleCross : (4D10+20+18+12) → 21[8,5,4,4]+20+18+12 → 71

消石シズル:装甲無視!よろしゅー!
晶月モノ:ナイス火力ゥ
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁バリア》LV6
”カルヴァリア・タウミエル”:71-12-1d10
DoubleCross : (71-12-1D10) → 71-12-10[10] → 49

アリト:いい出目だすなあ~!
消石シズル:おにょれ~~
"セレブロ・オギエル":くっ……コイツの装甲は43もあるのに、装甲無視では意味がない……
アリト:43!?
晶月モノ:やばすぎる
消石シズル:コワ~
"セレブロ・オギエル":そしてなんと、残りHPは49
アリト:破壊…!
消石シズル:アラマー
晶月モノ:いよっしゃああああ!
晶月モノ:風が吹いている……!
消石シズル:計算通りですね(キラーン)
"セレブロ・オギエル":ぴったり0!戦闘不能になり……
"セレブロ・オギエル":《蘇生復活》
"セレブロ・オギエル":HP1で復活します。
消石シズル:なんだとぉ
晶月モノ:しぶとい!
アリト:なにっ

"セレブロ・オギエル":「しぶと過ぎんだよ!オマエ!!」
"セレブロ・オギエル":崩壊の波は去った。しかし……
"セレブロ・オギエル":それは攻撃の終わりを意味しない。孤立した君達目掛けて飛来する巨大な影。
"セレブロ・オギエル":真下に構えたアンカーネイルで、動けない君達を今度こそ串刺しにしようとする。
"セレブロ・オギエル":「いい加減に……くたばりなァッ!!!!」
"セレブロ・オギエル":傷ついた戦車の中心、君が乗る操縦席目掛けて、杭の切っ先が迫る。
消石シズル:「……」
消石シズル:ゆっくりと、それが迫るのを見る。
消石シズル:見る。見えている。すべてがスローモーションに。
消石シズル:さきほどのアレは、何かが掴めそうだった。
消石シズル:もう一度、潜ってみよう。
消石シズル:落ち着いている、驚くほどに。
消石シズル:無様に騒げば騒ぐほど絶好調だと言われるわたしだ、ならば今は不調なのか?――そうじゃあない。
消石シズル:全身にちからがみなぎっている。
消石シズル:今ならやれるはずだ。深く深く息を吸い込む。
消石シズル:できると知っている。なぜならわたしは既にそれを為しているからだ。
消石シズル:そう、はじめて『法馬号』に乗った日のこと。

消石シズル:――かつてのわたしは、あまり出来の良い生徒ではなかった。
消石シズル:学校はサボりがちだった、楽しく思えなかった。
消石シズル:よくメサイアの領土に足を運んでは、ゲームセンターに入り浸った。
消石シズル:治安はあまり良くはなかったが、補導の目が届かなくて都合が良かったのだ。
消石シズル:繰り返し遊んだのは、とあるロボット・アクションFPS。
消石シズル:古いアニメを原作にしたVRタイプの筐体だ。
消石シズル:難しいことを考えるのは苦手だ、物事を深くじっくり考えて、何かに答えを出すなんてその最たるものだ。
消石シズル:でも、あまりに難しくもないことを瞬時に考えて結果を出すのは得意だ。チーム戦のハイスピードアクション、それは性に合っていた。
消石シズル:連勝を重ね、スコアボードにも名を連ねた。
消石シズル:このゲームにおいて目ぼしい敵はいない、そう言えるようになった頃。
消石シズル:――"強敵"が現れた。
消石シズル:ユーザーネームはデフォルト。人が少ない時間でたまたま初心者がマッチングしたのかと、そう思った。
消石シズル:事実、そいつは初心者そのものの動きだった。
消石シズル:それが、連戦を繰り返すごとに変貌していく。
消石シズル:こちらの動きを観察し、取り入れ、裏をかき、次第に手玉に取ってすら見せる。
消石シズル:異常な速度で成長していく怪物。その日最後の試合でわたしは完膚なきまでの敗北を喫した。
消石シズル:ボイスチャットでただ一言「楽しかったよ」とだけ残し、そいつはオンラインには二度と現れなかった。
消石シズル:再び現れるのを待つにも飽いて、ゲームにも次第に身が入らなくなったわたしの足はゲームセンターから遠のいていった。
消石シズル:無味乾燥な日々、得体の知れない苛つきだけを持て余す。
消石シズル:それも次第に退屈によってすり減っていく、そう感じはじめたようになった頃。
消石シズル:―――"そいつ"が再び現れた。
消石シズル:季節は、たしか秋だったはずだ。天気は晴れていた。
消石シズル:遊歩道のベンチで、菓子パンをかじりながら面白くもないニュースサイトのまとめ記事を眺めていたわたしの目の間に落ちてきた。
消石シズル:工作用の多脚重機をベースに軍用パーツが混ざり合わさった異形の戦車。
消石シズル:半懐した装甲の割れ目から息も絶え絶えの生徒―(運転手だろう)が転がり落ちてくる。
消石シズル:遠くで爆音、ビルが煙をあげている。
消石シズル:『良かった、きみに頼みがある』
消石シズル:忘れもしない声が、語りかけてきた。
消石シズル:そこから先は割愛、だって恥ずかしいし……色々とね。
消石シズル:かいつまんで言うと、あの人にずっと以前から目をつけられていたようで。
消石シズル:その時のわたしといったら、まるでゲーム原作のアニメその1話みたいだって舞い上がっちゃリして。
消石シズル:思い出す、これがはじまり。
消石シズル:なんてことはない、誰かに必要とされるのが嬉しかったのだ。
消石シズル:求められたことが、ただただ嬉しかった。

消石シズル:今はどうだ?
消石シズル:モノは、ミズキは、先生はきっと私を求めている。
消石シズル:そう信じることが出来る。
消石シズル:ならばやれるはずだ。怯える必要などどこにもないのだから。
消石シズル:ふたつに分かたれた思考を、接続する。
消石シズル:完全合一による、同調。
消石シズル:己という環境をコントロールすることにより、あらゆる恐慌が入り込む余地のない動作性を再現する。
消石シズル:「……そこ」
消石シズル:思考に先んじて、アームが動く。
消石シズル:懐かしい感触だ。
消石シズル:ゲーム画面を前に、周囲のギャラリーすら感覚から消え去り、握ったレバーやボタンに神経すら通ったかのようなあの感触。
消石シズル:その上を行く、はじめての『法馬号』の操縦席。
"セレブロ・オギエル":「!!」
消石シズル:特別な動作ではない。
消石シズル:ただ速く、正確で、的確。
消石シズル:相手の動作の起こり、そのことごとくを予測していたかのように。
消石シズル:崩れる、弱った足場、崩落し落ちる瓦礫、流れ弾、その全てを予期していたかのように。
消石シズル:懐かしい気分。画面中央にレティクル照準ガイドすら見えるようだ。
消石シズル:「残念だけど、ロボットならもう散々倒した経験がある」
"セレブロ・オギエル":「奇遇だな……オレもだよ!!」
"セレブロ・オギエル":急降下からの串刺しをいなされた次の瞬間には、二脚での近接格闘に切り替えている。
消石シズル:「ハハ……アハハ」
消石シズル:敵は、強い。
消石シズル:「だけど……」
消石シズル:「あの、デフォルトネームの初心者よりかはプレッシャーを感じないなあ」
消石シズル:場違いにも、楽しさを感じる。
消石シズル:格闘の応酬、次は、次の手は?こちらはまだまだあるよ。
"セレブロ・オギエル":突拳、掌打、回し蹴り。特別な技能を持たない粗雑な動きも、機神のスケールで行うのならすべてが必殺。
"セレブロ・オギエル":しかし、その尽くが正中を外される。
消石シズル:「必殺の一撃、その応酬」
消石シズル:「わたしは、元よりそこの住人だった」
消石シズル:「ま、ゲームの話だけどね」朗らかに、笑う。
消石シズル:わかる、三手先、詰みだ。
消石シズル:一の手、相手の突へと合わせ砕け散る。おつかれ様。
"セレブロ・オギエル":「ガッ!?」正面から打ちあった拳がひび割れる
消石シズル:二の手、相手の掌をそらす、フレームの歪む音。まだ大丈夫。
"セレブロ・オギエル":「チィッ!!」反対の腕が大きく弾かれ、胴体を晒す。
消石シズル:三の手、回転するセレブロその流れを。
消石シズル:差し込み、かき混ぜる。
"セレブロ・オギエル":「ガ、アアアアアアアアアアアアア!!??!!!」
消石シズル:ぐちゃぐちゃに、金属片を撒き散らしながら消失する工作腕。
消石シズル:余波が車内を揺さぶる。
消石シズル:だけど、それを支払うだけの価値はあった。
消石シズル:結果が物語る!
"セレブロ・オギエル":「こい、つ……!!」たたらを踏んで後退り、膝を屈する。
"セレブロ・オギエル":その胴体は装甲ごと抉られ、ポッカリと真円の大穴が穿たれている。
籟ミズキ:(予感していたのかもしれません)
籟ミズキ:(知る者より好む者が、好む者より楽しむ者が優越する──ならば、あなたがここへたどり着いてしまうことを)
籟ミズキ:(……いいえ、たどり着いたのではない、帰ってきた?)
籟ミズキ:何故そう思ったのかは、分からないが。不思議と恐怖も悲しみもない。
籟ミズキ:活淡に事を成し、名誉も栄光もない──それはひょっとして。
籟ミズキ:何も欲しないからではなく、既に手に入れていたからだったのだろうか。
消石シズル:「ふふ、ゲームセット」
消石シズル:「かな、コンティニューするだけのお小遣いは残っている?」
"セレブロ・オギエル":「当たり……前だ……やめれっかよこんなとこで!!」
"セレブロ・オギエル":機械油と冷却液が止め処なく漏れ出して血溜まりのごとく地面を汚し、不快なイオン臭を漂わせる。

GM:続いてのイニシアチブ
GM:行動値0、モノくんの手番です!
晶月モノ:しゃい!
晶月モノ:マイナーで猛毒の雫!メジャーでコンセ+飛礫+獣+獣王+バリアクラッカー+MAXボルテージ!
晶月モノ:全部乗せコンボでカルヴァリアを狙う!
”カルヴァリア・タウミエル”:来やがったな……
”カルヴァリア・タウミエル”:判定しな!
晶月モノ:いくぜっ
晶月モノ:18dx6+6
DoubleCross : (18DX6+6) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,4,4,5,6,8,8]+10[2,3,10]+10[7]+2[2]+6 → 48

