MD:1/『セイクリッドピラー混戦』
GM:合流シーンです。全員登場!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 10)増加 (39 → 49)
アリト:1d10+36
DoubleCross : (1D10+36) → 1[1]+36 → 37
籟ミズキ:さすが先生……
晶月モノ:1d10+35
DoubleCross : (1D10+35) → 5[5]+35 → 40
消石シズル:40+1d10
DoubleCross : (40+1D10) → 40+4[4] → 44
GM:では、早速ですが……
GM:ミドル戦闘を開始します!!!!!!
晶月モノ:www
晶月モノ:勢いがあるなあ
アリト:ですよね!!
GM:まずはマップを見て下さい。
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
丨 ★暴徒集団C[3] ★”セレブロ”[6]
丨 丨
10m 10m
丨 丨
★”カルヴァリア”[1] アリト[12]
籟ミズキ:なんか色々おる!
消石シズル:ワオワオワオ
GM:モノさんと先生が対峙し、ミズキさんとシズルさんがそこに向かっている形ですね。
GM:結構距離が離れていますが、アリト先生は生徒会のサポートとかで全員を視認できていることとします。
アリト:やったあ 了解!
GM:さて、一部のユニット名の先頭に★マークが付いているのが見えるでしょうか?
籟ミズキ:ヤヒロちゃん! これは一体……
GM:この★マークは、PCに対して敵対しているキャラクターを示したものです。
消石シズル:えぇ~~、わたしに楯突く生徒~~~??
GM:本来はNPCにしか付きませんが、現在モノさんが敵集団の首魁として祀り上げられているため、例外的に敵対PCとなっております。
GM:というわけで、ここで『オーヴァード・ノヴァ』ステージの特別ルールが追加されます。
【説得】
オートアクション。“先生”のキャラクターのみが行うことができる。
敵対するキャラクターを対象に含むメジャーアクションに組み合わせて発動する。
<交渉>または<意志>で対決し、勝利した場合、対象を友好キャラクターに変更できる。
尚、この効果の対象、範囲、難易度はエフェクト優先となる。
例えば、難易度:自動成功のエフェクトと組み合わせた場合、説得も自動的に成功する。
GMは特定のキャラクターに対して説得を行えないことにしても良い。
アリト:うおおお… なるほど……!
晶月モノ:敵だね。
晶月モノ:俺たちの目標は変わった……目標は優勝だ!!
GM:チュートリアルで仲間にしよう!
GM:尚、モノ君以外のエネミーは聞く耳を持ちませんのでご注意下さい。
籟ミズキ:先に教えてくれる やさしい
GM:チュートリアルだからね。特別だよっ
アリト:それはそうでしょうねw 聞く耳などあるはずがない…
晶月モノ:1人で3人倒すだけでノヴァリスが俺の物になるのか
晶月モノ:全員 殺す
消石シズル:人喰い反社どもめ!!
アリト:支援のタイミング、逃しません!
籟ミズキ:規則違反者! 規則違反者です!
晶月モノ:悲しみも怒りもすべて因数分解してくれるわ!
GM:活きが良いのが揃っているようね
GM:では、戦闘を始めていきますよ~
GM:◇第1ラウンド
GM:セットアップから!ある人は宣言しな!
暴徒集団:ありません
アリト:なしです!
晶月モノ:ない!
籟ミズキ:▼PS『龍形八卦掌』 怨念の呪石を起動
籟ミズキ:籟ミズキのHPを3(→ 3)増加 (24 → 27)
籟ミズキ:間違えました 侵蝕52 攻撃力+2d 暴走!
消石シズル:コーリングシステムで戦車を呼び出し、搭乗するよ。
消石シズル:「法馬号、出勤ですよ~」
GM:そんな名前なんだ…
GM:では…
?????:《電撃の檻》LV6 シーン中シズルのエンゲージを封鎖する。このエンゲージに入るか、離脱するか、クリンナップまで留まった場合、そのキャラクターは8D10のHPダメージを受ける。
晶月モノ:なにーっ!
晶月モノ:しずちゃんが、監禁されてしまった!!
籟ミズキ:でかい戦車ごと!? なんてこと……
消石シズル:うわ~~
????:《狂騒の旋律》LV6 ラウンド中攻撃力+18 暴走。
GM:演出を挟みます。謎のエネミーとの接敵シーンです。
GM:消石シズルが中央市街区へと訪れた時には、暴徒集団は既にセイクリッドピラーの麓へと到達しようとしていた。
最中ミユキ:『おかしいですね……進軍が速すぎる』
最中ミユキ:戦車の通信機から声が聞こえる。
消石シズル:「"おかしい"だなんて久々に聞いたよ、どうやらそのようだね」
最中ミユキ:『気をつけて下さい、シズルさん。どうやら不確定要素は一つではないようです』
最中ミユキ:『この状況は既に調整対象であると判断します。速やかに環境を正常化して下さい』
消石シズル:狂騒は既に目視の範囲内だ。
消石シズル:「突撃!あとは臨機応変に~~、ヨォソロ」
?????:「……」
GM:しかし、戦車を走らせる君の眼前に、突如障害物が姿を表す。
GM:純白のローブを身に纏った、細身の人型機械だ。ステルス性能を踏まえて設計された流線型のボディ、背面には巨大なアンテナユニットが浮遊している。
GM:ノヴァリスで一般的なワーキングロボットではない。PMCに配備されるような、電子戦向けの軍用躯体だ。
?????:「"環境管理会"か」
?????:「ここは通行止めだ」
消石シズル:「おやおや、穏やかじゃあないなぁ」
?????:不明機体の周囲に浮遊していたドローンが君の頭上に移動し、戦車の周りを取り囲むように金属の杭を投下する。
?????:地面に突き立ったそれらは、瞬時に展開して互いに高圧放電ワイヤを張り巡らせ、電撃の柵を作り上げて君の進路を塞ぐ。
?????:「尤も、引き返す道もないがな。暫く大人しくしていろ」
消石シズル:「大人しく?それはわたしを"環境管理会"だと知っていたら出てこない言葉だね」
消石シズル:「まぁた整備科に怒られちまうね、じゃあいつもみたいに」エンジンが唸りをあげる!
消石シズル:「障害、なんのその、突・撃だ」
?????:「……身の程知らずが」
最中ミユキ:『シズルさん。不明機体の身元を特定しました。ですが、これは……』
消石シズル:「(珍しい、ほんとに困惑してるみたいだ)」
?????:「……」
最中ミユキ:『ノヴァリスで製造されたAIは、一体一体が固有の識別コードを持ちます。あの機体のコードは”ME010073F_Calvaria”』
最中ミユキ:『"カルヴァリア"です。通常は閲覧不可能なマスクデータですが、ネットワーク上であれば、私なら容易く剥がせます』
最中ミユキ:『3日前、ジェネシスのサーバーにあの機体がハッキングを仕掛けた痕跡がありました。まあ、その時は私が撃退したのですが』
消石シズル:「ふうん」
消石シズル:「それって、アレ、"聖人殺し?"」
消石シズル:「ネットのオカルトじゃ無かったんだ」
最中ミユキ:『おそらくアレは……』
"カルヴァリア":"カルヴァリア"と呼ばれた機体が手を翳す。
"カルヴァリア":《通信支配》
最中ミユキ:ブ ツ ン
最中ミユキ:前触れもなく、最中との通信が途絶する
消石シズル:「なにー」
消石シズル:「えー!もしもーし、……モナちゃんお手製の回線チャンネルが」
消石シズル:「なんてこったぃ、あとでよくそんなに口が回るなって盛大な言い訳聞けちゃうよ、どうしよ」
"カルヴァリア":「ペラペラとよく喋る……予定変更だな」
"カルヴァリア":「お前達を残すと計画に支障が出そうだ」
"カルヴァリア":「消えてもらうぞ、環境管理会。小賢しいガラクタと一緒にな」
消石シズル:「計画、ね」目を細める。
消石シズル:「最中ミユキが未だ至れぬノヴァリスの神秘事項」
消石シズル:「やはりシオン絡みなのかな、どいつも、こいつも」
消石シズル:「未来なんて、解析し尽くして……はやくみんなを安心させてあげなくちゃね」
GM:一方その頃……
GM:籟ミズキが中央市街区へと訪れた時には、暴徒集団は既にセイクリッドピラーの麓へと到達しようとしていた。
GM:火の手が上がる市街の中心へと急ぐ君の前に、異様な光景が現れる。
籟ミズキ:「ちょあああーーーっ!!」
籟ミズキ:猪のごとき猛進、だが目を凝らせば、足はほとんど地面から離れておらず、肩もほぼ動いていないことがわかるだろう。
籟ミズキ:並走して目を凝らすことができれば、だが。
籟ミズキ:「何事!」
籟ミズキ:急制動。土埃はほとんど起きない。
????:「チッ、また来たのか」
????:それは、2mを超える巨躯を持つロボットだ。
????:やや前傾姿勢の二足歩行、強靭な四肢と尻尾型のマニュピレーターを備えた、人間とトカゲの中間のような攻撃的なフォルム。格闘戦仕様の軍用躯体だろう。
????:ロボットの足元には数十人の生徒が倒れ伏し、意識を失っている。
????:その顔ぶれは、大通りで暴れている暴徒たちの仲間と思われる不良生徒もいれば、その鎮圧に出動したであろう治安部隊の生徒もいる。
????:眼の前のロボットに、見境なく倒されたことは明白だった。
籟ミズキ:「…………聞きましょう。何のために、これを?」
籟ミズキ:倒れた生徒たちを見遣りながら問いを発する。
????:「何のためって、そりゃあ」
????:その光景は、君の常識では本来ありえないことだ。
????:落ちこぼれも含まれるとはいえ、ノヴァリスの生徒は全員が戦闘訓練を受けたFHチルドレンであり、例え軍用であっても、一対多の状況で彼女達を制圧できるAIなどノヴァリスには存在しない。
籟ミズキ:(……強い)
????:「楽しいからだよ。殴り合いが」
????:「こいつらは期待外れだったけどな」
籟ミズキ:「……なるほど」
籟ミズキ:「では、私にも一手ご教示いただきましょう」
籟ミズキ:いつの間に取り出したか、その両手に肩撃ちストックの取り付けられた二丁拳銃が回転する。
????:『こう来なくっちゃ……と』ロボットの持つ通信機から声が聞こえる。
"カルヴァリア":『巫山戯ている場合か。"セレブロ"』
"カルヴァリア":『計画遂行を優先しろ。こちらも接敵した。そっちのフォローはしないからな』
"セレブロ":「……悪いな。相棒は気が短くてよ」
籟ミズキ:「大丈夫です、短慮と短気では負けません!」
籟ミズキ:元気よくはきはきと返す。
籟ミズキ:「話は終わりましたね。では」
"セレブロ":「ああ……改めて、"セレブロ"だ」
"セレブロ":「命令通り、さっさと終わらせるが……」
"セレブロ":「できるだけ長く保ってくれよ?」
籟ミズキ:「"歳星雷"」
籟ミズキ:疾く、つむじ風が駆ける。
GM:イニシアチブ
GM:最速はアリト先生とミズキさんですが……
"カルヴァリア":《マグネットムーブ》LV5 シズルを自分のエンゲージに引き寄せる。
アリト:誘拐だ!
"カルヴァリア":イニシアチブでシズルさんを移動させます。そして……
"カルヴァリア":電撃の檻の効果が発動!8D10のダメージを受けな!
消石シズル:ひーん
消石シズル:8d10
DoubleCross : (8D10) → 46[8,8,4,1,10,1,9,5] → 46
"カルヴァリア":HPダメージなので装甲も効かないんだぜ
消石シズル:大破ァ!どやされるよぉ~~
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
★”カルヴァリア”[1]―★暴徒集団C[3]―★”セレブロ”[6]
丨
10m
丨
アリト[12]
GM:続けていきます。
GM:何故なら……エネミーの手番が続くから!
"セレブロ":《スピードフォース》LV4 イニシアチブにメインプロセスを行う。
晶月モノ:何ィ
アリト:なにっ
籟ミズキ:きょあーっ!
"セレブロ":マイナーで暴走を解除。
"セレブロ":メジャー、《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《コンセントレイト:ハヌマーン》LV4 素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)でミズキを攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。
"セレブロ":そう……ドッジを行えない。つまり……
籟ミズキ:こいつらメタゲーム上手いぞ!
籟ミズキ:復讐の刃が……!
籟ミズキ:うう、暴走中ドッジ権を得ることができずリアクション不能
"セレブロ":ドッジ以外のリアクションを行えない貴様は復讐の刃を使えんのだ~っ
"セレブロ":6dx7+6
DoubleCross : (6DX7+6) → 10[2,2,8,8,9,10]+10[2,6,8,9]+10[6,10]+2[2]+6 → 38
籟ミズキ:ダメージをどうぞ
"セレブロ":4d10+23 装甲無視
DoubleCross : (4D10+23) → 31[10,6,6,9]+23 → 54
籟ミズキ:ウェポンケース起動しても無理! 普通に食らってしにます! リザレクト
籟ミズキ:助けてくれ
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を10(→ 10)に変更 (62 → 10)
籟ミズキ:HP10です
GM:OK!順番に演出しよう
"カルヴァリア":機械碗を翳すと、君の乗る戦車がいとも容易く空中に浮き上がる。
消石シズル:「ナンダトォーーー!!」
"カルヴァリア":強大な電磁力。超重量を無視するかのように、作用するそれは、
"カルヴァリア":"カルヴァリア"がマニュピレータの指先をクイと動かすだけで、凄まじい勢いで戦車を彼の方へと吸い寄せる。
"カルヴァリア":その軌道上に設置された電磁柵が君の戦車を絡め取り、高電圧がコクピットまで到達する。
消石シズル:「わ~~~~!」バリバリバリ
消石シズル:「わ、げ、すご!あー色々イカれた!!」必死にコンソールをバチバチ
消石シズル:「ええいこなくそ!」
消石シズル:リザレクト!
消石シズル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 8
消石シズル:回線は死んでいる!信号弾を打ち上げる!
消石シズル:近場で待機中の支援組から補修パーツが投下される、コスト8を支払い再起動!
消石シズル:「お、のれ~~」
消石シズル:「ひっさびさに骨の折れる相手みたいですね」
"カルヴァリア":「指揮官がいなければこの程度か……」落胆したように呟く
消石シズル:「い、言いたい放題だなぁ」
消石シズル:「環境管理会は最中ミユキと、あとはそのついで」
消石シズル:「なんかじゃあないことを、わからせてやりましょうか」
"セレブロ":「ラァッ!!!!」
"セレブロ":前傾姿勢から、一瞬で君の眼前へと巨体が跳躍する。
籟ミズキ:素早く足先が動き、四肢の間をすり抜けようとする。
籟ミズキ:……否。フェイントだ。ほとんど前触れ無く体の向きが90度転換する。
"セレブロ":巨躯に見合わぬスピード。それでも、超振動を纏った拳は君を捉えきれず空を切る
籟ミズキ:「平起平落──」踵への重心の僅かな差だけで、変幻自在に体を入れ替え、拳を放つ。
籟ミズキ:銃口の激突とともに、器械の足の一本をへし折ろうとし──
"セレブロ":「!!」
"セレブロ":その君の横っ腹を、視界外から迫った丸太のような何かが激しく打ち据える。
籟ミズキ:「ご」吹っ飛ぶ「──ふっ!」
籟ミズキ:道路を挟んだ向かいのビルに叩きつけられ、コンクリートがクモの巣状に割れる。
"セレブロ":尻尾型のマニュピレータ。常に死角にあったそれが、絶好のタイミングで君を迎撃した。
"セレブロ":「残念だったな。こっちもフェイントだ」
籟ミズキ:「ず。ずるいですよ! 私にも生えてないのに!」
籟ミズキ:「ドラゴンなのに…………!」
籟ミズキ:げほ、と一度噎せる間に調息が完了する。
"セレブロ":「へえ……他の奴らとは一味違いそうだ」
"セレブロ":表情のない機械が、嗤うような唸りを上げる。
GM:イニシアチブ
GM:ようやくPCの出番です!
GM:アリト先生、ミズキさん、どちらからでもどうぞ
アリト:はい!支援のため、先に動いてもいいですか!>ミズキさん
籟ミズキ:お願いします!
アリト:では、先に行動させていただきます!
GM:どうぞ!
アリト:では、戦術的な意味はほぼないのですが、まずマイナーで戦闘移動。のこのこと移動してモノさんのエンゲージに入ります!
晶月モノ:なんかきた!
GM:ノコノコ来るとはね
シズル[2]―100m―★モノ[3]―50m―ミズキ[12]
★”カルヴァリア”[1]―★暴徒集団C[3]―★”セレブロ”[6]
アリト[12]
アリト:で、メジャーでコンボ:最高のジョーク。アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破。対象は3人……
アリト:当然、モノくん・シズルくん・ミズキくんです
籟ミズキ:や、やった~! 助かります
消石シズル:わーい!
晶月モノ:おっとぉ
晶月モノ:私はまだ敵だぜ~
晶月モノ:敵に塩を送るとは
晶月モノ:とんだ甘ちゃんだねえ!
アリト:その際、モノくんには《説得》を試みます。
晶月モノ:何ィ―ッ
GM:でた…!先生の《説得》!
晶月モノ:ぜ、絶対に絆されたりしないッ
アリト:やるしかねえーッ
アリト:ということで、全員のダイスが+5個、C値-1、攻撃力+9です。
GM:通常、説得を行う場合<意志>または<交渉>での対決となりますが……
GM:今回は自動成功のエフェクトと組み合わせているため、説得も自動成功!
アリト:そう……! これは、自動成功のやつ!
晶月モノ:ウワァーッ!
晶月モノ:はい晶月モノ宙に浮きます……
アリト:そういうものなのかな~w
アリト:問題なければ演出したいです!
GM:これが大人の話術なんですねえ
GM:どうぞ!
アリト:「――あの、すみません。申し訳ないのですが、そこのきみ」
アリト:あまりにも無造作に、瓦礫を頼りなく踏み分けながら、一人の男が近づいてくる。――晶月モノに向かって。
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「ああ、おじさん危ないからどいといた方がいいよ」
晶月モノ:「あれ、でも」
晶月モノ:神輿の上で頭を捻る
雨月夜カナン:(大人の男の人……?もしかして……)
晶月モノ:「カナン、今までの説明だと」
晶月モノ:「これっておかしいよね」
晶月モノ:目の前の女の子から聞き取ったメモを眺めている
晶月モノ:「ノヴァリスには大人の男の人はもういない、十字冠もないし」
暴徒集団:「な、なんで大人がいんだよ!?」「理事会の生き残りか……!?」突然のこのこ現れた男に狼狽している。
雨月夜カナン:「うん……ノヴァリスに大人はいない」
雨月夜カナン:「全員追い出した。一年前に、私達が」
晶月モノ:「ていうことは」
晶月モノ:「ねえ、おじさーん」
晶月モノ:「おじさんってどういう人?キングダム、メサイア、えーっと、歌劇団?」
晶月モノ:「どこから誰に言われて来た人なの?」
アリト:「……?」
アリト:「申し訳ないことに、私はそれらの所属を知りません。……おそらく、どれでもありませんね」
アリト:「だから、あいさつは……こうかな。……初めまして。私はアリト・ザファル・モリアーティです」
アリト:「皆さんの先生として着任しました」
雨月夜カナン:「……やっぱり」
晶月モノ:「知ってる?カナン」
雨月夜カナン:「ノヴァリスには大人がいない。けど、生徒だけの自治じゃ限界があることは、まあ……この状況見てればわかるよね?」
晶月モノ:「話を聞く限りだと」
晶月モノ:「この最高生徒会長って人が今もいれば違うんだろうけどね」
晶月モノ:メモにクルクルと丸をつける
晶月モノ:「いない人のことを考えてもしょうがないから、そうだね」
雨月夜カナン:「だから、ずっと探してたの。FHの連中とは違う……ちゃんとした大人を」
雨月夜カナン:「私達の"先生"になってくれる人を」
晶月モノ:「カナンたちが、つまり」
晶月モノ:「最高生徒会が探してた先生」
晶月モノ:「それがあの人?」
雨月夜カナン:「多分」小さく頷く
アリト:「多分、ではないですね。ご認識の通りです」
アリト:「私は先生として着任しました。ちゃんと面接も通っていますから確実です。ええ……多分」
アリト:「なので、状況をお聞かせいただきたいのですが、何がどうしてこうなっているんですか? ええと、こういうときは……」
アリト:「暴力行為のみによる問題解決は、あまり良くないですよ」
暴徒集団:「余計なお世話じゃー!!」「ムカつくやつ殴って何が悪い!!」「帰れー!!」
晶月モノ:「そうだね、よくないと思う」
晶月モノ:「まず先生がやるべきことは」
晶月モノ:ばきん、と傍らのカナンの手錠を事も無げに握りつぶして破壊する
晶月モノ:「はいパス」
晶月モノ:そのままひょいとカナンを片腕で持ち上げて投げつける
雨月夜カナン:「わっ」
アリト:「あっ、歓迎されていない雰囲気……これは早速、……あっ」
晶月モノ:「その子を守ることだよ、最高生徒会なら味方だよね」
アリト:「まあ、一応」 受け止めようとして、ほとんど失敗して下敷きになる。
アリト:「味方です」 下敷きになったまま、親指を立てる。 「……みんなの味方ですからね」
雨月夜カナン:「うわっ!?ととっ……痛……」
雨月夜カナン:「あ、す、すいません……」先生から離れる
晶月モノ:「みんなの?ふふっ、面白い」
雨月夜カナン:(大丈夫かなこの人……)
アリト:「大丈夫です。お気になさらず、怪我がなければ良かった。とりあえずは……」
晶月モノ:「分かってる。少し待ってて、今この子たちにこれ止めさせてみるから」
アリト:「ですね。皆さん殺気だっているようで、自己紹介どころではないと思いますので」
晶月モノ:「ありがとう」
晶月モノ:神輿から身軽に着地して、パシパシ手を叩く
晶月モノ:「ちゅうもくちゅうもーく」
暴徒集団:「救世主様……?」「一体どうなされたのです……!?」
晶月モノ:「みんな、残念だけど大騒ぎはここでおしまい」
晶月モノ:「後片付けとごめんなさいの時間だよ」
晶月モノ:「私も一緒に謝るから、これ、もうやめよう」
暴徒集団:「えっ……えっ……!?」「今さら何言ってんだよ!!」「ピラーはもう目の前なのに……!」
晶月モノ:「違うよ」
晶月モノ:「ピラーなんて関係ない、だってそれを手に入れてどうするか誰も決めてないんだもん」
晶月モノ:「ただ除け者にされてるみたいで、寂しくて、悔しかったんでしょ」
晶月モノ:「ここまでやったら、それはここの人たち全員に伝わったと思う。だからお終い」
晶月モノ:「今やめるのが一番いいよ」
暴徒集団:「そうかな……そうかも……」「救世主様がそう言うなら……」「私、何してたんだろ……」
暴徒集団:君の声を直接聴いた者たちに、動揺が走る。しかし……
後ろの方の暴徒集団:「ガタガタ喋ってんじゃねえ!!」「祭りはこれからだあああああああ!!!!」「進め~っ!!ブッ殺せ~~っ!!!!!」
GM:焼け石に水。暴徒たちの勢いは最早言葉では収まりそうにない。
アリト:「だいぶ興奮していますね」
晶月モノ:「うーん、やっぱりダメかな」
晶月モノ:「シキみたいにはいかないや」
晶月モノ:首を捻っている
アリト:「一度、鎮圧した方がいいでしょう。支援します」 スマートフォンを取り出す。
晶月モノ:「素直だし悪い子たちじゃないんだよ、さっきも言ったけど」
晶月モノ:「きっと寂しいだけだと思う」
晶月モノ:「だからあんまり痛いことはしたくないんだよね」
晶月モノ:「先生はその辺得意?」
アリト:「……ええ。任せてください。この作戦……は、何もリソースがない中では、ベストだと思います」
アリト:「多分」
雨月夜カナン:(本当に大丈夫なのかなこの先生……)不安げに見上げる。
アリト:「では、点呼から始めましょう。宜しくお願い致します」 深く礼をした。
晶月モノ:「1番。モノだよ、よろしくね」
晶月モノ:「ちょっとダジャレみたいになっちゃった」枯れ枝のような腕を上げてにへっと笑顔を作る。
雨月夜カナン:「……」2人を見比べ、諦めたように点呼に応じた。
GM:イニシアチブ
GM:ミズキさんの手番です!
籟ミズキ:はい!
籟ミズキ:マイナーなし。
籟ミズキ:▼NS『螺旋崩拳』
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》
籟ミズキ:オートアクションでウェポンケースを起動しダークテスタメントを装備。行動-2、装甲+8、暴走中ドッジが可能になり攻撃ダメージ+5、さらに全判定ダイス+4。
籟ミズキ:"セレブロ"を攻撃します
"セレブロ":本気だ…
籟ミズキ:14dx6+8 命中
DoubleCross : (14DX6+8) → 10[1,2,2,2,3,3,4,6,7,7,8,10,10,10]+10[1,2,6,6,8,10,10]+10[1,2,4,4,9]+10[8]+10[9]+10[7]+10[6]+10[10]+10[6]+1[1]+8 → 99
籟ミズキ:マジ?
アリト:すごい……C値減少がスーッと効いてる…
"セレブロ":オイオイオイ
"セレブロ":《切り払い》白兵で回避
"セレブロ":6dx+6
DoubleCross : (6DX10+6) → 10[4,5,7,10,10,10]+7[5,6,7]+6 → 23
"セレブロ":無理!ダメージをどうぞ!
籟ミズキ:10d10+5d10+17 まずはダメージロール!
DoubleCross : (10D10+5D10+17) → 46[3,4,9,3,7,2,8,1,7,2]+19[1,6,5,2,5]+17 → 82
籟ミズキ:1,2を振り直し
籟ミズキ:2d10+79 装甲有効
DoubleCross : (2D10+79) → 16[6,10]+79 → 95
籟ミズキ:対抗種バックファイア HP7に。侵蝕66
"セレブロ":当然耐えられない!HP0!
"セレブロ":《瞬間退場》
"セレブロ":戦闘から離脱します。
籟ミズキ:これが……先生の力……一生ついていきます!
アリト:演出入るなら、最初にちょっと発言させてください!
籟ミズキ:お願いします。
アリト:『えー、戦闘中の生徒の皆さんにお知らせです』 拡声器で最大限に拡張された声が、各所に設置されたスピーカーで増幅されて響き渡る。
"セレブロ":「あァ……?」空を見上げる。
籟ミズキ:「この声は……!」
籟ミズキ:「知らない人!」
籟ミズキ:(ですが、少なくとも生徒のものではない────"セレブロ"どののような通信越しの声でも)
アリト:『いますぐ戦闘を中止して、頑丈な建物、……か、地下などに避難することをお勧めします。なぜなら……』
アリト:空中に、ピースサインをした男のホログラム映像が投射される。その顔の下には名前と、デッド・オア・アライブの文字がある。
アリト:『私がいま、金塊輸送車を運転しながらこの一帯を移動している生死問わずの賞金首であり』
アリト:『私を狙って各武装組織が砲撃などを行ってくることが予想されるからです。避難を強くお勧めします』
アリト:――そうして、砲撃が飛んでくる。粉塵が舞い上がるだろう――。
"セレブロ":「……どうなってんだこりゃ」粉塵を尻尾の一振りで晴らす。
暴徒集団:「な、何言ってんだ……!」「銀行強盗……?」「マジかよ……銀行強盗はヤバいだろ……」「イカれてやがる……」
籟ミズキ:「な、なぁっ……!?」
籟ミズキ:「なんという無秩序にして傲慢なる喧伝! 許してはおけません!」
籟ミズキ:自在に飛び回りながら、時に銃の反動を用いて、"セレブロ"の攻撃を、そして銃撃を苦しくも躱していた。
籟ミズキ:それが突如、声の方へ向けて砲弾のように駆け出そうとして。
"セレブロ":「チッ……」
"セレブロ":「逃がすかよ!!」凄まじい敏捷性でその進行方向へ回り込む。
籟ミズキ:「────はい」
籟ミズキ:対峙した。翻った袖の中に、右腕が完全に隠蔽されている。
籟ミズキ:突き出されるのは縦拳である。『ひねり』を加えぬが故に、それは最も敵へと届くのが速い。
"セレブロ":回し蹴りの動作。獣脚で薙ぎ払うと同時に、一拍早いタイミングで尻尾が飛来する二連撃。
"セレブロ":しかしそのどちらもが、遅い。
籟ミズキ:『崩拳』と呼ばれる技だ。起こりを意識するよりも速く、それは戦闘機械の尾を捉えた。トリガーを引く。
籟ミズキ:ぎゅうん!と、世界が回転した。ように、"セレブロ"のカメラには感じられただろう。
籟ミズキ:螺旋だ。足元から腰へ、腰から肩へ、肩から腕へ。
"セレブロ":「ガっ!?……な、にぃ!?」
籟ミズキ:縦拳と切り離され全てが弾丸へと伝達した龍種の螺旋剄が、尾を巻き込んでロボットの巨体を舞い上げ、凄まじい勢いで地面へと叩きつける!
籟ミズキ:「お返しです!」
"セレブロ":「ぐ……」分厚い装甲に覆われた尻尾が中程から千切れ飛ぶ。更に、格闘機動を支える関節の駆動系が甚大なダメージを受けていた。
"セレブロ":「どうなってやがる……急に動きが……?」
籟ミズキ:「私はセントラルへ向かわねばならないのに──くっ……そういえば集合時間を聞くのも忘れていました」
籟ミズキ:びしい、と"セレブロ"を指差す。
籟ミズキ:「最も強い武器は、最も強い不吉を喚起するものである」
籟ミズキ:「これに懲りたら、戦いに酔うのはやめることです!」
籟ミズキ:たったった、と。さきほどの声のもとに駆け去ってゆく。
"セレブロ":「トドメも刺さずに行きやがった……」
"セレブロ":「……ま、いいか。どうせこれじゃあ計画も大幅修正だろ」
"セレブロ":「先に戻ってるぞ、"カルヴァリア"。久々に体動かしたからいい気分だ」
"セレブロ":短く通信を飛ばした後、スモーク弾を撒く。
"セレブロ":数秒後、周辺に破壊の跡を遺して機械は姿を消していた。
GM:イニシアチブ
GM:シズルくんが戦車に乗ったので、行動値3、モノ君!
晶月モノ:あいよ!
晶月モノ:マイナーで猛毒の雫、メジャーでコンセ+獣の力+獣王の力!同エンゲージの暴徒にパンチ!
暴徒集団:ひええ
暴徒集団:くるならこい!
晶月モノ:15dx6+6
DoubleCross : (15DX6+6) → 10[1,3,3,4,4,5,5,6,7,8,8,8,9,9,9]+10[1,2,5,6,6,6,7,9]+10[4,5,6,8,10]+10[4,9,10]+10[2,6]+5[5]+6 → 61
晶月モノ:オラッ
暴徒集団:C値低下め~~~~っ
暴徒集団:実は"暴走"してるのでリアクションできません
暴徒集団:見ての通り
晶月モノ:www
晶月モノ:説得力がある
晶月モノ:7d10+16+9-5
DoubleCross : (7D10+16+9-5) → 46[3,9,6,10,5,7,6]+16+9-5 → 66
晶月モノ:諸々有効!
アリト:出目がいい!
暴徒集団:まるっと粉砕されます!HP0!
暴徒集団:復活も無いよ!
晶月モノ:「めちゃくちゃするなあこの人」
晶月モノ:アリトが起こした爆炎の中を駆け回る
アリト:「ええ。というわけで……」
アリト:「私を守ってください、お願いします」
暴徒集団:「オラァ!銀行強盗がなんぼのもんじゃ!!」「アタシらはもう止まれねーんだよォ!!」
暴徒集団:暴走する暴徒たちが、雪崩のように押し寄せる。
晶月モノ:「あはは!これが作戦?」
晶月モノ:「面白いこと考えるね、先生」
晶月モノ:「でも確かに名案かも」
晶月モノ:押し寄せる暴徒たちの目前に着地し
晶月モノ:転がっていた神輿の残骸に手をかける。
晶月モノ:めぎり、と異様な音がする。細い指が木材に食い込んでいる。
暴徒集団:「ああ!神輿がっ!!」「徹夜で作った神輿が……」
晶月モノ:「これもっ」
晶月モノ:「今日でおしまい!」
晶月モノ:どごぐしゃあああああッ!
晶月モノ:そのままハンマーのように、目の前の地面へと派手に打ち付ける。
晶月モノ:衝撃波と破片の散弾が、暴徒たちを吹き飛ばす!
暴徒集団:「う、うわあああああ~~~~~~~~~~~~~~っ!?!!!!!?????」
暴徒集団:「なんだ!?前の方で何が……」「痛っ、痛い!なんか飛んできてる!!」
アリト:「おお」
アリト:「いい肩をしていますね」
GM:ビシッ……
GM:暴徒集団の歩みが止まった瞬間
GM:先程からの砲撃で脆くなっていた地盤が、君の一撃でついに耐久限界を迎え、大きな地割れが走っていく。
晶月モノ:「わわっ」
晶月モノ:「やりすぎた?」
暴徒集団:「う、うわああ~~~~~~~~~!!!???」
GM:ガラガラと崩れる幹線道路。その瓦礫の波に、暴徒たちの隊列がまるごと飲み込まれていった。
晶月モノ:「あー……」
晶月モノ:「先生」
晶月モノ:「やっちゃった」がっくり肩を落とす
晶月モノ:「後で掘りだすの手伝ってくれる?」
アリト:「大丈夫」
アリト:「骨は一度折れてこそ強くなる、こともあるそうです。だからその……つまり……」
アリト:「計算通りです」 ピースサインを引っ込める。 「ガンガンいきましょう」
ホン・シュエメイ:『すごいです先生!先程からの一見出鱈目な砲撃にはこんな狙いがあったんですね!!』通信越しに興奮気味に語る。
晶月モノ:「先生はむやみに前向きだなあ」
晶月モノ:「ちょっと姉さんと似てるかも」
GM:イニシアチブ
GM:行動値2、シズルさんの手番です!
消石シズル:いえい!
消石シズル:EXスキル:法馬号、出勤! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》、"カルヴァリア"に突撃ーー! 侵食+4
"カルヴァリア":フン……来るなら来い
消石シズル:18dx6
DoubleCross : (18DX6) → 10[1,1,2,2,2,2,2,2,4,5,6,6,6,8,9,9,9,10]+10[1,3,4,4,6,6,9,10]+10[1,1,7,9]+10[6,9]+10[4,7]+10[8]+10[9]+10[7]+5[5] → 85
"カルヴァリア":こいつら~!
消石シズル:ヨォソロ!
アリト:これはアドヴァイス関係なく強いw
"カルヴァリア":8dx ドッジ
DoubleCross : (8DX10) → 9[1,1,2,3,5,5,7,9] → 9
"カルヴァリア":無理!ダメージください!
消石シズル:9d10+20+9
DoubleCross : (9D10+20+9) → 45[2,6,6,5,1,8,9,6,2]+20+9 → 74
"カルヴァリア":む、無理だ……実は装甲が14あるけど耐えられるわけがない!
"カルヴァリア":HP0!
"カルヴァリア":《瞬間退場》
"カルヴァリア":こちらも離脱します。
消石シズル:ふっふふ、"調整力"ってものですよ、これが
アリト:演出するなら、最初にちょっと発言させていただきたいです……!
消石シズル:はいなー
GM:お願いします!
消石シズル:「え、何、さっきの放送」
消石シズル:煙をあげる戦車から補修アームがニョキニョキ、支援パーツを取り込んでいる。
アリト:『……現在、私はピラー中央通り西部、4番街路を時速67kmで走行中……』
アリト:『付近の生徒は非常に気を付けてください。多量の砲撃と、降り注ぐ瓦礫が想定されます……ので』
アリト:『本当に気を付けて。救護体制を整えてお待ちします』 爆音。振動。頭上から、瓦礫が降り注ぐ――
消石シズル:「こっちに……近づいて?」
消石シズル:「うわーん、今度は何~~~?!」降り注ぐ瓦礫!周囲一帯が破壊に包まれる!
消石シズル:慌てた顔とは裏腹に、手元は淀みなくコンソールを操作する。
"カルヴァリア":「煩わしい……」飛んでくる瓦礫を磁力操作で払い除ける。
消石シズル:「(補修完了、動力70%で再起動、今の衝撃で電子柵に破れを観測、えっと、えっと、えっと……)」
消石シズル:「ひーーー!」
消石シズル:こういう時、消石シズルは慌てるのが仕事である。
消石シズル:多脚戦車、『法馬号』の電脳と接続した消石シズルその第二の思考回路はこの間にも正確な答えを弾き出している。
"カルヴァリア":「興が削がれたな。これで終いにする」
"カルヴァリア":カルヴァリアの周囲のドローンがレールガンを展開。銃口を一斉にシズルへ向ける。
消石シズル:"調整モード"に移行する。これにより、消石シズル自身が動揺や混乱を全て引き受ける外付け回路になることで『法馬号』は何よりも冷静沈着な"調整機構"と化すのだ。
消石シズル:「と、と、と」
消石シズル:「突撃ィーーーー!!!」
消石シズル:多腕が縦横無尽に駆け巡る。
消石シズル:杭を引き抜き、投擲、瓦礫を蜘蛛のように飛び跳ね、殴打、殴打、纏ったプラズマが空気を焦がす。
"カルヴァリア":「なっ…」
"カルヴァリア":斉射されたレールガンが、尽く躱される。
"カルヴァリア":(急に動きに無駄が無くなった……いや、これはまるで……)
"カルヴァリア":「見えているのか……?未来が」
消石シズル:ガガガ、ドガァ!
消石シズル:「えっと、ええと、えこ、そこぉ!?」まさしく未来予知めいた軌道で腕々が襲い来る!
消石シズル:「わっ、わっ、へこんだ、いたそ……」
"カルヴァリア":「ぐ……!ぐぁあ……!!」
消石シズル:「ご、ごめんね~~~」
消石シズル:謝罪の間にも"調整"という名の暴力は止まることはない!
消石シズル:「あ、だめそれ、あたったら痛い」レールガンをむしり取り、握りつぶす。
"カルヴァリア":「くそッ……こんなふざけた奴に……!」
"カルヴァリア":ベコベコに凹まされた装甲をパージする。その瞬間、内部から磁力の波が弾け、シズルを押しのける。
"カルヴァリア":一度限りの緊急脱出機構。無理矢理に距離を稼いだ隙に、身軽になった躯体をビルの間へと翻らせる。
消石シズル:「のわーーー!爆発した!!!」
消石シズル:「あーーー!ずる!ずるだ!」
消石シズル:「にーーーげーーーるーーーーなーーーーーー!!!!」
消石シズル:「卑怯卑怯卑怯!!!!」
消石シズル:幼稚な罵倒を繰り返す。
"カルヴァリア":君の声を背に、白い影は瞬く間に索敵圏を外れていった。
消石シズル:「ハァハァ……」
消石シズル:「ふぅ……」(すっきり)
最中ミユキ:ザザ……
最中ミユキ:「シズルさん?……無事のようですね」
消石シズル:「あ、会長」何事もなかったかのように、平時の態度で。
消石シズル:「おかえり、撃退したよ、結構強かった」
最中ミユキ:「そのようですね。我々の回線が遮断されるとは、失態でした」
消石シズル:「会長の失態なんて年にそう何度も見れるもんじゃないからね、ちょっと得した気分かも」
消石シズル:にんまり笑う。
最中ミユキ:「意地が悪いですね……もっとも、私のサポートなしで撃退できたのは流石と言うべきでしょう」
最中ミユキ:「よく頑張りましたね」
消石シズル:「ふふ、仮にも副会長だもの」
消石シズル:「こういう時、決められないようじゃあ立つ瀬がないってね」
消石シズル:「でも、結構危なかったな」
消石シズル:「あの横やりが無かったら突破口を開けなかったかも……ねえ会長、やっぱ事前にあれこれやられてたっぽいよ」
最中ミユキ:「やはり、"先生"ですか」
消石シズル:「そうだ横やり……うん、大人……」
消石シズル:「えっと……」
消石シズル:「すっごい変な人!」
消石シズル:「大人って皆ああなの?」
最中ミユキ:「さあ、どうでしょう?いくら私でも、ノヴァリスに無かったもののことは知り得ません」
最中ミユキ:「だからこそ、あなたに見て来て欲しいのですよ。シズルさん」
消石シズル:「ま、助けられちゃったからにはこっちも恩を売り返さないとね」
消石シズル:「バランスバランス」
消石シズル:「それも調整だよね」
GM:中央市街区を襲った暴徒達の反乱は、こうして鎮圧された。
GM:生徒達の救助と市街の復旧は、急ピッチで行われ、一週間も立たない内に街は普段の姿を取り戻した。
GM:そして、この反乱で延期されていた"星室庁"の立上げのためのミーティングが、ピラーの麓で執り行われようとしていた。
GM:そこに呼び出されたのは、消石シズル、籟ミズキ、そして、事件の後最高生徒会に保護された晶月モノ。
GM:何れも、アリト・ザファル・モリアーティからの直々の指名だった。
GM:シーン終了!
GM:ロイス、購入が可能です。
アリト:晶月モノ:好意〇/緊張 でまずはとります!
アリト:何か特に欲しいものがある人は言ってね!
アリト:ここに……大人のカードがある!
GM:オトナだ…
消石シズル:ラーメン大盛りにちゃーしゅー、乗っけても良いんですか??
アリト:特盛でもちゃーしゅー3倍でも……任せてくださいよ~ッ
アリト:いや、その前にクリスタルシールドかな…アリトが節約するロイスは、みんなのために使うことができる
アリト:3dx+1>=25
DoubleCross : (3DX10+1>=25) → 10[1,9,10]+2[2]+1 → 13 → 失敗
アリト:回った。財産12点使ってクリスタルシールドを購入。38→26
アリト:装備してターンエンド!以上です。
晶月モノ:ロイス!アリトさんにとっときます!
晶月モノ:アリト先生/関心〇/不信感/ロイス
晶月モノ:でもってダメ元アームドスーツ
晶月モノ:1dx
DoubleCross : (1DX10) → 3[3] → 3
晶月モノ:無論ダメ!
晶月モノ:とりあえず以上!
籟ミズキ:ロイスは……保留!
籟ミズキ:2dx+2>=15 アームドスーツにしよっかな
DoubleCross : (2DX10+2>=15) → 2[2,2]+2 → 4 → 失敗
籟ミズキ:まあ無理。ダークテスタメントを脱いでウエポンケースにしまいます。以上。
GM:汗だくのダークテスタメントがケースに…
消石シズル:先生に結ぶよ。 変な人…。/○変な人…。
消石シズル:応急手当キットにしよー
消石シズル:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 9[1,9]+1 → 10 → 成功
消石シズル:おっけー
GM:OK!
MD:4/『空想特撮映画センセイマン』
GM:お待ちかねのミッションスタートです
GM:シーンプレイヤーはシズルさん。他登場自由。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (74 → 82)
晶月モノ:ミズキーっ
籟ミズキ:助かりたい
晶月モノ:ものもない
アリト:1d10+62
DoubleCross : (1D10+62) → 8[8]+62 → 70
晶月モノ:61+1d10
DoubleCross : (61+1D10) → 61+9[9] → 70
消石シズル:62+1d10
DoubleCross : (62+1D10) → 62+7[7] → 69
GM:ここからのシーンでは、新規ミッションを一つ選んで解決に当たってもらいます。
GM:現在のミッションはこちら!