晶月モノ:おっしゃ!
籟ミズキ:回った!
”カルヴァリア・タウミエル”:回すやん
”カルヴァリア・タウミエル”:ドッジ!
”カルヴァリア・タウミエル”:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 8[1,2,3,4,4,6,7,7,8] → 8

”カルヴァリア・タウミエル”:全然ダメ
晶月モノ:うりゃー-っ
晶月モノ:5d10+49+12
DoubleCross : (5D10+49+12) → 33[4,9,8,6,6]+49+12 → 94

晶月モノ:装甲無視!
晶月モノ:更に邪毒ランク5をプレゼントだ
”カルヴァリア・タウミエル”:痛すぎる
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁反応装甲》を4つ使用。これで使い切ります
晶月モノ:やりおるわ
”カルヴァリア・タウミエル”:14のダメージを通し、邪毒を受ける……!
晶月モノ:浸蝕は20上昇して130!
GM:重たっ
晶月モノ:言うでない

晶月モノ:がらがらと
晶月モノ:"セレブロ"の音波攻撃によって罅割れていた岩壁が崩れ落ちる、その向こうで
晶月モノ:「――」
晶月モノ:だらりと両腕を脱力した前傾姿勢。砂埃の中で敵を見据える。
晶月モノ:(シズルがやってくれた、あっちはもう飛び回れない)
晶月モノ:(今なら通る)
晶月モノ:カチリ カチリ カチリ
晶月モノ:垂れ下げた腕の中から微かな金属音が響く。
晶月モノ:左右に揺れる振り子時計のような
晶月モノ:輪転するリボルバーのような音。
”カルヴァリア・タウミエル”:「チィッ……」前方に大量のドローンを展開する。
”カルヴァリア・タウミエル”:ドローン同士がワイヤーで繋がり合い、一斉に放電。何層もの電磁ネットを重ねて待ち構える。
晶月モノ:目の前に展開された防壁、その向こうの"カルヴァリア"へ狙いを定め。
晶月モノ: ヒュ パ ッ
晶月モノ:腕を振りぬく、高速の残像に指先が霞み――
晶月モノ: ガッ  ガンッッ !!
晶月モノ:ドローンが千切れ飛び、爆雷のような衝撃が"カルヴァリア"を襲う。
”カルヴァリア・タウミエル”:暴動の際に見せた巫山戯た馬鹿力。それ以外に、晶月モノに特筆すべき驚異はない。
”カルヴァリア・タウミエル”:その見立ては殆ど間違ってはおらず、封じ込める術もまた盤石。
”カルヴァリア・タウミエル”:(だが……これは……ッ)
晶月モノ:指先には僅かな裂傷と赤い血の滲み。
晶月モノ:強烈な筋力で内側に仕込んだ弾体を加速させ、両腕をバレルとして
晶月モノ:離れた"カルヴァリア"を『銃撃』した。
”カルヴァリア・タウミエル”:「想定……以上だな……クソッ……」
”カルヴァリア・タウミエル”:半身を抉られ、背部のアンテナユニットが砕け、欠ける。
晶月モノ:ばぎん!ばぎん!ばぎん!
晶月モノ:左右の腕を振りながら、ゆっくりと歩き出す。
晶月モノ:散弾銃を持った鎮圧部隊が人垣を押し込めるように、威圧的なスピードで前進する。
晶月モノ:「君たちは、いつもよりすごく大きくて、強くなったみたいだから」
晶月モノ:「とっておきの、『わるいこと』をあげる」
晶月モノ:食い込んだボルトから、ぞわぞわと黒いシミが走る。
晶月モノ:花びらのような、鱗のような、波紋のような
晶月モノ:連続するフラクタルが広がっていく。
晶月モノ祝福ねがいによって封じ込められていた毒性のろい
晶月モノ:媒介を通じて解き放たれる。
晶月モノ:そして"カルヴァリア"の装甲組織が脆弱化し、ひび割れて崩れ落ちる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「ぐ!?おおおおおおお!!!??」
”カルヴァリア・タウミエル”:侵食された装甲を次々とパージしていく。
晶月モノ:「そうだね」
晶月モノ:「それでちょうどいいと思う」
晶月モノ:片側の目だけを細めて笑う。
晶月モノ:質量を失って少し縮んだその姿を、アシンメトリーの奇妙な笑顔で見つめている。
”カルヴァリア・タウミエル”:(不味いな……少し、残ったか……)炭化し崩れ落ちていく装甲を横目に
”カルヴァリア・タウミエル”:「……調子に乗るなよ。食い破られる前に……焼き尽くしてやる」
GM:---
GM:クリンナップ
GM:邪毒ダメージが"カルヴァリア"を襲う!
”カルヴァリア・タウミエル”:ピンチだけどまだ生きてます
GM:他の処理は特にないかな?
晶月モノ:なさげ!
アリト:無しです!
籟ミズキ:ありません
消石シズル:なしだよ!
GM:では第2ラウンドに移行します。
GM:---
GM:◇ラウンド2
GM:---
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]

10m

”セレブロ・オギエル”[7]
モノ[1]シズル[2]アリト[12]
GM:行動値が戻ってこう!
GM:セットアップから!
籟ミズキ:なし
アリト:今度はなし!
晶月モノ:フルアタ!
消石シズル:ないよ!
"セレブロ・オギエル":《狂騒の旋律》LV6《スタートダッシュ》LV6《波紋の城塞》LV6??即座に5m後方に移動。ラウンド中攻撃力+18、装甲+18、暴走。
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]

5m

”セレブロ・オギエル”[7]

5m

モノ[1]シズル[2]アリト[12]
籟ミズキ:離脱……!
晶月モノ:こざかしいことを!
アリト:卑怯者!煉獄さんは負けてない!
消石シズル:ミズキさんは負けてない!
”カルヴァリア・タウミエル”:《電撃の檻》LV6 シーン中モノ、シズル、アリトのエンゲージを封鎖する。このエンゲージに入るか、離脱するか、クリンナップまで留まった場合、そのキャラクターは8D10のHPダメージを受ける。
籟ミズキ:きたわね
晶月モノ:こいつ~~
”カルヴァリア・タウミエル”:殴り合いなんてやってられるかよ!安全圏から殺してやるぜ!
GM:イニシアチブ
”カルヴァリア・タウミエル”:《マグネットムーブ》LV5 対象を自分のエンゲージに引き寄せる。
”カルヴァリア・タウミエル”:choice[モノ,シズル,アリト]
DoubleCross?:?(choice[モノ,シズル,アリト])?→?モノ

”カルヴァリア・タウミエル”:オマエだ!
晶月モノ:アバーッ!
アリト:モノーッ
消石シズル:ワァ
籟ミズキ:おいでおいで~
籟ミズキ:電撃の檻は全部1を出しましょう!
”カルヴァリア・タウミエル”:モノくんをこちらのエンゲージに吹き寄せ、8D10のダメージを受けてもらうぜ
晶月モノ:8d10
DoubleCross?:?(8D10)?→?43[10,2,3,8,2,3,8,7]?→?43

籟ミズキ:モノーーッ
晶月モノ:当然の死!ミズキチャンのロイス切って復帰だ!
晶月モノ:うおおカンフーパワー!
GM:しぶといぜ……
GM:改めてイニシアチブ
GM:行動値12!アリト先生!
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]モノ[1]

5m

”セレブロ・オギエル”[7]

5m

シズル[2]アリト[12]
アリト:行動します!
アリト:マイナーで暴走だけ解除しとこう…さっき忘れてました
アリト:メジャーでコンボ:最高のジョーク。アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破を、モノ・ミズキ・シズルくんの3名に!
アリト:引き続きメジャーダイス+6,C値-1、攻撃力+12です。
アリト:侵食率125→135
アリト:ijo!
アリト:あとは……生徒たちの自主性にお任せします!
籟ミズキ:先生の力が入ってくるぞい
晶月モノ:充電完了-ッ
GM:教育者の鑑がよ……ッ
GM:次のイニシアチブ
GM:行動値10、PC優先でミズキさん
籟ミズキ:ゆきます
籟ミズキ:マイナーなし
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》《ワンショットツーキル》で機神二体を攻撃
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を7(→?7)増加?(135?→?142)
晶月モノ:きたぜきたぜ
晶月モノ:姉御のワンショットツーキルTIMEが
籟ミズキ:さらに神聖二重冠の効果を起動
”カルヴァリア・タウミエル”:やっやめろ……!
籟ミズキ:ダイスボーナスを3倍へ!
"セレブロ・オギエル":うわあああ……ッ
籟ミズキ:(5+4+9+6)dx6+9?命中!
DoubleCross?:?(24DX6+9)?→?10[1,1,1,1,1,2,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,1,6,6,6,6,7,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,5,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[3,4,4,4,6,8,9,10,10]+10[2,6,6,8,9]+10[1,2,3,6]+5[5]+9?→?74

籟ミズキ:うっし!
晶月モノ:最強!!
アリト:力……
GM:おふざけ達成値!
”カルヴァリア・タウミエル”:ガード。《電磁障壁》
"セレブロ・オギエル":ドッジ!《切り払い》!
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross?:?(3DX10+6)?→?6[1,3,6]+6?→?12

GM:どっちもダメ!ダメージ出しな!
籟ミズキ:8d10+5d10+17+12 くらえー! 装甲有効!
DoubleCross?:?(8D10+5D10+17+12)?→?51[3,5,9,6,8,6,8,6]+26[6,2,7,6,5]+17+12?→?106

”カルヴァリア・タウミエル”:106-4D10
DoubleCross?:?(106-4D10)?→?106-23[10,3,2,8]?→?83

”カルヴァリア・タウミエル”:ぐえええ……
”カルヴァリア・タウミエル”:戦闘不能。HP0
"セレブロ・オギエル":同じく戦闘不能。HP0
GM:双方、復活はありません。
GM:PCの……勝利だ!
籟ミズキ:勝った……!
晶月モノ:いよっさー!
消石シズル:ハハハ!!

”カルヴァリア・タウミエル”:「"セレブロ"!!」アリト達の周囲を、大量のドローンが包囲する。
"セレブロ・オギエル":それに合わせて、残った噴進機構を全開。後方に大きく距離を取る。
”カルヴァリア・タウミエル”:残った君達を取り囲むように、金属の杭が無数に突き立てられる。
”カルヴァリア・タウミエル”:展開したそれらはドーム状に電撃の檻を形成し、君達を閉じ込める。
アリト:「あのとき。到着したばかりの、あのときは……リソースもなく、自分自身を賭けるしかありませんでしたが……」
アリト:「いまは十分に余裕ができました。ミズキくん。終わらせていただけますか? こちらは」
アリト:ページをめくるように、画面をスワイプするように、虚空を撫でる。バロールの魔眼が空間と時間を捻じ曲げ、繋ぎ変える。
アリト:「援護します。モノくんは心配していませんでしたが、シズルくんも、もう……すごく大丈夫そうです」
籟ミズキ:「──────はい!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「おっと、妙な真似はするなよ」檻の外にいるミズキに向けて
”カルヴァリア・タウミエル”:「戯言を……お前らの命は」
”カルヴァリア・タウミエル”:指先を軽く動かす。
”カルヴァリア・タウミエル”:モノの身体がひとりでに浮き上がり、電撃の壁に押し付けられる。
晶月モノ:「ッ!」
晶月モノ:電撃に焼かれる
”カルヴァリア・タウミエル”:「僕の指先次第だ。まあ、その冠がある限り簡単に死にはしないが……」
”カルヴァリア・タウミエル”:「そこの"先生"とやらはどうかな?」
アリト:「モノくん!」
晶月モノ:「いいよ、全然平気……!」
晶月モノ:「ミズキと先生ならやってくれる、そうでしょ」
晶月モノ:身動き取れないまま、毅然とした勝利の確信を告げる。
アリト:「申し訳ない。四秒……三秒、待ってください。それだけあれば、ミズキさんなら十分……というわけで」
アリト:次の瞬間、魔眼から一斉射撃が噴出するように放たれる。 「これは、列車で記録した分」
アリト:列車内での一斉射撃――余剰分を、魔眼内部の空間に収録していたものだった。
アリト:「これは、みなさんが辿った物語の記録です」 地雷が炸裂し、噴煙がミズキの姿を束の間覆い隠す。
アリト:「とても楽しかった。きっとこの先も、楽しいお話が続くと思いますよ」
アリト:「保証します。絶対、大丈夫」
籟ミズキ:既に拳士の姿はない。瞬動術を外功のみで実現するのには限界があるが。
籟ミズキ:頭上に輝く二重の冠が、虚実の分水嶺を遥か頂へ追いやる。
籟ミズキ:起こりは完全に消失し、目の前から籟ミズキが消えたことを、機械のカメラは認識できなかった。
籟ミズキ:(──不思議な敵たちです)
籟ミズキ:AIたちのようではない。さりとて人が操っているにしては、人をかけ離れた躯体に慣れすぎている。
籟ミズキ:それこそが活路だ。摩訶不思議な消失を認識し、意味を導くより先に。
籟ミズキ:先生の作り出した通廊より"カルヴァリア"を衝撃が襲う、ほっそりとした手から放たれた内部破壊がジャイロを狂わせ、機体を引き倒す。
"セレブロ・オギエル":「クソッ……頭でっかちがッ」
"セレブロ・オギエル":ミズキの姿が消えた瞬間飛び出し、完全に破壊される前に"カルヴァリア"を弾き飛ばす
籟ミズキ:「流石」
籟ミズキ:最後は貴方との戦いになると思っていた。
籟ミズキ:機械の生に怒り狂っている他方と違い、"セレブロ"はどこかでそれを受け入れている。
籟ミズキ:それが、戦いへ傾倒する修羅の道だとしても、だからこそ、強い。
"セレブロ・オギエル":「テメエもな!」アンカーを地面に打ち込んで下半身を固定。
"セレブロ・オギエル":一度絶招を受けている。半壊した駆動系では回避は不可能。
"セレブロ・オギエル":ならば、嵐に立ち向かう手段は一つしかない
籟ミズキ:すれ違うように撃ち込む。越えられない、体を引き戻す。
籟ミズキ:旋棍を擦過させるように、ひび割れた装甲を破壊し、サーボの隙間につまらせ、砕く。
籟ミズキ:一足一手で打撃か銃撃を見舞う。
"セレブロ・オギエル":ただひたすらに、破壊の螺旋に耐え、腕を伸ばす。
"セレブロ・オギエル":圧倒的質量差だけを頼みに、この身が削り切られる前に、対峙する竜の首に辿り着かんとする!
籟ミズキ:一手一手の意味は大きくない、やがて来る決着手のためのイニシアチブを奪い合う。追い詰め合う。
籟ミズキ:突如として"セレブロ"が存在するはずのない攻撃を捉える。折れた左腕の指先による点打
"セレブロ・オギエル":「あ───?」
籟ミズキ:フェイント──ではない。骨の代わりに、何かが支えている。
籟ミズキ:鉄骨だ、破壊されたセントラルの壁から露出していたそれの一本がいつの間にか折り取られ、少女の腕に埋まっている。
晶月モノ:「うわ」
晶月モノ:「あれは痛い」
"セレブロ・オギエル":「テメェ……ッ」
籟ミズキ:「捉えました」
籟ミズキ:背後で銃撃音が響く。小指側で握り込んだ、逆風の螺旋。
籟ミズキ:「雷震極」
籟ミズキ:肉体を介してエネルギーを伝えるのに最も適した身体部位──掌底
籟ミズキ:星の雷が今度こそ、駆動系をずたずたに破壊する。
籟ミズキ:吹き飛んだ"セレブロ・オギエル"のパーツが、起き上がろうとしていた"カルヴァリア・タウギエル"へと散弾のごとく降り注いだ。
"セレブロ・オギエル":フレームごと螺旋状に身体を捻じ切られる。アンカーが千切れ、弾け飛んだ胴体が宙を舞う。
”カルヴァリア・タウミエル”:「ぐっ……ガ、……ガ、ア!!」
”カルヴァリア・タウミエル”:自信のボディと同サイズの破片に押しつぶされ、半壊しながら再び地に伏せる。
籟ミズキ:「うっ………………」
籟ミズキ:「ぎゃあああああああああ!!!! いっっっっっ痛たああああ!!!!!!」
籟ミズキ:同時にもんどり打って、転げ回る。
”カルヴァリア・タウミエル”:「最後まで……ふざけた……真似を……」
”カルヴァリア・タウミエル”:全身にモノの毒が回り、指先から崩れていく。
籟ミズキ:「……そう、ですかね」
籟ミズキ:「あなた達にとっては、むしろ馴染み深い手段、かと」
籟ミズキ:顔を青くしながら、つぶやく。
籟ミズキ:「ねえ。何者……なんですか。どこから────」
籟ミズキ:「どんな悲しみを、怒りを抱えて──────────」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……クク」
”カルヴァリア・タウミエル”:「話すことはないと言った」
籟ミズキ:「そうは思えません」
”カルヴァリア・タウミエル”:装甲が崩れていく。モノの毒だけではない。
”カルヴァリア・タウミエル”:バラバラになった"セレブロ"のパーツも含めて、白い菌糸のようなものが表面を覆いはじめ、分解していく。
籟ミズキ:「…………」
”カルヴァリア・タウミエル”:「だが……きっと後悔するぞ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「お前たち、まさかとは思うが」
”カルヴァリア・タウミエル”:「このまま卒業できると本気で信じているのか……?」
”カルヴァリア・タウミエル”:その言葉を最後に、二体の機神の躯体は完全に分解、塵に帰った。
 

『バックトラック』

GM:---
GM:◇バックトラック
GM:---
GM:バックトラックの時間だ!
GM:今回のEロイスは……こちら!
【Eロイス】

“カルヴァリア・タウミエル”
機神デミウルゴス
《究極存在》
《愚者の契約》

“セレブロ・オギエル”
機神デミウルゴス
《究極存在》
《愚者の契約》
GM:6つ!
籟ミズキ:へえ…………
アリト:うおおおおーーーーっ
晶月モノ:うわっ
晶月モノ:親に向かってなんだそのやたらかっこいいオリジナルEロイスは
GM:機神はステージ専用Eロイスです。そのうち説明することもあるでしょう
晶月モノ:はえ~~
消石シズル:はえ~~
アリト:まずはメモリを使って侵食率135→125。で、ふります。
アリト:125-6d10
DoubleCross?:?(125-6D10)?→?125-44[5,10,5,8,10,6]?→?81

晶月モノ:フルフル!
晶月モノ:134-6d10
DoubleCross?:?(134-6D10)?→?134-25[4,3,6,3,8,1]?→?109

消石シズル:123-6d10
DoubleCross?:?(123-6D10)?→?123-26[2,9,3,6,4,2]?→?97

籟ミズキ:当然振る!
籟ミズキ:142-6d10
DoubleCross?:?(142-6D10)?→?142-29[9,1,9,5,3,2]?→?113

籟ミズキ:113-4d10 等倍
DoubleCross?:?(113-4D10)?→?113-25[10,3,6,6]?→?88

籟ミズキ:神聖二重冠使ってない人は
籟ミズキ:経験点ふやせるよ
籟ミズキ:とりあえず5点!
アリト:神聖二重冠はないので、1倍振り!!!
アリト:81-4d10
DoubleCross?:?(81-4D10)?→?81-23[7,9,2,5]?→?58

アリト:4点!生還です。
晶月モノ:やるか…
晶月モノ:二重冠使って等倍!うおおおお!!
晶月モノ:109-3d10
DoubleCross?:?(109-3D10)?→?109-14[7,6,1]?→?95

晶月モノ:しゃらあああ
晶月モノ:15点だオラ―ッ
消石シズル:神聖二重冠使っちゃう~
消石シズル:97-4d10
DoubleCross?:?(97-4D10)?→?97-18[1,2,5,10]?→?79

晶月モノ:シズちゃんも15点ね
晶月モノ:おそろおそろ~
GM:みんな帰ってきたようね
消石シズル:アリガトー、タダイマー
GM:Dロイスもあります
【Dロイス】
“ルーン・くま”
《野獣本能》
晶月モノ:www
晶月モノ:お前かよ
籟ミズキ:そういえばそうだったね
消石シズル:おそろしいあいてだった
GM:いつもの5点にシナリオ10点、Eロイス6点、Dロイス1点
GM:22点に侵蝕点を足しな!
晶月モノ:37!!
アリト:26!
籟ミズキ:27点!
消石シズル:おなじく!もぐもぐ
アリト:やっぱり学生は成長力が高い
晶月モノ:のびざかりやでえ
消石シズル:ヤッター
GM:GMは39点頂きます
GM:それでは!全員無事に帰ってきたところでEDに行ってみよう!
晶月モノ:いえーい!
消石シズル:うおーーー
籟ミズキ:やった~
 