□ミッション一覧
★受諾済み【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(3/7) 依頼者:最高生徒会
【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(0/1) 依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
【未開区域を探検しよう!】達成率(0/1) 依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
【ミッションを1件クリア後に選択可能】達成率(0/1) 依頼者:???
【ミッションを2件クリア後に選択可能】達成率(0/1) 依頼者:???
GM:現在受諾できる依頼は二つです。好きな方を選んで下さい。
晶月モノ:どうしよっかな~
消石シズル:わたしとしては、未開区域かな。
晶月モノ:気になるよな
アリト:未開区域の探検なんて楽しそうじゃないですか
籟ミズキ:ジェネシスのシズルちゃんがそうなら賛成です
晶月モノ:依頼主が絶対ボンクラだし
晶月モノ:データは嘘をつきませんからね
晶月モノ:探検隊で決まりだ!
アリト:やりましょう!【未開区域を探検しよう!】!
晶月モノ:ウィーピピ!
消石シズル:元より暗黒領域のデータ収集はわたしたちの仕事のひとつだしね
消石シズル:ただ、チャンドラグプタ探検隊かぁ……
消石シズル:あいつらは……いや、会えばわかるか
消石シズル:じゃ、そういうことで
晶月モノ:不穏なことを
GM:わかりました
GM:それではミッション1【未開区域を探検しよう!】スタート!
■ノヴァリス南方未開区域 密林
GM:鬱蒼と茂るジャングル。おぞましい獣の遠吠え。噎せ返るような熱気。
GM:太古の密林を切り分けて、前人未到の死の世界へと挑む者達がいた。
アーニャ・チャンドラグプタ:「……現在我々は、ノヴァリス南方で独自の文化を気付いているという、少数学区……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「通称、ホニャポラタ自治学園への潜入を試みています」小声で語る。
アーニャ・チャンドラグプタ:「一節によると、彼女達はおぞましき"人喰い"の風習を残しているのだとか……」
籟ミズキ:「ひえぇ……!」震えている。
アーニャ・チャンドラグプタ:「……!見て下さい、人の足跡です。まだ新しい……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「きっと、この近くに集落があるに違いありません!気をつけて進……」
GM:その瞬間、アーニャの足元から網が持ち上がり、彼女を吊るす!!
アーニャ・チャンドラグプタ:「な!!??こ、これは!!???」
籟ミズキ:「アーニャさっ──」
晶月モノ:「わー」
晶月モノ:「食い込んでるね」手でひさしを作って眺めている
アリト:「大変なことになっちゃっていますね」
消石シズル:「……先生、わたしのそばを離れないでくださいね」そそくさ
消石シズル:「馬鹿みたいな様子だけど……未開学区はほんとにヤバい……ことがある」
アリト:「できれば私も皆さんと離れたくないです」
アーニャ・チャンドラグプタ:「た、大変です!!人喰い部族の卑劣な罠が、探検隊を襲う!!!!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「く、くそー!!!!はなせ~~~!!!!人喰い反社どもめ~~~っ!!!!」
GM:と、言ったところで
GM:画面いっぱいにタイトルが表示される。
『チャンドラグプタ探検隊Part.36 未開区域の密林に潜む恐怖!!人喰い部族は実在した!!!!』
晶月モノ:www
晶月モノ:探検隊だ!!!!!
GM:デデーンッ、という古めかしい効果音とともに、映像が終了する。
■ジェネシスインダストリアルアカデミー 第8撮影スタジオ
アーニャ・チャンドラグプタ:「っていう番組をね。放映してるんだけどさあ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「なーんか最近マンネリ気味なんだよね~」
消石シズル:「……ほらね」
消石シズル:「こういう人たちなんです」
消石シズル:「あと何でわたしたちをCG合成して作ってるんですか」
消石シズル:「訴えるぞコラ」
アリト:「そうでしょうか。楽しい番組だと感じましたが……」
籟ミズキ:「このような過酷な取材が、マンネリ……? 凄まじい功夫を積んでいるのですね……」
晶月モノ:「見て見て!」
晶月モノ:「ゴライアスハナムグリ!ゴライアスハナムグリだよこれ!」
晶月モノ:その辺で拾ってきたデカい虫に興奮している
アリト:「あと、私のCGもっとかわいくなりませんか? もうちょっと小顔にしたり……」
消石シズル:「先生はそっくりだよ、ドローンカメラによるフル取り込みだもの」
アリト:「そんな……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「これねー、その場で合成して番組に出演できる体験型アトラクション。子供に大人気だったんだよ~」
籟ミズキ:「ほあー……ジェネシスインダストリアルアカデミーの技術力は流石ですね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「USJ(ユニバーサルスタジオジェネシス)にも入ってたんだから。まあ去年潰れたけどねUSJ」
晶月モノ:「エンターテイメントは厳しい競争社会なんだなあ」
晶月モノ:でかい虫の背中をしゃがんでこちょこちょしている
消石シズル:「USJ2作るって話じゃないですか、何なの2て……」
消石シズル:「いやそんな話じゃなくてだな」
消石シズル:「わたしたちに、何用で?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「よくぞ聞いてくれました!」
アーニャ・チャンドラグプタ:彼女は、チャンドラグプタ探検隊の隊長、“ラクシャーサ” アーニャ・チャンドラグプタ。
アーニャ・チャンドラグプタ:ノヴァリスの南方に広がる未開地域の探索を行う組織の長であり、
アーニャ・チャンドラグプタ:その資金調達のため、南方探索を題材にした映像作品を多数制作するクリエイターでもある。
アーニャ・チャンドラグプタ:「いやー最初はかなりウケてたんだけどさ~。最近売上伸びなくてねぇ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「ネットの一部じゃヤラセじゃね?なんて言われちゃったりして」
アーニャ・チャンドラグプタ:「怖いよね~SNSって。一回炎上したらずっとそのイメージが付いて回るじゃん?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「そんでまあ……スタッフがね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「やめちゃったんだよね……大量に……」急に表情が沈み込む。
籟ミズキ:「なんと……」
晶月モノ:「世知辛いなあ」
晶月モノ:「よしよし」
晶月モノ:背中をさすっている
アーニャ・チャンドラグプタ:「ありがとねぇ」
消石シズル:「このままだと新学期に承認下りないから部解散の危機だね」
アリト:「なるほど。人手不足ということですね」
アーニャ・チャンドラグプタ:「そう!まさに人手不足!!」突然立ち直る。
籟ミズキ:「わっ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「けどせっかくだし、ここは発想を転換して」
アーニャ・チャンドラグプタ:「心機一転、新しい人材に、自由な発想で作品を作ってもらおうかなってね」
アリト:「新しい人材で自由な発想で一発逆転……そういうことですか。完全に把握しました」
消石シズル:「うちの生徒が発想の転換って言い出す時、大体"突飛なことを言いますが"と同意義なんだよね……」
晶月モノ:「面白そう!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「もちろん監督はあたしがやるから、わかんないことは教えるよ~」
アーニャ・チャンドラグプタ:「残りの脚本演出演技撮影編集販売諸々は全部おまかせするねっ!」
アリト:「地に足のついた堅実な発想は、着実に歩みを進められますが……突飛な発想は空を飛ぶこともできます」
アリト:「がんばりましょう。皆さんの発想に期待します」
籟ミズキ:「それはいいのですが、あの……スタッフが大量にというのは……」
籟ミズキ:「もしやあなた以外の全員という意味ですか?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたし以外の全員……?いやいや、何いってんのさ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたしがいればチャンドラグプタ探検隊は終わらないよ?」
籟ミズキ:「うう、そのような苦境の中にあって、この明るさ……」
籟ミズキ:「探索にかける情熱、健気さ、しかと理解しました!」
晶月モノ:「いやー」
晶月モノ:「ひとつめから楽しそうな仕事でよかったね。大当たりだ」
晶月モノ:ぱちぱち拍手している
アリト:「いい意気込みです」
雨月夜カナン:(ひとつ目からヤバい仕事引いちゃったなあ……)
消石シズル:「怖いですね、無軌道な青春の情動って」
消石シズル:「大人はそれに責任をとるのが仕事なんですって?こわいな」
消石シズル:「わたし子供でよかったなー」
アリト:「ははは。……シズルさんの感受性が生み出す発想力にも期待していますからね」
アリト:「我々なら絶対大丈夫。です」
消石シズル:「すごい自信だなあ」
消石シズル:「しかし、映像作品か……」
消石シズル:「好き勝手やっていいなんて……結構、そそるね」
GM:と、いうわけで!
GM:今回の判定項目はこちらです。
『脚本執筆』<芸術:演劇><意志>難易度9
成功すると、興行収入に+達成値/2点。
『怪獣操演』<白兵>難易度12
成功すると、興行収入に+達成値/2点。
『編集作業』<芸術:映像制作><意志>難易度10
成功すると、興行収入に+達成値/2点。
『SNS発信』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス>難易度12
成功すると、興行収入に+達成値/2点。
『興行収入』
上記4つの判定で得た興行収入を、財産ポイントとしてPCが獲得する。
収入の分配は自由。山分けしても良いし、一人がまとめて受け取っても良い。
GM:皆さん自由に判定して下さい
籟ミズキ:巨匠持ちがいるのが超心強い
晶月モノ:うおおお
晶月モノ:怪獣は任せろ!!
晶月モノ:LETs them fight!!
晶月モノ:11dx+6
DoubleCross : (11DX10+6) → 10[1,2,4,5,5,7,8,8,9,9,10]+6[6]+6 → 22
晶月モノ:ぎゃおー-!
GM:大怪獣だ
籟ミズキ:すごいぜ
アリト:SNS発信をやりましょうかね!
アリト:この溢れる《精神》でSNS戦略…成功させてみせましょう
アリト:6dx>=12
DoubleCross : (6DX10>=12) → 10[2,5,5,5,7,10]+1[1] → 11 → 失敗
アリト:ぜんぜんだめでした
GM:財産点使ってもいいよ
アリト:えっ!やった!
GM:広告にはお金がかかるからね
アリト:ありがとうございます!財産1点つかって、成功させます!
アリト:財産26→25
晶月モノ:めっちゃカネモチ
籟ミズキ:感覚派だから執筆か編集だなあ
消石シズル:じゃあわたしが編集行ったほうがいいのかな
籟ミズキ:お願いします!
籟ミズキ:では難易度低い方を。脚本はお任せください!
籟ミズキ:7dx>=9
DoubleCross : (7DX10>=9) → 10[1,1,4,6,7,9,10]+2[2] → 12 → 成功
籟ミズキ:そこそこ
消石シズル:巨匠の記憶を使うよ、侵食+2
消石シズル:13dx>=10
DoubleCross : (13DX10>=10) → 10[1,1,1,2,2,3,3,4,5,6,6,8,10]+4[4] → 14 → 成功
アリト:全員大成功だ!
晶月モノ:制作順調!!
消石シズル:がっぽがっぽだぜ
GM:皆さん成功しましたね
GM:作品の興行収入は……
GM:60の半分で、30点!
GM:財産点30ポイントを進呈します。
アリト:大金だ~~~~!
籟ミズキ:すごすぎ
晶月モノ:でっか!!
消石シズル:ガポ……
GM:好きなように分けてね~
アリト:アリトはじゅうぶんもってるので、3人で10点ずつ持っていた方がいいかと思いますね
晶月モノ:ありがた~~い
晶月モノ:何故ならとんでもない貧乏人だから
消石シズル:お小遣いだ
籟ミズキ:やった~ ありがとうございます 財産12
晶月モノ:財産点が12点まで上昇!
消石シズル:むしゃむしゃ、12
アリト:山分け……完了!
■~チャンドラグプタ探検隊 10周年記念作品~
ナレーション:デデデー
ナレーション:でっでっでっでっでー
ナレーション:『空想特撮映像 センセイマン』
ナレーション:マーブル模様が溶け合う背景にでかでかとタイトルが映し出され
ナレーション:鬱蒼とした密林の中に佇む赤白ジャージの男をカメラが映す
アリト:「……」
アリト:「ヤハッ」 鳴き声。
晶月モノ:そこへ!
晶月モノ:めきめきと木々をなぎ倒して近づく影!
晶月モノ:「もんぎゃーーーー!」
晶月モノ:-黒バッタ怪獣・モノゴン-
アリト:「プルルルル!」 警戒音。
晶月モノ:よれよれの着ぐるみをかぶって、のしのし向かっていき
晶月モノ:もたもたと寄りかかるように肩をつかむ
アリト:「ム……ムグ……」 すでに大変。もた……もた……と組み合い、持ち上げようとする。
晶月モノ:「もぎゃー!?」
晶月モノ:明らかに中に人が入っていない着ぐるみが
晶月モノ:だらんと持ち上がる
アリト:「ムンハッ!」 投げる。本人は力いっぱい……全力で……やっている!
晶月モノ:ボガーーン!!
晶月モノ:崖下で派手に爆発四散!!
晶月モノ:発泡スチロール片が舞う!
ナレーション:一つの戦いが終わった……しかしヒーローに休息の時間はない!
ナレーション:凶悪な気配が藪の中から迫る!
籟ミズキ:「ぐるるるるる」
籟ミズキ:-普通の虎-
籟ミズキ:耳が垂れてそういう犬みたいになっている虎の気ぐるみが窮屈そうな四つ足歩行で向かっていきます
消石シズル:「ぽち」台風災害シミュレーション用サーキュレーターのスイッチを入れる。
アリト:「プ……プルルッ」 疲れた警戒音
ナレーション:センセイマンの眼鏡が赤く点滅した!
ナレーション:これはピンチのサインなのだ!!
ナレーション:体を動かした経験の少ないインドア派のセンセイマンは
ナレーション:地球上で3分間しか戦うことが出来ない
ナレーション:すぐヘトヘトになってしまうからだ!
籟ミズキ:吠え声のSE! ただし口が開いたりはしない。
籟ミズキ:べったりと上からはたくように前脚をセンセイマンに振り下ろそうとするぞ!
アリト:「ェェ……イィァァ~……!」 前脚を防ぐ。かすれた奇声で虎に掴みかかる。
籟ミズキ:バランスを崩しており、半ばもたれかかるような動きで打ち合います。
アリト:(この……虎の打撃…… 確実にめちゃくちゃ手加減してもらっているけど……)
アリト:(なんか……内蔵に響く……!)
籟ミズキ:先生を持ち上げて……転がして……
籟ミズキ:その勢いで自分が転び、センセイマンの下敷きになる。
籟ミズキ:「ギャオオ~~!」
ナレーション:今だ!チャンスだセンセイマン!!
ナレーション:がんばれ!鳩尾の痛みは気にするな!
アリト:「ワァ……」 ふらふらと立ち上がり、掴み……そして……
アリト:「ソィヤ」 転がす!これがいまできる全力のフィニッシュムーヴだ!
籟ミズキ:ごろごろと転がって画面外に消えていきます。
籟ミズキ:ここで場面転換。謎の崖が映り……
消石シズル:「そりゃ」火薬のスイッチを入れる。
ナレーション:ぼがーん!
籟ミズキ:落下、爆散!
消石シズル:「あ、分量ミスった?」
消石シズル:「まあいいか、ミズキ頑丈だし」
ナレーション:なんかノイズ交じりの変な音声が入ったが
ナレーション:気にしてはいけない。
ナレーション:ぱーっぱーっぱー♪
ナレーション:勝利のBGMが高らかに鳴る
ナレーション:ありがとうセンセイマン!
アリト:「ヤ……」 拳を突き上げる。
アリト:「ワァ……!」 その場に座る。
消石シズル:――――――
消石シズル:~豪華版特典映像より抜粋~
消石シズル:「ホウ砂を……通販でいっぱい注文した」
消石シズル:「既に次回作の構想は練ってある」
消石シズル:「人喰いアメーバを、出す、何故なら『ブロブ』は最高の映画だから」
消石シズル:「既に水泳部を脅h……説得して大プールの使用を取り付けてあるので」
消石シズル:「先生、よろしくお願いしますね」満面の笑み
消石シズル:――――――
GM:スタッフロールが流れる中、まばらに拍手の音が響く
晶月モノ:「いや~~」
晶月モノ:「最高の一本が出来たね!」
消石シズル:「歴史に……残ってしまうかもしれない……」
アリト:「私もそう思います」
アリト:「みなさん、迫真の演技と演出です。お疲れさまでした」
雨月夜カナン:(これで良かったのだろうか……)遠くを見つめている。
晶月モノ:「ミズキがちょっとだけファンキーアフロになっちゃったけど」
晶月モノ:「あ、戻ってきた」
籟ミズキ:「フ、フフ……仲間の負傷すら厭わぬ映像への真摯な姿勢」
籟ミズキ:「受け取りましたよ……」
籟ミズキ:髪はまだアフロだ。
晶月モノ:「あはは、もすもすしてる!」
晶月モノ:「でもさー、シズルも一緒に映ればよかったのにね」
晶月モノ:もすもすしながら
晶月モノ:「楽しいよ怪獣!」
籟ミズキ:「ひええ……取り憑かれるぅ……!」
消石シズル:「出てますよ、ほらココこっそり合成して」
晶月モノ:「ほんと?あ、ほんとだ」
消石シズル:「今後皆わたしのカメオ出演を一生懸命探すことになるでしょう」
晶月モノ:「遊び心ってやつだね」
籟ミズキ:「なるほど……やりこみ要素ですね」
籟ミズキ:「虎を入れたのは我ながらいいアイデアでした」
籟ミズキ:「やはり英雄好漢であるならば虎を倒せるパワーラインを持っていることは明示しておかねばなりませんからね」
消石シズル:「(リアリティラインが混線してるような……まあいいか)」
アリト:「すでに様々なサブスクリプションで配信されることになっています。その契約料でしばらくはやっていけるでしょう」
アリト:「サブスクリプションは契約した段階で、実際の視聴数に関わらず入金されるのがいいですね」
アリト:「皆さんが楽しそうなところが一番よかった。ご苦労様です」
晶月モノ:「えへへ、だよね」
晶月モノ:「ミズキも、シズルも」
晶月モノ:「すっごく楽しそうだった、いいことだ」
晶月モノ:「これを観たみんなもきっと楽しくなるよ」
籟ミズキ:「えへへ……そうだと良いですね……」
アーニャ・チャンドラグプタ:「いや~皆ありがと!今までにない一本が撮れたよ!!」左団扇で歩いてくる。
アーニャ・チャンドラグプタ:「また出演したくなったらいつでも言ってね!!報酬はちゃんと口座に振り込んどくよ~」
籟ミズキ:「どうですか! 新入部員は」
籟ミズキ:「もう10人くらい……来てしまったのでは……!」
アーニャ・チャンドラグプタ:「新入部員……?何言ってるのかな……?」
籟ミズキ:「へ?」
アーニャ・チャンドラグプタ:「チャンドラグプタ探検隊はあたしで、あたしがチャンドラグプタ探検隊だよ?」瞳孔が開いている
晶月モノ:「そういえば、スタッフとしか言ってなかったね」
晶月モノ:「叙述トリックっていうんだっけこれ」
アーニャ・チャンドラグプタ:「あたしが……あたしさえいれば……」ぶつぶつ
籟ミズキ:「は……はい…………なるほど…………」
籟ミズキ:すすす、思わず三歩さがる。
消石シズル:「この人のドキュメンタリー撮るだけでホラー一本作れるんじゃないの?」
アリト:「これからのご活躍をお祈りしています」
晶月モノ:「帰ろっか、身の危険がありそう」
雨月夜カナン:「……うん。帰ろう。目当てのものも見つかったし」
雨月夜カナン:発光体が入ったガラスケースを握りしめる。
消石シズル:「目当てのもの……?」
消石シズル:「あ、いや、うん」
消石シズル:「忘れてない、忘れてないよ」
消石シズル:「あはは……アハハハ……」
籟ミズキ:「あ、それは! 一体どこに?」
雨月夜カナン:「ミズキさんが落ちた崖の下にあった」
雨月夜カナン:「爆発で崩れた所から……出てきた……」
晶月モノ:「やったね!」
籟ミズキ:「よかった……十字冠は尋常の手段では破壊できませんからね」
籟ミズキ:「必要なのは、十字冠以外の全てを破壊するエネルギー……さすが調整委員会です。そこまで考えて火薬を……」
籟ミズキ:シズルにキラキラした視線を向けている。
晶月モノ:「さすがの計算力だなあ」
消石シズル:「え、ああ、うん……」
消石シズル:「これもまた調整だよね……」しどろもどろ
消石シズル:「(なんでまたそんなとこに……)」
アリト:「さすがですね。この調子でいけば、あっという間ですよ」
アリト:「このチームワークで次もがんばりましょう」
-MISSION RESULT-
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(4/7)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)
GM:シーン終了!ロイスと購入が可能です
アリト:ロイスは限界なので購入だけ……!
アリト:応急手当キットでも回収しておこう 水分と応急手当キットはいくら摂っても摂りすぎるということはない
アリト:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 6[3,3,4,6]+1 → 7 → 失敗
アリト:財産1点使って購入!ターンエンド!
籟ミズキ:ロイ保 お金増えたけど買えて凄い嬉しいみたいなものは無いんだよな
籟ミズキ:4dx+2>=15 照準器で固定値9にするか
DoubleCross : (4DX10+2>=15) → 10[6,6,9,10]+8[8]+2 → 20 → 成功
籟ミズキ:わぁ。ストライクハーケンを使用した攻撃達成値+1です。
籟ミズキ:以上
晶月モノ:最後のロイス枠!ミズキちゃんに取ります!
籟ミズキ:やった~~
晶月モノ:愛着〇/脅威で!
晶月モノ:でもってアームドスーツ
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 8[3,8] → 8
晶月モノ:出目がいい!
晶月モノ:財産7点使ってゲットだ!装着!
晶月モノ:以上!
消石シズル:籟ミズキに結ぶよ。 ○気のいい人/視線が痛い
消石シズル:さらなるメディパックを購入
消石シズル:2dx+1>=8
DoubleCross : (2DX10+1>=8) → 10[6,10]+7[7]+1 → 18 → 成功
GM:以上かな!では次のシーン……
MD:5/『地雷原要注意』
GM:シーンプレイヤーはアリト先生。他登場自由です。
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (82 → 83)
消石シズル:71+1d10
DoubleCross : (71+1D10) → 71+9[9] → 80
アリト:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 3[3]+70 → 73
晶月モノ:1d10+70
DoubleCross : (1D10+70) → 5[5]+70 → 75
GM:ミッションに突入する前に、先生の単独シーンが挟まります。
GM:突然ですが、先生は休日何をして過ごしていますか?
アリト:ソシャゲや漫画や動画視聴やまとめサイト巡回の合間に書類仕事してますね
GM:インドア……
GM:では、外に出るのはコンビニに寄る時くらいでしょうか?
アリト:そうですね。栄養ドリンク買いに行きます!
GM:成程!ではそのシーンにしましょう。
■コンビニエンスストア インフェルノ24
GM:休日、書類を投函するついでにコンビニで栄養ドリンクを調達した君は、その出口でふと声をかけられた。
???:「失礼。少しお時間よろしいでしょうか」
アリト:「おや」 両手にビニール袋を抱えて、足を止める。
???:黒いビジネススーツに身を包んだ男。もちろん君以外の人間の成人男性は存在しない。
???:その男の頭部は、ノヴァリスでは一般的な四角いマシンヘッド。AIだ。
アリト:「どうも、こんばんわ」
???:「こんばんは。アリト先生」
アリト:「私に御用でしょうか?」
???:「ああ、すみません。アリト・ザファル・モリアーティ先生でよろしかったですよね?」
アリト:「ええ。間違いなく。もしかして、なんらかのご相談ですか?」
アリト:「ゲームの話ならお力になれるかもしれません。キャラクターの運用についてとか……」
???:「そちらも興味深いですが、また今度に」朗らかな声色。
???:「申し遅れました。私は"ラハブ"と申します」
"ラハブ":「お会いできて光栄です。アリト先生」
アリト:「”ラハブ”さん。ご丁寧にどうも。」
アリト:「申し訳ないのですが、お仕事のご相談でしたら窓口を経由していただいた方がよいかと……」
"ラハブ":「早速ご活躍されているようで。近頃は生徒だけでなく、我々の間でも先生の話題で持ちきりですよ」
"ラハブ":「ああいえ、仕事の話ではないのです」
"ラハブ":「私はただ、どんな方なのか直接会ってお話したかっただけです。有り体に言えば……」
"ラハブ":「そう、友誼を結びたかった、と言ったところでしょうか」
アリト:「まるで面接のようですね。得意ですよ、面接は」
"ラハブ":「よかったらどうぞ」缶コーヒーを君に渡す。
アリト:「あ、これはどうも。……。……」 ヨーグルトスムージーを見つめる。
アリト:「「こちらもよかったらどうぞ」
"ラハブ":「おや、これはご丁寧に」遠慮なく受け取る。
"ラハブ":「この街の機械技術は目覚ましいもので、ちゃんと我々にも有機物から動力を得る機能が備わっているんです」
"ラハブ":「停電やパイプラインの停止は日常茶飯事ですからね、機械もサバイバル能力が求められます」
アリト:「ですね。そうでなければ、この規模の飲食店は生徒たちやAオーヴァードだけでは成り立ちません」
アリト:「つまり、我々は同じ街に暮らす仲間というわけです」
"ラハブ":「そう思っていただけるのなら何より」嬉しそうな声色
"ラハブ":「時に先生、唐突ですが豆知識を披露してよろしいでしょうか」
アリト:「豆知識は私も好きです。ぜひ互いに披露しましょう。お先にどうぞ」
"ラハブ":「この街が、FHによって作られたのはご存知ですね。では、ひとつ疑問には思いませんでしたか?」
"ラハブ":「十字冠です。ジャームとオーヴァードを区別しないFHが、なぜ生徒がジャーム化しない措置を取っているのか。と」
アリト:「ふむ。外部から見た私の所感ですが、FHというのはとても奇妙な組織なので――」
アリト:「そういう奇特なセルも存在するのかな、程度には思っていました」
"ラハブ":「実は10年前、この学園都市が設立される当時に提唱された、ある学説に由来しているのです」
"ラハブ":「ジャームは確かに強力なレネゲイドへの親和性を持ちますが……それは発生した瞬間に完成してしまう」
"ラハブ":「つまり、ジャームは『経験によって成長しない』と言われています」
アリト:「それには同感です。簡潔に言うと、ジャームには未来がない」
"ラハブ":「はい。ですから、曲がりなりにも教育機関であるこの都市にはそぐわないと考えられたのでしょう」
"ラハブ":「来るべき未来を担う者を育てるには……」
"ラハブ":「"完全なる人間"を生み出すには、そうでなければならないと」
アリト:「ジャーム化は防ぐべき。私もまったく同じ考えです」
アリト:「ジャームは最終的にすべてのオーヴァードを死に至らしめる。オーヴァード絶滅論を提唱した博士もいましたが――」
アリト:「私はもう少し穏健なやり方で、未来を変えていくことに期待したいと思います」
"ラハブ":「……それを聞いて安心しました」
"ラハブ":本当に安堵したような声色を返すと、男は君に背を向ける。
"ラハブ":「立ち話に付き合わせて申し訳ありません。先生」
"ラハブ":「またお会いしましょう。次はそうですね、ランチでもごちそうしますよ」
アリト:「いえ。最後に私からも一つ、豆知識をお返ししておきましょう」
"ラハブ":「おや?」足を止めて
"ラハブ":「それはぜひ拝聴したいですね」
アリト:「”完全なる人間”について。私が知る限り、そういう存在がいるとしたら……」
アリト:「とてもつまらないと思いますよ。ジャームと同じように、未来はない」
アリト:「そうならないように、気を付けなければいけません」
アリト:「以上です」 頭を下げる。
"ラハブ":「……」
"ラハブ":言葉を返さず、同じように会釈してからその場を去った。
GM:というわけで!
GM:二回目のミッションをはじめていくよ~!
アリト:ウオオオオーッ
晶月モノ:ひゃっほー!
籟ミズキ:やるぜやるぜ
GM:選択可能なミッションが増えて、現在の一覧はこちら!
消石シズル:なんだろ~~
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(4/7) 依頼者:最高生徒会
【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1) 依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(0/1) 依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
NEW【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(0/1) 依頼者:メサイア学園 合コン委員会
【ミッションを2件クリア後に選択可能】達成率(0/1) 依頼者:???
晶月モノ:www
晶月モノ:またとんでもないのが出てきちゃったな!!
籟ミズキ:このノヴァリスで何やってる委員会なの!?
アリト:まずは廃棄農地を開墾していきましょう
GM:堅実ですね
籟ミズキ:そ、そうですね……
アリト:農地開墾からやっていくと収入も増えてwin-win
アリト:信長もそう言っていた
晶月モノ:オーライだぜ!
晶月モノ:モテるためには……農業!!
消石シズル:合コンってなんだろ(素直)
GM:それではミッション2【廃棄農地を開梱しよう!】スタートです!
■アップルシード学区 廃棄農地
アリア・リッケンバッカー:「農耕は!!!!爆発だ!!!!!!」
GM:平原いっぱいに響き渡る大声を発する生徒の背後で、おびただしい数の爆発が起こる。
アリア・リッケンバッカー:「みなさん!!本日は我々"農地再生組合"の活動に強力して頂き!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「誠にありがとうございます!!!!!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「私は、組合長の”ストラトキャスター” アリア・リッケンバッカーです!!!!よろしくお願いします!!!!!!!」
籟ミズキ:「よろしくお願いします」
消石シズル:「声も音もでっかい人たちだなあ」
晶月モノ:「すっごい花火!」
アリト:「TNTですかね。綺麗なドーム型だ」
晶月モノ:「花火研究会の人たちだっけ?」
アリア・リッケンバッカー:「違います!!!!!!」
晶月モノ:「違うんだ」
アリア・リッケンバッカー:「アップルシード開拓農学校は、北のクリムゾンと並ぶノヴァリスの一大食料基地を管理しています!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「その中で我々農地再生組合は、文字通り様々な理由で廃棄せざるを得なかった農地を再び使えるようにする活動を行っています!!!!」
晶月モノ:「農学校……」
晶月モノ:「そういうことなんだ、面白いなあ」
晶月モノ:「これがいわゆる焼畑農業?」
晶月モノ:首をかしげている
アリア・リッケンバッカー:「そして、今回皆さんに開梱して頂くこの農地ですが!!!!」
アリア・リッケンバッカー:足元の石を拾い上げ、後ろに放り投げる。
アリト:「あ」
GM:石が落ちた場所から、瞬時に爆炎が上がる。
籟ミズキ:「わきゃっ」
晶月モノ:「おおー」
アリア・リッケンバッカー:「地雷原です!!!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「皆さんには、この農地の地雷撤去を手伝って頂きます!!!!」
消石シズル:「……」
消石シズル:「素直に諦めたら?農地化……」
アリト:「感圧式ではない地雷ですね。かなり高性能だ」
籟ミズキ:「先生はお気をつけてくださいね。我々と違い、死にすぎると死んでしまう」
アリト:「ははは。全くその通り。赤外線か、微細な振動を感知していると思われますので、迂闊に動けませんね」
晶月モノ:「先生詳しいね、地雷好きなの?」
アリト:「まったく好きではないですね。皆さん、あまり私から離れないでください。危ないです。……私が!」
籟ミズキ:「はい」ぴったりと先生に寄り添う。
晶月モノ:「えへへ、了解了解」反対側からぴったり。
晶月モノ:「シズルは?」
消石シズル:「そんなんじゃあ気休めでしょうに」
消石シズル:「先生、わたしの戦車に乗ります?呼べますけど」
晶月モノ:「あ!ずるい!」
晶月モノ:「独り占めになっちゃうよ~」
アリト:「それではあまり開墾できないので……、もう少し概要を聞いてから作戦を考えましょう」
アリト:「我々は何をすればいいのでしょう。ぜひチュートリアルをお願いします」
アリア・リッケンバッカー:「はい!!!!!皆さん、やる気たっぷりですね!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「作業自体は、一般的な地雷撤去と同じです!!!!機材は我々が貸し出します!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「ですが、お気をつけ下さい!!!!この平原は、第二次ノヴァリス紛争時にキングダムとメサイアの激戦地となった場所!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「埋設されているのは、ただの地雷ではありません!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「キングダム魔法局謹製の凶悪兵器、魔導地雷です!!!!!!!!」
籟ミズキ:「キングダムの魔導地雷…………!」戦慄!
消石シズル:「げ、今は製造禁止のやつじゃん」
アリト:「道理で感知能力が並外れているわけですね」
晶月モノ:「魔法局……そんなのがあるの?」
晶月モノ:「やっぱり箒に乗って空飛ぶの?」
晶月モノ:「気になるなあ、気になることばっかりだ」
消石シズル:「飛びますよ、まあたぶんきみが想像している箒と同一のものじゃあないけどね」
アリト:「なるほど、魔法局の……魔導地雷……。魔法局の、魔導地雷」
アリト:「完全に理解しました」
消石シズル:「(ほんとかなぁ……)」
アリア・リッケンバッカー:「素晴らしい!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「場合によっては戦闘もありえますので、入念に準備して挑んでくださいね!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:「それでは!!!!!!!!」
アリア・リッケンバッカー:言うだけ言って、農地の向こうへすっ飛んでいく。
晶月モノ:「行っちゃった」
アリト:「場合によっては戦闘もある……」 広大な土地を一望する。
アリト:「どうやら、心をこめて開墾する必要がありそうですね。がんばりましょう」
籟ミズキ:「そうですね……魔導兵器の撤去は一筋縄にはいかないと言います……」なんとなく声を潜めて先生の耳元でささやく。
籟ミズキ:「あっと、別に声は問題ないのでした。アリアさんが実演して見せてくださったように」
晶月モノ:「どっかんどっかん爆発してるとこで喋るから大声になったのかな?」
消石シズル:「魔導地雷の撤去は……わたしが知る限り2通りの方法があるね」
アリト:「……」 直立したまま、首を少し傾げる。
アリト:「ちなみにそれは?」
籟ミズキ:「見つけるか踏み抜くかです」
消石シズル:「ひとつは、通常の地雷として器械的な撤去を行う方法で」
消石シズル:「もうひとつは、魔術的なものとして解除を試みる方法だね」
晶月モノ:「4つあるけど」
消石シズル:「地鎮祭を行うことで50×50mの浄化が可能だったはずだけど……」
消石シズル:「先生はそういうのどっちが得意かな?」
籟ミズキ:「シズルさんは賢いですね……」
アリト:「……ミズキくんのアイデアはユニークかつ、誰にでも実践可能ですね。シズルくんの方法は安全に配慮した発想です」
アリト:「今回は機械的な除去をメインにしていきましょう。どうしても難しい場合は……」
アリト:「ミズキくんの作戦を採用していく。両面作戦というわけです」
晶月モノ:「出たとこ勝負だよね、それ」
GM:と、いうわけで
GM:今回の判定内容はこちらとなります。
『地雷の埋設位置を特定する』 <知覚><知識:地雷撤去> 難易度10
成功した場合、『地雷を安全に処理する』判定の目標値が20下がる。
『邪魔な木々を伐採する』 <白兵><知識:地雷撤去> 難易度10
成功した場合、『地雷を安全に処理する』判定の目標値が20下がる。
『地雷を安全に処理する』 <RC><知識:地雷撤去> 難易度???
達成値に応じて地雷を撤去する。地雷には複数の種類があり、撤去できる目標値が異なる。
目標値に届かない地雷は暴発する。
晶月モノ:どーら、オラに任せな
晶月モノ:このストロングモノに
晶月モノ:伐採いきまーす
籟ミズキ:頼んだぜ!
晶月モノ:11dx
DoubleCross : (11DX10) → 10[1,2,3,3,4,7,8,8,8,9,10]+10[10]+6[6] → 26
晶月モノ:メープルリーフクラッチ!!
アリト:これは3人が判定してから、最後の一人が地雷処理を担当する形になりますかね?
アリト:あ、めっちゃうまくいってる
GM:すごい
GM:ひとつの項目につき判定できるのは一人までですね
GM:判定以外のメジャーアクションはもちろん行えます
籟ミズキ:知覚いってみようかな
籟ミズキ:7dx+1>=10 では埋没位置の特定 知覚
DoubleCross : (7DX10+1>=10) → 9[1,1,2,3,6,8,9]+1 → 10 → 成功
籟ミズキ:あぶない
アリト:どうしようかな。最後の地雷除去はシズルくんにお任せしたいな~
消石シズル:そうだね、そうしようか
アリト:なので、埋没位置の特定をやります。
アリト:アリトとミズキくんが埋没位置を特定し、モノくんが伐採する…… ある意味最強だ
アリト:6dx>=10 埋没位置の特定、知識:地雷撤去
DoubleCross : (6DX10>=10) → 10[2,6,7,7,10,10]+4[1,4] → 14 → 成功
晶月モノ:絆が深まるんだ
GM:なるほど…やりますね
GM:三人が成功したので、撤去目標値が60下がります
GM:これでかなりの数が自動的に撤去できるでしょう
アリト:60も下がれば、成功したも同然!
晶月モノ:やったれシズちゃん!
GM:さあ仕上げの撤去しな!
消石シズル:地雷……失敗――死
消石シズル:なんとかなれー
消石シズル:巨匠の記憶を使うよ、侵食+2
消石シズル:14dx
DoubleCross : (14DX10) → 10[2,2,3,3,4,4,5,6,6,7,8,9,9,10]+1[1] → 11
消石シズル:あう
晶月モノ:どうだ…!?
GM:おやおや
GM:コンセを挟んでおけばよかったですねえ……
籟ミズキ:マジか……!
晶月モノ:ちゅどーん!
消石シズル:なにを~~
GM:もしコンセ有りが本来の想定なら、振り直しも許可しますが……
GM:このまま行きます?
晶月モノ:おおっ
消石シズル:いいのー?
晶月モノ:寛大なるGM……!
消石シズル:お言葉に、甘える!
晶月モノ:いっちまおうぜ!
GM:仕方ないなあ
消石シズル:やったー、だいすきー!
籟ミズキ:やった~
GM:オラッ振り直しな!
消石シズル:あいあい、更に侵食を2上げて
消石シズル:14dx7
DoubleCross : (14DX7) → 10[1,2,3,3,3,4,4,4,6,6,7,8,10,10]+3[2,2,2,3] → 13
消石シズル:んふw
籟ミズキ:マジ?
アリト:なんでじゃああああ!
晶月モノ:www
晶月モノ:あるあるすぎる
GM:www
晶月モノ:潔く爆発しよう!!
GM:では、仕方ないですね。
籟ミズキ:ユウカちゃん!?
GM:まずは無事撤去できた地雷から、詳細を発表します。
◇撤去成功
『ルーン・ボム』 処理難易度45→0
別名、侵蝕地雷。
物理的な爆発ではなく、レネゲイド活性物質を撒き散らして対象の侵蝕率を引き上げ、
十字冠のセーフティを発動させて無力化する事を目的とした地雷。
暴発効果:PCの侵蝕率を+1D10する。
『ルーン・スライム』 処理難易度50→0
武装破壊に特化した地雷。
人体に無害で、金属や合成繊維のみを溶解させる特殊な粘液を撒き散らす。
暴発効果:PCが装備している防具を強制的に取り外す。シーン中、PCは新たに防具を装備できない。
『ルーン・ローパー』 処理難易度60→0
進軍妨害用地雷。
地中から大量の触手が生えて対象を縛り上げる。
暴発効果:PCに硬直のバッドステータスを付与する。また、戦闘中にPCが初期エンゲージから移動した場合、5D10のHPを失う。
晶月モノ:www
晶月モノ:エロトラップじゃねーか!!
アリト:ルーン・スライム! ルーン・ローパー!
消石シズル:なんてこったい
GM:エロトラップ農場です
晶月モノ:ふざけてんのか
晶月モノ:DLsiteの同人ゲーにしか存在しない文字列だよ
籟ミズキ:なるほど こういうシステムで撤去できなかったぶんが爆発するんだ
籟ミズキ:キングダム連合学院……なんだかとっても応援したくなってきたな……
晶月モノ:入学しようかな
GM:それでは、撤去に失敗した方の地雷も発表しますね。
籟ミズキ:うう……
◇撤去失敗
『ルーン・バニー』 処理難易度80→20
弱体化地雷。
置換術式によって対象の装備を魔法局謹製の拘束衣に変更する。
暴発効果:シーン中、対象が行うあらゆる判定のC値を+1する。
『ルーン・くま』 処理難易度100→40
決戦用地雷。
物凄く強いクマを召喚しすべてを薙ぎ倒す。
暴発効果:ルーン:くまとの戦闘が発生する。
消石シズル:???
籟ミズキ:何?
アリト:ルーン・熊
晶月モノ:www
晶月モノ:頭おかしくなりそう
籟ミズキ:ドラクエ11でもやってた?
消石シズル:なんてこったい
晶月モノ:エロトラップ農場がくま牧場になっちゃった
晶月モノ:入学やめます!!!!!
GM:クマは強いんだよ
GM:というわけで皆さんにはバニースーツに着替えてクマと戦ってもらいます。
晶月モノ:何言ってんだ???
晶月モノ:支離滅裂な思考・発言
籟ミズキ:仕方ないですね……
消石シズル:しょうがないなあ……
アリト:しょうがないですねえ
晶月モノ:しょうがないかなぁ~~~???
消石シズル:「まあ見ててくださいよ」
消石シズル:「この環境計算機最中ミユキ簡易版を使い、全ての地雷の位置を割り出すよ」
消石シズル:「ほい、ほい、ほい解除」
消石シズル:「ふん、楽勝だね」
消石シズル:「それでほい、ほい」
アリト:「大丈夫ですか?」
アリト:「その辺り、なんとなく地面がへこんでいるような」
消石シズル:「ほい、あ、」
消石シズル:「しまっ――」
籟ミズキ:「えっ」
晶月モノ:「縞?」
GM:ポンッ!!!!
GM:モワモワモワモワ~~~~
GM:今までと違うファンシーな音を発して、君達を白い煙が包み込む。
消石シズル:「ぎゃわーーーー!!」
GM:その煙が晴れた時、君達は気付くだろう。
GM:なんか肩や手足がスースーしていることに
籟ミズキ:「な、な、な」
籟ミズキ:「なんですかこれ~~~!!」
消石シズル:「バニボム!!!ひーーー、もうだめだーーー!いかがわしいお店で働かされるーーーー!!」
晶月モノ:「お?お?おおー」
晶月モノ:「バニボムって名前なの?あ、ほんとだ」
晶月モノ:「うさぎの耳だね、ぴょんぴょん」
籟ミズキ:「私のドラゴンつのの上に兎の耳をつけるなんて……! むぐぐ、取れない…………!」
籟ミズキ:「あいた!」ハイヒールに慣れていなさすぎて転ぶ。
晶月モノ:「あはは、無理に取らなくてもいいでしょ」
晶月モノ:「似合ってるよミズキ」
籟ミズキ:「似合ってる……? そ、そうですか? えへへ……モノさんもお可愛らしいですよ」
晶月モノ:「どうかな、先生?うさぎさんだよー♪」
アリト:「すごい地雷ですね」
アリト:「まさか衣装を分解・再構築するとは……しかし、露出度が高すぎませんか? 健全ではなさそうな気が……」
アリト:「健全でないだけではありません。これは、おそらく……」
アリト:「すごく動きにくい」
籟ミズキ:「せ……先生! 先生までなんて格好を、あわわ……」
籟ミズキ:「じゃあありません、こういう地雷は、私達を動きづらくするのが目的なので────!」
GM:そして、おいしそうなバニーの匂いにつられたのか
GM:君達の前方で、ひときわ大きな爆発が起こる!!