ED:1/『ふたりの宿題』

GM:---
GM:■中央市街地 星室庁オフィス
GM:---
GM:ノヴァリスを襲った未曾有の危機は、君達の活躍で無事解決した。
GM:結成から今に至るまで、慌ただしくノヴァリス中を飛び回ってきた君達は
GM:ここに来てようやく、落ち着いて身の回りを整理する時間を手に入れたのだった。
アリト:「おや」
アリト:「いつの間に、またこんなところに……」
消石シズル:「ふーむ」
消石シズル:「領収書、領収書、これも領収書」乱雑に箱に詰め込んでいく。
消石シズル:「わたし帳簿とか苦手なんですよね、そういうの他の人にずっと任せてるし……」
アリト:「ここには紙しかありませんよ。あんまりおもしろいものではないので、別の場所をチェックされてはいかがでしょう」
アリト:「あの……サーバールームとか……」
消石シズル:「何買ったかチェックしちゃおっかな」
消石シズル:「これは~~、ネットキャッシュ15000円カード……」
消石シズル:「引けました?お目当ての子は?」にまにまと笑う。
アリト:「あ。それは決して、単なる遊興目的に使ったわけではありません」
アリト:「業務上の資料です」
消石シズル:「そっか~、じゃあシュエメイちゃんに報告しても問題ないわけだ~」
アリト:「それは大変危険な行為と思われるため、止めておいた方がいいのでは? その……」
アリト:「課金の結果、結局、なんの成果もあげられませんでしたし……」
アリト:「目標のピックアップを当てていたら、もっと大々的に匿名を用いたSNSで発信します」
消石シズル:「クク、ク……」肩を震わせる。
消石シズル:「アハハ、先生の慌ててる顔、ようやく見れたかも」
消石シズル:「やったね」
アリト:「何を言っているのか……私はぜんぜんまったく慌てていませんが? 大人ですからね?」
アリト:「さあ、シズルくん。その紙の束を一度戻して……心を落ち着けて、今後について話し合いましょう」
消石シズル:「……」す、と腰のエプロン、そのポケットにねじ込む。
消石シズル:「いつか、返してあげますよ」
アリト:「ああ……」
消石シズル:「それじゃ、休憩~」ぼすん、とソファーに身を投げる。
消石シズル:元より、休憩するほど作業は進んでいないのだが。
アリト:「シズルくん、またそんなところで寝ると変な夢を見るか、滑り落ちるかしますよ」
アリト:「ピンク色のクジラはノヴァリスにもいないでしょう……、いませんよね?」
消石シズル:「ここなら先生の目が届くから、落ちても大丈夫だよ」
消石シズル:「ピンクのクジラは、どうだろう?探しに行く?」
消石シズル:片目だけを開けて、言う。
アリト:「ちょうど、石油王研究会から砂漠調査の依頼が来ていたところです」 ソファの傍らに椅子を運び、座る。
アリト:「砂の海に奇怪な魚群を見つけたとか……。巨大不明生物の可能性があります」
消石シズル:「ふーん、油田探してそれ以外の変なのばっかり見つけてくるんだからあいつら……」
アリト:「また少し騒がしくなるかもしれません。……きっと、シズルくんたちも」
アリト:「調整の仕事がありますよ。なので、まあ……少しくらい多めに休憩してもいいでしょう」
アリト:「ハードな仕事の後ですし」
消石シズル:「そうだね、でも先生はまだまだいまいち頼りないから」
消石シズル:「すぐにわたしの力が必要になるんじゃないかな?」
消石シズル:「頼りになるよ、わたしは」
消石シズル:「何せ、環境管理会の副会長で……星室庁の実働部員だものね」
アリト:「ふむ……見事な推理です。名探偵の素質がありますね。そう……きっとそのときは……」
アリト:「頼りにさせてもらってもいいですか? シズルくんの力をあまり借りるのも、申し訳ないと思っていたのですが」
アリト:「……本当に大丈夫ですか? 容赦なく頼りますよ、私は」
消石シズル:「そりゃもちろん……」言おうとして、止める。
消石シズル:「ねぇ……どうして、わたしだったの?」
消石シズル:「わたし、わかるよ」
消石シズル:「先生にわたしが必要だったんじゃあない、わたしに先生が必要だったんだ」
消石シズル:「それを、最初からわかってた?」
アリト:「どうなんでしょうね。私には、その両方で……」
アリト:「シズルくんも、誰かに必要とされることこそが必要だったのではないかと思っています」
アリト:「どこかの誰かに。そうではないと、寂しいような気がしませんか」
消石シズル:「うん、そうだね」
消石シズル:「それを思い出せたよ」
消石シズル:「管理会の仕事も、最初はそうだったはずなんだ」
消石シズル:「でも、いつからか何かちがうものに変わっちゃった」
消石シズル:「でも、わたし……そのかわってしまったものも、嫌いじゃあないんだ」
消石シズル:「こんなに苦しいのに、手放そうとは思えない」
アリト:「いまでも、まだ?」
消石シズル:「モノやミズキ、それに先生」
消石シズル:「かけがえのない出会いだと思ってる」
消石シズル:「でも、代わりになるってことじゃあない」
消石シズル:「それは、新しい大事なもので……」
消石シズル:「ええと、なんだっけ」
消石シズル:「ごめん、得意じゃないから、難しいこと考えるの」
アリト:「はっはっはっ」
消石シズル:「あの時……法馬号と久しぶりにひとつになって……」
消石シズル:「頭がぎゅーんって良くなったんだ、色んなことが『あ、わかった』ってなった」
消石シズル:「会長のことも、端っこくらいは……理解できたような……」
消石シズル:「でも、降りたら全部忘れちゃってて……」
消石シズル:「忘れちゃったというか、今の私には理解できないだけなのかな?」
アリト:「常に理解している必要がないのかもしれませんよ」
消石シズル:「そうかもね……」
消石シズル:「それで……そうだった」
消石シズル:「宿題、先生からの」
アリト:「はい。教えてほしいことがありました」
アリト:「”しっくり行かない”と感じたことについて。何に、そう感じているのか」
消石シズル:「わたしは、ずっと怒ってたんだ」
アリト:「……怒っていた。なるほど……」
消石シズル:「自分にだよ、難しいこと考えないようにって言う一方でずっと余計なこと考えてた」
消石シズル:「どちらに徹することも出来ない半端な甘ったれ」
消石シズル:「だから、やりたいことをやろうとしている人が、妬ましかったんだ」
消石シズル:「あのね……」
消石シズル:「臣下であれば良いって、そう思っていた」
消石シズル:「今もそう思っている」
アリト:「それは、あの会長にとっての?」
消石シズル:「でも、ダブルクロス……二重冠を戴いた時……」
消石シズル:「悪くなかったよ、なんだかすっきりした、昔の……楽しかった時間に戻れたような」
消石シズル:「あれは、自らを戴く王冠、元々……この地の生徒すべてがその内に秘めていたはずのもの」
消石シズル:「そう、会長にとっての」
消石シズル:「それで……思い出したんだ」
消石シズル:「これだけは、忘れてなかった」
消石シズル:誰かに求められることが嬉しかった。それが出発点。
消石シズル:でも……。
消石シズル:「最初の気持ち……出発点だと思っていた、その更にずっと前の」
消石シズル:「あのボロっちいゲーセンで抱いた、最初の前、その気持ち」
アリト:「子供の頃でしょうか?」
消石シズル:「うん」
消石シズル:「先生、あのね」
消石シズル:「わたし、あの人に勝ちたいんだ」それに気付くのに、こんなにも時間がかかってしまった。
アリト:「そうなんですか? とても強敵だと思いますよ。私なら泣いちゃうかも」
消石シズル:「良いよ、泣いたって」
消石シズル:あのときだって、悔しくて悔しくて泣いてしまった。
消石シズル:「きっと、立ち向かわないといけない……いつになるかわからないけど」
消石シズル:「今はまだ、途方もなさすぎて……」
消石シズル:「でも、きっと……いずれ」
消石シズル:澄んだ琥珀の瞳が見つめる。
消石シズル:「先生、その時は……わたしを助けてくれるかな?」
アリト:「私の助けが必要なときは、いつでも。たいしたことはできませんが、私には……」
アリト:「無限の可能性があると、繰り返し何度でも教えてあげることはできます。それで良いのなら、頼っていただけると嬉しいです」
消石シズル:「たいしたことができないなんて……それは、嘘だよ先生」
消石シズル:「わたし、それが嘘だって知っている」
消石シズル:「先生が言った、大した意味のない戦いってやつだって」
消石シズル:「それがあったから、こうしてわたしと出会えた」
消石シズル:「違う?」
アリト:「……、……そうですね。ありがとう。なんというか……」
アリト:「私の方が、学んでばかりですね」
消石シズル:「……えへへ」
消石シズル:「片付け、続きしよっか?」跳ねるように、立ち上がる。
アリト:「そうですね。そして、見張っていてください」
アリト:「私が悪いことをしないように。宜しくお願い致します」
消石シズル:「うん、見てるよ先生」
消石シズル:「それはわたしがノヴァリスの均衡を守る環境管理会の副会長だから」
消石シズル:「そうでもあるし」
消石シズル:「それ以外の理由だって、ある」
アリト:「それ以外に?」
消石シズル:「わからない?」
消石シズル:「なら、宿題だね」
消石シズル:「わかったら、教えるように」
消石シズル:「それじゃ、先生」
アリト:「えええ……。………、はい」
 