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!」
ルーン・くま:爆発の中から、巨大なグリズリーが現れる!
消石シズル:「熊だーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!?!」
アリト:「熊ですね」
晶月モノ:「うわっほんとだ」
晶月モノ:「見せびらかしてる場合じゃなさそう」
消石シズル:「た、た、食べないでぇ」
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ルーン・くま:君達を見つけたクマは、一心不乱に襲いかかってくる!
アリト:「落ち着いて。冷静になって戦えば、相手は熊……」
アリト:「もしかしたら撃退することができるかもしれません。絶対大丈夫!」
消石シズル:「せ、先生はここの熊を知らないからそんなことが!」
消石シズル:「わたしたちは強化された人間だけど、あちらも強化された熊!」
消石シズル:「同じ強化された存在なら、人間が熊にかなう道理はないんですよ!!」
籟ミズキ:「それは確かに塵埃の常識ではありましょう、しかし武林の常識ではありません」
籟ミズキ:「人食い虎ではありませんが……熊!」
籟ミズキ:「倒しておくといい具合に武名が上がりそうな予感がします!」
晶月モノ:「どうせ今から逃げても遅いしね」
晶月モノ:「つまり予定通りの出たとこ勝負だ。しまっていこー!」
消石シズル:「ひーーん、かいちょぉ、先立つ不幸をお許しくださいぃ」
アリト:「そう……さっきは虎と怪獣にも勝ちましたから、熊もどうにかなる道理です」
アリト:「新しい道理を作っていきましょう。では、実践!」
籟ミズキ:「このミズキ、見事熊を倒してご覧に入れまぶへーーーっ!!」
籟ミズキ:真っ先に突っ込んで軽く吹っ飛ばされている。
籟ミズキ:「失礼、全員で当たりましょう」
晶月モノ:「鼻血が出てる」
GM:ミドル戦闘を開始します。
GM:マップはこちら!
ルーン・くま[5]
丨
5m
丨
PC
GM:単純なマップですね。
GM:早速第一ラウンドから始めましょう。
GM:セットアップ!
ルーン・くま:《野獣本能》《破壊の爪》LV12《完全獣化》LV5《剛身獣化》LV5《フルパワーアタック》LV5 素手の攻撃力を30に変更、肉体判定ダイス+7、装甲+15、ラウンド中攻撃力+25、行動値を0に変更。
アリト:クソ強い
籟ミズキ:これがレネゲイドくまの力
晶月モノ:www
晶月モノ:くまヤバすぎる
GM:皆さんはバニーの効果でC値+1のデバフを受けています。
消石シズル:もう終わりだーー
晶月モノ:もしやここで死ぬのか?
GM:他にセットアップある子はいないかな?
晶月モノ:なし!
アリト:こちらは何もなし
消石シズル:戦車を呼び、搭乗!
籟ミズキ:あっすいませんあります!
籟ミズキ:怨念の呪石使用。攻撃ダメージを+2Dして暴走。侵蝕86まで!
GM:OK!
GM:続いてイニシアチブ
GM:行動値12、先生かミズキさん、どちらからでもどうぞ
アリト:先に行きます!
籟ミズキ:よろしく!
アリト:C値上昇のフォロ~をします。というわけで、先に!
アリト:マイナーなし。メジャーでコンボ:最高のジョーク。
アリト:アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破、を、モノくん・ミズキくん・シズルくんに付与!して、ターンエンド。
籟ミズキ:いただきます!
アリト:全員、ダイス+5、C値-1、攻撃力+9です。
アリト:侵食率73→83
晶月モノ:うおお先生の力が流れ込んでくるぞい!
籟ミズキ:ゆきます!
消石シズル:ゆけい!
晶月モノ:つぶせー!
GM:ヤッチマイナ~
籟ミズキ:マイナーで移動。くまに接敵
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》射撃攻撃です。ウェポンケースでダークテスタメントを装備
籟ミズキ:16dx7+9
DoubleCross : (16DX7+9) → 10[1,2,3,3,5,5,6,6,8,8,8,8,8,9,9,10]+10[1,1,3,4,5,6,7,10]+10[6,9]+2[2]+9 → 41
晶月モノ:回った!!
ルーン・くま:《復讐の刃》LV3 リアクションを放棄し反撃。
晶月モノ:やっぱりじゃん!!
籟ミズキ:やっぱりあったー!
アリト:邪悪!
ルーン・くま:13dx7
DoubleCross : (13DX7) → 10[3,3,4,4,5,6,7,8,8,9,9,9,10]+10[1,3,3,4,4,7,9]+10[1,8]+1[1] → 31
籟ミズキ:5d10+5d10+17+9 装甲有効
DoubleCross : (5D10+5D10+17+9) → 29[2,10,9,3,5]+26[8,6,9,1,2]+17+9 → 81
籟ミズキ:お互いにダメージを与え合おうってワケ!
晶月モノ:ファイトクラブだッ!
消石シズル:えらいこっちゃ
ルーン・くま:いくぞ!
ルーン・くま:4d10+55
DoubleCross : (4D10+55) → 31[10,10,9,2]+55 → 86
ルーン・くま:互角…!
籟ミズキ:風鳴りで1,2を振り直し
籟ミズキ:2d10+78
DoubleCross : (2D10+78) → 9[5,4]+78 → 87
籟ミズキ:まあまあ!
晶月モノ:しゃあっ
ルーン・くま:上回った…
ルーン・くま:おもったより痛くて死にそうです。しかしまだ立ってる
籟ミズキ:やるわね
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 8)増加 (83 → 91)
籟ミズキ:籟ミズキのHPを3(→ 3)減少 (8 → 5)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を4(→ 4)増加 (91 → 95)
籟ミズキ:リザ!以上です
GM:続いてのイニシアチブ
GM:シズルくんの手番!
晶月モノ:しずちゃん浸蝕高いし
晶月モノ:カバーもする予定だから軽めのパンチでいいと思う
消石シズル:ではマイナーで移動、接敵してパンチパンチ
消石シズル:EXスキル:法馬号、出勤! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》、"ルーン・くま"に突撃ーー! 侵食+4
ルーン・くま:《復讐の刃》LV3 リアクションを放棄し反撃。
消石シズル:19dx7
DoubleCross : (19DX7) → 10[1,1,2,2,2,4,4,4,4,5,6,8,8,9,9,9,9,10,10]+10[1,1,3,3,3,4,6,10]+1[1] → 21
ルーン・くま:13dx7
DoubleCross : (13DX7) → 10[2,2,2,4,4,5,6,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,4,9,10]+10[6,7]+10[7]+5[5] → 45
消石シズル:なんかきみ最近調子悪いね
ルーン・くま:ダメージ
ルーン・くま:5d10+55
DoubleCross : (5D10+55) → 22[1,1,4,6,10]+55 → 77
晶月モノ:くま強すぎる
消石シズル:受けます、大破ァ!
消石シズル:3d10+20+9
DoubleCross : (3D10+20+9) → 11[2,5,4]+20+9 → 40
ルーン・くま:ぐうう……
ルーン・くま:HPは80ありました。戦闘不能。
ルーン・くま:復活もなし!
アリト:やった…!
晶月モノ:やったぜ
籟ミズキ:勝った……!
消石シズル:ハァハァ、勝った!
GM:PCの勝利です
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
ルーン・くま:口角から泡を飛ばして咆哮し、大木の丸太のような腕を君達に振るう。
晶月モノ:「クマってそう鳴くんだ」
消石シズル:「ひーん、すーすーする!!」
消石シズル:「もうダメだー、ここで運良く生き残っても地下クラブで金持ちのエロ生徒に一生お酌する生活が待ってるんだーーー!!」
籟ミズキ:「ふ……ヒールのせいで 泥歩が出来ない……武術を知る前はどうやって歩いていたんでしたっけ……」遠い目をしている。
アリト:「まずは落ち着きましょう。たしかにいまのきみたちは、その意匠のせいで動きにくく感じるかもしれない……」
アリト:「ですが、己の状態をよく分析してみてください。いまのきみたちはすでに動きやすさではない、別の武器を手にしています」
籟ミズキ:「とは言っても、先生──別の武器?」
アリト:「それはバニー衣装がとても可愛くて想定上に似合っているということです。私もそう思います」 自撮りをする。
アリト:「なので、いつも以上にテンションを上げて戦闘できるはずです」
籟ミズキ:「なっ、先生……!」顔を赤くする。「いえ、なるほど!」
アリト:「客観視してみましょう。その衣装で華麗に熊を圧倒したら……」
アリト:「絶対にカッコいいので、がんばれるということに気づくでしょう! 絶対大丈夫!」
消石シズル:「ほ、ほんとぉ?」
アリト:「ほんとマジほんとです」
消石シズル:「う、ぐず、が、んばる」
消石シズル:既に要請は済ませてある、環境管理会所有の多脚戦車『法馬号』との電脳接続も既に終えていることからそれが近くまで来ていることがわかる。
籟ミズキ:熊の掌を、こちらも掌底で受け止める。
籟ミズキ:「わかりました。見ていてください! 我々の魅力あふれる勇姿!」
籟ミズキ:八卦掌の歩法の要訣は、踵である。
籟ミズキ:踵の接地方法によって、瞬時に体を入れ替える……それさえ思い出せたなら、踵へとかかる力を一点に集中する破壊不能のヒールは必ずしも拘束具ではない。
ルーン・くま:「クマ!?」
晶月モノ:「クマってそう驚くんだ」
籟ミズキ:「踵と同じように──掌底……正しくは小指側の掌の底部」
籟ミズキ:「これも体躯から繰り出す力を一点に集めるのに適した場所。今の私の体は」
籟ミズキ:やがて熊が、激痛とともに身を捩り、手を離す。
ルーン・くま:「クゥゥゥゥ……マッ!!」
ルーン・くま:シズルを叩き潰すように、鋭い爪を振り下ろす。
籟ミズキ:「まっすぐと伸び、一本の杭のようになっています」
籟ミズキ:「呀──────!」
籟ミズキ:「口黒、口黒、口黒、口黒口黒口黒口黒口黒口黒!!!」
ルーン・くま:「クマ!?クマ!?クマ!?クマ!?クマ!?」
ルーン・くま:「クマアアアアアアアアアアアア!?!?」
ルーン・くま:クマの巨体が宙に浮かび上がる。
籟ミズキ:怯んだ隙に全力でたたみかけ、激突の衝撃でがたがたになった体を軋ませながら一瞬のリードを奪う!
籟ミズキ:「今です!」
消石シズル:土煙を巻き上げ到着した多脚戦車。
消石シズル:ルーン・くまがミズキとやりあっている間に先生とモノの手を借り準備は済ませてある。
消石シズル:「や、野生がなんぼの、も、ももももも」
消石シズル:「生身ならまだしも、技術と叡智と纏った以上人間に負ける筋は無い」
消石シズル:「か、会長ならきっとそう!!言、!!!!」
籟ミズキ:やがて熊の手に弾き飛ばされる。掬い上げるように殴られれば、今のような対処は通用しない。が。
籟ミズキ:(役目は果たしました、頼みますよ、シズルさん!)
アリト:「うーん、ファンタスティック」 スマートフォンで録画している。
消石シズル:「と、突撃ィーーー!!」
消石シズル:"準備"によって戦車へと大量に括り付けられた、先ほど解除した地雷の数々。それが巨熊目掛けて疾走中!
ルーン・くま:「クゥマッ……!!」苦し紛れの攻撃がようやくシズルを捉えた瞬間
消石シズル:「クマ公がーーーー!エロトラップを喰らえーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!」
消石シズル:「戦場…のッ」
消石シズル:「バニー……――」
消石シズル:「ちょい、やァーーーーーーーーーーー!!!」
消石シズル:ぎゃりぎゃりぎゃり、キャタピラが唸り声をあげ突貫。死なばもろとも!
ルーン・くま:「ク、クマア!!??」
ルーン・くま:突然現れた戦車に狼狽し、出鱈目に腕を薙ぎ払う。しかし同時に……
消石シズル:砕け散る装甲、ジャンクと化したパーツと共にシズルが宙を舞う!
消石シズル:しかし同時に……
消石シズル:地雷群が炸裂!体毛を溶かし、ピッチリとしたスーツを着せ!触手の群れが殺到する!!
ルーン・くま:「ク……マァァ……♥」
アリト:「……えー、ここからは不健全な映像になりそうなので……」 「カットです」
アリト:「以上、星室庁からお送りしました」
ルーン・くま:「……オエッ」
ルーン・くま:見せられない感じになったクマが事切れる寸前、口の中から何かを吐き出す。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:胃液でべとべとのそれを拾い上げる
雨月夜カナン:『……あったね。聖冠片』
雨月夜カナン:遠隔のドローン越しに、それを確認する。
アリト:「とんとん拍子に5つ目ですね。素晴らしい」
籟ミズキ:「会長の遺留品が……くまの体液でべとべとに……」
晶月モノ:「洗ってこよっか」
籟ミズキ:「後でそうしましょう」と言いながら、バニーの耳で胃液を拭う。
消石シズル:「わ、わたし死んだの、ここが死後の世界??」もがもが、ガラクタの山に埋もれて。
消石シズル:「こわいよー、あの世はまっくらだよー」
晶月モノ:「そうだね、シズルを引っ張り出さないと」
籟ミズキ:「おっしゃる通り……シズルさんっ!」
籟ミズキ:残骸の中に飛び込む。
晶月モノ:「うんしょ、うんしょ」
晶月モノ:「先生も手伝ってー」
アリト:「シズルくん、無事ですか?」
アリト:「無事ならバニー的な鳴き声をお願いします」
消石シズル:「はれェ、みんなも死んだぴょん?」ぐるぐる。
籟ミズキ:「大丈夫ですか……!」
籟ミズキ:「それより先程聞き捨てならないことが……このようないかがわ……趣味嗜好的な衣装に身を包んだ生徒が」
籟ミズキ:「奉仕を強要されている地下施設が存在するのですか!」
晶月モノ:「ミズキ落ち着いて。剣幕すごいから」
籟ミズキ:「それは環境管理会の調査結果なのですか!?どうなんですか!」
籟ミズキ:「しっかりしてください」ビンタ!
消石シズル:「はうあっ!」ばちーーーん!
消石シズル:「……」
消石シズル:きょろきょろと周囲を見回す。
消石シズル:「無事倒したようだね、これも計算機のおかげかな」
アリト:「いいえ」
アリト:「みなさんの努力の成果です。お疲れさまでした」
晶月モノ:「先生って」
晶月モノ:「結構、女たらしの人だよね」
-MISSION RESULT-
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(5/7)
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)
GM:シーン終了!ロイスと購入ができます
アリト:ラハブ/好意〇/脅威 でとります!シナリオロイスが……でてきたッ!
"ラハブ":フフフ…
アリト:応急手当キットは1個余っているので、必要な人は使ってね!差し上げます
アリト:応急手当キットをさらに1個購入
アリト:5dx+1>=8
DoubleCross : (5DX10+1>=8) → 8[4,7,7,7,8]+1 → 9 → 成功
アリト:合計2個になってターンエンド
アリト:次はブルーゲイルでも買おう おわり!
晶月モノ:ロイスは埋まって購入!
晶月モノ:ダメ元ブルーゲイル
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 7[2,7] → 7
晶月モノ:無理み!以上!
籟ミズキ:うーん購入するか 応急
籟ミズキ:4dx+2
DoubleCross : (4DX10+2) → 10[2,3,5,10]+10[10]+8[8]+2 → 30
晶月モノ:超高級応急手当
籟ミズキ:なんやねん シズルちゃんにあげよう ガード屋だし
籟ミズキ:以上でーす
消石シズル:引き続き応急セット!
消石シズル:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 9[3,7,7,9]+1 → 10 → 成功
消石シズル:入手!そしてドラゴン応急キットありがたくいただきます!
消石シズル:忘れないうちに使っちゃお
消石シズル:今使っても良いのかな
GM:いいよ!
消石シズル:あいさ!
消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 3[2,1] → 3
消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 10[9,1] → 10
消石シズル:2d10
DoubleCross : (2D10) → 11[10,1] → 11
籟ミズキ:ポンコツ手当キット渡しちゃった
消石シズル:とりあえず1個残して24回復で!
GM:では次!
MD:6/『男の人が好きな物』
GM:次のミッションです。シーンプレイヤーはモノ君、他登場自由
アリト:行くぞッ
アリト:1d10+83
DoubleCross : (1D10+83) → 8[8]+83 → 91
籟ミズキ:十字冠あるし出~ちゃお
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 1)増加 (95 → 96)
晶月モノ:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 3[3]+75 → 78
晶月モノ:イイ感じ
籟ミズキ:ナイス登場
消石シズル:88+1d10
DoubleCross : (88+1D10) → 88+2[2] → 90
GM:すべてのミッションが開放されました。
GM:一覧はこちら!
◇ミッション一覧
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(5/7) 依頼者:最高生徒会
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1) 依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1) 依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(0/1) 依頼者:メサイア学園 合コン委員会
NEW【盗まれた展示品を取り戻そう!】達成率(0/1) 依頼者:キングダム連合学院 大ノヴァリス博物館
晶月モノ:合コンを先にやりましょう
アリト:合コンやっておきますか
籟ミズキ:ゴクリ……行きますか……
消石シズル:出会いに飢えてる
晶月モノ:単純に気になるのと
晶月モノ:合コンで遺品を回収してクライマックスに突入するの、ダメだろ
晶月モノ:カナンちゃんもいたたまれない
晶月モノ:あたかもすべてシリアスな流れだったかのような空気でいきましょう
アリト:いくぞっ
GM:やはりそうなりますか。
GM:わかりました
GM:それではミッション3【男の人が好きな物を教えてください 】スタート!
GM:このミッションでは、判定フェイズが二回に分かれています。
GM:まず一回目、これはアリト先生しか判定できません。
GM:突然ですが、アリト先生は女の子にもらって嬉しいプレゼントってなんですか?
アリト:謎めいた古地図……ですかね……
GM:そんなものが……?
アリト:「埋蔵金の地図」のような贈り物ですね
GM:な、成程……
GM:はい……じゃあ、先生の項目はこちらです。
『謎めいたの古地図を買い漁る』<調達>難易度12
GM:成功すると会話パートに移行します。
アリト:やるしかない!
アリト:買うぞッ
アリト:5dx+1>=12
DoubleCross : (5DX10+1>=12) → 6[1,5,6,6,6]+1 → 7 → 失敗
GM:財産も使えるよ
アリト:財産点5点を使って強制成功!
アリト:財産24→19
GM:OK!
GM:では、少しの間アリト先生との移動しながらの会話パートになります。
GM:他の三名は現地集合という形になりますので、ちょっとだけ待ってね。
■メサイア学区 アムレス川沿い
GM:黄昏時、君は合コン部の少女たちに囲まれて、川岸を歩いていた。
GM:君の隣にいるのは、”サニーサイドアップ” 三城郷ミチカ。合コン部の部長だ。
三城郷ミチカ:「先生。今日は一日付きあっていただいてありがとうございました」
三城郷ミチカ:「いつもは、クッキーとか、ケーキとかを作るんですけど……」
三城郷ミチカ:「男の人の好みって、よくわからなくて」
アリト:「ははあ。なるほど」
三城郷ミチカ:「でも、こんな古い地図、何に使うんですか?」
三城郷ミチカ:彼女達の手には、君が古本屋や骨董店で見繕った古地図が握られている。
アリト:「私はもともと、えーと……そう。世界史の教師なので、歴史に興味があるんです」
アリト:「だから、こうして古いノヴァリスのランドマークを確かめ、散策することも好きということです」
三城郷ミチカ:「なるほど~」
アリト:「かつてここで何があったのか。どんな場所が存在していたのか。それが一つの……手がかりになるはず……」
アリト:ぶつぶつと呟きながら、地図を太陽にかざしている。
三城郷ミチカ:「私も世界史好きなんです。ノヴァリスだと、外の世界の歴史は役に立たない娯楽みたいな扱いですけど」
三城郷ミチカ:「やっぱり、昔の人がその時どうやって生きて、何を選択してきたかって、ロマンですよね」
アリト:「え……あ、はい。ロマンですね。私もそう思います。世界史の教師ですからね。ははは」
アリト:「ははは……」
三城郷ミチカ:「あ、あれ……?私なんか変なこと言っちゃいましたか……?」慌てる。
アリト:「いえ、全然。まったく問題ありません。世界史に興味があり、歴史を学ぶ道に進むなら、応援しますよ」
アリト:「いやあ、教師らしいことをしているなあ」
三城郷ミチカ:「そ、そうですか……?なら良かった~」
三城郷ミチカ:「あ、それじゃあ今度、私達に歴史の授業してくださいよ」
三城郷ミチカ:「AIの授業って教科書読んでるだけで味気なくて」
三城郷ミチカ:「やっぱり、先生の生の心がこもった授業の方が、身も入ると思うんですよね~」
アリト:「ええ! それはもちろん。いつでも授業をしますよ。ご都合のよい時間に伺います」
三城郷ミチカ:「ふふ、絶対ですよ?すっぽかしたら起こりますからね~?」
GM:そうして君達が談笑しながら歩いていると
GM:……次第に、辺りが暗くなっていることに気づく。
GM:日が落ちたのではない。君達が、日の当たらないところに潜っているのだ。
アリト:「あっ。暗い」 地図が良く見えなくなってくる。
三城郷ミチカ:「足元、気をつけてくださいね。濡れて滑りますから」自然な仕草で君の腕を支える。
アリト:「お気遣いありがとうございます。ですが、なぜ地下に?」
アリト:「学園や寮の方向とは異なるように思いますが」
三城郷ミチカ:「あれ?言ってませんでしたっけ?」
三城郷ミチカ:「今からが、私達"合コン委員会"の活動の本番なんです」
アリト:「合コン委員会……」
三城郷ミチカ:「本当にすみません。こんなところまで付き合ってもらっちゃって」
三城郷ミチカ:「でも、助かります。結構な力仕事なので」
アリト:「そういえば活動目的をあまり確認していませんでしたね」
アリト:「何をする委員会なのですか? 合コンというと、合同……合同の何かでしょうか?」
アリト:「外の世界には合コンというと男女の出会いをサポートする会合のことを意味する場合もありますが、このノヴァリスではその需要は薄いかと思っていました」
三城郷ミチカ:「え?」呆気にとられた顔で君を見上げて
三城郷ミチカ:「男女の出会いを……サポート……?なんですかそれ?」
アリト:「あっ。やっぱり。違うようですね」
三城郷ミチカ:「私たちは……」
GM:そうしている間に、開けた部屋に出る。
GM:部屋の中には、いくつもの磨かれた石碑と、その前に手向けられた花束が置かれている。
三城郷ミチカ:「"合コン委員会"。正式名称───」
三城郷ミチカ:「"合同カタコンベ保全委員会"ですけど?」
アリト:「合同カタコンベ保全委員会」
三城郷ミチカ:「はい!」元気良く答える
アリト:「なるほど。あの、すごく重要なところなのですが、それはどういう趣旨の活動で……?」
三城郷ミチカ:「ここは、ノヴァリスで唯一の共同墓地」
三城郷ミチカ:「設立以来、わずかしかいない、ノヴァリスで命を落とした生徒たち」
三城郷ミチカ:「その尊い魂を悼み、鎮めるための施設なんです」
アリト:「ふむふむ」
三城郷ミチカ:「そして、私達はここを保全し……」
三城郷ミチカ:「たまに迷い込む浮浪者やテロリストから、この神聖な場所を守る墓守……ってところですねっ」
三城郷ミチカ:可愛い仕草で銃を構える。
アリト:「なるほど、それは良かった」
アリト:「歴史に深い興味を持っていることは合っていましたね。私も嬉しいです」
アリト:「では、活動について何か問題でも……? 何か私たちに手伝えるといいのですが」
三城郷ミチカ:「ああ、いえ。そんな大したことじゃないんです」
三城郷ミチカ:「今日はちょっとした行事があって、その準備でお墓の清掃を行うので」
三城郷ミチカ:「それを手伝っていただけたらと。ちょっとこの前の暴動で人手が足りなくなっちゃって……」
アリト:「それならば、お安い御用です」
アリト:「我々で十分に支援できそうですね。存分に頼っていただいて大丈夫です」
三城郷ミチカ:「ありがとうございます!あ、他の皆さんはもう中にいるみたいですよ」
アリト:「おっと、もう先に……」
三城郷ミチカ:「私達も行きましょう!先生!」
アリト:「承知しました。がんばりましょう!」
三城郷ミチカ:自然に君の腕に手を絡めて歩いて行く。
GM:と、いうわけで!
GM:二回目の判定です。
GM:このシーンからは、判定補助としてNPCカードが開放されます。
【NPCカード:雨月夜カナン】
ラウンド1回、判定の直前に使用する。その判定のダイスを+3する。
籟ミズキ:普通に助かるけど何をやらされるんだ……
消石シズル:伝統的な妙に露出の多い衣装を纏って鎮魂の舞をやらされるんだ……
GM:合同カタコンベには、過去の事件を悼む慰霊碑が残されています。
GM:その記述を読むことで、皆さんはノヴァリスで起こった過去の事件について知ることができます。
GM:項目はこちら!
『手前の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度6
成功で【楽園の三百人】の情報を入手
『奥の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度9
成功で【雨月夜シオン】の情報を入手
『川岸の慰霊碑を調べる』<知識:ノヴァリス><情報:ノヴァリス><情報:FH>難易度12
成功で【漂流学区ノドス】の情報を入手
GM:オラッ!判定せい!
アリト:この判定、アリトも参加できるんでしょうか!
GM:先生は……そうですねえ
GM:他の三人が失敗してからならOKです
アリト:では、見守っています……
アリト:皆さんに預けた財産ポイントがあれば、きっとうまくいきます!がんばって!
消石シズル:じゃあ川行こうかな、カナンパワーは奥に回して良さそう
晶月モノ:よろしく!
晶月モノ:肉体労働以外なーんも出来ないので
晶月モノ:カナンちゃん頼りです
籟ミズキ:社会1だけど実はコネで案外ダイス振れるから
籟ミズキ:カナンなしで奥いけるかも
晶月モノ:頼んだ!
籟ミズキ:5dx+1>=9 情報:ノヴァリス
DoubleCross : (5DX10+1>=9) → 8[1,1,2,5,8]+1 → 9 → 成功
籟ミズキ:ギリだった
GM:さすがね
GM:どんどんいきな
消石シズル:大事を取って巨匠にCも噛ませるよ、侵食+4
消石シズル:15dx7>=12
DoubleCross : (15DX7>=12) → 10[2,2,3,3,3,4,4,4,7,7,7,9,9,10,10]+10[3,4,4,6,7,8,9]+10[5,6,9]+10[9]+2[2] → 42 → 成功
晶月モノ:回ったァ
晶月モノ:知り尽くしている
GM:知識の泉かよ
消石シズル:わかる……わかるぞ……全てが……
消石シズル:そうか、河川とは、ノヴァリスとは……
晶月モノ:虚無っちゃった
晶月モノ:システム上ミドルからエフェクトガンガン使えるのいいなあ
GM:残り一個!
アリト:モノ!あんたの力を見せてやりな!
晶月モノ:手前の慰霊碑いきまーす!
晶月モノ:カナンちゃん力を貸しておくれ!いくぜ!
晶月モノ:5dx
DoubleCross : (5DX10) → 9[3,5,5,6,9] → 9
晶月モノ:危なげなく突破!
雨月夜カナン:私のおかげだね
晶月モノ:さすがだぜ
アリト:Wow wow
GM:では、順番に貼っていきます
【楽園の三百人】
スリーハンドレッド・ロストナンバーズ。
4年前の第二次ノヴァリス紛争で犠牲になった300人の戦没者の通称。
ノヴァリスの生徒たちは十字冠のセーフティ機能によりジャーム化と致命傷から守られているが、
この紛争では初めて『十字冠を破壊する兵器』が投入された。
犠牲者の中には、環境管理会の会長、最中ミユキの名前もある。
紛争終結後、理事会はこの兵器の開発、所持、使用を全面的に禁止する条約を締結した。
その結果、この禁忌の技術は理事会に独占される事となり、彼らの支配を強める一因となった。
【雨月夜シオン】
第八代ノヴァリス最高生徒会長。
それまでお飾りの追認機関だった最高生徒会を改革し、互いに敵対関係にあったノヴァリス全土の学園を説き伏せ同盟を実現。
『八月革命』を成功に導いた立役者。
ノヴァリスの統括システムの深部に繋がる特別な十字冠を持ち、全生徒の中で唯一、十字冠のセーフティの一部を限定解除する権限を有していた。
侵蝕限界を超えて活動できることから常に革命の戦闘に立って戦い続け、
理事会が七度投下した『十字冠を破壊する兵器』をすべて身を挺して抑え込み、これを製造技術ごと消滅させた。
革命達成と同時に限界を迎えた十字冠は砕けて飛散し、彼女は八月革命唯一の戦没者となった。
GM:そして、【漂流学区ノドス】については、ロールの中で明かしていこうと思います。
GM:合同カタコンベの入り口に立つ白い石碑。
GM:その後ろに連なる幾つもの墓標は、第二次ノヴァリス紛争の戦没者のものだ。
GM:そのうちの一つ、最中ミユキの墓の前。君達二人は墓石を綺麗に拭き上げ、花を供える。
籟ミズキ:「この場所に来たのは一度目ではありませんが」
籟ミズキ:「いつも非常に恐ろしい気分になります」
籟ミズキ:墓所に入り込んだころから、肩が小さく震えている。
籟ミズキ:「詮無い泣き言ですが……」
籟ミズキ:「私たちは死から隔離されて過ごします」
籟ミズキ:「自らの死からだけではない……」
籟ミズキ:「眼の前の人間の死から守られているのです」
籟ミズキ:「だから、心無い暴力を」
籟ミズキ:「殺人の道具と意識せずに振るってしまう」
籟ミズキ:「だから、恐いんですよ」
籟ミズキ:「墓所とか、おばけとか、そういったもの」
籟ミズキ:途方に暮れたように、柔らかな燐光を落とす天井を見上げる。
籟ミズキ:「……この中にいらっしゃるのが、環境管理会の……」
籟ミズキ:視線を戻し、花瓶に水を足す。
籟ミズキ:「と、私が横で感慨にふけっているのも、居心地が悪いでしょうか」
消石シズル:「……」
消石シズル:ここに来てから、一言も発することなく、ただ淡々と作業的に事を成す。
消石シズル:この場所に足を踏み入れるのは、初めてのことだ。
消石シズル:できることなら、来たくはなかった。
消石シズル:「ここが、嫌いでした」
消石シズル:「こんなものが無いと、思いを寄せることのできない、あなた達が嫌いでした」
消石シズル:言って、己の言葉に呆然とした表情を作る。
籟ミズキ:「……それは申し訳ありません」
消石シズル:「いえ、……ち、ちがう……」
消石シズル:「何を言ってるんだろ、こんなこと……」
消石シズル:「そんなつもりはなくて……だから来たくなかったのに……」
籟ミズキ:「……」
籟ミズキ:「何故来たくなかったのか、質問しても?」
消石シズル:「思い知らされる……。さっきの言葉は忘れてください、謝罪します」
消石シズル:「きみたちが正しい」
籟ミズキ:(──思い知らされる、か)
消石シズル:「これは、向き合うためのものです」
消石シズル:「わたしには、それができない」
消石シズル:「……する気もない」
籟ミズキ:「浅学な私には、ミユキ会長が完全に亡くなったと言えるのか、まだ生きていると言えるのかはわかりませんが……」
籟ミズキ:「あなたがそうお考えなのは少々意外でした」
消石シズル:「難しいこと、考えたくないんだ」
消石シズル:「それにしたって、これは、難解過ぎる」
籟ミズキ:「矛盾していますね」
籟ミズキ:「意味のない行為なんてないと言ったのはあなただ」
籟ミズキ:「なにかに影響し得ない事はない。それなのに戦いを続けていて」
籟ミズキ:「考えることが厭なのですか?」
籟ミズキ:「考えなしに、AIのミユキ会長の言葉に?」
消石シズル:「ええ」
消石シズル:「愚かなんです、わたしは」
消石シズル:「あのひとに比べたら、だいたいの人は愚かだ」
消石シズル:「なら、いいじゃないですか」
消石シズル:「考えたって、"意味がない"……」
籟ミズキ:「……!」
消石シズル:「確信犯なんですよ、わたしは」
消石シズル:「信じてると言えば聞こえは良いけど、甘えてる」
籟ミズキ:「シズルさん。あなたは今、お気持ちが弱っています。ここへの招聘を蹴る手もあった」
籟ミズキ:「先生は認めてくださいましたよ。でも、来た」
籟ミズキ:「お言葉を訂正するなら今です」
籟ミズキ:「……今ですよ。訊かなかったことにしても良い」
籟ミズキ:「…………それとも」
籟ミズキ:語気が、なお弱る。
籟ミズキ:「私に失望される程度、どうでも良いですか…………?」
消石シズル:「……」
消石シズル:「雨月夜シオンは、まるで未来が見えていたかのように、先生とこの組織を用意していた」
消石シズル:「会長……最中ミユキもまた、彼女がその口で言ってのけたように未来を見通していた」
消石シズル:「なら、これは……何なんですか」震える声で、石碑を見る。
消石シズル:「これも、計算のうち?」
消石シズル:「わたしは、一生懸命考えました」
消石シズル:「愚かなりに考えて、考えて」
消石シズル:「あのとき、はじめて……」
消石シズル:「会長の指示を、無視した」
籟ミズキ:「…………」
消石シズル:「その結果が……これなんだ」
消石シズル:「じゃあ、これは……わたしのせいなの?」
消石シズル:ちがう。
消石シズル:「ちがう」
消石シズル:「そんなはずはない」
消石シズル:「愚かなわたしのことなんか、計算できてないはずがない」
消石シズル:「じゃあこれは、今の、この現状は会長が望んだ未来なの?」
消石シズル:「わたしの罪悪感が欲しかった?今のわたしが欲しかった?考えることをやめた、言いなりの手駒が」
消石シズル:「そんなこと、考えてどうなるんですか……」
消石シズル:「それに、何の意味があるっていうんだ……」
籟ミズキ:「『八月革命』」
籟ミズキ:ぽつり、とつぶやく。
籟ミズキ:「あの時、理事会との総力戦で、私たちは、戦えば人を殺めるということを知ってしまった」
籟ミズキ:「多くが勝利に沸きました。そしてシオン生徒会長の死を嘆きました」
籟ミズキ:「血の実感は、それらに掻き消され忘れられていった……きっと恐ろしかったからです」
籟ミズキ:「勝利の実感、それに付随する栄光は、本来起きたことを抹消してゆく」
籟ミズキ:「……何の話がしたいのかわからないでしょうが、もう少し良いですか?」
消石シズル:「……」返事はない、拒絶か、先を促しているのか、それすらもわからない。
籟ミズキ:「私があの時、アリト先生に質問したことの話です」
籟ミズキ:「彼が『意味のない勝利だった』と言ったこと」
籟ミズキ:「あなたが『意味のない行為などない』と言ったこと」
籟ミズキ:「私には近しい言葉に思えました」
籟ミズキ:「戦いの勝利を喜ぶべきではないない。栄誉とすべきでない」
籟ミズキ:「それは殺人を喜ぶことに繋がるから。血に酔った者が人生を全うすることはない」
籟ミズキ:「老子の言葉です」
籟ミズキ:「八月革命で、始めて少し意味が分かりました」
籟ミズキ:「だから。活淡に事を成し、名誉も栄光もない……あなた方とは反目することもありましたし、看過できぬ狼藉も多いですが」
籟ミズキ:「あなた方のことを信じていましたよ」
籟ミズキ:「勝利が人を狂わせるなら、私のほかは誰も勝利しなければいいと思っていますが」
籟ミズキ:「……これでも、かつてあなたのことは終生のライバルとして認めた身です」
籟ミズキ:「的はずれな事を口走っているのは分かっています。ですが、私にはこういった話しかできない」
籟ミズキ:「シズルさん」
籟ミズキ:「あなたは、あなたが思っているほど弱い人ではないと思います」
籟ミズキ:「私が思っているほど強い人でもなかったみたいですけどね」
消石シズル:「忘れていたくせに」呆れたように、笑う。
籟ミズキ:「戦車に乗って現れてくだされば即座に思い出していましたとも!」
消石シズル:「あなたは、わたしが思っているより色々と考えている人みたいですね」
籟ミズキ:「概ねは、みなさんの思っているとおりですよ」
籟ミズキ:「ただ、みんな人の話を聞きませんから」
籟ミズキ:「どうせそうであるなら、誰にも認めてもらえず、ついてきてもらえないような理屈で戦うべきだと、今は思っています」
消石シズル:「すごいね」
消石シズル:「自分の正義を信じてる」
消石シズル:「わたしには、会長しか無いから」
消石シズル:「それしか信じられるものがないから」
消石シズル:きっと、自分というものを、信じたくはないから。
消石シズル:「だからわたしは……"模造正義の秤"なんだ」
籟ミズキ:「本当にただ信じているのなら、そんな言い方にはなりませんよ」小さく笑う。
籟ミズキ:「あなたがあなたの認める在り方を探したいとお考えなのなら──」
籟ミズキ:「きっと、先生が力になってくださいます」
籟ミズキ:「だからどうしろと言うことは、私にはできませんが」
消石シズル:「……」
消石シズル:「こんなわたしでも、助けてくれるかな……」
消石シズル:助けを求める?どうして?会長の言葉に従っていれば間違いなどあるはずがないのに?
消石シズル:「もう、ぜんぶわかんないや……」
消石シズル:「だから、難しいこととか……考えたくないのに……」
籟ミズキ:「助けて下さいますよ。間違いありません」
籟ミズキ:「何と言っても、あの方には」
籟ミズキ:「あふれ出る誠意と情熱がありますから」
消石シズル:曇りの無い笑顔を、眩しそうに見る。
消石シズル:わたしは、どうしたらいいんだろう。
消石シズル:ねぇ、会長、答えてくれますか?
消石シズル:ねぇ、先生、教えてくれますか?