ED:2/『隣に座っていただけますか?』

GM:崑崙山学区に、病院などという軟弱な施設は存在しない。
GM:それはそれとして、セイクリッドピラー決戦で奮戦した藾ミズキの負傷は深刻であり、
GM:星室庁の面々は、半ば無理矢理に彼女をキングダム学区内の病院に押し込んだのだった。
GM:そろそろ、検査の結果も出るだろうか。そんな風に頭の片隅で考えていた頃……
GM:---
GM:コンビニエンスストア インフェルノ24
GM:---
籟ミズキ:ぴょこん。
籟ミズキ:決済のために取り出した先生の端末に、トークアプリのメッセージが届きます。
アリト:「?」
籟ミズキ:『拝啓、いかがお過ごしでしょうか、先生』
籟ミズキ:『私はあの後、不自然な形で腕が治癒してしまわないようにと、病室を手配していただき』
籟ミズキ:『日課の鍛錬に精を出すこともできず、誰にも会うことなくさびしい日々を過ごしています』
アリト:『お疲れさまです。メッセージを送れるようになったんですね』
アリト:『まずは、無事でよかった』
籟ミズキ:『(*^ヮ^*)』
籟ミズキ:『ありがとうございます。先生とみなさんの奮戦のおかげです』
籟ミズキ:『ところでこれはオフレコですが、ごはんもいまいちであり』
籟ミズキ:『つきましては、お時間のある時で結構ですので』
籟ミズキ:『指定の場所までお見舞いに来てくれると嬉しいです』
アリト:『ご心労、お察しします』
アリト:『ぜひ行きます。好きな食べ物があれば教えてください』
アリト:『ピンクのクジラなどを除き、可能な範囲で用意します』
籟ミズキ:『ピンクのクジラ…………?』
籟ミズキ:『ありがとうございます。果物を少しと……』
籟ミズキ:『あと欲を言えば豚バラとキャベツとピーマンとねぎを買ってきていただけたら』
籟ミズキ:『うれs』
アリト:『?』
籟ミズキ:『すみません。病室付きの看護士ですが。まだしばらく固形物はダメなので』
籟ミズキ:『見舞い品として穏当なものをお願いします』
籟ミズキ:それきり、メッセージは途絶えた……
アリト:「……」 顔を上げる。コンビニがある。
アリト:「ここはひとつ、全力を尽くしましょう」 決然とコンビニへ入っていった――。
GM:---
GM:■キングダム第一市民病院
GM:---
籟ミズキ:先生が病室の前にたどり着くと、中からなにやら争うような鈍い音がする。
籟ミズキ:「はっ!!!!」
籟ミズキ:ガシャーン!!!!
アリト:「えっ」
アリト:「な……何事ですか? また新手の脅威存在が……?」
闇討ちにきた崑崙モブ生徒:「うわああああああ!!!!」
闇討ちにきた崑崙モブ生徒:窓から放り出され、落下してゆく。
外の患者:「うわあっ!?上から人が!?」「ここ病院なのに……」
籟ミズキ:「あっ、先生!」パッと表情を輝かせる。腕に巻かれたギプスが痛々しいが……。
籟ミズキ:「先生~~~~~!!」駆け寄って抱きつきます。
アリト:「こ」 眼鏡の位置を直す。 「こんにち、わ……?」
籟ミズキ:「こんにちは! こんなに早く来てくれるなんて!」
籟ミズキ:「う、うう…………」ぽろぽろと涙を流します。
籟ミズキ:「痛い………………」
籟ミズキ:ふらふらと離れます。
アリト:「はい。せっかく無事を確認できたので……あ、それは痛いでしょう……」 窓の外を一瞥。大丈夫だろう……きっと
アリト:「まだ本調子でないらしいので、気を付けないとダメですよ。たぶん」
籟ミズキ:「不甲斐ないところを見せてしまい……いえ、それは既定路線でした。お見舞いとはそういうもの」
アリト:「お見舞いに対する認識が気になりますが、とりあえずミズキくんが元気そうでよかった」
籟ミズキ:「お会いできて嬉しいです。ありがとうございます」
籟ミズキ:にこにこと笑いながら、ベッドに腰掛け、先生の椅子を引き出す。
アリト:「あ、ご丁寧にどうも……こちらはお土産です」 ビニール袋を置く。
アリト:「固形物が駄目とのことなので、私のおすすめ知育菓子を持ってきました」
籟ミズキ:「おぉ……!」
籟ミズキ:「ありがとうございます。早速開けていいですか?
アリト:「もちろんです!」
籟ミズキ:「崑崙は文化が独特であるらしく、また病院らしい病院もないので」
籟ミズキ:「一般的なお見舞いを受けるのが憧れだったのです!」
籟ミズキ:「飲めないお酒や、護身用の暗器、一時的な奮戦を約束する代わりに相応の代償を伴う活力剤などいかにも殺伐とした……」
アリト:「治安が心配ですね……」
アリト:「これはメロンの味がするフルーツミックススライム……」
アリト:「こっちはバナナの味がするらしいクリームソーダメーカー……」
アリト:「フルーツの味で統一しました。お見舞いといえば、本来フルーツですからね」
籟ミズキ:「これを混ぜればいいんですね? ふむふむ……」
籟ミズキ:「樹脂の棒を折らない力加減が難しいですね。確かに頭が鍛えられそうです!」
籟ミズキ:手元が霞むように動いて、非ニュートン流体の菓子をかき混ぜている。
アリト:「練れば練るほど色が変わります。ええと……その……そうですね。頭が良くなる可能性はありますね」
アリト:「今後の学園生活のために、ぜひがんばりましょう」
籟ミズキ:「おお。どんどん色が変わっていく……可愛いですね」
籟ミズキ:「しかし、先生もお忙しいでしょうに」
籟ミズキ:「私の都合でお呼び立てして申し訳ありません」
籟ミズキ:「絶対来てくださると思っていましたが」
アリト:「いえ。多少の雑事はありますが……緩和の方策も考えているので、問題ありません。それより」
アリト:「ミズキくんの元気そうな顔が見れて良かったです」
アリト:「もう、大丈夫そうですか?」
籟ミズキ:ぱくり、と付属のスプーンでメロン味を味わっている。
籟ミズキ:「ええ。見ての通り────」
籟ミズキ:と、返そうとして。
籟ミズキ:「いえ、痛い。いたたた、急に痛くなってきた気がします。」
籟ミズキ:「なんだか大人の人に甘えたい気分ですね……」
アリト:「そんな急激な悪化が? 大丈夫ですか。担当の医療技術者の方をお呼びするべきでしょうか」
籟ミズキ:「あっいえ──そこまでではないです! そこまでではないですね!」急に焦ってしゃっきりとします。
アリト:「あっ、よかった」
籟ミズキ:(ナースさんが来たら絶対バレる……! 窓も割りましたし……)
籟ミズキ:「……ねえ、先生、隣に座って頂けますか?」
籟ミズキ:「いえ、大きな意味はないんですが」
籟ミズキ:「あの時、肩を並べていたように──そう」
籟ミズキ:「あの時の話がしたい」
アリト:「もちろん。少しお話ししましょうか」 隣に腰を下ろす。
アリト:「戦うことに対する考えは、ミズキさんの中で変わりませんでしたか?」
籟ミズキ:「……」
籟ミズキ:「あの厳めしい機神たちの、去っていったのは……」
籟ミズキ:「あれは、『死』だと思いますか。私達が彼らに引導を渡したのだと」
アリト:「どうでしょうね。私は、彼らの『死』を、我々が定義するものと同一視できないと思っています」
アリト:「おそらく、彼らは死んではいない」
籟ミズキ:「最中ミサキ環境管理会長のように?」
籟ミズキ:言いながら、それは少し違うような気がした。
アリト:「最中くんは、また違うと思います。色々な意味でね」
アリト:「……気になっていましたか?」
籟ミズキ:「はい」
籟ミズキ:「先生も、これが外敵と戦い、勝利した。というだけの話だとお考えではないでしょう」
籟ミズキ:「戦い、勝利したという部分以外が知らねばならないことです────でも」
籟ミズキ:肩が触れ合うように、重心を傾ける。
籟ミズキ:「戦い、勝ったということも大事なことです。そう思えるようになったのは、前進かもしれません」
籟ミズキ:「誰かが助からなかったかもしれませんが、目の前のものを守りました」
アリト:「少なくとも、あのときカナンくんは助けを求めていた」
アリト:「我々もです。本当に助かりました。ミズキくんに帰られていたら、大変ではすみませんでしたからね」
籟ミズキ:「ふふふ。私、強いですから」
籟ミズキ:「その気になれば、先生も一捻りです」
籟ミズキ:軽く上体を揺する。それだけで、あなたの体がベッドへとひっくり返る。
アリト:「おおっと」 首を傾げる。
アリト:「大変なことですね。私、何もできません」
籟ミズキ:「先生。きっと、あなたが思うより特別で、脆いあなたを狙って、色んな人がやってきます」
籟ミズキ:「武の研鑽を積む我々は、人の直感するよりも、遥かに人が強くなれることを知っていますが──」
アリト:「うん……」
籟ミズキ:「真に可能性が無限であると信じ、それを花開かせるために力を惜しまない」
籟ミズキ:「そんな人は、本当に稀有なのです」
籟ミズキ:「私より馬鹿馬鹿しい題目を唱えて戦場に向かっていく人、初めて見たかも」
アリト:「そうでしょうか? きっと、みんなそうですよ」
籟ミズキ:「そういうところですよ」にんまりと、見下ろす。
アリト:「……ええーと、ミズキくん?」
籟ミズキ:「その輝きが誰かに奪われそうになったら、私を呼んでください」
籟ミズキ:「嵐より強く人を攫うものが、果たして地上にありましょうか」
籟ミズキ:目を閉じて、歌うように囁く。
籟ミズキ:「きっと、助けて差し上げます」
アリト:「それは――」
アリト:「私の方からも、同じことを言わせていただきましょう。ミズキくん。きみが何か、困ったことや……いえ」
アリト:「困っていなくてもいいです。なにかちょっとしたことでも、助けを呼んでくれたら、いつでも駆けつけます」
籟ミズキ:「今みたいに?」
アリト:「そういうことです。お互いの間の、約束としましょう」
籟ミズキ:「はい、喜んで」
アリト:「それとその、すみません、一点ご提案が」
籟ミズキ:「なんですか?」
アリト:「この体勢だと、私がめちゃくちゃ緊張します」
アリト:「距離が……近すぎるので……」
籟ミズキ:「それは……」
籟ミズキ:花のように微笑んで、知育菓子を掬ったスプーンを先生の口に突っ込む。
籟ミズキ:「良いことを聞きました。では、これくらいにしておきましょう」
籟ミズキ:さ、と離れる。
アリト:「……もが……」 ゆっくりと上半身を起こす。
アリト:「……ミズキくんが元気そうで、本当に良かったです。これなら復学もすぐですね」
籟ミズキ:「来ていただけて、大変調子が上向きました」
籟ミズキ:「うなぎ登りです。ドラゴン登り?」
籟ミズキ:「ええ。また以前のように……いえ、以前よりもう少しだけ前向きに」
籟ミズキ:「人助けができそうです!」
アリト:「うん。それなら……」
アリト:「勉強の方も、がんばっていきましょう」
籟ミズキ:「えっ。あはは。はははは……そうですね…………」
籟ミズキ:気まずそうに、カラフルなお菓子をかき混ぜる。
籟ミズキ:他愛のない話をして、やがて、先生が帰ってから。
籟ミズキ:大胆すぎたかな……と一人病室のベッドで枕を抱える(片手)のは、その夜のこと……。
 

ED:3/『夕陽の見えるカフェ』

GM:---
GM:■メサイア学区 繁華街
GM:---
GM:メサイア中心部、中央駅にほど近いテナント。
GM:そこに、本日から営業を開始するするカフェテリアがある。
GM:資金調達と情報収集の一環として、星室庁の活動をサポートするという名目で
GM:ノヴァリスの主要な学区に、幾つかこのような場所を設ける計画だ。
GM:映えある第一号店であるこの店を任されたのは……
雨月夜カナン:「……どうかな?」新品の制服に袖を通し、君達の前に現れる。
晶月モノ:「うん、いいと思う」
晶月モノ:「すっごく似合ってるよ、店長」
晶月モノ:ニコニコとお揃いの制服を身に着けて向かい合う
雨月夜カナン:「ん、モノも似合ってる」
雨月夜カナン:雨月夜カナンの処遇については、最高生徒会の中でも些か意見が分かれた。
雨月夜カナン:結局、執行猶予に近い形での職務継続が決まり、監視しやすい環境も含めて、この店の責任者の一人として送り込まれたのだった。
晶月モノ:「えへへ……よーし、それじゃ」
晶月モノ:ぱちぱちと、一段高い台の上で手を叩く
晶月モノ:「みんなちゅうもーく」
長老(アダ名):「おお~~いおいおい……罪なき者よ……」
長老(アダ名):モノの頭上の十字冠を見て悲しみにくれている。
長老(アダ名):当然のようにウエイトレス姿だ。
晶月モノ:「はい長老泣かない泣かない」
晶月モノ:「折角の新しい門出の日なんだから、元気出していきましょう!」
長老(アダ名):「ぐすっ……そうじゃな……」
長老(アダ名):「我ら一同、長い……夢をみておったのかもしれん……きたる楽園の夢を……」
雨月夜カナン:「クロスハントのみんなは、意外と働き者」ホールスタッフとして店内を行き来する面々を見て。
雨月夜カナン:「施工費も浮いたし、路頭に迷う子も減って、一石二鳥」
長老(アダ名):「やり場のないエネルギーだけは人一倍なのじゃ。暴動とか起こしたし……おーいおい」
長老(アダ名):泣きながらてきぱきと指示を出している。
晶月モノ:「その辺の手配もカナンとか長老ががんばってくれたからだよ」
晶月モノ:「私はアイデア出しただけだから」
晶月モノ:「ほんとはこの挨拶もカナンに任せたかったんだけど」
晶月モノ:「恥ずかしいんだって、かわいいよね」
雨月夜カナン:「いや、恥ずかしいというか……」
雨月夜カナン:「ここの店長は……ほら」モノの胸元のプレートを指差す
雨月夜カナン:「モノだから。こういうことは、偉い人がちゃんとやらないと」
長老(アダ名):「おお……。救世主でなくなってさえ、我らを導いてくださるというのか……」
晶月モノ:「副店長でいいって言ったのにな」
晶月モノ:「まあ、とにかく最初にみんなに言いたいのは」
晶月モノ:「みんなが大事にしてた手作りお神輿」
晶月モノ:「壊しちゃってごめんなさい」
晶月モノ:ぺこりと頭を下げる
晶月モノ:「……あれはもう、みんなにとってはいらないと思ったから」
晶月モノ:「代わりにこのお店を作ることにしたんだよ」
店員(元クロスハント):「店長……」「感激っす……!」「やっぱ店長はウチらの救世主なんだなって……」
晶月モノ:「それ、救世主ってみんなが言ってくれたけど」
晶月モノ:「そういう人がするべきことは、みんなの上で分かったような顔でふんぞり返ってることじゃない」
晶月モノ:台の上から降りる
晶月モノ:「同じ目線で、誰かの居場所を作ってあげることだと思う」
晶月モノ:「……私が知ってる、世界を救う者は2人いて」
晶月モノ:片目をなぞり、そしてカナンの頭上の冠に視線を向ける
晶月モノ:「2人とも、そういう人たちだった」
晶月モノ:「救世主は、みんなでやろう」
長老(アダ名):「…………」
長老(アダ名):そのことばが奇妙な実感に満ちているのを感じて、クロスハントたちが静まり返る。
長老(アダ名):遅れて、拍手が鳴り響く。
晶月モノ:「どーも、どーも……こんな感じでいい?店長1号」
雨月夜カナン:「……ん。上出来」
雨月夜カナン:「モノはやっぱり才能あるよ」
晶月モノ:「なんの?」
雨月夜カナン:「人のこと、その気にさせるのが上手いってこと」
晶月モノ:「あはは!いいの?乗せられちゃって」
雨月夜カナン:「この人はちゃんと見ててくれてるんだなって。そう思うとみんな嬉しくなるでしょ?」
晶月モノ:「……約束したからね、ちゃんと見てるって」
晶月モノ:「それじゃあ配置について!お客さんが待ってるよ!」
晶月モノ:「しまっていこー!」
店員(元クロスハント):「よろしく!」「よろしく店長!」
店員(元クロスハント):「やろうぜ店長!」「ウチらでテッペン取ろう!」
長老(アダ名):(やはり……やはりこの者こそが…………!)
長老(アダ名):(予言の──────)一人だけ変な目をしているぞ。
雨月夜カナン:「……あ、そういえば」
晶月モノ:「?」
雨月夜カナン:「モノ、お店の名前ってちゃんと考えた?」
雨月夜カナン:「ほら、一週間くらい前に、用意しとくって言ってたじゃん」
晶月モノ:「もちろん!」
晶月モノ:「えーっとね」
晶月モノ:「『いなごまつり』、『いわしがもりだくさん』、『わっしょい三太夫』……」
晶月モノ:「どれも捨てがたいと思うんだよね」
晶月モノ:「カナンはどれがいい?」
雨月夜カナン:「うーん……」眉間を揉んで
雨月夜カナン:「……どれも却下」
晶月モノ:「えーっ!」
晶月モノ:「かわいいと思ったのになあ」
雨月夜カナン:「前々から思ってたけど、モノのネーミングセンスは物騒」
雨月夜カナン:「じゃあ……ここは、第一店長特権を発動します」
晶月モノ:「ほうほう」
晶月モノ:「聞かせてもらっちゃおう」
晶月モノ:「いまいちだったら『わっしょい三太夫』だよ!」
雨月夜カナン:「それにだけは負けない。自信がある」
雨月夜カナン:「実は、表札も作ってある」段ボール箱を持ち上げて。
晶月モノ:「言うね~」
晶月モノ:「勝利を確信してるな」
雨月夜カナン:「こほん、では、皆さん」入り口に向かう途中で振り向いて
雨月夜カナン:「今日から、このお店は───」
GM:---
音川ナツミ:「へぇ……こんなとこに新しいお店できたんだ」
音川ナツミ:「お、このお団子悪くないな……ラーメンの〆にいいかも」
幾原シヅリ:「え~?このお店シズちゃんいないの?」
幾原シヅリ:「せっかく撮影抜けて会いに来たのに~!いいもんね~、シズちゃんの分も食べちゃうから!!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「匂うよ匂うよ……新しい創作意欲の匂いがするよ~」
アーニャ・チャンドラグプタ:「単なる美味しそうなデミグラスソースの匂いかもしれないけど……飛び込み取材だっ!たのもー!」
アリア・リッケンバッカー:「イチゴの爆弾パンケーキ!!!!!Lサイズください!!!!!!!!!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「ハチミツ多めでお願いします!!!!!!!!喉に!!!!!!!優しいので!!!!!!!!!!」
ルーン・くま:「クマクマクマクマ(美味しいハニーの香りにつられてやってきました)」
"ライトファング":「事務所の一階にカフェが出来るとはな……」
"ライトファング":「この店も悪くない風が吹く、なあ相棒」
"レフトストーム":「半熟卵、あるか?」
ホン・シュエメイ:「皆さん、真面目に働いているようで安心しました」
ホン・シュエメイ:「え?私ですか?いえ、私は視察で顔を出しただけですので」
ホン・シュエメイ:「はい、こちらの食いしん坊デラックスパフェをもう3杯ほど頂いたら帰ります」
三城郷ミチカ:「わぁ、すっごく賑やかで良いところですねぇ」
三城郷ミチカ:「そうだ、今度、授業の帰りに皆で食べに来ましょうか」
三城郷ミチカ:「外の世界の合コンは、こういうところでするんですよね、先生?」
晶月モノ:「はいはーい、お待たせお待たせ」
晶月モノ:「ご注文どーぞ!」
晶月モノ:曲芸めいた数の皿を凄まじい体幹でブレひとつなく運んでいる。
雨月夜カナン:「……あれ、なんか先生来てなかった?」
雨月夜カナン:「……気のせいかな……?」
晶月モノ:「カナーン!3番テーブルさんオムライス!」
晶月モノ:「大盛りでね!」
雨月夜カナン:「あ、はーい!」
GM:開店初日は、盛況のまま慌ただしく過ぎていった。
GM:---
雨月夜カナン:「疲れた……」
雨月夜カナン:店の前、看板を片付けて大きく息をつく
晶月モノ:「はい、カナン」
晶月モノ:ピトッとその頬に
晶月モノ:冷たいペットボトルをあてる
雨月夜カナン:「わっ」
雨月夜カナン:「ん、ありがと店長」
晶月モノ:「どういたしまして、店長」
雨月夜カナン:俯いたままペットボトルを受け取る
晶月モノ:笑いながらこつんとペットボトル同士をぶつける
雨月夜カナン:「……やっぱり店長二人いるのって変じゃない?」
晶月モノ:「そうかな?」
晶月モノ:「変でも別に構わないよ、カナンと一緒にやるって決めたんだから」
晶月モノ:「それとも、やっぱり先輩は返上する?」
雨月夜カナン:「む、生意気」
雨月夜カナン:「そんなに言うならお望み通り、ビシバシ行くからね」
晶月モノ:「えへへ、お手柔らかに」
晶月モノ:「あ……」
晶月モノ:ふと顔を上げる、建物の隙間から傾いた日が差し込む。
晶月モノ:「夕陽だ」
晶月モノ:「……ねえカナン、一緒に見ていこうよ」
晶月モノ:「夕陽が好きなんだ」
雨月夜カナン:「ん、そうなんだ……?」
雨月夜カナン:「いいね、私も好きだよ。夕陽」
晶月モノ:「うん……」
晶月モノ:「明るくも暗くもない、昼でも夜でもない」
晶月モノ:「どっちでもあって、どっちでもない」
晶月モノ:「町の夕焼けは二番目に綺麗で、好きな景色なんだ」
晶月モノ:柵から身を乗り出して、コントラストに染まる街を
晶月モノ:色の違う両眼で見つめている。
雨月夜カナン:「二番目……」
雨月夜カナン:「じゃあ、一番は?」
晶月モノ:「……ふふ」子供のように笑って
晶月モノ:「朝の海!お日様が昇るところ!」
晶月モノ:「これからいいことが始まりそうな気がするでしょ」
晶月モノ:「ここには太陽があるけど海がないんだよね」
晶月モノ:「卒業したら、カナンと一緒に見に行きたいな」
雨月夜カナン:「卒業かぁ……」
雨月夜カナン:「ん、良いね……外ではモノの方が先輩だ」
雨月夜カナン:「色んなとこ案内してもらわないとね」
晶月モノ:「うん、任せといてよ」
晶月モノ:「……それとね」
晶月モノ:「カナンには忘れちゃいけない大事な話があって」
雨月夜カナン:「え、なにさ」
雨月夜カナン:「お説教ならもう足りてますけど……?」たじろぐ
晶月モノ:「あはは!ちがうちがう!私にシュエメイさんは無理だよ」
晶月モノ:「えっとね」
晶月モノ:「”一つだけどうしても謝らせて下さい"」
晶月モノ:「"中3の時、カナンちゃんが徹夜で進めてた、クリア手前のセーブデータ"」
晶月モノ:「"間違って消しちゃってゴメン"」
晶月モノ:「……だって」
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:「………ハァ!!??」
雨月夜カナン:「ちょ……!!ハァ!!??初耳なんだけど!!!!」
晶月モノ:「あはははは!」
晶月モノ:「言ってなかったんだ!」
晶月モノ:「墓まで持って行ったんだなあ」
晶月モノ:しみじみ腕を組んで頷いている
雨月夜カナン:「寝ぼけて消したわけじゃなかったんだ……」
晶月モノ:「衝撃の真実だね」
雨月夜カナン:「……で、そのしょーもない告白が、お姉ちゃんからの伝言?」
晶月モノ:「うん」
晶月モノ:「シオンはね」
晶月モノ:「そんなしょーもないこともずっと覚えてて、心の中でずっと気にしてたんだよ」
晶月モノ:「シオンの中にはカナンがいた」
晶月モノ:「ふふっ、お姉ちゃんだよね」
雨月夜カナン:「……だったらもうちょっと気の利いたこと言えっての」
雨月夜カナン:「はぁ……お姉ちゃんらしい……いや」
雨月夜カナン:「そういう奴だったんだね……お姉ちゃんって」
雨月夜カナン:「ありがと、モノ。知れてよかった」
雨月夜カナン:「色んな意味で……」行き場のない怒りが収まらない様子だ
晶月モノ:「あはは!カナンのそんな顔初めて見た」
晶月モノ:「どんなゲーム?そんなに面白いの?」
晶月モノ:「今度一緒にやろうよ」
晶月モノ:そう言いながら店の方へ、後片付けのために戻っていく
雨月夜カナン:「いいけど……まだ家にあったかな……」
雨月夜カナン:モヤモヤした様子で、モノの後に続いて
雨月夜カナン:一度だけ、夕暮れの街を振り返る。
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:彼女は、二番目に好きだと言ったが
雨月夜カナン:実を言うと、自分が一番好きなのも、この時間なのだ
雨月夜カナン:明るくも暗くもない、昼でも夜でもない。
雨月夜カナン:優しいようでいて、とびきり残酷で
雨月夜カナン:いつも正解が見えているようで、けれど、この世界のことを何も知らない。
雨月夜カナン:昼と夜の、嘘と真実の、大人と子供の、聖者と悪人の、その狭間、どちらでもない
雨月夜カナン:違う色の、二つの瞳を通して見るような
雨月夜カナン:いつかきっと、選ぶ日が来るのだろう。自分も、彼女も。
雨月夜カナン:けれど、それまでは、私達の物語は共にあるだろう。
雨月夜カナン:それはまるで、いつか幼子に語られて、忘れられた、おとぎ話のように。
GM:玄関の明かりが消え、扉が閉まる。
-CLOSED-
-CAFE FAIRY TAIL-
 