GM:カタコンベの最奥、大きな慰霊碑の真ん中に、ぽつんと一人分の名前が刻まれている。
GM:雨月夜シオン。八月革命で唯一人命を落とした、当時の最高生徒会長。
晶月モノ:「救世主、って」
晶月モノ:「いやに物々しくて古めかしい言い方するなと思ってたけど」
晶月モノ:「あの子たちがそういう言葉に取り憑かれるのもちょっと分かるよ」
晶月モノ:「こんな人、本当にいたら他にどう表現すればいいのか分かんないよね」
晶月モノ:「出鱈目な話だ」
雨月夜カナン:「……言っとくけど、"シオンの予言"のことなら、質の悪いデマだよ」
雨月夜カナン:「議定書のことを知った誰かが、面白おかしく付け足して言いふらしただけ」
雨月夜カナン:「そんなんで私もモノも散々振り回されたんだから、ホント嫌になっちゃうけどね」
雨月夜カナン:呆れたように言う。目元は見えない。
晶月モノ:「だけど、ここに書かれてることは本当なんでしょ?」
晶月モノ:「仲間の弔いと生き延びたみんなのために、パニック状態の中で誰かがやらなければいけないことをやった」
晶月モノ:「それも自分から前線に出て倒れるまで」
晶月モノ:「周りの人たちが期待し続けるのも仕方ない……いなくなった後でも、光っていうのは目に焼き付くんだ」
晶月モノ:「けど」顔を上げる
晶月モノ:「カナンはお姉さんの話するとき、元気少ないね」
雨月夜カナン:「あの人は……カッコつけてただけだよ」
晶月モノ:「……そっか」
晶月モノ:「それがカナンの知ってる、雨月夜シオンなんだ」
晶月モノ:「もっと知りたいな、シオンのこと」
雨月夜カナン:「……別にさ」
雨月夜カナン:「私だって、そんなに知ってるわけじゃないんだよ。お姉ちゃんのこと」
雨月夜カナン:「もしかしたら、生徒会長として正面から向き合ってきた人たちよりも、全然知らないのかもしれない」
雨月夜カナン:「疎遠っていうか、深くは干渉しないっていうかさ」
雨月夜カナン:「たまに外ですれ違って、へえ、ああいう顔もできるんだ……って、そんなかんじ」
晶月モノ:「お姉ちゃんのことが、好きじゃない?」
雨月夜カナン:「わかんないな。嫌いじゃあなかったけど」
雨月夜カナン:「好きって言えるほど、よく知らないもん」
雨月夜カナン:「向こうもきっとそうだったんじゃないかな」
晶月モノ:「答えが出る前にいなくなっちゃったんだ」
晶月モノ:「それは寂しいね」
雨月夜カナン:「寂しい……ああ、そうかも」
雨月夜カナン:「別に怒ってるわけじゃないけど、寂しくはあったのかな」
雨月夜カナン:「せめて死ぬ前に一言くらいあってもいいよね。実の妹に対してさ」
晶月モノ:「……寂しいって気持ちはゼロとは違う」
晶月モノ:「ただのマイナスでもない」
晶月モノ:「それが埋め合わされた時に、何かが産まれる」
晶月モノ:献花を墓前に置いて、振り返る
雨月夜カナン:「……モノはさ」
雨月夜カナン:「ここに来たばっかなのに、まるで全部見てきたみたいに言うよね」
雨月夜カナン:「会った時からからずっとそう……」
晶月モノ:「似てるからじゃないかな?」
晶月モノ:「私が産まれた所と、ここが」
晶月モノ:「馴染みやすい場所なんだと思う」
雨月夜カナン:「はは、こんなとこ滅多にないと思ってたんだけどな。世界は広いや」
晶月モノ:「ここよりかなり住みにくいところだったけどね」
雨月夜カナン:「ふぅん……そういえば、詳しく聞いたことなかったね。モノのいた場所のこと」
雨月夜カナン:「モノにも、お姉ちゃんがいたんでしょ?」
晶月モノ:「クローン施設だったんだよ、みんな同じ顔をしてたから」
晶月モノ:「周りと違う証が欲しくて、相手に傷を付けたりしてた」
晶月モノ:「安心したかったんだろうね」
晶月モノ:「私のこっちの目は、それで取られちゃったんだよ」
晶月モノ:金色の瞳を指さす
雨月夜カナン:「……」その瞳を見て
雨月夜カナン:「……他人事みたいに言うの、良くないよ」
晶月モノ:「ふふ」
晶月モノ:「カナンは優しいね」
雨月夜カナン:「そう言うんじゃない……」拗ねたように顔を背ける
晶月モノ:「でも大丈夫、これはもう割り切ったことだから」
晶月モノ:「乗り越えさせてくれた人がいた」
晶月モノ:「……この眼は、お姉ちゃんから貰った眼」
雨月夜カナン:「……」
晶月モノ:「それで広い世界を見て来いって、送り出してくれた」
晶月モノ:「私の寂しさはその時に埋まったんだよ」
雨月夜カナン:「そっか……いいお姉ちゃんだったんだね」
雨月夜カナン:「誰かさんとは違って」
晶月モノ:「……カナン」
晶月モノ:「信じるっていうのは、いま見えてる要因からいい未来を想像することだと思う」
晶月モノ:「カナンがお姉ちゃんの話をすると不機嫌になるのは、信じたがってるってことじゃないのかな」
雨月夜カナン:「信じたがってる?……何を?」
晶月モノ:「シオンのこと」
晶月モノ:「だから私がここにいるんじゃないかと思う」
晶月モノ:「まだカナンが見えてないものを、この眼で見つけるために」
晶月モノ:「カナンの寂しさを埋める手伝いをするために」
晶月モノ:「そういう順番が来た。そんな気がする」
雨月夜カナン:「……なんだか」情けない顔で笑う。
雨月夜カナン:「モノって時々、アブナイ雰囲気になるよね」
雨月夜カナン:「優しいけど、寄りかかったらだめになっちゃいそう」
雨月夜カナン:「意外と向いてたんじゃない?教祖サマ」
晶月モノ:「あはは、褒めてくれてる?」
晶月モノ:「ひかえおろー!」
雨月夜カナン:「ははーっ」
雨月夜カナン:ふざけた調子で跪く。
晶月モノ:「やっぱりしっくりこないや」
雨月夜カナン:「えー、人にやらせといてそれ?」
晶月モノ:「私にとって、人のためになるってこういうことじゃないから」
晶月モノ:「もっとなれなれしくて、バカっぽいやつがいいよ」
晶月モノ:「えーっとね」
晶月モノ:わしっと
晶月モノ:おもむろに首に腕を巻き付かせてくっつく
雨月夜カナン:「うわっ?」
晶月モノ:細い枯れ枝のような体だが、体温は高い。
晶月モノ:骨の上に乗った、薄く柔らかな感触がある。
雨月夜カナン:「……ちゃんとご飯食べてる?」
晶月モノ:「太れない体質なんだってば」
雨月夜カナン:「わかったわかった……それで?」
晶月モノ:「んー……」
晶月モノ:「特に考えてないよ」
晶月モノ:「でもこうしてると暖かいでしょ」
晶月モノ:「そういう感じなの」
雨月夜カナン:「なにそれ」呆れたように笑う
雨月夜カナン:「ん……まあ」
雨月夜カナン:首に回されたモノの手を握る。
雨月夜カナン:「そだね」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「そだよー」
晶月モノ:幼い笑顔ではにかむ。
雨月夜カナン:「あー、わかった」その笑顔から、恥ずかしそうに顔を背けて
雨月夜カナン:「モノが信じてるのはこれなんだね」
晶月モノ:「貰い物だけどね」
晶月モノ:「おすそわけだ」
雨月夜カナン:「どうも」
雨月夜カナン:「……きっと、みんなそうだよ。最初から持ってたものなんて、きっとない」
雨月夜カナン:「ねえモノ、お姉ちゃんは……」
晶月モノ:「ん?」
雨月夜カナン:「雨月夜シオンは、一体何を信じていたんだろうね」
晶月モノ:「……そうだなあ」
晶月モノ:墓標の方に目をやって
晶月モノ:「この人に信じていたものがあるとすれば」
晶月モノ:それは『みんな』のことではないかと思って
晶月モノ:「ううん、私が言うことじゃない」
晶月モノ:「確かめにいくんだから、そうでしょ」
雨月夜カナン:「え~……」
雨月夜カナン:「ケチ」
晶月モノ:「ケチじゃないよ」
晶月モノ:「その方がワクワクしない?」
晶月モノ:「何かを探しに行くのは、楽しいよ」
晶月モノ:「だから、ね?」
雨月夜カナン:「……ん」
晶月モノ:「……それに」
晶月モノ:「先生がいると、もっと楽しそうだ」
晶月モノ:「そう思わない?」
雨月夜カナン:「ちょっと頼りないけどね」意地悪く笑って
雨月夜カナン:「そろそろ掃除に疲れて、座り込んでる頃かも」
晶月モノ:「あはは」
晶月モノ:「体力ないからね、肩でも揉んであげようよ」
晶月モノ:「じゃあいこっか」
晶月モノ:細い指でカナンの手を握って、歩き出す
雨月夜カナン:「……そだね」
雨月夜カナン:手を引かれるままに歩き出す。嘗て、本当に小さい頃に、誰かにもそうされた気がして。
雨月夜カナン:「……」やがて、勢いをつけて彼女の隣に並ぶ。
雨月夜カナン:「ん、やっぱこっちで」
雨月夜カナン:「一応、この街じゃ私が先輩だからね」
雨月夜カナン:そうして二人は、足早に階段を登っていった。
GM:地下墓地を抜けた先にも、地上へと昇る階段がある。
GM:その先は、ノヴァリスの北東を流れるアムレス川の川岸へと繋がっており
GM:岸辺にはぽつんと、石造りの黒い石碑が佇んでいる。
GM:地下にあったものよりも大きく、全高は君の背よりも高い。
GM:それだけ、刻まれた犠牲者の数が多いことを意味していた。
アリト:「これも、墓碑でしょうか」
三城郷ミチカ:「……はい、そうです」
三城郷ミチカ:「いえ……墓碑と言うには、少し違うのかもしれませんね」
三城郷ミチカ:「ここに名前のある人達には、遺体が見つかっていませんから」
三城郷ミチカ:「ただ、決別の証ではあるでしょう」
三城郷ミチカ:「彼らのことを忘れて、前に進むための……」
アリト:「忘れる必要はないと思いますよ。ここにこうして記されて、清掃して、彼らがいたことを思い出す人がいる」
アリト:「だから、墓碑と呼んでいいと私は思います」
GM:そう答える君は、気がつくだろう。いや、もしかすると、とっくに気がついていたのかもしれない。
GM:祠堂アキト、諫山ハルオミ、カルロス・ハント、デイビッド・ウィンフィールド……
GM:墓碑に刻まれた名前は、すべて男性の名前だ。
三城郷ミチカ:「ノヴァリスになんで女の子しかいないのか、先生も疑問に思ったことがありますよね?」
三城郷ミチカ:墓碑の名前をなぞりながら呟く。
アリト:「男子生徒は意図的に除外されたのか。それとも事故か、事件があったのか……」
アリト:「亡くなっていたのですね」
三城郷ミチカ:「そんなとこです」
三城郷ミチカ:「設立当時、ノヴァリスの男女比率は50:50でした。その数はおおよそ5000人」
三城郷ミチカ:「ですが、その頃から男女は完全に隔離されて教育され、理事会の承認を受けた時しか会うことはできませんでした」
アリト:「……」
三城郷ミチカ:「家畜の牧場を思い起こしてもらえれば、わかると思います」
三城郷ミチカ:「理事会は、将来的には私達の交配も管理下に置きたかったのでしょう」
三城郷ミチカ:「もっと言うと、男女が一緒になって、このノヴァリスにコミュニティを築くのを恐れたのかもしれません」
三城郷ミチカ:「ここはあくまで彼らのための苗木を育てる箱庭。根付かれては困るでしょうから」
アリト:「……FHという組織は、傍から見ていると、非常に変な組織です。支離滅裂といってもいい」
アリト:「極端に合理的かと思えば、遊んでいるとしか思えない行動をとる。傍から見れば、UGNとよく似ている……」
アリト:「ここに描かれているのは、すべての男子生徒の名前なんですね。彼らは死ななければならなかったのでしょうか?」
三城郷ミチカ:「わかりません……」
三城郷ミチカ:「だって、誰が殺したのかも、わからないんです」
三城郷ミチカ:「隔離されているとは言っても、かつては、物理的に会う手段はいくらでもありました」
三城郷ミチカ:「理事会の許可を取り付けるのは大変でしたけど……そうですね、半年に一回くらいは」
アリト:「それは、真犯人不在の、完全犯罪……。完全な犯罪……。……」
三城郷ミチカ:「……弟がいたんです」
三城郷ミチカ:河の向こう岸を指差す。
アリト:「弟さんが」 河の向こうを見る。
三城郷ミチカ:「メサイアとキングダムの間を流れる大河、アムリス」
三城郷ミチカ:「その中間にある三角州。そこがノドス学区。男子生徒が押し込められていた場所でした」
アリト:「成長期の男子生徒には、いささか狭そうな空間ですね」
三城郷ミチカ:「ふふ、そうですね。弟も文句ばっかり言っていました」
三城郷ミチカ:「けどもうありません。8年前、どこかに消えたんです」
アリト:「消えた。それは、物理的な意味で?」
三城郷ミチカ:「おそらく……何らかの実験の失敗か、ノヴァリスに隠された未知の現象か」
三城郷ミチカ:「詳しい原因は、理事会も解明できなかったようでした」
三城郷ミチカ:「唯ひとつ、確かなことは、この川の向こうには絶対にたどり着けなくなったこと」
三城郷ミチカ:「これまで何回も、ノドス捜索の船が出されましたが、みんな成果無く戻ってきました」
三城郷ミチカ:「あの海賊王の船ですら……」
アリト:「なるほど……クローズドサークルに……消失点……」
三城郷ミチカ:「それが、ノドス。彷徨せし不毛の地」
三城郷ミチカ:「"漂流学区ノドス"です」
アリト:「ご説明いただいた内容は把握しました。……一つだけ聞いておかなければならないことがあります」
アリト:「あなたは、まだ探しているのでしょうか?」
アリト:「どこかに消えた彼らを」
三城郷ミチカ:「それは……」ふわりと、笑みを浮かべる。
三城郷ミチカ:「もちろん、そうですよ」そう言うと、君が見繕った古地図を
三城郷ミチカ:丸めて、小瓶の中に入れる。
三城郷ミチカ:その小瓶を、河に向けて放り投げる。
三城郷ミチカ:小瓶は、頼りなく波間を漂いながら、霧深い対岸の方へと流れていった。
三城郷ミチカ:「私達の誰も、本当に彼らが死んだなんて思ってません」
三城郷ミチカ:「いつもは、クッキーやケーキを焼いて詰めるんですけど」
三城郷ミチカ:「……見つけたら、喜んでくれると思いますか?」
アリト:「それは、再会できたときにわかると思います。本人たちから直接聞く方がずっと早い」
アリト:「きみが願うことはすべて実現することができる。……いいですか、秘密ですよ。これは私が知っている、とっておきの、外の世界の真実です」
三城郷ミチカ:「あはは……なんですかそれ?」困ったように笑う。
三城郷ミチカ:「そんな事言われたら……はい」
三城郷ミチカ:「もう少し、信じてみたくなっちゃいますね」
アリト:「それは結構。では、清掃して戻りましょうか」
アリト:「皆さんが待っているかも」
三城郷ミチカ:「はい。ありがとうございました。先生」
三城郷ミチカ:河に背を向けて、地下への階段へと向かう。
アリト:「本当なら、名探偵が出てくるべき案件ですね。生徒の大量失踪……行方不明……」
アリト:「では、たとえばその名探偵が殺害され、すでに誰かがその死を完全に隠蔽していたとしたら?」
アリト:「責任重大だな」 小声で呟いて、後に続く。
■深夜 共同墓地
GM:星室庁と合コン委員会の面々が去って暫く後、誰もいなくなった墓地に、再び足を踏み入れる者がいた。
雨月夜カナン:「………」
GM:一度、仲間と共に帰還した筈の雨月夜カナンは、単身、この場所へ戻ってきていた。
雨月夜カナン:墓地の奥、シオンの慰霊碑の前まで歩いていき
雨月夜カナン:そこに置かれていたガラスケースを拾い上げる。
雨月夜カナン:その中には、淡く輝く発光体……聖冠片が納められていた。
雨月夜カナン:「……」それを鞄にしまい、苛立たしげに溜息を吐いて
雨月夜カナン:「どういうつもり?」
雨月夜カナン:暗闇に向けて言葉を放つ。
"セレブロ":「どういうつもりとはご挨拶だなオイ」
"カルヴァリア":「あのまま行けば欠片が墓守に見つけられていてもおかしくなかった。だから先んじて回収したまでだ」
"カルヴァリア":「こうして返したんだ。問題はないだろう」
雨月夜カナン:ピラー襲撃事件で現れた不明AI。その二体に冷たい視線を向ける。
雨月夜カナン:「余計なことしないで。アンタ達の指示は守ってるでしょ」
"セレブロ":「それは有り難いんだけどな。けどまあ、俺らとしても釘の一つや二つは指しときたいのよ」
"カルヴァリア":「忘れるな。お前は既にこちら側だ」
"カルヴァリア":「例えノヴァリスの裏切り者となろうとも……」
"カルヴァリア":「我々の計画に協力することが、結果的に最善の道を選ぶことになる」
"カルヴァリア":「それこそが、雨月夜シオンが道半ばで果たせなかった願いを、叶えることになるのだからな」
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:口を噤んだまま、彼らを一瞥して墓地を後にした。
-MISSION RESULT-
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(6/7)
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1)
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1)
★達成済【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(1/1)
GM:シーン終了!購入とロイスが取れるよ!
晶月モノ:わーい!
晶月モノ:カナンにロイスを取り直します
晶月モノ:心配〇→友情〇
晶月モノ:購入どうしようかな
晶月モノ:一応応急
晶月モノ:2dx
DoubleCross : (2DX10) → 9[3,9] → 9
晶月モノ:ゲッツ
アリト:ロイスは……あと1枠しかないので、保留!
アリト:購入は一応ブルーゲイル買いに行こうっと
アリト:5dx+1
DoubleCross : (5DX10+1) → 9[2,5,8,9,9]+1 → 10
アリト:やめときます
アリト:以上で!
籟ミズキ:シズルくんのロイスNを心配に変更
籟ミズキ:3dx+2>=8 応急でいいや
DoubleCross : (3DX10+2>=8) → 6[3,5,6]+2 → 8 → 成功
籟ミズキ:自分で使います
籟ミズキ:2d10+5
DoubleCross : (2D10+5) → 9[2,7]+5 → 14
籟ミズキ:以上
消石シズル:ロイス保留!
消石シズル:応急!
消石シズル:4dx+1>=8
DoubleCross : (4DX10+1>=8) → 6[1,2,4,6]+1 → 7 → 失敗
消石シズル:以上!
MD:7/『烈!覆面過劇団』
GM:泣いても笑っても最後のミッション……シーンプレイヤーはモノ君
GM:他登場自由です
消石シズル:94+1d10
DoubleCross : (94+1D10) → 94+2[2] → 96
アリト:ウオオオーーーッ 出てやるッ
アリト:1d10+91
DoubleCross : (1D10+91) → 2[2]+91 → 93
アリト:ハァッ ハァッ いけた……やれるぞ!
晶月モノ:1d10+75
DoubleCross : (1D10+75) → 7[7]+75 → 82
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 4)増加 (96 → 100)
籟ミズキ:100に……なっちゃった……!
消石シズル:わ、わぁ
晶月モノ:あっついに発動した
晶月モノ:目玉ギミックが!!
GM:でたわね
GM:ミズキさんはこのシーンで戦闘不能になると即退場。シーン終了時に侵蝕を-[10+1d10]してもらいます
GM:まあ、戦闘になるかは……お楽しみですね
◇ミッション一覧
★継続中【7つの聖冠片を探し出そう!】達成率(6/7) 依頼者:最高生徒会
★達成済【廃棄農地を開梱しよう!】達成率(1/1) 依頼者:アップルシード開拓農学校 農地再生組合
★達成済【未開区域を探検しよう!】達成率(1/1) 依頼者:ジェネシスIA チャンドラグプタ探検隊
★達成済【男の人が好きな物を教えてください 】達成率(1/1) 依頼者:メサイア学園 合コン委員会
【盗まれた展示品を取り戻そう!】達成率(0/1) 依頼者:キングダム連合学院 大ノヴァリス博物館
GM:もう一つしか残ってません。
晶月モノ:うおおおおお!
晶月モノ:突然ですがこれは気合の雄たけびです!
消石シズル:ぬおんぬ
晶月モノ:大ノヴァリス博物館!行かせていただきますッ!
GM:その意気やヨシ!!ミッション4【盗まれた展示品を取り戻そう!】スタートです!!
■ノヴァリス横断鉄道 インペリアル・バレット・トレイン 最後部車両
GM:ノヴァリスを東西に横断する巨大鉄道。
GM:学区間の微妙なパワーバランスにより、道路敷設に膨大な労力を要するノヴァリスでは、鉄道が最も安定した輸送手段だ。
GM:多くの大企業が現金や機密書類の輸送に高速鉄道を用いる。ノヴァリス有数のコングロマリッド、インペリアルコーポレーションも例外ではない。
GM:すなわち、今回の君達の任務は……
ルクレツィア:「列車強盗です」
ルクレツィア:ルクレツィア・ド・メディシス。大ノヴァリス博物館の学芸員が、人数分の目出し帽を用意して言い放つ。
消石シズル:「おっけー、理解した」(キラーン)
籟ミズキ:「ごっ強盗!? "星室庁"を捕まえて開口一番になんということを……!」
アリト:「なるほど……」
アリト:「世のため人のため、正義の泥棒行為ですよね?」
晶月モノ:「正義の泥棒行為、初めて聞くけど」
晶月モノ:「やったことないからワクワクするね!」
籟ミズキ:「む、確かに。我々に依頼するということはつまりそういうこと……」
籟ミズキ:「お話を聞かせてください!」
籟ミズキ:目出し帽にツノ用の穴を開け始める。
ルクレツィア:「先日、我が大ノヴァリス博物館の至宝が盗難の憂き目に会いました」
ルクレツィア:「先住市民文明の遺産、古代ノヴァリス王朝のファラオのミイラです」
アリト:「ファラオ。この領域にも存在したんですね。実に面白い。つまり……それを取り返したい、と?」
ルクレツィア:「はい。下手人は既に捕えましたが……肝心のミイラはブラックマーケットに流れてしまった後でした」
籟ミズキ:「貴重な文化遺産を……許せません!」
晶月モノ:「ミズキはミイラ大丈夫なの?」
晶月モノ:「蓋を開けたら起き上がってきたりして」
晶月モノ:「あばばー」
籟ミズキ:「ぎゃーーーっ!!!」
籟ミズキ:ガタガタガタンッ!
籟ミズキ:「うう……考えないようにしようとしていたのに……」
籟ミズキ:「あの、呪いの曰くとか……ないですよね……?」
ルクレツィア:「あります」
籟ミズキ:「あ~~よかった。やっぱり……」
籟ミズキ:「ある!?!?!?!?!?」
アリト:「おお、あるんですね」
アリト:「……なんで?」
晶月モノ:「ほんとにあった」
晶月モノ:「怖い話だね」
籟ミズキ:「ひぃ~~~っ」
籟ミズキ:目出し帽をぎゅっと被ってがたがた震えています。
消石シズル:「大丈夫、呪いには然るべき対処をすれば問題ない」
ルクレツィア:「ファラオの発掘に関わった人間は……10年以内にその半数が抗争に巻き込まれ、重症を負いました」
ルクレツィア:「恐ろしい呪いです……」
籟ミズキ:「ウワァァ~~~~~~~」
晶月モノ:「……それってさ」
晶月モノ:「ノヴァリスに抗争が多すぎるだけじゃないの?」
アリト:「……ええ。まあ……ですが、事実として抗争に発展したのなら、気を付けて事に当たらねばなりませんね」
晶月モノ:「それもそうか」
晶月モノ:「どっちにしたって厄物だね」
ルクレツィア:「そのとおりです。……話を戻します」
ルクレツィア:「流通ルートを洗い出し、ようやく判明した最終購入先が、インペリアルコーポレーション」
ルクレツィア:「この列車には、かの企業の機密物資が多数積み込まれています」
ルクレツィア:「行き先であるインペリアル銀行の貸し金庫に納められてしまえば、手出しはできません」
ルクレツィア:「なんとしても、ここで奪い返さなければならないのです」
アリト:「移動するターゲットを奪う。うん。いいプランだと思います」
アリト:「世のため人のための泥棒行為は初めてで、楽しみになってきました」
消石シズル:「まあこういうのは経験がないわけでもないし……任せて」
籟ミズキ:「うわ~ん!! 頑張ります……!」
晶月モノ:「泣きながら意気込んでる」
ルクレツィア:「ターゲットは、この列車の先頭車両」
ルクレツィア:「相手は軍需産業にも手を出している大企業です。そこに至るまでに幾重もの迎撃機構が待ち受けているでしょう」
ルクレツィア:「皆様、くれぐれもお気をつけ下さい」
アリト:「ははあ。結構頑丈そうですねえ」 CGで作った車両の立体映像をぐるぐる回転させる。
晶月モノ:「よーっし」
晶月モノ:舌をぺろりとさせて腕をグルグル回す
晶月モノ:「カナンもバックアップよろしくね」
雨月夜カナン:『敵の情報はこっちからも逐次報告していくからね』ドローン越しに声が届く。
雨月夜カナン:『……気をつけて』
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「うん、わかった」
晶月モノ:「そうだ、折角だしさ」パチンと手を叩く。
晶月モノ:「名前つけようよ、ワイルドバンチとかキャッツアイとか」
晶月モノ:「先生、そういうアイデア得意?」
籟ミズキ:「確かに! スターチェンバーと名乗っては、正体が我々だとバレてしまいます」
アリト:「生徒の活動に、私が名前をつけるべきではないかと」
アリト:「ぜひみなさんのアイデアで、素敵な名前をつけてあげてください」
籟ミズキ:「てんしんランラン団というのはどうでしょう」挙手。
晶月モノ:「いったん保留……シズルは?」
籟ミズキ:「ふむ、そうですね……シズルさんのアイデアが聞きたいです!」
消石シズル:「…ううむ」
籟ミズキ:「あ」少し意地悪に目を細めて
籟ミズキ:「ミユキ会長に考えさせちゃダメですよ?」
消石シズル:「えぇー、わたしそういうの考えるのとか苦手で……」
消石シズル:「覆面過劇団?」
籟ミズキ:「なるほど……」
籟ミズキ:「劇場の過客……強盗をそのように表現するとは」
籟ミズキ:「風のように仕事を終えてゆき過ぐ、縁起のいい名前なのでは」
晶月モノ:「うーん、悪くないひびき」
晶月モノ:「そっちにしよっか、先生はどう?」
アリト:「いいですね。たったいまから、我々は覆面過劇団です」
晶月モノ:「やったー!」
雨月夜カナン:『……じゃ、頑張ろっか。覆面過劇団』
籟ミズキ:「覆面過劇団……おお……なんだかミイラにも負けない気がしてきました」
籟ミズキ:「流石ですね、シズルさん」
晶月モノ:「そうだね、ナイスセンスナイスセンス」
消石シズル:「そ、そうかな……」(テレテレ)
アリト:「鮫のように襲い掛かり、鰐のように食いついてスクリューし、アナコンダのように優雅に財宝を奪い去る……」
アリト:「盗まれたミイラを必ず取り戻しましょう」
GM:君達、覆面過劇団は、意気揚々と先頭車両に向けて進撃を開始した。
GM:しかし……この時はまだ、君達は気付いていなかった。
GM:この列車を狙う強盗団は、一人ではない。
GM:第2……第3……
GM:第4……
GM:第5……そのあたりまでの、血に飢えた猛者達が
GM:君達の前に立ちはだかろうとしていたのだった……!!
GM:はい、というわけでね
GM:皆さんにはこの先、車両ごとに乱入するバ……強盗団を
GM:撃退するか、懐柔するかしながら進んでもらいますよ
GM:具体的に言うと、このような判定になります。
『強盗の正体を見破る』<知覚><情報:ノヴァリス>難易度9
成功すると『列車から叩き出す』または『手を組む』の難易度を10低下
『犯行動機を解明する』<意志><情報:ノヴァリス>難易度10
成功すると『列車から叩き出す』または『手を組む』の難易度を10低下
『列車から叩き出す』<白兵><射撃><RC>難易度30
成功すると、ミッションクリア時の報酬が増える。
『手を組む』<交渉>難易度30
成功すると、シーン中のあらゆる判定ダイスを+3する
GM:上記の判定を一ラウンドとして、車両ごとに行ってもらいます
GM:そして、愚かにもこの列車にエントリーしてきた猛者達……それがコイツら!
6号車『覆面過激団』
5号車『目出し帽の強盗団』
ニットの目出し帽で素顔を隠した五人組の列車強盗。
4号車『仮面の強盗団』
優雅なヴェネツィアンマスクで素顔を隠した三人組の列車強盗。
3号車『ヘルメットの強盗団』
フルフェイスのバイク用ヘルメットで素顔を隠した二人組の列車強盗。
2号車「マスクとスーツの強盗団」
原色で色分けされた、全身を覆うマスクとスーツで正体を隠した五人組の列車強盗。
晶月モノ:凄い量の素性不明人間だ
晶月モノ:要するになんもわかんねえじゃねーか!
消石シズル:どんどん野生の不審者がポップする
籟ミズキ:カイテンジャーいる!!
籟ミズキ:カイテンジャーだけは殺しましょう
アリト:始末しておくべき
籟ミズキ:BDが落ちるかもしれないし
晶月モノ:www
晶月モノ:適正レベルギリギリで返り討ちにされた憎悪を感じる
籟ミズキ:何度ボコられたかわからない あんな奴らに
晶月モノ:デデデデッデ
籟ミズキ:カイテンジャー!
GM:それじゃあ早速5号車に突入してもらおうか!
晶月モノ:よーっし
晶月モノ:ラウンド進行だから手番順?
GM:あっうーん
GM:いえ!自由でいいです!
晶月モノ:わーい!
雨月夜カナン:カナンの効果も使えるよ
晶月モノ:助かる~~!
アリト:やったね!もうすっかり5人目の味方だ!
晶月モノ:ズッ友だょ
消石シズル:じゃあ項目順にでいいかな
晶月モノ:そうですね
GM:手を組むと叩き出すは、どちらかしか選べません
GM:なので慎重に選ぶべきでしょう
籟ミズキ:なるほどね
アリト:1回目は「手を組む」コマンドを使った方がお得だと思います 後になるほど何か…イレギュラーがあるかもしれないので
GM:基本的には、『強盗の正体を見破る』『犯行動機を解明する』を開いた後
GM:手を組むか叩き出すか決めるといいでしょう
晶月モノ:最後に控えてつまみ出し役やるので
晶月モノ:交渉までは他の三人に任せようかな
籟ミズキ:じゃあ知覚で正体を見破ってみます
晶月モノ:おなしゃす!
籟ミズキ:8dx+1 えいっ
DoubleCross : (8DX10+1) → 10[1,3,4,5,8,8,9,10]+6[6]+1 → 17
籟ミズキ:これが崑崙五星君の聴勁よ
消石シズル:じゃあわたしは解明かなー
消石シズル:巨匠にコンセも入れちゃうぜ、使うためにあるんじゃーい!+4
アリト:ダイス数の底上げのために、1回目はこのわたくしめにお任せを!モノ様!
消石シズル:15dx7>=10
DoubleCross : (15DX7>=10) → 10[1,1,1,1,1,2,5,6,7,8,8,8,9,9,10]+10[1,3,3,4,5,7,10]+6[5,6] → 26 → 成功
アリト:すごいっ
籟ミズキ:ナイス
GM:さすがですね……
GM:では、まずは2つの情報を開示します
アリト:あっ重要情報だ これを見て決めるべき
◇『目出し帽の強盗団』の正体
【ニルヴァーナ救済委員会】
廃校寸前の零細学校『ニルヴァーナ高等学校』の生徒会。
生徒会と言っても、彼女達五人の他には在校生は一人もいない。
日本の古風な不良文化が根付いており、他校を追われたスケバン達の最大の受け入れ先だった。
理事会の圧力を受けて多くのスケバンが野に下った事は、ノヴァリスの治安悪化の一因となっている。
晶月モノ:www
晶月モノ:お前らかよ!
籟ミズキ:まあそうだよね
GM:彼女達はなぜ、このような犯罪に手を染めてしまったのか……
GM:その理由がこちらです
◇【ニルヴァーナ救済委員会】の犯行動機
星室庁への協力報酬として受け取った援助金を使い、ニルヴァーナ高校の大規模改修を
試みた救済委員会だったが、竣工した学校はあちこち欠陥工事だらけの手抜き物件だった。
工事を担当したインペリアルビルディングが費用を着服し、軍事部門のインペリアルPMCへ横流ししていた事を知った彼女達は、
営業機密を奪取し不正の証拠とするため、インペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
消石シズル:騙されるのがお上手どすなあ
アリト:説得しましょう。構いませんねッ!
籟ミズキ:無論よ!
籟ミズキ:許せないぜインペリアル
GM:お優しい…
アリト:「手を組む」の難易度は20下がって、いま10ですね。
GM:そうです!
晶月モノ:やったれ!
晶月モノ:大人の力
晶月モノ:カナンちゃんも先生どうぞ
アリト:なので、カナンさんの協力を使えば……ダイス+3で、いける!
アリト:8dx+1>=10
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 10[3,6,6,7,7,7,9,10]+6[6]+1 → 17 → 成功
雨月夜カナン:流石です
アリト:ヤッタネ
GM:では、シーン中以降の判定ではダイス+3となります
GM:簡単に遭遇ロールをしていきましょうか
■インペリアル・バレット・トレイン5号車
GM:パリィイイインン!!!!
GM:ブシュワァァァアア………
GM:窓の外から投げ込まれた催涙弾が、君達の視界を遮る。
覆面のニルヴァーナ生:「大人しくしろ!!抵抗すれば撃つ!!」
晶月モノ:「けほっ!こほっ!急になに?!」
消石シズル:「しまった!呼吸を止めて1秒あなた!」真剣な目
晶月モノ:「なんにもいえないよー」星屑ロンリネス
アリト:「なかなか手際がいいですね。初手牽制、脅迫……」
籟ミズキ:「ふっ」即座に深く息を吸い込み、目を閉じ、視覚と呼吸を遮断して踏み込む。
音川ナツミ:「ヤバ……兵士以外にも乗ってたのか……」
音川ナツミ:覆面の少女の一人から、聞き覚えのある声がする
籟ミズキ:煙に紛れて射線が定まらぬようにしながら、敵影の元へと迫り──
籟ミズキ:ど! ぱらたたたたた!
籟ミズキ:2丁拳銃を連射して殴りかかる!
音川ナツミ:「悪いけど急いでるんで、邪魔するなら……」
音川ナツミ:「シッ」
音川ナツミ:巧みなステップで射線を外し、襲撃者へとカウンターのワンツーを叩き込もうとするが
籟ミズキ:「む、このフットワーク──」
音川ナツミ:「ん?えぇ!?」
籟ミズキ:「ナツもごっ」
籟ミズキ:名前を言いそうになって口を塞ぐ。
晶月モノ:「あれ?」
晶月モノ:「もしかして知り合い?」
アリト:「お知り合いですか?」
音川ナツミ:「ミズキ……?なにしてんのこんなとこで」
籟ミズキ:「知らぬ名ですね……今の私は籟ミズキではありません」
籟ミズキ:「覆面過劇団の3号とは、私のこと……」
音川ナツミ:「ノヴァリスには、頭隠して角隠さずということわざがあってね……まあいいか」
籟ミズキ:「それより貴女こそ、どうしてこんな……ハッ、まさか」
音川ナツミ:「うん。どうやら、私とアンタの目的は同じみたい」
籟ミズキ:「同じ依頼をうけてミイラを取り戻しに……?」
音川ナツミ:「えっそれは違う」
音川ナツミ:「……色々事情があってね」
消石シズル:「インペリアルか……」
消石シズル:「調整要請が入っていてね、今こっちが忙しいから他の子達に任せてきたんだけど」
消石シズル:「なかなかどうしてきみたちも大胆だね」
音川ナツミ:「そう、ミズキが約束を守ってくれたおかげて手に入ったお金を、騙し取られちゃった」
音川ナツミ:「ここには、それをやったインペリアルの、不正の証拠を手に入れるために来たってわけ」
籟ミズキ:「ええーっ!! それは大変です!」
籟ミズキ:「いえ、私は籟ミズキではありませんが……」
晶月モノ:「名字までは言ってないよ3号」
籟ミズキ:「ど、どうしましょう先生……?」オロオロ
晶月モノ:「3号が喧嘩したくないなら」
晶月モノ:「1号はそれに賛成かな」
消石シズル:「面倒だし今は帰ってもらう?先生」ピストルを抜き放つ。
アリト:「いえ、むしろ状況は好転しました」
アリト:「我々の目的は競合せず、一致するということです」
アリト:「我々はファラオのミイラを取り戻したい……きみたちは不正の証拠を入手したい……」
アリト:「お互い手を結べば、まさに千人力。ある意味”最強”です」
晶月モノ:「だよね」
晶月モノ:「それにこういうの、大勢の方が楽しそう!」
籟ミズキ:「確かに……」
アリト:「協力して事態を打開しましょう、ニルヴァーナの方々」
覆面のニルヴァーナ生:「ふぅん……アレが"先生"」「思ったよりカッコいいですねぇ~」「ひ弱そう」ナツミの後ろで値踏みするように見ている。
アリト:(組織の実力者幹部仕草だ……)
消石シズル:「でも相手は札付きのスケバン、少数精鋭で悪名轟くニルヴァーナだよ」
籟ミズキ:「では、我々崑崙山と同じですね」
籟ミズキ:「いえ、我々ではありません! 我々じゃない崑崙と同じ!」
晶月モノ:「それもう気にしなくていいんじゃないかな」
消石シズル:「ヤクザの事務所をだまし討ちして壊滅させたって話もあるくらいだしそう簡単に背中を預けて良いのかなあ」
音川ナツミ:「あんま知った口聞かないでもらえるかな。環境管理会」
消石シズル:「知ってることしか喋れないけどね。救済委員会」
消石シズル:「まあ、責任をとるのが先生だって言うなら、わたしは従うけどね」
消石シズル:「言われたことをやるのは、得意だし」
アリト:「噂は噂ですよ。背景にどんな事情があるかわかりません」
アリト:「シズルくんが賛成しても反対しても、私は嬉しいのですが。どうでしょう?」
アリト:「彼女たちと協力するというプランは?」
消石シズル:「ふーん」先生を見上げる。
消石シズル:「それはただ命令に従うんじゃなくてわたしに意見を出してほしいってこと?」
アリト:「そういうことです。楽しいですからね、意見を言ったり聞いたりするのは」
消石シズル:「じゃあ賛成かな」
消石シズル:「どっちに転んでも先生の手腕ってやつを観察できることになるわけだからね」
音川ナツミ:「はあ……OK。こっちもわかったよ」手を上げる。
音川ナツミ:「ウチらは誰の下にも付く気はない。けれど」
音川ナツミ:「ダチとは喧嘩しない。今回は、ダチのダチくらいなら許容範囲ってことにしとこうか」
籟ミズキ:「え、えと。私が友達……ですか……? ご迷惑をおかけしたのに……」戸惑い半分に、その言葉を咀嚼する。
晶月モノ:「よかったね、ミズキ!」背中をポンポンしている
アリト:「意見を言っていただいてありがとうございます、シズルくん。」
アリト:「犯罪組織の……あっ。違う、共に危険を冒すチームの鉄則は――」
アリト:「満場一致ということです。それでなければ、共謀関係はうまくいかない」
アリト:「みなさんもありがとう。行きましょうか!」
GM:5号車突破!
GM:しかし、第三の強盗が襲いかかります。
4号車『仮面の強盗団』
優雅なヴェネツィアンマスクで素顔を隠した三人組の列車強盗。
GM:果たしてその正体やいかに!
晶月モノ:一難去ってまた一難だぜ
晶月モノ:先ほどのフォーメーションでいきましょう!
籟ミズキ:賛成
アリト:おねがいしゃす!
籟ミズキ:8dx+1>=10 うおー! 知覚!
DoubleCross : (8DX10+1>=10) → 9[2,3,3,5,6,6,6,9]+1 → 10 → 成功
籟ミズキ:セーフ
籟ミズキ:難易度9だった まあ成功
晶月モノ:完璧調整
消石シズル:+4!
消石シズル:15dx7>=10
DoubleCross : (15DX7>=10) → 10[1,1,2,3,3,4,4,5,5,6,7,8,9,9,10]+10[3,4,5,6,8]+5[5] → 25 → 成功
GM:やるわね
晶月モノ:つよすぎ
晶月モノ:オラッ情報だせっ
GM:貼っていきます。正体を
◇『仮面の強盗団』の正体
【アンジェリカ歌劇団・風組】
アンジェリカ音楽歌劇学校所属の四大歌劇団の一つ。
時と場所を問わず、現実と地続きのエンターテイメントを提供する超体験型歌劇団。
彼女達の『演劇領域』に囚われた観客達は、食事中だろうが仕事中だろうが例外なく素敵なショーにご招待されてしまう。
各学区の治安維持組織からは新手のゲリラテロとして警戒されている。
晶月モノ:www
晶月モノ:大物じゃねーか!!
GM:一体彼女達にはどんな悲しい動機があるのか……
アリト:嘘をつけっ
GM:それがこちらです
◇【アンジェリカ歌劇団・風組】の犯行動機
新作演劇、『ワイルド☆パンチ~俺達の明日は何処?~』の初公演に向けて、演出家の鞠瑠璃マリエは悩んでいた。
「何かが足らへん……せや!」
最終リハーサルとして、列車強盗シーンを実際のセットで練習することを提案された風組男役トップ3の面々は、
二つ返事でインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
籟ミズキ:バカ!!!!
アリト:モノの姉御!
アリト:やっちまいましょうぜ~~~~っ
アリト:モノ様のビッグ・インパクトで!
籟ミズキ:ためらいが無いぜ
GM:そんな~
晶月モノ:はい!!!
晶月モノ:白兵だオラ!
晶月モノ:コンセ+獣の力
晶月モノ:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[2,2,4,5,6,6,8,8,9,9,10,10]+10[1,3,4,8,8,10]+10[2,4,7]+10[9]+4[4]+6 → 50
晶月モノ:出ていけぇ!
アリト:星になる威力
GM:星になりました
アリト:スターになっちゃった
消石シズル:演技ではないホンモノの暴力ってやつを
消石シズル:教えてやりやしょうぜぇ~~ゲッヘッッヘナ
晶月モノ:救いはないね
GM:ではサクッと退治してもらいましょう
■インペリアル・バレット・トレイン4号車
GM:チャンッ!チャッ、チャッ、チャッ、
GM:チャラララリラタッ、ッターーーーーーーンッ
GM:ムーディーな音楽と共に何処からともなく照明が焚かれ、ステージを照らす。
覆面のアンジェリカ生:「らららーーーらららー」
覆面のアンジェリカ生:「るーるるるーーーるるーー」
晶月モノ:「わあ、楽しそう」
覆面のアンジェリカ生:きらびやかな衣装にテンガロンハットを被った役者たちが、朗らかに歌いながら
覆面のアンジェリカ生:ガトリングガンを君達に突きつける
晶月モノ:「なに?」
覆面のアンジェリカ生:「オレたちゃ気楽なアウトロォ~~~」
覆面のアンジェリカ生:「今宵はこいつで皆さんおぉ~~~~」
覆面のアンジェリカ生:「「「素敵なショーに~~~~ご招~~~~待~~~~い~~~~」」」
覆面のアンジェリカ生:美しいハーモニーとともに、弾丸が発射される。
晶月モノ:「愉快で乱暴!」シートの影に隠れて身を縮める。
アリト:「ミュージカルウェスタン部の方々ですか?」
アリト:「すみません。私、銃撃されると舞台を汚してしまいそうなので」
アリト:「なんとか止めていただけますか? あと、なぜこんなことを……?」
晶月モノ:「なんでいきなり撃たれたのかな」
晶月モノ:「どこも怪しいところなんて……あるか」お互いの覆面顔を見合わせて
消石シズル:「う、うそでしょ……」
消石シズル:「あ、あの声は……そんな……」
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「今度はシズルの知ってる人?」
アリト:「友人がたくさんいていいですねえ」
消石シズル:「うー、わー!」
消石シズル:「制服に風組の硝煙の匂いついちゃった……どうしようもうこれ洗えない!!」
晶月モノ:「???」
晶月モノ:「洗わないときたないよ」
消石シズル:「どうしよーー!」モノの襟首をつかんでガクガクと揺さぶる
晶月モノ:「あうあうあうあうあうあ」
消石シズル:「ふ、覆面にサインとかお願いしたらくれるかな……」ぎゅううう。
籟ミズキ:「ららら~~」
籟ミズキ:よく伸びる声でいつの間にか一緒になって歌っている。
籟ミズキ:「ああ、先生~ あなたは悲しみをさらってゆくけれど~」
籟ミズキ:「私を止まり木にしては~くれない~の~~」
覆面のアンジェリカ生:「まとわり付くこと風のごとし、それが風組のモットー」
アリト:「なるほど、アイドルグループ」
アリト:「大人気のようですね」 その場に突っ伏し、両手を頭の上で組んでいる。
晶月モノ:「とりあえず二人の様子も変だし」
晶月モノ:「撃ってきてるからやっつけちゃおう」
覆面のアンジェリカ生:「さあおいで子猫ちゃん。君を素敵なショーにご招待するよ」
消石シズル:「は、はひ 」フラフラ……
晶月モノ:「あ、行っちゃダメだよシズル危ないよ」
晶月モノ:「……いや」
晶月モノ:ひょい
晶月モノ:「やっぱり行っていい」
晶月モノ:ぽいっ
覆面のアンジェリカ生:「ハァン…?」
晶月モノ:近くにいたシズルを掴んで
晶月モノ:先頭のアンジェリカ生に投げつける!
晶月モノ:どしゃーっ!衝突!
覆面のアンジェリカ生:「おぅっふ……!」
消石シズル:「わひゃ~~~」
アリト:「POWER」
晶月モノ:「いまだっ」
晶月モノ:そのままダッシュで大砲のようなドロップキック!
晶月モノ:ばごぉーん!一人を車外に弾き飛ばす!
GM:ガッシャアアアアアアン
覆面のアンジェリカ生:キラキラしたエフェクトを飛び散らせて窓の外へ飛んでいく。
晶月モノ:「よいしょ」
晶月モノ:ぶんぶんっ!
晶月モノ:残りの生徒を次々に窓から放り出し
覆面のアンジェリカ生:「ハハハハハハハハハハッ」プリズム状に反射するガラス片とともに、谷底へ落ちていく。
晶月モノ:「あとは……ん」
晶月モノ:とことこ歩いて最後にぽちりとスピーカーのスイッチをオフにする
晶月モノ:「これでよし」ぱしぱし
アリト:「うーん、素晴らしい腕力ですね。……車両内、クリアです」
覆面のアンジェリカ生:「タララッタラッタラーーーーーッ」
覆面のアンジェリカ生:谷底に落ちた三人が、気球に乗って浮上し、空の彼方へと去っていく
消石シズル:「あ~~待ってーーー!!」窓の外を追って飛び出そうとする。
籟ミズキ:「……はっ、私は何を……シズルさんっ!」ビターン!
籟ミズキ:足を捕まえて二人で倒れる!