ED:4/『先生』

GM:---
GM:■星室庁オフィス 会見場
GM:---
GM:短期間の間に、立て続けに勃発したセイクリッドピラー襲撃事件。
GM:とりわけ二度目のそれは、ピラーが直接攻撃を受け、その首謀者の正体も判明していないという前代未聞のものだった。
GM:更に、事件と同時に出現した、ノヴァリス全土を覆う巨大な十字冠。
GM:最高生徒会には、事件直後から三大校はもちろん、普段中央の事情からは距離を置く辺境の諸学区からも説明追求が殺到し
GM:それに折れる形で開かれたこの会見には、ノヴァリス中の学校の新聞部、報道部、メディア関連学校が詰めかけたのだった。
ホン・シュエメイ:「ですから、その件については後ほど……」
記者:「ピラーを襲撃した犯人はAIだったとの情報もありますが!?」
記者:「直前に発生したインペリアル・バレット・トレイン強盗事件との関連も指摘されていますが!見解は!?」
記者:「噂によると、複数学区に跨る大規模な犯罪組織の犯行との声も……」
記者:「最高生徒会の指導力不足との指摘については、どうお考えですか!」
ホン・シュエメイ:「………」
ホン・シュエメイ:勢いの止まらない報道陣を前に、うんざりした様子でアリト先生を見る。
アリト:「はい」
アリト:「まずは、お集まりいただきありがとうございます。訪問する手間が省けました。ご協力に感謝します」
記者:「先生だ……」「あれが星室庁の……」ガヤガヤとしていた記者たちが少しずつ静まっていく。
アリト:「結論から言いますと、我々はさらなる躍進の機会を得ることになりました。」
アリト:「……あ、結論から話すぎましたね……少し戻すと」
アリト:「ピラー襲撃事件の犯人について、その背景を含め、まったく謎に包まれています。一切何も判明していません」
記者:「え……一切!?全くわからないんですか!?」
記者:「職務怠慢じゃないのかー!」遠くから野次が飛ぶ
アリト:「はい。それを辿れるようなたやすい相手は、ピラーに侵入することはできません」
アリト:「最高生徒会の指導力不足という点については、私は別の見解を持っています」
記者:「身内贔屓かよ」「これだから最高生徒会は……」
記者:「……その見解を、お聞かせ願えますか?」
アリト:「ノヴァリスの生徒の皆さんは、それぞれに高度な、無限の可能性を持っています。」
アリト:「この点については、異論の余地がないと思います」
アリト:「これに対し、必要なのは指導力ではなく、むしろその可能性を引き出す支援機能」
アリト:「統制ではなく拡張です……私からは二つの内容をご提案します」
記者:「見る目あんじゃん」「本気にすんな、リップサービスだろ」「いかにも大人って感じ」
消石シズル:「(まあ……きみたちにはまだわからないか、先生の良さは……)」後方座席でウンウンと頷く。
晶月モノ:「(先生が先生やってるなあ)」ニコニコしながら足をブラブラしている
アリト:「まずは、第一に、みなさんの問題解決を阻害している学区間の行動制限の段階的緩和と、交流活性化」
アリト:「学区をまたいで問題を解決し、また企画を開催することのできる制度を導入しようと考えています」
アリト:「これにより、なかよしお楽しみ会や汎学園文化祭など、各学区での交流を促進することができるでしょう」
記者:「交流の自由化ですか……?しかし、それでは一部の大規模学区に富が集中してしまうのでは?」
記者:「今でさえ学区間格差が問題になっているんです。崑崙山には一件の病院もない始末なんですよ?」
アリト:「それについては、会場の設置や雑務、発生する問題の解決などを」
アリト:「最高生徒会が担当することで、収益の一部を最高生徒会に預けていただきます」
アリト:「これによって、公共利益の再分配、インフラの整備や学区活性化を行う予定です。」
アリト:「つまり……」
アリト:「どこの学校でもやっている、生徒会の仕事なんです。本来のね」
記者:「生徒会ってそういうもんだっけ……?」「さぁ……」
籟ミズキ:「ほええ~」一緒になってそういうもんなんだなあ、という顔をしています。
アリト:「自分の学区の利益最大化を考えるのは、皆さんの学園の生徒会の仕事。それは当然です。」
アリト:「ですが、それを通そうとすれば、衝突が生まれることは必然」
アリト:「それを少しでも緩和したいと考えています。」
アリト:「……当然、税金のように費用を徴収する最高生徒会が恨まれるのも当然……」
アリト:「ぜひとも悪の巨大組織として、スキャンダルや使途不明金の追及をお願いします」
記者:「そうだそうだ!」「信用できねぇなぁ~、シオン会長が生きてる事ならまだしもよぉ~」
籟ミズキ:後方からやじを飛ばした記者を牽制するような鋭い殺気!
記者:「ヒェッ……」「へえ……」「宣戦布告ってわけか」
晶月モノ:「(ミズキすこしおさえて)」ひそひそ
籟ミズキ:「(はい)」ふっと気配が消えます。
消石シズル:「(大丈夫ですよ)」コソコソ。
消石シズル:「(顔と名前は控えましたから……)」据わった目
籟ミズキ:「(さすがです)」
晶月モノ:「(……この2人がいれば、問題解決の説得力はあるよね)」
晶月モノ:「(力づくだけど)」
アリト:「はっはっはっ。厳しい目で見張っていただけると助かります。我々が悪いことをしないように」
アリト:「そして、もう一点」
アリト:「こちらは最高生徒会の支援能力を拡張するための施策ですが、私からのご提案として――」
アリト:「職員室の設立を提示させていただきます」
記者:「職員室……?」
記者:「何だ?職員室って」「先生の部屋でしょ。他の職員いないもん」
アリト:「ノヴァリスは広い。私一人では皆さんを十分に支援できないかもしれない。」
アリト:「そういうときが訪れるかもしれない」
アリト:「よって、先生をスカウトし、みなさんを支援する能力を拡張するために」
アリト:「”職員室”の設立をご提案します」
記者:「えっ?」「スカウト……?」
記者:「先生、それはつまり……」
記者:「アリト先生以外にも、このノヴァリスに"先生"が赴任なされるということですか?」
アリト:「ご認識の通りです。少しずつ……ほんの少しずつでも、外の世界と繋がっていくべきだと考えています」
アリト:「まずは、サンプルとなる面白い……あっ、いえ、能力のある先生を、招いていきたい」
アリト:「もちろん、この学園の生徒で、将来教職員の道に進みたいと考えている生徒の方に」
アリト:「職場体験の形で『先生』を担ってもらってもいい」
アリト:「私は、皆さんをサポートできる人材を増員したいと思います」
記者:「え~面白そう」「あんたは絶対向いてないからやめて」「むむむ……」
アリト:「以上が、私のご提案です。今後のことが不安な方もいるでしょう。ノヴァリスは相変わらず騒がしい」
アリト:「ですが、我々も皆さんとともに、そんな日々を紡いでいきたいと思います」
アリト:「無限の可能性が、いま我々の前に広がっている。私はそう断言します」
記者:「……」
GM:喧しく君の言葉に野次を飛ばしていた記者たちが、次第に耳を傾け
GM:その一言一言を噛みしめるように反駁している。
記者:「……先生、よろしいでしょうか」一人の記者が手を上げる。
アリト:「はい。お願いします」
記者:「先生のお考えはよくわかりました」
記者:「ご提示頂いたプランは、困難な部分はあるでしょうが……試す価値がある政策だと思います」
記者:「ですが、私達がどのような経緯で、先生をこのノヴァリスにお招きするに至ったのか、先生もご存知でしょう?」
記者:「私達は皆、測りかねています。迷っているのです」
記者:「先生に対してだけではありません。この、ノヴァリスそのものに対して」
記者:「……我々はまだ、先生の所信表明を伺っておりません」
記者:「アリト先生、あなたは……」
記者:「あなたは、私達に、どんな人間になって欲しいのですか?」
アリト:「はっはっはっ」
アリト:「まずは皆さんがどんな人間になりたいのか、あるいはどんな人間になりたくないのか、それを決めること」
アリト:「知るのではないんです。色々なものに触れて、自分で何を良しと思うかは、自分自身で決めるしかない」
アリト:「私はノヴァリスの、一人目の先生として招かれました。まだ白紙のような皆さんと接することができることは、本当に幸いです」
sasie02
アリト:「私の方が、これから皆さんがどのように自分自身のお話を描いていくか、それを間近で眺めることができる」
アリト:「私がみなさんに望むことがあるとすれば、どうか私に信じさせてください」
アリト:「みなさんには何か良いことを作り出していく、本当に……本当の意味で、無限の可能性があることを」
アリト:「いずれやって来る先生たちも、たぶん同じ気持ちでいると思います。以上です」
GM:静寂の中、まばらな拍手の音が、澄み渡る青空に吸い込まれていく。
GM:学園都市"ノヴァリス"。
GM:この街に現れた、最初の"先生"と、"来校者"。
GM:そして、星室庁の面々の一度目の物語は、こうして幕を下ろした。
GM:しかし、それは次のページを捲ったに過ぎない。
GM:───君は、激動の時代を迎えたノヴァリスの住人だ。
GM:君は、この街で育った一人の生徒として、仲間達との少々物騒な青春を謳歌することができる。
GM:君は、学園都市有数の特記戦力として、その青春を脅かす陰謀に抗い立ち向かうことができる。
GM:君は、この街に招かれた来訪者として、彼女らと共に戦い、学び、未来へと導くことができる。
GM:この街の秩序は脆く、闇は深い。奇跡のように保たれた日常を、君は守らなければならない。
GM:その先にある結末が、虚しいものに終わるか否か。
GM:それは、次の物語を読み進めていけばわかることだろう。

Double Cross The 3rd edition
ステージ『オーヴァード・ノヴァ』
Episode.01『White Paper of Star Chamber -星室庁活動白書- 』

END

































GM:---
GM:■座標不明 廃墟
GM:---
GM:廃校の憂き目に会い、打ち捨てられた校舎。
GM:それ自体はノヴァリスではありふれた光景だが、この学校のように原型を留めぬ程に風化し、朽ち果てた姿を晒すことは稀だろう。
GM:罅割れた外壁を、絶え間なく振り続ける雨が濡らしている。
GM:どの場所、どの季節においても澄み渡った青空が広がるノヴァリスに有りながら、この地に陽の光が指すことは滅多にない。
GM:かつて教室だった一角は、天井が崩れ、床一面に植物が侵蝕し、青白い花を咲かせている。
GM:潮騒の音が届く。オアシスや河川こそあれ、ノヴァリスに海はない。
GM:にもかかわらず、波の音は遠く、まるでこの地だけが大海に浮かんでいるかのように、寄せては返す。
GM:果てのなき彷徨。8年の歳月を、この場所はその様に重ねてきた。
GM:“漂流学区ノドス”。
GM:それが、この地に付けられた名前だ。
GM
?????:「ん……」
GM:教室の中央には、大きな白いカプセルが二つ、並んで安置されており、幾つものケーブルが繋がれている。
GM:周囲の環境とは不釣り合いに、傷一つ、汚れ一つも付いていないそれは、これから埋葬される棺のようにも見えた。
GM:その片方に横たえられていた男は、小さく呻き声を漏らした後、静かに上体を起こした。
?????:「……とんだ失態だ」ヘッドギアを外して、床に放り捨てる。
?????:赤い髪に赤い目の少年。涼やかな顔立ちだが、その目は神経質そうに鋭く細められている。
????:「よう、気分はどうよ?”カルヴァリア”」
????:しばらくして、隣のカプセルから跳ね起きた少年が声をかける。
????:がっしりした体型、刈り上げた銀髪の少年。顔の左半分に火傷の痕があり、それを隠すように前髪が垂れている。
?????:「……最悪だよ、”セレブロ”……いや、ルイ」
?????:「……任務は終わりだ。メリハリをハッキリさせるのはオマエの流儀だろ」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「おっとそうだった。ま、ひとまずお疲れ、アキト」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:赤毛の少年に手を差し伸べて、立ち上がらせる。
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「しっかし参ったなオイ。”機神”まで出して負けるなんてよ」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「最悪のケースではあるが、想定していなかった訳では無い」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「計画の修正は可能だ、今は……」
???:「キミ達!良かった、無事戻ってこれたんですね」
???:廊下の崩れかけた階段を降りて、男がもう一人教室に入ってくる。
???:三十代半ばぐらいの、人間の男だ。仕立ての良いスーツに、品のある佇まい。
???:整った顔立ちに嫌味さはなく、いかにも人の良さそうな微笑みを浮かべている。
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「先生!」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「先生。お疲れ様です」
???:「ですが、機神アレを動かしたのは軽率でしたよ」
???:「あれはジャーム兵器、扱いを間違えればキミ達もタダでは済まないんです」
???:「本来なら、使わせる訳には……」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「それは言いっこなしだぜ先生」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「貴方には感謝しているし、尊敬もしています」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「貴方が来なければ、僕たちは今頃全員死んでいたし、こうして向こうに干渉することもできなかった」
???:「……粘菌コンピュータは、経路探索に関しては絶大な適性があるんです。ノイマン型では絶対にたどり着けない解を導き出せる」
???:「仕組みが違うので、向こうの機械を上書きしても手口がバレないですしね」
???:「ソラリスシンドロームにはこういう応用もあるということです。ただ毒や薬を使うだけが取り柄ではないんですよ」
???:なんて言うと、医療部門の皆さんに怒られてしまいますが、と付け加える。
"カルヴァリア"祠堂アキト:「……ですが、あくまで僕らは"契約関係"です」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「お互いのやり方には、干渉しない。そうでしょう」
???:「………」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「んなことよりよ、先生も大変だったんじゃねえの」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「"ラハブ"も壊れかけたんだろ」
???:「ああ、アレは大丈夫です。キミたちと違って、完全に私と同期している訳ではないですし」
???:「あくまで、仕事の合間にキミ達を手助けできる程度の性能しかありませんから、フィードバックも少ないのです」
"セレブロ"ルイ・ジャックモンド:「なら良いけどよ……んじゃあ、とりあえず」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「皆に報告だ。先生が来るのも久しぶりだから、喜ぶだろう」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「行きましょう」
"カルヴァリア"祠堂アキト:「……霧谷先生」
霧谷雄吾:「ええ……行きましょう」
霧谷雄吾:崩れた壁の下に広がる丘を見る。
GM:廃校舎の麓の丘には、おびただしい数の、5000本近い十字架が並んでいる。
GM:その全てに、ひび割れ、石化した十字冠がかけられ、花が添えられている。
霧谷雄吾:「……」
霧谷雄吾:「……かの計画を率いた者として、私には、始末をつける責任があります」
霧谷雄吾:「こればかりは、他の方にお任せする訳には行きません」
霧谷雄吾:「アダム・カドモン計画の、最後の遺産。"ノヴァリス"」
霧谷雄吾:「この世界の秩序のため、人類とオーヴァードの未来のため」
霧谷雄吾:「そして、キミ達がここから卒業するために」
霧谷雄吾:「ノヴァリスを、解体する」
霧谷雄吾:「どうか私に、キミ達の力を貸してください」
GM:17世紀イングランドの哲学者、トマス・ホッブズは、自らの著書の中で
GM:人間の自然状態は、万人が万人に対して生存権を行使する闘争である。と定義している。
GM:それは死と隣合わせの混沌であり、人々が秩序と理性を持って、安寧に暮らすためには
GM:この生来持つ権利を放棄し、より巨大な存在に譲渡しなければならない。
GM:それは国家の化身であり、何者も逆らえない社会秩序の獣であり
GM:混沌を是とする悪しき国家に対しての、最大の敵である。
GM:"リヴァイアサン"
GM:それが、学園都市ノヴァリスが対峙する、最も強大な敵の名だ。


>>>                  To Be Continued



GM:今度こそ……完全に終わりです!
GM:お疲れ様でした~!
晶月モノ:おつかれさまでしたー----!!
晶月モノ:なんだよこの面白すぎる卓は!!
晶月モノ:ふざけやがってよ!
晶月モノ:お招きに預かり光栄でした!ノヴァリスのこれからの発展を心からお祈りしてます!
消石シズル:「あはは…えっと、それなりに楽しかったですよ。みなさんとのPLごっこ」
消石シズル:最高だったぜ……参加できたことを……光栄に思う!
消石シズル:今後も楽しみにしてるからね~!!
籟ミズキ:ほんとうに第一回参加できて良かったです~ めちゃめちゃ楽しかった! ありがとうございました!
アリト:こんなすごいステージの第一回に、先生として招いていただけるなんて……
アリト:めちゃくちゃ嬉しかったし、めちゃくちゃ楽しませていただきました。ありがとうございました!