消石シズル:「はうあッ」ズシャア
消石シズル:「は、離してぇーーゲリラはチケットセンターじゃ買えないのに~~!」じたばた
消石シズル:「あぁ~~~、行っちゃうぅ~~」ハンカチをひらひらと振る。
籟ミズキ:「す、すみません、危険だと思ってつい……」
晶月モノ:「シズルもミズキも知ってたみたいだけど、なんだったんだろあの変な人たち」
晶月モノ:「先生はどう思う?」
アリト:「私の推理では……」
アリト:「おもしろダンシングコスプレミュージカル部の皆さんですね」
晶月モノ:「なるほど」
晶月モノ:「先生は賢いね」
晶月モノ:ポムと手のひらを叩く
消石シズル:「もう駄目、ショックで一歩も動けない、おぶってください」大の字で天井を眺めている。
雨月夜カナン:『……すてきーなー……』密かに画面の外でリズムを取っていた
雨月夜カナン:『……っと、よし、次行こうか』
GM:4号車突破!
GM:しかし、君達をさらなる強盗が襲う!
『ヘルメットの強盗団』
フルフェイスのバイク用ヘルメットで素顔を隠した二人組の列車強盗。
晶月モノ:いくぜ!
晶月モノ:俺たちのアルティメットフォーメーション!!
籟ミズキ:8dx+1>=9 みやぶります
DoubleCross : (8DX10+1>=9) → 8[1,1,2,2,5,6,6,8]+1 → 9 → 成功
アリト:完璧
GM:ジャストフィット
消石シズル:列車と同じでこうなったらもう止まれねえからよ +4
消石シズル:16dx7>=10
DoubleCross : (16DX7>=10) → 10[1,2,4,4,4,4,5,6,6,7,7,7,8,8,9,10]+10[2,5,6,6,10,10,10]+10[2,7,9]+10[9,9]+10[3,10]+10[7]+3[3] → 63 → 成功
消石シズル:全てが見通せる
アリト:ワァーーー
晶月モノ:鬼無双
籟ミズキ:シズルくんの侵蝕がどんどん上がっていく……
GM:なんだコイツ!
GM:では開示していきます
◇『ヘルメットの強盗団』の正体
【シモンズ探偵事務所】
メサイア学区で活動する非認可の探偵事務所。
探偵としては半人前の二人だが、エグザイルの融合能力を飛躍的に強化する遺産を有しており、
力を合わせた時には絶大な戦闘力を発揮する。
毎回都合よく凶悪事件の現場に居合わせるため、各校の治安部隊に警戒されている。
晶月モノ:2人で1人の名探偵!!!
消石シズル:なんで発揮するのが推理力じゃなくて戦闘力なんだよ
消石シズル:スリッパでしばき倒してやるからな
晶月モノ:マジでその辺にあったもんそのまま出してない???
GM:ちゃんと食べてから出してます
晶月モノ:ゲロりやがった(ダブルミーニング)
晶月モノ:どうしましょうこいつら
アリト:何か深い事情があるのかも
籟ミズキ:まだ事情わかってないからほら
GM:一応探偵のハードボイルドな動機も見ていきな
籟ミズキ:一応って言った……
◇【シモンズ探偵事務所】犯行動機
「インペリアル社に騙し取られた研究成果を奪還して欲しい」という美女の依頼を、二人の探偵は二つ返事で請け負った。
しかし、それは二人を亡き者にしようとするインペリアル社の卑劣な罠だった。
そんなことは露も知らない彼女達は、完全武装の対OV戦闘AI一個中隊が待ち受けるインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を決意するのだった。
消石シズル:そっかぁ
アリト:摘まみだせッ!
籟ミズキ:薄い本の導入?
晶月モノ:www
晶月モノ:依頼主のクソ女ヨシ!!
消石シズル:きみらと相乗りする勇気はねぇ!
晶月モノ:じゃあ事情聞いてつまみ出しましょう
晶月モノ:いくぜっ
晶月モノ:コンセけもの
晶月モノ:12dx7+6
DoubleCross : (12DX7+6) → 10[1,2,3,4,5,5,5,5,7,7,9,9]+10[2,6,7,7]+10[2,8]+4[4]+6 → 40
晶月モノ:うみゃ~~
籟ミズキ:メチャメチャ叩き出してる
GM:ふっとばされてしまった
GM:残念ながら切り札は私のもとには来なかったようですね
晶月モノ:お前の罪を数えろ!!
GM:サクッと倒してしまいましょう
晶月モノ:「うーん、話はわかったけど」
晶月モノ:「多分それ、二人は騙されてるよ」
晶月モノ:「首元のタトゥーをやたら隠そうとするのと、やたらと隠れて電話しようとするのと」
晶月モノ:「やたらとおっぱいを押し付けてくるくだりがすごく怪しかったんだけど」
"ライトファング":「「はっはっはっは、そんな馬鹿な」」
"ライトファング":見た目だけは理知的な探偵からは、二人分の声が重なって聞こえる。
"ライトファング":「「もしかして、君"も"名探偵なのかな?アッハッハッハ」」
晶月モノ:「私は違うし、あなたも違うような気がする」
籟ミズキ:「いや……しかし、ここまでの話からして、インペリアル社の悪事の憂き目に遭った女性というのは十分あり得る話では……?」
消石シズル:「……ふむ」
消石シズル:まるででっけぇ達成値でも出したかのように全ての事情に思い当たるものがある。
消石シズル:「あの、つかぬことをお聞きしますが……お二人の依頼人というのはこの女性で?」小型のタブレットを操作し、写真を見せる。
"ライトファング":「「そうそう。この素敵なレディだったよ」」
アリト:「生徒名簿に存在しない方ですね」
消石シズル:「あー、これはうちでも前から追ってる件で、ねー」
消石シズル:「この人……いやコレの名前は『保田瀬ツツモ』……インペリアルの開発したハニートラップ型アンドロイドです」
籟ミズキ:「なんと……」
晶月モノ:「ああー」
晶月モノ:「タトゥーじゃなくて首元にあるのはバーコードだね、これ」
晶月モノ:「よく出来てるなあ」
晶月モノ:写真を覗き込んでいる
消石シズル:「まあ……しょうがないですよ、膨大な機械学習の手管を前に思春期の女学生など…フ……フフ、プ」
消石シズル:「クク……失礼…フ」
"ライトファング":「「フッ……オイオイ、僕を馬鹿にしてるのかい?」」
"ライトファング":「「AIが真似ていいのは人間の骨格まで、人工皮膚を含む完全人型義体は条約で禁止されているはずだろう」」
"ライトファング":「「犯罪だよそんなものは」」
アリト:「犯罪ですねえ」
籟ミズキ:「あの、私が言うのもなんですがあなた方は犯罪があるのを前提とした部活なのでは……」
消石シズル:「ええ、犯罪ですから、外部パーツなんですよ」涙を拭いながら。
消石シズル:「穴をつくために本体はかなり歪な形をしています」
消石シズル:「えっと、見ますか……?」スイスイと操作。
消石シズル:「……はい」衝撃の画像。
晶月モノ:「めくれてる」
晶月モノ:「中身はこうなってるんだ」
"ライトファング":「「フッ……」」その画面から目を逸らして
"ライトファング":「「お嬢さん、真のハードボイルドな探偵っていうのはね」」
"ライトファング":「「絶対に依頼人を裏切らないものなんですよ」」
"ライトファング":「「例え自分が……裏切られたとしてもね」」
"ライトファング":満足気に夕日を睨む
籟ミズキ:「なるほど!あっぱれなお考えです」
消石シズル:「すごい、ある意味尊敬するプロ意識だ」
消石シズル:「ああありたいものですね、わたしたちも……」うんうんとうなずく。
アリト:「そうですね、見事な志です。では……」 その場に伏せる。
アリト:「これ以上の詐欺被害の拡大を阻止するため」
アリト:「お願いしました」
晶月モノ:「えい」
晶月モノ:どすっ
晶月モノ:目を離した隙に首に手刀
晶月モノ:昏倒させる。
"ライトファング":「「ああっ」」
晶月モノ:「幸せそうな顔してるなあ」
籟ミズキ:「モノさんもなかなかの美少女ですからね」
籟ミズキ:「咄嗟に反撃できなかったのでしょう。助かりました」
晶月モノ:「単にこの人がすごくぼんやりしてるだけじゃないかな」
"レフトストーム":「……やるじゃねえか」
"レフトストーム":シュバッ
晶月モノ:「!」
"レフトストーム":瞬時に分離したもう一人が、幸せそうに眠るライトファングを抱きかかえる。
"レフトストーム":「今日はこの辺にしといてやる!」
"レフトストーム":そのまま、列車の外へと身を投げ出す。
アリト:「あ、はい。どうも」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「あっちの人はちゃんとしてそうなのに、なんで止めてあげないんだろうね?」
アリト:「それはもちろん、リスクを冒す行為の鉄則」
アリト:「満場一致で行為に及んだからではないでしょうか」手を振っている
晶月モノ:「名コンビなんだなあ」
籟ミズキ:「仲良きことは美しきことです」ふむん。
籟ミズキ:手を振って見送ります。
消石シズル:「しっかし、忙しい列車ですねこれ……」
消石シズル:「なんだかインペリアルに同情の気持ちが塩粒ほどに湧いてきたよ」
籟ミズキ:「そうですね、そろそろ警備とか来ないんでしょうか……」
籟ミズキ:(あるいは、この先の車両も別の混乱によって警備どころでは……いえ、考え過ぎですね)
GM:3号車突破!
GM:遂に2号車までやってまいりました。これが最後の戦いだ!
『マスクとスーツの強盗団』
原色で色分けされた、全身を覆うマスクとスーツで正体を隠した五人組の列車強盗。
GM:果たしてコイツラは何者なのか……!
アリト:例のコンビネーションだッ!
GM:黄金のコンビネーションを見せてやりな
籟ミズキ:殺ります
籟ミズキ:8dx+1>=9
DoubleCross?:?(8DX10+1>=9)?→?10[3,3,4,4,5,8,9,10]+3[3]+1?→?14?→?成功
アリト:ミズキっち!シズりん! 任せたぜ~~~~っ
晶月モノ:おめえっちのナイフに任せるぜ!!
消石シズル:いくぜいくぜ
消石シズル:+4
消石シズル:16dx7>=10
DoubleCross?:?(16DX7>=10)?→?10[1,1,2,3,5,7,7,8,8,8,9,10,10,10,10,10]+10[1,1,1,1,2,2,3,5,7,9,10]+10[2,7,9]+5[4,5]?→?35?→?成功
晶月モノ:つよすぎる
GM:じゃあ開示してくね
◇『マスクとスーツの強盗団』の正体
【aniM-us】
ノヴァリス全土で活動しているスクールアイドルユニット。
外の世界でも正体不明のヴァーチャルアイドルとしてカルト的な人気を得ている。
アイドルでありながら本格的な演奏技術を持ち、逆にダンスは下手。体を張った企画に定評がある。
ノヴァリス中を股にかけて活躍する彼女達にはもう一つの顔がある。
それは、“オフィサー”の密命を受けて暗躍するシークレットエージェント。
ジェネシス屈指の制圧力を誇る戦闘集団である。
GM:まさか列車強盗がアイドルだったとはね…
アリト:多い多い多い
アリト:要素が
消石シズル:戦隊も出てきたし
消石シズル:ここは……ニチアサ???
晶月モノ:www
晶月モノ:ちょっとどうすんだよシズルちゃん
晶月モノ:君んとこのえらいさんやぞ
消石シズル:そんなこと言われても……わたしたち生徒会とかじゃないし……
晶月モノ:面白そうなので交渉してみませんか
GM:安心して下さい。ちゃんと理由もあります
籟ミズキ:気になるぜ
◇【アニムス】の犯行動機
ライブのリハーサル中に指令を受けた彼女達は、止むを得ずステージ衣装のまま現場に急行した。
目的は先頭車両の物資の奪取、及びすべての敵対集団の排除。
いつもながら多くを語らない”オフィサー”の態度に辟易しながらも、彼女達は冷静沈着にインペリアル・バレット・トレインへの襲撃を敢行するのだった。
晶月モノ:ダメだわ
晶月モノ:めっちゃかち合うわ
晶月モノ:放り出しましょう
籟ミズキ:でも先生なら……!
アリト:摘まみだすしかないですね
GM:そして、この車両だけは判定難易度が変わります
籟ミズキ:なんだって
アリト:なにっ
『列車から叩き出す』<白兵><射撃><RC>難易度80
成功すると、ミッションクリア時の報酬が増える。
『手を組む』<交渉>難易度30
成功すると、シーン中のあらゆる判定ダイスを+3する
GM:手を組むは据え置きですが、叩き出すのはすごく難しいです
消石シズル:つよい
晶月モノ:ゲェ~ッ
晶月モノ:マジで武闘派じゃねーか
晶月モノ:これは先生パワーに任せた方がよさそうですね
アリト:説得するか~
アリト:説得しましょう!成功率は……低くない!
晶月モノ:きわめてたかい!!
消石シズル:かんぺき~~
晶月モノ:頼んだ!
GM:やってみな!
アリト:ダイスケイサンチュウ
GM:ピポパポ
アリト:カナンちゃんの支援を使います
雨月夜カナン:頑張って…!
アリト:13dx+1
DoubleCross?:?(13DX10+1)?→?9[1,2,3,3,3,4,5,5,6,6,6,7,9]+1?→?10
アリト:よ、よかった……!
アリト:なんでこれで1回も回らないのか不思議だけど、10に到達した!
GM:やりましたね、先生
アリト:話せばわかる!
雨月夜カナン:『……確認した。次の車両で敵は最後だよ』
雨月夜カナン:二号車の扉の手前でアナウンスする。
晶月モノ:「結局全部の車両に違う人がいたね」
晶月モノ:「すし詰めだ」
雨月夜カナン:『思った通り、ファラオのミイラが入ってると思われるコンテナの中に聖冠片の反応も見つけた』
雨月夜カナン:『達成までもうちょっと、頑張ろう』
アリト:「なるほど。では、がんばって到達しましょう」
籟ミズキ:「敵が……? 気配らしきものは、いえ……」
籟ミズキ:「だとすれば、かなりの手練です」息を呑む。
アリト:「まあ、次も大丈夫でしょう。調子もいいみたいですし……」
晶月モノ:「絶好調だよ」
晶月モノ:「正義の犯罪行為、楽しいね!」
消石シズル:「ところで、わたしにはもう予感があるのだけど」
消石シズル:「こうなるともう、お約束と言うか……」
アリト:「犯罪行為ではなく、これは公務執行に近いもので……お約束?」
籟ミズキ:「どうしたのですかシズルさん」
籟ミズキ:「強敵が待ち受けていると分かれば、躊躇で後手に回るべきではありません。たのもう!」
籟ミズキ:バカーン! 扉を蹴り砕く!
晶月モノ:「話が早いのがミズキのいいとこだ」
晶月モノ:「たのもー」
晶月モノ:後に続く
■インペリアル・バレット・トレイン2号車
GM:扉を蹴破った君達の頬を、跳弾が掠める。
GM:サブマシンガン、重機関砲、火炎放射器、爆弾。
GM:ありとあらゆる銃火器の火力が、ある一点に向けられている。
アリト:「……」 両手を頭の上で組んでその場に伏せる。
アリト:「オーバーキルでは???」
晶月モノ:「さっきから思ってたけどこの車両頑丈すぎるよね」
晶月モノ:座席の影にかくれる
幾原シヅリ:「ちょっと~!どうなってんのこのオジサン~~~っ!!」
幾原シヅリ:高級寿司戦隊ニギレンジャーの一人、ブリィブルーの衣装を身に纏った少女は、遮蔽物の座席シート越しに銃撃を続けている。
幾原シヅリ:「ぜんっぜん当たんないんだけど!!」
消石シズル:「やっぱり~~~!!って、げ、あいつら……」
晶月モノ:「あ、またこのパターン」
晶月モノ:「知り合いのやつ」
GM:2号車の床は、夥しい数の機械の残骸で埋め尽くされている。一個中隊にも及ぶ戦闘用AIは、その殆どが彼女達アニムスによって制圧されていた。
GM:その中で未だ一体のAIが、銃弾の雨を踊るように躱し、或いは捌き、1号車への扉を守り続けている。
"ラハブ":「おや?」
"ラハブ":銃撃を受けていたAIが君達に気付く。見知った顔を見つけたからだ。
アリト:「あ。どうも」
"ラハブ":「ご無沙汰しています。先生」
アリト:「こちらこそ。お邪魔してます」
"ラハブ":朗らかに挨拶するその男のスーツには、煤一つ付いてはいない。
"ラハブ":ただ一箇所、頭部の液晶に穿たれた弾痕からは、その内部構造を僅かに覗くことができる。
"ラハブ":そこには、基盤や配線の代わりに、緩やかに脈動し明滅する、粘菌のようなものがびっしりと張り巡らされている。
籟ミズキ:「ええと……これは……?」
晶月モノ:「先生も知り合い?」
晶月モノ:「知ってる人ばっかりだね」
アリト:「いやあ、知り合いがいて良かった……大変そうですが、業務中ですか?」
アリト:「この列車の護衛か何かで?」
"ラハブ":「ええ、そうなります。彼女達が解放してくれなくて」
"ラハブ":「女子生徒に追いかけ回されるのも考えものですね。先生の苦労が身に沁みてわかりました」
消石シズル:「ぶっ飛ばそう、あいつらに説得は通じない」げんなりした顔。
消石シズル:「流石に難しいかもだけど……先生の指揮があれば……」ゴクリ
籟ミズキ:「あちらの方は列車の護衛ということですから」
籟ミズキ:「謎の覆面女子高生集団と我々と反目する理由はないように思えますが──」
アリト:「これだけ猛攻しても、彼が健在である以上……」
アリト:「我々だけでの突破も困難と言えるでしょう」
晶月モノ:「そもそも誰なのあれ?」
晶月モノ:「シズルは知ってるんでしょ」
幾原シヅリ:「何あいつの中身キモっ!!……って、あれ?シズちゃんじゃ~ん!!」
幾原シヅリ:銃撃を浴びせる側も、見知った顔に気付いて声をはずませる。
アリト:「シズルくん。ほら、手を振ってあげて。同じ学校の友達同士、仲良しできませんか」
晶月モノ:「そうだよね、同じ制服だし」
幾原シヅリ:「アハハハハハ!何その変な覆面!!ウケる!!」
籟ミズキ:「覆面の上からでもわかるとは。なかなかの友好度と見受けられます」
幾原シヅリ:「えー、匂いでわかるよ!匂いで!」
消石シズル:「シズちゃんじゃ~んじゃないシヅリ!友達ヅラすんな!」フシャー
晶月モノ:「こっちの友好度が低そうだけど……どういう関係なんだろ」
消石シズル:「『法馬号』がうちの最高戦力だとしたら」
消石シズル:「”オフィサー”の最高戦力が他ならぬあいつら」
消石シズル:「仇敵ってやつだよね」
晶月モノ:「ああ、ジェネシスの偉い人たち」
晶月モノ:「シズルたち環境委員会とは仲が悪いんだよね」
アリト:「ですが、友好的な雰囲気ですよ」
消石シズル:「あいつは誰に対してもああなの!」ぷんすか!
晶月モノ:「そうなの?ジェネシスの……えっと、シヅリ?だよね」
幾原シヅリ:「な、何を言ってるのかなぁ~!?」口笛を吹く
幾原シヅリ:「私達、何処からどう見ても高級寿司戦隊ニギレンジャーですけどぉ……?」
晶月モノ:「うーん、友好的なのもあるし」
晶月モノ:「恐らくいい人そう」
籟ミズキ:「……はっ、思い出しました」
籟ミズキ:「『高級寿司戦隊ニギレンジャー』……遭遇したことはありませんでしたが、ノヴァリスを騒がせる犯罪集団の一派です」
籟ミズキ:「寿司をモチーフにした覆面を被り、凄まじく強いという……まさかジェネシスの懐刀だとは」
アリト:「なるほど。ですがなぜエージェントが強盗などを?」
アリト:「反社会的な行為のように思えますが……」
幾原シヅリ:「あ、マズイ……別の誤解が発生してる……!」
消石シズル:「サビが多すぎるんだよ!パチモンが!」
晶月モノ:「途中で入ってくると途端に話がややこしくなるのがミズキのよくないとこだ」
籟ミズキ:「すみません、決断的に黙ります!」
晶月モノ:「話が早いのはいいとこ!……とにかく、この人たち味方だと思っていいよね」
晶月モノ:「先生の友達の人には悪いけど、向こうも仕事なら手伝ってはもらえないし」
晶月モノ:「あっちはどいてもらうしかないよね」
消石シズル:「あーーーもう、わちゃくちゃだ……先生に任せるよ、とりあえず」
アリト:「ええ。こういうときは譲り合いの精神です。向こうが道を譲ってくれるなら……」
アリト:「……あとでヨーグルト2本を進呈することにしましょう。いまこそ協力のとき」
アリト:「飽和射撃でファイトです」
幾原シヅリ:「うーん……OK!!」残りの4人にハンドサインを送る。
幾原シヅリ:「とりあえずあのオジサンを叩き出すまでは協力しよう!」
幾原シヅリ:「GO!GO!」
GM:君達とアニムスの共同戦線が、一斉に攻撃を仕掛ける。
"ラハブ":「うーん、流石に旗色が悪いでしょうか」
"ラハブ":そう言いつつも、銃撃を紙一重でいなしながら。
"ラハブ":「ところで先生。ご存知でしたか?」
"ラハブ":「ちょっとした豆知識です」
アリト:「ぜひ伺いたいですね」
"ラハブ":爆風を転がっていた機械兵士の残骸で防ぐ。
"ラハブ":「このノヴァリスでは、少なくない生徒が、普段から動物の耳や尻尾、角や羽根を生やしています。これ、何故だと思われますか?」
アリト:「……面白いファッションだなあと思っていました」
"ラハブ":「おお、ご明察です。さすがは先生」
"ラハブ":「正解は、”かわいい”からです。つまり、ファッションですね」
晶月モノ:「えっ」
晶月モノ:「そうなの!?深い理由とかないの!?」
晶月モノ:さすがにびっくりする
消石シズル:「(というか外の人ってそういうのできないんだ……)」
"ラハブ":移動地雷をステップで避ける。
"ラハブ":「彼女たちは高度なRコントロールの訓練を受けていますから、自らの獣化や変態を制御出来ないなどということはありません」
"ラハブ":「ですが、そもそもこの街では、日常生活でオーヴァードであることを隠す必要がありませんから」
"ラハブ":「自然と、自己表現の一種として普段から体の一部を変化させるのが一般的になっていったのです」
"ラハブ":「キュマイラやエグザイルでなくとも、耳を尖らせる程度なら練習すれば簡単にできるようになりますよ。先生もいかがですか?」
アリト:「なりたいようになれる。ということですね。私は……」 頭を撫でる。
アリト:「キリンの角について前向きに検討させていただきます」
アリト:「私からも豆知識を一つ。」
"ラハブ":「ほう?」
アリト:「ええと……飽和射撃の目的は、相手を粉砕する以外にもあって……」 モノくんに目配せをする。
アリト:「本命以外の遊撃に気づいていても、対処する余裕があまりなくなるということです。お願いします、モノくん」
晶月モノ:「気になるからもうちょっと聞いてたかったけど」
晶月モノ:「ごめんね、先生が言うことだから」
"ラハブ":「君は……」モノの頭の上、無冠の様に気付いて
"ラハブ":「ふむ……成程」一人納得する。
晶月モノ:「よ……いしょ!」
晶月モノ:素早く回り込んで無造作に腕を振り上げ、叩きつける!
晶月モノ:直撃すれば昏倒は必至だ!
"ラハブ":その拳を容易く受ける。しかし、一転に集中していた破壊の力は逃しきれず
"ラハブ":結果として、その体ごと、窓の外に弾き出される。
晶月モノ:ごばん!!
晶月モノ:「うわっ!」
晶月モノ:発生した反動衝撃波に吹き飛ばされ、逆方向へ
アリト:「うーん。強い」
晶月モノ:「あー!先生ごめーん!」
晶月モノ:どしーん!
晶月モノ:アリトさんに直撃します
アリト:「ぐぶう」 受け止め――ようとして、結局は下敷きになる。羽交い絞めするような形だった。
"ラハブ":「少々不甲斐ない結末ですが……」飾らない仕草で腕の時計を見て。
"ラハブ":「うん、役目は果たしました。後は彼らに任せましょう」
"ラハブ":「それではさようなら。またお会いしましょう。先生」そのまま、日が落ち初めた景色の中へと姿を消した。
アリト:「ええ。また……いずれ」 まったく動けない。
晶月モノ:「いたたた……わ、ごめんね先生」
晶月モノ:「大丈夫?」
晶月モノ:ぺたんことした姿勢で体の上に座っている
籟ミズキ:「先生~~~!」ぴゃっと泣く。
消石シズル:「あれは……何者?」
晶月モノ:「先生の友達でしょ?」
晶月モノ:楽な姿勢に座りなおして
アリト:「どうでしょうね。カテゴリとしては、そうなるかもしれません。ならないかもしれません……つまり」
アリト:「私にも彼が何者でどこの所属なのか、まったくわからないということです」
晶月モノ:「そうなんだ」
晶月モノ:「でも向こうは先生が好きみたいだよね」
晶月モノ:「やっぱり人たらしだなあ」
消石シズル:「いや、それより今は……」
消石シズル:ピストルを構え、残る5名を睨みつける。
晶月モノ:「あっ、そうだった」
晶月モノ:立ち上がって向き合う
籟ミズキ:「そうですね……悪は去りましたが」打ち付けられた先生の肩をさすりながら、ニギレンジャーを見る。
籟ミズキ:「やりますか? 寿司戦隊」
消石シズル:「なんだか楽しそうだね、ミズキ」
消石シズル:「でも残念ながらあれ偽物だよ」
籟ミズキ:「えっ」
消石シズル:「こっちは残念じゃあない情報かもだけど……本物より強い」
籟ミズキ:「ははあ。なるほど、それは……」
アリト:「偽寿司戦隊……」
幾原シヅリ:「ニセモノジャナイヨー」
籟ミズキ:「ええ!?」
籟ミズキ:「そんな……どちらの言うことを信じれば……」
晶月モノ:「ちょっと似てるよねこの二人って」
晶月モノ:「それはそれとして……シズルは向こうを嫌いみたいだけど向こうはそうじゃないみたいだし」
晶月モノ:「仲良くできるならした方がいいと思うけど」
消石シズル:「元よりジェネシスは実力主義」
消石シズル:「仲良かろうが悪かろうが、力で筋を通したものが正義です」
アリト:「なるほど。一種の体育会系的ですね」
幾原シヅリ:「アハハハ!ま、とにかくおつかれ~!助かったよ~」
幾原シヅリ:「そんで、これからどうしよっか~?一応依頼はウチラ以外は一人残らず殲滅ってことになってるんだけど、正直……」
GM:そうしていると
ウニレッド:「クッソがああ!!」
GM:ガンッ!!と、1号車の方で硬いものを蹴る音がする。
晶月モノ:「?」
晶月モノ:「どうしたんだろ」
晶月モノ:1号車を覗き込みます
アリト:「運動中でしょうか?」
ウニレッド:「クソックソックソッ!!"オフィサー"のクソども~~!!クソいいように騙されやがって~~~!!!!」
ウニレッド:「クソッ!死ねッ!!」
ウニレッド:物凄く少ない語彙で怒り散らしている。
晶月モノ:「キレ散らかしてるね」
消石シズル:「口悪ッ」
アリト:「大丈夫ですか? 飴、舐めます?」
幾原シヅリ:「あ~、やっぱそんな感じかぁ」
幾原シヅリ:「途中からそれっぽいなとは思ってたんだよねぇ……明らかに手抜いてたしあのオジサン」
幾原シヅリ:「あ、ありがと先生!」アリト先生が持っている飴にそのまま齧りつく。
アリト:「あ。飴が……。……。とりあえず、確認しにいきましょうか」
アリト:「ウニレッドが大変そうです」
幾原シヅリ:「そうだね、早く行ったほうが良いと思うよ?」
幾原シヅリ:「多分、そっちのお目当ても怪しいかも」
籟ミズキ:「よく分かりませんが……目的のものがこの場に無かった? という運びでしょうか」
籟ミズキ:「ミイラがあるのかも不安になってきました! 御免!」
籟ミズキ:1号車に突っ込んでいきます
晶月モノ:「ここからだとよく見えないから、そうだね」
晶月モノ:がちゃと扉を開けて1号車へ入る
消石シズル:じとりとシヅリらを睨めつけながら、先生の後ろにぴったりとついて殿を務める。
晶月モノ:(威嚇だ……)
GM:1号車のコンテナの中には、君達が奪還を依頼された古代のヴァリス王朝のミイラが安置されていた。
GM:鮮やかな青と黄金の装飾に包まれた威容も、そのままだ。
籟ミズキ:「よかった~」
晶月モノ:「でもここから動き出したら?」
籟ミズキ:「恐いこと言わないでください……!」
晶月モノ:「あばばー!」
籟ミズキ:「ぎゃ~~~~~~~っ!」
GM:しかし、もう一つの目標。
GM:"聖冠片"は、何処にも見当たらない。
アリト:「これは……」
晶月モノ:「あはは……ん?どしたの先生」
アリト:「ミイラを取り返せたのは良かったのですが、欠片がありませんね」
晶月モノ:「あ、そうだね」
晶月モノ:「コンテナはこれだけだし、どこかの物陰に入っちゃってるとか」
晶月モノ:「カナン、詳しく分からない?」
GM:君達が渡されたクロスレーダーには、変わらず1号車の位置が点滅している。
GM:しかし、現実問題として、それらしきものは何処からも見つけられなかった。
GM:そして、もう一つ。
GM:クロスレーダーの情報を補正、更新していたのは、雨月夜カナンであり
GM:彼女は、先程からずっと、通信に応答していない。
晶月モノ:「カナン?」
晶月モノ:「カナン……?」
籟ミズキ:「どうしたんですか?」
アリト:「カナンくんとの応答がないようですね」
籟ミズキ:すばやく周囲を見聞して回っている。欠片は見つかりそうにない。「それは心配ですね」
アリト:「通信不調とか、カナンくんの機嫌が悪くて答えたくないならいいのですが……」
晶月モノ:「そうだね先生、なんだか」
晶月モノ:「いやな感じがする」
消石シズル:「……」
GM:返事はない。
GM:しかし、しばらくすると、別の回線からのアクセスが君達の端末に届く。
アリト:「おっと。シュエメイくん、どうしました?」
ホン・シュエメイ:ザザッ…『先生!皆さん!!』
ホン・シュエメイ:『今すぐこちらに帰還して下さい!!』
ホン・シュエメイ:『その積み荷は囮です!!』
晶月モノ:「!」
籟ミズキ:「わぉ」
ホン・シュエメイ:通信の背後からは、確かに銃撃戦の音が聞こえる。
アリト:「交戦中」
アリト:「……攻撃を受けている?」
籟ミズキ:「そんな! 我々もいないのに──」前回の襲撃の時も、結構えらいことになっていたはずだ。
ホン・シュエメイ:『私は大丈夫です……!しかし……』
ホン・シュエメイ:『……その列車が発車する前、一つの荷が降ろされ、ピラーへと届けられたんです』
ホン・シュエメイ:『それが、本物の聖冠片。それを受け取ったカナンさんは』
ホン・シュエメイ:「突然、保管されていた残りの欠片を持って、ピラーの中枢へと向かいました」
ホン・シュエメイ:「そして……それと同時に」
GM:君達の端末に、ピラーの全景が映し出される。
GM:最上階が見えないほどの超高層タワーの中腹。白亜の壁に一点、シミのように黒く染まった箇所があり、そこから黒煙が舞い上がっている。
GM:巡航ミサイル。ピラーを狙って射出されたそれが、深々と突き刺さっていた。
籟ミズキ:「……そうです。破片を集めるのがカルト集団に利用されるのを防ぐためかと聞いた時、是とも非とも答えはなかった」
籟ミズキ:「あの時から、もしかしたらカナンさんは。……端倪すべからざる事態です」
ホン・シュエメイ:『ピラー中枢、会長任命室“オルターボード”に、適性勢力の侵入を確認しました』
ホン・シュエメイ:『"カルヴァリア"、そして"セレブロ"』
ホン・シュエメイ:『カナンさんが向かったのもそこの筈です』
籟ミズキ:「"セレブロ"……」かつて拳を交わし、忽然と消えていた遠隔ロボットの操縦者だ。
アリト:「七つの聖冠片があると……ピラーにおいて、何が可能となるのでしょう?」
晶月モノ:【「別に怒ってるわけじゃないけど、寂しくはあったのかな」】
晶月モノ:【「せめて死ぬ前に一言くらいあってもいいよね。実の妹に対してさ」】
晶月モノ:墓地で聞いた彼女の言葉がリフレインされる。
晶月モノ:「……そっか」
晶月モノ:「わかった」ばきゃん!
晶月モノ:無人操縦室の扉を、むしり取るようにこじ開ける。
晶月モノ:「次の停車駅を待つよりこっちの方が早いよ」
晶月モノ:「シズル、止められそう?」
晶月モノ:覆面を脱ぎながら促す
アリト:「そうですね。急ぎの用件ができました」
消石シズル:「ちっ……」覆面を脱ぎ捨てる。
消石シズル:「いえ、モノ」
消石シズル:「それには及ばないよ」
晶月モノ:「……そうか。そうだね」
晶月モノ:「そっちの方が、もっと早い」
晶月モノ:シズルに頷き返す
消石シズル:「……雨月夜カナン、シオンの妹」
消石シズル:「はじめから、わたしたちは体よく利用されていた……あの亡霊に」
消石シズル:「そういうことなのかな?先生」
アリト:「亡霊に……。……そうでもないですよ。私は、彼女がピラーを破壊したいと思うのなら、それはそれでいいと思います」
アリト:「問題はいつも動機です。誰がなぜ、どんな経緯で、どうやって、そうするに至ったのか」
アリト:「本人に聞いて検証しなければ。情報が足りていないでしょう?」
晶月モノ:「そうだね先生」
晶月モノ:「まだ要因が足りてない」
晶月モノ:「カナンの所に行こう、私はカナンを信じたいから」
消石シズル:「大人なご意見どうも」
消石シズル:でも、わたしは子供だ。
消石シズル:腹の底で憤懣がぐるぐると渦巻いている。
消石シズル:――確かめないと。
消石シズル:「(会長に連絡しようか――?いや、この事態を把握していないはずがない)」
最中ミユキ:その時、シズルの端末に一行のコードが発信される。
最中ミユキ:ジェネシス第81自動工廠。君達が今いる地域から、最も近いジェネシスの兵器製造基地。
最中ミユキ:そのアドミニストレータ権限を一時的に書き換えるコードだ。
最中ミユキ:一緒に、戦車用の滑空強襲揚陸ユニットのマニュアルが添付されている。
消石シズル:「さすが、会長」
消石シズル:ガゴォン!車両が揺れる。
消石シズル:バキバキと天井の裂ける音と共に、陽光が差し込む。
消石シズル:「列車強盗だよ、逃走の手配を任されていたのは……誰だったかな?」
アリト:「これはお見事。……シズルくん。後でいいので教えてください」
アリト:「きみが”すんなりと飲み込めない”と思っているのは、誰の、何に対してなのか」
アリト:「私はそれを聞いてみたい。みんなもそうではないかと思います」
籟ミズキ:固唾を呑んで事態を見守っていたが、唐突に諦めたように、ため息。
籟ミズキ:「──私はシズルさんが、全部馬鹿馬鹿しくなって手を引いてくれたほうが嬉しかったですけどね」
籟ミズキ:「足が用意できなければ、一人で向かう理由ができますから……ですが、ええ」言葉を切って、破顔。
籟ミズキ:「こうなれば、最後まで付き合って貰うほかありませんね!」
晶月モノ:「シズルにも確かめたいことがあるなら」
晶月モノ:「一緒に行こうよ」
晶月モノ:「私も、あの子のことを確かめなくちゃ」
籟ミズキ:どことなくはしゃいだように床を蹴り、天井の穴へ身を躍らせる。
晶月モノ:こちらも身軽に天井の穴を飛び出していく
消石シズル:工作用アームが容易く列車装甲を割り開き、今では馴染みとなったその威容が現れる――『法馬号』。
消石シズル:「……そんなの、わたしの方が教えて欲しい」どこか疲れたように、困ったように。
消石シズル:「先生が、生徒に教えてくれるんじゃないの?……そっか、わたしが先生に教えるんだ……」
消石シズル:「それが課題ってやつなのかな」
消石シズル:わからない、今はまだ何も。
消石シズル:考えたくもない、難しいこと全部。
消石シズル:ただ――眼の前の大人。
消石シズル:このひとがわたしに向ける、真っ直ぐな信頼の瞳。
消石シズル:それを裏切ることを考えると――なんだかとてもたまらない気持ちになるのだ。
消石シズル:差し入れられたアームに飛び乗り、手を差し出す。
消石シズル:「行きましょう、先生」
消石シズル:「会長が準備を済ませてくれています」
消石シズル:「あのタワーに、答えがあるのかもしれない」
消石シズル:「そうなんですよね?」
アリト:「きみがそう感じるなら、私も賛成です」
アリト:「その答えはきみのものですから、絶対に」
アリト:(答えを求めるのは)
アリト:(問いを求めるよりもずっと簡単なことだ。問いを発した時点で、もう辿り着けるとわかっている……本当に凄いな)
アリト:(素晴らしく優秀だ)
GM:シーン終了!
GM:まずは十字冠の効果を適用してもらいます。
GM:ミズキさんとシズルくんは、侵蝕を-[10+1D10]してね
籟ミズキ:やった~
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10+10(→?12)減少?(100?→?88)
籟ミズキ:健康~
消石シズル:112-10-1d10
DoubleCross?:?(112-10-1D10)?→?112-10-2[2]?→?100
消石シズル:ピッタシ
GM:ぴったり
GM:次がクライマックスで良かったですね
消石シズル:ふふ
GM:そして、列車強盗の成功報酬!!
GM:ミイラの回収+二組の強盗を撃退したので
GM:30点の財産点を差し上げます。
籟ミズキ:すごい お金持ち
消石シズル:金だ金だ~~!ひゃァ~~~~!!
晶月モノ:勝ちまくり!モテまくり!!
GM:例によって自由に分けて下さい
アリト:3人で仲良く分け合って使うんだよ!10点ずつね!
アリト:アリトは十分あるから……
籟ミズキ:即断 ありがと~先生
GM:そして、これが最後の購入チャンス!もちろんロイスも取れるよ
晶月モノ:えーっとね
晶月モノ:だれも装備足りてない人っていないよね
籟ミズキ:足りてる~
晶月モノ:あとセットアップ使わない人ってどれくらいいる?
晶月モノ:私は毎R使うからブルゲ持てない
アリト:セットアップ使う派です
籟ミズキ:1Rで使います
晶月モノ:シズちゅあんも使うから
アリト:ブルーゲイル意味ないw
アリト:ロイスは保留!
アリト:装備は足りてる……ブルーゲイルを取りに行きます
消石シズル:"カルヴァリア"に結ぶよ。 強敵/○シオンとグル?
消石シズル:HPはもう大丈夫なんだよね、何買おうかな
消石シズル:買ってほしいものがあったらそれに挑戦するけど。
晶月モノ:誤差でしかない気もするけど覚悟のさらしとか
晶月モノ:あ!!
籟ミズキ:リアクティブシールドとか思ったけどもう盾持ってるもんなシズルちゃん
晶月モノ:この30点
晶月モノ:先生に渡しましょう!!
アリト:エッ
晶月モノ:そしてパワーアシストアーマーを買う!!
晶月モノ:購入60点!!
GM:ワァッ……
消石シズル:ワオw
籟ミズキ:誰がつけるのそれ
晶月モノ:私私
晶月モノ:折角だし一番高いヤツ買おうぜ!!
アリト:じゃあ……買おうかな……
晶月モノ:あ、でも
晶月モノ:行動値0以下になるように防具装備って出来ないんだっけ
GM:モノくんは行動値3だから
籟ミズキ:ブルーゲイル使わないと装備できませんね
晶月モノ:うーむ残念
晶月モノ:ミズキちゃん着る?
籟ミズキ:私ダークテスタメントつけないといけないから
晶月モノ:そうだったわ
晶月モノ:くっそ~
晶月モノ:微妙にシナリオ中散財する機会が薄いんだよなダブルクロスアイテム表
GM:NCの黒雷とかなら着れるよ
アリト:じゃあ普通にボルトアクションライフル買おう
アリト:5dx+1>=15?念のためのボルトアクションライフル
DoubleCross?:?(5DX10+1>=15)?→?9[1,5,6,7,9]+1?→?10?→?失敗
アリト:5点使って購入!以上。 財産19→14
消石シズル:戦闘移動以外のマイナー行動ないし、ブラックアビスに挑戦しておくかなー
籟ミズキ:ロイス取ります! "セレブロ"に。
籟ミズキ:"セレブロ"/敵/期待感○
籟ミズキ:リアクティブコートいくか
籟ミズキ:4dx+2>=24 やっぱコートはむり リアクティブアーマーいきます
DoubleCross?:?(4DX10+2>=24)?→?9[2,3,3,9]+2?→?11?→?失敗
籟ミズキ:13点入れて成功
籟ミズキ:このリアクティブアーマーはシズルくんにあげます 基本2P191の防具の上から装備できる防具であり、普段は行動値が2さがるだけのアイテムですが1度だけダメージを-2Dできます
籟ミズキ:使ったらイニシアチブに脱いでその辺に捨てると行動値が戻ります 別に使って無くてもちょっと早く動きたかったら捨ててね
消石シズル:くれるのー?わーい!!
消石シズル:5dx+1>=20
DoubleCross?:?(5DX10+1>=20)?→?10[1,5,5,6,10]+1[1]+1?→?12?→?失敗
消石シズル:8点入れて買っちゃお~
消石シズル:やったー!
晶月モノ:フルアーマーだ
晶月モノ:覚悟のさらしに挑戦してみよう
晶月モノ:3dx
DoubleCross?:?(3DX10)?→?8[1,7,8]?→?8
晶月モノ:分配財産7点多く貰ってもいい?
消石シズル:足りてるので分配点多めはおっけーよー
晶月モノ:じゃあ7点もらってさらしもゲットー
晶月モノ:これもシズルくんに渡しときます
晶月モノ:リアクティブコートと同じで重ね着可能、こっちは行動値補正ナシ
晶月モノ:バッドステータスの重圧を受けた時に一回限りオートで無効化できます
消石シズル:ウヒョー!ありがとー!十二単じみてきたぜ
晶月モノ:失礼!こっちで装備しときます!改めて以上!
GM:OK!
■Master Scene
セイクリッドピラー中枢 会長任命室“オルターボード”。
GM:嘗ては”理事会”の会長だけが、最高生徒会長、雨月夜シオンの代からは、その座を継ぐ生徒だけが、入ることを許される至聖所。
GM:広大な空間は一面白く塗りつぶされており、その中心に一箇所だけ、小さな教壇とホワイトボードが置かれている。
GM:継ぎ目一つ無い白亜の壁はしかし、今は突如打ち込まれたミサイルによって、大きな風穴を空けられていた。
GM:その残骸の中から、二つの影が降り立つ。
GM:"カルヴァリア"、そして"セレブロ"。AIの常識を外れる戦闘力を持ったアンノウン。
"セレブロ":「……おっ」
"カルヴァリア":「……遅いぞ」
雨月夜カナン:「……うるさいな。色々あるんだよ、準備が」
雨月夜カナン:そこに遅れてやってきた彼女の手には
雨月夜カナン:7つに分かたれたそれを繋ぎ合わされ、光を取り戻しつつある聖冠片……"シオンの十字冠"がある。
"セレブロ":「オーケー、オーケー。ちゃんと持ってきたな」
"カルヴァリア":「……十字冠は、本来人の手に触れられるものではない」
"カルヴァリア":「だが、死者のそれは別だ」
"カルヴァリア":「ひび割れ、光を失った十字冠は、ただの石細工にその位階を堕とす」
"カルヴァリア":「だが……やはりそれは特別だな」
"セレブロ":「ああ、これなら計画通り……」
"セレブロ":「俺達が、最高生徒会長を継承できる」
雨月夜カナン:「……」
雨月夜カナン:「……そして、このノヴァリスを」
雨月夜カナン:「……ノヴァリスを、解体する」
雨月夜カナン:「それがアンタ達の目的。そうだったね?」
"カルヴァリア":「ああ、その通りだ」
"カルヴァリア":「シオンの十字冠は、ノヴァリスの戒律を無視できる、特別な権限を持つ」
"カルヴァリア":「シオンはそれを、理事会との戦いのために使い切ったが……」
"カルヴァリア":「外に向けて使えば、この都市を形作る律そのものに、楔を穿つことも可能だ」
"カルヴァリア":「この場所なら、それができる」
"カルヴァリア":「“オルターボード”を書き換え、この街のいかれた馬鹿騒ぎを終わらせてやる」
"カルヴァリア":「お前も、望むところだろう?」
雨月夜カナン:「……そうだね」
雨月夜カナン:「私は元々、この街のことなんてなんとも思っちゃいない」
雨月夜カナン:「どいつもこいつも自分勝手だし、うんざりしてるくらい」
雨月夜カナン:「こんな街を、命を捨ててまで守ろうとしたお姉ちゃんのことも、全然理解できなかった」
"カルヴァリア":「彼女には、生徒会長としての責任があった」
"カルヴァリア":「理事会を打倒し、それでも尚生きながらえていれば」
"カルヴァリア":「彼女もまた、この選択を取った筈だ」
雨月夜カナン:「ノドスみたいな場所を増やすとしても?」
"カルヴァリア":「……」
"セレブロ":「……知ってたのか」
雨月夜カナン:「そんな綺麗に上手くいくわけないなんて、誰でも予想付くでしょ」
雨月夜カナン:「ノヴァリスが解放される過程で、いくらか零れ落ちちゃう物があったって全然不思議じゃない」
雨月夜カナン:「それでも、ずっとここに閉じ込められるよりは全然マシ」
雨月夜カナン:「今じゃ何万人かわからない生徒の何%かがいなくなっても、私の知ったことじゃない」
雨月夜カナン:「むしろ、感謝してほしいくらい」そう言って、シオンの十字冠を"カルヴァリア"達の前に掲げる。
"カルヴァリア":「……そうか」
"カルヴァリア":「なら、それを渡せ」手を伸ばして
雨月夜カナン:「……って、思ってたけど」ひょい、と、機械の腕が空を切る。
雨月夜カナン:「ゴメン、やっぱやめるわ」
雨月夜カナン:数歩、彼らから後退る。シオンの十字冠を指先でくるりと回し、肩を叩く。
"セレブロ":「……あ?」
"カルヴァリア":「……どういうつもりだ」
"カルヴァリア":二体の機械の殺気が膨れ上がる。
雨月夜カナン:「……お姉ちゃんは、私に何も残してはくれなかった」
雨月夜カナン:「だから、ムカついてたのかも」
雨月夜カナン:「お姉ちゃんが残したものを、あんなにも楽しんで、満喫してる、馬鹿な連中に」
雨月夜カナン:「それを、楽しいと思えない自分にも」
雨月夜カナン:「今だってそう、全然楽しくない」
雨月夜カナン:「けどさ……不機嫌になるのは、信じたがってるってことじゃないのかな」
雨月夜カナン:「外から見てるだけじゃ、分からないものってあるよ」
雨月夜カナン:「例え何年、隣りにいたってさ。触れてみないと良さがわからないものって、結構あるみたい」
雨月夜カナン:「私は、この街の事、好きでも嫌いでもない。心底どうでもいい」
雨月夜カナン:「けど、愛想は尽きてなかったみたいだから」
雨月夜カナン:「もう少し、確かめないと」
"カルヴァリア":「……御託はそれで終わりか?」
"セレブロ":「ご立派に講釈垂れてくれたがよぉ……状況見えてねえんじゃねえの」
雨月夜カナン:「ああ、ごめん、あんたらの手じゃわかんないよね」
"セレブロ":「あ?……テメェ、言っちゃならねえコト言ったぞオイ……!」
"カルヴァリア":「………」
雨月夜カナン:「私が一人でここに来たのは、その責任があるから」大きく深呼吸して、二体の侵入者の前に立ちはだかる。
雨月夜カナン:「そして、アンタらを追い出す手段も」
"カルヴァリア":「何……?」
雨月夜カナン:「お姉ちゃんは、私に何も残してくれなかった……」
雨月夜カナン:「ってのは、実はちょっと正しくない」
雨月夜カナン:「私は知っている。きっと、生徒の中で私だけが」
雨月夜カナン:「雨月夜シオンが、どうやって最高生徒会長になったのかを」
"セレブロ":「テメェ……まさか……!」
雨月夜カナン:シオンの十字冠を、自らの頭上に掲げる。
雨月夜カナン:「教えてあげる。シオンの十字冠が特別なんじゃない」
雨月夜カナン:「最高生徒会長、雨月夜シオンの十字冠は二つあった」
雨月夜カナン:「生来のものと、"これ"と」
雨月夜カナン:「アンタたちは見てなかったんだから知らないよね?」
雨月夜カナン:「けど、この街のみんなは知っている。革命の日、お姉ちゃんと戦った子たちは、皆、その目に焼き付けている」
雨月夜カナン:頭上の十字冠が重なり、眩い光を放つ。
雨月夜カナン:「どんな困難を前にしても、見上げた先に輝いていた、二つの星」
雨月夜カナン:「神聖二重冠を!!!!」
CMX:『新星の瞬きを超えて』
GM:クライマックスです。全員登場!
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を1d10(→ 7)増加 (88 → 95)
晶月モノ:1d10+86
DoubleCross : (1D10+86) → 2[2]+86 → 88
アリト:1d10+93
DoubleCross : (1D10+93) → 9[9]+93 → 102
消石シズル:100+1d10
DoubleCross : (100+1D10) → 100+10[10] → 110
消石シズル:豪勢
■ノヴァリス西部 上空
GM:フロンティア・オーヴァード・ブースト。通称FOB。
GM:超長距離間の強襲兵力投入手段としてFHが開発中の、弾道輸送システム。
GM:その実証ユニットを製造していたジェネシスの軍需工場をジャックした君達は、これを消石シズルの愛機"法馬号"に装着。
GM:超音速で空中を滑空しながら、ノヴァリスの中心、セイクリッドピラーへと急いでいた。
消石シズル:「現場は雲を貫くピラーの中腹、現場についたとして……階段を駆け上がるのは気の長い話だ」
消石シズル:「たとえエレベーターが機能してたとして、そんな悠長、事が終わっちゃうかもしれないよね」
消石シズル:『法馬号』に運転席はない。
消石シズル:運転手であるはずのシズルは壁に背を預け、だらりと足を伸ばしその膝にタブレットを置き、皆を見ている。
消石シズル:「現場へ直で送ってあげるよ、安全性は保証しないけどね」そう言って、目をつむる。
アリト:「なかなか高速ですね」
アリト:「ここまで速い乗り物に乗ったのは初めてだと思います。こういうのはノヴァリスでも珍しいのでしょうか」
籟ミズキ:「FOV……見たことはありましたが、実際に乗り込む側になるのは初めてですね」
籟ミズキ:「ご安心を! 不時着になったとしても先生は守ってみせます」
籟ミズキ:どん、と胸を叩く。
晶月モノ:「したくない想定だなあ」
アリト:「ありがとうございます。ですが……ミズキさんは、大丈夫ですか?」
籟ミズキ:「ふふ、何を仰るかと思えば」
籟ミズキ:「我々は皆、死ねないのですよ。この学園都市を出るまでは……」
アリト:「いえ、無事かどうかという話ではなく、ミズキさんはあまり好きではないように思えましたから」
アリト:「戦うことが」
籟ミズキ:「…………」笑顔が強ばる。
籟ミズキ:「どうして、そうお思いに?」
アリト:「楽しんでいる人は、そんなに緊張感に溢れていないのではないか。と、思ったからです。なんというか」
アリト:「とてもがんばって戦っている気がしています」
籟ミズキ:「…………うぅ」
籟ミズキ:わずかにたじろいで。
籟ミズキ:「そ、そんなに不自然でしたか……?」
籟ミズキ:「ええと……」
籟ミズキ:目を泳がせる。
アリト:「はい。けっこう、だいぶ」
籟ミズキ:「そうですか……」
籟ミズキ:観念したように眉根を寄せ、はぁー、と息を吐く。
籟ミズキ:「楽しんでいないというのは。少し精確ではない気がします」
籟ミズキ:「知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かずという言葉がありますが──」
籟ミズキ:「私はこれでもノヴァリス有数の拳客として通っており、そうですね……」
アリト:「なるほど、有名人」
籟ミズキ:「しかしいつしか、戦いを楽しむことが、私の中の正義に反するようになりました」
籟ミズキ:「人を壊す技ですから。そんなこと、知らなかったはずがないのですけどね」
アリト:「そうですね。基本的には、スポーツでない戦いと言うのは、誰かを傷つけるものです。……しかし、ミズキくんにはほかに目的が?」
籟ミズキ:「……目的」
アリト:「楽しむ以外の、目的です」
籟ミズキ:「殺人を喜ぶ者が、人生の目的にたどり着くことはない──」過去の偉人の言葉を諳んじる。
籟ミズキ:「革命で、人を殺めました」
籟ミズキ:「シズルさんには他人事のように語りましたが……」
籟ミズキ:ふっ、と。酷薄に笑う。それまでの彼女のイメージとは全く異なった表情で。
籟ミズキ:「私はもう、どこにも行けないのですよ」
籟ミズキ:「やがて待つであろう"セレブロ"どのとの命のやり取りのことだって」
籟ミズキ:「腹の裡にふつふつと期待が蟠っているのを、消し去ることはできません」
籟ミズキ:「シズルさんのことも、モノさんのことも好きになりましたから。そうなって欲しくはないなと思います」
籟ミズキ:「皆、殺し合いをするべきではありません」
籟ミズキ:私のほかは、と、小さく呟く。
アリト:「きみは他人を思いやることのできる人ですね。広い視野と責任感を持っている」
籟ミズキ:「いいえ」
籟ミズキ:否定してから、自分の言葉に驚いた。
アリト:「そうですか?」
籟ミズキ:どうにも、先程から、自分のことを彼に理解されたがっているように感じた。
籟ミズキ:不可解に頑なに浅慮に無分別に、戦わなければいけないのに。
籟ミズキ:「目の前のことだけですよ」
籟ミズキ:「目の前のことだけ、見ています。先生とは違う」
アリト:「自分の中のことで精いっぱいな人も、たくさんいますよ。少なくとも目の前は見えています。ただ……」
籟ミズキ:「ただ……?」
アリト:「引き返せない道とか、取り返しのつかない間違いは、あると思いますか?」
籟ミズキ:「? はい。あると思います」
籟ミズキ:「命も、こころも、一瞬の感動も、ささいな切掛で永遠に失われてしまうものです」
籟ミズキ:「今も私たちは皆、かけがえのないものを失い続けています」
籟ミズキ:そう考えている。
籟ミズキ:……でも。
籟ミズキ:「先生は」
籟ミズキ:「…………先生は、どう思うんですか?」
籟ミズキ:訊いてしまった。それは疑っているということだ。他ならぬ私が、消石シズルへそう言った。
アリト:「私は、起こしたことを起きていなかったことにする。間違いを取り消す。そういうことを繰り返してきました」
アリト:「悪い意味で、引き返せない道とか、取り返しのつかない間違いというのは、存在しないです。……悪い意味でね」
籟ミズキ:目を丸くして驚いている。
籟ミズキ:「……ずいぶん、簡単に言い切るんですね」
アリト:「きみが取り消せない間違いであると感じている、その過去そのものが、きみの心を大きく広げていると思います。それがあったから」
アリト:「いま、シズルくんやモノくんのことを心配したり、何か正しいことをしようと思うことができていると考えることもできます」
アリト:「私は良いと思います」
アリト:「そう考えると、少しポジティブな気持ちになれませんか?」
籟ミズキ:「────」
籟ミズキ:そんなことは考えたこともなかった。
籟ミズキ:膝に置いた拳に、水滴のような感触が落ちる。
籟ミズキ:「……あれ」
籟ミズキ:ぽろぽろと、涙がこぼれていく。「あれ……えっと……」
アリト:「あ、すみません。不愉快な気分にさせるつもりはなかったです」
籟ミズキ:「すいません……そうじゃないんです」
籟ミズキ:「なんだか……ずっと、私はこうすればいいって思って、やってきたけれど…………」
籟ミズキ:「一人で、戦ってきたんです。今回は、ナツミさんの件で、例外で…………」
籟ミズキ:こんなに簡単に、救われたいと感じていたと分かってしまう。
籟ミズキ:それが無性に悔しくて、情けなくて、抗いがたいことのように感じて。
アリト:「困りましたね。何か……面白い道具は……」 ポケットを探る。
アリト:「……はい」
籟ミズキ:「ぐすん……はい?」
アリト:「飴とか、舐めますか? これの他には……知育菓子しか持ってなくて……」
アリト:ねるねるねるね、グミの木などのラインナップが顔を出している。
籟ミズキ:「…………はは…………」
籟ミズキ:「いただきます」
籟ミズキ:包み紙を剥がして、口の中に押し込む。
アリト:「よかった。ミズキくんの戦いが、心の底から嫌悪して戦っているわけではないのなら」
アリト:「一種のボランティア活動と呼ぶこともできます。ぜひ、その力でみなさんを助けてあげてください」
籟ミズキ:「ううう゛~~~~」
籟ミズキ:ずびび、と鼻をかむ。
籟ミズキ:「困ったな……着くまでに泣き止むでしょうか。少なくともシズルさんには絶対に見られたくないんですが……」
アリト:「はっはっは」
籟ミズキ:「わ、笑わないでください! 貯めに貯めた涙なんですよ」
籟ミズキ:「先生が……先生が…………悪いんですから…………」
籟ミズキ:「うわ~~~ん」
アリト:「私ですか……たしかに私は悪ですが、ええと……」
アリト:「……困ったな……本当に……」
晶月モノ:「ねえ、シズル」
晶月モノ:進行方向の景色を見つめながら、おもむろに口を開く。
消石シズル:戦車側面に装着されたカメラ・ドローンを外を見る。
消石シズル:遠く、ピラーが見える。その中ほどから吹き上がる黒煙も。
消石シズル:「……?」片目を開け、何かと首を傾げる。
晶月モノ:「カナンは、シオンに動かされてるわけじゃないよ」
晶月モノ:「亡霊とか、そういうのじゃない」
消石シズル:「随分と、カナンに詳しいんですね」
消石シズル:「この短い間に、専門家にでもなったんですか?」棘の交じる口調。
晶月モノ:「ふふ」
晶月モノ:「時間だけで友達になれるわけじゃない」
晶月モノ:「大事なのはお互いのことを見ようとする姿勢とか、態度だと思う」
晶月モノ:「もちろん、他人の気持ちなんて全部が分かるわけじゃないけど」
晶月モノ:「カナンは少しだけ、自分のことを見せてくれたから」
晶月モノ:「それで判断して、信じてるだけ」
消石シズル:「例え、カナン本人にそのつもりがなくても……」
消石シズル:「彼女を動かすことはできる」
消石シズル:そう、雨月夜シオンにならば……。
消石シズル:「できないはずがない……」
消石シズル:先ほどから……。
消石シズル:わたしは何を言っているんだろう。
消石シズル:それこそ、カナンとシオンの何を知っているのだ。
消石シズル:この、脅迫されてるかのような薄暗い確信は。
消石シズル:誰のことだ。
消石シズル:"誰"と、"誰"の事を話している?
晶月モノ:「シズル」
晶月モノ:「カナンはきっと、シオンのことが分からなくて、寂しくて」
晶月モノ:「ずっと戸惑っていて、こんなことをしたんだと思う」
晶月モノ:「それはカナンの心だから、シオンの物じゃない」
晶月モノ:「カナンのことを見てあげてほしい、今ここにある心のことを」
晶月モノ:「それで……カナンのことを許してほしい」
晶月モノ:「間違うのは、生きている人間だけだし」
晶月モノ:「それを許して受け入れられるのも、生きてる人間だけだと思う」
晶月モノ:「私はカナンと友達になりたい」
晶月モノ:「シズルとも、なりたいよ」
晶月モノ:前だけを見つめながら、静かに言葉を紡ぐ。
消石シズル:「許すも何も……わたしは別に彼女のしたことに怒ってなんかいませんよ」
消石シズル:それならば、この怒りは何だ。
晶月モノ:「怒ってるよ」
晶月モノ:「シズルはずっと怒ってる」
消石シズル:「それに、"模造正義の秤"は断罪の裁定機でもない」
晶月モノ:「違うよ」
晶月モノ:「秤になんて、なれっこない」
晶月モノ:「シズルも、カナンも人間だ」
晶月モノ:「誰かに動かされてるわけじゃない」
晶月モノ:「……シズルはもう、分かってるから」
晶月モノ:「そういう言葉を使うんでしょ」
消石シズル:「わたしは……ただの、銃弾です」
消石シズル:「まっすぐに、ただ目標へ飛んでいくだけの……」
消石シズル:狙いをつけるのも、引き金を引くのも。わたしには荷が重すぎるから。
消石シズル:『それはカナンの心だから、シオンの物じゃない』
消石シズル:「わたしは、環境管理会は、『法馬号』は最中ミユキのものです」
消石シズル:「それでいいんです、会長はいつだって正しいから」
消石シズル:ああ、そうか、この怒りは……。
消石シズル:雨月夜カナン、きみは"わたしと同じ"はずだったのに……。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「……すーてきーなショーに~~~」
晶月モノ:「ごしょおた~~~~い~~~~♪」
晶月モノ:唐突に歌いだす。
消石シズル:「……なんですか急に」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「ミズキに聞いたんだ、あの人たちってショーをやってるんだよね」
晶月モノ:「私はまだ、この場所のことがよくわかってないから」
晶月モノ:「チケットのこととか、どうすればいいのか分からなくて」
晶月モノ:「だからシズルと一緒に行きたいな。行ってみようよ」
消石シズル:「……はぁ」ため息を。
消石シズル:「わたし、映画をよく見ます」
消石シズル:「"外"のことは、だいたいそこから学びました」
消石シズル:「よく怪獣や宇宙人や、同じ人間なんかと戦っているから」
消石シズル:「まあ、こことそう変わらず闘争に満ち溢れた世界なんだなってわかるよ」
晶月モノ:「ん?んんー?」
晶月モノ:やや首をかしげつつ
晶月モノ:「そうかな、そうかも」
消石シズル:「けど、その一方で呆れるほどに平和な世界で、ちっぽけな悩みに右往左往しているやつもある」
消石シズル:「モノ、きみはきっとそっちの世界から来たんだろうね」
消石シズル:「呆れるほどに、能天気だ」
晶月モノ:「そうだよぉ」
晶月モノ:「成り行き任せのその場しのぎ」
晶月モノ:「でもいいんだ、やってるうちに気に入る場所が見つかるから」
晶月モノ:「歩くのが好きなんだよ」
消石シズル:「わたしは……歩くのは嫌いです」
消石シズル:「だって、あの人とわたしは歩幅が違うから……」
消石シズル:「きっと、立ち止まって待ってくれることもない……」
消石シズル:「だから、何も考えずに……がむしゃらに走るしかなくって……」
消石シズル:「きみが……きみたちが羨ましい」絞り出すように、言う。
消石シズル:「ひとりで立って、歩けるきみたちが……」
消石シズル:そして妬ましい。
消石シズル:わたしを置いて、歩いていってしまう雨月夜カナンが。
消石シズル:その先には、ひどいことしか待っていないかもしれないのに。
消石シズル:自分よりずっと賢い、偉大な人に従っていれば、間違いなどないはずなのに。
晶月モノ:「……シズル」
晶月モノ:「顔を上げて」
晶月モノ:「周りを見て」
晶月モノ:「いま私たちの歩幅は揃ってる」
晶月モノ:「一人じゃないよ」
晶月モノ:体重を預けて寄り添う。
晶月モノ:同じ方を向いて。それ以上の言葉はない。
消石シズル:「……」何か、返そうとし。
消石シズル:言葉は出て来ない。
消石シズル:この返事はなにか、大事なものな気がしたから。
消石シズル:このぐちゃぐちゃの頭のままじゃ、出してはいけない気がしたのだ。
消石シズル:「……もうすぐ、到着しますよ」
消石シズル:身体の重みを、跳ね除けることはなく。
消石シズル:お得意の、問題を先送りに。
消石シズル:目前のピラーに意識を切り替えた。
GM:燃料を吐き出したブースターが切り離される。
GM:全身に伸し掛かっていたGが弱まる感覚。
GM:突入の時だ。
■セイクリッドピラー中枢 会長任命室“オルターボード”
GM:──────カランッ……
GM:聖室を満たした極光が収まる頃、それは乾いた音を立てて地面に転がった。
GM:“シオンの十字冠”。先程まで纏っていた輝きを失い、弱々しく明滅している。
雨月夜カナン:「…………え……?」
雨月夜カナン:決意に満ちていた瞳が、驚愕と焦りの色に染まる。
雨月夜カナン:「そん……な……?……え……?どうして……!?」
雨月夜カナン:二つの十字冠が重なった瞬間、確かに桁違いの密度のレネゲイドが流れ込み、心身を満たす感覚があった。
雨月夜カナン:しかし、その励起状態は数秒と続かず収束、無尽蔵に思えた力は瞬く間に霧散した。
雨月夜カナン:「嘘……でしょ……?私じゃ、だめだっていうの……?」
雨月夜カナン:「お姉───」
"セレブロ":ド ゴ ッ ! !
"セレブロ":予備動作もなく突進してきた巨体が、狼狽する少女に浴びせられる。
雨月夜カナン:「ごッ!?あがッ、……ぐぅぅうう……!!」数度バウンドしながら弾き飛ばされ、力なく床に這いつくばる。
"カルヴァリア":「……」それを横目に、転がったままのシオンの十字冠を拾い上げる。
雨月夜カナン:「待……っ、それ……返、せ……!!」貼ったまま”カルヴァリア”へ向けて振るえる手を伸ばすが……
"セレブロ":「おっとォ」丸太のような脚で、伸ばされた腕を踏み砕く。ごきんっ、という嫌な音が響いて、彼女の肘関節があらぬ方向に捻じ曲がっている。
雨月夜カナン:「ぎッ!?ぐ、……ぁあああああああああッ!!???」
"セレブロ":「ク……ハハハハハ!!いや、ワリいワリい!テメェがあんまり健気なもんだからよ、つい大げさに驚いちまった」
"セレブロ":「こうなるってこたぁ分かってたのになァ」
雨月夜カナン:「なん……で……?」事態を呑み込めないまま”セレブロ”を見上げる。
"セレブロ":「あー、まあ気を落とすなよ。別にテメェにその資格が無ェって訳じゃあない。話はもっと単純でな」
"カルヴァリア":「……我々が、お前が裏切る可能性を全く考慮していなかった筈がないだろう」呆れた様子で言う。
"カルヴァリア":「十字冠は人の手に触れられるものではないが、死者のそれは別だ。だからこそ、こういった詐術が通用する」
"カルヴァリア":“カルヴァリア”の掌の上で、シオンの十字冠が再び7つの欠片に分裂する。その中の一つを掴み取り、砕く。
"カルヴァリア":「最初から、偽物が一つ混じっていたということだ。お前の管理する聖冠片にはな」
"カルヴァリア":「本物は……」身に纏うローブの中から、光る欠片が納められたケースを取り出す。聖冠片だ。
雨月夜カナン:「……っ!まさか……」
雨月夜カナン:「墓地にあった欠片が……!」
"セレブロ":「ご明察。さァて、これでもう思い残すこともねえな」
"セレブロ":カナンの首を掴んで軽々と持ち上げる。
雨月夜カナン:「ぃ、ぎっ……か……はっ……」気道を圧迫され、空気を求めて小さな唇がぱくぱくと動く。
"セレブロ":「つっても、そう簡単には死ねねぇんだったか。難儀だなぁこんな時は、無駄に苦しむ羽目になるんだからよ」
"セレブロ":「まあ、折角だ。特等席で見ていけや。テメエのせいでこの街がぶっ壊れる瞬間をよ」 ぎりぎりと、彼女の首を締め上げる力が増していく。
雨月夜カナン:(あぁ……くそ……マジで馬鹿だ……私)
雨月夜カナン:(……ごめん、なさい……お姉ちゃん……)
雨月夜カナン:(ごめん……みんな……)
雨月夜カナン:(ごめん……)苦悶に歪む瞳から雫が溢れ、頬を濡らす。
雨月夜カナン:(モノ……)
晶月モノ:―― バ ギィン !!
晶月モノ:金属音。”セレブロ”の腕を高速で飛来した何かがはじく。
"セレブロ":「……あァ?」
"セレブロ":分厚い装甲がひしゃげ、カナンを掴んでいた手が強制的に開かれる。
晶月モノ:装甲の表面に擂鉢状の弾痕を刻みつけ
晶月モノ:食い込んでいる。それはどこにでもありふれた小さな金属ボルトだ。
晶月モノ:「お待たせ、カナン」
晶月モノ:「また通りがかってみたよ」
晶月モノ:ひらひらと手を振り、間に入る。
晶月モノ:「今度は事情を聞かなくても大丈夫そうだ」
雨月夜カナン:「モ……ノ……?」
晶月モノ:「カナン」
晶月モノ:「この町のこと、この世界のこと」
晶月モノ:「選んでくれてありがとう」
雨月夜カナン:「モノ……ゴメン、私……」
晶月モノ:「いいよ、大丈夫」
晶月モノ:「こうやって間に合ったんだから、それに」
晶月モノ:「同じ生徒を叱る権利があるのは」
晶月モノ:「先生だけだよね?」
晶月モノ:後方を振りむいてウィンクする
"セレブロ":「何処見て言ってやがる。たった一人で乗り込んできたとこで……」
消石シズル:バキバキと、掘削用のアームが壁面の穴(―先ほどモノが飛び込んできた)を広げていく。
消石シズル:「流石はピラー、ちっとも揺れなかったですね。どういう耐震設計なんだか」
"カルヴァリア":「……」小さく舌打ちする
アリト:「先生にだってないですよ」
アリト:「そういうのは友達が言ってあげた方が、よほど耳に入りやすいかと思います」
晶月モノ:「そうかな……じゃあ」
晶月モノ:カナンの体を、華奢な腕で抱き起こす。もう一度抱きしめる。
晶月モノ:「もう一人になっちゃダメだよ、カナン」
晶月モノ:「色んな場所を、一緒に見に行くんだから」
晶月モノ:「……無事でよかった」
雨月夜カナン:「……ったく。格好つかないなあ……」潤んだ瞳を細めて笑う
アリト:「そんなこともありませんよ。助かりました」
アリト:「迷惑な人たちをこうして集めてくれて、足止めをしていただきました」
アリト:「我々ではできなかったと思います」
雨月夜カナン:「ん……やっぱ優しいや、先生は」
消石シズル:「しかし、自分だけ先に『法馬号』の破門槌を使ってこの穴に投げ込めだなんて」
消石シズル:「モノ、きみもしかして怪獣や宇宙人と戦ってた方の人だった?」
籟ミズキ:「その疑いはありますね! 怪獣役もノリノリでした」戦車の上から、ひょっこり降りてくる。目元がわずかに赤い。
晶月モノ:「あはは。私は普通だよ。私はどこにでもいる普通の女の子」
晶月モノ:「でも普通の女の子って、思ったよりパワフルなものでしょ」
晶月モノ:「シズルやミズキだってそうじゃないかな」
晶月モノ:「だからそういう所、見せてあげようよ。この人たちに」
籟ミズキ:「勿論です!」くるくる、すちゃ。袖から飛び出した二丁拳銃を握る。
消石シズル:「そうかな?わたしはこの通り、パワフルなのはあくまで法馬号の方だし」
消石シズル:「それにしても雨月夜カナン、ひどいざまだね」眼の前の光景を見る。
消石シズル:「独断専行で自分の意志に従って、案の定ってくらいひどい目に合っている」感情の読み取れない温度で、淡々と言う。
消石シズル:「そういうの慣れてないんでしょ?あんな姉がいたくらいなんだからさ」
雨月夜カナン:「あー、逆に安心する……」
雨月夜カナン:「そう……私は皆を騙して」
雨月夜カナン:「挙げ句、勝手に解決しようとして、なんの役にも立たなかった」
雨月夜カナン:「マジでサイテーの気分……言ってくれてありがと」
消石シズル:「そうだね、最低の気分だろう。でも……、別に最悪って感じでもないなー」
消石シズル:あの時と……わたしの時とは違って。
消石シズル:わたしたちが、ここにいるから。
消石シズル:モノを、彼女をここに送り届けることができたから。
消石シズル:ミズキが、きっと皆を守ってくれるから。
消石シズル:先生が、見ていてくれるから。
籟ミズキ:すう、と。背後で息を吸う音が聞こえる。
籟ミズキ:「我々は! 機動法廷"星室庁"です!」
籟ミズキ:びりびりと大気が揺れる。
籟ミズキ:「あなたたちの狼藉を止めるために参りました、お覚悟を!」
"セレブロ":「声でけえよ。メインマイクがイカれちまう」耳をふさぐ仕草をする。
"カルヴァリア":「覚悟、か……」
"カルヴァリア":「……クク」
"カルヴァリア":「この状況で、なんの覚悟をしろと?」嘲るように答える。
"カルヴァリア":「この程度で我々を追い詰めた気になっているのなら、それは」
"カルヴァリア":「余りにも、知らなすぎる」
アリト:「たしかに。あなたたちは、何者なんでしょう?」
アリト:「教えていただけますか?」
"カルヴァリア":「……アリト・ザファル・モリアーティ」
"カルヴァリア":「お前はこいつらの"先生"なんだろう?」
"カルヴァリア":「なら、我々が教えることなど何もない」
"カルヴァリア":「無知な大人に、存在意義など無い」
"カルヴァリア":「何も知らないまま、諸共に滅びろ。それが……」
"カルヴァリア":「それが、僕達からお前達に捧げる、唯一の慈悲だ」
最中ミユキ:その時、シズルの戦車が緊急のアラートを受け取る。
アリト:「あまり気が進まない提案ですね。我々が滅びるとすれば……おっと」
アリト:「また緊急事態ですか」
最中ミユキ:「シズルさん!!耐衝撃準備を!!」滅多に聞くことのない、切羽詰まったトーンで叫ぶ。
最中ミユキ:「間もなく着弾します!!」
GM:それを聞いた途端、ピラーの外壁に幾つもの飛翔体が衝突し、君達の足元が大きく揺れる。
消石シズル:「ぇ、え、何!?なになに!?!?」
消石シズル:既に法馬号と接続し形成された第二の思考回路はフル稼働。バックファイアが精神の恐慌となって襲い来る。
籟ミズキ:「先生っ!」
籟ミズキ:バランスを崩した先生を即座に抱き寄せて、跳躍する。
アリト:「もが」
晶月モノ:「ミズキナイスキャッチ!」
晶月モノ:こっちもカナンを抱え、床を踏み砕いて跳ねる!
晶月モノ:「掴まっててね!」
雨月夜カナン:「……っ、うん」体の痛みに呻きながら、抱えられる。
雨月夜カナン:「大丈夫、離さない」
籟ミズキ:そのまま転がるようにして衝撃を逃しながら着地し、思い出したように先生からばっと離れる。
籟ミズキ:「みなさん、ご無事ですか! これは──」
GM:ミサイル……ではない。飛翔体は爆発していない。
GM:それは君達を狙った攻撃ではなく、ただ、ここに運ばれてきた物が、燃料を使い切ったブースターを切り離した結果だった。
GM:君達がここに辿り着いた手段と同じ、大出力ブースターによる強襲的戦力輸送、FOB。
GM:それによって運ばれた物資が、投下用ドローンに抱えられて”カルヴァリア”と”セレブロ”の周りに集まっていく。
最中ミユキ:「私がやったことと同じです……兵器工場の管理権限書き換え、そして生産ラインの掌握……!」
最中ミユキ:「ジェネシス第3、21、67自動工廠、キングダム第19、43ルーン・ドック、メサイア第24、48ラボラトリオ」
最中ミユキ:「ノヴァリスの主要な武器製造基地が一斉にジャックされ、受信した未知の設計図を元にオートモデリングが開始されました」
最中ミユキ:「それらは次々と、セイクリッドピラーに向けて射出。現在に至ります……」
最中ミユキ:「……つまり、彼らはまだ、本当の力を見せていなかった」
最中ミユキ:「そこにあるのは彼らの強化パーツです!それも、このノヴァリスの常識ですら測れないオーバーテクノロジー!!」
消石シズル:「えぇえ~~~書き換え反ししたりできないのぉ?!」
消石シズル:慌てた口調とは裏腹に多脚戦車は飛来した瓦礫を正確に掴み取っており、それを握りつぶす。
アリト:「ありがとう、ミズキくん。どうも敵はとても強力なようですね」
籟ミズキ:「はっはい……差し出がましいことを……」
籟ミズキ:かあ、と顔を赤くしながら構える。
晶月モノ:「でもやることは変わらないよね、先生」
晶月モノ:「相手が強いとか弱いとか、ここにいるみんなには関係ないよ」
晶月モノ:「私たちってここまでずっと」
晶月モノ:「出たとこ勝負の向こう見ずでやってきたんだからさ」不敵な笑みを浮かべる。
"カルヴァリア":「勇ましいことだな……だが」
"カルヴァリア":「諦めないだけでは……この先はない!」
"カルヴァリア":「啓け、セトの門。……Amprodias……Baratchial……Gargophias……」
"カルヴァリア":投下されたパーツが、次々と”カルヴァリア”に装着されていく。
"カルヴァリア":全身を覆う純白の追加装甲と、翼を模したフロートユニット。3m以上に巨大化した機体が宙に浮かび上がる。
"カルヴァリア":その背には、後光を思わせる、機体の倍以上の直径を持つリング型アンテナユニットが連結している。
"カルヴァリア":降臨した天使の如き威容。その周囲に、カプセル型のドローンが幾つも落着する。
"カルヴァリア":「機神、戴冠。───”カルヴァリア・タウミエル”」
”カルヴァリア・タウミエル”:宣言と共に、カプセルは瞬時に展開、変形し、甲冑騎士じみた重装の機械兵士となって、主の前に侍る。
晶月モノ:「……」
晶月モノ:「熊よりは強そうかな」
晶月モノ:その威容を見上げて、さすがにちょっとたじろぐ。
籟ミズキ:「人食い虎よりもです!」
"セレブロ":そして、もう一体。
"セレブロ":「啓け!セトの門!!Dagdagiel!Hemethterith!!Uriens!!!」
"セレブロ":こちらはひたすら単純なアップグレード。より強靭で、より巨大で、より堅固、そして、より凶悪に。
"セレブロ":四脚を踏みしめると、バンカーネイルが地面を抉る。背に生えた機械の翼は、推進ユニットであると同時に、格闘戦に対応した二対目の腕でもある。
"セレブロ":工学の常識を無視した異形でありながら。神々しさすら感じるそのシルエットはまさしく、御伽話の悪しき竜。
"セレブロ":「機神、覚醒ェ!!───”セレブロ・オギエル”!!!!」
"セレブロ・オギエル":文字通り、空気を切り裂く衝撃波を伴う咆哮。唸るような駆動音を響かせながら、君達を睥睨する。
籟ミズキ:「こちらも──以前のままでは、歯応えがないと言うもの……!」
籟ミズキ:わずかに気圧されながら。だが口元は獰猛に歪んでいる。
GM:二体の機神から発せられる、圧倒的なレネゲイドの重圧。その中で、君達は視界に映るあるものに気付く。
GM:機神の頭上に輝く、十字の発光体。
GM:"十字冠"。ノヴァリスの生徒の頭上にしか存在しないその証が、確かにそこにある。
GM:現在、”カルヴァリア・タウミエル”"セレブロ・オギエル"の二体には
GM:【Eロイス:究極存在】が適用されています。
GM:PCは、通常の手段で彼らにダメージを与えることができません。
籟ミズキ:なんてことだ……
籟ミズキ:「あれは──十字冠!」
アリト:「……どういう技術なんでしょうね」
アリト:「これは……学びがいがありそうです」
晶月モノ:「むやみにポジティブだなあ」
晶月モノ:「先生はそうでないとね……だけど」
消石シズル:法馬号との合一で形成された計算能力を使わずともとてつもない驚異であることがわかる。全身に震えが走る。
消石シズル:思わず会長に縋りそうになった。
消石シズル:だいじょうぶですよね?なんとかなりますよね?勝てますよね?
消石シズル:大丈夫だ、という言葉をもらえたなら恐怖は立ち所に消え去るだろう。
消石シズル:そうして、『法馬号』は、消石シズルは環境管理会の"備品"としての機能を十全に発揮できる。
消石シズル:しかし……なんとなく、なのだが。
消石シズル:その姿を雨月夜カナンに見せたくはなかった。
消石シズル:全く合理的ではない、幼い怒りに支配されている。
"セレブロ・オギエル":「強がんなよ先生ェ。流石にわかるだろ?」
"セレブロ・オギエル":「どうやっても勝てないってよ」
アリト:「そうですね……」
アリト:「ですが、なんというか……その、私は何か良いことをしたくなったんです」
アリト:「可能性は無限にあると思いませんか? たとえば、あなたたちが同士討ちを始めるとか……」
アリト:「……いまは勝てなくても、勝てる可能性を探してくるとか」
”カルヴァリア・タウミエル”:「有り得ないな」
”カルヴァリア・タウミエル”:「そんなものは希望ではない。ただの妄想だ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「虚言で生徒たちを悪戯に煽ることが、先生の仕事なのか?」
アリト:「私が、湖から月を掬おうとしている愚か者に見えますか?」
籟ミズキ:はっとして、先生を見る。
籟ミズキ:「いいえ──いいえ!」
籟ミズキ:「私には詳しいことはわかりませんが」
籟ミズキ:「かつて悪人であったという、貴方が良いことをしたいと思ったのなら──」
籟ミズキ:「もう奇跡は起きています」
籟ミズキ:「これからも、きっと起きる──そういうことなんですよね?」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……度し難いな」
晶月モノ:「ううん、すごく簡単な話なんだ」
晶月モノ:「先生が私たちをここに連れてきたんじゃない」
晶月モノ:「この人はただ、見ていてくれるだけの人だよ」
晶月モノ:「信じてくれる人だ」
晶月モノ:「だから……私たちも信じられる。勇気が湧いてくる」
アリト:「ありがとう。……やれることをやってみませんか、皆さん」
アリト:「……シズルくんも、ご一緒にいかがですか?」
消石シズル:それでも、わたしは弱いから。
消石シズル:ひとりで立って、歩けないから。
消石シズル:「やれる、んですよね……」抱えきれない不安を吐き出すように。
消石シズル:「言って、あなたが」
消石シズル:最中ミユキではなく、この瞬間、わたしが己の意志で選んだあなたが。
消石シズル:「大丈夫だと、わたしたちは、勝てると」
アリト:「あ、はい。それなら言えます――絶対大丈夫」
アリト:「忘れないでくださいね。皆さんの可能性は無限に広がっています」
アリト:「だから、ここはひとつ――」
アリト:「神秘を信じてみませんか」
消石シズル:『周りを見る』
消石シズル:『いまやわたしたちの歩幅は揃ってる』
消石シズル:『一人じゃない』
消石シズル:――恐怖は立ち所に消え去った。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……もう沢山だ。……"セレブロ"」
"セレブロ・オギエル":「……おう」
"セレブロ・オギエル":竜が顎門を開く。その瞬間、君達の全身に伸し掛かる重力が、その何十倍にも増したかのように錯覚する。
"セレブロ・オギエル":神を名乗るに相応しいレネゲイドの圧力。そのすべてが、君達の命へと狙いを定めている。
GM:衝動判定です。
GM:難易度は9
晶月モノ:うおーっ
晶月モノ:3dx
DoubleCross : (3DX10) → 9[6,7,9] → 9
晶月モノ:しゃい!
晶月モノ:2d10+88
DoubleCross : (2D10+88) → 14[9,5]+88 → 102
晶月モノ:ぐええ
アリト:がんばるぞ……!
アリト:8dx>=9
DoubleCross : (8DX10>=9) → 8[1,3,3,5,6,7,8,8] → 8 → 失敗
アリト:暴走!
晶月モノ:センセ―ッ
アリト:2d10+102
DoubleCross : (2D10+102) → 7[5,2]+102 → 109
籟ミズキ:4dx+3>=9
DoubleCross : (4DX10+3>=9) → 10[4,5,6,10]+8[8]+3 → 21 → 成功
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を2d10(→ 18)増加 (95 → 113)
籟ミズキ:助けてくれ
晶月モノ:ミズキ―ッ
消石シズル:7dx+1>=9
DoubleCross : (7DX10+1>=9) → 8[1,1,3,3,5,5,8]+1 → 9 → 成功
消石シズル:110+1d10
DoubleCross : (110+1D10) → 110+1[1] → 111
消石シズル:1d10
DoubleCross : (1D10) → 4
GM:先程も開示した通り、エネミー2体には【Eロイス:究極存在】が適用されています。
GM:通常の手段では、PCはダメージを通すことはできません。
晶月モノ:インチキ効果も大概にしやがれ!
GM:ですが……
GM:
GM:キーーーーーン
GM: コーーーーーン
GM: カーーーーーン
GM: コーーーーン
GM:
"セレブロ・オギエル":「……あ?」
GM:緊張が最高潮に達した戦場に、間延びしたチャイムの音が響く。
GM:それは、機神達の背後、この部屋にポツンと置かれた教壇の方から響いていた。
GM:その教壇の上には、宙に吊り下げられたビビッドな色の球体が存在する。
GM:パカンッ
アリト:「あ」
籟ミズキ:「…………?」
晶月モノ:「へ?」
消石シズル:「は?」
GM:くす玉だ。『祝!星室庁誕生!!』と大きな文字で書かれている。
アリト:「しまった……」
アリト:「まさか……こんなことが……! 完全に、私の負けです……」
アリト:「くす玉……。……常時携行しておくべきでした……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……」
”カルヴァリア・タウミエル”:「………!?なんだと……?」
”カルヴァリア・タウミエル”:それに一瞬気を取られた後、別の事柄に対して驚愕する。
”カルヴァリア・タウミエル”:「何をした……お前」モノを指差す。
”カルヴァリア・タウミエル”:「なぜお前が、それを持っている!!」
晶月モノ:「?」
GM:晶月モノ、君の手には、先程までなかったものが握られている。
GM:"シオンの十字冠"
GM:本物の欠片と融合し、真に輝きを取り戻したそれが、いつの間にか"カルヴァリア"から、君の掌に収まっていた。
晶月モノ:「おお」
晶月モノ:「やっぱりピカピカしている」
晶月モノ:しげしげとそれを眺め
晶月モノ:「どういう理屈かわかんないけど」
晶月モノ:「形勢逆転だね」
GM:「それを、頭上に掲げますか?」頭の中に声が響く。心なしか、視界にも吹き出しが出ているような気がする。
GM:
→はい
いいえ
晶月モノ:「……」
晶月モノ:異なる色彩を称えた両眼を、ひときわキラキラと輝かせる。
晶月モノ:未知への期待。これからはじまっていく物語への、胸の高鳴り。
晶月モノ:「いいね……面白そう!」
晶月モノ:『はい』を選択します。
GM:十字冠が、光を放つ。
GM:それは、今度は収束すること無く。
GM:機神を、星室庁の面々を、"オルターボード"全体を白く塗りつぶし。
GM:そして───
■ここではないどこか
GM:光が晴れた時、君達二人は見知らぬ場所にいた。
GM:そう、二人だ。
GM:アリト・ザファル・モリアーティ。そして、晶月モノ。
GM:あの戦場の中で、君達二人だけがここに招かれた。
晶月モノ:「先生……?」
晶月モノ:「みんなは?どうしたんだろ」
晶月モノ:「それにここ、どこだろ」
アリト:「面接のときに、一度」
アリト:「面接会場だと思ったんですが……おそらくこの場所は……」
学生服の少女:「───また会いましたね。先生」
学生服の少女:「本当に先生の言う通りになりました」
アリト:「ああ、お久しぶりです。……そうでしょう。この世界は、どんな変なことが起きるかわかりませんね」
晶月モノ:「!」
晶月モノ:「誰この人……いや、どこかで会った……?」
晶月モノ:「カナンと、似てる……?」
学生服の少女:白い靄の奥から、学生服の少女が現れる。
学生服の少女:次第に、その表情がはっきりと見て取れる。
雨月夜シオン:「改めまして。ノヴァリス最高生徒会長、雨月夜シオンです」
雨月夜シオン:「こんにちは、先生。そしてはじめまして。晶月モノさん」
アリト:「はい、こんにちわ」
晶月モノ:「カナンの……姉さん!」
晶月モノ:「はじめましてー、妹さんにお世話になっています」
晶月モノ:ぺこりとお辞儀
晶月モノ:「シオンがいるっていうことは」
晶月モノ:「ここってもしかして天国?」
晶月モノ:「ほんとにおばけになっちゃったのかな」手をゆらゆら
雨月夜シオン:「いやあ、だったら良かったんだけどね~」表情と口調を崩して笑う。
雨月夜シオン:「残念ながら違います。今、私は貴方達の時間のほんの小さな隙間にこの空間を差し込ませてもらってます」
雨月夜シオン:「まあ、夢の世界みたいなもんだと思ってもらえればいいかな」
晶月モノ:「そんなことも出来るんだ」
晶月モノ:「ちょっとすごすぎだね、さすが最高生徒会長」
雨月夜シオン:「ふふん、実際すごいのです」得意げに腕を組む
アリト:「いずれにせよ、お会いできてうれしいです」
アリト:「今日は、どんなゲームを?」
雨月夜シオン:「あいにく、時間のかかるものはできなそうなので、面接の続きを……」
雨月夜シオン:「と、思っていましたが、それはやめました」
雨月夜シオン:「もう先生はセクシーギャルということで良いです。答えがわかっている問いはつまらないですから」
晶月モノ:「先生ってセクシーギャルだったの」
晶月モノ:「バニボムのとき動じてなかったのはそういうことなの」
アリト:「実はそうです」
晶月モノ:「!!」
晶月モノ:驚愕。
アリト:「では、今日は私たちに会いたかっただけ、ということで?」
雨月夜シオン:「会うことが目的の一つではあります」
晶月モノ:「……私もシオンに会えてすっごくうれしいんだけど」
晶月モノ:「カナンやみんながピンチなんだよね」
晶月モノ:「シオンの力でどうにかならないかな」
雨月夜シオン:「うーん、残念ながら現実の私はやっぱり死んでるので」
雨月夜シオン:「そういうデウス・エクス・マキナ的な活躍は期待しないで頂けると……」
晶月モノ:「そんなあ」
雨月夜シオン:「しかぁし!ちゃんと逆転の秘策は持ってきてますから」
雨月夜シオン:「いい子にして話を聞いてくださいね」
アリト:「えっ。それは予想外。どのような?」
晶月モノ:「いい子にするよぉ」背筋をぴんと伸ばす
雨月夜シオン:「よぉ~しよし、それでは……」
雨月夜シオン:「……晶月モノさん」表情を引き締める。
雨月夜シオン:「私は、最高生徒会長として、『来訪者』……いえ」
雨月夜シオン:「『来校者』である、貴方の意志を問いに来ました」
晶月モノ:「先生じゃなくて、私に?」
雨月夜シオン:「アリト先生には、彼女の引率教員として、その選択を承認していただきたく思います」
アリト:「立ち合います」
雨月夜シオン:「ありがとうございます」
雨月夜シオン:「さて、モノさん。貴方は、なんの前触れもなくこのノヴァリスにやってきました」
雨月夜シオン:「招かれた先生とも違う、一切不明の手順で……なぜだと思いますか?」
晶月モノ:「うーん」
晶月モノ:顎に手を当てて、しばし考えて
晶月モノ:「何かを埋めるため」
晶月モノ:「ここは、私が産まれた場所よりはずっと綺麗な場所だけど」
晶月モノ:「やっぱり何かが足りてないんだと思う……信じられる物とか、確かな物が」
晶月モノ:「失った物が多すぎるから」
晶月モノ:「その不安と寂しさを埋める手伝いをするために、ここに来たんじゃないかな」
晶月モノ:「最初は分からなかったけど、今はそんな気がする」
晶月モノ:「私にもまだ、ちゃんとした方法なんて思いつかないけど」
晶月モノ:「探していく『目』は多い方がいいでしょ?」
雨月夜シオン:「成程……十分です。それは立派な、貴方自身の答えでしょう」
雨月夜シオン:「あなたが自分でその答えを出したのなら、それが真実です……何故なら」
雨月夜シオン:「何故なら、私にはどうしてあなたが来たのかさっぱりわからなかったから!!」
アリト:「はっはっはっ」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「それはちょっと、そんな気がしてた」
晶月モノ:「自分で分かること聞くような人じゃなさそうだしね」
雨月夜シオン:「貴方は誰の思惑の下にやってきたわけでもありません、いわば、ノヴァリスに迷い込んだちっぽけなバグ」
雨月夜シオン:「運命に選ばれなかったモノ……正体不明の異物……不審者……」
雨月夜シオン:「……そういった存在です」
晶月モノ:「不審者」
アリト:「仲間ですね」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:何故か先生を見つめ
晶月モノ:スッと握手を差し出す。
アリト:「どうも」 握手をする。
晶月モノ:固い握手が交わされた。
アリト:「では、その不審者のモノくんが、どういう役目を?」
雨月夜シオン:「でも、そんな貴方だからこそ、この問いを投げかけるに値します」
雨月夜シオン:モノの手に、"シオンの十字冠"を渡す。
雨月夜シオン:「それは本来、私の十字冠ではありません」
晶月モノ:「違うの?」
晶月モノ:「ああ……そうか」
晶月モノ:「だから例外だったんだ」
雨月夜シオン:「"ノヴァリスの大十字冠"。この都市のシステムと繋がる、特別な十字冠です」
雨月夜シオン:「自らの冠を持たない貴方は、真の意味でこれを受け継ぐことができる」
雨月夜シオン:「そして、その使い方を、貴方は選ぶことができます」
晶月モノ:「……使い方」
雨月夜シオン:「この力を貴方一人で使うのなら、貴方は本当に、この都市の救世主となれるでしょう」
雨月夜シオン:「そして、すべてを救った後、貴方自身の日常に戻ることができる」
雨月夜シオン:「逆に、それを選ばないのなら……」
雨月夜シオン:「この力は貴方一人の身には余るものです。冠は再び分かたれ、皆に分け与えられます」
雨月夜シオン:「そして、貴方もまた、このノヴァリスの囚われ人となる」
雨月夜シオン:「……前置きが長くなりましたね」
雨月夜シオン:「私の問いはひとつ、これだけです」
雨月夜シオン:「"貴方は、この街が好きですか?"」
GM:ここで、『来校者』に対する特別ルールを開示します。
【来校者】専用ルール
“来校者”のキャラクターは、クライマックス戦闘が始まる前に、以下の効果の中からどちらか一つを選び、自分に適用する。
1.あなたはノヴァリスの生徒になり、【十字冠】を得る。【十字冠】は、通常の生徒と同様に【神聖二重冠】へアップグレードできる。
2.このセッションであなたが行うバックトラックは必ず成功する。侵蝕値による取得経験点は5点とする。
あなたはこのセッションのEDでノヴァリスから外の世界へ帰還し、以後『オーヴァード・ノヴァ』ステージのセッションに参加できない。
GM:どちらか一つを選択して下さい。
晶月モノ:「……うん」
晶月モノ:「カナンがいて、シズルがいて、ミズキがいて、先生がいて」
晶月モノ:「シオンの守ったこの街が、シオンのことを大好きなみんながいるこの街が」
晶月モノ:「私は好きだよ」
晶月モノ:「私の日常は、ここにある」
晶月モノ:1を選択します。
GM:PC1の選択を受理しました。
雨月夜シオン:「……」短い沈黙の後、にんまりと笑う。
雨月夜シオン:「ありがとう」
雨月夜シオン:モノの頭上に、十字の発光体が浮かび上がる。
晶月モノ:「わーっ」
晶月モノ:「やっぱりキラキラしてていいなあ」
GM:それは、シオンのものとも、他の誰のものとも違う。君だけの冠だ。
雨月夜シオン:「先生も、ありがとうございます。見届けてくださって」
アリト:「いえ。立ち合えてよかった。もう一度、きみに会えたことも」
アリト:「モノくんが自分の選択をできたことも」
アリト:「……こういうことをしたかったんです。こちらこそ、ありがとう」
晶月モノ:「ありがとう、シオン」
雨月夜シオン:「良かった、そう言う人を、私たちは待っていたんです」
雨月夜シオン:「はい、どういたしまして」笑って一歩後ろに下がる。
晶月モノ:「あっ」
晶月モノ:「ちょっと待って」
晶月モノ:「最後に、すごく大事なことなんだ」
晶月モノ:「カナンに何か言ってあげてよ」
晶月モノ:「悲しそうにしてるから」
雨月夜シオン:「奇遇ですね。私も、最後に大事なお願いをしようと思っていました」
雨月夜シオン:「ですが……」
雨月夜シオン:「……今更、言えることなんてありません」
晶月モノ:じっと見つめる
晶月モノ:じーっと見つめる
雨月夜シオン:「そ、そんな目で見ないで下さい…!」
アリト:「なんでもいいんですよ」
アリト:「つまらないことでも。きっと、カナンさんは、それがあればやっていけます」
アリト:「あなたの妹としてではなく、あなたという姉を持った雨月夜カナンさんとして。どうかお願いします」
雨月夜シオン:「……困りましたね。今は生徒会長モードなのに……」
雨月夜シオン:「じゃあ、一つだけ、本当につまらない言葉を」
雨月夜シオン:「"……一つだけどうしても謝らせて下さい"」
雨月夜シオン:「"中3の時、カナンちゃんが徹夜で進めてた、クリア手前のセーブデータ……"」
雨月夜シオン:「"間違って消しちゃってゴメン!!!!!!"」
晶月モノ:「……」
晶月モノ:ぽかん、と口をあけて
晶月モノ:「ぷっ」
晶月モノ:「ふふ……」
晶月モノ:「ふふふふふふっ」
晶月モノ:「先生……ふふふふふっ」
晶月モノ:「あはははははっ!」
晶月モノ:アリトの肩に縋りつくように爆笑している
雨月夜シオン:「ふぅ……言ってしまいました……」
アリト:「はっはっは」
アリト:「できるだけ機嫌のいいときにお伝えします。約束しますよ」
雨月夜シオン:「お願いします……さて、私の役目はここまでですね」
アリト:「ええ。では、また……いずれ」
晶月モノ:「うん……ふふふ」目元の涙を拭い
アリト:「次は絶対に備えておきます」
晶月モノ:「何を?」
アリト:「くす玉とクラッカーです」
晶月モノ:「いいね、そうしよう」
晶月モノ:「またね、シオン!」
晶月モノ:背伸びしながら手をぶんぶんと振る
アリト:無言で頭を下げる。
雨月夜シオン:「ええ、また」
雨月夜シオン:君達の身体が浮かび上がり、空へと消えていく。
雨月夜シオン:「そして───二人共ようこそ。ノヴァリスへ」
雨月夜シオン:「ここは楽園の東、神芽吹く新生の庭」
雨月夜シオン:「けれど、そんな事は別に考えなくていいのです。世界の秘密とか、気にし出すときりがないので」
雨月夜シオン:「どうか、楽しんで下さい。紡いでください。私に、見守らせて下さい」
雨月夜シオン:「貴方達の、青春の物語を」
■ノヴァリス中央市街 セイクリッドピラーの麓
GM:迫りくる暴走無人機の群れをようやく掃討し、ホン・シュエメイは額の汗を拭う。
ホン・シュエメイ:「……?」
GM:そして、ふと見上げた先、突如現れた異常に気づく。
ホン・シュエメイ:「……十字冠……?」
GM:セイクリッドピラーの頂点から、四方に伸びる十字の光。
GM:ノヴァリス全土を覆うその輝きこそ、嘗て雨月夜シオンが継承し、晶月モノによって返された、新たなる契約の証。
GM:"ノヴァリスの大十字冠"
■会長任命室“オルターボード”
GM:眩い光が晴れる。
GM:瞬きにも満たぬ、刹那の邂逅。その一瞬で、すべては変わっていた。
"セレブロ・オギエル":「オイ……どうなってやがる……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「頭上に戴く、二つの星……」
GM:シズル、ミズキ、モノ、そしてカナン。
GM:四人の十字冠の形が変質し、それに伴って凄まじい力が湧き上がってくる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……ダブルクロス!!」
アリト:「真夜中に……密輸業者が、湖に密輸の品を落としてしまった。二人は急いで湖の底を浚おうとする」
アリト:「通りがかった役人が、それを見て尋ねる。『何をしているのか』」
アリト:「機転をきかせた密輸業者は答える。『湖の月を掬おうとしていた』」
アリト:「役人は笑って去った。……このエピソードの重要なところは、密輸業者の機転ではありません」
アリト:「人の行為を笑う者は、真に重要な物事を見落とすということです」
"セレブロ・オギエル":「んだとぉ……!!」
GM:ふと、アリトの携帯端末から場違いな電子音が鳴り響く。
GM:-アップデートが完了しました-
アリト:「あ」
GM:ここで、最後の特別ルールを解放します。
【神聖二重冠】
生徒たちが確固たる意志で困難な戦いに臨む時、【ノヴァリスの大十字冠】から権限が分け与えられ、十字冠の制約の一部を限定解除する。
クライマックスフェイズ中に限り、”生徒”のキャラクターが持つ【十字冠】をアップグレードし、効果を以下のように書き換える。
あなたは、シナリオ中に一回のみ、以下の効果の中からどれか一つを選んでオートアクションで使用できる。
1.このメインプロセスでは、あなたが受ける【判定ダイスへの侵蝕率ボーナス】の値を3倍にする。
2.このメインプロセスでは、あなたが受ける【エフェクトLVへの侵蝕率ボーナス】の値を2倍にする。これによってエフェクトの使用回数は増えない。
3.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させ、HPを+[上昇分×3]点回復する。この時、HP上限を超えることはできない。
4.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う攻撃の攻撃力を+[上昇分×2]点増やす。
5.あなたの侵蝕値を任意の数値まで瞬時に上昇させる。このメインプロセスで行う判定の達成値を+[上昇分×3]点増やす。
6.この戦闘のバックトラックでは、あなたが昇華したタイタスを1個、ロイスとして再取得できる。ただし、この効果は昇華前にSロイスに指定したロイスしか対象にできない。
7.この戦闘のバックトラックでは、最終侵蝕値によって得られる経験点を3倍にする。
そして、もう一つ。
【新星白書】
“先生”が行使できる特権を拡張するもの。
クライマックスフェイズ中に限り、“先生”のキャラクターが持つ【携帯電話】またはそれに準ずるアイテムをアップグレードし、以下の効果を加える。
あなたがタイタス昇華で選択できる効果に、以下の効果を追加する。
・あなたが効果を受けているEロイスを一つ指定する。このシナリオ中、その効果は無効化される。
晶月モノ:「私たちが捕まえたのは、月じゃないけどね」
晶月モノ:「これはみんなの、一人一人の新星だよ」
晶月モノ:「本当に、宇宙みたいな眺めで」
晶月モノ:「素敵だ」
晶月モノ:心底、愉快そうに笑う。
雨月夜カナン:「……」頭上の輝きに触れようとして、空を切る。
雨月夜カナン:「……なんかやったな?モノ」
晶月モノ:「えへへ」
晶月モノ:「これでお揃いだね、カナン」
アリト:「シズルくん、ミズキくん」
アリト:「やれますか?」
籟ミズキ:「何がなにやら……モノさんはおばけじゃなくなってますし、それに──」
籟ミズキ:体が軽い。先程までの重圧が嘘のようだ。
籟ミズキ:「──やれます。勿論です」
籟ミズキ:今口にすべきことは、きっとそれだけで。
消石シズル:「ダブルクロス……」
消石シズル:雨月夜シオンによって秘匿されしノヴァリスの大神秘。
消石シズル:会長、見てますか……?
消石シズル:こんなこと、予測してたかな。
消石シズル:面白がってる?悔しがってる?
消石シズル:「やれます」
消石シズル:「先生がそれを信じているのなら、わたしにはそれを成すだけの機能が備わっている」
消石シズル:「先生が、信じていると……わたしも信じている」
アリト:「ありがとう。では、満場一致ですので――」
アリト:「星室庁、開廷」
GM:───クライマックス戦闘開始。
GM:NPCカードが使用できます。
【NPCカード:雨月夜カナン】
カバーリングを行う。
この時、攻撃を行った対象が次に受ける攻撃のダメージを+8D10する。
シナリオに3回まで使用できる。
【NPCカード:最中ミユキ】
対象がリアクションを行う際に使用する。
対象は、「リアクションを行えない」「ガードを行えない」「ドッジを行えない」攻撃に対しても、リアクションを行うことができる。
シナリオに3回まで使用できる。
晶月モノ:カナン!?
晶月モノ:めちゃくちゃ強くなってる…モナちゃん会長もいるし…
籟ミズキ:ミユキ会長助かる~~
GM:エンゲージはこちら!
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
”セレブロ・オギエル”[7]
機械騎士A[3]機械騎士B[3]機械騎士C[3]
丨
10m
丨
モノ[1]シズル[7]ミズキ[12]アリト[12]
GM:それでは第一ラウンドから始めていきます。
GM:---
GM:■第一ラウンド
GM:セットアップ!
消石シズル:セットアップ搭乗のみ!
晶月モノ:うーん、悩ましいが
晶月モノ:敵の耐久が見えてない以上全力で行こう、フルパワーアタックで
晶月モノ:カバーもするからエンゲージはこのままで大丈夫!
籟ミズキ:▼PS『龍形八卦掌』怨念の呪石を使用。侵蝕+3 暴走 攻撃ダメージ+2D
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を3(→ 3)増加 (113 → 116)
アリト:セットアップで移動したい人いますか~
籟ミズキ:突っ込みます!
晶月モノ:そうですね、ミズキくん前に出しとくと
晶月モノ:復讐で対応できる範囲も広がってよさげ
アリト:ではミズキさんを移動させようかな!
アリト:《空間圧縮》をミズキさんに。戦闘移動できます。 侵蝕109→111
籟ミズキ:ありがとうございます。敵エンゲージへ。
”カルヴァリア・タウミエル”:《クロックフィールド》LV5《オーバーウォッチ》LV5 ラウンド中対象の行動値を+5、メジャー判定ダイス+3。対象はエネミー全員。
"セレブロ・オギエル":《狂騒の旋律》LV6《スタートダッシュ》LV6《波紋の城塞》LV6 即座に戦闘移動しPCのエンゲージへ。ラウンド中攻撃力+18、装甲+18、 暴走。
晶月モノ:交錯した!!
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
機械騎士A[8]機械騎士B[8]機械騎士C[8]
ミズキ[12]
丨
10m
丨
”セレブロ・オギエル”[12]
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
GM:こうなりました
GM:イニシアチブ
GM:最速は15の”カルヴァリア・タウミエル”
晶月モノ:きやがれーっ
”カルヴァリア・タウミエル”:マイナーはなし。
”カルヴァリア・タウミエル”:メジャー《強化の雷光》LV8《解放の雷》LV6《紫電の刃》LV6《フラッシングプラズマ》LV6
”カルヴァリア・タウミエル”:対象が次に行う攻撃のC値-1、攻撃力+12、装甲無視付与、シーン中メジャー判定ダイス+6、戦闘移動距離+5。対象はエネミー全員。
"セレブロ・オギエル":うおー!電気の力がみなぎってくるぞい!
アリト:支援タイプだ!
晶月モノ:ヒエーッ
籟ミズキ:フラッシングプラズマを支援に使うの賢いな
GM:続いてのイニシアチブ
"セレブロ・オギエル":《スピードフォース》LV4 イニシアチブにメインプロセスを行う。
晶月モノ:こやつ~~ッ!
"セレブロ・オギエル":俺達の友情コンボを食らってもらうぜ
アリト:ここで【新星白書】の効果を宣言することで、Eロイス【究極存在】を解除できるのかな
GM:そうなります!
GM:アリト先生には……特権階級があるから!
アリト:セレブロとカルヴァリアの二人が持ってるから、二枚昇華すればいいというわけですか!?
GM:そうなります
GM:大人の特権には……代償が必要……!
晶月モノ:やっちゃおやっちゃお
晶月モノ:先生のロイスは一枚も割らせやしね~からよ
晶月モノ:そうだよなシズル兄ィ!
アリト:じゃあ、ミズキくんが攻撃するタイミングで使用しましょう。そっちの方が良さそうなので
アリト:この攻撃には反撃発生しないだろうし、後に回します!
GM:OK~
"セレブロ・オギエル":《ライトスピード》このメインプロセスではメジャーアクションを2回行う。C値+1
籟ミズキ:ヤバ
アリト:ほげ~
晶月モノ:ザッケンナコラー!
"セレブロ・オギエル":メジャー《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《獅子奮迅》LV6《超振動閃》LV6《荒ぶる爪》
"セレブロ・オギエル":素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)で同エンのPCを攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。二回目も同じです。
"セレブロ・オギエル":一回目!
"セレブロ・オギエル":17dx+6
DoubleCross : (17DX10+6) → 10[3,3,3,3,3,4,5,5,5,6,6,7,8,8,8,8,10]+4[4]+6 → 20
アリト:ガードしま~す
晶月モノ:シズちゃんいま浸蝕高いから
晶月モノ:カバー役はこっちに任せな!
晶月モノ:軍神の守りで先生をブロック!
アリト:カバー……ありがたく!いただきます!
GM:ダメージを出すわよ
晶月モノ:カマンカマン
"セレブロ・オギエル":3d10+28+12+28 装甲無視
DoubleCross : (3D10+28+12+28) → 21[9,7,5]+28+12+28 → 89
"セレブロ・オギエル":ダメージを受けると、ラウンド中の被ダメージが18増えます。
晶月モノ:たっけえなおい!
晶月モノ:初期ロイス『いいこと』を吹っ飛ばして復帰!浸蝕104に!
GM:シズルくんはどうします?
消石シズル:受け、る!
消石シズル:当然保たないのでロイスを使って復帰します。
消石シズル:『法馬号』で!
法馬号:そんな…
晶月モノ:ほまごー-!
GM:二回目もあります
晶月モノ:欲張りさんがよ~~!
"セレブロ・オギエル":17dx+6 コンボは同じ
DoubleCross : (17DX10+6) → 9[1,1,1,4,4,5,5,6,6,6,6,7,7,8,8,9,9]+6 → 15
晶月モノ:びっくりするほど回ってない
晶月モノ:ここアレだな
晶月モノ:かいちょーチャンスだな
消石シズル:ワオワオ
アリト:会長の力でドッジもして、カナンさんにも助けてもらいましょう!
アリト:モノさんは会長の力でドッジ、シズルちゃんはカバーしてもらう
アリト:アリトはどうしよう……アリトもカバーしてもらおうかな…
消石シズル:頼み申す~~
晶月モノ:かいちょーの力を借りてリアクション!
晶月モノ:1枚目だッ!
最中ミユキ:おまかせください
晶月モノ:13dx-2
DoubleCross : (13DX10-2) → 9[2,2,3,3,4,4,5,5,5,6,6,8,9]-2 → 7
晶月モノ:ぐひゃーっ
GM:13個もあるのに…
アリト:勝利の女神を使います。
晶月モノ:何―ッ
籟ミズキ:先生~
GM:なに~~~!
GM:ダイスを増やすだけじゃ…ない!
晶月モノ:頼りがいが…ありすぎる!
GM:やっぱバニーじゃん
アリト:ドッジしてね。侵食率111→115
アリト:達成値は+18!
消石シズル:すごいすうじだ
消石シズル:大人のカードってすごい
晶月モノ:ぽわわわーっ(親愛度が上がる音)
晶月モノ:回避成功だッ
アリト:カナンさんのカードを2枚使って、シズルちゃんとアリトは身を守る、でOKですかッ!
アリト:ここで節約したアリトのロイスは誰が復活するときにも使えるからねッ!お願いします!
晶月モノ:いいと思う…ぜ!
晶月モノ:念のために一枚残しといてちょうどいい塩梅
消石シズル:おっけい!
GM:よくばりさんめ
雨月夜カナン:では先生とシズルさんをカバーリング。セレブロが受ける次のダメージを+8D10するよ
雨月夜カナン:二回同時に使うのは想定してなかったけど、今回はダメージ+効果も重複することにしよう
晶月モノ:ヤッター!!
雨月夜カナン:次のダメージ+16D10です
消石シズル:ご馳走だ~~
晶月モノ:バカの数字
アリト:これは…すごいプラスになるやつだ!
消石シズル:かんぺき~~
晶月モノ:バカの人
GM:続いてのイニシアチブ
GM:行動値12組、アリト先生かミズキさん
籟ミズキ:先生! お願いします
アリト:先に撃ちます。
アリト:まずは1枚余っていたので、雨月夜カナンにロイスを取得。 期待〇/不安 で。
アリト:で、改めて【新星白書】の効果を使用。 カルヴァリアとセレブロのEロイス:究極存在を無効化します。
アリト:昇華するロイスは雨月夜カナンと、シオンの姉妹の分です。
晶月モノ:しゃあっ
”カルヴァリア・タウミエル”:グワァ~~~~ッ
"セレブロ・オギエル":ぐぬぬぬ
晶月モノ:これが大人の力だぜ
GM:Eロイス:究極存在が解除。通常通りダメージが通るようになりました
アリト:昇華を二枚にして……改めて行動する! マイナーなし!
アリト:メジャーでコンボ:最高のジョーク。対象はモノくん・シズルくん・ミズキくん!
アリト:次のメジャーダイス+6,C値-1、攻撃力+12です。
籟ミズキ:ありがとうございます!
アリト:よろしくね~! 以上!
アリト:侵食率115→125
GM:では続いてミズキさん!
籟ミズキ:マイナーなし
籟ミズキ:メジャー▼EX『双雷震極』 《コンセントレイト》《風鳴りの爪》《ワンショットツーキル》対象は"セレブロ・オギエル"及び機械騎士A!
籟ミズキ:オートアクションでウェポンケースを起動しダークテスタメントを装備。行動-2、装甲+8、暴走中ドッジが可能になり攻撃ダメージ+5、さらに全判定ダイス+4。
籟ミズキ:14dx6+9
DoubleCross : (14DX6+9) → 10[2,4,4,5,5,6,7,7,8,8,8,8,8,10]+10[2,3,3,4,6,6,8,8,9]+10[1,2,3,4,8]+3[3]+9 → 42
晶月モノ:まわった!
"セレブロ・オギエル":こちらは暴走中だが……破壊の変異暴走!
"セレブロ・オギエル":ドッジできるぜ。やります
"セレブロ・オギエル":《切り払い》白兵で回避
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 9[5,7,9]+6 → 15
アリト:ヒット確認!
籟ミズキ:よしよし(なぜこんなにダイスが少ないんだ……?)
機械騎士:こっちはガード
籟ミズキ:ではダメージ!
GM:どうぞ!
消石シズル:やったれー
晶月モノ:ぶっころせ!
籟ミズキ:4d10+5d10+17+12
DoubleCross : (4D10+5D10+17+12) → 24[10,2,10,2]+30[5,10,5,6,4]+17+12 → 83
アリト:うぉ…
GM:うお……でっか……
晶月モノ:さらにぃ~~
晶月モノ:セレブロ坊やにはカナンちゃん効果も乗るぜッ!
GM:16Dなんて言わなきゃよかった
晶月モノ:www
晶月モノ:お前がはじめた物語だぞ
籟ミズキ:その前に振り直しいきましょう。2,2,4
晶月モノ:イーッヒッヒッヒ
籟ミズキ:3d10+75
DoubleCross : (3D10+75) → 7[5,1,1]+75 → 82
籟ミズキ:減っちゃった
晶月モノ:かなしみ…
消石シズル:んふふ
GM:減っとるやんけ
籟ミズキ:16d10+82 対セレブロ!
DoubleCross : (16D10+82) → 113[10,1,3,5,9,10,10,8,1,9,8,9,10,6,6,8]+82 → 195
籟ミズキ:こっちは上々! 装甲有効です
アリト:おかしいでしょ
晶月モノ:しゃらーっ
消石シズル:わーーははは
GM:嘘でしょ…
機械騎士:こちらはなすすべもなく溶けます
晶月モノ:大分上振れてない?
籟ミズキ:16Dって期待値88だからな……
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を7(→ 7)増加 (116 → 123)
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁バリア》LV6 セレブロのダメージを-[1D+12]
”カルヴァリア・タウミエル”:195-1d10-12
DoubleCross : (195-1D10-12) → 195-5[5]-12 → 178
晶月モノ:なかよしさんがよ…
晶月モノ:付き合ってんのか?
アリト:絶対付き合ってる
"セレブロ・オギエル":ここから装甲とかを引いて……
"セレブロ・オギエル":やった……!生きてる……!
晶月モノ:こいつ~ッ
消石シズル:タフなカブトムシだなぁ
晶月モノ:タフって言葉はセレブロのためにある
GM:では演出
”カルヴァリア・タウミエル”:「舐めるなよ」
”カルヴァリア・タウミエル”:背面のユニットが展開し、広範囲に力場が発生する。
アリト:「あ。高級品……戦術支援ユニット」
”カルヴァリア・タウミエル”:半永続的な動力供給。"セレブロ"、そして従える機械の軍勢の動作がより機敏に、精彩に向上していく。
”カルヴァリア・タウミエル”:「これが……笑わずにいられるか」
”カルヴァリア・タウミエル”:「さっさと潰せ!"セレブロ"!!」
"セレブロ・オギエル":「あいよ!」
"セレブロ・オギエル":キュィイイイイイインン
"セレブロ・オギエル":翼型のユニットを展開する。"カルヴァリア"のパルス照射を受けて、翼膜の周囲に光の輪が浮かび上がる。
"セレブロ・オギエル":ヴ ン
"セレブロ・オギエル":竜の巨体が、瞬きの間に視界から消える。
晶月モノ:「!」
晶月モノ:「先生、下がって」
晶月モノ:セレブロの方向へと踏み込む。
アリト:「モノくん。もう、半歩前に」
アリト:「回避できない、受けきれないと思ったときは、もう少し前に出てみるのもいいと思います。それで……」
アリト:「完全に加速する少し前にインパクトの打点をずらせる」
"セレブロ・オギエル":それが間に合ったのは全くの偶然か、戦闘者としての嗅覚か、それとも別の不確定要素か。
"セレブロ・オギエル":次元が砕けるような錯覚とともに、突如"セレブロ"の巨体が眼前に現れる。
"セレブロ・オギエル":それは勢いを殺すこと無く、ただ通過するだけで君達を蹂躙し
"セレブロ・オギエル":反転、再度の突入体制に入る。
晶月モノ: ガッ ギ ン!!
晶月モノ:交差した腕でわずかに軌道を逸らした。
晶月モノ:工業歯車の間に鉄骨を挟み込んだような、重い金属音と共に袖口から血が噴き出す。
晶月モノ:(……ッ!この大きさで……ここまでのスピード!)
晶月モノ:「シズル!撃ち続けて!」
晶月モノ:「自由にさせちゃダメだ!」
"セレブロ・オギエル":「やるねぇ……だが、まだまだオレは止まらねえ」
"セレブロ・オギエル":「テメエら全員ぶっ殺すまでな!!」
"セレブロ・オギエル":スピードはそのままに、今度は空中からの強襲
"セレブロ・オギエル":後脚のアンカーネイルを構え、君達を踏み潰すと同時に串刺しにしようとする。
アリト:「これは忙しい……シズルくん、防御を。カナンくんもぜひお願いします」
アリト:「ミズキくんは、防戦一方でも面白くないので、攻撃に集中してください。こっちは……絶対大丈夫」
最中ミユキ:『シズルさん、制御をこちらに』
消石シズル:『……うん』
消石シズル:『会長、思い切りやってよ、半端は良くないからさ』
消石シズル:『一瞬でいい、あいつの追加パーツ、その権限ごと奪ってしまえば良い』
消石シズル:『大丈夫、わたしと法馬号がハブになる』
消石シズル:『その程度で焼ききれるような、わたしたちじゃあないからさ』
最中ミユキ:『素晴らしい。ですが半端はいけませんよ、シズルさん』
最中ミユキ:法馬号のコンソールが自動的にプログラムを走らせる。
"セレブロ・オギエル":「……?」
"セレブロ・オギエル":急降下中の僅かな違和感。
"セレブロ・オギエル":完全に最適化された機神の武装は、一時的なハッキング程度では分解されない
"セレブロ・オギエル":しかし、強固な鎧に僅かな瑕疵を刻むことはできる。等の"セレブロ"ですら気づかない程度の、小さな綻びを。
最中ミユキ:『私にできることは、環境を演算することだけです』
最中ミユキ:『整えるのはいつだって、貴方のお仕事ですよ。シズルさん』
消石シズル:慣れたものだ、いつも通りに。
消石シズル:「まさに、機械の神……」
消石シズル:「そう名乗るのにふさわしい威容ではあるけど……纏う衣服は既製品だ」
消石シズル:「それは人が作ったもので、当然脆弱性ってものがあったりする」
消石シズル:既に用意されていた"資料"が頭の中を駆け巡る。
消石シズル:「ほんと、会長は準備が良いや」
消石シズル:高速でそれに目を通し、"攻撃"を行う。
消石シズル:「それはここまでの高熱を想定したものじゃあない、し」
消石シズル:「他にも、他にも」思いつく限りの攻撃策を走らせる、10に1つが通れば良い、今は質より量だ。
"セレブロ・オギエル":「チィ……ッ!」
"セレブロ・オギエル":空中で大きくバランスを崩す。飛行ユニットの機能不全。
"セレブロ・オギエル":狙いを逸れた両足のアンカーネイルが、君達から数m離れた地面を穿つ。
消石シズル:「まあすぐに対策されちゃうだろうけど、今はその"すぐ"の間に事を為せる」
消石シズル:文字列がディスプレイを駆け抜ける。
消石シズル:過剰な負荷を帯びた『法馬号』が煙をあげ、スパークを散らす。
"セレブロ・オギエル":「妙な細工しやがって……けどなぁ!!」
"セレブロ・オギエル":無用の長物と化した翼が変形、関節部が組み変わり、巨大な拳を持つ第3、第4の腕となる。
"セレブロ・オギエル":噴進機構を拳の加速に転用、足元の君たちに向けて四本の碗を振り回し、絶え間ない打撃の嵐を浴びせる。
"セレブロ・オギエル":「オラオラオラオラオラオラオラオラオラアアアアアアアアアアアアア!!!!!」
消石シズル:既に悲鳴をあげている機体が、更に甲高くいななく。
消石シズル:「それも、予測済み……既に情報は揃ってるんだ」
消石シズル:「あとは、組み立て、対抗し、対策し、支配する」
消石シズル:「まあ、支配が及ぶ存在じゃあないのかもしれないけど」
消石シズル:「時間ならば稼げる……」
消石シズル:「根比べだよ、"セレブロ・オギエル"」
消石シズル:完全なる無力化は不可能。
消石シズル:立ち向かえない、敵わない。
消石シズル:わたしたち、ひとりだけならば。
"セレブロ・オギエル":「オラオッ………あ?」
"セレブロ・オギエル":戦車の装甲を砕き貫く寸前、振り上げた拳が動かなくなる。
消石シズル:しかし、そう、今は。
消石シズル:「だから、時間稼ぎなんだってば」
消石シズル:「根比べは、わたしの勝ちだね」
雨月夜カナン:「……間に合った」
雨月夜カナン:"セレブロ"の装甲の繋ぎ目、関節の駆動系、全身の至る間隙から
雨月夜カナン:茨のような発光体が生え、絡みついている。
雨月夜カナン:それは"セレブロ"が"カルヴァリア"から受けている動力供給を奪い取って成長し、更に拘束する力を強めている。
晶月モノ:「カナン、やるね」
晶月モノ:「負けてられないな」
雨月夜カナン:「……勝ち負けじゃないよ」顔をそらす
晶月モノ:「えへへ、すぐ照れる」
晶月モノ:「かわいくて好きだよ、それ」
雨月夜カナン:「……ばか、真面目にやって」
アリト:「素晴らしい」
アリト:「耐える。委ねる。最善を尽くす」
アリト:「ですが、忘れないでください。……世界は我々が思っているよりも、ずっと残酷で、厳しく、何度となく皆さんを挫折させるでしょう」
アリト:「幾たびかの試行の果てに、何もできずに絶望することもある」
アリト:「それが現実の世界であり……」
アリト:「……あれ」
アリト:「あまり面白くなかったですか」 実行が完了している。手元の端末から指を離す。
アリト:「冗談です」
アリト:既にそれは実行されている。ノヴァリスにおいて、「不許可」を決議した機能を停止させる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「……貴様……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:機神の十字冠にノイズが走る。
アリト:「諸君は存在するだけで、すでに無限の可能性を手にしている」 絶対の装甲が機能しなくなる。
アリト:「願って実現できないことは何もありません。みんなと居ればね。世界の残酷さはあなたたちの前に敗北すると思います」
アリト:「なので、あとはお任せしました」
籟ミズキ:(──本当に、私抜きで処理能を超過させた)
籟ミズキ:ミズキとてただ見ていたわけではない。これまで、周囲を駆け回りながら何のダメージも与えられない打突を繰り返していた。
籟ミズキ:先生の指示通り、攻撃にもならない攻撃をしていた。おそらくは『攻撃にもならない攻撃しかできない』と印象付ける為──
籟ミズキ:籟ミズキを、本当の意味で”セレブロ”の視界から外すため。
籟ミズキ:(きっと、今だ)
籟ミズキ:左手の銃の天地を回転させ、小指を引金にかける。これまでよりも半歩深く踏み込む。
籟ミズキ:──『我々は! 機動法廷"星室庁"です!』
籟ミズキ:勇気が必要だった。あの言葉を絞り出すのに、自分ではなく、チームであると認めることに。命を預け、預けられることに。
籟ミズキ:かつてない勇気が。
籟ミズキ:先生がくれた。だけど、それだけじゃない。
籟ミズキ:私たちみんな、ともに任務をこなしてきた。楽しいことも、はちゃめちゃなことも、困難なこともやった。
籟ミズキ:受け入れれば、呼吸は理解できる。
"セレブロ・オギエル":「は……上等だよ……!!」
"セレブロ・オギエル":「最初に戻っただけだ……正々堂々、殴り合うとしようや!!!!」茨を引きちぎり、拳を振り下ろす。
"セレブロ・オギエル":既にミズキは視界に捉えた。今の身体なら、必中の間合い――
籟ミズキ:「殴り合う──違う」
籟ミズキ:十字勁とは、縮めた肉体が上下左右に開く時に働く力。
籟ミズキ:渦を成して絡み溶けあう方勝紋を纏う光と闇、陰陽の十字。それがひときわ強く輝いて。
籟ミズキ:両腕の打開とともに逆回転で両の銃口から迸る螺旋。一方は空を掴み、一方は敵を捉え、同時に放たれる。
籟ミズキ:“““震”””
籟ミズキ:銃口を押し当てられた"セレブロ・オギエル"とは逆方向に破滅的な暴風が発生し、騎兵の一団を巻き込んで潰した。
籟ミズキ:五星君は、それぞれが自らの宿星に即した絶招を持つ。
籟ミズキ:"歳星雷"の背負う五星は『木』
籟ミズキ:それは五行において、風と雷の宿る星──転じて、靭やかな体躯に嵐を宿す青龍の螺旋。
籟ミズキ:互いの拳が静止する。
籟ミズキ:「木星の嵐は、赤道では起きず、南北の双極へのみ集中するのです」
籟ミズキ:信じがたい衝撃によって、"セレブロ"の装甲にいびつな渦状の罅が走り
籟ミズキ:「──『双雷震極』」
籟ミズキ:──砕ける。
"セレブロ・オギエル":「なっ……」
"セレブロ・オギエル":ミズキに振り下ろされた拳、翼が変形した4つ目の腕が、根本から千切れ飛ぶ。
"セレブロ・オギエル":その拳の先端は細かな砂状に粉砕され、跡形もなくなっていた。
籟ミズキ:腕の崩落を避けるように跳躍し、”カルヴァリア”たちのもとへ。
晶月モノ:「突き抜けた……!ミズキすごい!」
晶月モノ:目前の暴威を潜り抜けたその姿に、瞳を見開く。
”カルヴァリア・タウミエル”:「チィ……!」
”カルヴァリア・タウミエル”:配下の機械騎士の一体を磁力で引き寄せ、絶招の衝撃を凌いでいた。原型を留めていない残骸を放り捨てる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「出鱈目を……!」
消石シズル:「まったく、あんなものが終生のライバルだなんて言ってくるんですから……随分と重い荷だよ、ねぇ?『法馬号』」
アリト:「このように……みなさんには、このくらい簡単にできます。そのことを忘れないでくれると私は嬉しいです」
GM:続いてのイニシアチブ
GM:生き残った機械騎士の手番ですね
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
機械騎士B[8]機械騎士C[8]
ミズキ[12]
丨
10m
丨
”セレブロ・オギエル”[12]
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
機械騎士:ノコノコやってきたミズキさんをフクロにします
晶月モノ:囲んで棒で叩いてくる!
アリト:邪悪!
籟ミズキ:ひえ~
消石シズル:ご勘弁を~~、まだ未成年なんですこいつ!あとでよぉく言い聞かせておきますから今回ばかりは~~!
籟ミズキ:そ、そうです! ボランティアとかしてます!
機械騎士:《アタックプログラム》LV3《零距離射撃》LV1《コンセントレイト:ブラックドッグ》LV2 大口径機関砲で攻撃
機械騎士:13dx7 ガード不可 Bの方
DoubleCross : (13DX7) → 10[1,1,1,2,3,3,3,3,5,9,10,10,10]+10[1,3,5,8]+5[5] → 25
機械騎士:13dx7 ガード不可 Cの方
DoubleCross : (13DX7) → 10[3,4,4,5,5,6,7,7,7,8,9,9,10]+10[1,1,2,2,2,4,9]+10[9]+10[7]+10[10]+5[5] → 55
籟ミズキ:では。
籟ミズキ:▼SS『龍形廻身式』 《復讐の刃》 を2発
アリト:反撃のチャンスだ!
晶月モノ:とらえたっ
消石シズル:オラオラァ、ミズキサンてに手ェ出しといてタダで帰れると思っとんのかワレェ!
GM:来やがれ!
籟ミズキ:8dx7-1 命中と打点は射撃パンチよりちょっとだいぶ下がるぜ! まずB
DoubleCross : (8DX7-1) → 10[4,8,8,8,8,9,10,10]+10[2,3,4,6,7,9,10]+10[4,10,10]+10[7,8]+5[4,5]-1 → 44
籟ミズキ:結構いったな
籟ミズキ:8dx7-1 ついでC
DoubleCross : (8DX7-1) → 10[3,4,7,7,8,8,9,10]+10[4,4,5,6,7,7]+6[2,6]-1 → 25
機械騎士:ではダメージ Bから
機械騎士:3d10+33
DoubleCross : (3D10+33) → 22[10,5,7]+33 → 55
晶月モノ:こいつらも火力あるな~
籟ミズキ:5d10+4d10+12+9 反撃ダメージ
DoubleCross : (5D10+4D10+12+9) → 29[8,3,10,5,3]+17[4,4,2,7]+12+9 → 67
晶月モノ:こっちはもっとヤバい
アリト:ワァ…
籟ミズキ:そして当然戦闘不能!
籟ミズキ:セレブロへのロイスを切って復活します。
機械騎士:ぐぬぬ…こちらもBは戦闘不能
GM:続いてCの方のダメージ!
機械騎士:6d10+33
DoubleCross : (6D10+33) → 33[8,6,7,3,7,2]+33 → 66
籟ミズキ:3d10+4d10+12+9 クロスカウンターじゃ! 装甲有効!
DoubleCross : (3D10+4D10+12+9) → 20[8,3,9]+21[4,9,7,1]+12+9 → 62
籟ミズキ:いい出目!
機械騎士:あっくそ……機械騎士のHPは50で装甲が12
機械騎士:ぴったり0、戦闘不能です。
籟ミズキ:あぶなっ
晶月モノ:ひえーっ
晶月モノ:1人で突っ込んでいって全員ぶっ潰しやがった
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (123 → 129)
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を6(→ 6)増加 (129 → 135)
籟ミズキ:戦闘不能。八月革命へのロイスを切って復活します。
籟ミズキ:HP11
”カルヴァリア・タウミエル”:「わざわざ突出してくるとはな……」背部のユニットが振動する。
”カルヴァリア・タウミエル”:「僕が"セレブロ"より弱いとでも思ったか」
”カルヴァリア・タウミエル”:ずしり、と空間全体に重圧が伸し掛かる。
”カルヴァリア・タウミエル”:その間隙をつくように……
機械騎士:周囲を囲んでいた機械の騎士が、騎乗槍を前に構える。
機械騎士:その先端が展開、巨大な砲門が君に狙いを定め、一斉に火を吹く。
籟ミズキ:荷重に強く逆らわず重心を落とす。
籟ミズキ:沈墜勁を移動力に変換して流れるように放火の一方を先に受け、逆側の騎士の元へと吹き飛ばされた。
籟ミズキ:(折れた──リザレクトしない。痛い)
籟ミズキ:経験することは初めてでも、知っている。
籟ミズキ:これは、あの日シオン会長の受けていた痛みだ。
機械騎士:飛んでくる君を待ち構えるように、槍の形に戻った武装の切っ先を突き出す。
籟ミズキ:「私たちは。あの人を守ることができなかった」
籟ミズキ:失敗することで、知ることがあるのだと先生は言った。
籟ミズキ:ずっと過去に囚われていると思っていた。
籟ミズキ:ぐるん、と空中で体を回転させ、鋒を躱す。腕に取り付く。
籟ミズキ:そのまま思い切り体躯を縮める。回転速が上がり、トルクの軋みが武器を取り落とさせる。
籟ミズキ:「 哈!」
籟ミズキ:カメラのついた顔を蹴り上げた。首を吹き飛ばす。
機械騎士:ぎぎ……と駆動系を軋ませる。焼け付いたシャフトが煙を上げる。
機械騎士:頭部を消し飛ばされ、膝から崩れ落ちる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「甘い!」
”カルヴァリア・タウミエル”:磁力干渉。制御を失ったはずの機械騎士が歪な動きで再起動し、極められていた関節が逆方向に回転する。
”カルヴァリア・タウミエル”:先程とは反対にミズキを羽交い締めにし、動きを封じようとする。
機械騎士:それに呼応するように、槍を構えた他の騎士がミズキの背を串刺しにするべく突進する。
籟ミズキ:「うぐ────」
籟ミズキ:(そうです。ずっと過去に囚われていると思っていた)
籟ミズキ:(でも──)
籟ミズキ:腕が折れている。治ろうとしない。
籟ミズキ:「っ、ああっ!」それは人体関節が物理的に曲がらない方向へ腕を曲げることができるという意味だ。
籟ミズキ:片腕が抜けた。(痛みを知ったことで、得たものもある)
籟ミズキ:(間違いは取り返すことができる)
籟ミズキ:鞭打の要領で折れた腕を叩きつける、それが武器になるとは想定していなかったのだろう、拘束が緩む。
籟ミズキ:するりと、鰻が人の手から逃れるように。激突の瞬間、掴まれた四肢を外し上方へ跳んでいた。
機械騎士:切っ先を並べた槍は、首のない騎士の残骸だけを串刺しにする。
籟ミズキ:「──今度は、私達がノヴァリスを守るのです」
籟ミズキ:「誰の犠牲も、許しません!」
籟ミズキ:無事な片腕が、着地までにマガジンの中身を撃ち尽くす。
籟ミズキ:背後で爆炎が上がった。リロード。
”カルヴァリア・タウミエル”:「く……っ」電磁障壁で爆煙を反らしながら、忌々しげに言葉を漏らす。
”カルヴァリア・タウミエル”:「やはり……イカれているな」
”カルヴァリア・タウミエル”:「痛みを感じないのか……?貴様」
籟ミズキ:「めちゃくちゃ痛いです」
籟ミズキ:つう、と頬を涙が伝う。
籟ミズキ:「でも、一度泣いていいって思ってしまえば」
籟ミズキ:「案外やれるものですね」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……っ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「ふざけるなよ……なら」
”カルヴァリア・タウミエル”:「泣けないやつは……どうしたら良い」
籟ミズキ:「……お話ですか。望むところです」
籟ミズキ:「今すぐ戦いをやめましょう」
”カルヴァリア・タウミエル”:「黙れ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「話すことなど無い……すべて」
”カルヴァリア・タウミエル”:「すべて、終わったことだ。そして、貴様達も」
”カルヴァリア・タウミエル”:「ここで……終われ……!!」
GM:イニシアチブ
”カルヴァリア・タウミエル”:《鼓舞の雷》
”カルヴァリア・タウミエル”:"セレブロ・オギエル"をイニシアチブで行動させます
"セレブロ・オギエル":行動しま~す
籟ミズキ:エーッ
晶月モノ:ばーたれー!
消石シズル:あわあわ
アリト:過労!
晶月モノ:労基はどうなってんだ労基は
"セレブロ・オギエル":マイナーで暴走解除
"セレブロ・オギエル":《吠え猛る爪》LV8《疾風迅雷》LV5《獅子奮迅》LV6《荒ぶる爪》《神速の鼓動》 素手(《崩壊の鼓動》LV5適用)で攻撃。この攻撃に対して対象はドッジを行えない。
"セレブロ・オギエル":射程を視界、対象をシーン選択に拡大。PC全員に攻撃します
晶月モノ:何―ッ
消石シズル:ひえ
"セレブロ・オギエル":17dx+6
DoubleCross : (17DX10+6) → 10[1,2,2,3,4,5,6,6,6,8,8,8,8,9,10,10,10]+8[2,4,8]+6 → 24
晶月モノ:ここでカナン切っても残せるロイス枚数は変わらないから
晶月モノ:私が先生カバー、シズちゃんミズキカバーがいいかなと思います!
アリト:そうですね!
アリト:其れでお願いしたいです!
晶月モノ:軍神の守りを先生に!
アリト:昇華が3に達した人はまだいないはず…なのでありがたくカバーいただきます
籟ミズキ:守って~
消石シズル:どうせ吹っ飛ぶならカバーのし得なのね、らじゃーだぜ
籟ミズキ:ありがと♥しゅき♥
消石シズル:サブスキル:大人しくしてなって~ 《砂の結界》+《砂の祝福》 侵食+6
消石シズル:籟ミズキを対象にカバーリングです。
晶月モノ:こっちは先生に軍神の守りで+2
GM:くっ…遠距離カバー…!
GM:ダメージ!
"セレブロ・オギエル":3d10+28+28 装甲無視
DoubleCross : (3D10+28+28) → 10[5,3,2]+28+28 → 66
"セレブロ・オギエル":超振動閃を受けてる人は更に+18
晶月モノ:ぐへーっ
消石シズル:諸共吹っ飛ぶよ。
晶月モノ:吹っ飛んでロイス昇華!初期ロイス『わるいこと』を切ってHP20で復帰
消石シズル:"カルヴァリア"にロイスを取得して昇華するよ。HP12で復活
”カルヴァリア・タウミエル”:「いつまで遊んでいる……"セレブロ"!!」
”カルヴァリア・タウミエル”:"セレブロ"に向けて手を翳す。翼の制御を乱していた最中ミユキの干渉が取り除かれる。
"セレブロ・オギエル":「それやれるんなら早くやってくれや……」
"セレブロ・オギエル":機能を取り戻した翼……片翼だけになった飛行ユニットで、空中に飛び上がる。
籟ミズキ:「!」
晶月モノ:「また来る……!」
晶月モノ:身を低くして、攻撃に備える
"セレブロ・オギエル":「バァーーーカ!!もう行かねえよ!!」竜の顎門が開かれる。口腔から発声機関が突出し、放射状に展開される。
"セレブロ・オギエル":「まとめて消えちまえ!!」
消石シズル:「ッ!」
籟ミズキ:「あっ! ドラゴン的危険察知!」
籟ミズキ:「大変まず──────」声が掻き消される。
"セレブロ・オギエル":咆哮。空間そのものを震わす超振動が、君達に向けて放たれる。
"セレブロ・オギエル":崩壊の波が幾度となく押し寄せる。それは竜の吐息に相応しく、防ぐ術はない破壊の概念そのもの。
晶月モノ:ばっぎん!!
晶月モノ:震脚の要領で床を踏み砕き、せり出した岩盤を壁として
晶月モノ:自分と後方のアリトを防御する。
晶月モノ:「ぐ……!」
晶月モノ:殺しきれないダメージに、唇の端から血が漏れる。
アリト:「まだ。もう少し……耐えれば……」
アリト:「もう少し、お願いします。あと少し!」
消石シズル:「会…長ッ!」
消石シズル:再び、捌く、それを為そうとし――突如通信が乱れる。
消石シズル:かつて見せた通信妨害!しかしそれはこちらも対策済みのはずだ。
消石シズル:アップデートした?今のこの瞬間に!
最中ミユキ:『───っ、───、──────……』
消石シズル:「(どうする、会長は頼れない……)」
消石シズル:どうすればいいかは、自明のことだ。
消石シズル:今までやってきた。何度も、何度も、何度も。
消石シズル:「同じことをする、さっきと」
消石シズル:ただ、それだけのことだ。
消石シズル:法馬号の頭脳と合一を果たした思考回路が悲鳴をあげる。
消石シズル:"ただそれだけのこと"がこんなにも難しい。
消石シズル:「(会長――あなたは普段いったいどれだけの……)」
消石シズル:視界が真っ赤に染まる。全身の血管が破れたかのようだ。実際にはそんなことはないのだろうけど、そうとしか思えない。
消石シズル:「ぐ……ぎ……」
消石シズル:結論から言うと、消石シズル単体にこれほどの攻撃を捌く処理能力は無い。いかな『法馬号』との合一を果たそうと。
消石シズル:ただ己の身を守るために振るわれる力に、それほどの出力はない。
消石シズル:それが今までに得られた厳然たるデータ、判断材料である。
消石シズル:破壊の波が、籟ミズキを飲み込もうとするのが見える。
消石シズル:無我夢中だった。
消石シズル:自分が、何をしたかもわからない。
消石シズル:データログもぐちゃぐちゃで、何が起きたかもわからない。
消石シズル:結果だけがある。
籟ミズキ:怒涛の如き衝撃に、見当識を揺さぶられながら。
籟ミズキ:一瞬、カメラの向こうの彼女と目が合った──ような気がした。
籟ミズキ:気づけば、ほとんど新たな傷を負う事無く、『法馬号』のそばに倒れていた。
籟ミズキ:「…………ほへ?」
消石シズル:「なんとか……なっちゃった」眼の前の光景に、唖然と言う。
消石シズル:「なんで?」助けたはずの少女の声で、外部スピーカーが不思議そうに言う。
籟ミズキ:すた、と跳ね起きる。「シズルさんがなんとかしたんです」
籟ミズキ:「絶対そうです」
籟ミズキ:誰の目にも自明なことだったが、彼女が疑っているようだったから。
籟ミズキ:助かりました、と告げて、頭上の敵を見上げる。
GM:というわけでイニシアチブ
GM:行動値2、シズルさんの手番です
GM:いまのエンゲージはこう!
”カルヴァリア・タウミエル”[15]
ミズキ[12]
丨
10m
丨
”セレブロ・オギエル”[12]
モノ[0]シズル[2]アリト[12]
消石シズル:おっけーおっけー、移動を挟まずセレブロパンチで
消石シズル:ノーマルスキル:突撃・だー! 《Cモルフェウス》+《巨匠の記憶》+《クリスタライズ》、"セレブロ・オギエル"に突撃!! 侵食+8
アリト:C値-1,ダイス+6です!
消石シズル:あいらじゃー!
アリト:☆シズル☆殴り倒して☆
"セレブロ・オギエル":うおおおおお……!
"セレブロ・オギエル":来るなら来い!
消石シズル:21dx6
DoubleCross : (21DX6) → 10[1,1,1,1,2,2,3,3,3,3,4,4,5,5,7,8,9,9,9,10,10]+10[1,3,4,5,9,10,10]+10[2,5,8]+1[1] → 31
"セレブロ・オギエル":ドッジ《切り払い》
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross : (3DX10+6) → 8[5,8,8]+6 → 14
"セレブロ・オギエル":無理!
アリト:こわいことしてくる
晶月モノ:こえーなー
消石シズル:4d10+20+18+12
DoubleCross : (4D10+20+18+12) → 21[8,5,4,4]+20+18+12 → 71
消石シズル:装甲無視!よろしゅー!
晶月モノ:ナイス火力ゥ
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁バリア》LV6
”カルヴァリア・タウミエル”:71-12-1d10
DoubleCross : (71-12-1D10) → 71-12-10[10] → 49
アリト:いい出目だすなあ~!
消石シズル:おにょれ~~
"セレブロ・オギエル":くっ……コイツの装甲は43もあるのに、装甲無視では意味がない……
アリト:43!?
晶月モノ:やばすぎる
消石シズル:コワ~
"セレブロ・オギエル":そしてなんと、残りHPは49
アリト:破壊…!
消石シズル:アラマー
晶月モノ:いよっしゃああああ!
晶月モノ:風が吹いている……!
消石シズル:計算通りですね(キラーン)
"セレブロ・オギエル":ぴったり0!戦闘不能になり……
"セレブロ・オギエル":《蘇生復活》
"セレブロ・オギエル":HP1で復活します。
消石シズル:なんだとぉ
晶月モノ:しぶとい!
アリト:なにっ
"セレブロ・オギエル":「しぶと過ぎんだよ!オマエ!!」
"セレブロ・オギエル":崩壊の波は去った。しかし……
"セレブロ・オギエル":それは攻撃の終わりを意味しない。孤立した君達目掛けて飛来する巨大な影。
"セレブロ・オギエル":真下に構えたアンカーネイルで、動けない君達を今度こそ串刺しにしようとする。
"セレブロ・オギエル":「いい加減に……くたばりなァッ!!!!」
"セレブロ・オギエル":傷ついた戦車の中心、君が乗る操縦席目掛けて、杭の切っ先が迫る。
消石シズル:「……」
消石シズル:ゆっくりと、それが迫るのを見る。
消石シズル:見る。見えている。すべてがスローモーションに。
消石シズル:さきほどのアレは、何かが掴めそうだった。
消石シズル:もう一度、潜ってみよう。
消石シズル:落ち着いている、驚くほどに。
消石シズル:無様に騒げば騒ぐほど絶好調だと言われるわたしだ、ならば今は不調なのか?――そうじゃあない。
消石シズル:全身にちからがみなぎっている。
消石シズル:今ならやれるはずだ。深く深く息を吸い込む。
消石シズル:できると知っている。なぜならわたしは既にそれを為しているからだ。
消石シズル:そう、はじめて『法馬号』に乗った日のこと。
消石シズル:――かつてのわたしは、あまり出来の良い生徒ではなかった。
消石シズル:学校はサボりがちだった、楽しく思えなかった。
消石シズル:よくメサイアの領土に足を運んでは、ゲームセンターに入り浸った。
消石シズル:治安はあまり良くはなかったが、補導の目が届かなくて都合が良かったのだ。
消石シズル:繰り返し遊んだのは、とあるロボット・アクションFPS。
消石シズル:古いアニメを原作にしたVRタイプの筐体だ。
消石シズル:難しいことを考えるのは苦手だ、物事を深くじっくり考えて、何かに答えを出すなんてその最たるものだ。
消石シズル:でも、あまりに難しくもないことを瞬時に考えて結果を出すのは得意だ。チーム戦のハイスピードアクション、それは性に合っていた。
消石シズル:連勝を重ね、スコアボードにも名を連ねた。
消石シズル:このゲームにおいて目ぼしい敵はいない、そう言えるようになった頃。
消石シズル:――"強敵"が現れた。
消石シズル:ユーザーネームはデフォルト。人が少ない時間でたまたま初心者がマッチングしたのかと、そう思った。
消石シズル:事実、そいつは初心者そのものの動きだった。
消石シズル:それが、連戦を繰り返すごとに変貌していく。
消石シズル:こちらの動きを観察し、取り入れ、裏をかき、次第に手玉に取ってすら見せる。
消石シズル:異常な速度で成長していく怪物。その日最後の試合でわたしは完膚なきまでの敗北を喫した。
消石シズル:ボイスチャットでただ一言「楽しかったよ」とだけ残し、そいつはオンラインには二度と現れなかった。
消石シズル:再び現れるのを待つにも飽いて、ゲームにも次第に身が入らなくなったわたしの足はゲームセンターから遠のいていった。
消石シズル:無味乾燥な日々、得体の知れない苛つきだけを持て余す。
消石シズル:それも次第に退屈によってすり減っていく、そう感じはじめたようになった頃。
消石シズル:―――"そいつ"が再び現れた。
消石シズル:季節は、たしか秋だったはずだ。天気は晴れていた。
消石シズル:遊歩道のベンチで、菓子パンをかじりながら面白くもないニュースサイトのまとめ記事を眺めていたわたしの目の間に落ちてきた。
消石シズル:工作用の多脚重機をベースに軍用パーツが混ざり合わさった異形の戦車。
消石シズル:半懐した装甲の割れ目から息も絶え絶えの生徒―(運転手だろう)が転がり落ちてくる。
消石シズル:遠くで爆音、ビルが煙をあげている。
消石シズル:『良かった、きみに頼みがある』
消石シズル:忘れもしない声が、語りかけてきた。
消石シズル:そこから先は割愛、だって恥ずかしいし……色々とね。
消石シズル:かいつまんで言うと、あの人にずっと以前から目をつけられていたようで。
消石シズル:その時のわたしといったら、まるでゲーム原作のアニメその1話みたいだって舞い上がっちゃリして。
消石シズル:思い出す、これがはじまり。
消石シズル:なんてことはない、誰かに必要とされるのが嬉しかったのだ。
消石シズル:求められたことが、ただただ嬉しかった。
消石シズル:今はどうだ?
消石シズル:モノは、ミズキは、先生はきっと私を求めている。
消石シズル:そう信じることが出来る。
消石シズル:ならばやれるはずだ。怯える必要などどこにもないのだから。
消石シズル:ふたつに分かたれた思考を、接続する。
消石シズル:完全合一による、同調。
消石シズル:己という環境をコントロールすることにより、あらゆる恐慌が入り込む余地のない動作性を再現する。
消石シズル:「……そこ」
消石シズル:思考に先んじて、アームが動く。
消石シズル:懐かしい感触だ。
消石シズル:ゲーム画面を前に、周囲のギャラリーすら感覚から消え去り、握ったレバーやボタンに神経すら通ったかのようなあの感触。
消石シズル:その上を行く、はじめての『法馬号』の操縦席。
"セレブロ・オギエル":「!!」
消石シズル:特別な動作ではない。
消石シズル:ただ速く、正確で、的確。
消石シズル:相手の動作の起こり、そのことごとくを予測していたかのように。
消石シズル:崩れる、弱った足場、崩落し落ちる瓦礫、流れ弾、その全てを予期していたかのように。
消石シズル:懐かしい気分。画面中央にレティクルすら見えるようだ。
消石シズル:「残念だけど、ロボットならもう散々倒した経験がある」
"セレブロ・オギエル":「奇遇だな……オレもだよ!!」
"セレブロ・オギエル":急降下からの串刺しをいなされた次の瞬間には、二脚での近接格闘に切り替えている。
消石シズル:「ハハ……アハハ」
消石シズル:敵は、強い。
消石シズル:「だけど……」
消石シズル:「あの、デフォルトネームの初心者よりかはプレッシャーを感じないなあ」
消石シズル:場違いにも、楽しさを感じる。
消石シズル:格闘の応酬、次は、次の手は?こちらはまだまだあるよ。
"セレブロ・オギエル":突拳、掌打、回し蹴り。特別な技能を持たない粗雑な動きも、機神のスケールで行うのならすべてが必殺。
"セレブロ・オギエル":しかし、その尽くが正中を外される。
消石シズル:「必殺の一撃、その応酬」
消石シズル:「わたしは、元よりそこの住人だった」
消石シズル:「ま、ゲームの話だけどね」朗らかに、笑う。
消石シズル:わかる、三手先、詰みだ。
消石シズル:一の手、相手の突へと合わせ砕け散る。おつかれ様。
"セレブロ・オギエル":「ガッ!?」正面から打ちあった拳がひび割れる
消石シズル:二の手、相手の掌をそらす、フレームの歪む音。まだ大丈夫。
"セレブロ・オギエル":「チィッ!!」反対の腕が大きく弾かれ、胴体を晒す。
消石シズル:三の手、回転するセレブロその流れを。
消石シズル:差し込み、かき混ぜる。
"セレブロ・オギエル":「ガ、アアアアアアアアアアアアア!!??!!!」
消石シズル:ぐちゃぐちゃに、金属片を撒き散らしながら消失する工作腕。
消石シズル:余波が車内を揺さぶる。
消石シズル:だけど、それを支払うだけの価値はあった。
消石シズル:結果が物語る!
"セレブロ・オギエル":「こい、つ……!!」たたらを踏んで後退り、膝を屈する。
"セレブロ・オギエル":その胴体は装甲ごと抉られ、ポッカリと真円の大穴が穿たれている。
籟ミズキ:(予感していたのかもしれません)
籟ミズキ:(知る者より好む者が、好む者より楽しむ者が優越する──ならば、あなたがここへたどり着いてしまうことを)
籟ミズキ:(……いいえ、たどり着いたのではない、帰ってきた?)
籟ミズキ:何故そう思ったのかは、分からないが。不思議と恐怖も悲しみもない。
籟ミズキ:活淡に事を成し、名誉も栄光もない──それはひょっとして。
籟ミズキ:何も欲しないからではなく、既に手に入れていたからだったのだろうか。
消石シズル:「ふふ、ゲームセット」
消石シズル:「かな、コンティニューするだけのお小遣いは残っている?」
"セレブロ・オギエル":「当たり……前だ……やめれっかよこんなとこで!!」
"セレブロ・オギエル":機械油と冷却液が止め処なく漏れ出して血溜まりのごとく地面を汚し、不快なイオン臭を漂わせる。
GM:続いてのイニシアチブ
GM:行動値0、モノくんの手番です!
晶月モノ:しゃい!
晶月モノ:マイナーで猛毒の雫!メジャーでコンセ+飛礫+獣+獣王+バリアクラッカー+MAXボルテージ!
晶月モノ:全部乗せコンボでカルヴァリアを狙う!
”カルヴァリア・タウミエル”:来やがったな……
”カルヴァリア・タウミエル”:判定しな!
晶月モノ:いくぜっ
晶月モノ:18dx6+6
DoubleCross : (18DX6+6) → 10[1,1,1,2,3,3,3,4,5,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[1,2,3,4,4,5,6,8,8]+10[2,3,10]+10[7]+2[2]+6 → 48
晶月モノ:おっしゃ!
籟ミズキ:回った!
”カルヴァリア・タウミエル”:回すやん
”カルヴァリア・タウミエル”:ドッジ!
”カルヴァリア・タウミエル”:9dx
DoubleCross : (9DX10) → 8[1,2,3,4,4,6,7,7,8] → 8
”カルヴァリア・タウミエル”:全然ダメ
晶月モノ:うりゃー-っ
晶月モノ:5d10+49+12
DoubleCross : (5D10+49+12) → 33[4,9,8,6,6]+49+12 → 94
晶月モノ:装甲無視!
晶月モノ:更に邪毒ランク5をプレゼントだ
”カルヴァリア・タウミエル”:痛すぎる
”カルヴァリア・タウミエル”:《電磁反応装甲》を4つ使用。これで使い切ります
晶月モノ:やりおるわ
”カルヴァリア・タウミエル”:14のダメージを通し、邪毒を受ける……!
晶月モノ:浸蝕は20上昇して130!
GM:重たっ
晶月モノ:言うでない
晶月モノ:がらがらと
晶月モノ:"セレブロ"の音波攻撃によって罅割れていた岩壁が崩れ落ちる、その向こうで
晶月モノ:「――」
晶月モノ:だらりと両腕を脱力した前傾姿勢。砂埃の中で敵を見据える。
晶月モノ:(シズルがやってくれた、あっちはもう飛び回れない)
晶月モノ:(今なら通る)
晶月モノ:カチリ カチリ カチリ
晶月モノ:垂れ下げた腕の中から微かな金属音が響く。
晶月モノ:左右に揺れる振り子時計のような
晶月モノ:輪転するリボルバーのような音。
”カルヴァリア・タウミエル”:「チィッ……」前方に大量のドローンを展開する。
”カルヴァリア・タウミエル”:ドローン同士がワイヤーで繋がり合い、一斉に放電。何層もの電磁ネットを重ねて待ち構える。
晶月モノ:目の前に展開された防壁、その向こうの"カルヴァリア"へ狙いを定め。
晶月モノ: ヒュ パ ッ
晶月モノ:腕を振りぬく、高速の残像に指先が霞み――
晶月モノ: ガッ ガンッッ !!
晶月モノ:ドローンが千切れ飛び、爆雷のような衝撃が"カルヴァリア"を襲う。
”カルヴァリア・タウミエル”:暴動の際に見せた巫山戯た馬鹿力。それ以外に、晶月モノに特筆すべき驚異はない。
”カルヴァリア・タウミエル”:その見立ては殆ど間違ってはおらず、封じ込める術もまた盤石。
”カルヴァリア・タウミエル”:(だが……これは……ッ)
晶月モノ:指先には僅かな裂傷と赤い血の滲み。
晶月モノ:強烈な筋力で内側に仕込んだ弾体を加速させ、両腕をバレルとして
晶月モノ:離れた"カルヴァリア"を『銃撃』した。
”カルヴァリア・タウミエル”:「想定……以上だな……クソッ……」
”カルヴァリア・タウミエル”:半身を抉られ、背部のアンテナユニットが砕け、欠ける。
晶月モノ:ばぎん!ばぎん!ばぎん!
晶月モノ:左右の腕を振りながら、ゆっくりと歩き出す。
晶月モノ:散弾銃を持った鎮圧部隊が人垣を押し込めるように、威圧的なスピードで前進する。
晶月モノ:「君たちは、いつもよりすごく大きくて、強くなったみたいだから」
晶月モノ:「とっておきの、『わるいこと』をあげる」
晶月モノ:食い込んだボルトから、ぞわぞわと黒いシミが走る。
晶月モノ:花びらのような、鱗のような、波紋のような
晶月モノ:連続するフラクタルが広がっていく。
晶月モノ:祝福によって封じ込められていた毒性が
晶月モノ:媒介を通じて解き放たれる。
晶月モノ:そして"カルヴァリア"の装甲組織が脆弱化し、ひび割れて崩れ落ちる。
”カルヴァリア・タウミエル”:「ぐ!?おおおおおおお!!!??」
”カルヴァリア・タウミエル”:侵食された装甲を次々とパージしていく。
晶月モノ:「そうだね」
晶月モノ:「それでちょうどいいと思う」
晶月モノ:片側の目だけを細めて笑う。
晶月モノ:質量を失って少し縮んだその姿を、アシンメトリーの奇妙な笑顔で見つめている。
”カルヴァリア・タウミエル”:(不味いな……少し、残ったか……)炭化し崩れ落ちていく装甲を横目に
”カルヴァリア・タウミエル”:「……調子に乗るなよ。食い破られる前に……焼き尽くしてやる」
GM:---
GM:クリンナップ
GM:邪毒ダメージが"カルヴァリア"を襲う!
”カルヴァリア・タウミエル”:ピンチだけどまだ生きてます
GM:他の処理は特にないかな?
晶月モノ:なさげ!
アリト:無しです!
籟ミズキ:ありません
消石シズル:なしだよ!
GM:では第2ラウンドに移行します。
GM:---
GM:◇ラウンド2
GM:---
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]
丨
10m
丨
”セレブロ・オギエル”[7]
モノ[1]シズル[2]アリト[12]
GM:行動値が戻ってこう!
GM:セットアップから!
籟ミズキ:なし
アリト:今度はなし!
晶月モノ:フルアタ!
消石シズル:ないよ!
"セレブロ・オギエル":《狂騒の旋律》LV6《スタートダッシュ》LV6《波紋の城塞》LV6??即座に5m後方に移動。ラウンド中攻撃力+18、装甲+18、暴走。
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]
丨
5m
丨
”セレブロ・オギエル”[7]
丨
5m
丨
モノ[1]シズル[2]アリト[12]
籟ミズキ:離脱……!
晶月モノ:こざかしいことを!
アリト:卑怯者!煉獄さんは負けてない!
消石シズル:ミズキさんは負けてない!
”カルヴァリア・タウミエル”:《電撃の檻》LV6 シーン中モノ、シズル、アリトのエンゲージを封鎖する。このエンゲージに入るか、離脱するか、クリンナップまで留まった場合、そのキャラクターは8D10のHPダメージを受ける。
籟ミズキ:きたわね
晶月モノ:こいつ~~
”カルヴァリア・タウミエル”:殴り合いなんてやってられるかよ!安全圏から殺してやるぜ!
GM:イニシアチブ
”カルヴァリア・タウミエル”:《マグネットムーブ》LV5 対象を自分のエンゲージに引き寄せる。
”カルヴァリア・タウミエル”:choice[モノ,シズル,アリト]
DoubleCross?:?(choice[モノ,シズル,アリト])?→?モノ
”カルヴァリア・タウミエル”:オマエだ!
晶月モノ:アバーッ!
アリト:モノーッ
消石シズル:ワァ
籟ミズキ:おいでおいで~
籟ミズキ:電撃の檻は全部1を出しましょう!
”カルヴァリア・タウミエル”:モノくんをこちらのエンゲージに吹き寄せ、8D10のダメージを受けてもらうぜ
晶月モノ:8d10
DoubleCross?:?(8D10)?→?43[10,2,3,8,2,3,8,7]?→?43
籟ミズキ:モノーーッ
晶月モノ:当然の死!ミズキチャンのロイス切って復帰だ!
晶月モノ:うおおカンフーパワー!
GM:しぶといぜ……
GM:改めてイニシアチブ
GM:行動値12!アリト先生!
”カルヴァリア・タウミエル”[10]
ミズキ[10]モノ[1]
丨
5m
丨
”セレブロ・オギエル”[7]
丨
5m
丨
シズル[2]アリト[12]
アリト:行動します!
アリト:マイナーで暴走だけ解除しとこう…さっき忘れてました
アリト:メジャーでコンボ:最高のジョーク。アドヴァイス+戦場の魔術師+弱点看破を、モノ・ミズキ・シズルくんの3名に!
アリト:引き続きメジャーダイス+6,C値-1、攻撃力+12です。
アリト:侵食率125→135
アリト:ijo!
アリト:あとは……生徒たちの自主性にお任せします!
籟ミズキ:先生の力が入ってくるぞい
晶月モノ:充電完了-ッ
GM:教育者の鑑がよ……ッ
GM:次のイニシアチブ
GM:行動値10、PC優先でミズキさん
籟ミズキ:ゆきます
籟ミズキ:マイナーなし
籟ミズキ:《コンセントレイト》《風鳴りの爪》《ワンショットツーキル》で機神二体を攻撃
籟ミズキ:籟ミズキの侵蝕率を7(→?7)増加?(135?→?142)
晶月モノ:きたぜきたぜ
晶月モノ:姉御のワンショットツーキルTIMEが
籟ミズキ:さらに神聖二重冠の効果を起動
”カルヴァリア・タウミエル”:やっやめろ……!
籟ミズキ:ダイスボーナスを3倍へ!
"セレブロ・オギエル":うわあああ……ッ
籟ミズキ:(5+4+9+6)dx6+9?命中!
DoubleCross?:?(24DX6+9)?→?10[1,1,1,1,1,2,4,4,5,5,6,6,6,6,6,7,7,7,7,8,8,9,9,9]+10[1,1,6,6,6,6,7,7,8,9,9,10,10,10]+10[1,2,5,6,7,7,7,8,9,9,10,10]+10[3,4,4,4,6,8,9,10,10]+10[2,6,6,8,9]+10[1,2,3,6]+5[5]+9?→?74
籟ミズキ:うっし!
晶月モノ:最強!!
アリト:力……
GM:おふざけ達成値!
”カルヴァリア・タウミエル”:ガード。《電磁障壁》
"セレブロ・オギエル":ドッジ!《切り払い》!
"セレブロ・オギエル":3dx+6
DoubleCross?:?(3DX10+6)?→?6[1,3,6]+6?→?12
GM:どっちもダメ!ダメージ出しな!
籟ミズキ:8d10+5d10+17+12 くらえー! 装甲有効!
DoubleCross?:?(8D10+5D10+17+12)?→?51[3,5,9,6,8,6,8,6]+26[6,2,7,6,5]+17+12?→?106
”カルヴァリア・タウミエル”:106-4D10
DoubleCross?:?(106-4D10)?→?106-23[10,3,2,8]?→?83
”カルヴァリア・タウミエル”:ぐえええ……
”カルヴァリア・タウミエル”:戦闘不能。HP0
"セレブロ・オギエル":同じく戦闘不能。HP0
GM:双方、復活はありません。
GM:PCの……勝利だ!
籟ミズキ:勝った……!
晶月モノ:いよっさー!
消石シズル:ハハハ!!
”カルヴァリア・タウミエル”:「"セレブロ"!!」アリト達の周囲を、大量のドローンが包囲する。
"セレブロ・オギエル":それに合わせて、残った噴進機構を全開。後方に大きく距離を取る。
”カルヴァリア・タウミエル”:残った君達を取り囲むように、金属の杭が無数に突き立てられる。
”カルヴァリア・タウミエル”:展開したそれらはドーム状に電撃の檻を形成し、君達を閉じ込める。
アリト:「あのとき。到着したばかりの、あのときは……リソースもなく、自分自身を賭けるしかありませんでしたが……」
アリト:「いまは十分に余裕ができました。ミズキくん。終わらせていただけますか? こちらは」
アリト:ページをめくるように、画面をスワイプするように、虚空を撫でる。バロールの魔眼が空間と時間を捻じ曲げ、繋ぎ変える。
アリト:「援護します。モノくんは心配していませんでしたが、シズルくんも、もう……すごく大丈夫そうです」
籟ミズキ:「──────はい!」
”カルヴァリア・タウミエル”:「おっと、妙な真似はするなよ」檻の外にいるミズキに向けて
”カルヴァリア・タウミエル”:「戯言を……お前らの命は」
”カルヴァリア・タウミエル”:指先を軽く動かす。
”カルヴァリア・タウミエル”:モノの身体がひとりでに浮き上がり、電撃の壁に押し付けられる。
晶月モノ:「ッ!」
晶月モノ:電撃に焼かれる
”カルヴァリア・タウミエル”:「僕の指先次第だ。まあ、その冠がある限り簡単に死にはしないが……」
”カルヴァリア・タウミエル”:「そこの"先生"とやらはどうかな?」
アリト:「モノくん!」
晶月モノ:「いいよ、全然平気……!」
晶月モノ:「ミズキと先生ならやってくれる、そうでしょ」
晶月モノ:身動き取れないまま、毅然とした勝利の確信を告げる。
アリト:「申し訳ない。四秒……三秒、待ってください。それだけあれば、ミズキさんなら十分……というわけで」
アリト:次の瞬間、魔眼から一斉射撃が噴出するように放たれる。 「これは、列車で記録した分」
アリト:列車内での一斉射撃――余剰分を、魔眼内部の空間に収録していたものだった。
アリト:「これは、みなさんが辿った物語の記録です」 地雷が炸裂し、噴煙がミズキの姿を束の間覆い隠す。
アリト:「とても楽しかった。きっとこの先も、楽しいお話が続くと思いますよ」
アリト:「保証します。絶対、大丈夫」
籟ミズキ:既に拳士の姿はない。瞬動術を外功のみで実現するのには限界があるが。
籟ミズキ:頭上に輝く二重の冠が、虚実の分水嶺を遥か頂へ追いやる。
籟ミズキ:起こりは完全に消失し、目の前から籟ミズキが消えたことを、機械のカメラは認識できなかった。
籟ミズキ:(──不思議な敵たちです)
籟ミズキ:AIたちのようではない。さりとて人が操っているにしては、人をかけ離れた躯体に慣れすぎている。
籟ミズキ:それこそが活路だ。摩訶不思議な消失を認識し、意味を導くより先に。
籟ミズキ:先生の作り出した通廊より"カルヴァリア"を衝撃が襲う、ほっそりとした手から放たれた内部破壊がジャイロを狂わせ、機体を引き倒す。
"セレブロ・オギエル":「クソッ……頭でっかちがッ」
"セレブロ・オギエル":ミズキの姿が消えた瞬間飛び出し、完全に破壊される前に"カルヴァリア"を弾き飛ばす
籟ミズキ:「流石」
籟ミズキ:最後は貴方との戦いになると思っていた。
籟ミズキ:機械の生に怒り狂っている他方と違い、"セレブロ"はどこかでそれを受け入れている。
籟ミズキ:それが、戦いへ傾倒する修羅の道だとしても、だからこそ、強い。
"セレブロ・オギエル":「テメエもな!」アンカーを地面に打ち込んで下半身を固定。
"セレブロ・オギエル":一度絶招を受けている。半壊した駆動系では回避は不可能。
"セレブロ・オギエル":ならば、嵐に立ち向かう手段は一つしかない
籟ミズキ:すれ違うように撃ち込む。越えられない、体を引き戻す。
籟ミズキ:旋棍を擦過させるように、ひび割れた装甲を破壊し、サーボの隙間につまらせ、砕く。
籟ミズキ:一足一手で打撃か銃撃を見舞う。
"セレブロ・オギエル":ただひたすらに、破壊の螺旋に耐え、腕を伸ばす。
"セレブロ・オギエル":圧倒的質量差だけを頼みに、この身が削り切られる前に、対峙する竜の首に辿り着かんとする!
籟ミズキ:一手一手の意味は大きくない、やがて来る決着手のためのイニシアチブを奪い合う。追い詰め合う。
籟ミズキ:突如として"セレブロ"が存在するはずのない攻撃を捉える。折れた左腕の指先による点打
"セレブロ・オギエル":「あ───?」
籟ミズキ:フェイント──ではない。骨の代わりに、何かが支えている。
籟ミズキ:鉄骨だ、破壊されたセントラルの壁から露出していたそれの一本がいつの間にか折り取られ、少女の腕に埋まっている。
晶月モノ:「うわ」
晶月モノ:「あれは痛い」
"セレブロ・オギエル":「テメェ……ッ」
籟ミズキ:「捉えました」
籟ミズキ:背後で銃撃音が響く。小指側で握り込んだ、逆風の螺旋。
籟ミズキ:「雷震極」
籟ミズキ:肉体を介してエネルギーを伝えるのに最も適した身体部位──掌底
籟ミズキ:星の雷が今度こそ、駆動系をずたずたに破壊する。
籟ミズキ:吹き飛んだ"セレブロ・オギエル"のパーツが、起き上がろうとしていた"カルヴァリア・タウギエル"へと散弾のごとく降り注いだ。
"セレブロ・オギエル":フレームごと螺旋状に身体を捻じ切られる。アンカーが千切れ、弾け飛んだ胴体が宙を舞う。
”カルヴァリア・タウミエル”:「ぐっ……ガ、……ガ、ア!!」
”カルヴァリア・タウミエル”:自信のボディと同サイズの破片に押しつぶされ、半壊しながら再び地に伏せる。
籟ミズキ:「うっ………………」
籟ミズキ:「ぎゃあああああああああ!!!! いっっっっっ痛たああああ!!!!!!」
籟ミズキ:同時にもんどり打って、転げ回る。
”カルヴァリア・タウミエル”:「最後まで……ふざけた……真似を……」
”カルヴァリア・タウミエル”:全身にモノの毒が回り、指先から崩れていく。
籟ミズキ:「……そう、ですかね」
籟ミズキ:「あなた達にとっては、むしろ馴染み深い手段、かと」
籟ミズキ:顔を青くしながら、つぶやく。
籟ミズキ:「ねえ。何者……なんですか。どこから────」
籟ミズキ:「どんな悲しみを、怒りを抱えて──────────」
”カルヴァリア・タウミエル”:「……クク」
”カルヴァリア・タウミエル”:「話すことはないと言った」
籟ミズキ:「そうは思えません」
”カルヴァリア・タウミエル”:装甲が崩れていく。モノの毒だけではない。
”カルヴァリア・タウミエル”:バラバラになった"セレブロ"のパーツも含めて、白い菌糸のようなものが表面を覆いはじめ、分解していく。
籟ミズキ:「…………」
”カルヴァリア・タウミエル”:「だが……きっと後悔するぞ」
”カルヴァリア・タウミエル”:「お前たち、まさかとは思うが」
”カルヴァリア・タウミエル”:「このまま卒業できると本気で信じているのか……?」
”カルヴァリア・タウミエル”:その言葉を最後に、二体の機神の躯体は完全に分解、塵に帰った。